説明

保温機能を備えた手袋又は靴下

【課題】重量の増大を抑制しつつ、指の関節を曲げる動作にも配慮して、指先までも十分に保温することができる保温機能を備えた手袋又は靴下を提供する。
【解決手段】手主要部収納部2と手の指収納部3とから成る手袋1について、外部からの加熱で蓄熱してこの熱を周囲に伝達することが可能な熱源体7を手主要部収納部2の手足の甲側部位2aに配置すると共に、手主要部収納部2及び手の指収納部3は、熱源体7からの熱を手の指収納部3の指先側まで伝達することが可能なように熱伝導性繊維を材料とする糸17が織り込まれたものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外部作用により蓄熱され且つ周囲への伝熱を行う熱源体からの熱を利用して手袋や靴下を指先まで保温する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
冬季における屋外での作業において指先のかじかみがあると作業効率が低下するのみならず作業の安全性も低下するため所定の手袋を装着して作業を行っているところ、既存の手袋では保温性が不十分であったことから、例えば特許文献1に示されるように、手袋の手の甲側にポケットを設け、このポケットに使い捨てカイロを収納することによって、使い捨てカイロから発する熱を利用して手袋の保温性を高める発明については既に公知となっている。
そして、この手袋では、各指側にもポケットを設け、手の甲側に配置する使い捨てカイロよりも相対的に小さな使い捨てカイロをこのポケットに収納することにより、手袋内の指先に対する保温性にも配慮したものとなっている。
【0003】
また、特許文献2に示されるように、先端が指先まで延びるように4つに枝分かれた外袋を手袋の手の甲側に設け、この外袋に4つの延長片を備えた電熱回路を収納すると共に、手袋の手の甲上には電熱回路に電気を供給する電源を収納する収納袋を設けることで、電熱回路の延長片からの熱で手袋内の指先を温める構成の手袋も、既に公知となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−20418号公報
【特許文献2】特開2010−121243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示される手袋の構成では、各指側面のポケットに収納される使い捨てカイロの大きさが相対的に小さく、このため発熱量も相対的に小さいので、この使い捨てカイロの発する熱のみを使用して手袋内の指先を適宜に温めるのは容易ではない。
また、特許文献1に示される手袋の構成では、相対的に小さな使い捨てカイロのカイロを熱源として使用するので、この使い捨てカイロの発熱時間も相対的に短くなるという不具合を有し、使い捨てカイロの交換を行うとしても、この使い捨てカイロの交換の分、作業全体が煩雑化するという不具合を有する。
さらに、特許文献1に示される手袋の構成では、手袋の各指の側面に使い捨てカイロを配置するので、この使い捨てカイロが指の関節を曲げる際の障害となって作業効率を低下させるという不都合も有する。
【0006】
これに対し、特許文献2に示される手袋の構成では、電源から電熱回路に電気を供給して手袋内の指先を保温しようとするので長時間の使用が可能である一方で、電熱回路や電源を手袋のポケットや収納袋に収納するため、手袋が相対的に重くなるので、作業効率を低下させるという不具合を有する。また、電熱回路の延長片が指の関節を曲げる際の障害となって作業効率を低下させるという不都合もある。
【0007】
