説明

光照射型美容装置

【課題】電源スイッチの状態が操作により把握し易く、また誤操作を起こしにくい光照射型美容装置を提供する。
【解決手段】本発明は、光源から発せられる光を生体表面9に照射することで、この生体表面9の毛を抑毛する光照射型美容装置である。生体表面9に光を照射する光照射部4と、前記光照射部4から光を照射させる光照射スイッチ54と、前記光照射スイッチ54による光照射を可能とする照射可能状態と前記光照射スイッチ54による光照射を不能とする照射不可状態とを切り換える電源スイッチ78とを備える。照射不可状態から照射可能状態へと切り換えるための時間と、照射可能状態から照射不可状態へと切り換えるための時間とが異なるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光照射型美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源から発せられる光を生体表面に照射することで、この生体表面の毛を抑毛する光照射型美容装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1記載の光照射型美容装置は、発光体を発光させる発光スイッチと、発光スイッチとは別に設けられた電源スイッチとを備えている。発光スイッチは、電源スイッチがオンの状態で発光体を発光させることができ、電源スイッチがオフの状態では発光体を発光させることができないよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−360336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの特許文献1記載の光照射型美容装置の電源スイッチは、オンとオフとの切り替えが、同じ操作で切り換えるものとなっている。このように、電源スイッチの切り替えが、オンとオフとで同じ操作だと、ユーザーが光照射型美容装置の電源スイッチの状態を把握しにくかったり、誤操作を起こしやすい場合があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電源スイッチの状態が操作により把握し易く、また誤操作を起こしにくい光照射型美容装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の光照射型美容装置は、光源から発せられる光を生体表面に照射することで、この生体表面の毛を抑毛する光照射型美容装置であって、生体表面に光を照射する光照射部と、前記光照射部から光を照射させる光照射スイッチと、前記光照射スイッチによる光照射を可能とする照射可能状態と前記光照射スイッチによる光照射を不能とする照射不可状態とを切り換える電源スイッチとを備え、前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間と、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間とが異なるものであることを特徴とする。
【0008】
またこの光照射型美容装置において、前記電源スイッチは、前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間が、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間よりも長い時間に設定されたものであることが好ましい。
【0009】
またこの光照射型美容装置において、前記電源スイッチは、プッシュ式のスイッチにより構成されており、前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間と、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間とが、前記プッシュ式のスイッチを押し続けた時間であることが好ましい。
【0010】
またこの光照射型美容装置において、前記光源を有する光照射部に、隣り合うようにして除毛部が設けられており、前記除毛部は、前記照射可能状態のときに駆動可能状態となり、前記照射不可状態のときに駆動不可状態となることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の光照射型美容装置によれば、電源スイッチの状態が操作により把握し易く、また誤操作を起こしにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の光照射型美容装置のブロック図である
【図2】本実施形態の美容装置本体の除毛部を前進させた状態の側断面図である。
【図3】本実施形態の美容装置本体の除毛部を後退させた状態の一部を省略した側断面図である。
【図4】(a)は本実施形態の光照射型美容装置の平面図であり(b)は側面図である。
【図5】(a)は本実施形態の美容装置本体の正面図であり(b)は美容装置本体の側面図である。
【図6】本実施形態のヘッド部の分解斜視図である。
【図7】本実施形態のフレーム部を背面側から見た分解斜視図である。
【図8】図5(b)におけるA−A線断面図である。
【図9】本実施形態の光照射ユニットの分解斜視図である。
【図10】本実施形態の除毛部の詳細を示す要部側断面図である。
【図11】本実施形態の美容装置本体の分解斜視図である。
【図12】本実施形態の美容装置本体のヘッド部を省略した斜視図である。
【図13】本実施形態の開閉シャッター近傍の分解斜視図である。
