説明

公共交通機関の車両内での情報表示システム

【課題】携帯電話端末の所持者が撮影機能を有する携帯電話端末で車内広告に関する画像情報を容易に撮影できる。
【解決手段】画像情報を画面表示する小型表示板11A〜11Nを荷物棚前枠12やつり革など床面に近い露出場所に備えることにより実現した。したがって、背の低い人でも、容易に情報を入手可能であり、また、小型表示板に表示する詳細情報を、車両事故を含む路線の案内情報に応用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通勤電車や路線バスなどの公共交通機関において、二次元情報コードを使用した車内情報表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の公共交通機関の車両内での情報表示システムとしては、車内広告の表示内容に商品供給元または広告主などの情報を含む識別情報を掲載し、この識別情報をカメラ付き携帯端末で容易に取り込み、インターネットでサイトにアクセスしてその情報を取得する技術として、例えば、特開2002−318744号公報(特許文献1)がある。この識別情報がビットマップ情報による二次元コード、例えばQRコード(登録商標)のようなコード情報であり、このコード情報を携帯電話が撮影してインターネットを介してその情報を取得する技術は、例えば、特開2004−140823号公報(特許文献2)または特開2006−295898号公報(特許文献3)に開示されている。
【0003】
車両情報としては、例えば、特開2006−276940号公報(特許文献4)に、二次元コードとしてQRコードを例示し、携帯電話などの携帯端末により停留所などで乗車情報を読み取ることにより、その携帯電話に降車案内などを可能にした技術が開示されている。
【0004】
上述した技術による公共交通機関の車両内での情報表示システムは、車内広告に表示された小型化された二次元情報コードをカメラ付き携帯端末で撮影し、二次元情報コードに含まれるURLアドレスからインターネットを介して該当広告の詳細情報を取得するものである。
【0005】
しかしながら、公共交通機関の車両内での広告は、天井近辺にあり、携帯電話などを近づけて撮影することが難しいという問題がある。
【0006】
【特許文献1】特開2002−318744号公報
【特許文献2】特開2004−140823号公報
【特許文献3】特開2006−295898号公報
【特許文献4】特開2006−276940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、公共交通機関の車両内での広告が天井近辺にあるので、携帯電話などを近づけて撮影することが難しく、特に背の低い人にとっては撮影が不可能なことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による車両内での情報表示システムは、上記課題を解決するため、管理サーバから配信された各種の画像情報を小型表示板で受けて公共交通機関の車両内で画面表示する情報表示システムにおいて、前記画像情報は、インターネットまたはイントラネットによるネットワークにアクセスして各種情報を取得するアドレスを有する二次元情報コードを含み、前記小型表示板は、画面の画像情報を、撮影機能を有する携帯電話端末により手近で撮影できるように、つり革、荷物棚前枠を含む床面に近い露出場所に備えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記構成により、本発明の公共交通機関の車両内での情報表示システムは、インターネットまたはイントラネットによるネットワークにおけるアドレスを二次元情報コードにより含む画像情報を画面表示する小型表示板を、つり革、荷物棚前枠など、床面に近い露出場所に備えるため、撮影機能を有する携帯電話端末により手近で撮影できるので、撮影者はその携帯電話端末により即座に前記ネットワークを介して二次元情報コードに含まれるアドレスから詳細情報を受け取ることができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
携帯電話端末の所持者が撮影機能を有する携帯電話端末で車内広告に関する画像情報を容易に撮影するという目的を、画像情報を画面表示する小型表示板をつり革、荷物棚前枠など床面に近い露出場所に備えることにより実現した。
【0011】
画像情報を画面表示する小型表示板それぞれには、特定の画像情報を配信可能なように宛先アドレスとして固有のシステムアドレスが付与される。
【0012】
携帯電話端末は、画像情報に含まれる二次元情報コードからネットワーク上のアドレスを検出し、そのアドレスによりネットワークを介して車内広告に関する詳細情報を取得できる。ネットワークは、インターネットおよびイントラネットのいずれか一方または両方を含む。アドレスは実施例でインターネット上のアドレスのURL(Uniform Resource Locator)を用いる。二次元情報コードは、小型化されたもので、例えば、マトリクス型の「QRコード(登録商標)」、「Data Matrix(登録商標)」、または「Maxi Code(登録商標)」が用いられる。以下の実施例では、日本の携帯電話で普及の「QRコード」を用いる。
