光ディスク装置
【課題】光ディスク装置への光ディスクの脱着時におけるユーザーの手ぶれや斜め取り付けが発生することを考慮し、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷の防止を図ることが可能な光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置のディスクトレイにおいて、光ディスクがターンテーブルに装着されたとき光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部とこの凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部によって形成される稜角部を円弧状に面取りする。
【解決手段】光ディスク装置のディスクトレイにおいて、光ディスクがターンテーブルに装着されたとき光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部とこの凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部によって形成される稜角部を円弧状に面取りする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ディスク状の情報記録媒体、例えば円盤状の光ディスクに情報を記録し、または光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、情報記録再生装置として、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ(Digital Versatile Disk)、ＨＤ−ＤＶＤ(High Definition Digital Versatile Disk)等の光ディスクに対して情報を記録／再生する光ディスク装置が広く知られている。
【０００３】
光ディスク装置において、例えば、コンピュータに内蔵されるスリム型の光ディスク装置は、偏平な矩形箱状に形成された筐体と、筐体に対して引き出し自在に装着されたディスクトレイと、を備えている。ディスクトレイには、光ディスクを支持および回転するディスクモータおよびターンテーブル、並びに、ターンテーブルに載置された光ディスクに対して情報を記録、再生する光ピックアップ等の駆動部が支持されている。
【０００４】
ディスクトレイは、その両側部が一対の細長いレール部材により摺動自在に支持され、更に、一対のレール部材は、筐体に対して摺動自在に支持されている。これにより、ディスクトレイは、筐体内に位置した所定の装填位置と、筐体から引き出され光ディスクを脱着可能な引き出し位置との間を移動自在に支持されている。光ディスク装置に対して光ディスクを装填する場合、ディスクトレイは筐体から引き出され、このディスクトレイに光ディスクが装着される。その後、使用者の手動操作により、ディスクトレイが再び筐体内の装填位置に移動される。
【０００５】
スリム型の光ディスク装置は、厚さが約１２ｍｍ程度と薄いため、光ディスクと光ディスク装置内の部品との間隔は少なく、例えば光ディスクがターンテーブルに確実に装着されていない場合には、光ディスクの外周が光ディスク装置の部品に接触する恐れがある。また、スリム型の光ディスク装置は、ノート型コンピュータに搭載されることが多く、落下等により動作中に外部から強い衝撃が加わることがあり、この場合にも光ディスクの外周が光ディスク装置の部品に接触する可能性がある。
【０００６】
そのような問題の解決策として、光ディスク装置のケースの一部のウィング部と呼ばれる箇所に弾性変形可能なシート状部材を設け、外部から強い衝撃が加わったときに、光ディスクが弾性変形シートに最も早く接触するようにして光ディスクの損傷を防止しようとする方法が考案されている。（例えば特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開２００６−２３６４０７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
図８は、ノート型コンピュータ１００に内蔵されたスリム型の光ディスク装置１０１を示した図である。ノート型コンピュータ１００に内蔵されたスリム型の光ディスク装置１０１のディスクトレイ１０２が、ノート型コンピュータの側面から引き出され、光ディスクを脱着可能な引き出し位置にある状態を示している。
【０００８】
スリム型の光ディスク装置１０１のディスクトレイ１０２はターンテーブル１０３の周囲にターンテーブルより高さが低い略半月状で平坦な凹部１０５を有しており、略半月状の弦に相当する部分から外側には、部品がない状態となっている。このため操作者が、光ディスク１０４をターンテーブル１０３に装着したり、ターンテーブル１０３から取り外す際、この弦に相当する部分の稜角部１０６に光ディスク１０４の表面を摺ってしまい、光ディスク１０４の表面に傷を付けてしまう恐れがあった。しかしながらこの問題を解決する方策は提案されていないようである。
【０００９】
