説明

保温機能付きマウス

【課題】冬時期にマウスを長時間に利用しても、ユーザの手が寒いと感じず、そしてマウスから加熱装置を取り外すと懐炉として利用できる保温機能付きマウスを提供する。
【解決手段】コンピュータと通信的に連接してカーソルを制御し、少なくとも1つのケースを有し、ユーザの手が前記ケースを把持可能であるマウスと、前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に設けられ、熱を発生する加熱装置と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータに適用されるマウスに関し、特に、保温機能付きマウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピュータを利用するときには、マウスによってコンピュータを操作することが一般的である。マウスは、ユーザの手で操作できるため、その他の制御装置よりも操作が便利である。
【0003】
しかし、マウスを利用するときには、ユーザの手が外部に露出するため、冬時期になると、ユーザの手が寒いと感じ易い。特に、図面などを描くために、マウスを長時間に利用することが必要であり、又は室外にネットサーフィンする原因でマウスを長時間に利用することが必要である場合には、ユーザの手が凍傷する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、冬時期にマウスを長時間に利用しても、ユーザの手が寒いと感じず、そしてマウスから加熱装置を取り外すと懐炉として利用できる保温機能付きマウスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の保温機能付きマウスによると、コンピュータと通信的に連接してカーソルを制御し、少なくとも1つのケースを有し、ユーザの手が前記ケースを把持可能であるマウスと、
前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に設けられ、熱を発生する加熱装置と、
を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置は、前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に脱着可能に設けられることを特徴とする。
【0007】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置はハウジングを有し、前記ハウジングの底部は、前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に係合され、前記ハウジングの上面には、熱を発生する加熱片が設けられることを特徴とする。
【0008】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置の前記ハウジングの内部に制御回路板が設けられ、前記制御回路板に電池が設けられ、前記ハウジングの外部には、前記制御回路板に延びる導電接触片が設けられ、前記導電接触片は、前記マウスの前記ケースに設けられる弾性導電片に対応し、前記弾性導電片と接触すると前記電池を充電できることを特徴とする。
【0009】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記マウスの前端に挿入穴が設けられ、前記挿入穴にリードの一端にあるコネクタを挿入して連接可能であり、前記リードの他端にUSBプラグが設けられ、前記USBプラグは、コンピュータのUSB差込口に挿入して信号を交信して電力を受け、又は市電と電気的に接続するアダプターに挿入して電力を受けることができることを特徴とする。
【0010】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置の前記制御回路板に指示ランプが設けられ、前記電池の充電が終了したと前記指示ランプが点灯して、前記指示ランプの光線が前記ハウジングを透過して外部に射出し、前記ハウジングに充電スイッチが設けられ、前記充電スイッチにより前記電池の充電を制御できることを特徴とする。
【0011】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置の前記ハウジングに温度スイッチが設けられ、前記温度スイッチにより前記加熱片の温度を制御できることを特徴とする。
【0012】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記加熱装置は、前記マウスの前記ケースの上面に設けられる加熱片と、前記マウスの前記ケースの内部に設けられる制御回路板と、を有し、前記制御回路板に電池が設けられ、前記マウスの受ける電力により前記電池を充電できることを特徴とする。
【0013】
本発明の保温機能付きマウスによると、前記マウスの前端に挿入穴が設けられ、前記挿入穴にリードの一端にあるコネクタを挿入して連接可能であり、前記リードの他端にUSBプラグが設けられ、前記USBプラグは、コンピュータのUSB差込口に挿入して信号を交信して電力を受け、又は市電と電気的に接続するアダプターに挿入して電力を受けることができることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の保温機能付きマウスによれば、冬時期にマウスを長時間利用しても、ユーザの手が寒いと感じず、そしてマウスから加熱装置を取り外すと懐炉として利用できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の組立後の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の組立後の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の組立後の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例の組立後の状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
まず、図1乃至図3を参照する。本実施例の保温機能付きマウスは、マウス11と、加熱装置12と、から構成される。加熱装置12はマウス11に脱着可能に設けられる。
【0017】
マウス11の前端に挿入穴111が設けられる。挿入穴111にリード13の一端にあるコネクタ131を挿入して連接可能である。リード13の他端にUSBプラグ132が設けられる。USBプラグ132は、コンピュータのUSB差込口(図示せず)に挿入して信号を交信して電力を受け、又は市電と電気的に接続するアダプター14に挿入して電力を受けることができる。コンピュータにUSBプラグ132を挿入すると、マウス11によりカーソルを制御できる。マウス11はユーザの手が把持可能なケース112を有する。ケース112の内部に回路板が設けられる。
【0018】
加熱装置12はハウジング121を有する。ハウジング121の底部は、マウス11のケース112のユーザの手が握る部位の表面に係合される。例えばハウジング121の底面に凹部122が形成され、ケース112には、凹部122に対応するフック114が設けられる。凹部122とフック114は互いに係合可能である。
【0019】
