説明

優れた砂糖代替組成物

【課題】優れた砂糖代替組成物を提供する。
【解決手段】低GI(グリセミック指数=Glycemic index (GI) 、血糖上昇数値ともいう)値 、低カロリーである砂糖代替組成物で、ショ糖または従来の人工砂糖代替物の代わりに使用されるものであり、該砂糖代替組成物は羅漢果エキス(モグロシド)及び羅漢果エキス(モグロシド)の後味(苦味)を遮断し、羅漢果エキス(モグロシド)との相乗作用(synergy)が生じ、甘味度を増加させるエリスリトールを備えるものであり、該モグロシドVとエリスリトールとの配合割合は、50: 50と0.1: 99.9の間にあり、それにより、羅漢果エキス(モグロシド)を希釈し、相乗作用が得られ、甘味増加、低GI値である優れた砂糖代替組成物になる。当該砂糖代替組成物は、市販されているショ糖または人工甘味料の代わりに、食品、飲料、調味料、及び各種の食品添加物に必要とされる優れた甘味料に使用でき、体によく、現代人の食生活の向上にも役立つものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた砂糖代替組成物に関わり、特に、市販されているショ糖または人工砂糖代替物の代わりに使用され、その組成物成分は、甘味増進、血糖上昇数値を低下させる低GI値が生じられる相乗作用(synergy)を有する砂糖代替組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
牛乳、コーヒー、お茶またはほかの飲み物、またはその他の食べ物を摂取するとき、甘みを高めるため、通常、その中へ砂糖や人工甘味料を入れるようにしている。健康管理がますます重要視されているなか、人々は、糖分の過剰摂取は体によくないことなどを理解しており、食生活のなかで糖分が余剰に摂取されると、カロリーが高く、血糖が上昇する恐れがあり、それが、文明病、例えば肥満、糖尿病、心血管疾病及び各種の慢性病を起こす病因の一つとなっている。
【0003】
食品に含まれる糖質が血糖へ及ぼす影響は通常、グリセミック指数 (Glycemic index (GI) 、血糖上昇数値ともいう) で表示されており、食品が体で消化されているなかで、素早く分解され、ブトウ糖が素早く循環器官へ送られる糖質は、グリセミック指数が高いのに対して、消化過程で、ゆるやかに消化され、ブトウ糖が次第に循環系統へ送られる糖質は、グリセミック指数が低いものになり、低グリセミック指数の食べ物は、多くの人々の健康によいものである。グリセミック指数GI値は、純ブトウ糖(pure glucose)100gを摂取したあと、2時間内の血糖上昇率を基準として(GI値=100)、算出したものであり、食品中のグリセミック指数GI値は、食後の2時間内に血糖上昇率を基準の100として、食用純ブトウ糖の血糖上昇率を相対的な数値で表したものである。一般的に、グリセミック指数60以上の場合、高GI食物で、グリセミック指数30以下の場合、低GI食物とされるが、高GI食物は、血糖を容易に上昇させると共に、インスリンの分泌量も増加し、最終的に体内の脂肪が容易にたまることになる。表一に示すのは、よく見られる食物のGI値である。
【0004】
【表1】

【0005】
人々は、糖分摂取を控え、食物のグリセミック指数GI値を重要視するようになったため、砂糖代替物が多く使われている。砂糖代替物は一般的に、高強度甘味料と低強度甘味料に分かれるが、よく見られる高強度甘味料はたいてい人工合成甘味料で、例えば、アスパルテーム(Aspartame)、サッカリン(Saccharine)、スクラロース(Sucralose)、ネオテーム(Neotame)があり、天然の高強度甘味料は、ステビア(Stevia)と羅漢果エキス(モグロシド)があげられ、低強度甘味料でよく見られるのはショ糖、キシリトール(Xylitol)である。高強度甘味料は、甘味がショ糖と異なり、後味 (after taste) に常に苦みを伴い、なかなか消えず、食後に不快感を与えるのが主な問題点であり、また、人工合成の高強度甘味料は、体にマイナスな影響を与える恐れがあると懸念され、人々がそれを使用しようとしないこと、それに対して、ステビアは天然の高強度甘味料であるが、甘味がショ糖とかなり異なり、苦みを伴う後味、またそれが比較的に持続し、全体として甘味の品質がよくなく、近年、報道によると、ステビアは発がん性物質を含み、または不妊症を起こす恐れがあるということで、更に懸念されている。
