円板体選別装置
【課題】排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止するとともに、異物に対してもその侵入を確実に阻止するようにした円板体選別装置を提供する。
【解決手段】円板体案内通路Bを通過する円板体50の上方に当接して該円板体の姿勢を変えることで前記円板体案内通路Bから円板体50を排除する突起部38と、該突起部38より円板体案内通路Bの下流に配置され円板体案内通路Bの全幅を遮断して円板体50の通過を阻止して排除するシャッタ37とから構成される円板体強制排除手段30を配設するようにした。
【解決手段】円板体案内通路Bを通過する円板体50の上方に当接して該円板体の姿勢を変えることで前記円板体案内通路Bから円板体50を排除する突起部38と、該突起部38より円板体案内通路Bの下流に配置され円板体案内通路Bの全幅を遮断して円板体50の通過を阻止して排除するシャッタ37とから構成される円板体強制排除手段30を配設するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、硬貨、代用硬貨(トークン)、あるいは遊戯用メダル等の円板体の真偽を判別し、それを選別する円板体選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スロットマシーン等の遊戯用機械内には、円板体投入口から投入された円板体(硬貨、あるいは遊戯用メダル等)を、その外径や厚さに基づいて真偽を判別し、真円板体と見做された円板体を収容するとともに、偽円板体と見做された円板体を排除するようにした円板体選別装置が配設されている。
【0003】
この従来の円板体選別装置は、円板体投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、この円板体案内通路の途中に配設され、外径の差異により円板体の真偽を判別して、外径が真正である円板体を受入通路側へ案内するとともに、それ以外の外径のものを返却側へ排除する円板体外径選別機構と、上述した円板体案内通路内を転送する円板体を強制的に排除する円板体強制排除手段とから構成されている。
【0004】
このうち、円板体強制排除手段はソレノイドによって駆動され、前記円板体選別装置を制御する制御装置からの信号に応じて、投入円板体を受け入れる時は、ソレノイドの吸引によって突起部が円板体案内通路外へ待避し、円板体を円板体案内通路から排除して返却する時は、ソレノイドの吸引を停止させることによって前記突起部が円板体案内通路内へ突出し、円板体案内通路内に突出した突起部が円板体を付勢し円板体の姿勢を変えて強制的に円板体案内通路から返却側へと円板体を排除するものである。
【0005】
また、円板体選別装置の円板体案内通路に配設された円板体強制排除手段の下流には、受入検知センサが配設されており、受入検知センサが円板体を検知すると、制御装置に対して真正な円板体の受け入れを通知する信号を送る。
【0006】
このような円板体選別装置を搭載した遊技用機械は、受入検知センサによって円板体の受け入れを検知するとともにこの円板体の受入信号に基づいて所定の遊技を提供するようになっている。
【0007】
また、遊技用機械は、円板体選別装置が受け入れた円板体の枚数をカウントしており、所定の枚数の円板体をカウントすると、以後円板体を受け入れないように円板体強制排除手段に対して排除信号を送り、ソレノイドの吸引を停止させるようにしているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許3864388号公報
【特許文献2】特開2004−334770号公報
【特許文献3】特開2004−334771号公報
【特許文献4】特開2007−257167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで上述した従来の円板体選別装置に使用される円板体強制排除手段によると、円板体が高速で投入された場合、円板体案内通路内に突出した突起部の付勢に抗して排除すべき円板体が受入通路下流へと通過してしまう虞があった。
【0010】
また、従来の円板体選別装置では、円板体をカウントさせる不正な器具が投入口から挿入されると、突起部の付勢に抗して不正器具が受入通路下流に侵入し、実際は円板体を受け入れていないにも係わらず、受入信号を送り、不正にカウントする虞があった。
【0011】