そこで、本発明は、重量の増大を抑制しつつ、指の関節を曲げる動作にも配慮して、指先までも十分に保温することができる保温機能を備えた手袋又は靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る保温機能を備えた手袋又は靴下は、人の手又は足の指の根元から手首又は足首までを収納することが可能な手足主要部収納部と、この手足主要部収納部に連続しており、手又は足の指を収納することが可能な指収納部とを有する保温機能を備えた手袋又は靴下において、外部作用により蓄熱してこの熱を周囲に伝達することが可能な熱源体を前記手足主要部収納部の手足の甲側に配置すると共に、前記手足主要部収納部と前記指収納部とは、前記熱源体からの熱を前記指収納部の指先側まで伝達することが可能なように熱伝導性繊維を主材料とする糸が織り込まれていることを特徴としている(請求項1)。ここで、指収納部の数は、1以上5以下であれば良い。また、熱伝導性繊維は、例えば銅等の金属繊維が用いられる。更に、外部作用としては、例えば電磁波による加熱、湯通しによる加熱等が挙げられる。
【0009】
これにより、手足主要部収納部の手足の甲側に配置された熱源体からの熱は、手足主要部収納部及び指収納部に織り込まれた熱伝導性繊維を材料とする糸を伝達して指収納部の指収納室側まで伝達されるので、手又は足の指先のかじかみを防止することができる。また、電熱装置を手袋又は靴下に設置する必要がないので、手袋又は靴下の重量の増大を抑制することができる。
【0010】
特に請求項2に記載の保温機能を有する手袋又は靴下では、前記指収納部は、収納する指の関節が曲がる箇所に相当する部位における前記熱伝導性繊維の割合を、前記指収納部の他の部位よりも相対的に小さくしたことを特徴としている。この熱伝導性繊維の割合を小さくするには、熱伝導性繊維を材料とする糸の熱伝導性繊維量を減少する場合と、熱伝導性繊維量を有する糸の数を減少する場合とがある。
【0011】
これにより、熱伝導性繊維として硬質である銅等の金属繊維を用いても、手足の指の関節が曲がり難くなるのを防止することができる。
【0012】
特に請求項3に記載の保温機能を有する手袋又は靴下では、前記熱源体は、複数の収納室に仕切られた袋体の各収納室に蓄熱伝熱剤を小分けして収納することで構成されていることを特徴としている(請求項3)。蓄熱伝熱剤は、例えばジェル状のもので、電子レンジ等による外部からの加熱によって繰り返し使用することができるものであり、更には市場で容易に入手することが可能な素材である。
【0013】
これにより、蓄熱伝熱剤が流動体状又は液状のものであっても、蓄熱伝熱剤が袋体の収納室に小分けして収納されているため、作業時に手や足を動かして手や足の甲が傾いても、蓄熱伝熱剤全体が手や足の相対的に低い側に偏るのを防止することができる。しかも、蓄熱伝熱剤は、電子レンジ等による外部からの加熱によって繰り返し使用することができ、更には、市場で容易に入手することができので、手袋又は靴下に保温機能を備えさせても、手袋又は靴下のコスト増が抑制される。
【0014】
特に請求項4に記載の保温機能を有する手袋又は靴下では、前記熱源体を構成する袋体は、前記手足主要部収納部の手足の甲側部位と薄い覆体とで画成された収納空間に収納されていることを特徴としている(請求項4)。収納空間は、外部と連通する開口を有する一方で、この開口部が通常形態のファスナーや面ファスナー等で開閉自在となっていても良い。
【0015】
これにより、人の手や足の甲に対して直接に接していない薄い覆体について熱伝導性繊維を織り込む割合を手袋又は靴下の他の部位よりも相対的に多くすることによって、熱源体から伝達された熱は覆体を介して手足主要部収納部に効率良く伝達される。また、蓄熱伝熱剤が収納された袋体のみを手袋又は靴下の収納空間から取り出して電子レンジ等による加熱を行うことも可能となる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、請求項1から請求項4に記載の発明によれば、手足主要部収納部の手足の甲側に配置された熱源体からの熱を、手足主要部収納部及び指収納部に織り込まれた熱伝導性繊維を材料とする糸を介して伝達させることにより、熱源体からの熱を指収納部の指収納室側まで確実且つ効率良く伝達することができるため、指収納部が保有する熱により手足の指先が保温されるので、手足のかじかみを防止することができ、冬季において屋外で工事等の作業をする場合でも作業の能率を良くすることができる。
【0017】
また、請求項1から請求項4に記載の発明によれば、電熱装置を手袋又は靴下に設置する必要がないので、手袋又は靴下の重量の増大を抑制することができる。