【0006】
羅漢果エキス(モグロシド)の甘味は、ショ糖の甘味に極めて類似し、後味にやや苦味があり、甘草に似た漢方薬の味もあり、一部の使用者に、使用後の不快感を与えるおそれがある。文献によると、羅漢果は健康に良いものと言われており、また、東洋医学によると、肺を潤し熱をとり、腸を潤し、通便の効果があり、肺熱、燥咳、咽頭痛、声枯れ、大腸燥結、便秘がある場合に使用されるということ、また、中国人は羅漢果を摂取し始めてから、既に千年の歴史があり、健康にマイナスな影響を与える顕著な懸念もないということで安全性が高いと見られ、また、近年の研究によると、羅漢果は、抗酸化、ガン予防、抗ウィルスなどの効果があると発見されたという。
【0007】
羅漢果属 (Genus: Siraitia) の果実のモグロシドは、カロリーゼロ、GI値ゼロと発見された天然甘味料であり、羅漢果属には、Siraitia grosvenorii, S.siamensis, S.silomaradjae, S.sikkimensis, S.africana, S.borneensis,或いはS.taiwanianaなど各種の羅漢果が含まれ、Siraitia grosvenoriiの植物学名との同義語は更に、Momordica grosvenoriiとThladiantha grosvenoriiがある。羅漢果エキスのモグロシドはmogrosideV (モグロシドV), mogroside IV, siamenoside, 11-oxo-mogrosideVなどと同じように、いずれも高甘味度甘味料であり、その中、モグロシドV( MogrosideV, mogrol-3-O-(beta-D-glucopyranosyl(1-6)-beta-D-glucopyranoside)-24-O-((beta-D-glucopyranosyl(1-2))-(beta-D-glucopyranosyl(1-6))-beta-D-glucopyranoside)が主で、その甘味度はショ糖の400倍にもなるということだが、羅漢果エキスは食品に応用される場合、幾つかの問題点を解決する必要がある。一つは、後味にはわずかな苦味、また漢方薬の味を伴って、使用者の食感にだけではなく、市場への広がりにもマイナスな影響を及ぼすこと、もう一つは、羅漢果エキスの甘味度は、ショ糖の数百倍にもなるので、毎回の使用量が僅かでよいので、実際の商品に使用するとき、使用ニーズを満足させるために、あらかじめ希釈しなければならないこと、例えば、砂糖代替物の一回使用パックにする場合、適切な希釈剤で、適当な割合に配合する必要がある。
【0008】
エリスリトール又はエリトリトール(Erythritol) は、GI値ゼロ、カロリーがほとんどないのが特徴であり、健康に関心を持っている人々から注目を集めており、近年、高価格のクッキーや飲料、砂糖代替物パック、砂糖代替商品によく利用され、その機能性がアピールされている。エリスリトールは、口腔内細菌に利用されず、口腔や歯の健康を守り、果物や発酵物に存在しているが、その含有量が少ないということで、近年、ブトウ糖を発酵させ、エリスリトールを生成させようとしている。エリスリトールの甘味はショ糖の甘味によく似ていることが長所の一つであるが、甘味度がショ糖の0.7倍ぐらいで、甘味がすぐ消え、後味に収斂味が残されるのが欠点である。エリスリトールの主な欠点と言えば、ショ糖より値段が高く、甘味度が低くすぐ消えてしまい、後味に収斂味が残されるのが好ましくなく、水溶解度が低く、短時間内に過剰摂取すると、腹部の不快感や軽い下痢が起こる恐れがあることである。
【0009】
エリスリトールは水溶解度が約30%w/wのみなのに対して、ショ糖は、どんな割合でも水に溶けるが、エリスリトールが食品甘味料に使用されるとき、その溶解度と甘味度が限られ、十分な甘味度が供給できないという問題点があり、また、エリスリトールを砂糖代替物の一回使用パックにする場合、甘味度が低いため、大量を入れる必要がある。分量が多くなると、溶解しにくなり、溶解に時間がかかること、更に使用量が多くなると、使用者の腹部に不快感を起こす恐れがあること、いずれも、使用者がそれを受け入れる可能性を低下させることにつながる。これらの問題点を解決するため、エリスリトールを使用するとき、適当な高甘味度甘味料を配合するのが一つの解決策であり、当該高強度甘味料は健康増進のほかに、エリスリトールと共に1+1=2より大きな相乗作用(synergy)を得られれば望ましい。
