説明

全方向に発光するLEDを実装する方法及びLEDパッケージ

【課題】全方向に発光するLEDを実装する方法を提供する。
【解決手段】透明な接着剤を用いて1以上のLEDチップ2と電極3とを透明なブラケット4を構成する透明なガラス又は有機フィルムに接着し、前記LEDチップ2、前記電極3を溶接ワイヤ5によって電気的接続を行う。前記透明なブラケット4を透明な容器7内に垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)固定する。ダイオードの電源がオンであるとき、垂直な透明なブラケット4上のLEDチップ2の前面は適切に光を発することができ、一方、LEDチップ2の裏面は、透明なガラス又は有機フィルムを通してより明るい光を発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、発光ダイオード(LED)の実装技術に関する。特に、本発明は、透明な接着剤を用いて透明なガラス又は透明な有機フィルムにLEDチップ及び電極を接着する実装方法、並びにそれを用いて作製されるLEDパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは、電気を光に変換することができる半導体材料から作製される発光ディスプレイ装置であり、消費電力が低く且つ輝度が高いという利点を有するので、標識として、並びに様々な電気回路、住宅設備、及び機器等のディスプレイパネルにおいて広く用いられている。更に、一般的な白熱灯と比べて、LEDは、体積が小さく、発熱が少なく、消費電力が少なく、寿命が長く、応答速度が速く、且つ環境に優しいので、照明に広く用いられている。
【0003】
従来のLEDは、厚み0.12mmの半導体シートを透明なシリコン基材に接着することによって作製され、かかるLED光源は、前面と裏面とを有するが、裏面は前面よりも輝度が20%高い。その理由は、裏面には電源回路が印刷されていないためである。
【0004】
従来技術では、水平方向に配置された平面状板に全てのLEDチップが固定され、電力を供給するための電気回路が前記LEDチップ上に印刷され、前記チップの裏面から前面に光を反射させるために様々な反射技術が考えられている。しかし、反射技術が如何に有効であっても、印刷された回路によって反射した光が不可避的に遮られるので、先行技術における実装技術では70%の光取出ししか達成できない。言い換えれば、先行技術における実装技術は、最も明るい照度面を示すことができず、反射技術を用いて底面から光を反射させなくてはならない。これは、光取出しに影響を及ぼす。
【0005】
特許文献1には、反射シェードに垂直に配置されたLEDチップを含む高出力LEDが開示されており、前記LEDチップの正極及び負極は、各々正極ブラケット及び負極ブラケットに接続されている。かかる構造は、LEDチップの光取出しをある程度改善することができるが、前記ブラケットの比較的幅が広いので前記ブラケットが光の一部を依然として遮っている。したがって、上記課題を完全には解決していない。更に、この先行技術では、LEDチップがエポキシ樹脂によって反射シェードに固定されているので、LEDチップが発する熱を消散させることが困難であり、これによってエポキシ樹脂が劣化する可能性があり、延いては、LEDの光取出しを低下させる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願第200810220159.9号(中国特許公開第101442098号)明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、LEDの前面と裏面の両方が適切に発光することができ、且つ前面及び裏面に対して垂直である主な光路が障害物により遮られることが全くなければ、LEDの光取出しを実質的に改善することができる。本発明は、この課題の解決を目的とし、全方向に発光するLEDを実装する方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1つの態様によれば、透明な接着剤を用いて少なくとも1つのLEDチップ及び少なくとも2つの電極を透明なブラケットに接着する工程と;溶接ワイヤを用いて前記LEDチップと前記電極との間に電気的接続を生じさせる工程と;前記LEDチップ、前記電極、及び前記溶接ワイヤを備える前記透明なブラケットを透明な容器内に垂直に固定する工程とを含む全方向に発光するLEDを実装する方法が提供される。
【0009】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、透明な容器内の支持台上に垂直に配置される。この実施形態では、透明なブラケットの垂直配置は、以下の工程を用いて成型によって行うことができる:前記透明なブラケット及び電源線を成形型に配置する工程であって、前記透明なブラケットの電極を前記電源線に取り付ける工程と;前記電極と前記電源線とが互いに接触する位置の周りにプラスチック材料を流し込み、前記プラスチック材料を硬化させて支持台を形成する工程。或いは、透明なブラケットの垂直配置は、以下の工程を用いてクリッピングによっても行うことができる:電源線と支持台とを一体的に作製する工程であって、前記電源線の一端が前記支持台に埋め込まれる工程と;前記支持台の中央部に溝を形成して、前記電源線を露出させる工程であって、前記溝が、電極を有する前記透明なブラケットを堅く固定することができる大きさである工程と;前記透明なブラケットを前記溝に挿入して、前記電極と前記電源線との間に電気的な接続を形成する工程。