この発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、光ディスク装置への光ディスクの脱着時におけるユーザーの手ぶれや斜め取り付けが発生することを考慮し、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷の防止を図ることが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、ガイド部を有したケースと、光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構とを備え、前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、該凹部と前記側面部によって形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、光ディスク装置への光ディスクの装着、取り外し時におけるディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への損傷の防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例１】
【００１３】
図１は、第１の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイが装填位置に収納された状態を示す斜視図、図２は、ディスクトレイが装填位置に収納された状態でケースのトップカバーを外した状態を示す斜視図、図３はディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図、図４は図３と同じ状態の斜視図である。
【００１４】
図１乃至図４に示すように、光ディスク装置１は、パーソナルコンピュータ等に内蔵されるスリム型の光ディスク装置として構成されている。この光ディスク装置１は、偏平な矩形状のケース１０と、ケース１０内に引出し自在に配置されたディスクトレイ１２とを備えている。ケース１０は、ケースの底面部を構成するボトムカバー１０ａおよびケースの上面部を構成するトップカバー１０ｂを有している。ボトムカバー１０ａは、板金によりほぼ矩形状に形成され、挿通口１０ｃを除く周縁部がほぼ直角に折曲げられ、側壁を構成している。同様に、トップカバー１０ｂは板金によりほぼ矩形状に形成され、ボトムカバー１０ａに重ねてねじ止めされている。ケース１０の側面部は開口し、ディスクトレイ１２を挿通するための挿通口１０ｃを規定している。またボトムカバー１０ａの一部は延在部１０ｄが形成されている。
【００１５】
ボトムカバー１０ａは、後述するレールをガイドする一対のガイド部１４を有している。ガイド部１４は、ボトムカバー１０ａの一方の側壁１４ａおよびボトムカバーの中途部を立ち上げて形成された段部１４ｂによってそれぞれ構成されている。ガイド部１４ａ、１４ｂは、互いに平行に対向しているとともに、挿通口１０ｃからこの挿通口と直交する方向に延びている。
【００１６】
ケース１０内には、光ディスク２０が載積されるディスクトレイ１２、および、ディスクトレイをケースから引出し自在に支持したガイド機構１８が設けられている。図２、図３、図４に示すように、ディスクトレイ１２はほぼ矩形状に形成されている。ディスクトレイ１２の上面ほぼ中央部には、光ディスク２０が載置されるターンテーブル２２が設けられ、ディスクトレイ１２の裏面側には、光ディスク回転手段であるターンテーブル２２を回転させる図示しないディスクモータが設けられている。ターンテーブル２２はディスクモータの回転軸に同軸的に固定されている。光ディスク２０は、ターンテーブル２２に設けられた図示しない固定用の爪によってターンテーブル上に固定され、ディスクモータによりターンテーブル２２と一体的に回転される。
【００１７】
ディスクトレイ１２には、光ディスク２０に対してレーザ光を照射し、情報を記録、再生する光ピックアップ２４、この光ピックアップ２４を光ディスク２０の径方向に沿って往復移動させる図示しない駆動機構が設けられている。ディスクトレイ１２の裏面側には、ディスクトレイ１２が装着位置にあるときディスクトレイ１２をケース１０に対してロックする図示しないロック機構および図示しない制御回路基板等が設けられている。
【００１８】
ディスクトレイ１２の両側縁には、それぞれ細長いガイドリブ２９ａ、２９ｂが突設されている。ガイドリブ２９ａ、２９ｂは、ディスクトレイ１２の長手方向、つまり、ディスクトレイ１２の引出し方向に沿ってそれぞれ延びている。ガイドリブ２９ａ、２９ｂは、後述するレールと摺動自在に係合する。
【００１９】
ディスクトレイ１２の前端縁には、細長い矩形板状のフロントパネル２６が取り付けられている。フロントパネル２６はケース１０の挿通口１０ｃに対応した形状および大きさに形成され、ディスクトレイ１２がケース１０内の装填位置に挿入された際、挿通口１０ｃを覆って閉塞する。フロントパネル２６には、ディスクトレイ１２をイジェクト、つまり、ケース１０から引き出す際に図示しないロック機構のロックを解除するためのイジェクトボタン２７が設けられている。
【００２０】
