説明

値組み装置及びプラグインソフトウェア

【課題】市販されているDTPソフトウェアの作業性は生かしたまま、任意の書体/色の袋文字を用いた値組みを作成することができる値組み装置を提供する。
【解決手段】値組み装置1は、値組みに用いる文字と袋文字画像132とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DB13と、袋文字画像132を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させる値組みボックス作成手段10と、値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させる属性情報指定手段11と、価格文字列に含まれる文字毎に、該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像132を袋文字画像DB13から抽出し、値組みパターンに基づいて袋文字画像132を文字順に並べグループ化することで値組み画像を生成する値組み画像生成手段12を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
輪郭線だけがある袋文字を用いて、チラシなどに印刷される商品の価格を組版するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
販売店のチラシにおける商品価格の組版には、輪郭線だけがある袋文字を用いたチラシ特有の組版である値組みが用いられ、チラシを印刷する印刷会社では、DTPソフトウェア(Desktop publishing)にて値組みを容易に行えるようにしたい要望がある。
【0003】
値組みで用いられる袋文字のフォントはDTPソフトウェアにて用意されていないことが多いため、DTPソフトウェアにて値組みを行えるようにするためには、使用する文字に対応する袋文字画像が必要になり、例えば、特許文献1では、使用する文字の袋文字画像を自動的に生成し出力する技術が開示されている。
【0004】
特許文献1で開示されている発明では、原画データを変換した2値画像を均等に膨張または収縮させた後、膨張または収縮した2値画像の輪郭を抽出してベクトルデータを生成し、該ベクトルデータのみまたは該ベクトルデータと入力された2値画像とを重畳させることで袋文字画像を自動的に生成する。
【0005】
しかしながら、袋文字の画像データを自動生成するアプローチは独自のDTPソフトウェアでの実装を前提としており、市販のDTPソフトウェアのプラグインとして実装することは困難であるばかりか、以下の問題があった。
問題1)文字から自動的に袋文字を生成するため、縁取り幅に規則性のないデザイン性のある袋文字を利用できない。
問題2)原画データの輪郭を抽出したベクトルデータ、または、該ベクトルデータと入力された2値画像とを重畳させた画像データが袋文字になるため、2色以上からなる袋文字を利用できない。
問題3)袋文字を重ねた状態で配置する重ね組みに対応していない。
【0006】
このため、市販されているDTPソフトウェアにて値組みする場合、例えば、文字の輪郭線を太らせ、別の色をつけることにより袋文字を作成する等の手作業が必要になり、特に重ね組の場合に手間が掛かる上、また、商品価格が変更になった場合も手作業による処理をやり直さねばならなかった。
【0007】
また、袋文字の1文字を画像データとしてあらかじめ作成しておき、これらの画像データを手作業でレイアウトする方法も考えられるが、この方法もきれいに配置するのに手間が掛かる上、商品価格を変更する際には画像データを差替えて再配置する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭62−009481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、市販されているDTPソフトウェアの作業性は生かしたまま、任意の書体/色の袋文字を用いた値組みを作成することができる値組み装置及びDTPソフトウェアに追加されるプラグインソフトウェアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決する第1の発明は、値組みに用いる文字と袋文字画像とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DBと、袋文字画像を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させ、ユーザが作成した値組みボックスの領域をページレイアウトに保存する値組みボックス作成手段と、ユーザが前記値組みボックスを指定すると、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させ、ユーザが指定した前記値組みボックスに対応付けて保存する属性情報指定手段と、前記属性情報指定手段が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像を前記袋文字画像DBから抽出し、値組みパターンに基づいて袋文字画像を文字順に並べグループ化することで前記値組み画像を生成し、前記属性情報取得手段が属性情報を保存した前記値組みボックスの領域に表示すると共に該値組みボックスに対応付けて値組み画像を保存する値組み画像生成手段を備えていることを特徴とする値組み装置である。