【実施例1】
【0013】
本発明の実施例1について、図1並びに図4Aおよび図5Aを併せ参照して説明する。
【0014】
図1では、本発明のシステムにおける荷物棚上方の天井側面に掲示される広告媒体1−A〜1−Nそれぞれに対応する小型表示板11A〜11Nが、荷物棚前枠12の表面に備えられている。小型表示板11A〜11Nそれぞれには固有のシステムアドレスが付与されている。図1では小型表示板が荷物棚前枠表面に設けられているが、荷物棚前枠の前方に位置するつり革を利用してもよい。つり革での小型表示板の位置は図2が参照できる。
【0015】
図4Aは、上記小型表示板の画面に表示される画像情報14Aの一例を示す図である。例えば、図1の天井側面広告媒体1−Aの広告主が「AA企業」の場合であり、図示されるQRコード15Aには「AA企業」のホームページのURLが含まれる。したがって、携帯電話端末は、QRコード15Aを撮影した際に、周知の技術により、インターネットを介して「AA企業」のホームページ画像を取得し、画面表示できる。図4Aの画面では文字が含まれているが、QRコードから短時間でホームページなどの画像情報が得られるので、画面はQRコードのみでもよい。
【0016】
図5Aは、第1の実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【0017】
図5Aには小型表示システム100、表示管理サーバ110A、インターネット120、携帯電話端末200、企業情報提供サーバ310、および企業情報DB311が示されている。小型表示システム100には小型表示板10および表示制御部101が、また、表示管理サーバ110には小型表示板10の表示場所に対応して情報名、QRコードなどが画像情報14Aとして予め記録され保持される。
【0018】
小型表示システム100は、小型表示板10および表示制御部101を含み、表示制御部101はインターネット120とアクセスして表示管理サーバ110Aから画像情報14を受ける。表示制御部101は、インターネット120を介して表示管理サーバ110Aから受ける画像情報14Aを対応広告媒体に指定される位置の小型表示板10に送って画面表示させる。
【0019】
表示管理サーバ110Aは、本発明による情報表示システムを運営するものであって、管理者により車内の広告媒体に対応して小型表示板10に表示する画像情報14Aを予め記録しており、画像情報14Aを小型表示板10それぞれが有するシステムアドレスに配信する。画像情報14Aには、配信場所である表示場所に対応して情報名、QRコードなどが含まれ、QRコードには詳細情報の提供元となる企業情報提供サーバ310またはそのホームページのURLが含まれる。
【0020】
携帯電話端末200は、撮影機能を有し、小型表示板10の画像を撮影してそれに含まれるQRコードからインターネット120におけるURLを抽出する。携帯電話端末200は、抽出されたURLを送信してインターネット120を介して企業情報提供サーバ310の企業情報DB311からその企業の提供情報、例えばホームページを呼び出して受信し自己の画面に表示する。
【0021】
企業情報提供サーバ310は、インターネット120を介してURL接続された際、企業情報DB311から指定された情報データを取り出して請求元の携帯電話端末200に宛てて返信する。
【0022】
このような構成を採用したので、携帯電話端末ユーザは、所持する携帯電話端末で、車内の広告に対する詳細情報を容易に取得することができる。ひいては、企業側も意義ある有効な広告宣伝を提供することができる。
【0023】
すなわち、このように、乗客の携帯電話端末からQRコードを容易にスキャンできる環境を提供することにより、アクセスが容易なQRコードによって、アクセス性が格段に改善される。したがって、通勤時間などの忙しい時間帯にURLの文字列を携帯電話端末に入力する不便さが打破できると共に、車内に掲載されている広告情報を有効に活用させ、各企業の販売促進をもたらすことができる。
【実施例2】
【0024】
本発明の実施例2について、図2並びに図4Aおよび図5Aを併せ参照して説明する。
【0025】
この実施例は、上記実施例で図1を図2に変更したのみであり、他の構成要素は変更がないので、図2についてのみ説明する。
【0026】
図2では、本発明のシステムにおける車両を横断して天井から掲示される中吊り広告媒体2−A、2−Bそれぞれに対応する小型表示板12A、12Bおよび12C、12Dが、車両を横断する中吊り広告媒体の下方に設けられるつり革22それぞれの表面に備えられている。また、小型表示板12A〜12Dそれぞれには固有のシステムアドレスが付与されている。