ディスクトレイ１２を支持するガイド機構１８は、細長い一対のレール３０ａ、３０ｂを備えている。各レール３０ａ、３０ｂは、ディスクトレイ１２とほぼ等しい長さに形成されている。各レール３０ａ、３０ｂはほぼ矩形状の断面を有し、ディスクトレイ１２の側縁に対向した内面を有している。レール３０ａ、３０ｂの内面にはガイド溝がそれぞれ形成され、レールの長手方向、つまり、ディスクトレイ１２の引出し方向に沿って延びている。
【００２１】
レール３０ａ、３０ｂは、ガイド溝にディスクトレイ１２側のガイドリブ２９ａ、２９ｂが係合した状態で、ディスクトレイ１２の両側縁部に取り付けられている。これにより、ディスクトレイ１２は、レール３０ａ、３０ｂに対し、ディスクトレイの引出し方向に沿って摺動自在に支持されている。
【００２２】
一対のレール３０ａ、３０ｂは、ケース１０内に挿入され、ガイド部１４ａ、１４ｂに沿って摺動自在に支持されている。これにより、ディスクトレイ１２は、一対のレール３０ａ、３０ｂを有するガイド機構により、ケース１０内に収納される所定の装填位置と、ケースから排出される引き出し位置との間をケースに対して移動自在に支持されている。
【００２３】
ロック機構のロックが解除されると、ディスクトレイ１２は、引出し位置方向にレール３０ａ、３０ｂに沿ってケース１０から所定量だけ押出される。これにより、操作者は、ディスクトレイ１２の押出された部分を把持することが可能となり、以後、ディスクトレイ１２は、操作者により更に引出し位置まで引き出される。この際、一対のレール３０ａ、３０ｂはケース１０のガイド部１４ａ、１４ｂに沿って摺動し、ディスクトレイ１２と共にケース１０から引き出される。ディスクトレイ１２を図３、図４に示した引出し位置まで引き出すことにより、ディスクトレイ１２に対して光ディスク２０を取出しあるいは装填することができる。ディスクトレイ１２を装填位置に配置する場合、ディスクトレイ１２は、操作者によりを引き出し位置から装填位置まで押し込まれる。
【００２４】
ディスクトレイ１２は、光ディスク２０がターンテーブル２２に装着されたとき光ディスク２０の下面に対向する略半月状で平坦な凹部１５が設けられていて、この凹部１５の平坦な面は、ターンテーブル２２の光ディスク載置面より一般的に１〜２ｍｍ程度低くして光ディスク面との隙間を確保するようになっている。凹部１５の略半月状の弦に相当する箇所には側面部１６が形成されている。この側面部１６は、ディスクトレイ１２の両側縁の一方を成している。
【００２５】
図３、図４に示すように、凹部１５と側面部１６によって形成される稜角部１７は、円弧状に面取りされている。一点差線は面取りしない場合のエッジの位置を示している。稜角部１７が円弧状に面取りされていることにより、操作者が、光ディスク２０をターンテーブル２２に装着したり、ターンテーブル２２から取り外す際、光ディスク１０４の表面に傷を付けることはない。光ディスク装置への光ディスクの脱着時に、ユーザーが手ぶれや斜め取り付けをした場合でも、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷の防止することが可能である。
【００２６】
図５（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は稜角部１７と光ディスク２０の位置関係を示した簡略図である。円弧状に面取りされた稜各部１７に対して光ディスク２０が接触する様子を光ディスク２０の側面から見た図である。光ディスク２０は厚さ約１．２ｍｍ、直径約１２０ｍｍ、または直径約８０ｍｍの円形の平板である。稜角部１７が円弧状に面取りされていることにより、光ディスク２０の外周のエッジのみが接触するだけで平板の表面が接触することはない。
【００２７】
図６は、光ディスク２０とボトムカバー１０の延在部１０ｄとの位置関係を示した図である。光ディスク２０の取り付け位置が延在部１０ｄより高い位置で、ディスクが撓んだり傾いたときに延在部１０ｄより先に稜角部１７に接触する位置関係であるように設定することにより、光ディスク２０の外周が延在部１０ｄに接触することを防止することも可能である。
【実施例２】
【００２８】
図７は、第２の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイ１２がケース１０から排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図である。図７と図４との違いは、図７ではレール３０ｂのエッジが円弧状に面取りされていることである。
【００２９】
レール３０ｂは、ディスクトレイ１２の側面部１６に対向する第１の側面３１ａと、その反対側にケース１０のガイド部１４ｂと対向する第２の側面３１ｂとを有している。さらに光ディスク２０がターンテーブル２２に装着されたとき光ディスク２０の下面に対向した上面３１ｃを有する。レール３０ｂの上面３１ｃと第２の側面３１ｂとで形成される稜角部３２が円弧状に面取りされている。
【００３０】
ディスクトレイ１２の凹部１５の平坦部の高さとレール３０ｂの上面３１ｃ高さの差が少ない場合には、レール３０ｂの稜角部３２のエッジが光ディスク２０の表面と接触する可能性が高い。このような場合には稜角部３２を円弧状に面取りすることによって、光ディスク２０の表面との接触を避けることができる。但し、レール３０ｂは図９に示すように側面部１６の途中までしか延在しないため、面取りの方法は、レール３０ｂの先端（フロントパネル２６側）方向に面取りが大きくなるような工夫が必要である。またはディスクトレイ１２の稜角部１７の面取りと同一球面となるようにしてもよい。また端部の面取りを大きくしてもよい。