【0010】
異種甘味料の間で相乗作用 (synergy)が生じる発見例は多くないが、エリスリトールは、アスパルテームとアセスルファムカリウムとの相乗作用 (synergy)が生じると発見され、すなわち、1+1=2より大きな甘味度の效果が得られ、甘味度が最大理論値の30%程度増加するということで、甘味料の使用量やコストの20%削減にもつながる。
【0011】
それを鑑みて、発明者は優れた砂糖代替組成物を発明した。天然の羅漢果エキス(モグロシド)、及び羅漢果エキス(モグロシド)との相乗作用(synergy)が生じる、甘味度増加、低GI値そして健康的なエリスリトールを採用し、それらを適当な割合で配合し、それを市販されているショ糖または人工甘味料の代わりに、食品、飲料、調味料、及び各種の食品添加物に必要とされる優れた甘味料に使用でき、体によく、現代人の食生活の向上にも役立つものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、優れた砂糖代替組成物を提供することを目的とし、該砂糖代替組成物は、羅漢果エキス(モグロシド)及び羅漢果エキス(モグロシド)の後味(苦味)を遮断し、羅漢果エキス(モグロシド)との相乗作用(synergy)が生じ、甘味度を増加させるエリスリトールを備えてなるものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
該砂糖代替組成物において、羅漢果エキス(モグロシド)中のモグロシドV ( MogrosideV) は甘味度がショ糖の400倍で、カロリーゼロであり、エリスリトールを希釈剤として添加し、適当な割合に配合された適当な甘味を有する砂糖代替組成物である。
【0014】
モグロシドVとエリスリトールとの配合割合は、50: 50と0.1: 99.9の間にあることを特徴とする砂糖代替組成物。
【0015】
羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールは、グリセミック指数GI値ゼロで、カロリーがほとんどないことを特徴とする砂糖代替組成物。
【0016】
一種の水溶性食物繊維を添加してもよい砂糖代替組成物であり、該水溶性食物繊維は、平均分子量が11,000 Daより小さいブトウ糖または果糖または半乳糖またはそれらの派生物のポリマーであり、砂糖代替組成物の物質総質量を増加させるために、羅漢果エキスを希釈するために使用されている。
【0017】
該砂糖代替組成物には、その他の甘味料を添加してもよいが、該甘味料の総甘味度は、羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールから供給される総甘味度を超えないことを特徴とする。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施方法1は、羅漢果エキス (モグロシド) 100 kgとエリスリトール900 kgを均等に混合して、一袋25kg, 5kg, 1kg, 500g, 8g, 1g, 0.5gの異なった分量の個別包装にするが、包装材質は、紙、プラスチック、ゴム、ガラス、金属包装材、天然包装材または合成包装材、または上述の材質を組み合わせて使用してもよい。
【0019】
本発明の実施方法2は、羅漢果エキス (モグロシド) 200 kgと水溶性食物繊維 (Fibersol-2) 400 kgを均等に混合し、それから、エリスリトール600kgと均等に混合してから、一袋25kg,5kg, 1kg, 500g, 8g, 1g, 0.5gの異なった分量の個別包装にするが、外包装材質は、紙、プラスチック、ゴム、ガラス、金属包装材、天然包装材または合成包装材、または上述の材質を組み合わせて使用してもよい。
【0020】
本発明の実施方法のもう一つの実施例は、羅漢果エキス (モグロシド) 1 kgと水溶性食物繊維(Oraftiinulin)2kgを均等に混合し、それから、エリスリトール3kgを均等に混合してから、それらを豆乳1794kgに溶かし、沸騰、殺菌する。温度を下げたあと、更に個別包装にするが、外包装材質は、紙、プラスチック、ゴム、ガラス、金属包装材、天然包装材または合成包装材、または上述の材質を組み合わせて使用してもよい。
