説明

光ローゼット

【課題】 屋内の壁が木材に比して脆弱な材質から形成されている場合であっても、前記固定部材を用いて壁面の所要の位置に安定的かつ確実に固定することのできる光ローゼットの提供。
【解決手段】 入力用光ケーブル13と出力用光ケーブル14とを接続するための光ローゼット10は、周壁部24の所要部位に該所要部位から底部23へ向かって下り勾配に延び、筐体11を固定するための固定部材52,53の、周壁部24の所要部位の外側からの挿入抜脱が可能である第1挿通案内手段41,46を備えている。挿通案内手段41,46は、少なくとも、周壁部24の該所要部位の外側から該所要部位内へ貫通する第1案内部42と、底部23の内面から外側へ貫通する第2案内部45とを含むものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ケーブルどうしを光学的に接続するための屋内用光ローゼットに関し、特に筐体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、屋外から屋内に導かれた入力用光ケーブルと、屋内の機器に接続する出力用光ケーブルとを光学的に接続するための光ローゼットは公知である。例えば、特許文献1には、筐体と、筐体と離脱可能に嵌合する蓋とから形成され、入力用光ケーブルと出力用光ケーブルとをコネクタソケットを介して光学的に接続し、かつそれらを収納する光ローゼットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−287081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の光ローゼットによれば、その筐体内に入出力用コネクタプラグおよびコネクタソケットを安全かつコンパクトに収納することができ、また、その筐体は、木材で作られた屋内の壁面にネジ止めすることによって確実に固定することができる。
【0005】
しかし、壁面が木材よりも硬度の低い石膏ボード等からの脆弱な材質で形成されている場合には、ねじをねじ込むと、壁面のその部分が崩れ、光ローゼットを確実かつ安定的に壁面に固定することができない。
【0006】
本発明の課題は、屋内の壁が木材に比して脆弱な材質から形成されている場合であっても、前記固定部材を用いて壁面の所要の位置に安定的かつ確実に固定することのできる光ローゼットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、筐体本体とこれに開閉可能な蓋とから形成される筐体を備え、前記筐体本体が底部と周壁部とから形成され、入力用光ケーブルと出力用光ケーブルとを接続するための光ローゼットの改良に関わる。
【0008】
本発明の特徴とするところは、前記周壁部の所要部位に前記所要部位から前記底部へ向かって下り勾配に延び、前記筐体を固定するための固定部材の、前記周壁部の前記所要部位の外側からの挿入抜脱が可能である第1挿通案内手段を備え、前記第1挿通案内手段は、少なくとも、前記周壁部の前記所要部位の外側から前記所要部位内へ貫通する第1案内部と、前記底部の内面からその外側へ貫通する第2案内部とを含むことにある。
【0009】
本発明は、前記特徴とする構成のほかに、以下の好ましい実施の形態を含む。
(1)前記第1挿通案内手段は、前記第1及び第2案内部の間に位置していて、前記第1及び第2案内部に連なる連通部をさらに含む。
(2)第2挿通案内手段をさらに備え、前記第2挿通案内手段は、前記第1案内部と隣接して連通し、前記周壁部の前記所要部位をその高さ方向へ貫通する貫通孔によって形成されている。
(3)前記第1案内部は前記周壁部の前記所要部位を貫通する孔であり、前記第2案内部は前記底部を貫通する孔であり、前記連通部は、前記周壁部の延びる方向に対向離間する一対の案内リブで形成されている。
(4)前記第1挿通案内手段及び/又は前記第2挿通案内手段は、前記周壁部の所要複数部位に設けられている。
(5)前記周壁部の外周面に前記外周面に沿って延びる段差部が形成されており、前記第1案内部の上端面開口が前記段差部に形成されている。
