光源装置
【課題】温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置100は、第1及び第2の口金11、12、透光カバーとしての外筒20及び内筒30、LEDモジュール41を実装した基板40などを備える。内筒30は、口金11に固定されている。外筒20は、内筒30の口金11近傍を露出させた状態で内筒30に外嵌されている。連結部材50は、一端側を内筒30の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒20の先端部近傍に固定してある。連結部材50の熱膨張係数は、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい。
【解決手段】光源装置100は、第1及び第2の口金11、12、透光カバーとしての外筒20及び内筒30、LEDモジュール41を実装した基板40などを備える。内筒30は、口金11に固定されている。外筒20は、内筒30の口金11近傍を露出させた状態で内筒30に外嵌されている。連結部材50は、一端側を内筒30の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒20の先端部近傍に固定してある。連結部材50の熱膨張係数は、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源と、該光源を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発光ダイオード(LED)の高輝度化に伴い、白熱電球や蛍光灯などの光源に代えて、低消費電力、長寿命等の特性を有するLEDが光源として照明装置などに用いられるようになりつつある。
【0003】
例えば、直管形の蛍光ランプの代替品として、白色LEDを基板上に実装し、両端に口金を設けた円筒状の透光カバーで基板を覆った直管形のLEDランプ(光源装置)の実用化が検討されている。また、透光カバーは、加工性の良さ、安全性の観点から主に合成樹脂製を用いている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−140843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のLEDランプにあっては、透光カバーとして、ポリカーボネートなどの合成樹脂を用いているので、周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱に伴う温度変化により透光カバーの長さが変動する。例えば、周囲温度が低くなった場合、LEDランプの全長が短くなり、灯具に設けられたランプソケットでの口金の保持が緩くなり、接触不良によるLEDランプの消灯、あるいはLEDランプが落下する危険性がある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る光源装置は、光源部と、該光源部を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置において、前記透光カバーは、第1の口金に固定された内筒と、第2の口金に固定され、前記内筒の前記第1の口金近傍を露出させて該内筒に外嵌した外筒とを備え、温度変化に対する前記内筒及び外筒の伸縮による前記光源装置の全長の変化を抑制する抑制部をさらに備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、透光カバーは、第1の口金に固定された内筒と、第2の口金に固定され、内筒の第1の口金近傍を露出させて内筒に外嵌した外筒とを備える。抑制部は、温度変化に対する内筒及び外筒の伸縮を抑制する。周囲の温度変化に応じて、透光カバーの熱膨張係数に応じた長手方向の伸縮が生じる。抑制部は、温度が高くなるにつれて内筒及び外筒が伸びる場合には、内筒が外筒に入り込むようにして口金間の長さ(光源装置の全長)が増加することを抑制する。また、抑制部は、温度が低くなるにつれて内筒及び外筒が縮む場合には、内筒が外筒から出るようにして口金間の長さが減少することを抑制する。これにより、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる。
【0009】
本発明に係る光源装置は、前記抑制部は、前記内筒と外筒とを連結する連結部材であり、前記透光カバーよりも前記連結部材の熱膨張係数が大きいことを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、抑制部は、内筒と外筒とを連結する連結部材であり、連結部材の熱膨張係数は、透光カバーの熱膨張係数よりも大きい。例えば、温度が高くなるにつれて内筒及び外筒が伸びる場合には、熱膨張係数が内筒及び外筒の熱膨張係数より大きい連結部材が、内筒及び外筒の伸びよりもさらに伸びるので、両端が内筒及び外筒に固定された連結部材により内筒が外筒に入り込むよう内筒及び外筒を移動させる。また、温度が低くなるにつれて内筒及び外筒が縮む場合には、熱膨張係数が内筒及び外筒の熱膨張係数より大きい連結部材が、内筒及び外筒の縮みよりもさらに縮むので、両端が内筒及び外筒に固定された連結部材により内筒が外筒から出るように内筒及び外筒を移動させる。これにより、温度変化に関わらず、光源装置の全長が変化することを抑制することができる。
【0011】
本発明に係る光源装置は、前記連結部材は、棒状をなし、一端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、他端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、連結部材は、棒状をなし、一端側を内筒の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒の先端部近傍に固定してある。透光カバーの伸長を吸収することができる吸収長は、透光カバーと連結部材との熱膨張係数の差及び連結部材の長さにより決定される。連結部材の一端側を内筒の先端部近傍に固定し、他端側を外筒の先端部近傍に固定することにより、連結部材の長さを、内筒及び外筒同士が重なる部分の長さと略同程度にするので、連結部材による透光カバーの伸長を吸収しやすくすることができる。
【0013】
本発明に係る光源装置は、前記内筒は、前記第1の口金近傍に開口部を有し、前記連結部材は、前記開口部を通して前記他端側を前記外筒に固定してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、内筒は、第1の口金近傍に開口部を有し、連結部材の他端側は、開口部を通して外筒に固定してある。すなわち、連結部材の一端側を内筒の先端部近傍に固定し、内筒の内側に沿って連結部材を配置し、連結部材の他端側は内筒に設けた開口部を通して外筒に固定している。これにより、温度変化に対して、内筒の外周と外筒の内周とが摺動して内筒及び外筒同士が移動することができる。
【0015】
本発明に係る光源装置は、発光素子を一面に実装した基板を前記内筒に装着してあり、前記連結部材を前記基板の他面側に配置してあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、発光素子を一面(例えば、発光面)に実装した基板を内筒に装着してあり、連結部材を基板の他面側(裏側)に配置してある。すなわち、連結部材を基板の発光面の反対側の裏側に配置することにより、連結部材が発光素子の発光を妨げないので、光源装置の全光束特性あるいは配光特性への影響を最小限に抑えることができる。また、連結部材を基板の裏側に配置することにより、連結部材を発熱源である発光素子の近傍に配置することができるので、発光素子が発光している場合、連結部材の温度が内筒及び外筒と同等に高くなり、熱膨張係数の差を利用して口金間の長さが増加することを確実に抑制することができる。
【0017】