【0010】
更なる実施形態では、透明な材料を透明な容器に充填し、硬化させることによって、透明なブラケットが垂直に固定される。
【0011】
更なる実施形態では、透明な容器に絶縁性の透明な液体を充填して、LEDチップが発する熱の消散を促進してもよい。更に、透明な容器の内表面又は外表面に蛍光層をコーティングして、チップが発する熱が蛍光材料に直接伝導するのを防ぐこともでき、これによって、熱による蛍光材料の分解及び劣化が避けられるだけでなく、これらに付随する光減衰及び収差も避けられる。
【0012】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、厚み0.4mm〜5mmの透明なガラス又は透明な有機フィルムであってもよく、溶接ワイヤは、金又は合金の伝導性ワイヤであってもよく、透明な容器は、円形又は矩形の容器であってもよい。
【0013】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、3つの平面状分枝で形成されるY字形アセンブリであってもよく、2つの隣接する平面状分枝間の角度は、120°が好ましい。
【0014】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、4つの平面状分枝で形成される十字形アセンブリであってもよく、2つの隣接する平面状分枝間の角度は、90°が好ましい。
【0015】
本発明の別の態様によれば、透明なブラケットと;透明な接着剤を用いて透明なブラケットに接着されている少なくとも1つのLEDチップ及び少なくとも2つの電極と;前記LEDチップと前記電極とを接続するための溶接ワイヤと;透明な容器とを含み;前記LEDチップ、前記電極、及び前記溶接ワイヤが接着されている前記透明なブラケットが、透明な容器内に垂直に固定されている全方向に発光するLEDパッケージが提供される。
【0016】
更なる実施形態では、LEDパッケージは、透明な容器内に支持台を更に含んでもよい。この実施形態では、透明なブラケットは、成型又はクリッピングを用いて支持台に垂直に配置されてもよい。
【0017】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、透明な材料を透明な容器に充填し、硬化させることによって垂直に固定することができる。
【0018】
更なる実施形態では、LEDパッケージは、透明な容器に充填されている絶縁性の透明な液体及び/又は透明な容器の内表面上にコーティングされている蛍光層を更に含んでもよい。
【0019】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、厚み0.4mm〜5mmの透明なガラス又は透明なフィルムであってもよく、溶接ワイヤは、金又は合金の伝導性ワイヤであってもよく、透明な容器は、円形又は矩形の容器であってもよい。
【0020】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、3つの平面状分枝で形成されるY字形アセンブリであってもよく、2つの隣接する平面状分枝間の角度は、120°が好ましい。更に好ましくは、同数のLEDチップが、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置される。
【0021】
更なる実施形態では、透明なブラケットは、4つの平面状分枝で形成される十字形アセンブリであってもよく、2つの隣接する平面状分枝間の角度は、90°が好ましい。更に好ましくは、同数のLEDチップが、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置される。
【0022】
本発明の利点は、透明な接着剤を用いてLEDチップが垂直に透明なブラケットに固定され、溶接ワイヤを用いて前記チップと別々の電極とが電気的に接続され、殆ど遮られることなしに前記LEDチップの前面及び裏面の両方が光を発することができるので、可能な限り最大の光取出しを達成できることにある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る透明なブラケットの概略図を示す。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係るLEDパッケージの断面概略図を示す。
【図3】図3は、内部構造を示すために容器の一部が取り除かれている、本発明の図2に示されるLEDパッケージの透視概略図を示す。
【図4A】図4Aは、本発明の第2の実施形態に係る透明なブラケットの透視概略図を示す。
【図4B】図4Bは、本発明の第2の実施形態に係る透明なブラケットの上面概略図を示す。
【図5A】図5Aは、本発明の第3の実施形態に係る透明なブラケットの透視概略図を示す。