(6)前記蓋の閉じた状態において、前記蓋の下端周縁部が、前記筐体本体の前記周壁部の前記段差部と離間対向しており、前記固定部材の頭部が、前記蓋の前記下端周縁部に当接可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、光ローゼットが、筐体本体の周壁部に形成された、底部へ向かって下り勾配に延びる第1案内部と、ピンや釘などの固定部材が第1案内部を通って底部を貫通するように斜めに延びる第2案内部とから構成された、固定部材を案内するための第1挿通案内手段を有しているので、固定部材を壁面に対して斜めに打ち付けることができ、壁面が石膏ボード等の比較的に硬度の低い脆弱な材質で形成されている場合であっても、光ローゼットを壁面の所要の位置に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】光ローゼットの斜視図。
【図2】光ローゼットの部分破断分解斜視図。
【図3】図2のIII−III線断面図。
【図4】(a)使用状態における図3と同様の断面図。(b)他の実施形態における図3と同様の断面図。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
図1は、光ローゼット10の斜視図、図2は、光ローゼット10の筐体本体11aと蓋11bとを分離した状態を示す部分破断分解斜視図、図3は、図2のIII−III線断面図である。図2では、入力用光ケーブル13と、出力用光ケーブル14と、入力用光ケーブル13のコネクタプラグ15と、出力用光ケーブル14のコネクタプラグ16と、コネクタソケット17とが仮想線で示されている。
【0013】
図1に示すとおり、光ローゼット10は、幅方向Xと、幅方向Xと直交する長手方向Yと、幅方向X及び長手方向Yとに直交する高さ(深さ)方向Zとを有し、筐体本体11aと、筐体本体11aと分離可能に嵌合される蓋11bとからなる筐体11を含み、互いに並行して幅方向Xへ延びる第1及び第2端部10a,10bと、互いに並行して長手方向Yへ延びる第1及び第2側縁部10c,10dとによってほぼ直方形に画成されている。ただし、筐体11は、図示されていないが、必要に応じて、その形状、例えば、全体がほぼ正方形、隅角部が比較的大きい円弧等に形成されていてもよい。
【0014】
第1端部10aには、出力用光ケーブル14のコネクタプラグ16が進入退出可能な挿入口18が形成されており、挿入口18にコネクタプラグ16が挿入されている。また、蓋11bには、幅方向へ延びる孔20が形成されており、孔20に沿って孔20を幅方向Xへ往復可能なスライド21が露出している。
【0015】
図2に示すとおり、筐体本体11aは、底部23と、底部23の周縁から高さ方向Z(3次元方向)へ突出する周壁部24とから形成されている。周壁部24は、互いに並行して幅方向Xへ延びる第1及び第2端壁部24a,24bと、第1及び第2端壁部24a,24b間において、互いに並行して長手方向Yへ延びる第1及び第2側壁部24c,24dとを有する。
【0016】
蓋11bは、ほぼ長形の頂部25と、頂部25の周縁から高さ方向Zへ突出する周壁部26とから形成されている。周壁部26は、互いに並行して幅方向Xへ延びる第1及び第2端壁部26a,26bと、第1及び第2端壁部26a,26b間において、互いに並行して長手方向Yへ延びる第1及び第2側壁部26c,26dとを有する。また、第1端壁部26aには挿入口18の一部を形成する凹欠27が形成されており、第2側壁部26dには、切欠28が形成されている。
【0017】
筐体本体11aの第1端壁部24aの第2側壁部24d寄りには、蓋11bの凹欠27とともに前記挿入口18を形成する開口29が形成されており、また、第1端壁部24aの内側には、前記挿入口18を開閉するための幅方向Xへスライド可能なシャッター30が配置されている。シャッター30の上面からはスライド21が延出しており、前述のとおり、蓋11bの孔20からスライド21が露出しているので、蓋11bの閉じた状態であっても、蓋11bの外側からスライド21を操作者がその指で操作することによって、シャッター30を開閉することができる。
【0018】
第1側壁部24cの第2端壁部24b寄りには、入力用光ケーブル13を挿入するための切欠31(31a)が形成されている。切欠31は、第1側壁部24cのほかに、第1端壁部24aの第1側壁部24c寄りと、第2端壁部24bの第2側壁部24d寄りとにそれぞれ形成されており、いずれの切欠31a,31b,31cからも入力用光ケーブル13を挿通することができ、入力用光ケーブル13の配線の位置などに応じて、適宜、適当な切欠31a,31b,31cを選択することができる。