【0027】
図2では、各広告に対応して二つずつの小型表示板が割り当てられているが、一つのつり革のみを対応させて指定できる。広告に対応する小型表示板は、他の表示の小型表示板と区別のため、その化粧板の色彩を相違させるとよい。
【0028】
勿論、上記実施例と混在または併用することができる。
【実施例3】
【0029】
本発明の実施例3について図3、図4B、および図5Bを併せ参照して説明する。
【0030】
図3の実施例では、小型表示板13A〜13Mが広告媒体と無関係の場所のつり革32それぞれに備えられる構成について示している。小型表示板13A〜13Mそれぞれには固有のシステムアドレスが付与されている。小型表示板13A〜13Mの一部が上記実施例で説明の広告媒体対応であってもよい。
【0031】
図4Bは、上記小型表示板の画面に表示される画像情報14Bの一例を示す図である。図4Bでは、小型表示板13A〜13Mにより「現在地の路線情報」を乗客に提供する例を示している。したがって、QRコード15Bには、例えば、周知の路線情報提供サーバ320のURLが含まれる。したがって、携帯電話端末は、QRコード15Bを撮影した際に、周知の技術により、インターネットを介して「公共交通機関の路線情報」に関するホームページ画像を取得し、画面表示できる。図4Bの画面では文字が含まれているが、QRコードから短時間でホームページなどの画像情報が得られて確認できるので、画面はQRコードのみでもよい。
【0032】
図5Bは、第2の実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【0033】
図5Bには、上述した小型表示システム100、表示管理サーバ110B、インターネット120、および携帯電話端末200に加えて、路線情報提供サーバ320、路線情報DB321、および車両410に備えられる位置情報通知ユニット411が示されている。図5Aと同一の番号符号の構成要素については説明を省略する。
【0034】
小型表示システム100には小型表示板10および表示制御部101が、また、表示管理サーバ110Bには小型表示板10の表示場所に対応して情報名、QRコードなどが画像情報14Bとして予め記録され保持される。
【0035】
小型表示システム100は、小型表示板10および表示制御部101を含み、表示制御部101はインターネット120とアクセスして表示管理サーバ110Bから画像情報14Bを受ける。表示制御部101は、インターネット120を介して表示管理サーバ110Bから受ける画像情報14Bを対応広告媒体に指定される位置の小型表示板10に送って画面表示させる。
【0036】
表示管理サーバ110Bは、本発明による情報表示システムを管理するものであって、管理者により小型表示板10に表示する画像情報14Bを予め記録しており、画像情報14Bを小型表示板10それぞれが有するシステムアドレスに配信する。画像情報14Bには、配信場所である表示場所に対応して情報名、QRコードなどが含まれ、QRコードには詳細情報の提供元となる路線情報提供サーバ320またはそのホームページのURLが含まれる。
【0037】
携帯電話端末200は、撮影機能を有し、小型表示板10の画像を撮影してそれに含まれるQRコードからインターネット120におけるURLを抽出する。携帯電話端末200は、抽出されたURLを送信してインターネット120を介して路線情報提供サーバ320の路線情報DB321からその路線に関する提供情報、例えばホームページを呼び出して受信し自己の画面に表示する。
【0038】
路線情報提供サーバ320は、インターネット120を介してURL接続された際、路線情報DB321から指定された情報データを取り出して請求元の携帯電話端末200に宛てて返信する。携帯電話端末200は、周知の技術で、路線情報提供サーバ320との間で、車両410の位置情報通知ユニット411または携帯電話端末が内蔵する位置情報に基づく各種の路線情報を取得できる。その詳細は省略する。
【0039】
このような構成を採用したので、携帯電話端末ユーザは、所持する携帯電話端末で、乗車車両の到着時間、乗換え案内などの詳細情報を容易に取得することができる。勿論、上記実施例と混在、併用することができる。
【0040】
すなわち、乗客の携帯電話端末からQRコードを容易にスキャンできる環境を提供し、運行中に現在の路線の位置、時刻に対応するQRコードを時間単位で表示させることが可能となる。したがって、乗客に現在走行している場所の確認や降車目的の駅までの駅数、時間、また乗り換え情報などの情報サービスをオンタイムで提供することができるので、乗客へのサービス向上をもたらす。
【実施例4】
【0041】
本発明の実施例4について図3、図4C、および図5Cを併せ参照して説明する。
【0042】