この発明は、上述した事情に鑑み、排除すべき円板体が高速で投入された場合でも、その排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止できるとともに、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができるようにした円板体選別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するため、この発明では、円板体を投入する投入口と、該投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、該円板体案内通路に設けられ、真正な円板体とは外径の異なる円板体を円板体案内通路から排除するとともに真正な円板体を通過可能にする円板体外径選別機構と、前記円板体案内通路の前記円板体外径選別機構の下流側に設けられ、前記円板体案内通路を通過する円板体を該円板体案内通路から強制的に排除する円板体強制排除手段とを具える円板体選別装置において、前記円板体強制排除手段は、ソレノイドと、該ソレノイドの駆動に応じて前記円板体案内通路へ出没自在であって、該円板体案内通路に突出時に該円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、該突起部より前記円板体案内通路の下流に配置され該突起部と連動して該円板体案内通路へ突出し、円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとを具えている。
【発明の効果】
【0013】
この発明の円板体選別装置では、円板体強制排除手段を、円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、この突起部より円板体案内通路の下流に配置され円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとから構成するようにしたため、円板体の排除時には、突起部により排除対象の円板体の姿勢を変化させ、同時に、円板体案内通路の全幅を遮断することができ、このため円板体が高速に投入された場合であっても、確実に円板体を円板体案内通路内から排除することができる。また、円板体案内通路の全幅が遮断されるため、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができる。
【0014】
またこの発明では、突起部とシャッタが連動して円板体案内通路へ出没するようにしたため、一つのソレノイドで円板体排除手段を駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1はこの発明に係わる円板体選別装置の正面図。
【図2】図2はゲートプレートを拡開した状態を示す円板体選別装置の斜視図。
【図3】図3は円板体投入検知センサ非作用時を示す図1の概略CC断面図。
【図4】図4は円板体投入検知センサ作用時を示す図1の概略CC断面図。
【図5】図5は円板体強制排除手段の斜視図。
【図6】図6はシャッタおよび突起部を構成する部品の斜視図。
【図7】図7は円板体案内通路の開放状態を示す円板体強制排除手段の正面図。
【図8】図8は図7のDD断面図。
【図9】図9は円板体案内通路の遮断状態を示す円板体強制排除手段の正面図。
【図10】図10は図9のEE断面図。
【図11】図11は真円板体を投入した円板体選別装置の主要部を示す正面図。
【図12】図12は真円板体の通過状態を示す図11のFF断面図。
【図13】図13は真円板体の通過阻止状態を示す図11のFF断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明に係わる円板体選別装置を詳述する。
図1は、この発明に係わる円板体選別装置1の正面図である。
【0017】
この円板体選別装置1は、プラスチック等の合成樹脂等で形成された矩形状のメインプレート2と、このメインプレート2の略上方を開閉自在に覆うこれもプラスチック等の合成樹脂等で形成されたゲートプレート3とから構成されている。
【0018】
ゲートプレート3の上縁3aと、メインプレート2の上方2aとの間、およびゲートプレート3の下縁3bと、メインプレート2の下方2bとの間には、ゲートプレート3の回動位置に応じて当該ゲートプレート3に対する付勢力の方向が変化するゲートプレート付勢手段6がそれぞれ配設され、ゲートプレート3はその右側方に配設された軸5を介し、メインプレート2に対し回動自在に支承されている。
【0019】
前記ゲートプレート付勢手段6は、ゲートプレート3が軸5を中心に所定の回転角度に至る間は前記ゲートプレート3に対し前記メインプレート2を閉塞する方向へ付勢力を作用させるものであり、ゲートプレート3がメインプレート2を閉塞している状態において、ゲートプレート3とメインプレート2との間に、円板体投入口7から投入された円板体50を下方に案内する円板体案内通路Aと、この円板体案内通路Aの下流端に連通し、前記円板体50を図面右斜め方向へ案内する円板体案内通路Bとを形成している。
【0020】
図2は、ゲートプレート3を拡開してメインプレート2を拡開した状態を示す斜視図である。