本発明に係る光源装置は、前記内筒は、挿通孔を備え、前記外筒は、前記挿通孔に嵌合する突出部を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、内筒は挿通孔を備え、外筒は挿通孔に嵌合する突出部を備える。外筒の突出部を内筒の挿通孔に嵌合させることにより、内筒及び外筒同士が周回りに回動することを防止することができる。これにより、例えば、灯具のランプソケットに口金を取り付ける際に透光カバーを周回りに回転させた場合でも内筒と外筒とがねじれることを防止することができる。
【0019】
本発明に係る光源装置は、前記内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してある。内筒と外筒との間に液体樹脂(例えば、シリコーンオイルなど)を充填することにより、内筒と外筒との間の空気層をなくすことができ、発光素子からの光が内筒と外筒との間の空気層で屈折することにより生ずる損失を低減することができる。また、液体樹脂の屈折率を内筒と外筒の屈折率と同等にすることにより、発光効率の低下を防止することができる。
【0021】
本発明に係る光源装置は、前記連結部材は、円筒状をなし、一方の周端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、他方の周端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、連結部材は、円筒状をなし、一方の周端側を内筒の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒の先端部近傍に固定してある。連結部材は、円筒状をなし、それぞれの周端側を外筒及び内筒に固定しているので、連結部材の伸縮による力を外筒及び内筒の先端部に均等に作用させることができ、外筒及び内筒の曲りなどを抑制することができる。また、透光カバーの伸長を吸収することができる吸収長は、透光カバーと連結部材との熱膨張係数の差及び連結部材の長さにより決定される。連結部材の一方の周端側を内筒の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒の先端部近傍に固定することにより、連結部材の長さを、内筒及び外筒同士が重なる部分の長さと略同程度にすることにより、連結部材による透光カバーの伸縮を吸収しやすくすることができる。
【0023】
本発明に係る光源装置は、前記抑制部は、前記第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材であることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、抑制部は、第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材である。金属製の連結部材は、例えば、発光素子を実装したアルミ基板でもよく、あるいはアルミの放熱板などでもよい。温度変化に応じて内筒及び外筒の長さ寸法が伸縮しても、内筒及び外筒同士は摺動することができ、内筒及び外筒の重なり部分の寸法が伸縮するのみで、口金間の寸法は連結部材の長さ寸法で決定される。そして、金属(例えば、アルミ)の熱膨張係数は、合成樹脂製の透光カバー(内筒及び外筒)の熱膨張係数よりも小さいので、口金間の寸法の伸縮を低く抑えることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【図2】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す側面側の断面図である。
【図3】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【図4】図3の符号Aで示す箇所である連結部材の一端側が固定される内筒の先端部近傍の側面側の断面図である。
【図5】図3の符号Bで示す箇所である連結部材の他端側が固定される外筒の先端部近傍の側面側の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線から見た要部断面図である。
【図7】外筒と内筒との取り付け時の様子を示す模式図である。
【図8】実施の形態1の光源装置の要部配置例を示す説明図である。
【図9】連結部材の断面形状の他の例を示す模式図である。
【図10】実施の形態2の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【図11】実施の形態3の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す外観斜視図であり、図2は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す側面側の断面図であり、図3は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す平面側の断面図である。本実施の光源装置100は、例えば、従来の40W型の直管蛍光ランプの代替品である直管ランプであり、照明装置本体(灯具)に設けられたランプソケット(不図示)に装着される。なお、ワット(W)数は、40Wに限定されるものではなく、他のワット数でもよい。
【0028】
光源装置100は、第1及び第2の口金11、12、透光カバーとしての外筒20及び内筒30、透光カバーで覆われる光源部としての発光素子を実装した基板40などを備える。内筒30は、口金11に固定されている。外筒20は、内筒30の口金11近傍を露出させた状態で内筒30に外嵌されている。なお、外筒20及び内筒30同士は、全く動かないように固定されているのではなく、周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱に伴う温度変化に応じて外筒20及び内筒30それぞれが個別に伸縮することが可能な程度に嵌合している。
【0029】
外筒20及び内筒30の材質は、耐候性と透明性に優れ、光の取り出し効率が高い合成樹脂であり、例えば、ポリカーボネートを用いることができる。外筒20及び内筒30(ポリカーボネート)の熱膨張係数は、例えば、70ppm/℃である。
【0030】
図2に示すように、内筒30の内壁には、内筒30の内径より短い寸法(基板40の略幅寸法)だけ離隔して対設させ、内筒30の長手方向に沿って軸状に第1突条部32、32を設けている。また、第1突条部32と基板40の略板厚寸法だけ離隔した第2突条部33を内筒30の長手方向に沿って軸状に設けてある。
【0031】
第1及び第2突条部32、33の間の隙間に基板40の両縁辺を挟み込むことにより、基板40を内筒30に装着している。
【0032】
内筒30は挿通孔31を備え、外筒20は挿通孔31に嵌合する突出部21を備える。外筒20の突出部21を内筒30の挿通孔31に嵌合させることにより、内筒30及び外筒20同士が図2の矢印に示す透光カバーの周回りに回動することを防止することができる。これにより、例えば、灯具のランプソケットに口金11、12を取り付ける際に外筒20又は内筒30を周回りに回転させた場合でも内筒30と外筒20とがねじれることを防止することができる。
【0033】
内筒30と外筒20との間の空気層に液体樹脂70を充填してある。内筒30の外表面と外筒20の内表面との間に液体樹脂70(例えば、シリコーンオイルなど)を充填することにより、内筒30と外筒20との間の空気層をなくすことができ、後述のLEDモジュール41からの光が内筒30と外筒20との間の空気層で屈折することにより生ずる損失を低減することができる。また、液体樹脂70の屈折率を内筒30と外筒20の屈折率と同等にすることにより、発光効率の低下を防止することができる。
【0034】
図3に示すように、基板40の一面(表面、発光面とも称する)には、発光素子としての複数のLEDモジュール41を実装してある。LEDモジュール41は、例えば、白色系の発光色を有する。なお、LEDモジュール41の配置例は一例であって、図2、図3の例に限定されるものではない。
【0035】
