説明

内部熱スプレッダめっき方法および装置

【課題】半導体装置の熱管理のために構成された熱スプレッダと他の部品をめっきする方法を提供する。
【解決手段】細長い上方チャネル122と細長い下方チャネル121とを形成する複数の非導電性シールド130と、入口を通って下方チャネルに入り、上方チャネルに向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向けるように配向された一連の入口を備えるめっき溶液スパージャと、上方チャネルおよび下方チャネルの外部に、その全長に沿って配置された複数のアノードとを備える、改良方法およびめっきシステム100。方法は、加工物900をめっき溶液に浸漬させることと、加工物を少なくとも部分的にチャネルの内部に配置することと、アノードと加工物との間に電流を流し、加工物をチャネルの全長に沿って移動させることとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によって本明細書に完全に組み込まれる米国仮出願第60/272805号の利益を主張する。
【0002】
本発明の分野は、半導体装置の熱管理のために構成された熱スプレッダと他の部品をめっきする方法である。
【背景技術】
【0003】
一般的な連続めっきシステムは、細長いめっき室/セルと、部品がめっきされている間、セルの全長に沿って部品を移動させるように構成された移動機構とを備える。めっき室は、一端からめっき室に入り、他端からめっき室を出る部品のめっきを、部品がめっき室の全長を横断する時間までに完了することができるように、十分長い。
【0004】
図1Aを参照すると、Technic Inc.から入手可能なMP300など、以前から知られているめっきシステムは、垂直溶液スパージャ11を使用して、めっき溶液80をめっき区画12内に導入し、入ってくる溶液80をめっきされる部品90に向ける。知られているシステムは、電気絶縁シールド13をも使用して、カソード/部品90と1つまたは複数のアノードバスケット14との間の電流の流れを操作する。図1に示したように、シールド13とめっきされる部品90との距離D1は、部品90が、部品90とシールド13との間に配置された垂直スパージャ11の間で移動することを可能にするように、十分長い。図1のシステムと同様なシステムは、めっき溶液80に浸漬されためっきされる縁91と、めっき溶液80の外部に配置されている反対側の縁92とを有する、印刷回路板90の単一縁91をめっきするために、通常使用される。図1のシステムと同様なシステムは、めっきのために使用される内部セル15と、溶液が戻るための外部セル16と、1つまたは複数の流体入口15Aと、1つまたは複数の流体出口16Aとを通常備える。流体は、通常、流体入口15Aを通って内部セル15に入り、内部セル15を流れ出て外部セル16に入り、次いで、流体出口16Aを通って外部セル16から流れ出る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
残念ながら、以前から認識されているかいないかにかかわらず、図1のシステムと同様なシステムは、加工物上の最適な金属分布を常に提供するとは限らない。したがって、向上した金属分布を有するめっきシステムが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、改良めっきシステムおよび方法を対象とし、改良めっきシステムは、細長い上方チャネルおよび細長い下方チャネルと、入口を通って下方チャネルに入り、上方チャネルに向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向けるように配向された一連の入口を備えるめっき溶液スパージャとを備えるようなものである。そのようなシステムの好ましい実施形態は、細長い上方チャネルと細長い下方チャネルとを形成する複数の電気絶縁シールドを備え、上方チャネルおよび下方チャネルは、それぞれ、1インチ(約25mm)以下の幅と、電源に電気結合され、かつ上方チャネルまたは下方チャネルの内部に配置された複数の部品保持クランプと、入口を通って下方チャネルに入り、上方チャネルに向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向けるように配向された一連の入口を備えるめっき溶液スパージャと、上方チャネルおよび下方チャネルの外部に、その全長に沿って配置された複数のアノードとを有する。
【0007】
加工物をめっきする改良方法は、めっきする加工物をめっき溶液のボリュームに浸漬させることと、めっきする加工物を、少なくとも部分的に上方めっきチャネルおよび下方めっきチャネルの内部に配置することとを含み、上方めっきチャネルおよび下方めっきチャネルが、非導電性側面を備え、チャネルが、互いに対向して配置され、かつ互いから離れており、チャネル間の分離が、めっきする加工物の中心にほぼわたって位置する1対の溶液出現スロットを形成し、方法がさらに、加工物と1つまたは複数のアノードとの間に電流を流すことを含み、電流の流れが、溶液出現スロットを通過し、方法がさらに、シールドに本質的に平行である加工物の表面上に、1つまたは複数の内部熱スプレッダを形成するために、めっきチャネルの全長に沿って、めっきする加工物を移動させることを含む。
