説明

円形コーム

一つ中央縦軸(3)、一つの外周表面(4)、及び、二つの端面(5)を有する基体(2)と、前記基体(2)の外周表面(4)上に配列され、且つ、円形コームのコーミング領域を規定する多数のバータック(9;32;32a;42)と、バータック(9;32;32a;42)の一つを夫々基体(2)へ非押込み式結合するために基体(2)に取り付けられた、多数の取り付け装置(8;38)と、及び、開錠装置(13;48)、及び、当該開錠装置(13;48)を稼動するための開錠手段(12)を有する、前記非押込み式結合を解除するための、開錠ユニットとを備えて構成される、紡織繊維をコーミングするためのコーミングマシン用円形コームにおいて、前記開錠ユニットには、コーミング領域の外側から、特に、端面(5)の少なくとも一つから接触可能であること、及び、バータック(9;32;32a;42)を固定するための、追加の押込み式固定結合が基体(2)上に設けられることを特徴とする、円形コーム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紡織繊維をコーミングする(梳く)ためのコーミングマシン用円形コームに関連している。
【背景技術】
【0002】
コーミングマシン用コームは従来広く使われていることから丸いコーム形状のものが公知であり、コーミングする繊維に掛かる少なくとも一つのコーム要素が基体(ベースボディ)上に配されている。その全円周に沿って多数のコーム要素を有するコームは、円形コームと呼ばれる。この場合、有効なコーミング範囲は、コームにおける表面線の円周の78°、90°、111°、180°であろう。その全表面線を例えば針、針ストリップ(帯板)、鋸歯ワイヤ部、コーム歯又は鋸歯が打ち抜かれた部品のようなコーム要素で巻かれた円形コームも知られている。それ自身予め組立てられたこれらコーム要素は、バータック(閂、Riegel)とも呼ばれている。
【0003】
したがってバータックは、基体の中央縦軸の方向に前後に並んだ、多数の鋸歯が打ちぬかれた部品、又は、歯を備えた鋸状ディスクも有している。コーミングすべき繊維と機械的に掛かることによって歯が磨耗する、それゆえにバータックを設計において交換可能とすることが必要である。このための様々な取り付け装置が知られている。
【0004】
特許文献1、2、3に、カード機の平蓋用針布を開示しており、当該針布は、円形コームのバータックと同様に、互いに平行に置かれた多数の鋸歯ワイヤストリップ(帯板)から成る。個々の鋸歯ワイヤストリップは基体上に一列に並んで配置され、隣接する取り付けストリップ(帯板)による押込み式結合(形状結合、確実動作式結合、Formschluss)によって保持される。基体上の鋸歯ワイヤストリップの、横方向の固定がクランプ、言い換えると押込み式でない(非押込み式)結合によっても生じ得る。特許文献3が示すように、個々の鋸歯ワイヤストリップは、配列方向に繰り返し曲がることができる。カード機のカバー上への針布の取り付けも、当該カバー上に押し付けられた取り付けストリップによるのである。
【0005】
円形コームのバータック上の、同様の歯付きディスクの取り付けシステムが特許文献4から公知であり、バータックの個々の歯付きディスクは、バー区間上のバネクランプによってクランプ留めされる。バータック全体は円形コームの基体へねじ込まれる。基体への、この種類のバータックの取り付けは、基本的には特許文献5、6から知られており、後者にしたがうと、基体上へのバータックのより良好な設置が成し遂げられており、当該バータックは更にクランプ留めストリップ(帯板)を有しており、且つ、同様に基体の溝内にそれと共に並べられる。
【0006】
クランプ留めストリップの別の構成は、特許文献7、8、9、10から知られており、作動状態における、言い換えるとバータックが押込まれている場合に、クランプ留めストリップのネジ結合は、中空の円柱基体の内壁から接触可能である。基体内壁からのこのネジ結合への接触可能性は制限されている。他方で、特許文献11にしたがうと、基体及びバータック内の両方でクランプ留めストリップは押込み式で保持される。このコームの取り付け及び取り外しには非常に労力を要する。
【0007】
さらに、丸いコームの基体上に、歯布の形状をしたバータックを押込み式に結合するための様々な可能性が、特許文献12に記載されている。
【0008】
特許文献13にしたがうと、基体内へのバータックの取り付けは、例えばスロット付きスリーブのように構成することのできる、弾性クランプ留め要素によって実施する。当該クランプ留め要素は、基体とバータックで形成され、且つ、基体の中央縦軸(長軸)と平行に延びる溝内に挿入される。この種類のクランプ留め要素による、クランプの保持力は低い。そのうえ、意図しない解放に対する、クランプ留め要素の追加の固定が必要となる。
【0009】
したがって、円形コームの基体へのバータックの取り付け又は当該基体からのバータックの取り外しが、労力を要する取り付け及び操作改良によってのみ可能となると述べた、全ての取り付けシステムにそれが当てはまる。このことは、例えば、クランプ留めストリップと取り付けストリップのおびただしいねじ込み操作によって、及び/又は、基体の中央縦軸の方向にそれらを軸方向に押込むことによって、長い設定時間を生じ、したがってコーミングマシンの作業中止時間を生じることによって実施する。