基板40が内筒30に装着された状態で、内筒30の基板の他面(裏面、発光面の反対側の面とも称する)側には、内筒30の長手方向に沿った挿通孔31を形成してある。また、内筒30に外筒20を外嵌させた状態で、外筒20の内壁には、挿通孔31に嵌合する突出部21を設けている。突出部21を挿通孔31に嵌合させることにより、外筒20及び内筒30が図2において矢印で示す周回りに相対的に回動することを防止することができる。
【0036】
基板40の他面側には、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮を抑制する抑制部としての連結部材50を配置してある。図3に示すように、連結部材50は、内筒30と外筒20とを連結する。
【0037】
連結部材50は、断面形状が略三角形であって、一端側を内筒30の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒20の先端部近傍に固定してある。連結部材50の材質は、熱膨張係数が、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きいものであればよく、例えば、ポリエチレンを用いることができる。連結部材50(ポリエチレン)の熱膨張係数は、例えば、110ppm/℃であり、内筒30及び外筒20の熱膨張係数との差は、40ppm/℃となる。なお、熱膨張係数の数値は、一例であって、これに限定されるものではない。連結部材50の熱膨張係数が、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きいものであればよい。
【0038】
図4は図3の符号Aで示す箇所である連結部材50の一端側が固定される内筒30の先端部近傍の側面側の断面図であり、図5は図3の符号Bで示す箇所である連結部材50の他端側が固定される外筒20の先端部近傍の側面側の断面図であり、図6は図5のVI−VI線から見た要部断面図である。図3及び図4に示すように、内筒30の先端側には、内筒30の内壁に対設された第2突条部33の間を延設した固定部331を設けている。ねじ又は接着剤等により、連結部材50の一端側を固定部331に固定してある。
【0039】
図3、図5及び図6に示すように、連結部材50の他端側には、ねじ又は接着剤等により固定部62を固定してある。固定部62の幅寸法は、開口部としての挿通孔31の幅より若干小さくしてある。内筒30の挿通孔31に固定部62を挿通させて、ねじ又は接着剤等により固定部62を外筒20の内壁に形成した突出部21の端部211に固定してある。
【0040】
すなわち、内筒30は、口金11近傍に開口部としての挿通孔31を有し、連結部材50の他端側は、挿通孔31を通して外筒20に固定してある。すなわち、連結部材50の一端側を内筒30の先端部近傍に固定し、内筒30の内側に沿って連結部材50を配置し、連結部材50の他端側は内筒30に設けた挿通孔31を通して外筒20に固定している。これにより、温度変化に対して、内筒30の外周と外筒20の内周とが摺動して内筒30及び外筒20同士が移動することができる。
【0041】
図7は外筒20と内筒30との取り付け時の様子を示す模式図である。図7に示すように、外筒20と内筒30のそれぞれの先端部を対向させ、外筒20の突出部21の位置と内筒30の挿通孔31の位置を合せ、矢印の方向に内筒30を外筒20に挿入しつつ突出部21を挿通孔31に沿って嵌合させる。挿入は、口金11、12間の長さが所定の寸法になる位置で終了する。
【0042】
上述の構成により、連結部材50は、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮に伴う光源装置100の全長の変化を抑制する。周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱による温度変化に応じて、内筒30及び外筒20は、熱膨張係数に応じた長手方向の伸縮が生じる。連結部材50は、温度が高くなるにつれて内筒30及び外筒20が伸びる場合には、内筒30が外筒20に入り込むようにして口金11、12間の長さが増加することを抑制する。
【0043】
また、連結部材50は、温度が低くなるにつれて内筒30及び外筒20が縮む場合には、内筒30が外筒20から出るようにして口金11、12間の長さが減少することを抑制する。これにより、温度変化に伴う光源装置100の全長の変化を抑制して、光源装置100が灯具のランプソケットから落下することを防止することができる。
【0044】
すなわち、連結部材50の熱膨張係数は、内筒30及び外筒20の熱膨張係数よりも大きい。例えば、温度が高くなるにつれて内筒30及び外筒20が伸びる場合には、熱膨張係数が内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい連結部材50が、内筒30及び外筒20の伸びよりもさらに伸びるので、両端が内筒30及び外筒20に固定された連結部材50により内筒30が外筒20に入り込むよう内筒30及び外筒20を移動させる。
【0045】
また、温度が低くなるにつれて内筒30及び外筒20が縮む場合には、熱膨張係数が内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい連結部材50が、内筒30及び外筒20の縮みよりもさらに縮むので、両端が内筒30及び外筒20に固定された連結部材50により内筒30が外筒20から出るように内筒30及び外筒20を移動させる。これにより、温度変化に伴う、口金11、12間の長さ寸法の変動を抑制して灯具のランプソケットからの光源装置100の落下を防止することができる。
【0046】
内筒30及び外筒20の伸長を吸収することができる吸収長は、内筒30及び外筒20と連結部材50との熱膨張係数の差及び連結部材50の長さにより決定される。連結部材50の一端側を内筒30の先端部近傍に固定し、他端側を外筒20の先端部近傍に固定することにより、連結部材50の長さを、内筒30及び外筒20同士が重なる部分の長さと略同程度にするので、連結部材50による内筒30及び外筒20の伸長を吸収しやすくすることができる。
【0047】
また、LEDモジュール41を一面に実装した基板40を内筒30に装着してあり、連結部材50を基板40の他面側(裏側)に配置してある。すなわち、連結部材50を基板40の発光面の反対側の裏側に配置することにより、連結部材50がLEDモジュール41の発光を妨げないので、光源装置100の全光束特性あるいは配光特性への影響を最小限に抑えることができる。
【0048】
また、連結部材50を基板40の裏側に配置することにより、連結部材50を発熱源であるLEDモジュール41の近傍に配置することができるので、LEDモジュール41が発光している場合、連結部材50の温度が内筒30及び外筒20と同等に高くなり、熱膨張係数の差を利用して口金11、12間の長さが増加することを確実に抑制することができる。
【0049】
図8は実施の形態1の光源装置100の要部配置例を示す説明図である。光源装置100の長さL、すなわち口金11、12間の長さLは、規格等で定められており、長さL=1198.6mmである。また、ランプ熱収縮基準は、2.0mm/50℃、すなわち33ppm/℃を超えないことである。また、口金12、11それぞれの長さd1、d2は、10mmである(d1=d2=10mm)。内筒30及び外筒20の長さL0は、1175mmである(L0=1175mm)。常温(25℃)において、外筒20を内筒30に1171.4mmだけ外嵌させる。すなわち内筒30と外筒20とが重なる箇所の長さを1171.4mmとする。透光カバーの可動長L2は、L2=L−(d1+d2)−L0より、3.6mmとなる(L2=3.6mm)。また、連結部材50の長さL1は、1100mmである(L1=1100mm)。
【0050】
連結部材50の長さL1は、以下のようにして決定することができる。内筒30及び外筒20の熱膨張係数を70ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する透光カバー(内筒30及び外筒20)の収縮量ΔLは、1175mm×70ppm/℃×50℃=4.11mmとなる。ランプ熱収縮基準は、2.0mm/50℃以内であるから、連結部材50で吸収すべき収縮量は、約2.2mm(=4.11−2.0)となる。