ゲートプレート3の円板体案内通路A内には、円板体投入口7内に投入された円板体に当接し、その落下速度を調整する円板体落下速度緩和手段10が配設されており、ゲートプレート3の下端には、前記円板体案内通路Bの下面を構成するステンレス等の金属等で形成された一本の円柱状の傾斜転送レール21が配設されている。
【0021】
また、円板体案内通路B内には、当該円板体案内通路B内を転送する円板体をその外径の差異により円板体の真偽を判別して、外径が真正の円板体を受入通路側へと案内するとともに、それ以外の外径のものを返却側へと排除する円板体外径選別機構20が配設されており、該円板体外径選別機構20は、前記傾斜転送レール21に沿って形成された切り欠22と、円板体の進行方向に対し、外側へ傾斜した傾斜壁23とを有する。
【0022】
一方、メインプレート2の円板体案内通路Aの下流端には、投入された円板体と当接し、かつ該当接する円板体の板厚に応じて姿勢を変化させ、投入された円板体の板厚を規制し、真円板体より厚い円板体の通過を阻止する円板体厚み規制レバー24が揺動自在に支承され、投入された円板体をゲートプレート3の前記切り欠22側へ傾斜させるようにしている。
【0023】
また、円板体案内通路Bに配設された円板体外径選別機構20の下流に、上述した円板体案内通路B内を転送する円板体を強制的に排除する円板体強制排除手段30が配設されている。なお、この円板体強制排除手段30については後に詳述する。
【0024】
さらに、前記強制排除手段30より上流のメインプレート2の背面には、円板体が通過する際に前記円板体厚み規制レバー24の姿勢が変化することを検知し、円板体の投入を検知する円板体投入検知センサ25(図3,4参照)が配設されており、前記強制排除手段30より下流には、円板体の通過枚数を検出する円板体受入検出センサ26が配設されている。
【0025】
図3は、図1に示す円板体選別装置の概略CC断面図であり、円板体50が投入される前、すなわち円板体厚み規制レバー24がインターラプタースイッチである円板体投入検知センサ25に作用していない状態を示している。上述した円板体厚み規制レバー24は、軸27を中心に回動自在に配設されており、図3に示すように、常時はコイルバネ28の付勢力により、円板体案内通路A内に突出し、該円板体案内通路Aのメインプレート2とゲートプレート3が対向する方向の全幅を遮断している。このため、円板体投入口7から投入された物体は、必ず円板体厚み規制レバー24に当接する。
【0026】
一方、図4は、図1に示す円板体選別装置の概略CC断面図であり、円板体50が投入された後、投入された円板体50が円板体厚み規制レバー24を押し、該円板体厚み規制レバー24の裏側突起が、インターラプタースイッチである円板体投入検知センサ25に作用している状態を示している。
このように、円板体投入検知センサ25は、該円板体厚み規制レバー24の動作に連動してON、OFFするように配設されている。
【0027】
次に上述した円板体強制排除手段30について詳述する。
図5は図2に示す円板体強制排除手段30のみを図示した斜視図であり、この円板体強制排除手段30は、図示せぬメインプレート2に固着されたL字形状金具31の先端に、軸32を中心に回動自在に支承された円板体排除レバー33を有している。
【0028】
この円板体排除レバー33は、該円板体排除レバー33の上端33aとL字形状金具31の突起31aとの間を連結するコイルバネ34の付勢力により、常時は軸32を中心に、円板体の進行方向(矢印B)を中心に反時計回りに回転し、前記円板体排除レバー33の下端33bを円板体案内通路Bに突出させている。
【0029】
また、上述したL字形状金具31にはソレノイド40が固着されており、ソレノイドを吸引させると前記円板体排除レバー33が、軸32を中心に、円板体の進行方向を中心に時計回りに回転し、前記円板体排除レバー33の下端33bを円板体案内通路Bから待避させるようにしている。
【0030】
さらに、円板体強制排除手段30は、円板体排除レバー33と対向する位置に、円板体排除レバー33に固着された円板体案内レバー35を有している。該円板体案内レバー35は、常時は前記円板体案内通路B外に向けて付勢されており、ソレノイド40を吸引させると、前記円板体排除レバー33と連動して軸32を中心に円板体の進行方向を中心に時計回りに回転し、該円板体案内レバー35の下端35aが前記円板体案内通路Bの右側壁の一部を形成するようにしている。
【0031】
一方、前記円板体案内通路Bに配設された前記円板体外径選別機構20の下流には、軸36を中心に回動自在に支承されたシャッタ37が配設されており、前記円板体案内通路Bの左側壁の一部を形成している。該シャッタ37は、前記円板体案内通路Bへ出没自在であって、前記シャッタ37より前記円板体案内通路Bの上流に配設された突起部38と、連結部39を介して連結されている。なお、図6に示すとおり、前記突起部38および前記連結部39は、前記シャッタ37と同一体であるので、該シャッタと連動して軸36を中心に回動する。
