説明

保管ロッカーの選択方法及び保管ロッカーを使用した商品販売システム

【課題】顧客端末からの通信回線を介して商品販売システムを運営する運用センターの注文・予約サイトに商品を注文するだけで、顧客の希望する場所、日時に設置された保管ロッカーに当該保管ロッカーに注文した商品が納入される商品販売システムを提供する。
【解決手段】顧客からの注文に応じた商品を保管ロッカー1を介して顧客に受け渡す商品販売システムにおける保管ロッカー1の選択方法であって、前記顧客による注文メニューを受付けるステップと、前記注文メニューに含まれる商品の量及び/又はサイズを判断するステップと、判断された商品の量及び/又はサイズの保存条件を判断するステップと、判断された保存条件に合った商品を収納可能な保管ロッカー1を選択するステップと、選択された保管ロッカー1に前記注文メニューに含まれる商品を収納後に施錠するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入した商品を一時的に保管するロッカーを介して商品の受け渡しを行うことにより、商品の納品場所、受取時を自在に選択し得ると共に購入代金の決済を簡便に実現できる、顧客からの商品注文データに応じた保管ロッカーの選択方法及び保管ロッカーを使用した商品販売システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カタログを配布して電話やファクシミリで注文を受け商品を受取人に提供する通信販売や、インターネットを用いて商品情報の提供と受注を同時に実現することによりカタログの配布を不要としたネットショッピングなどの商品販売方法が利用されている。
このような商品販売方法において、注文した商品は宅配業者の手により受取人の手元まで配送される。ここで利用される宅配業者は、商品の配達を確実に執り行うために受取証を用意しておき、受取人の捺印あるいは署名と引き替えに商品を手渡すようにしている。
【0003】
一方、手荷物等の一時的な保管手段として、コインロッカーの利用が知られている。
通常のコインロッカーでは、利用者が預ける物をロッカーボックスに格納した後、コイン投入口にコインを入れてロッカーボックスを施錠し、鍵を抜き取って、利用期間中これを保管する。
ロッカー利用後にこの鍵を用いてロッカーを解錠すると、投入したコインがロッカーに査収され、ロッカーボックスが開いて預けた荷物を取り出すことが可能となる。
【0004】
また、従来の通信販売における商品受け渡し方法では、宅配業者が受取人の手元へ直接配達するため、配達時に受取人が不在の場合は商品を受け取ることができない。
この場合に宅配業者は商品を一旦持ち帰って後日に再度配達することになり、重複する手間となる。
また、受取人も宅配業者に連絡して再配達の日時を指定する必要があり面倒である。また商品と引き替えに受取証への捺印等により納品を確認しているため、納品確認作業が煩雑なものになる。
【0005】
また、受取人が自宅や勤務先等に直接届けられるのを望まない場合や、訪問先の近くで商品を受け取りたい場合などに、最寄りの駅などで、配送業者と直接対面することなく商品を受け取ることができれば便利である。
この場合に、上述した従来のロッカーシステムを用いて商品を引き渡すことが考えられる。すなわち商品提供者は受取人の指定するロッカーに商品を入れておき、受取人が都合の良いときにロッカーまで出向いて商品を取り出すことが可能である。
しかし、この場合は商品提供者又はその配送業者によるロッカーの施錠、及び受取人によるロッカーの開錠に物理的な鍵を必要とするため、鍵の受け渡しが面倒である。
【0006】
また、センタで集中管理するロッカーを介して注文品の受け渡しを実現するシステムが開示されている。この公報記載のシステムでは、顧客毎にIDカードを発行しておき、注文に係る商品をロッカーに格納して、当該ロッカーはIDカード及びパスワードにより認証できた場合にのみ開錠して商品を取り出せるようにしている。(例えば、特許文献1参照)
そして、この場合には、顧客毎のデータ登録及びIDカード発行を要するため顧客管理部門における手間がかかり、またロッカーにID読み取り部や入力キー等を設ける必要があるため構成が複雑となり設置コストが高くなってしまう。