【0051】
2.2mm以上の収縮量を得るための連結部材50の長さL1は、L1=収縮量÷(熱膨張係数の差×温度差)で求められるので、L1=2.2mm÷(40ppm/℃×50℃)=1100mm以上となる。
【0052】
また、可動長L2は、内筒30が外筒20に2.2mm以上4.11mm以下入り込める程度に決定すればよい。可動長L2は、上述のように、例えば、3.6mmとすることができる。内筒30が外筒20に入り込める限度は、外筒20の先端部が口金11に突き当たる3.6mmを超えない。また、内筒30が外筒20から出るときの限度は、灯具のランプソケットの間隔を超えない。
【0053】
上述のように、内筒30及び外通20の熱膨張係数が70ppm/℃であり、連結部材50の熱膨張係数が110ppm/℃である場合、連結部材50の長さL1を1100mm程度にすることにより、50℃の温度変化に対しても光源装置100の全長の収縮量を規格である2.0mm/50℃以内に抑えることができ、光源装置100の落下を確実に防止することができる。
【0054】
上述の実施の形態において、内筒30及び外筒20は、透過率の高い材料を使うことができる。あるいは、内筒30及び外筒20の肉厚が薄いものを使うことができる。これにより、内筒30と外筒20とが重なる場合であっても、光の取り出し効率の低下を抑制することができる。
【0055】
図9は連結部材50の断面形状の他の例を示す模式図である。図9A、図9B、図9Cに示すように、連結部材50の断面形状は、三角形状に限定されず、例えば、円弧状、半円状、円形状などとすることができる。連結部材50の断面形状を板状(長方形状)にする場合に比べて、連結部材50の剛性を高めることができ、長手方向の圧縮応力で弓なりに変形することを抑制することができる。
【0056】
(実施の形態2)
図10は実施の形態2の光源装置110の構成の一例を示す平面側の断面図である。実施の形態1では、連結部材50は棒状のものを用いる構成であったが、実施の形態2では、連結部材55は円筒状をなす。なお、実施の形態1と同様の箇所は同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図10に示すように、連結部材55は、円筒状をなし、内筒30と外筒20との間に配置してある。連結部材55の一方の周端側を、固定部63を介して内筒30の先端部近傍に固定してある。また、連結部材55の一方の周端側を、固定部64を介して外筒20の先端部近傍に固定してある。
【0058】
連結部材55は、円筒状をなし、それぞれの周端側を外筒20及び内筒30に固定しているので、連結部材55の伸縮による力を外筒20及び内筒30の先端部に均等に作用させることができ、外筒20及び内筒30の曲りなどを抑制することができる。
【0059】
また、連結部材55の一方の周端側を内筒30の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒20の先端部近傍に固定することにより、連結部材55の長さを、内筒30及び外筒20同士が重なる部分の長さと略同程度にすることにより、連結部材55による内筒30及び外筒20の伸縮を吸収しやすくすることができる。
【0060】
(実施の形態3)
図11は実施の形態3の光源装置120の構成の一例を示す平面側の断面図である。上述の実施の形態1、2では、外筒20と内筒30とを連結する連結部材を用いる構成であったが、実施の形態3では、口金同士を連結部材で連結する。なお、実施の形態1と同様の箇所は同一符号を付して説明を省略する。
【0061】
図11に示すように、実施の形態3では、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮を抑制する抑制部として、口金11、12を連結した金属製の連結部材45を用いる。連結部材45は、例えば、LEDモジュール41を実装したアルミ基板でもよく、あるいはアルミの放熱板などでもよい。アルミ製の連結部材45の熱膨張係数は、例えば、23ppm/℃である。
【0062】
温度変化に応じて内筒30及び外筒20の長さ寸法が伸縮しても、内筒30及び外筒20同士は摺動することができ、内筒30及び外筒20の重なり部分の寸法が伸縮するのみで、口金11、12間の寸法は連結部材45の長さ寸法で決定される。そして、金属(例えば、アルミ)の熱膨張係数は、合成樹脂製の透光カバー(内筒30及び外筒20)の熱膨張係数よりも小さいので、口金11、12間の寸法の伸縮を低く抑えることができる。
【0063】
例えば、連結部材45の長さが、光源装置120の全長から口金11、12の長さを差し引いた値であるとすると、連結部材45の長さは、1178.6mm(1198.6−2×10)となる。連結部材45の熱膨張係数を23ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する収縮量は、1178.6mm×23ppm/℃×50℃=1.36mmとなり、ランプ熱収縮基準を満足する。
【0064】
一方、内筒30及び外筒20の長さも、1178.6mm(1198.6−2×10)となる。内筒30及び外筒20の熱膨張係数を70ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する収縮量は、1178.6mm×70ppm/℃×50℃=4.13mmとなる。したがって、内筒30は、2.77mm(4.13mm−1.36mm)以上外筒20に入り込めればよいので、内筒30と外筒20との重なる部分の長さは、約2.8mm以上あればよい。内筒30と外筒20とは、温度変化に応じてお互いに移動することができるので、透光カバーを口金間で固定する従来の場合に比べて、温度変化によって生ずる透光カバーの内部応力を緩和することができる。
【0065】
上述の実施の形態では、光源としてLEDモジュールを用いる構成であったが、光源はLEDモジュールに限定されるものではなく、有機ELのような発光素子であってもよい。
【符号の説明】
【0066】
11、12 口金
20 外筒
21 突出部
30 内筒
31 挿通孔
40 基板
41 LEDモジュール
45、50、55 連結部材
70 液体樹脂
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源と、該光源を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発光ダイオード(LED)の高輝度化に伴い、白熱電球や蛍光灯などの光源に代えて、低消費電力、長寿命等の特性を有するLEDが光源として照明装置などに用いられるようになりつつある。
【0003】
例えば、直管形の蛍光ランプの代替品として、白色LEDを基板上に実装し、両端に口金を設けた円筒状の透光カバーで基板を覆った直管形のLEDランプ(光源装置)の実用化が検討されている。また、透光カバーは、加工性の良さ、安全性の観点から主に合成樹脂製を用いている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−140843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のLEDランプにあっては、透光カバーとして、ポリカーボネートなどの合成樹脂を用いているので、周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱に伴う温度変化により透光カバーの長さが変動する。例えば、周囲温度が低くなった場合、LEDランプの全長が短くなり、灯具に設けられたランプソケットでの口金の保持が緩くなり、接触不良によるLEDランプの消灯、あるいはLEDランプが落下する危険性がある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る光源装置は、光源部と、該光源部を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置において、前記透光カバーは、第1の口金に固定された内筒と、第2の口金に固定され、前記内筒の前記第1の口金近傍を露出させて該内筒に外嵌した外筒とを備え、温度変化に対する前記内筒及び外筒の伸縮による前記光源装置の全長の変化を抑制する抑制部をさらに備えることを特徴とする。