【0008】
析出速度は、本明細書に記述したシステムに見られるより乱流の溶液流とより少ないカソードアノード制限とを通して、大きく増大することができることが予期される。
【0009】
加工物をめっきするために、本明細書に記述しためっきシステムを使用することにより、加工物間のめっきがより均一になり、また各部品が、セルの内部の同じ深さに配置され、かつ同じシールド分布を有する結果として、オーバーめっきがより少なくなることが予期される。
【0010】
本明細書に記述した方法および装置は、別個の部品の全表面をめっきするのに特に適しており、より具体的には、半導体装置の熱管理のために構成された内部熱スプレッダ(Internal Heat Spreader、IHS)または他の部品をめっきするのに特に適している。
【0011】
本発明の様々な目的、特徴、態様、および利点は、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な記述と、ならびに添付の図面とから、より明らかになるであろう。図面では、同じ符号は、同じ構成要素を表している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
加工物900上に向上した金属分布を提供する、改良めっきシステム100を図2Aに示す。改良システム100では、従来のめっきシステムに見られる垂直スパージャ(図1のスパージャ11)は排除され、流体800は、水平スパージャ110として作用する室の底面を通って室120に入る。垂直スパージャを排除することによって、めっきされる部品900とシールド130との距離D2を、低減することができる(対応して、チャネルの側面を形成するフィールド間の距離D4も低減される)。めっきされる部品900とシールド130との距離D2は、1インチ(約25mm)以下であることが好ましく、0.5インチ(約13mm)以下であることがより好ましい。
【0013】
図2Aのシステムは、図1のシステム(Technic Inc.MP300)を以下の方式で修正することによって獲得することが可能である。(1)管状垂直溶液スパージャを排除して、それらを、溶液が、側面からではなく、部品の底面から上面まで、めっきする部品の周囲を乱流として進むように、下方プレナムに製造された穴111と置き換える。(2)溶液の速度を増大させる。(3)シールドを移動してめっきする部品(カソード)により近付ける。(4)クランプと部品が、シールド間で移動することを依然として可能にしながら、部品を適切に保持するように、部品保持クランプを十分に狭く組み込む。および(5)まずめっき/部品保持固定具を洗浄および乾燥し、その後、めっき部分と固定具の下半分を洗浄および乾燥する、複式洗浄および乾燥プロセスを組み込む。
【0014】
流体の流れが、第1のチャネルを通って第2のチャネルに向かい、図2Aおよび2Bに示したようにチャネル間のギャップ131に対して配置された部品900に向かって流れるように、流体の流れを向けるために、穴/入口111を有し、かつ上方チャネル122と下方チャネル121とによって少なくとも部分的に形成された室120の端部に配置された1つまたは複数の水平スパージャ110を使用することは、より乱流の流体の流れと、対応するより速い析出速度とを提供すると予期される。望ましい乱流を獲得するために、上方チャネルと下方チャネルとの距離D5(ギャップ131の幅)は、加工物900の高さD6の20パーセント程度に低いことが好ましい。
【0015】
本質的に、図2Aのシールド130は、狭い上方めっきチャネルと下方めっきチャネル(121および122)とを形成し、それを通って、めっきされる部品は、上方めっきチャネル122の内部に配置された一方の縁902と、下方めっきチャネル121の内部に配置された反対側の縁901とを有する各部品900と共に移動する。シールド130は、電気的に絶縁されているので、加工物900とアノードバスケット140との間の電流の流れは、上方シールドと下方シールドとの間のギャップ131を通過させられる。チャネル120内の部品900の位置および移動は、部品900をクリップ170にクリップ固定し、クリップ170を移動させることによって達成される。
【0016】
図3Aは、図1のシステムが使用する部品保持クランプ/クリップ170Aの当初の構成を示し、一方図3Bは、図2Aのシステムで使用される改良クリップ170を示す。クランプ構成は、クリップ170の厚さD5を低減することによって、シールドと、クランプによって保持されている加工物との距離D2を0.5インチ(約13mm)以下に低減することを可能にするように修正されていることに留意されたい。
【0017】