図3の実施例では、小型表示板13A〜13Mが広告媒体と無関係の場所のつり革32それぞれに備えられる構成について示している。小型表示板13A〜13Mそれぞれには固有のシステムアドレスが付与されている。小型表示板13A〜13Mの一部が上記実施例で説明の広告媒体対応であってもよい。
【0043】
図4Cは、上記小型表示板の画面に表示される画像情報14Cの一例を示す図である。図4Cでは、小型表示板13A〜13Mに、車両事故などによる「緊急情報」を乗客に提供する例を示している。したがって、QRコード15Cには、障害状況、運行状況など緊急情報提供サーバ330のURLが含まれる。したがって、携帯電話端末は、QRコード15Cを撮影した際に、周知の技術により、インターネットを介して公共交通機関の「緊急情報」に関するホームページ画像を取得し、画面表示できる。図4Cの画面では文字が含まれているが、QRコードから短時間でホームページなどの画像情報が得られて確認できるので、画面はQRコードのみでもよい。
【0044】
図5Cは、第3の実施例のシステム構成を示すブロック図である。
【0045】
図5Cには、上述した小型表示システム100、表示管理サーバ110C、インターネット120、および携帯電話端末200に加えて、緊急情報提供サーバ330および緊急情報DB331が示されている。図5Aと同一の番号符号の構成要素については説明を省略する。
【0046】
小型表示システム100には小型表示板10および表示制御部101が、また、表示管理サーバ110Cには小型表示板10の表示場所に対応して情報名、QRコードなどが画像情報14Cとして予め記録され保持される。
【0047】
小型表示システム100は、小型表示板10および表示制御部101を含み、表示制御部101はインターネット120とアクセスして表示管理サーバ110Cから画像情報14Cを受ける。表示制御部101は、インターネット120を介して表示管理サーバ110Cから受ける画像情報14Cを指定される位置の小型表示板10に送って画面表示させる。
【0048】
表示管理サーバ110Cは、本発明による情報表示システムを管理するものであって、管理者により小型表示板10に表示する画像情報14Cを予め記録しており、画像情報14Cを小型表示板10それぞれが有するシステムアドレスに配信する。画像情報14Cには、配信場所である表示場所に対応して情報名、QRコードなどが含まれ、QRコードには詳細情報の提供元となる緊急情報提供サーバ330またはそのホームページのURLが含まれる。
【0049】
携帯電話端末200は、撮影機能を有し、小型表示板10の画像を撮影してそれに含まれるQRコードからインターネット120におけるURLを抽出する。携帯電話端末200は、抽出されたURLを送信してインターネット120を介して緊急情報提供サーバ330の緊急情報DB331からその路線に関する提供情報、例えばホームページを呼び出して受信し自己の画面に表示する。
【0050】
路線情報提供サーバ330は、インターネット120を介してURL接続された際、緊急情報DB331から指定された情報データを取り出して請求元の携帯電話端末200に宛てて返信する。携帯電話端末200は、周知の技術で、緊急情報提供サーバ330との間で、緊急情報を取得できる。緊急情報は、緊急状態発生の際、緊急情報提供サーバ330を介して緊急情報DB331にオペレータにより入力される。その詳細は省略する。
【0051】
このような構成を採用したので、携帯電話端末ユーザは、所持する携帯電話端末で、乗車車両の延着時間、乗換え案内などの詳細情報を容易に取得することができる。上記実施例2による路線情報の入手によっても、入手できるが、自己路線の場合、表示管理サーバ110Cが速やかに対応できるので、乗客の便に有効である。勿論、上記実施例と混在、併用が可能である。
【0052】
すなわち、乗客の携帯電話端末からQRコードを容易にスキャンできる環境を提供し、乗車中に目的地までの路線内で事故が発生した場合、交通機関が運営する事故・災害対応サーバにアクセス可能なQRコードを表示させることで、各乗客のニーズにあった他路線、他交通手段による迂回方法などの詳細情報をいち早く乗客に通知することができる。したがって、乗客による混乱を避けることに有効である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
携帯電話端末の所持者が撮影機能を有する携帯電話端末で車内広告に関する画像情報を容易に撮影するという目的を、画像情報を画面表示する小型表示板をつり革、荷物棚前枠など床面に近い露出場所に備えることにより実現した。したがって、小型表示板に表示する詳細情報を、車両事故を含む路線の案内情報に応用することが可能であり、更に、上記実施例に限定されることなく、乗客が車内で取得したい情報に対してその取得を容易にする用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】公共交通機関の車両内での情報表示システムの実施例を示した説明図である。(実施例1)