【0007】
また、このように構成されるロッカーシステムは、IDカードを有さない人物は利用できないため、例えば受取人が別の者に受取を委任したいような場合に、IDカードの受け渡しが必要となる。更に、このロッカーシステムは、IDカードを用いる商品受け渡しシステムに利用が限定されてしまい、不特定の者が一時的に物を預ける従来通りのロッカーとして利用することができない。
【0008】
また、上述の問題点を解決するものとして、商品を一時的に保管するロッカーシステムを介して商品の受け渡しを行うことにより商品宅配における不在時の問題等を解消するとともに、低コストで構築することができ通常のロッカーとしての利用も可能な商品受け渡し方法が知られている。(例えば、特許文献2参照)
【0009】
上記公報には、「商品を一時的に保管するロッカーボックスの施錠及び開錠動作をネットワークを介して通信端末と相互通信可能なロッカー管理者により一元管理することにより、商品提供者から商品受取人へと商品を受け渡す方法において、前記ロッカー管理者が商品受取人の情報を保存するステップと、前記商品提供者が注文に係る商品を適宜のロッカーボックスに格納するステップと、前記ロッカー管理者と前記商品提供者間で通信を行い、前記商品提供者からの要求に応じて当該ロッカーボックスを施錠するステップと、前記商品受取人と前記ロッカーボックス管理者との間で通信を行い、この商品受取人が前記商品の真正な受取人であるか否かを確認するステップと、この真正な商品受取人からの要求に応じて前記ロッカー管理者が前記ロッカーボックスを開錠するステップと、を含むことを特徴とする商品受け渡し方法。」(請求項1)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特公平07−11806号公報
【特許文献2】特開2002−226050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記従来の商品受け渡し方法では、顧客が注文した商品が保存条件として、冷凍、冷蔵、保温及び常温等の保存条件が異なった商品が混在した場合には、顧客が受け取るまでに時間を要する場合には商品の品質を維持することができないという問題があった。
また、従来の商品受け渡し方法では、顧客は、パーティや鍋物の材料を注文する場合には、必要な材料を多数個々に注文しなければならず、パーティ又は鍋物等の単一のメニュー選択で、複数の商品の一括選択ができなかった。
また、従来の商品受渡し方法では、ロッカー管理者が商品提供者と商品受取人との間に介在しているため、販売システムとして複雑になると共に、商品受取人はロッカーボックス管理者との間で商品の受け渡し毎に通信を行って、商品受取人が商品の真正な受取人であるか否かを確認するステップを必要とするので、商品受取人(顧客)の個人情報が漏洩する可能性が生じる。
また、顧客が直接ロッカーに行かずに、代理(委任者)による商品の受取りが困難であるという問題がある。
【0012】
本発明の目的(課題)は、顧客端末からの通信回線を介して商品販売システムを運営する運用センターの注文・予約サイトに商品を注文するだけで、顧客の希望する場所、日時に設置された保管ロッカーに当該保管ロッカーに注文した商品が納入される商品販売システムを提供することにある。
また、顧客が注文した商品の保存条件として、冷凍、冷蔵、保温及び常温等の保存条件に適した保管ロッカーを選択できる保管ロッカーの選択方法を提供する。
また、顧客からの商品の注文を注文メニューという形式で発注することによって、単一のメニュー選択で、複数の商品の一括選択が可能な選択形式で表示されることを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するために、本発明の保管ロッカーの選択方法は、顧客からの注文に応じた商品を保管ロッカーを介して顧客に受け渡す商品販売システムにおける保管ロッカーの選択方法であって、
前記顧客による注文メニューを受付けるステップと、
前記注文メニューに含まれる商品の量及び/又はサイズを判断するステップと、