【００３１】
なお、図７では、ディスクトレイ１２の稜角部１７とレール３０ｂの稜角部３２の両方が面取りされているが、レール３０ｂの稜角部３２だけを面取りすることも可能である。特にディスクトレイ１２の凹部１５の平坦部の高さとレール３０ｂの高さの差が殆どないような場合には、レール３０ｂの稜角部３２だけを面取りすることよって、光ディスク２０の記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。
【００３２】
以上のように、ディスクトレイ１２の略半月状で平坦な凹部１５と略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部１６とによって形成される稜角部１７が円弧状に面取りされていることによって、ディスクトレイ１２への光ディスク２０の脱着時に、ユーザーが手ぶれや斜め取り付けをした場合でも、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。また、レール３０ｂの上面３１ｃと第２の側面３１ｂとで形成される稜角部３２が円弧状に面取りされていることによっても、レールのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】第１の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイが装填位置に収納された状態を示す斜視図。
【図２】ディスクトレイが装填位置に収納された状態でケースのトップカバーを外した状態を示す斜視図。
【図３】ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図４】ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図５】稜角部と光ディスクの位置関係を示した簡略図。
【図６】光ディスクとボトムカバーの延在部との位置関係を示した図。
【図７】第２の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図８】ノート型コンピュータに内蔵されたスリム型の光ディスク装置を示した図。
【符号の説明】
【００３４】
１ 光ディスク装置
１０ ケース
１０ａ ボトムカバー
１０ｂ トップカバー
１０ｃ 挿通口
１０ｄ 延在部
１２ ディスクトレイ
１４ａ、１４ｂ ガイド部
１５ 凹部
１６ 側面部
１７ 稜角部
１８ ガイド機構
２０ 光ディスク
２２ ターンテーブル
２４ 光ピックアップ
２９ａ、２９ｂ ガイドリブ
３０ａ、３０ｂ レール、
３１ａ 第１の側面
３１ｂ 第２の側面
３１ｃ 上面
３２ 稜角部
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ディスク状の情報記録媒体、例えば円盤状の光ディスクに情報を記録し、または光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、情報記録再生装置として、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ(Digital Versatile Disk)、ＨＤ−ＤＶＤ(High Definition Digital Versatile Disk)等の光ディスクに対して情報を記録／再生する光ディスク装置が広く知られている。
【０００３】
光ディスク装置において、例えば、コンピュータに内蔵されるスリム型の光ディスク装置は、偏平な矩形箱状に形成された筐体と、筐体に対して引き出し自在に装着されたディスクトレイと、を備えている。ディスクトレイには、光ディスクを支持および回転するディスクモータおよびターンテーブル、並びに、ターンテーブルに載置された光ディスクに対して情報を記録、再生する光ピックアップ等の駆動部が支持されている。
【０００４】
ディスクトレイは、その両側部が一対の細長いレール部材により摺動自在に支持され、更に、一対のレール部材は、筐体に対して摺動自在に支持されている。これにより、ディスクトレイは、筐体内に位置した所定の装填位置と、筐体から引き出され光ディスクを脱着可能な引き出し位置との間を移動自在に支持されている。光ディスク装置に対して光ディスクを装填する場合、ディスクトレイは筐体から引き出され、このディスクトレイに光ディスクが装着される。その後、使用者の手動操作により、ディスクトレイが再び筐体内の装填位置に移動される。
【０００５】
スリム型の光ディスク装置は、厚さが約１２ｍｍ程度と薄いため、光ディスクと光ディスク装置内の部品との間隔は少なく、例えば光ディスクがターンテーブルに確実に装着されていない場合には、光ディスクの外周が光ディスク装置の部品に接触する恐れがある。また、スリム型の光ディスク装置は、ノート型コンピュータに搭載されることが多く、落下等により動作中に外部から強い衝撃が加わることがあり、この場合にも光ディスクの外周が光ディスク装置の部品に接触する可能性がある。