【0019】
底部23には、底部23から高さ方向Zへ突出する、ほぼ円弧状の入力用光ケーブル案内部33と、第2側壁部24dと幅方向Xにおいて離間対向し、長手方向Yへ延びる直線状の入力用ケーブル案内部34と、入力用ケーブル案内部34と長手方向Yにおいて離間して延びるコネクタソケット支持部35とが形成されている。また、周壁部24の周縁36と、シャッター30を収納する内壁と、入力用光ケーブル案内部33,34とには、入力用光ケーブル13の浮き上がりを防止するためのほぼ先丸形状の抑え部37a,37b,37c,37d,37eが筐体本体11aの中央部へ向かって延出している。第1側壁部24cの切欠31aから筐体本体11aの内部に挿通された入力用光ケーブル13は、入力用光ケーブル案内部33に巻回されて、直線状の入力用光ケーブル案内部34に沿って第2側壁部24dの側に延びており、入力用光ケーブル案内部34と第2側壁部24dとの間にコネクタプラグ15が位置している。
【0020】
入力用光ケーブル13のコネクタプラグ15は、コネクタソケット支持部35と第2側壁部24dとの間に嵌合されたコネクタソケット17内に挿入されている。コネクタソケット17のコネクタプラグ15が挿入されている側の反対側には、挿入口18から挿入された出力用光ケーブル14のコネクタプラグ16が挿入されており、入力用光ケーブル13のコネクタプラグ15と出力用光ケーブル14のコネクタプラグ16とは、コネクタソケット17内において接続されている。
【0021】
図2及び図3に示すとおり、光ローゼット10は、筐体本体11aに、後記固定部材52,53のための挿通案内手段41,46を備えている。一方の挿通案内手段41(第2挿通案内手段)は、筐体本体11aと蓋11bとの嵌合状態において、蓋11bの周壁部26の下端周縁部38と高さ方向Zに離間対向する段差部39のうち、第1及び第2側壁部24c,24dの段差部39の上端部とそれら側壁部の下端面とにそれぞれ開口し、それらの側壁部を高さ方向Zへ貫通する貫通孔によって形成されている。第1及び第2側壁部24c,24dは、段差部39から下方において肉厚になっている。
【0022】
もう一方の挿通案内手段46(第1挿通案内手段)は、第1及び第2側壁部24c,24dそれぞれの段差部39の第2挿通案内手段41の上端面開口と開口を共有し、底部23の下面に開口し、第2挿通案内手段41の前記上端面開口から底部23へ下り勾配で、すなわち、底部23の平面(2次元方向に沿う平面)に対し所要角度で交差する方向へ延びるように形成されている。
【0023】
第1挿通案内手段46は、第1及び第2側壁部24c,24dそれぞれを貫通する第1案内部42と、底部23を貫通する第2案内部45と、第1及び第2案内部42,45の間に位置する連通部44とを有する。連通部44は、第2挿通案内手段41である貫通孔並びに第1及び第2案内部42,45に連通している。連通部44は、第1及び第2側壁部24c,24dそれぞれの内面と底部23の内面とが交差して形成される角部に、それぞれ第1及び第2側壁部24c,24dから底部23へ向かって下り勾配に延び、長手方向Yに対向離間して並列する一対の案内リブ43で画成されている。したがって、筐体本体11aの内部で開口する溝の形状を形成するが、その開口を有しない形状(その開口面が閉じている形状)に形成されていてもよいし、案内リブ43が全く形成されていなくてもよい。
【0024】
第1挿通案内手段46の延びる方向と直交する断面内径又は直交方向に対向離間する両内面は、後記固定部材52,53の挿抜を許容する寸法に形成されている。第2挿通案内手段41の延びる方向と直交する断面内径は、第1挿通案内手段46の前記寸法よりも適宜大きく形成されている。
【0025】
筐体本体11aと蓋11bとを閉じると、蓋11bの周壁部26の内周面が筐体本体11aの周壁部24の外周面に接し、周壁部26の下端周縁部38と段差部39との間に筐体本体11aの外周面に延びる隙間が形成される。また、蓋11bの周壁部26の下端周縁部38からさらに外方へ延びる突出部47a,47b,47cが、筐体本体11aの周壁部24に形成された切欠31a,31b,31cに挿入されるとともに、蓋11bの周壁部26の内面から内方に突出した係合突起48が、筐体本体11aの周壁部24の外面に形成された係合凹部49,50に離脱可能に係合されるので、筐体本体11aに蓋11bをより確実に嵌合させることができる。