【0021】
本発明の実施方法のまたもう一つの実施例は、羅漢果エキス (モグロシド) 1 kgと水溶性食物繊維(Oraftiinulin)2
kgを均等に混合し、それから、エリスリトール3kgを均等に混合してから、それらを緑茶2994kgに溶かし、沸騰、殺菌する。温度を下げたあと、更に個別包装にするが、外包装材質は、紙、プラスチック、ゴム、ガラス、金属包装材、天然包装材または合成包装材、または上述の材質を組み合わせて使用してもよい。
【0022】
本発明の実施方法の更にもう一つの実施例は、ギリシャ風スノーボールクッキー作りのレシピである、バター471g、粉糖118g、卵黄39g、ウイスキー 29g、中力小麦粉589g、ベーキングパウダー18g、砕いたクルミ236gを、バター370g、羅漢果エキスとエリスリトール組成物 (25: 75) 4.1g、水溶性食物繊維(Orafti inulin)165g、フラクトオリゴ糖50g、卵黄39g、ウイスキー 29g、中力小麦粉389g、全粒粉200g、ベーキングパウダー18g、砕いたクルミ236gに調整すること。
【0023】
本発明の組成物の羅漢果エキスとエリスリトールによる相乗作用の実験について
<実験1>
羅漢果エキス、エリスリトール及びショ糖の甘味度との比較訓練を受けた受験者3名
材料: 羅漢果エキス (モグロシド80%、モグロシドV25%)、エリスリトール 99%、ショ糖99.7%
実験方法: 基本的な甘味度測定は、ショ糖水溶液10% (w/w)、エリスリトール水溶液10% (w/w)を比較基準とし、それから羅漢果水溶液1%(w/w)を配合し、更に羅漢果水溶液1%(w/w)を異なった倍数にし、その甘味度を比較基準と同じ程度まで希釈する。
<実験結果>
甘味度の割合
ショ糖: 羅漢果エキス(モグロシド80%) = 1: 110
エリスリトール: 羅漢果エキス(モグロシド80%) = 1: 160
エリスリトールの甘味度は、ショ糖の甘味度の約0.7倍になり、羅漢果エキスでのモグロシドV含有量は、その25%を占め、400倍の甘味度で計算すると、約100倍の甘味度が供給され、残りの10倍の甘味度は、その他のモグロシドから供給されることになる。それで、総量モグロシド80%では、モグロシドV25%が羅漢果エキスの甘味度90%を供給し、その他のモグロシド55%が甘味度約10%のみを供給するので、羅漢果エキスの甘味度は、モグロシドV.が決めることになるということである。
【0024】
<実験2>
羅漢果エキスとエリスリトールとの混合物による相乗作用実験
実験方法: 一般的な甘味度実験は、ショ糖等値 (sucrose equivalent value (SEV) で表示されるが、本実験はそれをやや修正し、エリスリトール等値 (erythritol equivalent value (EEV)に代わるが、実験を簡素化すると同時に、ショ糖とエリスリトールとの甘味の違いによる食感の誤差を避けられる。
P(8%),Q(9%),R(10%),I(11%),II(12%),III(13%),IV(14%),V(15%),VI(16%)(w/w)のエリスリトール水溶液を甘味度の比較基準とする標準品を準備し、それから、表2に示す水溶液の各割合に配合し、更に、標準品と比較する。
【0025】
表2の水溶液A, B, C, D, E, F, G, Hは、EEV甘味度で算出されたものであり、算出された理論値は、水溶液エリスリトール10%(w/w)の甘味度と同様であることによるものであり、水溶液A, B, C, D, E, F, G, Hの羅漢果エキスとエリスリトールの配合割合や重量が異なるが、算出された甘味度理論値は同じく、水溶液エリスリトール10%(w/w)の甘味度に相当するものである。
【0026】
<計算法>
エリスリトールと羅漢果エキス甘味度の割合は 1: 160
エリスリトール: 羅漢果エキス =
95: 5の水溶液を例にする場合
EEV = 1 x 95% + 160 x 5% = 8.95
配合された溶液1000gに添加するエリスリトールのグラム量は (100 x 95%)/8.95.
添加する羅漢果エキスのグラム量は (100 x 5%)/8.95.