めっきされる部品よりアノードの近くにシールドを移動させることによって、シールドを使用してアノードを遮蔽するのではなく、シールドによって形成された狭いチャネルの内部で加工物を移動させることによって、めっきシステムの加工物/カソードを遮蔽することにより、加工物上の析出金属の分布が、より良好になることが予期される。したがって、シールド130とアノード140との距離D3は、めっきされる部品900とシールド130との距離D2より大きいことが予期される。
【0018】
図2Aのシステムを使用する方法1000は、以下のステップを含むことが可能である(図4参照)。ステップ1010、すなわち、めっきする加工物900をめっき溶液800のボリュームに浸漬させる。ステップ1020、すなわち、めっきする加工物900を、少なくとも部分的に上方めっきチャネル122および下方めっきチャネル121の内部に配置し、上方めっきチャネルおよび下方めっきチャネルが、非導電性側面(シールド130)を備え、チャネル121および122が、互いに対向して配置され、かつ互いに離れており、チャネル間の分離が、めっきする加工物900の中心にほぼわたって位置する1対の溶液出現スロット131を形成する。ステップ1030、すなわち、加工物900と1つまたは複数のアノード140との間に電流を流し、電流が、溶液出現スロット131を通過する。およびステップ1040、すなわち、1つまたは複数の内部熱スプレッダ(911、921)の上に電気析出層を形成するために、めっきする加工物900をめっきチャネル121および122の全長に沿って移動させる。加工物900の表面(910、920)は、この動作中、シールド130に本質的に平行である。
【0019】
以上の方法は、1つまたは複数の以下のステップをさらに備えることが可能である。ステップ1005、すなわち、めっき中に加工物を保持および移動させるように構成されたフレームに、加工物を結合する。ステップ1050、すなわち、めっき後、加工物を湿らせたまま、フレームの少なくとも一部を洗浄および乾燥する、第1洗浄および乾燥サイクルを実施する。およびステップ1060、すなわち、第1洗浄および乾燥サイクル後、加工物を内部セル150から取り外して、洗浄および乾燥する、第2洗浄および乾燥サイクルを実施する。まずフレームを乾燥する、そのような2ステッププロセスの使用により、しみのない加工物の乾燥が得られるが、その理由は、クリップからの潜在的に汚染された洗浄水が、加工物の上に再析出するおよび/または加工物にしみをつけることができないからである。
【0020】
以下のステップも、以上の方法において使用されたとき、有利であることが立証される可能性がある。a)加工物/部品とクリップとを清浄水で洗浄する。b)しみにかまわず、クリップのみを乾燥する。c)クリップを乾燥させたまま、部品のみを超純水で洗浄する。d)部品を乾燥する。この乾燥方法により、クリップからの汚染された洗浄水が、乾燥中に部品の上にはねかかって、熱スプレッダにしみを付ける可能性が防止される。
【0021】
この方法の変形形態は、加工物900上の最適なめっき分布または少なくともより均一なめっき分布を獲得するために、1インチ(約25mm)以下の幅を有し、および/またはチャネル間のスロット131の幅を調節するステップを含むチャネルの使用を含むことが可能である。
【0022】
好ましい実施形態では、水平スパージャ110は、チャネル内で乱流を提供するように、適切に寸法決めされる。セルがオーバーフローしないように、十分に排水が可能であるように注意しなくてはならない。また、めっき流体が、セルより上のクリップの部分にはねかからないようにしながら、クリップの浸漬部分の上に乱流を達成するのは困難である。クリップの上にはねかかった溶液は、前述した洗浄乾燥の懸念の一因となる。
【0023】
室120は、表面のはねかけを最小限に抑えながら、加工物を横断する乱流を見込むことが好ましい。これは、一般に、所与の直径を有する一連の穴を備える放出プレナム(水平スパージャ110)を構成することによって達成される。これらの穴は、流体をクリップ内に含まれている部品に向けるような方式で穴あけされる。めっき溶液は、バルブ型リストリクタを通して、このプレナムを通ってくみ上げられ、このバルブは、めっき溶液の表面にはねかけを生じずに、最大流を達成するように調節される。放出プレナムと部品との距離、放出プレナムの穴の直径、およびプレナムを通る流速は、すべて、溶液表面のはねかけを最小限に抑えながら、加工物における乱流を最大にするように設定される。
【0024】
シールド120は、電気絶縁材料のシートを備えることが好ましい。シートには、スロットが、電流の流れを可能にするように機械加工されており、スロットは、めっきする部品の中心に配置される。スロットの長さは、流れる電流が制限されているアノードの長さと一致すべきであり、スロットの高さは、電気めっきされた構成要素の上に最良の金属分布を提供するように選択される。経験的に、約1/4”(約6.4mm)のスロットは、側面の正方形熱スプレッダ1 1/4”(約32mm)をめっきするのに十分な電流を可能にする。この例では、シールドは、めっきする部品を含んでいるクリップの1/2”(約13mm)内で移動された。