【図14】本実施形態の光照射型美容装置の使用状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、光照射部4からの光の光軸方向を上下方向(図2中矢印C)とし、特に生体表面9(図14参照)側を上側とする。
【0014】
本実施形態の光照射型美容装置は、人や動物等の生体の皮膚等(以下、生体表面9という)に生えた毛を除去した上で光照射することにより、生体表面9の毛の成長や再生を抑制する(以下、抑毛という)ものである。本実施形態の光照射型美容装置は、図4に示されるように、生体表面9に抑毛処理を施す美容装置本体1と、この美容装置本体1にケーブル71を介して接続された電源装置70とを備えている。電源装置70は、電力を蓄電する蓄電部72と、美容装置本体1を制御する制御部73とを備えている。
【0015】
美容装置本体1は、図2に示されるように、生体表面9から生えた毛を除毛する除毛部3と、生体表面9に光照射を行なう光照射部4とを備えている。本実施形態の美容装置本体1は、把持部13が設けられた本体部11と、除毛部3及び光照射部4が収容されたヘッド部とを備えている。ヘッド部は本体部11に着脱自在に取り付けられている。
【0016】
美容装置本体1は、その外郭を形成するケーシング10により主体が構成されている。ケーシング10は、除毛部3と光照射部4とを内部に収容する。ケーシング10は、本体部11の外郭を形成する本体ケーシング24と、ヘッド部23の外郭を形成するフレーム部12とから構成されている。
【0017】
ケーシング10は、図5に示されるように、下側程先細り形状となるよう構成されている。ケーシング10は、側面視において側方に湾曲した半円弧状に形成されている。ケーシング10には、除毛部3が径内側に配置され、光照射部4が径外側に配置される。本体ケーシング24は、下端部に設けられた把持部13を有している。把持部13は、ユーザーが片手で把持可能な程度の外径にて構成されている。フレーム部12は、本体ケーシング24に対して着脱自在に設けられている。
【0018】
フレーム部12は、下方が開口した有蓋箱形状となっている。フレーム部12は、図6に示されるように、光照射部4が取り付けられる光照射部装着部14と、除毛部3が取り付けられる除毛部装着部15とを備えている。
【0019】
光照射部装着部14は、光照射部4を装着するための部分である。光照射部装着部14は、上下方向に貫通する平面視長矩形状の取付開口141を有している。光照射部装着部14は、遮光筒部40を上下動自在に保持する。
【0020】
光照射部装着部14は、図6,7に示されるように、光照射部装着部14と除毛部装着部15との間に位置する仕切壁16と、この仕切壁16に対向する縦壁17とを備えている。この仕切壁16と縦壁17とは、遮光筒部40の上下移動をガイドする一対のガイド面18を構成する。このガイド面18は、遮光筒部40に設けられたガイド突起404の移動を案内するガイド溝181を有している。このガイド溝181は上下方向に長く形成されている。また光照射部装着部14は、取付開口141の内周縁に、遮光筒部40に設けられた係合部405と係合する被係合部19を有している。この被係合部19は、遮光筒部40を所定の位置から上方へと移動しないよう規制する。
【0021】
仕切壁16は、図7に示されるように、フレーム部12の端面部22から下方に向けて突設されている。仕切壁16は、光照射部装着部14の取付開口141の内周縁と面一となるよう設けられている。仕切壁16は、光照射部4と除毛部3との間に位置しており、除毛部3によりカットされた毛屑が光照射部4側へと進入するのを阻止する。
【0022】
除毛部装着部15は、除毛部3を構成するトリマー刃30を上下動自在に収容する。除毛部装着部15は、図6に示されるように、上下方向に貫通する取付開口151を有している。除毛部装着部15は、光照射部装着部14に隣接配置されている。除毛部装着部15の取付開口151は、細長いスリット形状となっている。除毛部装着部15の取付開口151は、その長手方向が光照射部装着部14の取付開口141の長手方向と略平行している。
【0023】
フレーム部12は、側面に除毛部3のレバー310(詳細は後述する)を装着するためのレバー装着部20を有している。このレバー装着部20は、レバー310の作動突起311を挿入するため内外に貫通した連通孔21を有している。この連通孔21は、上下方向に長い長孔により構成されている。レバー装着部20には、レバー310が上下方向にスライド自在に取り付けられる。なお、除毛部3のレバー310については後述する。
【0024】
フレーム部12は、本体部11に対して着脱自在に取り付けられる。フレーム部12は、図8に示されるように、正面視における両側面にそれぞれ設けられた一対の係止部142を有している。この係止部142は、本体部11に設けられた被係止部112に係脱自在に係合する。本体部11の被係止部112は、外側方に向けて弾性的に付勢された解除部111に設けられている。解除部11がユーザーにより内側に押圧されると、被係止部112は係止部142との係合状態を解除する。
【0025】
除毛部3は、生体表面9から生えた毛を切断することで除毛する。本実施形態の除毛部3は、図2,3に示されるように、上下方向に前進後退自在なトリマー刃30と、このトリマー刃30を前進後退させる操作手段31と、トリマー刃30を駆動させる駆動装置32とを備えている。
【0026】