【0011】
更に、任意の書体/色の袋文字のサイズを変更できるように、第2の発明は、第1の発明に記載した値組み装置において、前記属性情報指定手段は、前記値組みボックスの属性情報として文字サイズをユーザから取得し、前記値組み画像生成手段は、前記袋文字画像DBから抽出した袋文字画像を拡大又は縮小することで、属性情報に含まれる文字サイズに抽出した袋文字画像のサイズを合わせてから前記値組み画像を生成することを特徴とする。
【0012】
更に、第3の発明は、値組みパターンを変更できるように、第1の発明または第2の発明に記載した値組み装置において、前記属性情報指定手段は、複数の値組みパターンの中からユーザが指定した値組みパターンを属性情報に含ませ、前記値組み画像生成手段は、属性情報で指定された値組みパターンに基づいて前記値組み画像を生成することを特徴とする。
【0013】
更に、第4の発明は、第3の発明に記載した値組み装置において、前記複数の値組みパターンの中に重ね組パターンを含んでいることを特徴とする。
【0014】
更に、第5の発明は、袋文字画像を作成できるように、第1の発明乃至第4の発明のいずれか一項に記載した値組み装置において、値組みに利用する文字に対応する同サイズの袋文字画像を作成するエディタを有し、エディタにより生成された袋文字画像を前記袋文字画像DBに登録する袋文字画像生成手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
更に、第6の発明は、DTPソフトウェアに追加するプラグインソフトウェアであって、袋文字画像を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させ、ユーザが作成した値組みボックスの領域を取得する値組みボックス作成手段と、ユーザが前記値組みボックスを指定すると、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させ、ユーザが指定した前記値組みボックスに対応付けて保存する属性情報指定手段と、前記属性情報指定手段が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、値組みに用いる文字と袋文字画像とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DBから該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像を取得し、値組みパターンに基づいて袋文字画像を文字順に並べグループ化することで前記値組み画像を生成し、前記属性情報指定手段が属性情報を保存した値組みボックスに対応付けて前記値組み画像を保存する値組み画像生成手段として、コンピュータを機能させるプラグインソフトウェアである。
【発明の効果】
【0016】
上述した本発明によれば、書体、文字色及びふち色が定義される色付きの書体毎に、値組みに使用する文字(例えば、0〜9の数字)に対応する袋文字画像を作成しておけば、DTPの作業性は生かしたまま、任意の書体/色の袋文字を用いた値組みを作成することができる値組み装置及びプラグインソフトウェアを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係る値組み装置に備えられた機能を説明する図。
【図2】本実施形態に係る袋文字画像DBを説明する図。
【図3】値組みボックスを作成する際の値組み装置の動作を説明する図。
【図4】値組みボックスを作成する際のDTPソフトウェアの画面を説明する図。
【図5】値組みボックスが指定された際の値組み装置の動作を説明する図。
【図6】値組みボックスの属性情報を指定するためのダイアログを説明する図。
【図7】値組み画像を生成する内容を説明する図。
【図8】値組み画像が表示された際のDTPソフトウェアの画面を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここから、本発明にかかる値組み装置の好適な実施形態について図面を参照しながら、本発明について詳細に説明する。なお、これから説明する実施形態は本発明の一実施形態にしか過ぎず、本発明は、これから説明する実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能である。
【0019】
図1は、本実施形態に係る値組み装置に備えられた機能を説明する図で、図2は、本実施形態に係る袋文字画像DB13を説明する図である。