【0027】
エリスリトールと羅漢果エキスを配合したあと、残りに水を1000gに添加すると、甘味度理論値は水溶液エリスリトール10%(w/w)の甘味度と同様であることによるものである。
本発明のエリスリトールと羅漢果エキスとの配合により、生じた甘味増進の相乗作用
(synergy)は、下表の試験結果に示す。当該試験結果によると、適当な羅漢果エキスの配合割合により、甘味増加の相乗作用で、1+1=2より大きな効果が得られると分かった。
【0028】
【表2】

【0029】
これにより、羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールとの配合割合は85: 15と0.5: 99.5の場合、相乗作用が生じられたと分かった。羅漢果エキスにはモグロシドV25%が含まれ、甘味度の多くがモグロシドVから来ており、分析によると、モグロシドVとエリスリトールとの配合割合が50: 50と0.1: 99.9にあるとき、相乗作用が生じる。
【0030】
本発明のエリスリトールと羅漢果エキスとの配合で生じた甘味の比較について、それを試験分析したうえ、次の表3にまとめた。
【0031】
【表3】

【0032】
本発明のエリスリトールと羅漢果エキスとの配合で生じられた甘味の品質がとてもよく、本来のエリスリトールの後味の収斂味、羅漢果エキスに伴うわずかな苦味、漢方薬の味が顕著に減少し、また、甘味と後味の品質改善は、羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールとの配合割合85: 15と0.5: 99.5の間に行われており、すなわち、モグロシドVとエリスリトールの配合割合は、50: 50と0.1: 99.9にあるということである。
【0033】
本発明のエリスリトールと羅漢果エキスとの配合には、一種の水溶性食物繊維を添加してもよいが、該水溶性食物繊維は、平均分子量が11,000 Daより小さいブトウ糖または果糖または半乳糖またはそれらの派生物のポリマーであり、砂糖代替組成物の物質総質量を増加させるため、羅漢果エキスを希釈することに使用されるが、該水溶性食物繊維は、以下の二つの性質を有する必要があり、一つめは水に溶けること、飲料に添加しても、飲料本来の透明感や質感に影響せずにすむことで、二つめは.カロリーゼロ、または低カロリーであり、使用しても該砂糖代替組成物のカロリーが増加しないことである。
【0034】
本発明のと羅漢果エキスとの配合物には更に、その他の甘味料を添加してもよいが、該甘味料の総甘味度は、羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールから供給される総甘味度を超えないことである。
【0035】
上述した実施例は、本発明を説明するための好適な実施例であり、それを以って、本発明の請求範囲を制限してはならず、また、本発明の改造、変更などを行ったとしても、本発明のコンセプトや考えはそのまま変わらず、その請求範囲に含まれるものとする。
【0036】
上述の内容をまとめると、本発明の優れた砂糖代替組成物は、天然な羅漢果エキス(モグロシド)を砂糖代替物として使用し、また、体によいエリスリトールを希釈剤として配合し、相乗作用を得て甘味を増進させるように作られており、市販されているショ糖または人工砂糖代替物の代わりに使用され、食物の甘味が増進、体にもよく、現代人の食生活の向上にも役立つものであるため、法律の規定に則って特許出願をした。ご審査のうえ、一日も早く特許取得を許可くだされば有り難く存じる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
羅漢果エキス(モグロシド)、及び少なくとも一種のエリスリトールを備えてなり、モグロシドVとエリスリトールとの配合割合は、50: 50及び0.1: 99.9の間にあることを特徴とする優れた砂糖代替組成物。
【請求項2】
羅漢果エキス(モグロシド)とは、羅漢果属 (Genus: Siraitia) 果実由来のエキス(モグロシド)をいい、次の複数の羅漢果エキス(モグロシド)には Siraitia grosvenorii, S. siamensis, S. silomaradjae, S. sikkimensis, S. africana, S. borneensis,又はS. taiwaniana. が含まれることを特徴とする請求項1に記載の優れた砂糖代替組成物。
【請求項3】
該組成物には、水溶性食物繊維を添加することを特徴とする請求項1に記載の優れた砂糖代替組成物。
【請求項4】
該組成物には、その他の甘味料を添加し、該甘味料の総甘味度は、羅漢果エキス(モグロシド)とエリスリトールから供給される総甘味度を超えないことを特徴とする請求項1に記載の優れた砂糖代替組成物。

【公開番号】特開2012−60897(P2012−60897A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205525(P2010−205525)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(510247504)日谷國際有限公司 (1)
【Fターム(参考)】