【図5B】図5Bは、本発明の第3の実施形態に係る透明なブラケットの上面概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面を参照して、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係る透明なブラケットの概略図である図1を参照する。図1に示すように、透明なブラケット4の要部は、厚みが0.4mm〜5mmである、例えば透明なガラス又は透明な有機フィルム等の透明な材料の1以上のシートである。1以上のLEDチップ2及び1以上の電極3は、透明な接着剤1を用いて透明なガラス又は透明な有機フィルムの片面に接着される。異なるチップ間の電気的接続及びチップと電極との電気的接続は、溶接ワイヤ5によって行われ、前記溶接ワイヤは、従来の金製ボンディングワイヤ、又は他の金属若しくは合金性の伝導性ワイヤであることが好ましい。直列の2つのチップが図中に示されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、1つのLEDチップ、及び直列又は並列の2以上のチップでもよいことを理解されたい。この実施においては、即ち、電極に直接接続されるのではなく、溶接ワイヤを介して電極に接続されているLEDチップでは、遮られることなしにLEDチップの両面が光を発することができるので、光取出しを略100%にすることができる。
【0025】
図2及び図3は、本発明に係るLEDパッケージの1つの実施形態を示す。従来の水平配置とは異なり、LEDチップ2、正極/負極3、及び溶接ワイヤ5が固定されている透明なブラケット4は、正極/負極3が正電源線/負電源線6と緊密に接触するように、透明な容器7内の支持台8に垂直に配置される。電源がオンであるとき、垂直な透明なブラケット上のLEDチップの前面は適切に光を発することができ、LEDチップの裏面も、透明なガラス又は透明な有機フィルムを通してより明るい光を発することができる。したがって、パッケージ内に存在する電源線によってLEDの最も明るい面を示すことができないという先行技術の課題を解決して、LEDの光取出しの改善が実現される。
【0026】
透明なブラケットの垂直配置は、以下の成型方法によって行うことができる:前記透明なブラケット及び電源線を成形型に配置する工程であって、前記透明なブラケットの電極を前記電源線に取り付ける工程と;前記電極と前記電源線とが互いに接触する位置の周りにプラスチック材料を流し込み、前記プラスチック材料を硬化させて支持台を形成して、前記電極と前記電源線との間に安定な接続を得る工程。あるいは、透明なブラケットの垂直配置は、クリッピングを用いて行うこともできる。例えば、電源線と支持台とを一体的に作製してもよく、前記電源線の一端は、前記支持台に埋め込まれる。次いで、前記支持台の中央部に溝を形成して、前記電源線を露出させ、前記溝の大きさは、電極を有する前記透明なブラケットを堅く固定することができる大きさとする。その結果、透明なブラケットが前記溝に挿入されたとき、前記電極と前記電源線との間が安定に電気的接続される。このように、透明なブラケット及び支持台は、バッチ方式で製造され、迅速に組み立てられる。
【0027】
尚、前述の支持台は、本発明に必須ではなく、透明なブラケットを透明な容器内に垂直に固定するために、任意の方法を使用できることに留意すべきである。例えば、透明な材料を透明な容器内に充填し、硬化させることによって透明なブラケットを垂直に固定することもできる。
【0028】
あるいは、透明な容器7に絶縁性の透明な液体を充填して、LEDチップが発する熱の消散を促進してもよい。更に、透明な容器7の内表面又は外表面に蛍光層をコーティングして、発せられる光の必要に応じて異なる色のLEDを形成することもできる。LEDチップに蛍光層を直接コーティングするのではなく、透明な容器に蛍光層をコーティングすることによって、発生した熱が蛍光材料に伝導するのを防ぐことができ、延いては、熱による蛍光材料の分解及び劣化を避けることができるだけでなく、これらに付随する光減衰及び収差も避けることができる。
【0029】
図3は、円形の透明な容器を示すが、矩形の透明な容器、又は他の形状の透明な容器を利用してもよいことが理解され得る。更に、透明な容器は、透明なプラスチック又はガラスで作製することができる。
【0030】
図4A及び図4Bは、本発明の第2の実施形態に係る透明なブラケットの概略図を示す。1枚の平面状板である第1の実施形態の透明なブラケットとは異なり、この実施形態の透明なブラケット4は、Y字形を形成する3つの平面状分枝を含む。好ましくは、前記3つの平面状分枝は、中心軸の周りに対称的に分布する。即ち、2つの隣接する平面状分枝間の角度は120°が好ましいが、他の対称又は非対称な構造も可能である。
【0031】
図4Aの透視図から分かるように、透明な接着剤によって1つのLEDチップが各平面状分枝に接着されており、2つの電極(即ち、正極と負極)は、任意の2つの平面状分枝に固定されている。単純化するために、この図は、チップと電極とを電気的に接続するための溶接ワイヤしか示しておらず、直列のチップ間の溶接ワイヤは示していない。無論、簡便に溶接するために、各々チップの正端子及び負端子と接続している2つの電極(正極と負極)及び1つのLEDチップを各平面状分枝に配置し、そして、支持台(図示せず)において、正電源線及び負電源線を各々3つの正極と3つの負極とに接続する。更に、図1に示される透明なブラケットをこの実施形態の平面状分枝の1つとして用いてもよい。即ち、各平面状分枝に複数のLEDチップが直列に存在してもよい。
【0032】