判断された商品の量及び/又はサイズの保存条件を判断するステップと、
判断された保存条件に合った商品を収納可能な保管ロッカーを選択するステップと、
選択された保管ロッカーに前記注文メニューに含まれる商品を収納後に施錠するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記注文メニューは、顧客端末からの通信回線を介した前記商品販売システムを運営する運用センターの注文・予約サイトで受付られ、当該注文メニューには単一のメニュー選択で、複数の商品の一括選択が可能な選択形式で表示されることを特徴とする。
前記保管ロッカーは、保存条件として、冷凍、冷蔵、保温及び常温の内の少なくとも1つを備えていることを特徴とする。
また、前記注文・予約サイトで選択された複数の保管ロッカーの候補を、前記顧客端末に表示して、顧客による保管ロッカーの設置場所、開錠の暗証番号及び支払態様の選択が可能であることを特徴とする。
【0015】
また、前記顧客端末は、顧客の保有する携帯電話、パーソナルコンピューター若しくは一般の商店等に設置された端末であることを特徴とする。
また、前記支払態様の選択で顧客が選択した支払態様がカード支払いである場合に、当該カードのカード番号若しくは暗証番号を、保管ロッカーの開錠の暗証番号とすることを特徴とする。
また、前記いずれかに記載の保管ロッカーの選択方法を使用した商品販売システム。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、顧客は、顧客端末から注文をするだけで、後に保管ロッカーの設置場所に出向き現金若しくはカードで決済をし、予め通知された暗証番号で開錠するだけで注文した商品を直接販売店に行かず(対面せず)に手に入れることが可能になる。
また、顧客が注文した商品の保存条件として、冷凍、冷蔵、保温及び常温等の保存条件に適した保管ロッカーを選択するので、異なった商品が混在し、顧客が受け取るまでに時間を要する場合でも商品の品質を維持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の商品販売システムにおける保管ロッカーの選択方法の全体像を示す模式図である。
【図2】本発明の主たるハードウエア構成を示す図である。
【図3】本発明の保管ロッカーの選択方法の1実施例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の顧客からの注文に応じた商品を保管ロッカーを介して顧客に受け渡す商品販売システムにおける保管ロッカーの選択方法の全体像を示す模式図である。
図1おいて、顧客は携帯電話、パーソナルコンピューター若しくはKIOSK等の一般の販売店に設置された操作端末等の顧客端末から本発明の商品販売システムを運営する運用センターの1:注文・予約サイトにID及び/又はパスワードを使用してログインする。
【0019】
顧客は前記注文・予約サイトの入力画面から2:商品選択を実行する。
商品選択は、本発明では、商品選択の視点を図示の如く多様化して、パーティーメニュー、格安メニュー、人気メニュー、旬メニュー、リッチメニュー等の他に、料理メニューとして料理研究家や有名シェフレシピのレシピ起点が顧客端末の表示画面に選択可能に表示される。
顧客は、表示画面から任意のメニューを選択することができる。
【0020】
次に、顧客がパーティーメニューからパーティーセット(5人分)を注文する選択を実行した場合を例にして以下に説明する。
3:商品確定のために、図示しない運用センターサーバーは、選択された商品の量及びサイズを運用センターサーバーに格納されたデータベースにアクセスして判断する。
図示のパーティーセット(5人分)の場合では、量及びサイズとしては、惣菜は30×30cmBOX、お刺身及びサラダ(5人分)、缶ビール(10本)、コーラ及びウーロン茶(各2本)、アイスケーキ(5個)となる。
また、保存条件としては、惣菜が常温、お刺身、サラダ、缶ビール、コーラ、ウーロン茶が冷蔵、アイスケーキが冷凍となる。
この判断結果は後の、保管ロッカーの絞り込みに利用される。
【0021】