【0010】
円形コームの基体に堅く結合され、且つ、バータックが設置されてバネ弾性の力の結果保持されるバネ様保持部品が、特許文献14から公知である。バータックと基体との間の、減少した機械的保持力によって、単純化した取り付け作業が妨げられている。
【0011】
特許文献15は、布が磁石によって保持される梳綿機を開示している。梳綿機の並進スピードは、従来コーミングマシンにおける円形コームの回転スピードと比較して著しく低く、回転スピードの二乗によって決まる、円形コームのバータック上に作用する遠心力は、梳綿機上に作用する無視できる程度の遠心力よりも著しく大きい。梳綿機の布に対する磁石の保持力は、作業によって生じた、布への力の作用に耐えるように構成されており、当該作業によって生じたこれら力の作用は、繊維をコーミングする際の円形コームのバータックに作用するものよりも小さい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】DE 43 26 203 C1
【特許文献2】EP 0 091 986 A1
【特許文献3】EP 0 322 472 A1
【特許文献4】DE 25 03 976 C3
【特許文献5】GB 274 698
【特許文献6】DE 30 05 399 A1
【特許文献7】DE 30 07 245 A1
【特許文献8】EP 0 249 706 A2
【特許文献9】EP 0 179 158 B1
【特許文献10】EP 0 839 934 A1
【特許文献11】EP 1 523 591 B1
【特許文献12】EP 1 533 404 A1
【特許文献13】US 4 716 629
【特許文献14】EP 0 253 071 A2
【特許文献15】DE 10 2006 005 605 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって本発明の課題は、高い荷重を有する結合であっても解放できない、バータックが基体に直接且つ迅速に結合され得るような、コーミングマシン用円形コームを設計することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この課題は、本発明にしたがい、請求項1に開示した特徴構成を備えた円形コームによって解決される。
【0015】
本発明にしたがうと、基体と、基体に非押込み式(不確実動作式)に結合された多数のバータックとを備えた円形コームが、開錠装置と開錠手段とを備えて構成される開錠ユニットを有していることと、意図しない解放に対して、基体へのバータックの結合固定が、追加の押込み式結合によって確保されることが認められた。当該バータックは、開錠手段によって開錠装置を作動することによって、基体から解放され、開錠作業(工程)は、特に、バータックによって特定されたコーミング領域の外側にある、開錠ユニットの装置によって、及び、特に、良好な接触可能性により基体の端面において、容易にされる。そのうえ、バータックと基体との間の、追加の押込み式固定結合のおかげで、二つの構成要素が互いに堅く結合されることを保証されると、万一破損した場合に、バータックと基体の間の非押込み式結合は維持されない。これは、500min−1までの高い回転スピードで且つ高いコーム荷重で用いられる円形コームに対して、特に適切であり、コーミング作動中に非常に高い力がかかった結果として基体から恐らくは解放されるかもしれないバータックはコーミングマシンへ損傷を発生させない。本発明に係る円形コームの別の利点は、基体の幾何学的形状が複雑でないことであって、その製造費用を減じる結果となり、したがって全体として円形コームの製造費用が減じられる。
【0016】
請求項2に記載の円形コームにおいて、バータックのうち一つと基体との間の押込み式固定結合は半径方向の遊びを有し、それにより、バータックと基体との間の非押込み式結合が除去された場合にのみ当該押込み式結合がかかる。コーミングマシンの通常の操作において存在する非押込み式結合には遊びが無い。
【0017】
請求項3に記載の、半径方向の遊びの構成によって、コーミングマシンの作動中に基体からのバータックの意図しない解放の場合に、解放されたバータックによる前記コーミングマシンの破損が回避されることが確保される。
【0018】
請求項4に記載のバータックと取り付け装置を用いることによって、コーミングマシンにおいて、実質的に半径方向に基体上へのバータックの取り付け及び基体からのバータックの取り外しを実行することが可能となる。これは、円形コームの基体からのバータックの取り出し無しで済ませ、したがって、必要な取り付けを簡略化し、したがって、このために必要な時間経費を省略する。そのうえ、コーミングマシンの駆動軸と、当該駆動軸に一般的に取り付けられる基体とが、本発明にしたがって当該基体内に組み込まれるという、部分的統合化が可能となる。コーミングマシンの製造と取り付け費用はしたがって減少する。そのうえ、開錠手段が取り付けられる場合には、コーミングマシン内に及びコーミングマシン上に要求される必要空間が減少する。
【0019】