【0026】
図2では、筐体本体11aの第2側壁部24dの外面に形成された係合凹部49,50のみが示されているが、係合凹部49,50は第1側壁部24cの外面にも形成されており、蓋11bの係合突起48もまた、それぞれの係合凹部49,50に対応して蓋11bの第2側壁部26d側にも形成されている。
【0027】
閉じた蓋11bを筐体本体11aから外すときには、蓋11bの第2側壁部26dに形成された切欠28にマイナスドライバーなどの工具を挿入し、蓋11bを弾性変形させることによって、係合突起48と係合凹部49,50との係合を解除する。これにより、蓋11bを持ち上げるだけで、蓋11bを筐体本体11aから容易に取り外すことができる。
【0028】
図4(a),(b)は、光ローゼット10を壁面51に固定するためのピンや釘等のロッド状の固定部材52,53が壁面51に打ち付けられた状態を示す図3と同様の断面図である。なお、図3において仮想線で示されている入力用光ケーブル13のコネクタプラグ15は、便宜上省略している。
【0029】
図4(a)では、第1及び第2側壁部24c,24dの第2挿通案内手段41に挿入された固定部材52,53が壁面51に対して斜めに、すなわち、固定部材52,53と壁面51とのなす角度(α,β)が鋭角となるように打ち付けられている。このように固定部材52,53が壁面51に対して互いに交差する方向へ斜めに打ち付けられているので、壁面51がたとえ比較的に硬度の低い石膏ボードなどの脆弱な材質から形成されている場合であっても、光ローゼット10が自重や外部からの衝撃によって、壁面51の所定の位置からずり下がったり、ずり落ちることはない。また、蓋(仮想線で示す)11bが閉じられている状態では、固定部材52,53の平面状の頭部52a,53aの一部が、凹状部40に当接するとともに、蓋11bの下端周縁部38に当接し、それらに挟持されているので、固定部材52,53が壁面51から不用意に抜けることはない。
【0030】
図4(b)では、第1案内部42から挿入された固定部材52,53が、連通部44を通って、底部23の第2案内部45に挿通されている。この態様の場合には、第1案内部42と第2案内部45とが壁面51に対して斜めに延びているので、固定部材52,53が壁面51に対し、図4(a)の態様よりもさらに斜めに(α’,β’=約45度)打ち付けられている。これにより、光ローゼット10の自重や使用中の外部からの衝撃よりもさらに大きな力であって、光ローゼット10を壁面51から取り外そうとする比較的に強い力が加わっても、固定部材52,53が壁面51から容易に抜けることはない。
【0031】
このように、操作者が自由に選択して、第1及び第2挿通案内手段41,46のいずれかに固定部材52,53を挿入することによって、光ローゼット10を壁面51に固定することができる。しかし、固定部材52,53の頭部52a,53aが壁面51に対して斜めになればなる程に、指や工具によって固定部材52,53を壁面51に打ち付け難くなるので、壁面51の硬度などによって、適宜、適当な孔を選択することができる。
【0032】
本実施例では、第1及び第2側壁部24c,24dにおいて、第1及び第2挿通案内手段41,46が幅方向Xにおいてほぼ並行する位置に形成されているが、それらを並行とならないように互い違いに配置してもよい。また、第1及び第2側壁部24c,24dではなく、長手方向Yにおいて離間対向するように、第1及び第2端壁部24a,24bに第1及び第2挿通案内手段41,46を形成してもよい。さらにまた、第1及び第2側壁部24c,24d、第1及び第2端壁部24a,24bの所要複数部に第1及び第2挿通案内手段41,46を形成してもよい。
【0033】
特に、第1及び第2側壁部24c,24dと、少なくとも第1及び第2端壁部24a,24bのいずれか一方に第1及び第2挿通案内手段41,46(3カ所以上)を形成することが好ましい。この場合には、固定部材52,53によって光ローゼット10を幅方向Xのみならず長手方向Yにおいて安定的に固定することができる。
