説明

光変調装置

【課題】広帯域にわたって入力電気信号の反射を低減することができる光変調装置を得ること。
【解決手段】アノード電極5を有する光変調器4と、整合抵抗8と、アノード電極5と接続され、光変調器4への入力電気信号をアノード電極5へ伝送する第1のワイヤ3と、第1のワイヤ3と接続されたキャパシタンスを有する第1の導体パッド2と、アノード電極5と整合抵抗8とを接続する第2のワイヤ6と、第2のワイヤ6に接続されたキャパシタンスを有する第2の導体パッド7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光変調器を備え、入力される電気変調信号に基づいて光変調信号を出力する光変調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信では、端末等から入力される電気信号を光信号に変換する光変調装置が用いられる。光変調装置では、光変調器(光変調素子)と光変調器を駆動する回路等を備える。光変調装置では入力される電気信号の反射(電気反射)を低減することが課題であり、例えば、従来の光変調装置では、光変調器への信号入力接続ワイヤに並列にキャパシタを付加することでワイヤのインダクタンス成分を補償し、インピーダンス整合を改善して電気反射を低減している(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−209017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術によれば、上記従来の信号入力接続ワイヤへキャパシタを並列に付加することにより電気反射を低減している。このため、ワイヤのインダクタンスとキャパシタによる共振周波数付近での反射は低減できるが、広帯域にわたる反射低減が困難である、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、広帯域にわたって入力電気信号の反射を低減することができる光変調装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電極を有する光変調器と、
整合抵抗と、前記電極と接続され、前記光変調器への入力電気信号を前記電極へ伝送する第1のワイヤと、前記第1のワイヤと接続された第1のキャパシタと、前記電極と前記整合抵抗とを接続する第2のワイヤと、前記第2のワイヤに接続された第2のキャパシタと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、広帯域にわたって入力電気信号の反射を低減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施の形態1の光変調装置の構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施の形態1の光変調装置の電気的な等価回路の一例を示す図である。
【図3】図3は、図2に示した等価回路を用いたシミュレーション結果の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施の形態3の光変調装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明にかかる光変調装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる光変調装置の実施の形態1の構成例を示す図である。図1は、本実施の形態の平面形状を表した概念図である。図1に示すように、本実施の形態の光変調器は、第1の導体パッド2と、第1のワイヤ(入力側ワイヤ)3と、光変調器4と、第2のワイヤ(出力側ワイヤ)6と、第2の導体パッド7と、整合抵抗8と、サブマウント基板9と、グランド導体10と、で構成される。また、光変調器4は、アノード電極5を備える。また、図示していないが光変調器4にはカソード電極が裏面に形成されており、カソード電極はグランド導体10と電気的に接続されている。
【0011】
入力方向1は、本実施の形態の光変調装置へ入力される変調用の入力電気信号の流れる向きを示している。第1のワイヤ3は、例えば直径が25μm程度で材質が金のワイヤであり、第1の導体パッド2と光変調器4のアノード電極5とに接続されている。光変調器4は、本実施の形態では電界吸収型変調器であるとする。
【0012】
第2のワイヤ6は、例えば直径が25μm程度で材質が金のワイヤであり、第2の導体パッド7と光変調器4のアノード電極5とに接続されている。また、サブマウント基板9は、例えば、厚みが0.2mm程度で材質が窒化アルミニウムの基板である。サブマウント基板9には、第1の導体パッド2および第2の導体パッド7が形成され、光変調器4が実装され、グランド導体10が形成されている。
【0013】
整合抵抗8は、サブマウント基板9上に薄膜抵抗としてパタン形成されており、第2の導体パッド7と隣接接続されている。これにより、第2の導体パッド7と整合抵抗8との間にはワイヤ接続などによるインダクタンスは発生しない。なお、整合抵抗8と第2の導体パッド7は隣接接続されていなくてもよいが、インダクタンスの発生を避けるためにはパタン形成により隣接接続されていることが望ましい。
【0014】
また、第1の導体パッド2および第2の導体パッド7は、サブマウント基板9上にパタン形成されている。なお、ここでは、整合抵抗8は薄膜抵抗としてパタン形成され、第1の導体パッド2および第2の導体パッド7はサブマウント基板9上にパタン形成される例を示したが、これらの構成要素の形状や形成方法はこの例に限定されない。