【0025】
好ましい実施形態では、溶液の速度は、乱流の領域内に明らかにあるようなものである。これは、めっき電解液を加工表面において補充するために重要であり、補充は、金属析出速度を増大させるために必要である。上述したセルを使用して、電解液をベースとするスルファメートからニッケルを析出させるとき、2ミクロン/分を超える析出速度を達成した。
【0026】
システム100は、以下の金属、すなわちNi、Au、Ag、Sn、Cu、Pb、In、Bi、またはこれらの合金の1つまたは複数800を析出させるように構成された金属電解液と共に使用するように、特に適合されていることが予期される。
【0027】
システム100は、加工物900が、半導体装置から熱を除去または散逸させるように特に構成された1つまたは複数の銅熱スプレッダを備える場合に、有利に使用される可能性があることが予期される。代替として、銅は、アルミニウム、アルミニウムシリコン合金、コバール合金42、またはそれらの合金で置き換えることが可能である。
【0028】
好ましいシステムおよびまたは方法を使用することにより、析出された金属の厚さが、めっきされる加工物の表面上で、1ミクロン未満だけ変化するように、金属の均一な分布を維持しながら、少なくとも2ミクロン/分の析出速度が得られることが予期される。約4ミクロンのニッケルで電気めっきされたサンプルの31mmの正方形熱スプレッダは、部品上で、3.5ミクロンから4.5ミクロンの膜均一性を有していた。最適化された遮蔽方法を使用せずにめっきされた同一部品は、通常、最低で3ミクロンから最高で6ミクロンを超えていた。
【0029】
以上のように、改良めっきシステムの特定の実施形態と応用を開示した。しかし、当業者には、すでに記述した修正以外の多くのさらなる修正が、本明細書の発明の概念から逸脱せずに可能であることが明らかなはずである。したがって、本発明の主題は、添付の請求項の精神において他に限定されない。さらに、本明細書と請求項の両方を解釈する際に、すべての用語は、文脈と矛盾しない最も広範な可能な方法で解釈されるべきである。具体的には、「備える」と「備えている」という用語は、非排他的な方法で、要素、構成要素、またはステップを指し、参照された要素、構成要素、またはステップが、存在する、または使用される、あるいは明らかには参照されていない他の要素、構成要素、またはステップと組み合わせることが可能であることを示すと解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】従来の技術のめっきシステムの斜視図である。
【図2A】本発明を具体化するめっきシステムの斜視図である。
【図2B】図2Aのシステムにおいてめっきされる部品の詳細図である。
【図3A】図1のシステムにおいて使用するのに適したクリップの上面図である。
【図3B】図2Aのシステムにおいて使用するのに適したクリップの上面図である。
【図4】本発明を具体化する方法の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い上方チャネルおよび細長い下方チャネルと、
入口を通って前記上方チャネルおよび前記下方チャネルの一方に入り、前記上方チャネルおよび前記下方チャネルの他方に向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向けるように配向された一連の入口を備えるめっき溶液スパージャとを備えるめっきシステム。
【請求項2】
アノードと、
第1表面導電性表面、第2導電性表面、および周辺縁を備えるほぼ平面のカソードとをさらに備え、前記第1導電性表面および前記第2導電性表面が、互いにほぼ平行で、かつカソードの両側に配置され、
前記スパージャが、前記第1導電性表面または前記第2導電性表面のいずれかに対するのと同程度に、前記カソードの前記周囲縁に対して少なくとも接近して配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記スパージャが、前記カソードとほぼ同一平面上の平面において、前記入口を通って前記カソードに向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向ける、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルのそれぞれが、前記カソードとほぼ平行な、2つのほぼ平面でかつ平行な非導電性側面を備え、
前記カソードが、前記非導電性側面間において、前記上方チャネルおよび前記下方チャネルのそれぞれの内部に少なくとも部分的に配置される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルが、互いに対向して配置され、かつ互いに離れており、前記チャネル間の分離が、1対の溶液出現スロットを形成し、