【0032】
また、前記連結部は、前記円板体排除レバー33の下面33cに形成された孔33d(図8,10参照)に緩挿されており、前記突起部38および前記シャッタ37は、前記円板体排除レバー33の下端33bと連動して円板体案内通路Bに出没させるようにしている。
【0033】
図7および図7のDD断面図に示す図8のように、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内から待避している状態では、シャッタ37の壁面37aおよび円板体案内レバー35の下端35aは円板体案内通路Bの円板体の進行方向に対して平行になり、一方、図9および図9のEE断面図に示す図10のように、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内へ突出している状態では、シャッタ37が軸36を中心に回動し、シャッタ37の遮断面37bが円板体案内通路Bを遮断するとともに、突起部38が円板体案内通路Bの下流に向かって傾斜するようにしている。
【0034】
次に、上述した円板体選別装置1の作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
図11は真円板体50を投入した円板体選別装置1の主要部を示す正面図であり、前記円板体選別装置1は、図示せぬ制御装置の駆動信号により、図12のように、ソレノイド40の吸引によって、円板体排除レバー33の下端33bとともに、シャッタ37および突起部38が、円板体案内通路B内から待避し、それに連動して円板体案内レバー35の下端35aが円板体案内通路Bの右側壁の一部を形成する。
【0035】
このように、円板体強制排除手段30により円板体案内通路Bの一部が形成されると、円板体案内通路Bの下流へ向かい転送する真円板体50は、円板体案内レバー35の先端35aに沿ってスムーズに円板体案内通路Bの下流へ向け転送され、図2に示す円板体受入検知センサ26に検出される。
【0036】
この検出信号は前記制御装置に伝達され、その枚数がカウントされる。カウントされた円板体が所定の枚数に達すると、以後円板体を受け入れないように円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信する。
【0037】
前記制御装置が排除信号を送ると、図13のように、ソレノイド40の吸引を停止させることによって、円板体排除レバー33がコイルバネ34の付勢力により軸32を中心に反時計方向へ回転し、その下端33bとともに、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内へ突出し、また、この円板体排除レバー33の動きに連動して円板体案内レバー35が軸32を中心に反時計方向へ回転して、円板体案内通路Bの右側方が解放される。
【0038】
このように、円板体強制排除手段30のシャッタ37が円板体案内通路Bの通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止し、また、円板体案内レバー35が円板体案内通路Bの右側方を解放すると、円板体案内通路Bの下流に向けて転送する真円板体50の上方は、まず最初に突起部38に当接し、さらに該突起部38に沿って、傾斜壁23側へ倒れてその姿勢を変更する。その際、上述したように、円板体案内レバー35は円板体排除レバー33に固着されているため、該円板体排除レバー33に連動して軸32を中心に反時計方向へ回転し、円板体案内通路Bの右側方を解放するので、真円板体50はシャッタ37に至る前にスムーズに傾斜壁23側に倒れることになる。真円板体50がシャッタに至る前に、突起部38により傾斜壁23側に倒れるため、真円板体50がシャッタ37および突起部38と円板体案内レバー35との間に挟まれて円板体の詰まりを起こすこともない。該真円板体50が傾斜壁23側へ倒れてその姿勢を変更すると、その外径の下端が傾斜転送レール21から脱落するので、真円板体50は傾斜転送レール21の左側方から下方へ落下して強制的に排除され、返却される。
【0039】
さらに、円板体がシャッタ37に至る前に突起部38により姿勢を変更して傾斜壁23側に倒れ、かつ、前記シャッタ37は円板体案内通路Bの全幅を遮断するため、排除すべき円板体が高速で投入された場合でも、その排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止できるとともに、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができる。
【0040】