トリマー刃30は、図6に示されるように、上下方向に直交する方向(正面視左右方向)に長い直線状に形成された櫛状の固定刃300と、この固定刃300に沿って配置された櫛状の可動刃301とを備えている。可動刃301は直線状に形成されている。トリマー刃30は、固定刃300と可動刃301とが重なるよう配置されており、可動刃301が生体表面9側に位置する。トリマー刃30は、可動刃301を固定刃300側に弾性的に付勢するバネ(図示せず)を有している。またトリマー刃30は、この可動刃301を上方から覆うようにして、固定刃300の長手方向の全長に亘って設けられたトリマーカバー303を有している。バネは、一端がトリマーカバー303に固定され、且つ他端が可動刃301に当接し、これにより可動刃301を固定刃300側に付勢する。
【0027】
トリマー刃30は、固定刃300と可動刃301とトリマーカバー303とを支持固定するトリマー基台304を備えている。このトリマー基台304は、図6に示されるように、フレーム部12の側面に沿って上下に長く形成されている。トリマー基台304は、レバー310から突設された作動突起311に連結固定される連結部305と、トリマー刃30の長手方向の略中央に設けられて可動刃301を固定刃300に沿って往復移動させる駆動片306とを備えている。
【0028】
本実施形態の連結部305は、嵌合孔307を有している。また駆動片306は、トリマー刃30の長手方向と平行な方向に揺動するよう構成されており、揺動することで可動刃301を長手方向に往復動させる。本実施形態の駆動片306は、図10に示されるような下方に開口した二股状片により構成されている。
【0029】
本実施形態のトリマー刃30は、上下方向にスライド移動自在となるよう構成されている。トリマー刃30は、操作手段31の上下動に追従してスライド移動する。
【0030】
操作手段31は、図6に示されるように、上下方向にスライド自在となるようフレーム部12に設けられたレバー310と、レバー310の背面からフレーム部12内にまで突出した作動突起311とを備えている。
【0031】
レバー310は、正面視略矩形状をしており、その前面に指を引っ掛けることができる突条部312が設けられている。レバー310は、フレーム部12のレバー装着部20にスライド自在に取り付けられる。
【0032】
作動突起311は、フレーム部12のレバー装着部20に設けられた連通孔21に挿通され、トリマー基台304の連結部305に接続される。本実施形態の作動突起311は、フレーム部12の連通孔21を介して、トリマー基台304の嵌合孔307に嵌合接続される。
【0033】
ユーザーがレバー310を上方に移動させると、レバー310に突設された作動突起311が上昇し、それに追従してトリマー基台304部が上昇し、これによりトリマー刃30が前進する(図2参照)。トリマー刃30が前進端に位置している状態でユーザーがレバー310を下方に移動させると、レバー310の作動突起311が下降し、それに追従してトリマー基台304が下降し、これによりトリマー刃30が後退する(図3参照)。トリマー刃30が最も後退した位置(死点)では、図3のように、トリマー刃30の先端が、フレーム部12の端面部22と略同レベルか、又はそれよりも低い位置になる。
【0034】
駆動装置32は、図10に示されるように、駆動源となるモータ320と、モータ320の駆動力を当該駆動片306に伝達する揺動機構部321とを備えている。また駆動装置32は、モータ320及び揺動機構部321を内部に収容するモータ基台部326をさらに備えている。モータ320は、電源装置70に電気的に接続されている。モータ320は、電源装置70の制御部73により駆動制御される。
【0035】
揺動機構部321は、モータ320の回転軸とトリマー基台304の駆動片306との間に設けられる。揺動機構部321は、モータ320の回転軸に固設される偏芯カム322と、略中心がモータ基台部326に軸支され且つ偏芯カム322によってトリマー刃30の長手方向と平行な方向に揺動する揺動レバー323とを備えている。揺動レバー323は、偏芯カム322に接続されるカム接続部324と、カム接続部324とは反対側に位置する作用部325とを有している。カム接続部324は、下方側及び側方の一方側が開口している。カム接続部324は、図10に示されるように、トリマー刃30の長手方向と同方向における両端部分が、偏芯カム322との当接部となっている。またカム接続部324は、当該長手方向に直角な方向(つまり上下方向)において、図10等に示されるように、偏芯カム322との間に間隙を有している。言い換えると、カム接続部324は、偏芯カム322の上端に対して離間している。
【0036】
作用部325は、トリマー刃30の駆動片306に接続される。作用部325は、中心軸327廻りに揺動することで、トリマー刃30の可動刃301を往復動させる。なお作用部325は、トリマー刃30が前進端に位置する状態では、図10のように、当該作用部325と二股状の駆動片306の股部との間に隙間を有している。これにより、ユーザーがトリマー刃30を後退させた場合に、トリマー基台304が、作用部325に邪魔されずに下降することができるようになっている。
【0037】
モータ基台部326は、ケーシング10内に固設されたファン基台部51に固設され、モータ320をケーシング10内部に固定する。
【0038】