【0020】
本実施形態に係る値組み装置1は、InDesign(登録商標)やQuarkXpress(登録商標)など、チラシやパンフレットなどを編集する作業を行うためのDTPソフトウェア(DTP: Desktop Publishing)が実装されたコンピュータで、DB(DB: Database)として、値組みに用いる文字と袋文字画像132とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DB13を備え、更に、DTPソフトウェアのプラグインで実現される機能として、袋文字画像132を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させ、ユーザが作成した値組みボックスの領域をページレイアウトに保存する値組みボックス作成手段10と、ユーザが値組みボックスを指定すると、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させ、ユーザが指定した値組みボックスに対応付けて保存する属性情報指示手段11と、属性情報指示手段11が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像132を袋文字画像DB13から抽出し、値組みパターンに基づいて袋文字画像132を文字順に並べグループ化することで値組み画像を生成し、属性情報指示手段11が属性情報を保存した値組みボックスに対応付けて値組み画像を保存する値組み画像生成手段12と、値組みに利用する文字に対応する同サイズの袋文字画像132を作成するエディタを有し、エディタにより生成された袋文字画像132を袋文字画像DB13に登録する袋文字画像生成手段14を備えている。
【0021】
なお、ユーザに設定させる値組みボックスの属性情報は価格文字列と色付きの書体に限らず、本実施形態の値組み装置1の属性情報指示手段11は、値組みボックスの属性情報として、文字サイズと値組みパターンをユーザに設定させ、袋文字画像DB13から抽出した袋文字画像132を拡大または縮小して属性情報で指定されている文字サイズに調整した後、属性情報で指定されている値組みパターンに基づいて袋文字画像132を文字順に並べグループ化することで値組み画像を生成する。
【0022】
図2で図示したように、値組みに用いられる袋文字画像132は、文字の色付きの書体毎に、値組みで使用する各文字(ここでは、「0〜9」までの数字と、「¥」、「円」の記号)に対応する同じ大きさの袋文字画像132が予め作成され、作成された袋文字画像132と文字とを色付きの書体に対応付けた形態で袋文字画像DB13に記憶されている。
【0023】
図2(a)は袋文字画像DB13の内容を説明する図で、袋文字画像DB13には、袋文字画像132と文字とが色付きの書体に対応付けられた形態で記憶するために、色付きの書体毎にフォルダ130が設けられ、更に、各フォルダ130に対応する色付きの書体を記述した構成情報ファイル131が記憶される。
【0024】
図2(b)はフォルダ130の内容を説明する図で、袋文字画像DB13のフォルダ130には、フォルダ130の色付きの書体に対応する袋文字画像132が文字に対応付けられて記憶され、本実施形態では、袋文字画像132と文字を対応付けるために、袋文字画像132に対応する文字が袋文字画像132のファイル名に利用されている。加えて、袋文字画像DB13のフォルダ130には、フォルダ130に記憶された各袋文字画像132のサイズ及びピッチが少なくとも記述されたサイズ情報ファイル133が記憶されている。
【0025】
図3は、チラシなどのページレイアウトに値組みボックスを作成する際の値組み装置1の動作を説明する図である。
【0026】
チラシなどのページレイアウトに値組みボックスを作成する際に動作する手段は、値組み装置1の値組みボックス作成手段10で、値組み装置1の値組みボックス作成手段10は、チラシなどのページレイアウトに値組みボックスを作成する操作を受けると作動し、ユーザに値組みボックスをページレイアウト上に作成させ(S1)、値組みボックスの領域をページレイアウトに保存して(S2)、図3の手順は終了する。
【0027】
図4は、値組みボックスを作成する際のDTPソフトウェアの画面2を説明する図である。値組みに係るプラグインソフトウェアがインストールされることで、値組みを行うためのアイコン22がDTPソフトウェアのツールボックス21に表示され、アイコン22がマウス等により選択されることで、チラシなどのページレイアウト20に値組みボックス24を作成する操作がなされることになる。
【0028】
図4において、値組みボックス24をページレイアウト20上に作成させる操作は、マウス等によりポインタ23(ここでは十字マーク)を動かして値組みボックス24の開始位置をユーザに指定させた後、ポインタ23を斜めに動かして値組みボックス24の終了位置をユーザに指定させる操作になり、この操作により、矩形の値組みボックス24がページレイアウト20上に作成されることになる。
