説明

内部熱交換器及び車両用空気調和装置

【課題】冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる内部熱交換器を提供する。
【解決手段】内部熱交換器4Aは、貯液室12を有する密閉ケース11と、冷凍サイクルのコンデンサの冷媒出口側と膨張弁の冷媒入口側の間に接続され、貯液室12の下方位置に開口部13を有する高圧側配管8と、冷凍サイクルのエバポレータの冷媒出口側に接続され、貯液室12を貫通する低圧側配管10とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気圧縮式(ヒートポンプ式)の冷凍サイクル内に配置され、高圧側の冷媒と低圧側の冷媒間で熱交換を行う内部熱交換器、及び、これを備えた車両用空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内部熱交換器を備えた冷凍サイクルが従来より提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。この種の冷凍サイクルの一従来例が図7に示されている。図7において、冷凍サイクル50は、冷媒を圧縮するコンプレッサ51と、このコンプレッサ51からの高温高圧の冷媒を放熱させるコンデンサ52と、このコンデンサ52で冷却された高圧の冷媒を一時的に貯留し、液冷媒のみを流出するリキッドタンク53と、このリキッドタンク53からの高温の液冷媒と下記するエバポレータ56からの低温の冷媒の間で熱交換させる内部熱交換器54と、この内部熱交換器54からの高圧側の液冷媒を減圧する膨張弁55と、この膨張弁55で減圧された低温低圧の冷媒より吸熱するエバポレータ56とを備えている。
【0003】
冷凍サイクル50の高圧側の冷媒と低圧側の冷媒同士を内部熱交換器54で熱交換させる。これによって、図8に示すように、高圧側の冷媒(コンプレッサ51の出口側冷媒と膨張弁55の入口側冷媒間)のエンタルピー差と、低圧側の冷媒(膨張弁55の出口側冷媒とコンプレッサ51の入口側冷媒間)のエンタルピー差が共に拡大し、冷凍サイクル50の性能が向上する。特に、p−h特性線のエンタルピー差が小さい冷媒を使用する冷凍サイクル50にあって、有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−106688号公報
【特許文献2】特開2000−320909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の内部熱交換器54を備えた冷凍サイクル50は、コスト高になる。そのため、冷凍サイクル50の性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる内部熱交換器、及び、これを備えた車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、貯液室を有する密閉ケースと、冷凍サイクルのコンデンサの冷媒出口側に接続され、前記貯液室に開口する第1高圧側配管部と、前記冷凍サイクルの減圧手段の冷媒入口側に接続され、前記貯液室の下方位置に開口する第2高圧側配管部と、前記冷凍サイクルのエバポレータの冷媒出口側に接続され、前記貯液室を貫通する低圧側配管とを備えたことを特徴とする。
【0008】
前記第1高圧側配管部と前記第2高圧側配管部は、前記貯液室の下方位置に開口部を有する1本の高圧側配管にて構成することが好ましい。前記開口部は、軸方向に長い長孔であることが好ましい。
【0009】
前記第1高圧側配管部と前記第2高圧側配管部は、前記貯液室にそれぞれ開口された別体の配管であっても良い。前記第1高圧側配管部と前記第2高圧側配管部は、互いの端部の開口部が離間していることが好ましい。前記第1高圧側配管部と前記第2高圧側配管部は、互いの端部の開口部が離間し、且つ、双方の開口部の位置がオフセットしていることが好ましい。
【0010】
車両用空気調和装置の冷凍サイクルに内部熱交換器を備えるものを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンデンサより第1高圧側配管部を通って内部熱交換器内に入った高圧側の冷媒は、第1高圧側配管部が開口している貯液室に入り込み、貯液室に溜まった高圧側の高温冷媒と低圧側配管を通過する低圧側の低温冷媒とが熱交換するため、高圧側の冷媒は冷却され、低圧側の冷媒は加熱される。又、冷凍サイクルの冷媒循環量は、貯液室に溜まる冷媒量によって調整されると共に、第2高圧側配管が貯液室の下方位置に開口し、貯液室に溜まった冷媒の内の液冷媒が減圧手段に供給されるため、内部熱交換器がリキッドタンクの機能を兼用し、冷凍サイクルに別途リキッドタンクを配置する必要がない。以上より、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる。
【0012】