モータ320が回転すると偏芯カム322が回転し、当該偏芯カム322が、カム接続部324を、トリマー刃30の長手方向と平行な方向に押圧する。するとカム接続部324は中心軸327廻りに揺動し、それに追従して、作用部325が中心軸327廻りに揺動する。作用部325は、トリマー基台304の駆動片306を揺動させ、トリマー刃30の可動刃301を往復動させる。これによりトリマー刃30は、固定刃300の長手方向に沿って可動刃301を往復動させる。この状態でトリマー刃30が生体表面9に接触すると、トリマー刃30は生体表面9から生えた毛を切断する。
【0039】
このような構成の除毛部3には、光照射部4が隣接配置されている。
【0040】
光照射部4は、生体表面9に光照射を行うことで生体表面9に対して抑毛効果を及ぼす機能を有している。本実施形態の光照射部4は、美容装置本体1の移動方向に対して、除毛部3の後方側に位置しており、除毛部3により除毛された直後の生体表面9に光照射を行なうことができるよう構成されている。
【0041】
光照射部4は、図11に示されるように、上下方向に移動自在な遮光筒部40と、この遮光筒部40内に収容され且つ内部に発光体44を有する光照射ユニット42とを備えている。
【0042】
遮光筒部40は、発光体44の発光時に、その上端が生体表面9に押し付けられて当該生体表面9と密着することで、発光体44からの光が外部に漏れるのを防止する。遮光筒部40は、フレーム部12の光照射部装着部14に、上下方向にスライド移動自在に装着される。本実施形態の遮光筒部40は上方側に付勢されている。遮光筒部40は、最も下方側に位置した時点で発光体44を発光させるようになっている。言い換えると遮光筒部40は、発光スイッチを兼ねる(後に詳述する)。遮光筒部40は、図11に示されるように、角筒状に形成されている。遮光筒部40は上下方向両端に開口を有している。遮光筒部40は、上方側の開口が照射開口402となっている。遮光筒部40の上端の開口端面は、生体当接面401となっている。
【0043】
遮光筒部40は、照射開口402に透明部材41が嵌め込まれており、言い換えると照射開口402が透明部材41により覆われている。本実施形態の透明部材41は、透過率の高い透明な板材により構成されている。透明部材41は、その上面が、遮光筒部40の生体当接面401よりも凹没している。透明部材41は、光照射ユニット42と生体表面9との間に位置する。透明部材41は、発光体44からの光により高温となる光照射ユニット42が生体表面9に接触するのを防止する。また透明部材41は、除毛部3によりカットされた毛屑が光照射ユニット42のレンズ48に付着するのを防止する。
【0044】
遮光筒部40は、その側面に内外を貫通する通気連通口403が穿設されている。この通気連通口403は、冷却装置5としての送風ファン50から送られた空気を外部に排出するための開口である。通気開口432は、図5に示されるように、遮光筒部40がフレーム部12に装着されると、遮光筒部40に外力が付与されない状態(自然状態)では、フレーム部12の端面部22よりも上方に位置している。
【0045】
遮光筒部40は、図6に示されるように、光照射部装着部14のガイド面18のガイド溝181内に嵌入するガイド突起404が、側方に向けて複数箇所に突設されている。さらに遮光筒部40は、光照射部装着部14に設けられた被係合部19に係合する係合部405を有している。
【0046】
遮光筒部40は上下方向に往復動自在となっており、下方側の死点(光進行方向に対して後方側に位置する死点)に位置した状態では、生体当接面401が、前進端に位置するトリマー刃30の先端に対し、略同一平面上に位置するようになっている(図13参照)。
【0047】
光照射ユニット42は、図9に示されるように、ケース部43内に各種部品が内蔵されており、一つのユニットを構成する。光照射部4は、発光体収容部材430と底面部材431とからなるケース部43と、このケース部43内に収容され且つ光源となる発光体44とを備えている。また光照射部4は、発光体44から発光された光を生体表面9側へ反射・集光するリフレクター45と、発光体44及びリフレクター45を保持する光源基台部46とをさらに備えている。さらに光照射部4は、リフレクター45と光源基台部46との間に、発光体44やリフレクター45を弾性的に保持する弾性部材47が設けられている。
【0048】
発光体収容部材430は、上下方向に開口する角筒状をした角筒状体により構成されている。発光体収容部材430の上方側の開口は、発光体44からの光を通す照射窓433となっている。この照射窓433は、長矩形状に形成されている。照射窓433は、その開口を塞ぐようにして透明なレンズ48が設けられている。本実施形態のレンズ48は、発光体44から照射される光のうち、紫外線等の不要な波長をカットする光学フィルターの機能も有している。レンズ48は、光源基台部46の上方に装着されており、照射窓433の外縁の下面に当接した状態で設置されている。
【0049】
発光体収容部材430は、照射窓433の外縁部に、ケース部43内外を貫通する通気開口432が穿設されている。本実施形態の通気開口432は、照射窓433の長手方向に沿って設けられたスリット状の開口であり、後述の送風ファン50から送られた空気をケース部43内からケース部43の外部へ排出する。通気開口432から排出された空気は、遮光筒部40内に送られる。発光体収容部材430の下方開口には、底面部材431が設置される。
【0050】
この底面部材431は、発光体収容部材430の下方の開口を閉塞するよう取り付けられる。底面部材431は、送風ファン50から送風された空気をケース部43内に導入する格子状の連通孔434を有している。この連通孔434は、ケース部43内外を連通するよう貫通している。