なお、円板体受入検知センサ26に検知された円板体が所定の枚数に満たない場合でも、円板体投入検知センサ25が円板体を検知してから所定時間以内に円板体受入検知センサ26が円板体の受入を検知しない場合は、制御装置が円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信し、シャッタ37により前記円板体案内通路Bの全幅を遮断する。このため、不正な器具等の異物が円板体案内通路Bの下流に侵入し、実際は円板体を受け入れていないにも係わらず、円板体受入検知センサ26が円板体の受入信号を送信し、不正にカウントすることを阻止することができる。
【0041】
また、円板体受入検知センサ26に検知された円板体が所定の枚数に満たない場合でも、円板体投入検知センサ25が円板体を検知してから所定時間以上円板体投入検知センサ25が円板体を検知し続ける場合は、不正な器具等の異物の侵入と見做して制御装置が円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信し、シャッタ37により前記円板体案内通路Bの全幅を遮断するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明は、排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止するとともに、異物に対してもその侵入を確実に阻止するようにした円板体選別装置に適している。
【符号の説明】
【0043】
1 円板体選別装置
2 メインプレート
3 ゲートプレート
25 円板体投入検知センサ
26 円板体受入検知センサ
30 円板体強制排除手段
33 円板体排除レバー
35 円板体案内レバー
37 シャッタ
38 突起部
【技術分野】
【0001】
この発明は、硬貨、代用硬貨(トークン)、あるいは遊戯用メダル等の円板体の真偽を判別し、それを選別する円板体選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スロットマシーン等の遊戯用機械内には、円板体投入口から投入された円板体(硬貨、あるいは遊戯用メダル等)を、その外径や厚さに基づいて真偽を判別し、真円板体と見做された円板体を収容するとともに、偽円板体と見做された円板体を排除するようにした円板体選別装置が配設されている。
【0003】
この従来の円板体選別装置は、円板体投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、この円板体案内通路の途中に配設され、外径の差異により円板体の真偽を判別して、外径が真正である円板体を受入通路側へ案内するとともに、それ以外の外径のものを返却側へ排除する円板体外径選別機構と、上述した円板体案内通路内を転送する円板体を強制的に排除する円板体強制排除手段とから構成されている。
【0004】
このうち、円板体強制排除手段はソレノイドによって駆動され、前記円板体選別装置を制御する制御装置からの信号に応じて、投入円板体を受け入れる時は、ソレノイドの吸引によって突起部が円板体案内通路外へ待避し、円板体を円板体案内通路から排除して返却する時は、ソレノイドの吸引を停止させることによって前記突起部が円板体案内通路内へ突出し、円板体案内通路内に突出した突起部が円板体を付勢し円板体の姿勢を変えて強制的に円板体案内通路から返却側へと円板体を排除するものである。
【0005】
また、円板体選別装置の円板体案内通路に配設された円板体強制排除手段の下流には、受入検知センサが配設されており、受入検知センサが円板体を検知すると、制御装置に対して真正な円板体の受け入れを通知する信号を送る。
【0006】
このような円板体選別装置を搭載した遊技用機械は、受入検知センサによって円板体の受け入れを検知するとともにこの円板体の受入信号に基づいて所定の遊技を提供するようになっている。
【0007】
また、遊技用機械は、円板体選別装置が受け入れた円板体の枚数をカウントしており、所定の枚数の円板体をカウントすると、以後円板体を受け入れないように円板体強制排除手段に対して排除信号を送り、ソレノイドの吸引を停止させるようにしているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許3864388号公報
【特許文献2】特開2004−334770号公報
【特許文献3】特開2004−334771号公報
【特許文献4】特開2007−257167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで上述した従来の円板体選別装置に使用される円板体強制排除手段によると、円板体が高速で投入された場合、円板体案内通路内に突出した突起部の付勢に抗して排除すべき円板体が受入通路下流へと通過してしまう虞があった。
【0010】
また、従来の円板体選別装置では、円板体をカウントさせる不正な器具が投入口から挿入されると、突起部の付勢に抗して不正器具が受入通路下流に侵入し、実際は円板体を受け入れていないにも係わらず、受入信号を送り、不正にカウントする虞があった。