【0015】
なお、以上述べた各構成要素の材質およびサイズは一例であり、上述の例に限定されない。また、図1の各構成要素の配置や形状等も図1に示した例に限定されない。
【0016】
次に、本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態の光変調装置へ変調された入力電気信号が入力されると、第1の導体パッド2および第1のワイヤ3経由でアノード電極5へ入力電気信号が印加される。光変調器4では、印加された入力電気信号に応じて光吸収係数が変化するため、光変調器4から出力される光信号には入力電気信号に応じた変調が施される。
【0017】
図2は、図1に示した光変調装置の電気的な等価回路の一例を示す図である。入力方向11は、本実施の形態の光変調装置へ入力される変調用の入力電気信号の流れる向きを示している。キャパシタ12は、第1の導体パッド2により形成されるキャパシタンスと同等の容量を有するキャパシタである。インダクタ13は、第1のワイヤ3により発生するインダクタンスに対応する。
【0018】
回路モデル14は、光変調器4に対応する回路モデルである。回路モデル14は、キャパシタ18と、抵抗19と、で構成される。インダクタ15は、第2のワイヤ6により発生するインダクタンスに対応する。抵抗16は、整合抵抗8と同様の抵抗値を有する抵抗である。キャパシタ17は、第2の導体パッド7により形成されるキャパシタンスと同等の容量を有するキャパシタである。
【0019】
図3は、図2に示した等価回路を用いたシミュレーション結果の一例を示す図である。図3では、図2に示した等価回路を前提とし、キャパシタ12のキャパシタンスを0.08pFとし、インダクタ13のインダクタンスを0.2nHとし、キャパシタ18のキャパシタンスを0.18pFとし、抵抗19の抵抗値を10Ωとし、インダクタ15のインダクタンスを0.4nHとし、キャパシタ17のキャパシタンスを0.1pFとし、抵抗16の抵抗値を50Ωとして場合のシミュレーション結果を示している。なお、このシミュレーションで仮定した各数値は一例であり、光変調器4の各構成要素の特性はこれらの数値に限定されない。
【0020】
図3では、横軸を周波数とし、縦軸を入力電気信号の電力反射量を示している。シミュレーション結果21は、図2の回路構成で第2の導体パッド7に相当するキャパシタ17が存在しない構成とした場合のシミュレーション結果を示し、シミュレーション結果22は、キャパシタ17が存在する構成(図2の回路構成そのもの)の場合のシミュレーション結果を示している。
【0021】
図3に示すように、キャパシタ17がない場合のシミュレーション結果21では、0GHzから40GHzまでの広帯域において最大−9dBまで反射が増大する。これに対し、キャパシタ17がある場合のシミュレーション結果22では、最大の反射量を−14dB以下に低減することができる。
【0022】
シミュレーション結果21、22ともに38GHz付近の周波数において反射特性にディップがあるが、これは第1の導体パッド2に対応するキャパシタ12と第1のワイヤ3に対応するインダクタ13との共振に起因する。シミュレーション結果22では、20GHz付近の周波数においても反射特性にディップがあり、これは第2の導体パッド7に対応するキャパシタ17と第2のワイヤ6に対応するインダクタ15との共振に起因する。
【0023】
すなわち、本実施の形態では上記の2つの共振を利用することで0から40GHz程度までの広帯域にわたる低反射化を実現でき、40Gbps級の高速デジタル信号伝送においても良好な信号伝送が実現可能になる。
【0024】
なお、上述の共振が生じる2つの周波数(共振周波数)は、それぞれインダクタ13のインダクタンスとキャパシタ12のキャパシタンスとの関係、またはインダクタ15のインダクタンスとキャパシタ17のキャパシタンスとの関係に依存する。したがって、所望の周波数で共振するような特性を実現するには、例えば、インダクタ13およびインダクタ15(すなわち、第1のワイヤ3および第2のワイヤ6)のインダクタンスを見積もり、2つの共振周波数がそれぞれ所望の周波数となるようキャパシタ12およびキャパシタ17(すなわち第1の導体パッド2および第2の導体パッド7)のキャパシタンスを決定すればよい。
【0025】
また、逆にキャパシタ12およびキャパシタ17を先に決定して、インダクタ13およびインダクタ15のインダクタンスを調整してもよい。キャパシタ12およびキャパシタ17と、インダクタ13およびインダクタ15と、の両方を調整して所望の周波数となるようにしてもよい。なお、例えば第1の導体パッド2および第2の導体パッド7は、面積を調整することによりキャパシタンスを所望の値とする。
【0026】
なお、本実施の形態では、キャパシタ12およびキャパシタ17として導体パッド(第1の導体パッド2および第2の導体パッド7)を用いるようにしたが、キャパシタ12およびキャパシタ17として導体パッド以外のキャパシタとして機能する部品をそれぞれ追加してもよい。
【0027】
このように、本実施の形態では、光変調器4の入力側に接続する第1のワイヤ3に並列に接続されるキャパシタ12(第1の導体パッド2)と、光変調器4の整合抵抗8側に接続する第2のワイヤ6に並列に接続されるキャパシタ17(第2の導体パッド7)と、を備えるようにした。このため、2つの共振を利用することで0から40GHz程度までの広帯域にわたる低反射化を実現でき、40Gbps級の高速デジタル信号伝送においても良好な信号伝送が実現可能になる。
【0028】
実施の形態2.