【0008】
本発明にあっては、透光カバーは、第1の口金に固定された内筒と、第2の口金に固定され、内筒の第1の口金近傍を露出させて内筒に外嵌した外筒とを備える。抑制部は、温度変化に対する内筒及び外筒の伸縮を抑制する。周囲の温度変化に応じて、透光カバーの熱膨張係数に応じた長手方向の伸縮が生じる。抑制部は、温度が高くなるにつれて内筒及び外筒が伸びる場合には、内筒が外筒に入り込むようにして口金間の長さ(光源装置の全長)が増加することを抑制する。また、抑制部は、温度が低くなるにつれて内筒及び外筒が縮む場合には、内筒が外筒から出るようにして口金間の長さが減少することを抑制する。これにより、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる。
【0009】
本発明に係る光源装置は、前記抑制部は、前記内筒と外筒とを連結する連結部材であり、前記透光カバーよりも前記連結部材の熱膨張係数が大きいことを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、抑制部は、内筒と外筒とを連結する連結部材であり、連結部材の熱膨張係数は、透光カバーの熱膨張係数よりも大きい。例えば、温度が高くなるにつれて内筒及び外筒が伸びる場合には、熱膨張係数が内筒及び外筒の熱膨張係数より大きい連結部材が、内筒及び外筒の伸びよりもさらに伸びるので、両端が内筒及び外筒に固定された連結部材により内筒が外筒に入り込むよう内筒及び外筒を移動させる。また、温度が低くなるにつれて内筒及び外筒が縮む場合には、熱膨張係数が内筒及び外筒の熱膨張係数より大きい連結部材が、内筒及び外筒の縮みよりもさらに縮むので、両端が内筒及び外筒に固定された連結部材により内筒が外筒から出るように内筒及び外筒を移動させる。これにより、温度変化に関わらず、光源装置の全長が変化することを抑制することができる。
【0011】
本発明に係る光源装置は、前記連結部材は、棒状をなし、一端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、他端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、連結部材は、棒状をなし、一端側を内筒の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒の先端部近傍に固定してある。透光カバーの伸長を吸収することができる吸収長は、透光カバーと連結部材との熱膨張係数の差及び連結部材の長さにより決定される。連結部材の一端側を内筒の先端部近傍に固定し、他端側を外筒の先端部近傍に固定することにより、連結部材の長さを、内筒及び外筒同士が重なる部分の長さと略同程度にするので、連結部材による透光カバーの伸長を吸収しやすくすることができる。
【0013】
本発明に係る光源装置は、前記内筒は、前記第1の口金近傍に開口部を有し、前記連結部材は、前記開口部を通して前記他端側を前記外筒に固定してあることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、内筒は、第1の口金近傍に開口部を有し、連結部材の他端側は、開口部を通して外筒に固定してある。すなわち、連結部材の一端側を内筒の先端部近傍に固定し、内筒の内側に沿って連結部材を配置し、連結部材の他端側は内筒に設けた開口部を通して外筒に固定している。これにより、温度変化に対して、内筒の外周と外筒の内周とが摺動して内筒及び外筒同士が移動することができる。
【0015】
本発明に係る光源装置は、発光素子を一面に実装した基板を前記内筒に装着してあり、前記連結部材を前記基板の他面側に配置してあることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、発光素子を一面(例えば、発光面)に実装した基板を内筒に装着してあり、連結部材を基板の他面側(裏側)に配置してある。すなわち、連結部材を基板の発光面の反対側の裏側に配置することにより、連結部材が発光素子の発光を妨げないので、光源装置の全光束特性あるいは配光特性への影響を最小限に抑えることができる。また、連結部材を基板の裏側に配置することにより、連結部材を発熱源である発光素子の近傍に配置することができるので、発光素子が発光している場合、連結部材の温度が内筒及び外筒と同等に高くなり、熱膨張係数の差を利用して口金間の長さが増加することを確実に抑制することができる。
【0017】
本発明に係る光源装置は、前記内筒は、挿通孔を備え、前記外筒は、前記挿通孔に嵌合する突出部を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、内筒は挿通孔を備え、外筒は挿通孔に嵌合する突出部を備える。外筒の突出部を内筒の挿通孔に嵌合させることにより、内筒及び外筒同士が周回りに回動することを防止することができる。これにより、例えば、灯具のランプソケットに口金を取り付ける際に透光カバーを周回りに回転させた場合でも内筒と外筒とがねじれることを防止することができる。
【0019】
本発明に係る光源装置は、前記内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してある。内筒と外筒との間に液体樹脂(例えば、シリコーンオイルなど)を充填することにより、内筒と外筒との間の空気層をなくすことができ、発光素子からの光が内筒と外筒との間の空気層で屈折することにより生ずる損失を低減することができる。また、液体樹脂の屈折率を内筒と外筒の屈折率と同等にすることにより、発光効率の低下を防止することができる。
【0021】
本発明に係る光源装置は、前記連結部材は、円筒状をなし、一方の周端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、他方の周端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、連結部材は、円筒状をなし、一方の周端側を内筒の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒の先端部近傍に固定してある。連結部材は、円筒状をなし、それぞれの周端側を外筒及び内筒に固定しているので、連結部材の伸縮による力を外筒及び内筒の先端部に均等に作用させることができ、外筒及び内筒の曲りなどを抑制することができる。また、透光カバーの伸長を吸収することができる吸収長は、透光カバーと連結部材との熱膨張係数の差及び連結部材の長さにより決定される。連結部材の一方の周端側を内筒の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒の先端部近傍に固定することにより、連結部材の長さを、内筒及び外筒同士が重なる部分の長さと略同程度にすることにより、連結部材による透光カバーの伸縮を吸収しやすくすることができる。
【0023】
本発明に係る光源装置は、前記抑制部は、前記第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材であることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、抑制部は、第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材である。金属製の連結部材は、例えば、発光素子を実装したアルミ基板でもよく、あるいはアルミの放熱板などでもよい。温度変化に応じて内筒及び外筒の長さ寸法が伸縮しても、内筒及び外筒同士は摺動することができ、内筒及び外筒の重なり部分の寸法が伸縮するのみで、口金間の寸法は連結部材の長さ寸法で決定される。そして、金属(例えば、アルミ)の熱膨張係数は、合成樹脂製の透光カバー(内筒及び外筒)の熱膨張係数よりも小さいので、口金間の寸法の伸縮を低く抑えることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、温度変化に関わらず、全長が変化することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す外観斜視図である。