【0018】
特に請求項2に記載の発明によれば、熱伝導性繊維として硬質である銅等の金属繊維を用いても、手足の指の関節が曲がり難くなるのを防止することができるので、手袋を装着していても道具等を確実に掴むこと等が相対的に容易になり、工事等の作業の能率をより一層良くすることができる。
【0019】
特に請求項3に記載の発明によれば、蓄熱伝熱剤が流動体状又は液状のものであっても、蓄熱伝熱剤が袋体の収納室に小分けして収納されているため、作業時に手や足を動かして手や足の甲が傾いても、蓄熱伝熱剤全体が手や足の相対的に低い側に偏るのを防止することができるので、手袋又は靴下の保温範囲や温度にバラツキが生ずるのを防止することが可能である。
【0020】
特に請求項4に記載の発明によれば、人の手や足の甲に直接には接していない薄い覆体について熱伝導性繊維を織り込む割合を手袋又は靴下の他の部位よりも相対的に多くすることによって、熱源体から発した熱について覆体を介して手足主要部収納部に効率良く伝達することができる。また、蓄熱伝熱剤が収納された袋体のみを手袋又は靴下の収納空間から取り出して電子レンジ等による加熱を行うことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、この発明に係る実施例である手袋の一例の概要を示す説明図である。
【図2】図2は、同上の手袋の手主要部収納部に配置された熱源体の構成を示すための図1のI−I線断面図である。
【図3】図3は、同上の手袋の手主要部収納部の甲側に蓄熱伝熱剤を配置して覆体で覆う工程を示す説明図である。
【図4】図4は、同上の手袋の蓄熱伝熱剤を覆う覆体における熱伝導性繊維を材料とする糸の配列の一例を示す拡大図である。
【図5】図5は、同上の手袋の一般的な部位における熱伝導性繊維を材料とする糸の配列の一例を示す拡大図である。
【図6】図6は、同上の手袋の指の関節に相当する部位における熱伝導性繊維を材料とする糸の配列の一例を示す拡大図である。
【図7】図7は、この発明の他の実施例である靴下の一例の概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0023】
図1から図3において、この発明の手袋1の構成の一例が示されており、この手袋1は、作業員の防寒のため及び/又は外傷から作業員の手を守るためのものである。
【0024】
図1から図3に示される手袋1は、作業員の手のうちの指の基端から手首までを覆う手主要部収納部2と、この手主要部収納部2の内部空間6に連続した内部空間(図示せず。以下同じ。)を有するもので、この実施例では、親指から小指までの指の数に対応して存在する手の指収納部3とで基本的に構成されている。もっとも、手の指収納部3は、図1及び図3に示された5つ有る構成に限定されず、図示しないが、親指から小指までの全てを収納する1の手の指収納部3のみで構成されるものであっても、親指を収納する手の指収納部3と人指し指から小指までを収納する手の指収納部3との2つの手の指収納部3から構成されるものであっても良い。
【0025】
そして、手主要部収納部2は、手の指収納部3側と反対側に開口部4が設けられており、作業員の手及びその指をこの開口部4から手主要部収納部2の内部空間6及び手の指収納部3の内部空間に挿入させることができるようになっている。更に、手主要部収納部2の開口部4の開口近傍部位は、図1及び図3に示されるように、絞り部5を有することで、作業員等の人の手首の全周と密着して、手首と開口部4との間から図2に示される手袋1の内部空間6に蓄積された熱が外部に逃げるのを防止するようにしても良い。
【0026】
ところで、この手袋1は、図1から図3で示されるように、手主要部収納部2のうち手を内部空間6に収納した際に手の甲側となる手の甲側部位2aに熱源体7が配置されている。
【0027】
この熱源体7は、密封状態の袋体8とこの袋体8に封入された蓄熱伝熱剤9とで基本的に構成されているもので、この実施例では、袋体8が格子状若しくは井桁状に延びる仕切り部10により複数の密封状態の収納室11(この実施例では16の収納室11)が画成されて、各収納室11に蓄熱伝熱剤9が小分けされるかたちで封入された形態となっている。これにより、作業の際に手袋1の手の指収納部3が上方を向いても、蓄熱伝熱剤9の大半が袋体8の手首側に偏るのを防止することができる。