【０００６】
そのような問題の解決策として、光ディスク装置のケースの一部のウィング部と呼ばれる箇所に弾性変形可能なシート状部材を設け、外部から強い衝撃が加わったときに、光ディスクが弾性変形シートに最も早く接触するようにして光ディスクの損傷を防止しようとする方法が考案されている。（例えば特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開２００６−２３６４０７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
図８は、ノート型コンピュータ１００に内蔵されたスリム型の光ディスク装置１０１を示した図である。ノート型コンピュータ１００に内蔵されたスリム型の光ディスク装置１０１のディスクトレイ１０２が、ノート型コンピュータの側面から引き出され、光ディスクを脱着可能な引き出し位置にある状態を示している。
【０００８】
スリム型の光ディスク装置１０１のディスクトレイ１０２はターンテーブル１０３の周囲にターンテーブルより高さが低い略半月状で平坦な凹部１０５を有しており、略半月状の弦に相当する部分から外側には、部品がない状態となっている。このため操作者が、光ディスク１０４をターンテーブル１０３に装着したり、ターンテーブル１０３から取り外す際、この弦に相当する部分の稜角部１０６に光ディスク１０４の表面を摺ってしまい、光ディスク１０４の表面に傷を付けてしまう恐れがあった。しかしながらこの問題を解決する方策は提案されていないようである。
【０００９】
この発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、光ディスク装置への光ディスクの脱着時におけるユーザーの手ぶれや斜め取り付けが発生することを考慮し、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷の防止を図ることが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、ガイド部を有したケースと、光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構とを備え、前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、該凹部と前記側面部によって形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、光ディスク装置への光ディスクの装着、取り外し時におけるディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への損傷の防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例１】
【００１３】
図１は、第１の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイが装填位置に収納された状態を示す斜視図、図２は、ディスクトレイが装填位置に収納された状態でケースのトップカバーを外した状態を示す斜視図、図３はディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図、図４は図３と同じ状態の斜視図である。
【００１４】
図１乃至図４に示すように、光ディスク装置１は、パーソナルコンピュータ等に内蔵されるスリム型の光ディスク装置として構成されている。この光ディスク装置１は、偏平な矩形状のケース１０と、ケース１０内に引出し自在に配置されたディスクトレイ１２とを備えている。ケース１０は、ケースの底面部を構成するボトムカバー１０ａおよびケースの上面部を構成するトップカバー１０ｂを有している。ボトムカバー１０ａは、板金によりほぼ矩形状に形成され、挿通口１０ｃを除く周縁部がほぼ直角に折曲げられ、側壁を構成している。同様に、トップカバー１０ｂは板金によりほぼ矩形状に形成され、ボトムカバー１０ａに重ねてねじ止めされている。ケース１０の側面部は開口し、ディスクトレイ１２を挿通するための挿通口１０ｃを規定している。またボトムカバー１０ａの一部は延在部１０ｄが形成されている。
【００１５】
ボトムカバー１０ａは、後述するレールをガイドする一対のガイド部１４を有している。ガイド部１４は、ボトムカバー１０ａの一方の側壁１４ａおよびボトムカバーの中途部を立ち上げて形成された段部１４ｂによってそれぞれ構成されている。ガイド部１４ａ、１４ｂは、互いに平行に対向しているとともに、挿通口１０ｃからこの挿通口と直交する方向に延びている。
【００１６】
ケース１０内には、光ディスク２０が載積されるディスクトレイ１２、および、ディスクトレイをケースから引出し自在に支持したガイド機構１８が設けられている。図２、図３、図４に示すように、ディスクトレイ１２はほぼ矩形状に形成されている。ディスクトレイ１２の上面ほぼ中央部には、光ディスク２０が載置されるターンテーブル２２が設けられ、ディスクトレイ１２の裏面側には、光ディスク回転手段であるターンテーブル２２を回転させる図示しないディスクモータが設けられている。ターンテーブル２２はディスクモータの回転軸に同軸的に固定されている。光ディスク２０は、ターンテーブル２２に設けられた図示しない固定用の爪によってターンテーブル上に固定され、ディスクモータによりターンテーブル２２と一体的に回転される。