【0051】
発光体44は、光照射部4の光源である。発光体44は、直線状で且つ管球状のキセノンフラッシュランプにより構成されている。発光体44は、その長手方向が、可動刃301の往復方向と略平行となるよう配置されている。発光体44は、長手方向の両端に放電用電極441が設けられている。また、発光体44にはトリガ電極442が設けられている。
【0052】
光照射ユニット42は、下方に突出する第2の端子49を有している。第2の端子49は、本体部11に設けられた後述の第1の端子25に電気的に接続される。第2の端子49は、発光体44の放電用電極441に電気的に接続される放電側端子491と、トリガ電極442に電気的に接続されるトリガ電圧側端子492とを備えている。なお、図中493は、第2の端子49を底面部材431に取り付けるための取着片である。
【0053】
発光体44は、第1の端子25及び第2の端子49を介して本体部11に接続され、これにより電源装置70に電気的に接続される。発光体44は、遮光筒部40が下方側に押し込まれて死点(すなわち下死点)に至ると、光照射スイッチがONされて高電圧が印加される。発光体44は、高電圧が印加されると、発光時間の極めて短いパルス光の照射を行なう。また発光体44は、遮光筒部40が下方側に移動して死点に位置したままの状態が保持されると、一定の間隔でパルス光を発光し続ける。
【0054】
リフレクター45は、断面略U字状をしており、その開口が照射窓433に臨むよう配置されている。リフレクター45は、発光体44から発せられた光を高効率で反射・集光し、照射窓433に向けて導光する。リフレクター45には、屈曲した部分の奥部に発光体44が配置される。
【0055】
光照射ユニット42は、図2に示されるように、フレーム部12内の光照射部装着部14に装着される。光照射ユニット42は除毛部3に隣接配置されている。光照射ユニット42は、除毛部3との間に仕切壁16が設けられている。光照射ユニット42は、その上面と遮光筒部40の生体当接面401の裏面との間に、光軸方向における遮光筒部40の移動代のための間隙8が形成されるよう設置される。この光照射ユニット42はフレーム部12に対して固定されているのに対し、光照射ユニット42を上方から覆う遮光筒部40は、光軸方向にスライド移動自在となっている。
【0056】
このような構成の光照射部4の下方側には、当該光照射部4に隣接するようにして冷却装置5が設けられている。
【0057】
冷却装置5は、光照射部4を冷却するための装置であり、送風ファン50により構成されている。本実施形態の冷却装置5は、本体部11の上端部に固設されており、当該本体部11にフレーム部12が装着されると、光照射部4に隣接する。冷却装置5は、図11に示されるように、本体部11の上開口を覆うよう固設されるファン基台部51と、このファン基台部51に固設される送風ファン50とを備えている。
【0058】
ファン基台部51は、図13に示されるように、基台部本体52と、当該基台部本体52の上方から取り付けられる覆設部53とを備えている。基台部本体52は、送風ファン50を収容した状態で覆設部53が上方から設置される。これにより送風ファン50は、ファン基台部51に固定される。
【0059】
本体部11にフレーム部12が装着された状態で送風ファン50が駆動すると、当該送風ファン50は、本体部11の側面に設けられた給気口110から空気を導入する。給気口110から導入された空気は、送風ファン50を経て、ケース部43の連通孔434から通気開口432へと流通する。このとき流通する空気は、高温となった発光体44とレンズ48とに接触しながら流通し、熱交換を行なう。熱交換して熱を受けた空気は、通気開口432を介して遮光筒部40内に流通し、遮光筒部40の通気連通口403を介して外部に排出される。
【0060】
また本体部11には、光照射ユニット42の第2の端子49に接続される第1の端子25が設けられている。この第1の端子25は、放電側端子491に接続される放電電圧印加部251と、トリガ電圧側端子492に接続されるトリガ電圧印加部252とを備えている。第1の端子25は、光照射ユニット42が設けられたヘッド部23が本体部11に取り付けられると、第2の端子49に接続される。第1の端子25は、ファン基台部51に固定されている。第1の端子25は、電源装置70に電気的に接続されている。
【0061】
第1の端子25は、図12に示されるように、本体部11に設けられた凹所26内に設けられている。凹所26は上方に開口している。凹所26は、ファン基台部51に設けられている。凹所26は、光照射ユニット42の第2の端子49に対応する箇所に設けられている。凹所26には、光照射ユニット42の下面から下方に向けて突出した第2の端子49が挿入される。これにより、本体部11に光照射ユニット42が取り付けられると、光照射ユニット42の第2の端子49が、凹所26内に挿入され、第1の端子25に接続される。
【0062】
この凹所26には、第1の端子25を覆う開閉シャッター27が設けられている。開閉シャッター27は、本体部11からヘッド部23が取り外されたときに、第1の端子25を覆う。言い換えると、開閉シャッター27は、本体部11から光照射ユニット42が取り外されると第1の端子25を覆うよう構成されている。
【0063】