また、内部熱交換器は、密閉ケースと高圧側の配管と低圧側の配管を主要な構成部品とし、冷凍サイクルを構成する配管を一部利用可能であるため、非常に単純な構造で、しかも、低コストに作製可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、車両用空気調和装置の冷凍サイクルの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、内部熱交換器の概略断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、内部熱交換器の概略断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示し、内部熱交換器の概略断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示し、内部熱交換器の概略断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態を示し、内部熱交換器の概略断面図である。
【図7】従来例を示し、車両用空気調和装置の冷凍サイクルの概略構成図である。
【図8】従来例の冷凍サイクルのP−H特性線図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態を示す。この第1実施形態に係る車両用空気調和装置は、蒸気圧縮式(ヒートポンプ式)の冷凍サイクル1を備えている。冷凍サイクル1は、コンプレッサ2とコンデンサ3と内部熱交換器4Aと減圧手段である膨張弁5とエバポレータ6と、これらの間をそれぞれ接続して冷媒を循環させる高圧側配管7,8及び低圧側配管9、10とを備えている。冷媒は、HFO1234yfが使用されている。
【0016】
コンプレッサ2は、冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒として吐出する。
【0017】
コンデンサ3は、高温高圧の冷媒と空気との間で熱交換する。この熱交換によってコンデンサ3を通過した冷媒は冷却され、コンデンサ3を通過した空気は加熱される。
【0018】
内部熱交換器4Aは、コンデンサ3を通過した高温の冷媒とエバポレータ6を通過した冷温の冷媒との間で熱交換し、コンデンサ3を通過した冷媒を更に冷却する。内部熱交換器4Aの詳しい構成については、下記に詳述する。
【0019】
膨張弁5は、内部熱交換器4を通過した冷媒を膨張(減圧)させて低温低圧のガス冷媒としてエバポレータ6に送出する。
【0020】
エバポレータ6は、膨張弁5から送出された低温の冷媒と空気との間で熱交換する。この熱交換によってエバポレータ6を通過した冷媒は加熱され、空気は冷却される。
【0021】
車両用空気調和装置は、エバポレータ6を空気の冷却源として利用したり、コンデンサ3を空気の加熱源として利用することによって所望温度の空調風を作製する。
【0022】
次に、内部熱交換器4Aの構成を説明する。図2に示すように、内部熱交換器4Aは、貯液室12を有する密閉ケース11と、コンデンサ3の冷媒出口側に接続され、貯液室12に開口する第1高圧側配管部8Aと、膨張弁5の冷媒入口側に接続され、貯液室12に開口する第2高圧側配管部8Bと、エバポレータ6の冷媒出口側に接続され、貯液室12を同じく貫通する低圧側配管10とを備えている。
【0023】
密閉ケース11は、円筒形状であり、円筒部11aと、この円筒部11aの上下面を閉塞する上蓋部11b及び下蓋部11cとから構成されている。密閉ケース11は、その軸方向が上下方向(重力方向)に対して斜めに配置されている。
【0024】
第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bは、この第1実施形態では、貯液室12の下方位置に開口部13を有する1本の高圧側配管8にて構成されている。つまり、高圧側配管8は、コンデンサ3の冷媒出口と膨張弁5の冷媒入口との間を接続する高圧側配管8の一部を利用している。
【0025】
高圧側配管8は、ストレート形状であり、密閉ケース11の上蓋部11bと下蓋部11cを出入口として貯液室12を貫通している。従って、高圧側配管8は、その軸方向が上下方向に対して斜めに配置されている。高圧側配管8は、コンデンサ3から膨張弁5に向かって流れる冷媒が貯液室12内を下方から上方に流れるよう配置されている。
【0026】
開口部13は、貯液室12の下方位置に設けられている。開口部13は、コンデンサ3を通過した冷媒を貯液室12に流出させる第1高圧側配管部8Aの開口と、膨張弁5に冷媒を送出する第2高圧側配管部8Bの開口との双方を兼用している。開口部13は、例えば複数の円孔である。
【0027】
低圧側配管10は、エバポレータ6の冷媒出口とコンプレッサ2の冷媒入口との間を接続する低圧側配管10の一部である。低圧側配管10は、ストレート形状であり、高圧側配管8と同じく、密閉ケース11の上蓋部11bと下蓋部11cを出入口として貯液室12を貫通している。低圧側配管10は、エバポレータ6からコンプレッサ2に向かって流れる冷媒が貯液室12内を上方から下方に流れるよう配置されている。つまり、低圧側配管10と高圧側配管8は、冷媒の流れる方向が逆になっている。
【0028】