次に、顧客は決済態様の選択として、4:支払(カード)選択を実行する。
ここでは、顧客は先ず、決済を現金決済か、カード決済かを選択入力する。
カード決済の場合は、顧客の保有するカードの種類を更に入力する。
この入力結果は後の、保管ロッカーの絞り込みに利用される。
【0022】
次に、運用センターサーバーは、前記商品の量及びサイズの判断結果及び商品毎の保存条件、決済態様を基に、5:保管ロッカーの選択(検索)を実行する。
運用センターサーバーには、本発明の商品販売システムに登録された複数の保管ロッカーデータが日時毎の空満データと格納されている。
前記保管ロッカーデータとしては、保管ロッカーの設置場所、保存条件毎のサイズデータ、決済対応データ等である。
【0023】
運用センターサーバーは、顧客の希望する保管ロッカーの設置場所、商品の保存条件毎のサイズ及び使用日時の空満情報にアクセスして合致する空きの保管ロッカーの有無を検索して、顧客端末の表示画面に表示して顧客の決定を待つ。
この保管ロッカーの選択で、条件に合う保管ロッカーが見つからない場合には、
どの条件に合わなかったかを顧客端末の表示画面に表示して、保管ロッカーの使用日時及び保管ロッカーの場所の選択条件の変更を促して、変更された条件で更に検索を実行する。
また、保管ロッカーの設置場所を変更したのみでは、まだ条件に合う保管ロッカーが見つからない場合には、決済態様の選択及び商品の選択(例えば、保存条件の冷凍に合う保管ロッカーが無い場合には、アイスケーキを注文から外す等)の変更を促して、変更された条件で更に検索を実行することも可能である。
【0024】
顧客による5:保管ロッカーの選択が実行されると、運用センターサーバーは、顧客の注文した商品の確保を行うと共に、決定した保管ロッカーの予約を実行する。
この保管ロッカーの予約に伴って、商品販売システムに登録された複数の保管ロッカーデータが日時毎の空満データが更新される。
【0025】
運用センターサーバーは、決定した保管ロッカーの開錠のための7:暗証番号の選出を実行する。
暗証番号の選出には、ランダム算出又は顧客の希望した特定番号指定、カード決済の場合にはそのカードの暗証番号の共用等の種々の選出方法が適用できる。
また、決定した暗証番号を顧客の保有する顧客端末のメモリに書き込むことも可能である。(この場合には、顧客が暗証番号を忘れても携帯端末を決済端末の読取り部にかざすだけで開錠ができる。)
【0026】
運用センターサーバーは、保管ロッカーの決定した暗証番号に基づいて、8:予約情報の掲載・連絡を実行する。
この連絡は、顧客端末に対してメールや電話等で行われる。
また、この情報を運用センターサーバーの所定のエリア(例えば、注文・予約サイト)に、当該顧客のみが閲覧可能に掲載することもできる。
この予約情報には、図示の如く、「保管ロッカー場所:JR××駅、改札横ロッカーNo.021,〈温(下段)・冷(中段)・凍(上段)の完備〉,〈80×40cm〉,〈Edyカード対応〉,保管日時2008.11.27(木曜日),18:00〜19:30」等が含まれ、顧客端末の表示画面に表示できる。
【0027】
運用センターサーバーは、8:予約情報の掲載・連絡後に、9:状況の掲載・連絡を実行する。
この状況の掲載は、上述の8:予約情報の掲載と同様に、運用センターサーバーの所定のエリア(例えば、注文・予約サイト)に、当該顧客のみが閲覧可能に掲載することもできる。
運用センターサーバーは、9の状況連絡として、顧客の注文した商品を保有する店舗にも注文商品のリストと共に、保管ロッカーに関する情報の連絡をする。
【0028】
連絡を受けた店舗では、商品を梱包して出荷し、保管ロッカー場所まで移動して決定された保管ロッカーの保存条件に合わせて収納(配置)して、決定された暗証番号に合わせて施錠する。
【0029】
次に、本発明の主たるハードウエア構成を図2を用いて説明する。
1−1は保管ロッカー(通常型)であって、1−2は保管ロッカー(高機能型)である。
通常型の保管ロッカー1−1には、複数の保管ロッカー(常温保存)1bと、決済端末1aが備えられている。
決済端末には、現金決済対応、カード決済(個別のカード対応)対応、万能型対応等の種類が存在しても良い。