【0034】
なお、案内リブ43は、固定部材52,53を筐体本体11a内で確実に固定するために、長手方向Yへの動きを規制したり、筐体本体11a内の入力用光ケーブル13等に固定部材52,53が直接当接することのないように保護するためのものであって、固定部材52,53を筐体本体11a内部で斜めに打ち付けるために必須の構成要素ではない。よって、固定部材52,53を壁面51に対して斜めに打ち付けるためには、第1案内部42と第2案内部45とからなる第1挿通案内手段46が形成されていればよい。案内リブ43は、ほぼ三角状に形成されているが、四角形などの矩形や湾曲形状などの他の形状であってもよいし、筐体本体11aを形成する部材とは異なる部材によって形成してもよい。
【0035】
また、第1案内部42と第2案内部45とを壁面51に対してより斜めになるように形成することによって、固定部材52,53と壁面51とがなす角度(α,α’,β,β’)を45度よりも小さくしてもよい。さらに、固定部材52,53を幅方向Xの内方ではなく、互いに幅方向Xの外方へ向かって傾斜させてもよい(この場合には、各角度α,α’,β,β’は鈍角となる)。
【符号の説明】
【0036】
10 光ローゼット
11 筐体
11a 筐体本体
11b 蓋
13 入力用光ケーブル
14 出力用光ケーブル
23 底部
24 周壁部
38 蓋の下端周縁部
39 段差部
40 凹状部
41 第2挿通案内手段
42 第1案内部
43 案内リブ
44 連通部
45 第2案内部
46 第1挿通案内手段
52,53 固定部材
52a,53a 固定部材の頭部
X 幅方向
Y 長手方向
Z 高さ方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体本体とこれに開閉可能な蓋とから形成される筐体を備え、前記筐体本体が底部と周壁部とから形成され、入力用光ケーブルと出力用光ケーブルとを接続するための光ローゼットにおいて、
前記周壁部の所要部位に前記所要部位から前記底部へ向かって下り勾配に延び、前記筐体を固定するための固定部材の、前記周壁部の前記所要部位の外側からの挿入抜脱が可能である第1挿通案内手段を備え、
前記第1挿通案内手段は、少なくとも、前記周壁部の前記所要部位の外側から前記所要部位内へ貫通する第1案内部と、前記底部の内面からその外側へ貫通する第2案内部とを含むことを特徴とする光ローゼット。
【請求項2】
前記第1挿通案内手段は、前記第1及び第2案内部の間に位置していて、前記第1及び第2案内部に連なる連通部をさらに含む請求項1記載の光ローゼット。
【請求項3】
第2挿通案内手段をさらに備え、前記第2挿通案内手段は、前記第1案内部と隣接して連通し、前記周壁部の前記所要部位をその高さ方向へ貫通する貫通孔によって形成されている請求項1又は2記載の光ローゼット。
【請求項4】
前記第1案内部は前記周壁部の前記所要部位を貫通する孔であり、前記第2案内部は前記底部を貫通する孔であり、前記連通部は、前記周壁部の延びる方向に対向する離間する一対の案内リブで形成されている請求項2記載の光ローゼット。
【請求項5】
前記第1挿通案内手段及び/又は前記第2挿通案内手段は、前記周壁部の所要複数部位に設けられている請求項3記載の光ローゼット。
【請求項6】
前記周壁部の外周面に前記外周面に沿って延びる段差部が形成されており、前記第1案内部の上端面開口が前記段差部に形成されている請求項1〜5記載の光ローゼット。
【請求項7】
前記蓋の閉じた状態において、前記蓋の下端周縁部が、前記筐体本体の前記周壁部の前記段差部と離間対向しており、前記固定部材の頭部が、前記蓋の前記下端周縁部に当接可能である請求項6に記載の光ローゼット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−191391(P2010−191391A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38505(P2009−38505)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(390020640)株式会社八光電機製作所 (8)
【Fターム(参考)】