開閉シャッター27は、図13に示されるように、凹所26を閉塞する閉塞体271と、閉塞体271の上部に設けられた傾斜面部272とを備えている。傾斜面部272は、移動方向に対し約45°傾斜した傾斜面により構成されている。開閉シャッター27は、この傾斜面部272が上方から押圧されることで開放する。開閉シャッター27は、傾斜面部272の斜面の面する方向とは反対側に、コイルバネからなる弾性体273が取り付けられている。これにより開閉シャッター27は、傾斜面部272の斜面の向く側に常時付勢されている。
【0064】
開閉シャッター27には、ガイド部274が設けられている。ガイド部274は、開閉シャッター27を凹所26の開口縁に沿ってスライド移動させるときのガイドとなる。ガイド部274は、閉塞体271の下面で且つ閉塞体271の移動方向に沿って設けられている。ガイド部274は、移動方向とは直角な方向に離間して設けられている。
【0065】
本実施形態の光照射型美容装置は、光照射ユニット42の取り外しに連動して、自動的に開閉シャッター27を閉じるシャッター閉塞機構部28が設けられている。本実施形態のシャッター閉塞機構部28は、ガイド部274と、開閉シャッター27を常時閉塞方向に付勢する弾性体273とにより構成されている。シャッター閉塞機構部28は、光照射ユニット42の第2の端子49が、凹所26内に挿入された状態から同凹所26内から引き出されると、弾性体273の弾性力により、開閉シャッター27を閉じる。
【0066】
また本実施形態の光照射型美容装置は、開閉シャッター27を開放させるシャッター開放手段29を備えている。シャッター開放手段29は、光照射ユニット42が近接すると開閉シャッター27を開放させる。本実施形態のシャッター開放手段29は、光照射ユニット42から下方に突出した突出部490と、開閉シャッター27に設けられた傾斜面部272とにより構成されている。本実施形態の突出部490は、第2の端子49が兼ねている。
【0067】
本体部11にヘッド部23を取り付けるべく、ヘッド部23を本体部11に近接させると、光照射ユニット42の第2の端子49が、閉塞状態の開閉シャッター27の傾斜面部272に当接する。その状態でヘッド部23を押し込むと、第2の端子49が傾斜面部272を押圧し、これにより開閉シャッター27を開放させる。その後、第2の端子49が第1の端子25に接続される。
【0068】
ファン基台部51の基台部本体52には、図12に示されるように、光照射部4の発光体44を発光させるための光照射スイッチ54と、除毛部3の可動刃301の駆動を停止させる除毛部用スイッチ55とが設けられている。言い換えると、光照射スイッチ54は、光源から光を照射させる。この光照射スイッチ54と除毛部用スイッチ55とは、いずれも回路基板56上に配置されており、当該回路基板56及びケーブル71を介して電源装置70の蓄電部72及び制御部73に電気的に接続されている。
【0069】
ファン基台部51の覆設部53には、遮光筒部40を上方に押圧する一対の押圧片57が設けられている。この押圧片57は、遮光筒部40の押圧突起406の下端に当接する当接部570と、当接部570が下方に押し下げられることで光照射スイッチ54を押し下げるスイッチ押圧部571と、上方側への抜け止めとなる係止爪572とを備えている。押圧片57は、コイルばね573により上方側に向けて付勢されている。
【0070】
遮光筒部40が下方に移動すると、遮光筒部40の押圧突起406は、付勢力に抗しながら押圧片57を押下する。さらに遮光筒部40が押し下げられ、死点にまで到達すると、押圧片57のスイッチ押圧部571が光照射スイッチ54をONさせる。すると、制御部73は、発光体44の放電用電極441に高電圧を印加させると共にトリガ電極442に高電圧を印加させる。これにより発光体44はパルス状の光を発光する。また遮光筒部40は、押圧片57の付勢力により、上方側へ付勢されているため、生体当接面401に生体表面9が当接していない自然状態では、光進行方向前方側の死点に位置する。
【0071】
さらにファン基台部51の覆設部53には、除毛部用スイッチ55を押下する除毛部押圧片58が設けられている。この除毛部押圧片58は、トリマー基台304の下端部に押下されることで、除毛部用スイッチ55を押下する。除毛部押圧片58は、押圧片57と同様、コイルばね573により上方側に向けて付勢されている。
【0072】
ユーザーがレバー310を下方にスライドさせ、トリマー刃30を後退させると、トリマー基台304は、付勢力に抗しながら除毛部押圧片58を押し下げる。レバー310が最も下方に位置すると、除毛部押圧片58が除毛部用スイッチ55を押下し、除毛部3の駆動装置32を停止させる。
【0073】
このような構成の美容装置本体1には、ケーブル71を介して電源装置70が設けられている。電源装置70は、外部電源に接続される。
【0074】
電源装置70は、美容装置本体1に電力を供給し、また美容装置本体1の電気的な制御を行なう。電源装置70は、コンデンサー等を含む蓄電部72と、美容装置本体1を制御する制御部73とを備えている。本実施形態の光照射型美容装置は、電源装置70に蓄電部72と制御部73とが内蔵されているため、美容装置本体1には電源部や制御部73が内蔵されていない。これにより美容装置本体1は、ユーザーが扱いやすいようコンパクトな大きさとなっている。
【0075】