【図2】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す側面側の断面図である。
【図3】実施の形態1の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【図4】図3の符号Aで示す箇所である連結部材の一端側が固定される内筒の先端部近傍の側面側の断面図である。
【図5】図3の符号Bで示す箇所である連結部材の他端側が固定される外筒の先端部近傍の側面側の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線から見た要部断面図である。
【図7】外筒と内筒との取り付け時の様子を示す模式図である。
【図8】実施の形態1の光源装置の要部配置例を示す説明図である。
【図9】連結部材の断面形状の他の例を示す模式図である。
【図10】実施の形態2の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【図11】実施の形態3の光源装置の構成の一例を示す平面側の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す外観斜視図であり、図2は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す側面側の断面図であり、図3は実施の形態1の光源装置100の構成の一例を示す平面側の断面図である。本実施の光源装置100は、例えば、従来の40W型の直管蛍光ランプの代替品である直管ランプであり、照明装置本体(灯具)に設けられたランプソケット(不図示)に装着される。なお、ワット(W)数は、40Wに限定されるものではなく、他のワット数でもよい。
【0028】
光源装置100は、第1及び第2の口金11、12、透光カバーとしての外筒20及び内筒30、透光カバーで覆われる光源部としての発光素子を実装した基板40などを備える。内筒30は、口金11に固定されている。外筒20は、内筒30の口金11近傍を露出させた状態で内筒30に外嵌されている。なお、外筒20及び内筒30同士は、全く動かないように固定されているのではなく、周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱に伴う温度変化に応じて外筒20及び内筒30それぞれが個別に伸縮することが可能な程度に嵌合している。
【0029】
外筒20及び内筒30の材質は、耐候性と透明性に優れ、光の取り出し効率が高い合成樹脂であり、例えば、ポリカーボネートを用いることができる。外筒20及び内筒30(ポリカーボネート)の熱膨張係数は、例えば、70ppm/℃である。
【0030】
図2に示すように、内筒30の内壁には、内筒30の内径より短い寸法(基板40の略幅寸法)だけ離隔して対設させ、内筒30の長手方向に沿って軸状に第1突条部32、32を設けている。また、第1突条部32と基板40の略板厚寸法だけ離隔した第2突条部33を内筒30の長手方向に沿って軸状に設けてある。
【0031】
第1及び第2突条部32、33の間の隙間に基板40の両縁辺を挟み込むことにより、基板40を内筒30に装着している。
【0032】
内筒30は挿通孔31を備え、外筒20は挿通孔31に嵌合する突出部21を備える。外筒20の突出部21を内筒30の挿通孔31に嵌合させることにより、内筒30及び外筒20同士が図2の矢印に示す透光カバーの周回りに回動することを防止することができる。これにより、例えば、灯具のランプソケットに口金11、12を取り付ける際に外筒20又は内筒30を周回りに回転させた場合でも内筒30と外筒20とがねじれることを防止することができる。
【0033】
内筒30と外筒20との間の空気層に液体樹脂70を充填してある。内筒30の外表面と外筒20の内表面との間に液体樹脂70(例えば、シリコーンオイルなど)を充填することにより、内筒30と外筒20との間の空気層をなくすことができ、後述のLEDモジュール41からの光が内筒30と外筒20との間の空気層で屈折することにより生ずる損失を低減することができる。また、液体樹脂70の屈折率を内筒30と外筒20の屈折率と同等にすることにより、発光効率の低下を防止することができる。
【0034】
図3に示すように、基板40の一面(表面、発光面とも称する)には、発光素子としての複数のLEDモジュール41を実装してある。LEDモジュール41は、例えば、白色系の発光色を有する。なお、LEDモジュール41の配置例は一例であって、図2、図3の例に限定されるものではない。
【0035】
基板40が内筒30に装着された状態で、内筒30の基板の他面(裏面、発光面の反対側の面とも称する)側には、内筒30の長手方向に沿った挿通孔31を形成してある。また、内筒30に外筒20を外嵌させた状態で、外筒20の内壁には、挿通孔31に嵌合する突出部21を設けている。突出部21を挿通孔31に嵌合させることにより、外筒20及び内筒30が図2において矢印で示す周回りに相対的に回動することを防止することができる。
【0036】
基板40の他面側には、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮を抑制する抑制部としての連結部材50を配置してある。図3に示すように、連結部材50は、内筒30と外筒20とを連結する。
【0037】
連結部材50は、断面形状が略三角形であって、一端側を内筒30の先端部近傍に固定してあり、他端側を外筒20の先端部近傍に固定してある。連結部材50の材質は、熱膨張係数が、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きいものであればよく、例えば、ポリエチレンを用いることができる。連結部材50(ポリエチレン)の熱膨張係数は、例えば、110ppm/℃であり、内筒30及び外筒20の熱膨張係数との差は、40ppm/℃となる。なお、熱膨張係数の数値は、一例であって、これに限定されるものではない。連結部材50の熱膨張係数が、内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きいものであればよい。
【0038】
図4は図3の符号Aで示す箇所である連結部材50の一端側が固定される内筒30の先端部近傍の側面側の断面図であり、図5は図3の符号Bで示す箇所である連結部材50の他端側が固定される外筒20の先端部近傍の側面側の断面図であり、図6は図5のVI−VI線から見た要部断面図である。図3及び図4に示すように、内筒30の先端側には、内筒30の内壁に対設された第2突条部33の間を延設した固定部331を設けている。ねじ又は接着剤等により、連結部材50の一端側を固定部331に固定してある。
【0039】
図3、図5及び図6に示すように、連結部材50の他端側には、ねじ又は接着剤等により固定部62を固定してある。固定部62の幅寸法は、開口部としての挿通孔31の幅より若干小さくしてある。内筒30の挿通孔31に固定部62を挿通させて、ねじ又は接着剤等により固定部62を外筒20の内壁に形成した突出部21の端部211に固定してある。
【0040】
すなわち、内筒30は、口金11近傍に開口部としての挿通孔31を有し、連結部材50の他端側は、挿通孔31を通して外筒20に固定してある。すなわち、連結部材50の一端側を内筒30の先端部近傍に固定し、内筒30の内側に沿って連結部材50を配置し、連結部材50の他端側は内筒30に設けた挿通孔31を通して外筒20に固定している。これにより、温度変化に対して、内筒30の外周と外筒20の内周とが摺動して内筒30及び外筒20同士が移動することができる。
【0041】