【0029】
図5は、ページレイアウトに配置された値組みボックスが指定された際の値組み装置1の動作を説明する図である。ページレイアウト上に配置された値組みボックスが指定された際に動作する手段は、値組み装置1の属性情報指示手段11と値組み画像生成手段12で、図4のページレイアウト20上に作成された一つの値組みボックス24がマウス等により指定されると、値組み装置1の属性情報指示手段11が作動し、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として、価格文字列、色付きの書体、文字サイズ及び値組みパターンをユーザに指定させ、指定された値組みボックスに関連付けて属性情報を記憶する(S10)。
【0030】
図6は、値組みボックスの属性情報を指定するためのダイアログ3を説明する図である。図6で図示したダイアログ3には、値組みする価格文字列を入力するためのテキストボックス30、値組みに利用する袋文字画像132の色付きの書体を指定するチェックボックス31、文字サイズを指定するテキストボックス32及び値組みパターン(ここでは、重ね組の有無)を指定するチェックボックス33が含まれ、色付きの書体を設定するチェックボックス31は、袋文字画像DB13の構成情報ファイル131に記述されている色付きの書体の数だけ表示される。なお、図5では、値組みする価格文字列は「128,000円」、色付きの書体は「書体:書体A、文字:赤、ふち:黄色」、袋文字画像132のサイズは「32ポイント」、配置パターンは「重ね組有り」にそれぞれ設定されている。
【0031】
なお、図6では値組みの書式の一例を図示したに過ぎず、値組みの書式の設定内容については様々なバリエーションが考えられる。例えは、文字サイズを数値入力ではなく大・中・小から選ばせたり、値組みの傾斜角度を指定させたり、重ね組みする際の重ね量を指定可能にすることもできる。
【0032】
値組み装置1の属性情報指示手段11により属性情報が値組みボックスに関連付けてられて保存されると、値組み装置1の値組み画像生成手段12が作動し、値組み装置1の値組み画像生成手段12は、属性情報指示手段11が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像132を袋文字画像DB13から抽出し(S11)、属性情報の文字サイズになるように抽出した袋文字画像132を拡大または縮小した後(S12)、属性情報の値組みパターンに基づいて袋文字画像132を文字順に並べグループ化することで値組み画像を生成し(S13)、属性情報指示手段11が属性情報を保存した値組みボックスの領域に表示すると共に該値組みボックスに対応付けて値組み画像を保存する(S14)として、図5の手順は終了する。
【0033】
図7は、値組み画像を生成する内容を説明する図である。図5のS11において、価格文字列(図7(a))を値組みする際に用いられる袋文字画像132は属性情報の色付きの書体に対応した袋文字画像132になり、値組み装置1の値組み画像生成手段12は、袋文字画像DB13の構成情報ファイル131を参照し、書式に含まれる色付きの書体に対応したフォルダ130から袋文字画像132を抽出することになる(図7(b))。
【0034】
なお、図7では袋文字画像132を分かり易くするために、袋文字画像132の文字を「白」そしてふちを「黒」にしているが、実際の袋文字画像132は属性情報の色付きの書体に依存する。例えば、色付きの書体が「書体:書体A、文字:赤、ふち:黄色」であれば、図7において袋文字画像132の「白」の箇所が「赤」になり、また、図7において袋文字画像132の「黒」の箇所が「黄色」になる。
【0035】
また、図5のS12において、値組み装置1の値組み画像生成手段12は、属性情報の文字サイズになるように抽出した袋文字画像132を拡大または縮小することになり、値組み装置1の値組み画像生成手段12は、属性情報の色付きの書体に対応したフォルダのサイズ情報ファイルに記載されているサイズ及びピッチを参照し、属性情報の文字サイズに適合するように拡大又は縮小した袋文字画像132aを生成する(図7(c))。
【0036】
図5のS13において、値組み装置1の値組み画像生成手段12は、属性情報の値組みパターンに基づいて袋文字画像132を文字順に並べグループ化することで値組み画像を生成することになり、ここでは、重ね組された値組み画像25が生成される(図7(d))。
【0037】
なお、図7(d)のように、重ね組みする際は、値組みパターンとして、値組みに利用される文字毎に間隔と上下位置が記憶され、価格文字列の先頭の文字に対応する袋文字画像132から順に、文字に対応する間隔と上下位置に従い袋文字画像132を配置することで重ね組みされる。
【0038】