電源装置70は、図4に示されるように、光照射型美容装置の主電源となる電源スイッチ78が設けられている。電源スイッチ78は、制御部73に電気的に接続されている。本実施形態の電源スイッチ78は、プッシュ型のスイッチにより構成されている。電源スイッチ78は、押圧中にのみ押圧信号を制御部73に出力する自動復帰型のモーメンタリスイッチにより構成されている。なお図中77は、オンオフ状態を示すLEDからなる電源ランプである。
【0076】
制御部73は、図1に示されるように、電源スイッチ78の押圧時間を計測するタイマー部74と、設定情報が記憶された記憶部75と、タイマー部74による時間情報が入力されると記憶部75の情報と比較して電源装置のオンオフ制御を行なう比較判断部76とを備えている。記憶部75は、例えば不揮発性メモリにより構成されている。
【0077】
比較判断部76は、タイマー部74から電源スイッチ78の押圧時間情報が入力されると、記憶部75から設定情報を取得する。比較判断部76は、タイマー部74による押圧時間情報と、記憶部75に記憶された設定情報とを比較し、押圧時間情報が設定情報を超えると、電源装置をオン又はオフに切り換えるよう制御する。
【0078】
制御部73は、電源装置70がオフの状態で電源スイッチ78が押圧されると、タイマー部74が電源スイッチ78の押圧時間を計測する。タイマー部74は、その情報を比較判断部76に出力する。比較判断部76は、タイマー部74から情報が入力されると、記憶部75から設定情報(以下、第1の設定情報という)を取得する。比較判断部76は、第1の設定情報とタイマー部74からの情報とを比較し、押圧時間が所定の設定時間を超過すると、電源装置70の電源をオンに切り換えるよう制御する。
【0079】
一方、制御部73は、電源装置70がオンの状態で電源スイッチ78が押圧されると、タイマー部74が電源スイッチ78の押圧時間を計測する。タイマー部74は、その情報を比較判断部76に出力する。比較判断部76は、タイマー部74から情報が入力されると、記憶部75から設定情報(以下、第2の設定情報)を取得する。比較判断部76は、第2の設定情報とタイマー部74からの情報とを比較し、押圧時間が所定の設定時間を超過すると、電源装置70の電源をオフに切り換えるよう制御する。
【0080】
本実施形態の設定時間は、電源装置70がオフの状態からオンの状態に切り替わる場合、例えば、第1の設定情報として3秒に設定されている。また、電源装置70がオンの状態からオフの状態に切り替わる場合、例えば、第2の設定情報として0.1秒に設定されている。これにより本実施形態の制御部73は、電源装置70がオフの状態で電源スイッチ78が押圧されると、押圧時間が3秒経過した後に、電源装置70の電源をオンに切り換えるよう制御する。また制御部73は、電源装置70がオンの状態で電源スイッチ78が押圧されると、押圧時間が0.1秒経過した後に(電源スイッチ78が押されたすぐ直後に)、電源装置70の電源をオフに切り換えるよう制御する。
【0081】
すなわち本実施形態の光照射型美容装置は、電源装置70の電源がオン状態からオフ状態へと切り換えられる時間と、電源装置70の電源がオフ状態からオン状態へと切り換えられる時間とが異なる長さとなっている。具体的に本実施形態の光照射型美容装置は、電源装置70の電源がオン状態からオフ状態へと切り換えるための時間が、電源装置70の電源がオフ状態からオン状態へと切り換えるための時間よりも長い時間に設定されたものとなっている。
【0082】
電源スイッチ78は、電源装置70をオフ状態とさせることで、美容装置本体1を光照射が不能な状態(以下、照射不可状態という)とさせる。また、電源スイッチ78は、電源装置70をオン状態とさせることで、美容装置本体1を光照射が可能な状態(以下、照射可能状態という)とさせる。言い換えると、電源スイッチ78は、美容装置本体1を照射可能状態とするか、又は美容装置本体1を照射不可状態とするかを切り換える。
【0083】
制御部73は、電源装置70の電源スイッチ78がオフとなり、美容装置本体1が照射不可状態であると、光照射スイッチ54が押下されても発光させないよう制御する。また制御部73は、電源装置70の電源スイッチ78がオンとなり、美容装置本体1が照射可能状態であると、光照射スイッチ54が押下された後に発光体を発光させるよう制御する。
【0084】
また本実施形態の制御部73は、除毛部用スイッチ55に電気的に接続されている。制御部73は、美容装置本体1について、照射可能状態のときに駆動装置32を駆動できる状態(以下、駆動可能状態という)とさせる。制御部73は、美容装置本体1が駆動可能状態にあるときに、除毛部用スイッチ55から駆動開始の信号が入力されると、モータ320を駆動させる。これにより美容装置本体1は除毛部3が駆動する。一方、制御部73は、美容装置本体1が駆動不可状態にあるときに、除毛部用スイッチ55から駆動開始の信号が入力されてもモータ320を駆動させない。
【0085】
このように本実施形態の光照射型美容装置は、照射不可状態から照射可能状態へと切り換えるための時間と、照射可能状態から照射不可状態へと切り換えるための時間とが異なるものである。このため本実施形態の光照射型美容装置は、オフにするのとオンにするのとでは、それぞれ操作時間を異ならせることができる。これにより、ユーザーは、電源スイッチ78の操作により、装置の電源状態が把握し易く、また誤操作を起こしにくくなる。
【0086】