図7は外筒20と内筒30との取り付け時の様子を示す模式図である。図7に示すように、外筒20と内筒30のそれぞれの先端部を対向させ、外筒20の突出部21の位置と内筒30の挿通孔31の位置を合せ、矢印の方向に内筒30を外筒20に挿入しつつ突出部21を挿通孔31に沿って嵌合させる。挿入は、口金11、12間の長さが所定の寸法になる位置で終了する。
【0042】
上述の構成により、連結部材50は、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮に伴う光源装置100の全長の変化を抑制する。周囲の温度変化又は点灯時の自己発熱による温度変化に応じて、内筒30及び外筒20は、熱膨張係数に応じた長手方向の伸縮が生じる。連結部材50は、温度が高くなるにつれて内筒30及び外筒20が伸びる場合には、内筒30が外筒20に入り込むようにして口金11、12間の長さが増加することを抑制する。
【0043】
また、連結部材50は、温度が低くなるにつれて内筒30及び外筒20が縮む場合には、内筒30が外筒20から出るようにして口金11、12間の長さが減少することを抑制する。これにより、温度変化に伴う光源装置100の全長の変化を抑制して、光源装置100が灯具のランプソケットから落下することを防止することができる。
【0044】
すなわち、連結部材50の熱膨張係数は、内筒30及び外筒20の熱膨張係数よりも大きい。例えば、温度が高くなるにつれて内筒30及び外筒20が伸びる場合には、熱膨張係数が内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい連結部材50が、内筒30及び外筒20の伸びよりもさらに伸びるので、両端が内筒30及び外筒20に固定された連結部材50により内筒30が外筒20に入り込むよう内筒30及び外筒20を移動させる。
【0045】
また、温度が低くなるにつれて内筒30及び外筒20が縮む場合には、熱膨張係数が内筒30及び外筒20の熱膨張係数より大きい連結部材50が、内筒30及び外筒20の縮みよりもさらに縮むので、両端が内筒30及び外筒20に固定された連結部材50により内筒30が外筒20から出るように内筒30及び外筒20を移動させる。これにより、温度変化に伴う、口金11、12間の長さ寸法の変動を抑制して灯具のランプソケットからの光源装置100の落下を防止することができる。
【0046】
内筒30及び外筒20の伸長を吸収することができる吸収長は、内筒30及び外筒20と連結部材50との熱膨張係数の差及び連結部材50の長さにより決定される。連結部材50の一端側を内筒30の先端部近傍に固定し、他端側を外筒20の先端部近傍に固定することにより、連結部材50の長さを、内筒30及び外筒20同士が重なる部分の長さと略同程度にするので、連結部材50による内筒30及び外筒20の伸長を吸収しやすくすることができる。
【0047】
また、LEDモジュール41を一面に実装した基板40を内筒30に装着してあり、連結部材50を基板40の他面側(裏側)に配置してある。すなわち、連結部材50を基板40の発光面の反対側の裏側に配置することにより、連結部材50がLEDモジュール41の発光を妨げないので、光源装置100の全光束特性あるいは配光特性への影響を最小限に抑えることができる。
【0048】
また、連結部材50を基板40の裏側に配置することにより、連結部材50を発熱源であるLEDモジュール41の近傍に配置することができるので、LEDモジュール41が発光している場合、連結部材50の温度が内筒30及び外筒20と同等に高くなり、熱膨張係数の差を利用して口金11、12間の長さが増加することを確実に抑制することができる。
【0049】
図8は実施の形態1の光源装置100の要部配置例を示す説明図である。光源装置100の長さL、すなわち口金11、12間の長さLは、規格等で定められており、長さL=1198.6mmである。また、ランプ熱収縮基準は、2.0mm/50℃、すなわち33ppm/℃を超えないことである。また、口金12、11それぞれの長さd1、d2は、10mmである(d1=d2=10mm)。内筒30及び外筒20の長さL0は、1175mmである(L0=1175mm)。常温(25℃)において、外筒20を内筒30に1171.4mmだけ外嵌させる。すなわち内筒30と外筒20とが重なる箇所の長さを1171.4mmとする。透光カバーの可動長L2は、L2=L−(d1+d2)−L0より、3.6mmとなる(L2=3.6mm)。また、連結部材50の長さL1は、1100mmである(L1=1100mm)。
【0050】
連結部材50の長さL1は、以下のようにして決定することができる。内筒30及び外筒20の熱膨張係数を70ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する透光カバー(内筒30及び外筒20)の収縮量ΔLは、1175mm×70ppm/℃×50℃=4.11mmとなる。ランプ熱収縮基準は、2.0mm/50℃以内であるから、連結部材50で吸収すべき収縮量は、約2.2mm(=4.11−2.0)となる。
【0051】
2.2mm以上の収縮量を得るための連結部材50の長さL1は、L1=収縮量÷(熱膨張係数の差×温度差)で求められるので、L1=2.2mm÷(40ppm/℃×50℃)=1100mm以上となる。
【0052】
また、可動長L2は、内筒30が外筒20に2.2mm以上4.11mm以下入り込める程度に決定すればよい。可動長L2は、上述のように、例えば、3.6mmとすることができる。内筒30が外筒20に入り込める限度は、外筒20の先端部が口金11に突き当たる3.6mmを超えない。また、内筒30が外筒20から出るときの限度は、灯具のランプソケットの間隔を超えない。
【0053】
上述のように、内筒30及び外通20の熱膨張係数が70ppm/℃であり、連結部材50の熱膨張係数が110ppm/℃である場合、連結部材50の長さL1を1100mm程度にすることにより、50℃の温度変化に対しても光源装置100の全長の収縮量を規格である2.0mm/50℃以内に抑えることができ、光源装置100の落下を確実に防止することができる。
【0054】
上述の実施の形態において、内筒30及び外筒20は、透過率の高い材料を使うことができる。あるいは、内筒30及び外筒20の肉厚が薄いものを使うことができる。これにより、内筒30と外筒20とが重なる場合であっても、光の取り出し効率の低下を抑制することができる。
【0055】
図9は連結部材50の断面形状の他の例を示す模式図である。図9A、図9B、図9Cに示すように、連結部材50の断面形状は、三角形状に限定されず、例えば、円弧状、半円状、円形状などとすることができる。連結部材50の断面形状を板状(長方形状)にする場合に比べて、連結部材50の剛性を高めることができ、長手方向の圧縮応力で弓なりに変形することを抑制することができる。
【0056】
(実施の形態2)
図10は実施の形態2の光源装置110の構成の一例を示す平面側の断面図である。実施の形態1では、連結部材50は棒状のものを用いる構成であったが、実施の形態2では、連結部材55は円筒状をなす。なお、実施の形態1と同様の箇所は同一符号を付して説明を省略する。
【0057】
図10に示すように、連結部材55は、円筒状をなし、内筒30と外筒20との間に配置してある。連結部材55の一方の周端側を、固定部63を介して内筒30の先端部近傍に固定してある。また、連結部材55の一方の周端側を、固定部64を介して外筒20の先端部近傍に固定してある。
【0058】
連結部材55は、円筒状をなし、それぞれの周端側を外筒20及び内筒30に固定しているので、連結部材55の伸縮による力を外筒20及び内筒30の先端部に均等に作用させることができ、外筒20及び内筒30の曲りなどを抑制することができる。
【0059】
また、連結部材55の一方の周端側を内筒30の先端部近傍に固定し、他方の周端側を外筒20の先端部近傍に固定することにより、連結部材55の長さを、内筒30及び外筒20同士が重なる部分の長さと略同程度にすることにより、連結部材55による内筒30及び外筒20の伸縮を吸収しやすくすることができる。
【0060】
(実施の形態3)