【００１７】
ディスクトレイ１２には、光ディスク２０に対してレーザ光を照射し、情報を記録、再生する光ピックアップ２４、この光ピックアップ２４を光ディスク２０の径方向に沿って往復移動させる図示しない駆動機構が設けられている。ディスクトレイ１２の裏面側には、ディスクトレイ１２が装着位置にあるときディスクトレイ１２をケース１０に対してロックする図示しないロック機構および図示しない制御回路基板等が設けられている。
【００１８】
ディスクトレイ１２の両側縁には、それぞれ細長いガイドリブ２９ａ、２９ｂが突設されている。ガイドリブ２９ａ、２９ｂは、ディスクトレイ１２の長手方向、つまり、ディスクトレイ１２の引出し方向に沿ってそれぞれ延びている。ガイドリブ２９ａ、２９ｂは、後述するレールと摺動自在に係合する。
【００１９】
ディスクトレイ１２の前端縁には、細長い矩形板状のフロントパネル２６が取り付けられている。フロントパネル２６はケース１０の挿通口１０ｃに対応した形状および大きさに形成され、ディスクトレイ１２がケース１０内の装填位置に挿入された際、挿通口１０ｃを覆って閉塞する。フロントパネル２６には、ディスクトレイ１２をイジェクト、つまり、ケース１０から引き出す際に図示しないロック機構のロックを解除するためのイジェクトボタン２７が設けられている。
【００２０】
ディスクトレイ１２を支持するガイド機構１８は、細長い一対のレール３０ａ、３０ｂを備えている。各レール３０ａ、３０ｂは、ディスクトレイ１２とほぼ等しい長さに形成されている。各レール３０ａ、３０ｂはほぼ矩形状の断面を有し、ディスクトレイ１２の側縁に対向した内面を有している。レール３０ａ、３０ｂの内面にはガイド溝がそれぞれ形成され、レールの長手方向、つまり、ディスクトレイ１２の引出し方向に沿って延びている。
【００２１】
レール３０ａ、３０ｂは、ガイド溝にディスクトレイ１２側のガイドリブ２９ａ、２９ｂが係合した状態で、ディスクトレイ１２の両側縁部に取り付けられている。これにより、ディスクトレイ１２は、レール３０ａ、３０ｂに対し、ディスクトレイの引出し方向に沿って摺動自在に支持されている。
【００２２】
一対のレール３０ａ、３０ｂは、ケース１０内に挿入され、ガイド部１４ａ、１４ｂに沿って摺動自在に支持されている。これにより、ディスクトレイ１２は、一対のレール３０ａ、３０ｂを有するガイド機構により、ケース１０内に収納される所定の装填位置と、ケースから排出される引き出し位置との間をケースに対して移動自在に支持されている。
【００２３】
ロック機構のロックが解除されると、ディスクトレイ１２は、引出し位置方向にレール３０ａ、３０ｂに沿ってケース１０から所定量だけ押出される。これにより、操作者は、ディスクトレイ１２の押出された部分を把持することが可能となり、以後、ディスクトレイ１２は、操作者により更に引出し位置まで引き出される。この際、一対のレール３０ａ、３０ｂはケース１０のガイド部１４ａ、１４ｂに沿って摺動し、ディスクトレイ１２と共にケース１０から引き出される。ディスクトレイ１２を図３、図４に示した引出し位置まで引き出すことにより、ディスクトレイ１２に対して光ディスク２０を取出しあるいは装填することができる。ディスクトレイ１２を装填位置に配置する場合、ディスクトレイ１２は、操作者によりを引き出し位置から装填位置まで押し込まれる。
【００２４】
ディスクトレイ１２は、光ディスク２０がターンテーブル２２に装着されたとき光ディスク２０の下面に対向する略半月状で平坦な凹部１５が設けられていて、この凹部１５の平坦な面は、ターンテーブル２２の光ディスク載置面より一般的に１〜２ｍｍ程度低くして光ディスク面との隙間を確保するようになっている。凹部１５の略半月状の弦に相当する箇所には側面部１６が形成されている。この側面部１６は、ディスクトレイ１２の両側縁の一方を成している。
【００２５】
図３、図４に示すように、凹部１５と側面部１６によって形成される稜角部１７は、円弧状に面取りされている。一点差線は面取りしない場合のエッジの位置を示している。稜角部１７が円弧状に面取りされていることにより、操作者が、光ディスク２０をターンテーブル２２に装着したり、ターンテーブル２２から取り外す際、光ディスク１０４の表面に傷を付けることはない。光ディスク装置への光ディスクの脱着時に、ユーザーが手ぶれや斜め取り付けをした場合でも、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷の防止することが可能である。
【００２６】
図５（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は稜角部１７と光ディスク２０の位置関係を示した簡略図である。円弧状に面取りされた稜各部１７に対して光ディスク２０が接触する様子を光ディスク２０の側面から見た図である。光ディスク２０は厚さ約１．２ｍｍ、直径約１２０ｍｍ、または直径約８０ｍｍの円形の平板である。稜角部１７が円弧状に面取りされていることにより、光ディスク２０の外周のエッジのみが接触するだけで平板の表面が接触することはない。