また本実施形態の光照射型美容装置は、照射不可状態から照射可能状態へと切り換えるための時間が、照射可能状態から照射不可状態へと切り換えるための時間よりも長い時間に設定されている。このため本実施形態の光照射型美容装置は、ユーザーが、照射可能状態に不意に切り替えてしまうのを防ぐことができると共に、照射不可状態には直ぐに切り替えることができる。この結果、例えば子供が安易に電源スイッチ78を入れることを防ぐことができ、また電源スイッチ78を切る際には、スイッチを操作した瞬間に電源を切ることができる。このように本実施形態の光照射型美容装置によれば、使い勝手のよい、より安全な装置を提供することができる。
【0087】
また本実施形態の光照射型美容装置は、除毛部3が、照射可能状態のときに駆動可能状態となり、照射不可状態のときに駆動不可状態となるよう構成されている。このため本実施形態の光照射型美容装置は、電源スイッチ78をオンオフするだけで、除毛部3の電源をもオンオフさせることができる。
【0088】
また本実施形態の光照射型美容装置は、除毛部3が、前進後退自在に設けられ且つ可動刃301及び固定刃300を有するトリマー刃30と、前記トリマー刃30を前進後退させる操作手段31とを備えている。このためユーザーは、除毛部3を使用しない場合、トリマー刃30を後退させて、光照射部4のみを使用することができる。これにより、毛が生えていない生体表面9に対しても、トリマー刃30を押し当てずに光照射を行なうことができる。
【0089】
また本実施形態の光照射型美容装置は、死点に位置する光照射部4の前端と、前進端に位置するトリマー刃30の前端とが略同一平面状に位置するよう構成されている。このため、腕や足などといった生体表面9の面積が広い部分に対して、肌当たりをよくすることができる。しかもユーザーは、除毛しながらの光照射を簡単に行ないやすく、使い勝手が向上する。
【0090】
なお、本実施形態の光照射部4は、発光体44にキセノンフラッシュランプが用いられていたが、本発明の光照射部4はこのものに限定されない。
【0091】
本実施形態の光照型美容射装置は、光軸方向を上下方向として説明したが、本発明においては、上下方向が限定されるものではない。
【0092】
また本実施形態の光照射型美容装置は、電源スイッチがオフになると蓄電部に蓄電された電流が全て放電される。これにより、不使用時の安全性を確保している。しかしながら、本発明の光照射型美容装置においては、電源スイッチにより光照射部が照射不可状態に切り替わればよい。つまり電源スイッチにより、光照射部が照射不可状態に切り替えられさえすれば、この状態のときに蓄電部への電力の供給を行なってもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 美容装置本体
11 本体部
12 フレーム部
23 ヘッド部
3 除毛部
30 トリマー刃
31 操作手段
32 駆動装置
320 モータ
4 光照射部
40 遮光筒部
44 発光体
48 レンズ
54 光照射スイッチ
55 除毛部用スイッチ
70 電源装置
71 ケーブル
72 蓄電部
73 制御部
74 タイマー部
75 記憶部
76 比較判断部
77 電源ランプ
78 電源スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から発せられる光を生体表面に照射することで、この生体表面の毛を抑毛する光照射型美容装置であって、
生体表面に光を照射する光照射部と、
前記光照射部から光を照射させる光照射スイッチと、
前記光照射スイッチによる光照射を可能とする照射可能状態と前記光照射スイッチによる光照射を不能とする照射不可状態とを切り換える電源スイッチと
を備え、
前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間と、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間とが異なるものである
ことを特徴とする光照射型美容装置。
【請求項2】
前記電源スイッチは、前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間が、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間よりも長い時間に設定されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の光照射型美容装置。
【請求項3】
前記電源スイッチは、プッシュ式のスイッチにより構成されており、
前記照射不可状態から前記照射可能状態へと切り換えるための時間と、前記照射可能状態から前記照射不可状態へと切り換えるための時間とが、前記プッシュ式のスイッチを押し続けた時間である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光照射型美容装置。
【請求項4】
前記光源を有する光照射部に、隣り合うようにして除毛部が設けられており、
前記除毛部は、前記照射可能状態のときに駆動可能状態となり、前記照射不可状態のときに駆動不可状態となる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光照射型美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−111391(P2013−111391A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262449(P2011−262449)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】