【0028】
蓄熱伝熱剤9は、ジェル状、その他の流動体状又は液状の形態をなしており、外部から供給される熱で長時間蓄熱することができると共に周囲に対してこの蓄積された熱を放射することも可能なものとなっている。更には、この蓄熱伝熱剤9は、熱を外部から供給することで繰り返し使用することができる。蓄熱伝熱剤9の成分としては、例えばポリビニルアルコールを水に溶かしたものや、カルボキシメチルセルロースナトリウムを水に溶かしたもの等が挙げられるが限定されない。
【0029】
そして、この熱源体7の蓄熱伝熱剤9が収納された袋体8は、図2に示されるように、手主要部収納部2の手の甲側部位2aと、手主要部収納部2とは別部材の薄い覆体(布体)12とで画成された収納空間13内に収納されている。この収納空間13の画成及びこの収納空間13への袋体8の収納方法は、例えば、図3の矢印14に示されるように、手主要部収納部2の手の甲側部位2aの上に袋体8を載せた後、図3の矢印15に示されるように、覆体12を、袋体8よりも外側から当該袋体8を覆うようにしつつ手主要部収納部2の手の甲側部位2aの上に載せ、この覆体12と手主要部収納部2の手の甲側部位2aとを縫製等の手段により袋状に連結することで行われる。尚、図示しないが、覆体12にファスナーを設けたり、覆体12の全周を手主要部収納部2の手の甲側部位2aと連結せずに面ファスナーで仮連結したりすることにより、袋体8を収納空間13に対して着脱自在としても良い。
【0030】
また、手袋1を構成する手主要部収納部2、手の指収納部3及び覆体12は、図4から図6に示されるように、動物の皮革等から成る天然繊維や合成繊維のみを材料とした糸16と銅等の金属繊維(熱伝導性繊維)を材料として含む熱伝導性に優れた糸17とで織られたものであり、この糸17を横糸と縦糸との双方として用いると共に横糸の糸17と縦糸の糸17とは必ず接しつつ手主要部収納部2から手の指収納部3まで織られていくものとなっている。
【0031】
これにより、熱源体7の蓄熱伝熱剤9からの熱が糸17介して伝達されて手の指収納部3の指先側まで伝達されるので、手の指収納部3の指先部位について蓄熱伝熱剤9からの熱が確実に供給されて、手の指収納部3に収納された指及びその指先を保温することが可能である。
【0032】
そして、手主要部収納部2、手の指収納部3及び覆体12で織り込まれる糸17の数は均一でなくても良い。すなわち、覆体12にあっては、図4に示されるように、蓄熱伝熱剤9から周囲への熱伝導性の効率を高めることに重点をおいて糸17の数を相対的に多くしても良い。これは、覆体12自体は、手に接しないので覆体12が高温となることについて配慮する必要性が小さいことによるものである。また、手主要部収納部2、手の指収納部3の一般的な部位にあっては、図5に示されるように、糸17の数は、熱伝導性の担保と高温化の抑制との均衡を図ったものとなっている。そして、手の指収納部3の指の関節の周囲を覆う部位にあっては、図6に示されるように、糸17の数は指の関節を曲げやすくすることに重点をおいて相対的に少なくしても良い。これにより、手袋1を装着して作業を行う者の作業性の効率を高めることが可能である。
【実施例2】
【0033】
図7において、この発明の靴下21の構成の一例が示されており、この靴下21は防寒のためのものである。以下、この靴下21について説明する。但し、先の実施例1と同様の構成については基本的に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】