上記構成において、コンデンサ3より高圧側配管8を通って内部熱交換器4A内に入った高圧側の冷媒は、冷凍サイクル1の冷媒循環量に応じて開口部13より貯液室12に入り込む。貯液室12には冷凍サイクル1の冷媒循環量に応じて冷媒を溜まる。貯液室12には低圧側配管10が貫通しているため、貯液室12に溜まった高圧側の高温冷媒と低圧側の低温冷媒とが熱交換し、高圧側の冷媒は冷却され、低圧側の冷媒は加熱される。これにより、高圧側の冷媒の過冷却度(サブクール)が向上し、低圧側の冷媒の過熱度(スーパーヒート)が向上する。
【0029】
又、冷凍サイクル1の冷媒循環量は、貯液室12に溜まる冷媒量によって調整されると共に、高圧側配管8の開口部13が貯液室12の下方位置に開口し、貯液室12に溜まった冷媒の内の液冷媒が膨張弁5に供給される。従って、内部熱交換器4Aがリキッドタンクの機能を兼用し、冷凍サイクル1には別途リキッドタンクを配置する必要がない。以上より、冷凍サイクル1の性能向上と冷凍サイクル1の低コスト化を共に図ることができる。
【0030】
また、内部熱交換器4Aは、密閉ケース12と高圧側の配管と低圧側の配管を主要な構成部品とし、冷凍サイクル11を構成する配管を一部利用可能であるため、非常に単純な構造で、しかも、低コストに作製可能である。特に、この実施形態にあっては、第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bは、貯液室12の下方位置に開口部13を有する1本の高圧側配管8にて構成されている。従って、内部熱交換器4Aの構成を更に単純化できる。
【0031】
高圧側配管8の開口部13は、貯液室12の下方位置に開口している。従って、貯液室12内の冷媒量の変動に関わらず安定的に液冷媒を膨張弁5に供給できる。
【0032】
冷媒は、エンタルピー差がHFC134aよりも小さいHFO1234yfが使用されているが、内部熱交換器4Aの熱交換性能の向上によってシステム性能をHFC134aと同等、若しくはこれ以上にすることができる。
【0033】
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態を示す。図3に示すように、第2実施形態の内部熱交換器4Bは、前記第1実施形態のものと比較するに、高圧側配管8と低圧側配管10が互いの外面を密着して配置されている点が相違する。例えば、二重配管によって構成されている。
【0034】
他の構成は、前記第1実施形態のものと同様であるため、重複説明を回避する。図面の同一構成箇所には、第1実施形態と同一符号を付して明確化を図る。
【0035】
この第2実施形態でも前記第1実施形態と同様の理由によって、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる。
【0036】
高圧側配管8内の高圧側の高温冷媒と低圧側配管10内の低圧側の冷温冷媒が直接に熱交換するため、熱交換性能が向上する。これにより、冷凍サイクルの更なる性能向上を図ることができる。
【0037】
また、高圧側配管8と低圧側配管10を二重配管とすることにより、内部熱交換器4Bの構成を更に単純化できる。又、材料費を安く抑えることができる。
【0038】
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態を示す。図4に示すように、第3実施形態の内部熱交換器4Cは、前記第1実施形態のものと比較するに、高圧側配管8の開口部13の構成が相違する。つまり、開口部13は、軸方向に長い長孔として構成されている。
【0039】
他の構成は、前記第1実施形態のものと同様であるため、重複説明を回避する。図面の同一構成箇所には、第1実施形態と同一符号を付して明確化を図る。
【0040】
この第3実施形態でも前記第1実施形態と同様の理由によって、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる。
【0041】
開口部13は、軸方向に長い長孔として構成されている。従って、コンデンサ3からの冷媒中にガス冷媒が混入している場合には、液冷媒より比重の軽いガス冷媒が開口部13より貯液室12に入り込む確率が非常に高くなる。つまり、気液分離性能が非常に良くなり、膨張弁5にガス冷媒を送出するという事態を防止できる。又、コンデンサ3から高圧側配管8を通って流れてきた冷媒は、そのまま高圧側配管8を通って流出せずに貯液室12に入り込む確率が非常に高いため、流れてきた冷媒の圧力(動圧)が貯液室12に作用して貯液室12の圧力(静圧)を上昇させることができる。貯液室12の圧力上昇によって、貯液室12内の液冷媒が高圧側配管8に押し出され易くなる。これにより、安定的に液冷媒を膨張弁5に供給できる。
【0042】
(第4実施形態)
図5は本発明の第4実施形態を示す。図5に示すように、第4実施形態の内部熱交換器4Dは、前記第1実施形態のものと比較するに、第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bが別体の配管にて構成されている点が相違する。そして、第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bは、互いの端部の開口部13a,13bがD1寸法だけ離間し、且つ、双方の開口部13a,13bの位置がオフセットしている。
【0043】
