説明

健康と安眠に適した調節可能な枕

【課題】枕は日常使うものだが、テストすると言っても少なくとも1晩は寝て見ないと比較するのが難しいので、今使っている枕でさえ自分に本当に合っているのかの判断が難しかった。今までストレートネックの改善枕と称する半医療用枕も市販されているが、固定されたものが多く、枕と接している理想的な位置で動かず睡眠をとることには無理があり、無理ををしてかえって悪くしてしまう例も多かった。
【解決手段】そこで医学的に万人に向く健康枕を設計し、首と接する部分にある程度の硬度を持った棒を挿入、その棒と台を接続しているバネが頭、首の移動につれ左右にバランス良く上下し、多少の傾きも可能で、又その強さ、高さがネジ回しひとつで簡単に調整出来るようにしたことにより体型を選ばず、程好く快適に首骨(頚椎)を刺激して、頚椎を痛める心配もなく、結果として異常な頚椎の予防になるだけでなく、正常な首骨に戻す効果も期待できる枕となった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医学的に健康と睡眠に適した枕に関するものである。枕は毎日使うものなので数々の健康に良い、安眠に適していると言う枕が考案、売り出され、使用されている。とは言え頭や首、頚椎などの形状や受ける感覚の度合い、感じる大きさには人それぞれ大きな差があり、誰にでも適合すると言う枕は難しかった。良いと思って、或いは勧められて購入してみたものの以前使用していた枕と比較するくらいで、本当に自分に合った枕かどうかの判断が出来にくかった。その上理想の形状の枕と言えどもその上に理想的な位置で常に頭を置いて寝ていると言うことは有り得ず、首に接する部分の形状が多少の首の移動で連動することが望ましい。データをもとにそれに合った形状を考案。頭、頚椎などにかかる弾力や高さが簡単に調整できるようにバネの強さ、枕の高さをネジ回し一つで微調整して個人個人に最適な枕が提供できるように考案した。更に枕内部の素材だけでなく、首に接する部分の形状もバネの作用で首の移動とある程度連動するような構造を考えた。
【背景技術】
【0002】
枕は自分自身で選ぶ、というより与えられた適当な枕を習慣的に自分に合った枕と思い込み使っている人が多かった。確かに枕は多くの形状や素材で作られ、数多くの種類が店頭に並んでいる。実際に家に持ち帰り、1晩づつでも寝て、何種類を試してみないと本当に自分に合っているのかどうかの判断は非常に難しい。然しこれもメーカーや販売店の事情もあり難しい。
【特許文献1】特開2004‐267577
【特許文献2】特開平11-56558
【特許文献3】実用新登録3077760号
【特許文献4】実開平7―161
【特許文献5】実用新登録3002289号
【特許文献6】実開昭53―158517
【特許文献7】実開平4‐51265
【特許文献7】実開昭62‐92763
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に使用している枕の大部分は、単に自分にはこれが合っているのではないかと考えて毎日使っているのではないかと考えるが、本当に自分に合っているのかどうかの判断は非常に難しい。非常に難しいが大部分の人はそれが分からなくても我慢して使っているのが現状で然もこれが毎日である。そこで考え方を変え、一般人に向く医学的に良い枕を作り、各自に合った形状、硬さ、高さに調整できれば、その理想にかなり近付けるのではないかと考えた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
棒状の首支えと台をスプリングで連結することにより、そのスプリングの作用で寝ている時の位置が多少ずれてもフィットし、そのスプリングの中心に傾きとスプリングの強さが自由に調整でき、首支え、台に固定しない心棒を設けた。
【発明の効果】
【0005】
従来の健康に良い、医学的に優れていると称して市販している枕は、頭と首が理想的な位置で乗ってないと効果が弱まる弱点があったが、本案は首に当たる部分をある程度の硬度を持たせ、内蔵するスプリングが上下し、多少の移動が可能になることで枕にほぼ理想的な位置を保ち易くなり、体型を選ばず、程良く快適に首骨(頚椎)を刺激、頚椎の異常な変形の予防と、正常の首骨に戻す効果が期待できるようになった。特に真っ直ぐに伸びた頚椎(ストレートネック)の予防と改善に大きな効果が期待できる。(医学博士 山岡宏 説)
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
長い方の一辺が高くなっている台(1)の、高くなっている部分に下から太い穴(5)を2ヶ所えぐる。更にその穴の中心部に、使用するネジ(4)より太い穴を開ける。別に蒲鉾型でその両端も丸くなっている首支え(2)を設ける。2個のバネ(3)を使い、その真中を貫通するネジで穴を開けた台と首支えを繋ぐが、そのネジの上方は位置が固定で自由に回転でき、下方は台の太い穴の下からナット(6)で止める。但し台とは固定しないので、バネ(3)が左右バランス良く動いて上下し、傾きが出来(図2)頚椎を痛めることがない。
台の下からえぐった太い穴(5)にドライバーを挿入し、簡単にバネの強さや高さの調整ができるので、その人に合った枕にすることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本体の断面説明図
【図2】本体の断面説明図で、首支えが傾いた時の図
【図3】斜視図
【図4】正常な頚椎(右)とストレートネック(正常でない頚椎)
【符号の説明】
【0008】
1 長い一方が高くなっている台
2 首支え
3 バネ
4 台と首支えを固定せず、バネを通して接続し、バネの強さ、双方の距離を調節
するネジ
5 台に開けられた大きな穴
6 ナット
7 ウレタンなど枕の詰め物
9 首骨(頚椎)




























【特許請求の範囲】
【請求項1】
長い方の一辺が高くなっている台(1)に棒状の首支え(2)を複数のバネ(3)で繋ぎ、それが内蔵され構成している枕
【請求項2】
バネ(3)の中心部を貫通し、台と首支えの距離やバネの力が調整でき、少なくとも一方がネジ状で台又は首支えに固定していない棒(4)を有する請求項1の枕
































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−5725(P2009−5725A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−167156(P2007−167156)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【出願人】(303063610)
【出願人】(506310511)
【Fターム(参考)】