この図7に示される靴下21は、作業員等の人の足の指の基端から足首までを覆う足主要部収納部22と、この足主要部収納部22の内部空間(図示せず。以下同じ。)に連続した内部空間(図示せず。以下同じ。)を有するもので、この実施例では、親指から小指までの指の数に対応して存在する足の指収納部23とで基本的に構成されている。もっとも、足の指収納部23にいて、図7に示された5つ有る構成に限定されず、親指から小指までの全てを収納する1の足の指収納部23のみで構成されるものや、親指を収納する足の指収納部23と人指し指から小指までを収納する足の指収納部3との2つの足の指収納部23から構成されるものであっても良いことは、手の指収納部3と同様である。
【0035】
そして、足主要部収納部22の足の甲側部位22aには、実施例1と同様の構成の蓄熱伝熱剤9を袋体8に収納してなる熱源体7が配置されており、この熱源体7は、足の甲側部位22aと覆体12とで画成された収納空間(図示せず。)に収納されている。
【0036】
更に、足主要部収納部22、足の指収納部23及び覆体12は、実施例1と同様に、図4から図6に示されるように、動物の皮革等から成る天然繊維や合成繊維のみを材料とした糸16と銅等の金属繊維(熱伝導性繊維)を材料として含む熱伝導性に優れた糸17とで織られ、且つ糸17は縦糸と横糸の双方に用いられることにより、熱源体7の蓄熱伝熱剤9からの熱について、この糸17を介して足の指収納部23の指先側まで伝達されるようになっている。しかも、糸17の割合は、図4から図6に示されるように、覆体12、足主要部収納部22、足の指収納部23の一般的な部部位、及び足の指収納部23の指の関節の周囲を覆う部位について、実施例1と同様に糸17の数を可変するようにしても良いものである。
【0037】
これにより、靴下21においても実施例1と同様に指のかじかみの防止や指の関節の曲げの容易化等の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0038】
1 手袋
2 手主要部収納部(手足主要部収納部)
2a 手主要部収納部の手の甲側部位
3 手の指収納部(指収納部)
7 熱源体
8 袋体
9 蓄熱伝熱剤
10 仕切り部
11 収納室
12 覆体
13 収納空間
16 皮革等を材料とする糸
17 熱伝導性繊維を材料とする糸
21 靴下
22 足主要部収納部(手足主要部収納部)
22a 足主要部収納部の足の甲側部位
23 足の指収納部(指収納部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の手又は足の指の根元から手首又は足首までを収納することが可能な手足主要部収納部と、この手足主要部収納部に連続しており、手又は足の指を収納することが可能な指収納部とを有する保温機能を備えた手袋又は靴下において、
外部作用により蓄熱してこの熱を周囲に伝達することが可能な熱源体を前記手足主要部収納部の手足の甲側に配置すると共に、
前記手足主要部収納部と前記指収納部とは、前記熱源体からの熱を前記指収納部の指先側まで伝達することが可能なように熱伝導性繊維を材料とする糸が織り込まれていることを特徴とする保温機能を備えた手袋又は靴下。
【請求項2】
前記指収納部は、収納する指の関節が曲がる箇所に相当する部位における前記熱伝導性繊維の割合を、前記指収納部の他の部位よりも相対的に小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の保温機能を備えた手袋又は靴下。
【請求項3】
前記熱源体は、複数の収納室に仕切られた袋体の各収納室に蓄熱伝熱剤を小分けして収納することで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保温機能を備えた手袋又は靴下。
【請求項4】
前記熱源体を構成する袋体は、前記手足主要部収納部の手足の甲側部位と薄い覆体とで画成された収納空間に収納されていることを特徴とする請求項3に記載の保温機能を備えた手袋又は靴下。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−62606(P2012−62606A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−208619(P2010−208619)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】