【0011】
この発明は、上述した事情に鑑み、排除すべき円板体が高速で投入された場合でも、その排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止できるとともに、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができるようにした円板体選別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するため、この発明では、円板体を投入する投入口と、該投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、該円板体案内通路に設けられ、真正な円板体とは外径の異なる円板体を円板体案内通路から排除するとともに真正な円板体を通過可能にする円板体外径選別機構と、前記円板体案内通路の前記円板体外径選別機構の下流側に設けられ、前記円板体案内通路を通過する円板体を該円板体案内通路から強制的に排除する円板体強制排除手段とを具える円板体選別装置において、前記円板体強制排除手段は、ソレノイドと、該ソレノイドの駆動に応じて前記円板体案内通路へ出没自在であって、該円板体案内通路に突出時に該円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、該突起部より前記円板体案内通路の下流に配置され該突起部と連動して該円板体案内通路へ突出し、円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとを具えている。
【発明の効果】
【0013】
この発明の円板体選別装置では、円板体強制排除手段を、円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、この突起部より円板体案内通路の下流に配置され円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとから構成するようにしたため、円板体の排除時には、突起部により排除対象の円板体の姿勢を変化させ、同時に、円板体案内通路の全幅を遮断することができ、このため円板体が高速に投入された場合であっても、確実に円板体を円板体案内通路内から排除することができる。また、円板体案内通路の全幅が遮断されるため、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができる。
【0014】
またこの発明では、突起部とシャッタが連動して円板体案内通路へ出没するようにしたため、一つのソレノイドで円板体排除手段を駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1はこの発明に係わる円板体選別装置の正面図。
【図2】図2はゲートプレートを拡開した状態を示す円板体選別装置の斜視図。
【図3】図3は円板体投入検知センサ非作用時を示す図1の概略CC断面図。
【図4】図4は円板体投入検知センサ作用時を示す図1の概略CC断面図。
【図5】図5は円板体強制排除手段の斜視図。
【図6】図6はシャッタおよび突起部を構成する部品の斜視図。
【図7】図7は円板体案内通路の開放状態を示す円板体強制排除手段の正面図。
【図8】図8は図7のDD断面図。
【図9】図9は円板体案内通路の遮断状態を示す円板体強制排除手段の正面図。
【図10】図10は図9のEE断面図。
【図11】図11は真円板体を投入した円板体選別装置の主要部を示す正面図。
【図12】図12は真円板体の通過状態を示す図11のFF断面図。
【図13】図13は真円板体の通過阻止状態を示す図11のFF断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明に係わる円板体選別装置を詳述する。
図1は、この発明に係わる円板体選別装置1の正面図である。
【0017】
この円板体選別装置1は、プラスチック等の合成樹脂等で形成された矩形状のメインプレート2と、このメインプレート2の略上方を開閉自在に覆うこれもプラスチック等の合成樹脂等で形成されたゲートプレート3とから構成されている。
【0018】
ゲートプレート3の上縁3aと、メインプレート2の上方2aとの間、およびゲートプレート3の下縁3bと、メインプレート2の下方2bとの間には、ゲートプレート3の回動位置に応じて当該ゲートプレート3に対する付勢力の方向が変化するゲートプレート付勢手段6がそれぞれ配設され、ゲートプレート3はその右側方に配設された軸5を介し、メインプレート2に対し回動自在に支承されている。
【0019】