次に、本発明にかかる光変調装置の実施の形態2の構成例を説明する。実施の形態1では、キャパシタ12,17を、それぞれ第1の導体パッド2,第2の導体パッド7により形成しているが、本実施の形態では、キャパシタ12,17としてInterdigital capacitor構造(櫛歯状導体パタン)のキャパシタを用いる。
【0029】
Interdigital capacitor構造(櫛歯状導体パタン)は、例えば、論文誌「IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques」のVolume 18,Issue 12の「Interdigital Capacitors and Their Application to Lumped-Element Microwave Integrated Circuits」のpage 1029のFig.1に記載されている。このような櫛歯状導体パタンを用いてキャパシタを形成することにより、所望のキャパシタンスを実現する場合、導体パッドの面積拡大で実現する場合に比べ小面積での実現が可能となる。以上述べた以外の本実施の形態の構成および動作は、実施の形態1と同様である。
【0030】
このように、本実施の形態では、キャパシタ12,17を櫛歯状導体パタンにより形成するようにした。このため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、実施の形態1に比べキャパシタ12,17に対応する構成要素を小面積化することができる。
【0031】
実施の形態3.
図4は、本発明にかかる光変調装置の実施の形態3の構成例を示す図である。図4は、本実施の形態の平面形状を表した概念図である。図4に示すように、本実施の形態の光変調装置は、第1の導体パッド22a,32bと、第1のワイヤ33a,33bと、光変調器34と、第2のワイヤ36a,36bと、第2の導体パッド37a,37bと、整合抵抗38a,38bと、サブマウント基板39と、グランド導体40と、で構成される。また、光変調器34は、正相側のアノード電極35aと、逆相側のアノード電極35bと、を備える。
【0032】
実施の形態1の光変調装置は光変調器4として電界吸収型変調器を用いたが、本実施の形態の光変調装置は、光干渉による消光を利用したマッハ・ツェンダ型の光変調器34を用い、光変調器34の屈折率変調のための電圧駆動回路としての機能を有する。
【0033】
図4に示すように、本実施の形態の光変調装置は、入力電気信号を差動信号とし、入力方向31aは正相の入力電気信号の流れの向きを示し、入力方向31bは逆相の入力電気信号の流れの向きを示している。
【0034】
第1の導体パッド22a、第1のワイヤ33a、第2のワイヤ36a、第2の導体パッド37aおよび整合抵抗38aは、正相の入力電気信号が入力される側(正相側)に設定される。また、第1の導体パッド22b、第1のワイヤ33b、第2のワイヤ36b、第2の導体パッド37bおよび整合抵抗38bは、逆相の入力電気信号が入力される側(逆相側)に設定される。
【0035】
第1のワイヤ33aは、例えば直径25μm程度で材質が金のワイヤであり、正相側の第1の導体パッド32aおよびアノード電極35aと接続されている。光変調器34は、マッハ・ツェンダ型の光変調器(材料はニオブ酸リチウム、半導体、等)である。第2のワイヤ36aは、例えば直径25μm程度で材質が金のワイヤであり、第2の導体パッド37aおよびアノード電極35aと接続されている。
【0036】
同様に、第1のワイヤ33bは、例えば直径25μm程度で材質が金のワイヤであり、逆相側の第1の導体パッド32bおよびアノード電極35bと接続されている。第2のワイヤ36bは、例えば直径25μm程度で材質が金のワイヤであり、第2の導体パッド37bおよびアノード電極35bと接続されている。
【0037】
サブマウント基板39は、例えば厚みが0.2mm程度で材料が窒化アルミニウムの基板である。サブマウント基板39上に、正相側の第1の導体パッド22a、第2の導体パッド37aおよび整合抵抗38aが形成され、逆相側の第1の導体パッド22b、第2の導体パッド37bおよび整合抵抗38bが形成され、光変調器34が実装されている。グランド導体40は、サブマウント基板39のグランド導体である。
【0038】
また、正相側の整合抵抗38aおよび逆相側の整合抵抗38bは、サブマウント基板39上に薄膜抵抗として形成されている。また、整合抵抗38a,38bは、それぞれ正相側の第2の導体パッド37a,逆相側の第2の導体パッド37bと各々隣接接続されている。これにより、正相側の第2の導体パッド37aと整合抵抗38aの間、および逆相側の第2の導体パッド37bと整合抵抗38bの間には、ワイヤ接続などによるインダクタンスは発生しない。
【0039】
また、図示していないが光変調器34にはカソード電極が裏面に形成されており、カソード電極はグランド導体40と電気的に接続されている。なお、図4の構成例で、正相と逆相の定義を入れ替えてもよい。
【0040】
本実施の形態では、正相側と逆相側のそれぞれが、実施の形態1と同様に2つの導体パッド(キャパシタ)を備えることにより2つの共振を生じさせ、実施の形態1と同様に電気反射を低減させる。
【0041】