請求項5に記載の、開錠操作における開錠ピンの使用は、非押込み式結合を解放することによって、基体からのバータックの特に迅速で容易な開錠を可能にする。そのうえ、開錠開口部が基体内に統合されるので、この種類の開錠ユニットの、非常にコンパクトな構成が可能となる。また、バータックと基体との間の取り付け及び取り外し作業が、半径方向の遊びを用いることによって容易になり、押込み式結合の固定機能が同時に維持される。
【0020】
請求項6に記載の円形コームの設計により、コーミング操作中に作用するコーミング力が、基体に対する取り付け装置の非押込み式結合のさらなる固定機構として作用し、それにより取り付け装置の意図しない開錠の危険性と、それによるバータックの解放がさらに減る。
【0021】
請求項7に記載の取り付け装置は、コンパクトで統合的な機械構造によって特色付けられる。
【0022】
請求項8に記載の円形コームは、結合装置へのバータックの固い、と同時に、取り付け可能であり且つ取り外し可能である結合を可能にする。
【0023】
請求項9に記載の取り付け装置とバータックの設計のおかげで、基体へのバータックの取り付け及び基体からのバータックの取り外しが容易且つ迅速に行える。或る長さ量だけ、基体の中央縦軸と平行にバータックをずらすことによって、当該バータックは、半径方向に基体内に挿入、又は基体から外すことが可能である。
【0024】
円形コームへのバータックの取り付け又は取り外しは、請求項10に記載の取り付け装置によってさらに簡単になる。
【0025】
請求項11に記載の円形コームによって、バータックと基体との非押込み式結合が、プレストレス(元応力)を与えられた板バネによって作り出される。結果として生じる、基体上でのバータックの保持力は、板バネの調節によって調整することが可能である。
【0026】
請求項12に記載の取り付け装置は、取り外しのために、基体内のバータックの非押込み式結合を開錠することによって半径方向の遊びの使用を可能にする。
【0027】
請求項13に記載の円形コームは、開錠ピンが開錠開口部内に挿入され、開錠ピンの縦軸の周りに回転されるという簡単な開錠工程(作業)を可能にする。
【0028】
請求項14に記載の取り付け装置は、基体内への非常に良好な統合(組み込み)を可能にする。そのうえ、基体上のバータックの保持力における力の作用は、取り付け装置内に統合される。取り付け装置の磁気保持力は、その設計によって影響され得る。
【0029】
請求項15に記載の取り付け装置は、バータックの確実で永続的な保持力を保証する。
【0030】
請求項16に記載の取り付け装置を用いることによって、特に取り付け又は取り外し作業のための、バータックの力の作用が中断されて次に再生されることが可能である。
【0031】
請求項17に記載の取り付け装置の設置によって、特にコンパクトな円形コームの構造が作り出される。
【0032】
請求項18に記載の円形コームでは、バータックは、基体上のバータックの非押込み式結合からの意図しない解放に対抗し、押込み式固定結合によって固定される。この場合、バータックと基体とは、存在している非押込み式結合によって、半径方向の遊びがバータックと基体の間に存在し、基体へのバータックの取り付け又は基体からのバータックの取り外しが容易になるように設計する。
【0033】
請求項19に記載の円形コームによって、開錠開口部は円形コームの構造内に統合されるので、追加の製造工程で円形コームの基体内に導入する必要はない。
【0034】
請求項20に記載の円形コーム内での開錠ピンの使用は、基体の中央縦軸に平行な開錠ピンの開錠開口部内への挿入によって、基体からの、迅速で直接的なバータックの開錠を可能にする。
【0035】
磨耗したバータックの交換作業は、請求項21に記載の取り付け装置と開錠ユニットの構成によって単純化される。
【0036】
本発明の別の課題は、直接的に、迅速に、且つ、更なる補助無しで基体へバータックが結合可能となるような、コーミングマシン用円形コームを設計することである。
【0037】
この課題は、本発明にしたがい、請求項22に開示した特徴を有する円形コームによって成し遂げられる。
【0038】
本発明にしたがうと、基体と、それに非押込み式に結合された多数のバータックとを備えた円形コームは、取り付け装置と開錠ユニットとを有しており、各々開錠装置と開錠手段とを備えていることが認識された。取り付け装置と開錠ユニットの両方が、特に、基体へのバータックの取り付け及び基体からの取り外しのために取り外し可能に基体に取り付けられており、且つ、そこに装着されたままである。それらは、コーミング作動中、及び、基体へのバータックの取り付け又は基体からの取り外し中に、それに結合したままであり、且つ、少なくとも部分的には緩むが完全に取り付けが解放されたり又は取り外された状態にはならないというように、基体へ取り付けられる。その結果、磨耗したバータックの交換作業は単純化する。
【0039】
請求項23に記載の円形コームによって、基体からの意図しないバータックの解放を防ぐ。
【0040】
請求項2〜20に記載の円形コームの有利な構成は、請求項22に記載の円形コームに対しても用いられ得る。
【0041】