他の構成は、前記第1実施形態のものと同様であるため、重複説明を回避する。図面の同一構成箇所には、第1実施形態と同一符号を付して明確化を図る。
【0044】
この第4実施形態でも前記第1実施形態と同様の理由によって、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる。
【0045】
第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bは、互いの端部の開口部13a,13bが離間している。従って、コンデンサ3からの冷媒中にガス冷媒が混入している場合には、ガス冷媒が開口部13aより貯液室12に確実に入り込む。つまり、気液分離性能が非常に良くなり、膨張弁5にガス冷媒を送出するという事態を防止できる。
【0046】
第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bは、双方の開口部13a,13bの位置がオフセットしている。従って、コンデンサ3から第1高圧側配管部8Aを通って流れてきた冷媒は、そのまま第2高圧側配管部8Bを通って流出せずに貯液室12に入り込む確率が非常に高いため、流れてきた冷媒の圧力(動圧)が貯液室12に作用して貯液室12の圧力(静圧)を上昇させることができる。貯液室12の圧力上昇によって、貯液室12内の液冷媒が第2高圧側配管部8Bに押し出され易くなる。これにより、安定的に液冷媒を膨張弁5に供給できる。
【0047】
(第5実施形態)
図6は本発明の第5実施形態を示す。図6に示すように、第5実施形態の内部熱交換器4Dは、前記第4実施形態のものと比較するに、第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bの端部の開口部13a,13b間が十分な間隔D2(D2>D1)を持って離間して配置されている。
【0048】
他の構成は、前記第4実施形態のものと同様であるため、重複説明を回避する。図面の同一構成箇所には、第4実施形態と同一符号を付して明確化を図る。
【0049】
この第5実施形態でも前記第1実施形態と同様の理由によって、冷凍サイクルの性能向上と冷凍サイクルの低コスト化を共に図ることができる。
【0050】
第1高圧側配管部8Aと第2高圧側配管部8Bの双方の開口部13a,13b間が十分な距離だけ離間しているので、第4実施形態のものと略同様な理由によって、気液分離性能が非常に良く、又、貯液室12内の液冷媒が第2高圧側配管部8Bに押し出され易くなるという効果がある。
【符号の説明】
【0051】
1 冷凍サイクル
3 コンデンサ
4A〜4E 内部熱交換器
5 膨張弁(減圧手段)
6 エバポレータ
8 高圧側配管
8A 第1高圧側配管部
8B 第2高圧側配管部
10 低圧側配管
13,13a,13b 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯液室(12)を有する密閉ケース(11)と、
冷凍サイクル(1)のコンデンサ(3)の冷媒出口側に接続され、前記貯液室(12)に開口する第1高圧側配管部(8),(8A)と、
前記冷凍サイクル(1)の減圧手段(5)の冷媒入口側に接続され、前記貯液室(12)の下方位置に開口する第2高圧側配管部(8),(8B)と、
前記冷凍サイクル(1)のエバポレータ(6)の冷媒出口側に接続され、前記貯液室(12)を貫通する低圧側配管(10)とを備えたことを特徴とする内部熱交換器(4A)〜(4E)。
【請求項2】
請求項1記載の内部熱交換器(4A)〜(4C)であって、
前記第1高圧側配管部(8A)と前記第2高圧側配管部(8B)は、前記貯液室(12)の下方位置に開口部(13)を有する1本の高圧側配管(8)にて構成されたことを特徴とする内部熱交換器(4A)〜(4C)。
【請求項3】
請求項2に記載の内部熱交換器(4C)であって、
前記開口部(13)は、軸方向に長い長孔であることを特徴とする内部熱交換器(4C)。
【請求項4】
請求項1に記載の内部熱交換器(4D),(4E)であって、
前記第1高圧側配管部(8A)と前記第2高圧側配管部(8B)は、前記貯液室(12)にそれぞれ開口された別体の配管であることを特徴とする内部熱交換器(4D),(4E)。
【請求項5】
請求項4に記載の内部熱交換器(4D),(4E)であって、
前記第1高圧側配管部(8A)と前記第2高圧側配管部(8B)は、互いの端部の開口部(13a),(13b)が離間していることを特徴とする内部熱交換器(4D),(4E)。
【請求項6】
請求項4に記載の内部熱交換器(4D)であって、
前記第1高圧側配管部(8A)と前記第2高圧側配管部(8B)は、互いの端部の開口部(13a),(13b)が離間し、且つ、双方の開口部(13a),(13b)の位置がオフセットしていることを特徴とする内部熱交換器(4D)。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の内部熱交換器(4A)〜(4E)を冷凍サイクル(1)に備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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