図11は実施の形態3の光源装置120の構成の一例を示す平面側の断面図である。上述の実施の形態1、2では、外筒20と内筒30とを連結する連結部材を用いる構成であったが、実施の形態3では、口金同士を連結部材で連結する。なお、実施の形態1と同様の箇所は同一符号を付して説明を省略する。
【0061】
図11に示すように、実施の形態3では、温度変化に対する内筒30及び外筒20の伸縮を抑制する抑制部として、口金11、12を連結した金属製の連結部材45を用いる。連結部材45は、例えば、LEDモジュール41を実装したアルミ基板でもよく、あるいはアルミの放熱板などでもよい。アルミ製の連結部材45の熱膨張係数は、例えば、23ppm/℃である。
【0062】
温度変化に応じて内筒30及び外筒20の長さ寸法が伸縮しても、内筒30及び外筒20同士は摺動することができ、内筒30及び外筒20の重なり部分の寸法が伸縮するのみで、口金11、12間の寸法は連結部材45の長さ寸法で決定される。そして、金属(例えば、アルミ)の熱膨張係数は、合成樹脂製の透光カバー(内筒30及び外筒20)の熱膨張係数よりも小さいので、口金11、12間の寸法の伸縮を低く抑えることができる。
【0063】
例えば、連結部材45の長さが、光源装置120の全長から口金11、12の長さを差し引いた値であるとすると、連結部材45の長さは、1178.6mm(1198.6−2×10)となる。連結部材45の熱膨張係数を23ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する収縮量は、1178.6mm×23ppm/℃×50℃=1.36mmとなり、ランプ熱収縮基準を満足する。
【0064】
一方、内筒30及び外筒20の長さも、1178.6mm(1198.6−2×10)となる。内筒30及び外筒20の熱膨張係数を70ppm/℃とすると、50℃の温度変化に対する収縮量は、1178.6mm×70ppm/℃×50℃=4.13mmとなる。したがって、内筒30は、2.77mm(4.13mm−1.36mm)以上外筒20に入り込めればよいので、内筒30と外筒20との重なる部分の長さは、約2.8mm以上あればよい。内筒30と外筒20とは、温度変化に応じてお互いに移動することができるので、透光カバーを口金間で固定する従来の場合に比べて、温度変化によって生ずる透光カバーの内部応力を緩和することができる。
【0065】
上述の実施の形態では、光源としてLEDモジュールを用いる構成であったが、光源はLEDモジュールに限定されるものではなく、有機ELのような発光素子であってもよい。
【符号の説明】
【0066】
11、12 口金
20 外筒
21 突出部
30 内筒
31 挿通孔
40 基板
41 LEDモジュール
45、50、55 連結部材
70 液体樹脂
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部と、該光源部を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置において、
前記透光カバーは、
第1の口金に固定された内筒と、
第2の口金に固定され、前記内筒の前記第1の口金近傍を露出させて該内筒に外嵌した外筒と
を備え、
温度変化に対する前記内筒及び外筒の伸縮による前記光源装置の全長の変化を抑制する抑制部をさらに備えることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記抑制部は、
前記内筒と外筒とを連結する連結部材であり、
前記透光カバーよりも前記連結部材の熱膨張係数が大きいことを特徴とする光源装置。
【請求項3】
前記連結部材は、棒状をなし、
一端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、
他端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記内筒は、
前記第1の口金近傍に開口部を有し、
前記連結部材は、
前記開口部を通して前記他端側を前記外筒に固定してあることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
【請求項5】
発光素子を一面に実装した基板を前記内筒に装着してあり、
前記連結部材を前記基板の他面側に配置してあることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項6】
前記内筒は、
挿通孔を備え、
前記外筒は、
前記挿通孔に嵌合する突出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項7】
前記内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してあることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項8】
前記連結部材は、円筒状をなし、
一方の周端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、
他方の周端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項9】
前記抑制部は、
前記第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項1】
光源部と、該光源部を覆い、両端に口金を設けた筒状の透光カバーとを備える光源装置において、
前記透光カバーは、
第1の口金に固定された内筒と、
第2の口金に固定され、前記内筒の前記第1の口金近傍を露出させて該内筒に外嵌した外筒と
を備え、
温度変化に対する前記内筒及び外筒の伸縮による前記光源装置の全長の変化を抑制する抑制部をさらに備えることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記抑制部は、
前記内筒と外筒とを連結する連結部材であり、
前記透光カバーよりも前記連結部材の熱膨張係数が大きいことを特徴とする光源装置。
【請求項3】
前記連結部材は、棒状をなし、
一端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、
他端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記内筒は、
前記第1の口金近傍に開口部を有し、
前記連結部材は、
前記開口部を通して前記他端側を前記外筒に固定してあることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
【請求項5】
発光素子を一面に実装した基板を前記内筒に装着してあり、
前記連結部材を前記基板の他面側に配置してあることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項6】
前記内筒は、
挿通孔を備え、
前記外筒は、
前記挿通孔に嵌合する突出部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項7】
前記内筒と外筒との間の空気層に液体樹脂を充填してあることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項8】
前記連結部材は、円筒状をなし、
一方の周端側を前記内筒の先端部近傍に固定してあり、
他方の周端側を前記外筒の先端部近傍に固定してあることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
【請求項9】
前記抑制部は、
前記第1の口金及び第2の口金を連結した金属製の連結部材であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−26084(P2013−26084A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161295(P2011−161295)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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