本発明の実施形態を、図面を参照しながら以下により詳細に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】円周方向に9つのバータックを取り付けられた円形コームの側面図である。
【図2】第一実施形態にしたがい、施錠した状態の歯形ストリップを備えた、図1に示した取り付け装置の拡大図である。
【図3】第一実施形態にしたがい、開錠した状態の歯形ストリップを備えた、図1に示した取り付け装置の拡大図である。
【図4】第一実施形態にしたがい、円形コームにおいて用いるための歯形ストリップの斜視図である。
【図5】円形コームの第二実施形態に係る、取り付け装置の図2と類似の図である。
【図6】円形コームの第二実施形態に係る、取り付け装置の図3と類似の図である。
【図7】円形コームの第三実施形態に係る、取り付け装置の図2と類似の図である。
【図8】円形コームの第三実施形態に係る、取り付け装置の図3と類似の図である。
【図9】取り付け装置として棒状磁石を備えた円形コームの、第四実施形態の図2、5、及び、7と類似の図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1に示した円形コーム1は、中央縦軸(長軸)3と、外周表面4と、二つの端面のうち一方だけが見えている端面5とを備えた中空の円柱形基体2を有している。基体2は、同様に中空の円柱形をしている駆動軸6上に設置される。基体2は直接的に駆動する、言い換えると、追加の駆動軸6無しで駆動することも可能である。このために、基体2は中空の軸としても、中実の軸としても構成することが可能である。
【0044】
各々取り付け装置8によって取り付けられた全部で9つのバータック9は、円周方向7に基体2へ取り付けられる。バータック9は、中央縦軸3と平行なそれらの軸方向の範囲によって、円形コームのコーミング領域を規定する。
【0045】
各取り付け装置8は歯形ストリップ(帯板)10と板バネ11とを有しており、それによって各バータック9は非押込み式に基体2へ取り付けられる。非押込み式結合を開錠するためには、開錠ピン12の形態をした開錠手段であって、中央縦軸3と平行に基体2内を少なくとも一方の端面5から進行している開錠開口部13として伸展する開錠装置内に配置された開錠手段が用いられる。よって、開錠開口部13はコーミング領域の外側から接触可能である。バータック9と基体2の間の非押込み式結合を開錠するためには、開錠ピン12が開錠開口部13内へ導入され、且つ、後者内で動かされ(ここでは、回転する)得る。円形コーム1のコーミング作動中には、重さと安全の理由から、開錠ピン12は通常、開錠開口部13内には与えられない。
【0046】
各バータック9は、同様に打ち抜かれた多数の歯付きディスクであって、中央縦軸3の方向に前後に一列に配置され、互いに結合された、多数の歯付きディスクを備えて構成される。各歯付きディスクは、コーミングされる繊維に掛かる多数の歯14を有している。
【0047】
バータック9は、コーミングマシンのマシン壁16から半径方向の隙間15を有するように、基体2へ取り付けられる。
【0048】
円形コーム1の取り付け装置8を図2及び図3に拡大して示す。取り付け装置8は、基体2の取り付け溝17内へ挿入される。この場合、歯形ストリップ10は、実質的に二重T形状をした断面と、取り付け溝17内に設けられた歯形ストリップ10を押込み式に受け入れるためのT形状底部18と、及び、バータック9のアンダーカット凹部29に係合するために用いられる横方向に突き出ているノーズ20を備えたT形状上部片19とを有している。
【0049】
開錠開口部13は、取り付け溝17に隣接して配置されてそれと結合しており、その結果、取り付け装置8は、挿入された開錠ピン12によって始動され得る。
【0050】
底部18は、第一T側面の突起部18a上に、受け入れ溝22と隣り合う接触面21を有しており、当該溝内に於いて板バネ11が第一バネ領域部11aによって保持されている。第一アンダーカットによって形成された取り付け溝17のショルダー17a上に第二バネ領域部11bを介して留まっている板バネ11に、中央縦軸3に対して半径方向23の板バネ11のバネ力が内側へ向くように、予めプレストレス(付勢)を与えるよう、取り付け装置8は取り付け溝17内に挿入される。取り付け装置8は半径方向23に内向きに押され、外周表面4の接触領域24上へのバータック9の接合の結果、板バネ11のプレストレスを生じる。
【0051】
接触面21と、受け入れ溝22内に保持された板バネ11の隣り合う配置の結果、取り付け溝17内における取り付け装置8の半径方向の遊び25が作り出される。半径方向の遊び25の寸法は、ショルダー17aに面する接触面21、板バネ11、及び、取り付け溝17の設計によって決められ得る。接触面21が斜面を有しているので、半径方向の遊び25は更に増加する。底部18がその接触面21を介して板バネ11上に置かれ、それによって間接的にショルダー17a上にも置かれている場合には、半径方向の遊び25はゼロになり、それによって押込み式固定結合が形成される。半径方向の遊び25は半径方向の隙間15よりも小さい。このことは、バータック9と基体2との間の非押込み式結合が解放されても、マシン壁16への損傷、したがって全体としてコーミングマシンへの損傷が生じないということが確保される。非押込み式結合とは別の、バータック9も、それによって基体2へ押込み式に結合される。作動中の非押込み式結合によって、言い換えるとコーミングマシンの通常運転中には、押込み式固定結合は係合せず、半径方向の遊び25を有している。