加熱装置12のハウジング121の上面には、図3に示すように、熱を発生する加熱片123が設けられる。ハウジング121の内部に制御回路板124が設けられ、制御回路板124に電池125が設けられる。一方、ハウジング121の外部には、制御回路板124に延びる導電接触片126が設けられる。導電接触片126は、マウス11のケース112に設けられる弾性導電片115に対応する。
【0020】
また、加熱装置12の制御回路板124に指示ランプ127(例えば発光ダイオード)が設けられ、電池125の充電が終了したと指示ランプ127が点灯して、指示ランプ127の光線がハウジング121を透過して外部に射出する。ハウジング121に充電スイッチ128が設けられる。充電スイッチ128は指示ランプ127に近接することが好ましい。充電スイッチ128により電池125の充電を制御できる。例えば電池125の充電が終了して指示ランプ127が点灯したと、充電スイッチ128をオフすることにより、充電回路を開回路にすることができる。また、加熱装置12のハウジング121に温度スイッチ129が設けられる。温度スイッチ129により加熱片123の温度を制御できる。例えば温度スイッチ129により、加熱片123の温度を25℃、45℃にし、又は加熱片123の電源をオフすることができる。
【0021】
本発明の保温機能付きマウスの加熱装置12は、熱を発生してユーザの手を暖かくする他、マウス11から取り外して懐炉として利用することもできる。例えば冬時期に外出したいときには、マウス11から加熱装置12を取り外して懐炉として利用することができる。
【0022】
USBプラグ132は、コンピュータのUSB差込口に挿入して信号を交信して電力を受けて電池125を充電し、又は市電と電気的に接続するアダプター14に挿入して電力を受けて電池125を充電することができるため、加熱装置12の充電は極めて便利である。
【0023】
(第2実施例)
図4及び図5を参照する。本実施例の保温機能付きマウスは、マウス21と、加熱装置と、から構成される。前記加熱装置はマウス21に組み付けられる。
【0024】
マウス21の前端に挿入穴211が設けられる。挿入穴211にリード13の一端にあるコネクタ131を挿入して連接可能である。マウス21はユーザの手が把持可能なケース212を有する。図5に示すように、ケース212の内部に回路板213が設けられる。前記加熱装置は、マウス21のケース212の上面に設けられる加熱片221と、マウス21のケース212の内部に設けられる制御回路板222と、を有する。制御回路板222に電池223が設けられる。マウス21の受ける電力により電池223を充電できる。加熱片221は、マウス21のケース212のユーザの手が握る部位に設けられ、熱を発生する。
【0025】
本実施例では、前記加熱装置は、マウス21のケース212のユーザの手が握る部位に設けられ、熱を発生するため、ユーザの手を暖かくすることができる。もちろん、リード13からマウス21を分離して懐炉として利用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、マウスに適用することができる。
【符号の説明】
【0027】
11:マウス
12:加熱装置
13:リード
14:アダプター
21:マウス
111:挿入穴
112:ケース
114:フック
115:弾性導電片
121:ハウジング
122:凹部
123:加熱片
124:制御回路板
125:電池
126:導電接触片
127:指示ランプ
128:充電スイッチ
129:温度スイッチ
131:コネクタ
132:USBプラグ
211:挿入穴
212:ケース
213:回路板
221:加熱片
222:制御回路板
223:電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータと通信的に連接してカーソルを制御し、少なくとも1つのケースを有し、ユーザの手が前記ケースを把持可能であるマウスと、
前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に設けられ、熱を発生する加熱装置と、
を含むことを特徴とする保温機能付きマウス。
【請求項2】
前記加熱装置は、前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に脱着可能に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の保温機能付きマウス。
【請求項3】
前記加熱装置はハウジングを有し、前記ハウジングの底部は、前記マウスの前記ケースのユーザの手が握る部位の表面に係合され、前記ハウジングの上面には、熱を発生する加熱片が設けられることを特徴とする、請求項2に記載の保温機能付きマウス。
【請求項4】
前記加熱装置の前記ハウジングの内部に制御回路板が設けられ、前記制御回路板に電池が設けられ、前記ハウジングの外部には、前記制御回路板に延びる導電接触片が設けられ、前記導電接触片は、前記マウスの前記ケースに設けられる弾性導電片に対応し、前記弾性導電片と接触すると前記電池を充電できることを特徴とする、請求項3に記載の保温機能付きマウス。
【請求項5】
前記マウスの前端に挿入穴が設けられ、前記挿入穴にリードの一端にあるコネクタを挿入して連接可能であり、前記リードの他端にUSBプラグが設けられ、前記USBプラグは、コンピュータのUSB差込口に挿入して信号を交信して電力を受け、又は市電と電気的に接続するアダプターに挿入して電力を受けることができることを特徴とする、請求項4に記載の保温機能付きマウス。
【請求項6】
前記加熱装置の前記制御回路板に指示ランプが設けられ、前記電池の充電が終了したと前記指示ランプが点灯して、前記指示ランプの光線が前記ハウジングを透過して外部に射出し、前記ハウジングに充電スイッチが設けられ、前記充電スイッチにより前記電池の充電を制御できることを特徴とする、請求項4に記載の保温機能付きマウス。
【請求項7】
前記加熱装置の前記ハウジングに温度スイッチが設けられ、前記温度スイッチにより前記加熱片の温度を制御できることを特徴とする、請求項4に記載の保温機能付きマウス。
【請求項8】
前記加熱装置は、前記マウスの前記ケースの上面に設けられる加熱片と、前記マウスの前記ケースの内部に設けられる制御回路板とを有し、前記制御回路板に電池が設けられ、前記マウスの受ける電力により前記電池を充電できることを特徴とする、請求項1に記載の保温機能付きマウス。
【請求項9】
前記マウスの前端に挿入穴が設けられ、前記挿入穴にリードの一端にあるコネクタを挿入して連接可能であり、前記リードの他端にUSBプラグが設けられ、前記USBプラグは、コンピュータのUSB差込口に挿入して信号を交信して電力を受け、又は市電と電気的に接続するアダプターに挿入して電力を受けることができることを特徴とする、請求項8に記載の保温機能付きマウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−15957(P2013−15957A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147234(P2011−147234)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(511161384)享奎企業股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】