高機能型の保管ロッカー1−2には、複数の保管ロッカー(冷蔵・冷凍・保温に対応)1bと、決済端末1a及びウォーマー・レンジ1cが備えられている。
なお、高機能型保管ロッカーとしては、図示の如く、1個の保管ロッカーを上段(冷凍)、中段(冷蔵)、下段(保温)に分けて使用可能にするものに限らず、冷凍、冷蔵、保温、常温と別の保管ロッカーにしても良い。
【0030】
3aは顧客端末であって、顧客の保有する携帯電話、パーソナルコンピューター若しくはKIOSK等の一般の販売店に設置された操作端末であって、当該顧客端末から通信網2を介して商品の注文を行う。
顧客端末の機能としては、商品の選択、注文、支払(決済)選択、保管ロッカー選択、予約確認、状況確認、受取(暗証番号)、支払(端末による電子決済)等がある。
3bは店舗端末であって、顧客の注文された商品を販売する店舗に設置された端末であって、その機能としては、商品の提案、商品紹介、割引管理、受注管理、在庫管理、商品準備、梱包指示、保管ロッカー選択等がある。
【0031】
3cは運用センターサーバーであって、本発明の商品販売システムを運営する運用センターに設置されたサーバーであって、通信網2を介して、サーバーの注文・予約サイトにID又は/及びパスワードを使用して顧客端末3aからログインされる。
その機能としては、ロッカー管理(使用状況)、商品の保管管理、商品の運送管理、顧客の商品受取時の本人確認、商品受取時の決済管理等がある。
なお、運用センターサーバーは、前記店舗端末と兼ねても良く、両者で顧客管理及び決済管理を実行する。
【0032】
3dは運送会社端末であって、通信網2を介して運用センターサーバーに接続されて、
運用センターサーバーからの指示を受けて、店舗で梱包された商品を保管ロッカー場所まで移動して決定された保管ロッカーの保存条件に合わせて収納(配置)して、決定された暗証番号に合わせて施錠する。
その機能としては、配送状況の管理、商品設置(収納)及び出来たて演出(顧客の受取時間に合わせた演出)等がある。
【0033】
3eは警備会社端末で、通信網2を介して運用センターサーバー及び顧客端末に接続されて、運用センターサーバーからの指示を受けて、保管ロッカーの違法な開錠等の監視及び必要に応じて収納された商品の追跡を行う。
【0034】
次に、図3のフローチャートを用いて、本発明の保管ロッカーの選択方法の1実施例の説明をする。
・顧客がID及び/又はパスワードによる運用センターサーバーの注文・予約サイトへのアクセスを実行する。(ステップS1)
・顧客がサイトからのメニューを利用して希望商品及び希望受取場所を選択する。(ステップS2)
・顧客が顧客端末から希望商品を仮確定する。(ステップS3)
・顧客が顧客端末から支払手段(現金決済・カード決済(カード種類)を仮決定する。(ステップS4)
【0035】
・運用センターサーバーが保管ロッカーの選択(絞り込み)を実行する。(ステップS5)
この保管ロッカーの選択には、運用センターサーバーのデータベースを利用した顧客の希望商品毎の量・サイズ及び保存条件の判断(検索)結果(A),顧客の支払条件(現金決済・カード決済・カード種類)入力結果(B),運用センターサーバーのデータベースを利用した顧客の受取場所・使用日時に対応した保管ロッカーの空満情報等の検索結果(C)が利用される。
・ステップS5の判断がYesの場合には、運用センターサーバーは、商品の確保及び保管ロッカーの予約を実行する。(ステップS6)
・ステップS4の判断がNoの場合には、ステップS3に戻る。
・ステップS5の判断がNoの場合には、顧客端末に希望の保管ロッカーが確保できない理由を含む情報を当該顧客端末の表示画面に表示して、顧客による選択の変更を促す。
顧客による選択の変更には、保管ロッカー場所(受取場所)、支払条件の変更、希望商品の見直し(保存条件が合致しない冷凍商品等の削除等)がある。
【0036】
・運用センターサーバーが決定した保管ロッカーの開錠のための暗証番号を選択する。(ステップS7)
暗証番号の選択には、運用センターサーバーがランダムに算出する方法、顧客の希望する暗証番号を利用する方法、カード決済の場合に当該カードの暗証番号を利用する方法等がある。