【0052】
底部18はさらに、取り付け溝17内に留まるために、湾曲部18cを備えた第二T側面の突起部18bを備えて構成される。開錠ピン12の始動で、歯形ストリップ10は、中央縦軸3と平行な旋回軸18dを軸にして弧を描くように、最大半径方向の遊び25によって制限された特定の角度だけ旋回することが可能となる。この場合、歯形ストリップ10は、取り付け溝17の第二のアンダーカット内において、湾曲部18cに沿って開錠方向に進行する。コーミング操作中に生じるコーミング力は、追加の閉鎖力として作用する。バータック9は次に歯形ストリップ10へ作用するが、後者が、湾曲部18cでもって開錠方向とは反対に転がり、それによって更に取り付け溝17内に保持されるように作用する。コーミング力は、バータック9の各歯における個々のコーミング力の合成力として生み出される。その結果、バータック9と基体2との間の非押込み式結合が更に保証され、それによってバータック9の意図しない解放に対する基体2からの円形コーム1の安全が増す。
【0053】
開錠開口部13は、端面5のうちの少なくとも一つまで少なくとも到達し、それによって、開錠ピン12によって完全に塞がれた円形コームによる開錠開口部13の始動が、内側からの基体2の接触可能性をもたらすことなく可能となる。図3に示すように、開錠開口部13内へ挿入された開錠ピン12は、中央縦軸3に垂直な断面が丸ではなく、平坦側面26を含んだ形状をしている。
【0054】
基体2からのバータック9の開錠を、図2及び図3を参照しながら以下に記載する。図2にしたがい、基体2内のプレストレスを与えられた取り付け装置8とバータック9の配置から始めると、開錠ピン12の平坦な側面26が底部18の下方側面27と平行に合わせられるようにして、開錠ピン12を開錠開口部13内に挿入する。次に開錠ピン12を自動で又は手動で、例えば特別な工具によって、その縦軸28の周りで回転させる。その丸くない形状により、開錠ピン12は開錠開口部13内に静止するようになり、同時に、下方側面27に留まる、その結果、歯形ストリップ13は半径方向23外向きに、板バネ11のバネ力に押される(図3参照)。この状態で、アンダーカット凹部29の接触フランク(30a)内での、上部片19の、ほぼツバメの尾の形状をしたそのノーズ20による接触点がなくなる。このようにして、歯形ストリップ10のT形状上部片19と、ノーズ20ならびに予め接触のあった凹部の領域内のバータック9のアンダーカット凹部29との間に、開錠状態の溝30が作り出される。板バネ11の機械的保持力が取り除かれたので、溝30は、中央縦軸3に沿ったバータック9の移動を可能にする。
【0055】
図4は歯形ストリップ10の斜視図を表しており、接触面21上方に配置されたT形状上部片19のノーズ20が、基体2の中央縦軸3と平行な方向に途切れ部37を有しているのが見える。これに対応するバータック9の複数の溝により、基体2へのバータック9の組み付け又は基体2からの取り外しが容易になり、開錠状態の歯型ストリップ10は、中央縦軸3の方向に、途切れ部37の縦軸範囲だけ移動し、途切れ部37が当該途切れ部37と同じ縦軸範囲を有するバータック9の溝と重なった場合には、半径方向23に取り外すことが可能となる。その結果、歯型ストリップ10上へのバータック9の、中央縦軸3の方向へのその全長さにわたる押し込みが回避され、それによって特にコーミングマシンへの必要な空間が減少し、組み付けと取り外し処理が速くなる。
【0056】
図5と6は円形コーム1の別の実施形態を表している。図1〜4を参照しながら先に既に述べたものと同一の構成要素は同一の参照符号を有しており、再度詳細には議論しない。
【0057】
先に述べた実施形態と本実施形態との重要な相違は、バータック32のアンダーカット凹部31の設計である。凹部31も斜面の接触フランク33を有しており、その表面には、バータック32と基体2との間で稼働中の非押込み式結合によってノーズ20が留まる。第一側面フランク34が同様にツバメの尾形状の凹みに設計される一方で、第二側面フランク35は、バータック32内をほぼ辺縁方向7に延長する凹部36によって区別される。
【0058】
図5を参照しながら以下に記載される基体2からのバータック32の取り外し処理は、以下のようにして、凹部36により単純化される。
【0059】
開錠開口部13内で開錠ピン21を、その縦軸28周りに回転することにより稼動させることによって、先に述べた歯形ストリップ10は半径方向23に外向きに解かれる。これによって、基体2の取り付け溝17内への歯形ストリップ10の傾動運動を生じる。アンダーカット凹部31の特殊な設計により、バータック32を、基体2の外周表面4から取り付け装置8の開錠位置へ解いて、基体2から半径方向23へ取り外ことが可能となる。このために、ノーズ20が凹部36へ押し込まれ、それにより、バータック32の解除としたがって半径方向の取り外しが第一に可能となった。