図8は、値組み画像が表示された際のDTPソフトウェアの画面2を説明する図である。図7で図示したように、図5の値組み画像25は指定された値組みボックス24内の中央に配置されるように表示される。
【0039】
最後に、値組み装置1の袋文字画像生成手段14について説明する。値組み装置1の袋文字画像生成手段14は、入力した文字の輪郭線を太らせる機能、グラデーション機能及び塗り潰し機能などを備えたグラフィックエディタを利用して実現される手段で、本実施形態では、グラフィックエディタを用いて値組みで利用される文字毎に該文字に対応する袋文字画像132をユーザに生成させ、文字を利用したファイル名を付けて袋文字画像132を新規に生成したフォルダに保存すると共に、各袋文字画像132のサイズ及びピッチが少なくとも記述されたサイズ情報ファイルを該フォルダに保存する処理を行う。
【符号の説明】
【0040】
1 値組み装置
10 値組みボックス作成手段
11 属性情報指示手段
12 値組み画像生成手段
13 袋文字画像DB
14 袋文字画像生成手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
値組みに用いる文字と袋文字画像とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DBと、袋文字画像を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させ、ユーザが作成した値組みボックスの領域をページレイアウトに保存する値組みボックス作成手段と、ユーザが前記値組みボックスを指定すると、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させ、ユーザが指定した前記値組みボックスに対応付けて保存する属性情報指定手段と、前記属性情報指定手段が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像を前記袋文字画像DBから抽出し、値組みパターンに基づいて袋文字画像を文字順に並べグループ化することで前記値組み画像を生成し、前記属性情報取得手段が属性情報を保存した前記値組みボックスの領域に表示すると共に該値組みボックスに対応付けて値組み画像を保存する値組み画像生成手段を備えていることを特徴とする値組み装置。
【請求項2】
前記属性情報指定手段は、前記値組みボックスの属性情報として画像サイズをユーザから取得し、前記値組み画像生成手段は、前記袋文字画像DBから抽出した袋文字画像を拡大又は縮小することで、属性情報に含まれる画像サイズに抽出した袋文字画像のサイズを合わせてから前記値組み画像を生成することを特徴とする、請求項1に記載した値組み装置。
【請求項3】
前記属性情報指定手段は、複数の値組みパターンの中からユーザが指定した値組みパターンを属性情報に含ませ、前記値組み画像生成手段は、属性情報で指定された値組みパターンに基づいて前記値組み画像を生成することを特徴とする、請求項1または2に記載した値組み装置。
【請求項4】
前記複数の値組みパターンの中に重ね組パターンを含んでいることを特徴とする、請求項3に記載した値組み装置。
【請求項5】
値組みに利用する文字に対応する同サイズの袋文字画像を作成するエディタを有し、エディタにより生成された袋文字画像を前記袋文字画像DBに登録する袋文字画像生成手段を備えていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載した値組み装置。
【請求項6】
DTPソフトウェアに追加するプラグインソフトウェアであって、袋文字画像を用いて生成した値組み画像を埋め込む値組みボックスをユーザに作成させ、ユーザが作成した値組みボックスの領域を取得する値組みボックス作成手段と、ユーザが前記値組みボックスを指定すると、ユーザが指定した値組みボックスの属性情報として価格文字列と色付きの書体をユーザに少なくとも指定させ、ユーザが指定した前記値組みボックスに対応付けて保存する属性情報指定手段と、前記属性情報指定手段が保存した属性情報の価格文字列に含まれる文字毎に、値組みに用いる文字と袋文字画像とを色付き書体に対応付けた形態で記憶している袋文字画像DBから該属性情報の色付きの書体に対応する袋文字画像を取得し、値組みパターンに基づいて袋文字画像を文字順に並べグループ化することで前記値組み画像を生成し、前記属性情報指定手段が属性情報を保存した値組みボックスに対応付けて前記値組み画像を保存する値組み画像生成手段として、コンピュータを機能させるプラグインソフトウェア。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−114566(P2013−114566A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262008(P2011−262008)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】