図4Bの上面図から分かるように、各LEDチップは、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置され、各チップの前面から発せられる光、及び別のチップの裏面から発せられ透明な材料を通って移動する光は、互いに補完し合うことができ、チップ表面に対して垂直である主な光路が、隣接するチップに遮られない。したがって、第1の実施形態における二方向の発光と比べて、この実施形態は、六方向に光を発することができるので、配光がより均一であり、且つ光取出しを最大化することもできる。
【0033】
図5A及び5Bは、本発明の第3の実施形態に係る透明なブラケットの概略図を示す。第2の実施形態のY字形構造とは異なり、この実施形態の透明なブラケットは、4つの平面状分枝で形成される十字形構造を含む。好ましくは、4つの平面状分枝は、中心軸の周りに対称的に分布する。即ち、2つの隣接する平面状分枝間の角度は90°が好ましいが、他の対称又は非対称な構造も可能である。
【0034】
図5Aの透視図から分かるように、透明な接着剤によって1つのLEDチップが各平面状分枝に接着されており、2つの電極(即ち、正極と負極)は、任意の2つの平面状分枝に固定されている。単純化するために、この図は、チップと電極とを電気的に接続するための溶接ワイヤしか示しておらず、直列のチップ間の溶接ワイヤは示していない。無論、簡便に溶接するために、各々チップの正端子及び負端子と接続している2つの電極(正極と負極)及び1つのLEDチップを各平面状分枝に配置し、そして、支持台(図示せず)において、正電源線及び負電源線を各々4つの正極と4つの負極とに接続する。更に、図1に示される透明なブラケットをこの実施形態の平面状分枝の1つとして用いてもよい。即ち、各平面状分枝に複数のLEDチップが直列に存在してもよい。
【0035】
図5Bの上面図から分かるように、各LEDチップは、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置され、各チップの前面から発せられる光、及び別のチップの裏面から発せられ透明な材料を通って移動する光は、互いに補完し合うことができ、チップ表面に対して垂直である主な光路が、隣接するチップに遮られない。したがって、第2の実施形態における六方向の発光と同様に、この実施形態は、四方向に均一に光を発することができ、且つ光取出しを最大化することもできる。
【0036】
図示される実施形態に関連して本発明を詳細に記載したが、他の実施形態が同一の結果をもたらすことを当業者であれば理解すべきである。本発明の変形例及び修正例は、当業者にとって明らかであり、且つ本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0037】
1 接着剤
2 LEDチップ
3 電極
4 ブラケット
5 溶接ワイヤ
6 電源線
7 容器
8 支持台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全方向に発光するLEDを実装する方法であって、
透明な接着剤を用いて少なくとも1つのLEDチップ及び少なくとも2つの電極を透明なブラケットに接着する工程と、
溶接ワイヤを用いて前記LEDチップと前記電極との間に電気的接続を生じさせる工程と、
前記LEDチップ、前記電極、及び前記溶接ワイヤを備える前記透明なブラケットを透明な容器内に垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)固定する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
透明なブラケットが、透明な容器内の支持台上に垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)配置される請求項1に記載のLEDを実装する方法。
【請求項3】
透明なブラケットの垂直配置が、以下の工程:
前記透明なブラケット及び電源線を成形型に配置する工程であって、前記透明なブラケットの電極を前記電源線に取り付ける工程;及び、
前記電極と前記電源線とが互いに接触する位置の周りにプラスチック材料を流し込み、前記プラスチック材料を硬化させて支持台を形成する工程;
を用いて成型することによって行われる請求項2に記載のLEDを実装する方法。
【請求項4】
透明なブラケットの垂直配置が、以下の工程:
電源線と支持台とを一体的に作製する工程であって、前記電源線の一端が前記支持台に埋め込まれる工程;
前記支持台の中央部に溝を形成して、前記電源線を露出させる工程であって、前記溝が、電極を有する前記透明なブラケットを堅く固定することができる大きさである工程;及び
前記透明なブラケットを前記溝に挿入して、前記電極と前記電源線との間に電気的接続を形成する工程;
を用いてクリッピングによって行われる請求項2に記載のLEDを実装する方法。
【請求項5】
透明な材料を透明な容器に充填し、硬化させることによって、透明なブラケットが、垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)固定される請求項1から4のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項6】
絶縁性の透明な液体を透明な容器に充填する工程を更に含む請求項1から5のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項7】