【0060】
図7と図8は、円形コーム1の別の実施形態を表している。図1〜6を参照しながら先に既に述べたものと同一の構成要素は同一の参照符号を有しており、再度詳細には議論しない。
【0061】
先に述べたものと本実施形態との重要な相違は、歯形ストリップ10aの設計であり、たった一つの突き出たノーズ20を備えたL形状上部片19aを有している。
【0062】
したがって、開錠した非押込み式結合により、L形状上部片19aを受け入れるための凹部29aを有するバータック32aを、基体2から直接的に取り除く又は引き上げることが可能である。さらに、第一T側面突起部18aの接触面21aには斜面は設けられない、というのも、上部片19aの設計のお陰で、比較的小さな半径方向の遊び25aが開錠処理を十分可能とするからである。第二T側面突起部18b表面の曲率は平坦部18eとして構成される。上部片19aのノーズ20は、歯形ストリップ10aの同一側面側に、第二T側面突起部18b表面上の平坦部18eとして配置され、したがって、板バネ11ならびにそれに隣接している接触面21aに向かい合っている。
【0063】
図9は、円形コーム1の別の実施形態を表している。図1〜8を参照しながら先に既に述べたものと同一の構成要素は同一の参照符号を有しており、再度詳細には議論しない。
【0064】
先に述べた円形コーム1の実施形態との重要な相違は、棒状磁石38として構成された取り付け装置の構成である。磁石38は、保持体40の取り付け溝39内に配置され、当該保持体40は基体2の保持溝41内に取り付けられている。取り付けは、例えばネジ又は糊づけによって実施可能である。別々の保持体を設けず、取り付け溝39を基体2内に直接組み込むことも可能である。
【0065】
強磁性材料から製造されたバータック42と基体2との間の、非押込み式結合の保持力が、永久磁石又は電磁石として構成され得る磁石38の磁力によって作り出され、その磁気効果がスイッチにより作動又は休止する。
【0066】
バータック42は、突起部44によって境界を定められた取り付け溝39の受け入れ開口部45内に係合するフック様段部(ステップ)43を有する。段部43は、ここでは磁石38と協働し、中央縦軸3に対し垂直な断面についてT形状を有しており、段部43の側面46aと46bは、磁石38の端面47a及び47bと接触するように協働する。その結果、開錠開口部48が形成される。磁石38とバータック42の間で稼動中の非押込み式結合により、バータック42の段部43と、取り付け溝39の突起部44との間に半径方向の遊び49が与えられる。バータック42の磁性保持力が解除されると、(バータックは)半径方向23の外向きに動き、段部43はその外側部50によって、突起部44の内面51上に静止するようになる。取り付け溝39の対応するデザイン、特に突起部44と段部43のデザインにより、半径方向の遊び49の所望の寸法が決められ得る。
【0067】
磁石38は、中央縦軸3に対し垂直な断面についてC形状を有する棒として構成され、一方のC端面は内側に傾き、磁石38の一方の端面47aを形成している。これにより、段部43の対応する側面46aも傾斜して構成され、結果としてコーミング処理中に生じるコーミング力は、バータック42と基体2との間の非押込み式結合への補足的な閉鎖力として作用する。端面47aと側面46aの勾配は、コーミング力の影響下で内側へバータック42を引っ張る、内向きのガイドを形成し、その結果、それを基体2上へ押し付ける。
【0068】
図示してはいないが、少なくとも部分的に円すい形をしており、且つ、中央縦軸3と平行な開錠開口部48内に挿入可能であり前後に可動な開錠ピンが、取り付け溝39からバータック42を開錠するために用いられる。段部43上への磁石38の磁性保持力が、対応する開錠ピンの位置調整によって打ち負かされるや否や、取り付け溝39内の半径方向の遊び49の存在により、バータック42が移動され得る。その結果、バータック42は接触領域24内での接合の解放が生じ、それによって、中央縦軸3に平行なピボット軸(回転軸)52の周りを傾動することができるようになる。
【0069】
この開錠状態において、バータック42は、取り付け溝39からほぼ半径方向のそむきに取り外すことが可能となる。バータック42の基体2への取り付け又は基体2からの取り外しにおいて、中央縦軸3の方向への移動は不要である。基体2へのバータック42の取り付けは、取り外しと同様に、バータック42を枢軸回転することによってその段部43を取り付け溝39の受け入れ開口部45内に入れ、続いてバータック42の段部43と磁石38とを接触するようにもたらして磁性保持力を付与することにより実施する。
【0070】
上記取り付け装置の他、別の構成も、バータックに保持力を付与するために有効である。
【0071】
開錠手段としてエラストマーで作られた引張バンドを開錠開口部に挿入し、且つ、バータックにクランプ力を作用させるように用いる場合には、引張力付与によって伸ばされ、その結果、その断面は中央縦軸の方向に減少し、それによって非押込み式結合の解除が生じるだろう。
【0072】