【図2】公共交通機関の車両内での情報表示システムの図1とは異なる実施例を示した説明図である。(実施例2)
【図3】公共交通機関の車両内での情報表示システムの図1とは異なる実施例を示した説明図である。(実施例3、実施例4)
【図4A】公共交通機関の車両内での情報表示システムにおける画面表示の実施例を示した説明図である。(実施例1、実施例2)
【図4B】公共交通機関の車両内での情報表示システムにおける画面表示の実施例を示した説明図である。(実施例3)
【図4C】公共交通機関の車両内での情報表示システムにおける画面表示の実施例を示した説明図である。(実施例4)
【図5A】公共交通機関の車両内での情報表示システムの実施例をブロックで示した説明図である。(実施例1、実施例2)
【図5B】公共交通機関の車両内での情報表示システムの実施例をブロックで示した説明図である。(実施例3)
【図5C】公共交通機関の車両内での情報表示システムの実施例をブロックで示した説明図である。(実施例4)
【符号の説明】
【0055】
1−A、1−B、1−N、2−A、2−B 広告媒体
10、11A、11B、11N、12A〜12D、13A〜13C、13M 小型表示板
12 荷物棚前枠
14A、14B、14C 画像情報
15A、15B、15C QRコード
22、32 、つり革
100 小型表示システム
101 表示制御部
110A、110B、110C 表示管理サーバ
120 インターネット
200 携帯電話端末
310 企業情報提供サーバ
311 企業情報DB
320 路線情報提供サーバ
321 路線情報DB
330 緊急情報提供サーバ
331 緊急情報DB
410 車両
411 位置情報通知ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバから配信された各種の画像情報を小型表示板で受けて公共交通機関の車両内で画面表示する情報表示システムにおいて、
前記画像情報は、インターネットまたはイントラネットによるネットワークにアクセスして各種情報を取得するアドレスを有する二次元情報コードを含み、
前記小型表示板は、撮影機能を有する携帯電話端末で画面の画像情報を手近で撮影できるように、つり革、荷物棚前枠を含む床面に近い露出場所に備えられる
ことを特徴とする車両内での情報表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車両内での情報表示システムにおいて、前記小型表示板は、車両内の中吊り、天井側面を含む手の届かない位置の広告媒体それぞれに対応する前記露出場所に設置され、表示される二次元情報コードには当該広告媒体に関する情報提供サーバのアドレスを含むことを特徴とする車両内での情報表示システム。
【請求項3】
請求項1に記載の車両内での情報表示システムにおいて、各車両にはその車両の現在位置情報とその車両の識別情報とを前記管理サーバへ通知する位置情報通知ユニットを備えており、更に、前記位置情報通知ユニットと、各車両の路線に関する駅名、時刻表を含む路線情報データベースと、前記車両の位置情報を受けた際に前記路線情報データベースを駆使してその車両位置情報から当該車両の路線記号、行先駅名、および所要時間を含む路線情報を提供する路線情報提供サーバとを前記ネットワークに接続し、前記管理サーバは各車両の前記識別情報と前記路線情報提供サーバのアドレスとを前記二次元情報コードに含めて前記小型表示板に送信することを特徴とする車両内での情報表示システム。
【請求項4】
請求項1に記載の車両内での情報表示システムにおいて、車両の運行に支障を生じた際にその障害情報および乗換え情報を含む緊急情報の入力を受けて保存する緊急情報データベースと前記緊急情報データベースに緊急情報を受けた際にその緊急情報を通知する緊急情報提供サーバとのそれぞれを前記ネットワークに接続して備え、前記管理サーバが緊急情報提供サーバから通知依頼を受けた際にはその緊急情報を提供できるアドレスを前記二次元情報コードに含めて関連車両の前記小型表示板に送信することを特徴とする車両内での情報表示システム。
【請求項5】
請求項1に記載の車両内での情報表示システムにおいて、前記携帯電話端末は、前記小型表示板の画像情報から前記二次元情報コードを取得した際に、当該情報コードに含まれるアドレスにより前記ネットワークを介しアクセスして所定の情報提供サーバと接続し、その提供情報を前記小型表示板で受けて画面表示することを特徴とする車両内での情報表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【公開番号】特開2009−192766(P2009−192766A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32630(P2008−32630)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】