透明な容器の内表面に蛍光層をコーティングする工程を更に含む請求項1から6のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項8】
透明なブラケットが、厚み0.4mm〜5mmの透明なガラス又は透明な有機フィルムである請求項1から7のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項9】
溶接ワイヤが、金又は合金の伝導性ワイヤである請求項1から8のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項10】
透明な容器が、円形又は矩形の容器である請求項1から9のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項11】
透明なブラケットが、3つの平面状分枝で形成されるY字形アセンブリを含み、2つの隣接する平面状分枝間の角度が120°である請求項1から10のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項12】
透明なブラケットが、4つの平面状分枝で形成される十字形アセンブリを含み、2つの隣接する平面状分枝間の角度が90°である請求項1から11のいずれかに記載のLEDを実装する方法。
【請求項13】
透明なブラケットと、
透明な接着剤を用いて前記透明なブラケットに接着されている少なくとも1つのLEDチップ及び少なくとも2つの電極と、
前記LEDチップと前記電極とを接続するための溶接ワイヤと、
透明な容器と、
を含み、
前記LEDチップ、前記電極、及び前記溶接ワイヤが接着されている前記透明なブラケットが、透明な容器内に垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)固定されていることを特徴とする全方向に発光するLEDパッケージ。
【請求項14】
透明な容器内に配置されている支持台を更に含む請求項13に記載のLEDパッケージ。
【請求項15】
透明なブラケットが、成型又はクリッピングを用いて支持台上に垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)配置される請求項14に記載のLEDパッケージ。
【請求項16】
透明な材料を透明な容器に充填し、硬化させることによって、透明なブラケットが、垂直に又は傾けて(0°〜60°の角度で)固定される請求項13から15のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項17】
透明な容器に充填されている絶縁性の透明な液体を更に含む請求項13から16のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項18】
透明な容器の内表面上にコーティングされている蛍光層を更に含む請求項13から17のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項19】
透明なブラケットが、厚み0.4mm〜5mmの透明なガラス又は透明な有機フィルムである請求項13から18のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項20】
溶接ワイヤが、金又は合金の伝導性ワイヤである請求項13から19のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項21】
透明な容器が、円形又は矩形の容器である請求項13から20のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項22】
透明なブラケットが、3つの平面状分枝で形成されるY字形アセンブリを含み、2つの隣接する平面状分枝間の角度が120°である請求項13から21のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項23】
同数のLEDチップが、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置される請求項22に記載のLEDパッケージ。
【請求項24】
透明なブラケットが、4つの平面状分枝で形成される十字形アセンブリを含み、2つの隣接する平面状分枝間の角度が90°である請求項13から23のいずれかに記載のLEDパッケージ。
【請求項25】
同数のLEDチップが、平面状分枝のそれぞれの同じ側に配置される請求項24に記載のLEDパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2012−160447(P2012−160447A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−12321(P2012−12321)
【出願日】平成24年1月24日(2012.1.24)
【出願人】(511020162)
【氏名又は名称原語表記】CHENG Yung Pun
【住所又は居所原語表記】Suite 223−231, Tsimshatsui Centre, 66 Mody Road, Tsimshatsui East, Kowloon, Hong Kong, China
【Fターム(参考)】