【００２７】
図６は、光ディスク２０とボトムカバー１０の延在部１０ｄとの位置関係を示した図である。光ディスク２０の取り付け位置が延在部１０ｄより高い位置で、ディスクが撓んだり傾いたときに延在部１０ｄより先に稜角部１７に接触する位置関係であるように設定することにより、光ディスク２０の外周が延在部１０ｄに接触することを防止することも可能である。
【実施例２】
【００２８】
図７は、第２の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイ１２がケース１０から排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図である。図７と図４との違いは、図７ではレール３０ｂのエッジが円弧状に面取りされていることである。
【００２９】
レール３０ｂは、ディスクトレイ１２の側面部１６に対向する第１の側面３１ａと、その反対側にケース１０のガイド部１４ｂと対向する第２の側面３１ｂとを有している。さらに光ディスク２０がターンテーブル２２に装着されたとき光ディスク２０の下面に対向した上面３１ｃを有する。レール３０ｂの上面３１ｃと第２の側面３１ｂとで形成される稜角部３２が円弧状に面取りされている。
【００３０】
ディスクトレイ１２の凹部１５の平坦部の高さとレール３０ｂの上面３１ｃ高さの差が少ない場合には、レール３０ｂの稜角部３２のエッジが光ディスク２０の表面と接触する可能性が高い。このような場合には稜角部３２を円弧状に面取りすることによって、光ディスク２０の表面との接触を避けることができる。但し、レール３０ｂは図９に示すように側面部１６の途中までしか延在しないため、面取りの方法は、レール３０ｂの先端（フロントパネル２６側）方向に面取りが大きくなるような工夫が必要である。またはディスクトレイ１２の稜角部１７の面取りと同一球面となるようにしてもよい。また端部の面取りを大きくしてもよい。
【００３１】
なお、図７では、ディスクトレイ１２の稜角部１７とレール３０ｂの稜角部３２の両方が面取りされているが、レール３０ｂの稜角部３２だけを面取りすることも可能である。特にディスクトレイ１２の凹部１５の平坦部の高さとレール３０ｂの高さの差が殆どないような場合には、レール３０ｂの稜角部３２だけを面取りすることよって、光ディスク２０の記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。
【００３２】
以上のように、ディスクトレイ１２の略半月状で平坦な凹部１５と略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部１６とによって形成される稜角部１７が円弧状に面取りされていることによって、ディスクトレイ１２への光ディスク２０の脱着時に、ユーザーが手ぶれや斜め取り付けをした場合でも、ディスクトレイのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。また、レール３０ｂの上面３１ｃと第２の側面３１ｂとで形成される稜角部３２が円弧状に面取りされていることによっても、レールのエッジ等との接触による記録面への傷等の損傷を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】第１の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイが装填位置に収納された状態を示す斜視図。
【図２】ディスクトレイが装填位置に収納された状態でケースのトップカバーを外した状態を示す斜視図。
【図３】ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図４】ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図５】稜角部と光ディスクの位置関係を示した簡略図。
【図６】光ディスクとボトムカバーの延在部との位置関係を示した図。
【図７】第２の実施形態に係る光ディスク装置において、ディスクトレイがケースから排出された引き出し位置にある状態を示す斜視図。
【図８】ノート型コンピュータに内蔵されたスリム型の光ディスク装置を示した図。
【符号の説明】
【００３４】
１ 光ディスク装置
１０ ケース
１０ａ ボトムカバー
１０ｂ トップカバー
１０ｃ 挿通口
１０ｄ 延在部
１２ ディスクトレイ
１４ａ、１４ｂ ガイド部
１５ 凹部
１６ 側面部
１７ 稜角部
１８ ガイド機構
２０ 光ディスク
２２ ターンテーブル
２４ 光ピックアップ
２９ａ、２９ｂ ガイドリブ
３０ａ、３０ｂ レール、
３１ａ 第１の側面
３１ｂ 第２の側面
３１ｃ 上面
３２ 稜角部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ガイド部を有したケースと、
光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、
