説明

傘入れ

【課題】 従来の一般店鋪で使用されていた傘入れはビニール製の使い捨ての物であった。その為に、環境的にも経済的にも大変不経済であった。また、耐久性にも乏しく破れた場所から雨水が漏れ、床が滑り易くなっていた。また食品を扱う店鋪では、席で傘を置く場所が無く直接床に置く人もいて、外観的にも本質的にも不衛生であった。
【解決手段】 傘入れ本体を防水性の高くかつ強度の強い素材にする事で、何度でも使える物になり環境に良い。また、破損による雨水の漏れも無く床も滑らなくなる。また、傘収納機具を取り付ける事により外観的にも本質的にも衛生的になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨天時に一般店鋪の床の滑りの緩和、及び環境対策を図った傘入れ及び傘入れ収納機具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の一般店鋪に使用されている傘入れはビニール製の使い捨ての物である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の製品は、使い捨てのため、1回の利用しかできず経済的、環境的に非常に不経済であった。また、素材が薄いビニールのため、すぐに破れてしまい雨水が漏れてしまったり、傘を入れる作業が面倒なため利用しない人も相当数見受けられ一般店鋪の床は、滑りやすく年配者、子供たちにとって大変危険であった。また、座席に傘の置き場が無く床に直接置く人もおり、外観的にも本質的にも不衛生であった。本考案は、前述の欠点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本考案は、傘入れ本体を防水性に優れた素材かつ強度の強い素材にする。又、本体上部に取っ手をつけ(図1−1)、机などに取り付けてある小型傘収納機具に収納できるようにする。
【発明の効果】
【0005】
強度の強い素材を使う事により何度でも使用する事ができる為、環境に良く、さらに床などが水で濡れにくくなる為、特に高齢者や子供の転倒防止として役立つ。又、食品を扱う店などは、小型傘収納機具に収納する事によって清潔感を保つ事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。
【0007】
図1において1は、傘入れ本体を持つ取っ手部分及び小型傘収納機具の収納部分に入れる収納部分である。2は、傘を入れる傘収納部分である。又、傘入れ本体は、上部と下部の2つからなり回転させる事により取り外し可能になる。その事により破損した時に容易に交換出来る。
【0008】
図2は図1の下部断面図であるが、その下部には3の水分放出弁があるため、水分が外部に漏れる事は無い。4は、傘止めであるが、傘を傘入れ本体に入れる時に直接水分放出弁付近に傘の先端が当たると故障し易くなる為、その上部に傘止めを設ける事で故障が少なくなる。
【0009】
図3は、小型傘収納機具を上から見た図である。この5は、図1−1を収納する部分である。
【0010】
図4は、小型傘収納機具の平面図である。8のネジを回す事により7の厚さ調整板が上下する事で(図5)様々な厚さの机に取り付ける事が出来る。
【0011】
図6は図1を図11のように大量に収納出来る水分貯蓄型大型傘収納機具の平面図である。9の水分放出用棒は、図10の様に図2−3を動かし傘入れ本体に溜まった水分を放出するための物である。
【0012】
放出された水分は、図7−12を通過して10の水分貯蓄室に溜められる事になる。11は、水分貯蓄型大型傘収納機具を容易に移動させる車輪になっている。
【0013】
図8は、水分貯蓄型大型傘収納機具に角度をつける為の角度調整器具の平面図である。13の角度調整器具は、14の角度調整器具受入口に入れる事で水分貯蓄型大型傘収納機具に様々な角度をつける事が出来る。この事により身長の低い人でも容易に使用する事が出来る。
【0014】
図9は、水分放出カバーの外観図である。このカバーがある事で傘入れ本体から放出された水分が外部に飛び散る事は無くなる。
【0015】
図12は図3の小型傘収納機具を大量に取り付ける事の出来る15の小型傘収納機具取付板のある大型傘収納機具の平面図である。
【0016】
以下、上記構成の動作の説明をする。
【0017】
傘入れ本体図1に水分の付着した傘を入れると水分は傘入れ本体下部に溜まっていく。溜まった水分は水分放出弁図2−3により外部に漏れる事は無い。
【0018】
傘を入れた傘入れ本体に付いている取っ手図1−1を持ち図3の小型傘収納機具の付いた場所に移動し、図3−5の半円形傘入れ口に図1−1を差し込む(図13)事により外観的にも本質的にも清潔になる。