電流が、前記出現スロットを通る以外に、前記アノードと前記カソードとの間を流れることを防止するように、前記チャネルが構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記出現スロットが、前記カソードの中心線に対してほぼ平行に配置される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記カソードが、誘電体基板を備え、前記導電性表面が、前記誘電体基板上に熱スプレッダを形成するのを促進するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルのそれぞれが、1インチ以下の幅を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記スパージャが、水平に配置され、かつ前記入口を通って前記下方チャネルに入り、前記上方チャネルに向かって流れるように、あらゆるめっき溶液を向ける、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルのそれぞれが、0.5インチ以下の幅を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルのそれぞれが、0.5インチ以下の幅を有し、電源に電気結合され、かつ前記上方チャネルまたは前記下方チャネルの内部に配置された複数の部品保持クランプをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルの外部に、前記上方チャネルおよび前記下方チャネルの全長に沿って配置された複数のアノードをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記上方チャネルおよび前記下方チャネルが、ある距離だけ離れ、前記上方チャネルおよび前記下方チャネルの少なくとも一方が、移動して、前記距離を変化させるように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
めっきされる部品からチャネル壁までの最短距離が、前記チャネル壁とアノードとの最短距離より短い、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
アノードと、平面カソードと、スパージャと、複数の電気絶縁シールドとを備え、
前記複数のシールドのそれぞれが、前記アノードと前記カソードとの間に配置されるが、前記スパージャと前記カソードとの間には配置されず、前記複数のシールドのそれぞれが、前記カソードとほぼ平行な2つの基準面の一方とほぼ同一平面上にあり、
前記スパージャが、前記カソードとほぼ同一平面上の平面に沿って、前記カソードの縁に向けてめっき流体を向けるように構成されるめっきシステム。
【請求項16】
加工物をめっきする方法であって、
めっきする加工物をめっき溶液のボリュームに浸漬することと、
めっきする加工物を、上方めっきチャネルおよび下方めっきチャネルの内部に少なくとも部分的に配置することとを含み、前記上方めっきチャネルおよび前記下方めっきチャネルが、非導電性側面を備え、前記チャネルが、互いに対向して配置され、かつ互いから離れており、前記チャネル間の距離が、めっきする加工物の中心にほぼわたって位置する1対の溶液出現スロットを形成し、方法がさらに、
電流を前記加工物と1つまたは複数のアノードとの間に流すことを含み、前記電流が、前記溶液出現スロットを通過した後でのみ、前記上方チャネルおよび前記下方チャネルに流れ込み、方法がさらに、
シールドに本質的に平行な前記加工物の表面上に、1つまたは複数の内部熱スプレッダを形成するために、前記めっきする加工物を前記めっきチャネルの全長に沿って移動させることを含む方法。
【請求項17】
めっき中に前記加工物を保持および移動させるように構成されたフレームに、前記加工物を結合することと、
めっき後、加工物を湿らせたまま、前記フレームの少なくとも一部を洗浄および乾燥する第1洗浄および乾燥サイクルを実施することと、
第1洗浄および乾燥サイクル後、前記加作物を洗浄および乾燥する第2洗浄および乾燥サイクルを実施することとをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
水を前記第1洗浄サイクルおよび前記第2洗浄サイクルに使用し、前記第2洗浄サイクルが、前記第1洗浄サイクルに使用された水より少ない不純物を有する水を使用する、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−57049(P2008−57049A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−301343(P2007−301343)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【分割の表示】特願2002−569305(P2002−569305)の分割
【原出願日】平成14年2月21日(2002.2.21)
【出願人】(501228624)ハネウエル・インターナシヨナル・インコーポレーテツド (24)