また、開錠開口部内で負の力が生成され、且つ、結合を解除するために設けられた排気及びばっ気ラインによって当該結合を解除するように、バータック上の保持力が作られても良い。
【0073】
代わりに、形状記憶合金で製造された開錠手段も有効であり、開錠手段の形状は所望のクランプ又はクランプ解除効果の機能に調整され得る。これは、例えば中央縦軸に垂直な断面を変化することによって実行され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
− 一つ中央縦軸(3)、一つの外周表面(4)、及び、二つの端面(5)を有する基体(2)と、
− 前記基体(2)の外周表面(4)上に配列され、且つ、円形コームのコーミング領域を規定する多数のバータック(9;32;32a;42)と、
− バータック(9;32;32a;42)の一つを夫々基体(2)へ非押込み式結合するために基体(2)に取り付けられた、多数の取り付け装置(8;38)と、及び、
− 開錠装置(13;48)、及び、当該開錠装置(13;48)を稼動するための開錠手段(12)を有する、前記非押込み式結合を解除するための、開錠ユニットとを備えて構成される、紡織繊維をコーミングするためのコーミングマシン用円形コームにおいて、
− 前記開錠ユニットには、コーミング領域の外側から、特に、端面(5)の少なくとも一つから接触可能であること、及び、
− バータック(9;32;32a;42)を固定するための、追加の押込み式固定結合が基体(2)上に設けられることを特徴とする、円形コーム。
【請求項2】
バータック(9;32;32a;42)の一つと基体(2)との間の押込み式固定結合が夫々半径方向の遊び(25;25a;49)を有していることを特徴とする、請求項1に記載の円形コーム。
【請求項3】
前記遊び(25;25a;49)は、基体(2)に非押込み式結合したバータック(9;32;32a;42)の、コーミングマシンのマシン壁(16)からの半径方向の隙間(15)よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の円形コーム。
【請求項4】
バータック(9;32;32a;42)の基体(2)への取り付け又は基体(2)への取り外しがほぼ半径方向(23)において実行されるような、バータック(9;32;32a;42)と取り付け装置(8;38)の設計によって特徴づけられた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項5】
開錠装置として中央縦軸(3)と平行に延びる、基体(2)内の開錠開口部(13;48)と、開錠手段として前記開錠開口部(13;48)内の非押込み式結合を解除するために可動である開錠ピン(12)によって特徴づけられた、請求項1〜4のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項6】
コーミング力が固定する閉鎖力としてバータック(9;32;32a;42)上に作用するような、バータック(9;32;32a;42)と取り付け装置(8;38)の設計によって特徴づけられた、請求項1〜5のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項7】
取り付け装置(8)が、歯形ストリップ(10;10a)と板バネ(11)とを有していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項8】
各歯形ストリップ(10;10a)が、バータック(9;32;32a)のアンダーカット凹部(29;29a)と係合するための、側方へ突き出している少なくとも一つのノーズ(20)を備えた上部片(19;19a)を有していることを特徴とする、請求項7に記載の円形コーム。
【請求項9】
T形状をした上部片(19)によって特徴づけられた、請求項8に記載の円形コームであって、前記上部片(19)は、側方に突き出た二つのノーズ(20)を有し、少なくとも一つのノーズ(20)は、中央縦軸(3)と平行な方向に、バータック(9;32)の取り付け及び取り外しのために、当該バータック(9;32)の凹部に対応する途切れ部(37)を有している、円形コーム。
【請求項10】
側方へ突き出た一つのノーズ(20)を備えたL形状をした上部片(19a)によって特徴づけられた、請求項8に記載の円形コーム。
【請求項11】
バータック(9;32;32a)と基体(2)を非押込み式に結合するために、板バネ(11)が、歯形ストリップ(10;10a)の受け入れ溝(22)内の第一バネ領域部(11a)で保持され、且つ、第二バネ領域部(11b)で基体(2)の取り付け溝(17)のショルダー(17a)上に留まっていることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項12】
各歯形ストリップ(10;10a)が、T形状をした突起部(18a)上に設けられた接触面(21)を備えたT形状底部(18)を有しており、前記接触面(21)は、押込み式固定結合を形成するために、板バネ(11)上に留まることが可能であり、それによって取り付け溝(17)のショルダー(17a)上にも間接的に留まることが可能であり、且つ、半径方向の遊び(25;25a)が、接触面(21)、板バネ(11)、ならびに、取り付け溝(17)の設計によって決定されることを特徴とする、請求項2〜11のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項13】