また、本実施の形態では、入力電気信号を差動化して差動駆動としているが、片相のみを用いた単相駆動の場合も同様に2つの導体パッド(キャパシタ)を備えることにより実施の形態1と同様の効果を得ることができる。このように、用いる光変調器の仕様に合わせて構成の選択が可能である。
【0042】
また、本実施の形態では、光変調器34としてマッハ・ツェンダ型の光変調器を用いているがこれに限らず他の光変調器を用いて、差動化信号により駆動する場合にも、本実施の形態と同様に、正相側と逆相側のそれぞれに、実施の形態1と同様に2つの導体パッド(キャパシタ)を備えるようにすればよい。
【0043】
なお、本実施の形態では、キャパシタとして実施の形態1と同様に導体パッドを用いる例を説明したが、実施の形態2と同様に櫛歯状導体パタンにより形成したキャパシタを用いてもよい。
【0044】
以上のように、本実施の形態では、入力電気信号を差動化した場合に、正相と逆相とそれぞれについて、実施の形態1と同様に2つの導体パッド(キャパシタ)を備えるようにした。このため、入力電気信号を差動化した場合にも実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる光変調装置は、入力される電気変調信号に基づいて光変調信号を出力する光変調装置に有用であり、特に、高速デジタル信号を伝送する通信システムにおける光変調装置に適している。
【符号の説明】
【0046】
1,11,31a,31b 入力方向
2,32a,32b 第1の導体パッド
3,33a,33b 第1のワイヤ
4,34 光変調器
5,35a,35b アノード電極
6,36a,36b 第2のワイヤ
7,37a,37b 第2の導体パッド
8,38a,38b 整合抵抗
9,39 サブマウント基板
10,40 グランド導体
12,17 キャパシタ
13,15 インダクタ
14 回路モデル
16 抵抗
21,22 シミュレーション結果

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極を有する光変調器と、
整合抵抗と、
前記電極と接続され、前記光変調器への入力電気信号を前記電極へ伝送する第1のワイヤと、
前記第1のワイヤと接続された第1のキャパシタと、
前記電極と前記整合抵抗とを接続する第2のワイヤと、
前記第2のワイヤに接続された第2のキャパシタと、
を備えることを特徴とする光変調装置。
【請求項2】
前記第1のキャパシタおよび第2のキャパシタを導体パッドとする、ことを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
【請求項3】
前記光変調器を搭載するサブマウント基板、
をさらに備え、
前記導体パッドは、サブマウント基板上にパタン形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の光変調装置。
【請求項4】
前記光変調器を搭載するサブマウント基板、
をさらに備え、
前記第1のキャパシタおよび第2のキャパシタは、前記サブマウント基板上に櫛歯状導体パタンとして形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の光変調装置。
【請求項5】
前記整合抵抗を、前記サブマウント基板上にパタン形成した薄膜抵抗とする、ことを特徴とする請求項3または4に記載の光変調装置。
【請求項6】
前記整合抵抗と前記キャパシタは、前記サブマウント上で隣接接続するようパタン形成される、ことを特徴とする請求項5に記載の光変調装置。
【請求項7】
前記第1のワイヤと前記第1のキャパシタとにより前記光変調器の帯域内で共振が生じるように前記第1のキャパシタのキャパシタンスが決定され、前記第2のワイヤと前記第2のキャパシタとにより前記光変調器の帯域内で共振が生じるように前記第2のキャパシタのキャパシタンスが決定される、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の光変調装置。
【請求項8】
前記第1のワイヤと前記第1のキャパシタとにより生じる共振の共振周波数と、前記第2のワイヤと前記第2のキャパシタとにより生じる共振の共振周波数と、が互いに異なる、ことを特徴とする請求項7に記載の光変調装置。
【請求項9】
前記光変調器を電界吸収型変調器とする、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光変調装置。
【請求項10】
前記光変調器をマッハ・ツェンダ干渉型変調器とする、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光変調装置。
【請求項11】
前記入力電気信号を差動化信号とし、
正相と逆相の前記入力電気信号ごとに、前記第1のワイヤ、前記第1のキャパシタ、前記第2のワイヤ、前記整合抵抗および前記第2のキャパシタを備える、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の光変調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−108238(P2012−108238A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255794(P2010−255794)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】