【0019】
返却する時、図12の大型傘収納機具の場合は、小型傘収納機具が15の小型傘収納機具取付板に付いているので、取っ手部分図1−1を半円形傘入れ口に入れればよい。
【0020】
図6の水分貯蓄型大型傘収納機具の場合は、図11の様に傘入れ本体を重ね収納する。その時に、傘入れ本体に溜まった水分は、図6−9の水分放出用棒が図2−3の水分放出弁を下から突き上げる事により(図10)傘入れ本体から水分が放出される。
【0021】
傘入れ本体から放出された水分は、図9の水分放出カバーにより外部に飛び散る事無く図7−12の水分通過口を通過し図6−10の水分貯蓄室に収納される。
【0022】
以上のように、本実施形態によれば誰にでも使い易い上、強度の強い素材を使う事で、何度でも使えるので環境的にも経済的にも良い。又、傘入れの破損が無くなり水分が床に漏れなくなるので転倒防止になる。又、傘収納機具がある事で外観的にも本質的にも衛生的になる。
【実施例】
【0023】
雨天時に一般店鋪に入店し、大型傘収納機具もしくは水分貯蓄型大型傘収納機具から傘入れを取り、傘を傘入れに入れる。傘入れの取っ手を持ち席に移動し、小型傘収納機具に傘入れを入れる。退店する時は、傘入れを大型傘収納機具もしくは水分貯蓄型傘収納機具に戻す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の傘入れ本体の外観図
【図2】本発明の傘入れ本体下部のA−A線断面図
【図3】本発明の小型傘収納機具の上から見た図
【図4】本発明の小型傘収納機具の一部平面図
【図5】本発明の小型傘収納機具の稼動例の一部平面図
【図6】本発明の水分貯蓄型大型傘収納機具の平面図
【図7】本発明の水分貯蓄型大型傘収納機具の水分通過口の上から外観図
【図8】本発明の水分貯蓄型大型傘収納機具の角度調整器具を使用する時の平面図
【図9】本発明の水分放出カバーを水分放出用棒に取り付けた時の外観図
【図10】本発明の水分放出用棒が水分放出弁を動かす時のA−A線断面図
【図11】本発明の水分貯蓄型大型傘収納機具に傘入れ本体を収納する図
【図12】本発明の大型傘収納機具の平面図
【図13】本発明の小型傘収納機具に傘入れ本体を収納した時の図
【符号の説明】
【0025】
1 取っ手及び収納部分
2 傘入れ本体の傘収納部分
3 水分放出弁
4 傘止め
5 半円形傘入れ口
6 机などに取り付ける取付部分
7 厚さ調整板
8 ネジ
9 水分放出用棒
10 水分貯蓄室
11 車輪
12 水分通過口
13 角度調整器具
14 角度調整器具受入口
15 小型傘収納機具取付板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水性が高くかつ強度の強い素材を使い、取っ手部分(図1−1)を備え、又、本体下部に水分放出を止める(図2−3)の水分放出弁、及び水分放出弁付近に傘が直接当たるのを防ぐ為の傘止め(図2−4)を備えた傘入れ。
【請求項2】
請求項1の傘入れの取っ手部分を収納する半円形傘入れ口(図3−5)を設け、机などに取り付ける取り付け部分(図4−6)下部にはネジで厚さの調節の出来る厚さ調節板(図4−7)を設けた請求項1記載の傘入れを一つ収納出来る小型傘収納機具。
【請求項3】
請求項1の傘入れから水分を放出させる為の水分放出用棒を備え(図6−9)、又、角度を調整する角度調整器具(図8−13)及び、角度調整器具受入口(図8−14)を設け、又、傘入れから放出された水分を外部に飛び散るのを防ぐ水分放出カバー(図9)を備え、又、水分を通過させる水分通過口(図7−12)、本体下部に水分を貯蓄する水分貯蓄室(図6−10)を備え、容易に移動可能にする事の出来る車輪(図6−11)を備えた請求項1の傘入れを大量に収納出来る水分貯蓄型大型傘収納機具。
【請求項4】
容易に移動可能にする車輪(図12−11)を取り付け、請求項2記載の小型傘収納機具を多数 取り付けられる収納機具取付板(図12−15)を設けた請求項1記載の傘入れを大量に収納出来る大型傘収納機具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−29777(P2008−29777A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−225860(P2006−225860)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(506285954)
【Fターム(参考)】