前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構と
を備え、
前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、該凹部と前記側面部によって形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項２】
前記レールは、前記ディスクトレイの前記側面部に対向する第１の側面と、その反対側に前記ケースのガイド部と対向する第２の側面と、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向した上面とを有し、該上面と前記第２の側面とで形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする請求項１記載の光ディスク装置。
【請求項３】
ガイド部を有したケースと、
光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、
前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構と
を備え、
前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、
前記レールは、前記ディスクトレイの前記側面部に対向する第１の側面と、その反対側に前記ケースのガイド部と対向する第２の側面と、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向した上面とを有し、該上面と前記第２の側面とで形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項１】
ガイド部を有したケースと、
光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、
前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構と
を備え、
前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、該凹部と前記側面部によって形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項２】
前記レールは、前記ディスクトレイの前記側面部に対向する第１の側面と、その反対側に前記ケースのガイド部と対向する第２の側面と、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向した上面とを有し、該上面と前記第２の側面とで形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする請求項１記載の光ディスク装置。
【請求項３】
ガイド部を有したケースと、
光ディスクを保持して回転する光ディスク回転手段、及び前記光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ピックアップが設けられ、前記ケースに対して引き出し可能に前記ケース内に配置されたディスクトレイと、
前記ディスクトレイに摺動自在に取り付けられているとともに、前記ケースのガイド部に摺動自在に支持されたレールを有し、前記ディスクトレイを前記ケース内に位置した所定の装填位置と、前記ケースから排出される引き出し位置との間を前記ケースに対して移動自在に支持したガイド機構と
を備え、
前記ディスクトレイは、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向する略半月状で平坦な凹部と該凹部の略半月状の弦に相当する箇所に形成された側面部を有し、
前記レールは、前記ディスクトレイの前記側面部に対向する第１の側面と、その反対側に前記ケースのガイド部と対向する第２の側面と、前記光ディスクが前記光ディスク回転手段に装着されたとき前記光ディスクの下面に対向した上面とを有し、該上面と前記第２の側面とで形成される稜角部が円弧状に面取りされていることを特徴とする光ディスク装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００９−５９４３６（Ｐ２００９−５９４３６Ａ）
【公開日】平成２１年３月１９日（２００９．３．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２２７００４（Ｐ２００７−２２７００４）
【出願日】平成１９年８月３１日（２００７．８．３１）
【出願人】（０００００３０７８）株式会社東芝 (54,554)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年３月１９日（２００９．３．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年８月３１日（２００７．８．３１）
【出願人】（０００００３０７８）株式会社東芝 (54,554)
【Ｆターム（参考）】
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