説明

内視鏡を備えた観察装置

【課題】 内視鏡を備えた観察装置を提供する。
【解決手段】 この観察装置の内視鏡(3)は、案内部(4)に回転自在にかつ移動自在に取り付けられている。この観察装置の利点は、本質的には、閉鎖容器の内部全体の化学反応や物理的反応をオンラインで視覚的に監視できるということにある。この観察装置によれば充填物の堆積をより良く検査できるから、この観察装置はクロマトグラフ用カラムに使用されたときに特に有利である。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、内視鏡を備えた観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡を備えた観察装置は公知であると共に慣用されており、例えば、化学産業で容器や導管を視覚的に観察するために使用されている。
【0003】
しかしながら、これらの観察装置は、例えば容器全体の沈降プロセスやクロマトグラフ用カラムの充填物の堆積等を監視するために、閉鎖容器の内部で化学反応や物理的反応が起こっている最中に、これらの閉鎖容器の内部を視覚的に観察するためには使用できないという欠点を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、このような欠点を除去することができる、内視鏡を備えた観察装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的は、内視鏡が案内部に回転自在に且つ移動自在に取り付けられている、本考案の観察装置によって達成される。
【0006】
したがって、本考案の主題は、内視鏡が案内部に回転自在に且つ移動自在に取り付けられた、内視鏡を備えた観察装置にある。
【0007】
本考案の観察装置の特定の実施例は、請求項2乃至4から明らかである。
【0008】
実用新案登録請求の範囲に記載された個々の特徴の一又は二以上の特徴は、各場合において、本考案による別々の解決策を構成し、又、各実施例の特徴は任意に所望の方法で組み合わせることができる。
【0009】
本考案の観察装置の利点の本質は、閉鎖容器の内部全体の化学反応や物理的反応をオンラインで視覚的に監視できるという事実にある。本考案の観察装置によれば充填物の堆積をより良く検査することができるから、本考案の観察装置は、クロマトグラフ用カラムに使用されたとき、特に有利である。
【0010】
本考案の主題の一つの実施可能な形態を、添付図面に記載した断面図を参照して、以下に詳細に説明する。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1は、容器の壁2に組み込まれた観察装置1を示す。観察装置1は、本質的には、内視鏡3と、第1端及び第2端を備え、かつ、内腔を備えた、円筒形案内部4と、回転−移動装置7とを有する。案内部4は、好ましくはブッシュとして構成され、その第1端にフランジ5が、また、その第2端にねじ6が、それぞれ形成されている。案内部4は、ナット8によって、容器の壁2に締まり嵌めされて一体化されている。これに対し、内視鏡3は内腔の内部に回転自在にかつ移動自在に取り付けられている。O−リング9とクランプねじ10とによってこの構造の漏れ止めが図られている。回転−移動装置7は案内部分4の第2端に配置されている。この回転−移動装置7は、内視鏡3を案内部4で360度に亘って回転させることができ、かつ、内視鏡3を案内部4の軸線に沿って上下に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 観察装置
2 容器の壁
3 内視鏡
4 円筒形の案内部
5 フランジ
6 ねじ
7 回転−移動装置
8 ナット
9 O−リング
10 クランプねじ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡(3)が案内部(4)に回転自在に且つ移動自在に取り付けられている、内視鏡を備えた観察装置。
【請求項2】 前記案内部(4)は、第1端と第2端と内視鏡(3)を案内するための内腔とを備えた円筒形部であり、好ましくはブッシュであり、前記案内部(4)の第1端にはフランジ(5)が形成され、前記案内部(4)の第2端にはねじ(6)が形成されている、請求項1に記載の観察装置。
【請求項3】 前記内視鏡(3)は前記案内部(4)に液密を保持した状態で取り付けられている、請求項1に記載の観察装置。
【請求項4】 前記内視鏡(3)の回転−移動装置(7)が前記案内部(4)の前記第2端に配置されている、請求項2に記載の観察装置。

【図1】
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