開錠ピン(12)が開錠開口部(13)内に回転可能に設定され、且つ、前記開錠ピン(12)の、中央縦軸(3)に垂直な断面形状が円形でないことを特徴とする、請求項5、又は、請求項6〜12のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項14】
取り付け装置が棒状の磁石(38)であり、バータック(42)と基体(2)との間の非押込み式結合が、前記磁石(38)の磁力によってもたらされることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項15】
磁石(38)が永久磁石であることを特徴とする、請求項14に記載の円形コーム。
【請求項16】
磁石(38)が電磁石であり、その磁性効果がスイッチによって稼動及び停止されることを特徴とする、請求項14に記載の円形コーム。
【請求項17】
磁石(38)が、基体(2)の取り付け溝(39)内に固定設置されることを特徴とする、請求項11〜16のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項18】
各バータック(42)がフック様段部(43)を有しており、押込み式結合を形成するために、突起部(44)によって境界を規定された取り付け溝(39)の受け入れ開口部(45)に係合し、突起部(44)と、当該突起部(44)下部に係合するフック様段部との間の非押込み式結合に備えられた半径方向の隙間によって、半径方向の遊び(49)が決定されることを特徴とする、請求項2〜17のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項19】
磁石(38)が中央縦軸(3)と垂直な断面についてC形状を有し、開錠開口部(48)が磁石(38)とそれに結合されたバータック(42)によって形成されることを特徴とする、請求項11〜18のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項20】
少なくとも部分的に円すい形である開錠ピンによって特徴づけられた、請求項11〜19のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項21】
取り付け装置(8;38)と開錠ユニットが基体(2)に、コーミング作動中、ならびに、バータック(9;32;32a;42)の基体(2)への取り付け中及び基体(2)からの取り外し中であっても結合されており、且つ、少なくとも部分的に緩んだ状態になっても、完全に取り付けが分離又は取り外された状態にはならないことを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の円形コーム。
【請求項22】
− 一つ中央縦軸(3)、一つの外周表面(4)、及び、二つの端面(5)を有する基体(2)と、
− 前記基体(2)の外周表面(4)上に配列され、且つ、円形コームのコーミング領域を規定する多数のバータック(9;32;32a;42)と、
− バータック(9;32;32a;42)の一つを夫々基体(2)へ非押込み式結合するために基体(2)に取り付けられた、多数の取り付け装置(8;38)と、及び、
− 開錠装置(13;48)、及び、当該開錠装置(13;48)を稼動するための開錠手段(12)を有する、前記非押込み式結合を解除するための、開錠ユニットとを備えて構成される、紡織繊維をコーミングするためのコーミングマシン用円形コームにおいて、
− 前記開錠ユニットには、コーミング領域の外側から、特に、端面(5)の少なくとも一つから接触可能であること、及び、
− 前記取り付け装置(8;38)と開錠ユニットが基体に、コーミング作動中、ならびに、バータック(9;32;32a;42)の基体(2)への取り付け中及び基体(2)からの取り外し中であっても結合されており、且つ、少なくとも部分的に緩んだ状態になっても、完全に取り付けが分離又は取り外された状態にはならないことを特徴とする、円形コーム。
【請求項23】
追加の押込み式固定結合が、基体(2)上にバータック(9;32;42)を固定するために設けられることを特徴とする、請求項22に記載の円形コーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−524179(P2012−524179A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506372(P2012−506372)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【国際出願番号】PCT/EP2010/002285
【国際公開番号】WO2010/121736
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(304034417)シュテットラー ウント ウール カーゲー (6)
【Fターム(参考)】