また、決定した暗証番号を顧客の携帯端末に送信して記憶させておき、商品受取時に携帯端末を決済端末にかざすだけのIC情報の利用も可能である。(この場合には、顧客が暗証番号を忘れてしまった場合にも対応できる。)
【0037】
決定した暗証番号、保管ロッカー場所、保管ロッカー番号等の予約情報を顧客端末及び店舗端末に通知する。(ステップS8)
通知を受けた顧客は、顧客端末の表示画面で通知された予約情報を確認することができる。
通知を受けた店舗端末を保有する店舗では、予約情報に基づいて商品の梱包を行い、保管ロッカー場所まで出荷・配送する。(ステップS9)
【0038】
・保管ロッカーに商品を収納する。(ステップS10)
保管ロッカーへの商品の収納は、商品毎の保存条件に合わせて収納される。
・ 保管ロッカーを決定された暗証番号に合わせて施錠する。(ステップS11)
【符号の説明】
【0039】
1−1:保管ロッカー(通常型)
1−2:保管ロッカー(高機能型)
1a:決済端末
1b:保管ロッカー
1c:ウォーマー・レンジ
2:通信網
3a:顧客端末
3b:店舗端末
3c:運用センターサーバー
3d:運送会社端末
3e:警備会社端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客からの注文に応じた商品を保管ロッカーを介して顧客に受け渡す商品販売システムにおける保管ロッカーの選択方法であって、
前記顧客による注文メニューを受付けるステップと、
前記注文メニューに含まれる商品の量及び/又はサイズを判断するステップと、
判断された商品の量及び/又はサイズの保存条件を判断するステップと、
判断された保存条件に合った商品を収納可能な保管ロッカーを選択するステップと、
選択された保管ロッカーに前記注文メニューに含まれる商品を収納後に施錠するステップと、
を含むことを特徴とする保管ロッカーの選択方法。
【請求項2】
前記注文メニューは、顧客端末からの通信回線を介した前記商品販売システムを運営する運用センターの注文・予約サイトで受付られ、当該注文メニューには単一のメニュー選択で、複数の商品の一括選択が可能な選択形式で表示されることを特徴とする請求項1に記載の保管ロッカーの選択方法。
【請求項3】
前記保管ロッカーは、保存条件として、冷凍、冷蔵、保温及び常温の内の少なくとも1つが可能な機能を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保管ロッカーの選択方法。
【請求項4】
前記注文・予約サイトで選択された複数の保管ロッカーの候補を、前記顧客端末に表示して、顧客による保管ロッカーの設置場所、開錠の暗証番号及び支払態様の選択が可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の保管ロッカーの選択方法。
【請求項5】
前記顧客端末は、顧客の保有する携帯電話、パーソナルコンピューター若しくは一般の商店等に設置された端末であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の保管ロッカーの選択方法。
【請求項6】
前記支払態様の選択で顧客が選択した支払態様がカード支払いである場合に、当該カードのカード番号若しくは暗証番号を、保管ロッカーの開錠の暗証番号とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の保管ロッカーの選択方法。
【請求項7】
前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の保管ロッカーの選択方法を使用した商品販売システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−176605(P2010−176605A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−21229(P2009−21229)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】