前記ゲートプレート付勢手段6は、ゲートプレート3が軸5を中心に所定の回転角度に至る間は前記ゲートプレート3に対し前記メインプレート2を閉塞する方向へ付勢力を作用させるものであり、ゲートプレート3がメインプレート2を閉塞している状態において、ゲートプレート3とメインプレート2との間に、円板体投入口7から投入された円板体50を下方に案内する円板体案内通路Aと、この円板体案内通路Aの下流端に連通し、前記円板体50を図面右斜め方向へ案内する円板体案内通路Bとを形成している。
【0020】
図2は、ゲートプレート3を拡開してメインプレート2を拡開した状態を示す斜視図である。
ゲートプレート3の円板体案内通路A内には、円板体投入口7内に投入された円板体に当接し、その落下速度を調整する円板体落下速度緩和手段10が配設されており、ゲートプレート3の下端には、前記円板体案内通路Bの下面を構成するステンレス等の金属等で形成された一本の円柱状の傾斜転送レール21が配設されている。
【0021】
また、円板体案内通路B内には、当該円板体案内通路B内を転送する円板体をその外径の差異により円板体の真偽を判別して、外径が真正の円板体を受入通路側へと案内するとともに、それ以外の外径のものを返却側へと排除する円板体外径選別機構20が配設されており、該円板体外径選別機構20は、前記傾斜転送レール21に沿って形成された切り欠22と、円板体の進行方向に対し、外側へ傾斜した傾斜壁23とを有する。
【0022】
一方、メインプレート2の円板体案内通路Aの下流端には、投入された円板体と当接し、かつ該当接する円板体の板厚に応じて姿勢を変化させ、投入された円板体の板厚を規制し、真円板体より厚い円板体の通過を阻止する円板体厚み規制レバー24が揺動自在に支承され、投入された円板体をゲートプレート3の前記切り欠22側へ傾斜させるようにしている。
【0023】
また、円板体案内通路Bに配設された円板体外径選別機構20の下流に、上述した円板体案内通路B内を転送する円板体を強制的に排除する円板体強制排除手段30が配設されている。なお、この円板体強制排除手段30については後に詳述する。
【0024】
さらに、前記強制排除手段30より上流のメインプレート2の背面には、円板体が通過する際に前記円板体厚み規制レバー24の姿勢が変化することを検知し、円板体の投入を検知する円板体投入検知センサ25(図3,4参照)が配設されており、前記強制排除手段30より下流には、円板体の通過枚数を検出する円板体受入検出センサ26が配設されている。
【0025】
図3は、図1に示す円板体選別装置の概略CC断面図であり、円板体50が投入される前、すなわち円板体厚み規制レバー24がインターラプタースイッチである円板体投入検知センサ25に作用していない状態を示している。上述した円板体厚み規制レバー24は、軸27を中心に回動自在に配設されており、図3に示すように、常時はコイルバネ28の付勢力により、円板体案内通路A内に突出し、該円板体案内通路Aのメインプレート2とゲートプレート3が対向する方向の全幅を遮断している。このため、円板体投入口7から投入された物体は、必ず円板体厚み規制レバー24に当接する。
【0026】
一方、図4は、図1に示す円板体選別装置の概略CC断面図であり、円板体50が投入された後、投入された円板体50が円板体厚み規制レバー24を押し、該円板体厚み規制レバー24の裏側突起が、インターラプタースイッチである円板体投入検知センサ25に作用している状態を示している。
このように、円板体投入検知センサ25は、該円板体厚み規制レバー24の動作に連動してON、OFFするように配設されている。
【0027】
次に上述した円板体強制排除手段30について詳述する。
図5は図2に示す円板体強制排除手段30のみを図示した斜視図であり、この円板体強制排除手段30は、図示せぬメインプレート2に固着されたL字形状金具31の先端に、軸32を中心に回動自在に支承された円板体排除レバー33を有している。
【0028】
この円板体排除レバー33は、該円板体排除レバー33の上端33aとL字形状金具31の突起31aとの間を連結するコイルバネ34の付勢力により、常時は軸32を中心に、円板体の進行方向(矢印B)を中心に反時計回りに回転し、前記円板体排除レバー33の下端33bを円板体案内通路Bに突出させている。
【0029】
また、上述したL字形状金具31にはソレノイド40が固着されており、ソレノイドを吸引させると前記円板体排除レバー33が、軸32を中心に、円板体の進行方向を中心に時計回りに回転し、前記円板体排除レバー33の下端33bを円板体案内通路Bから待避させるようにしている。
【0030】
さらに、円板体強制排除手段30は、円板体排除レバー33と対向する位置に、円板体排除レバー33に固着された円板体案内レバー35を有している。該円板体案内レバー35は、常時は前記円板体案内通路B外に向けて付勢されており、ソレノイド40を吸引させると、前記円板体排除レバー33と連動して軸32を中心に円板体の進行方向を中心に時計回りに回転し、該円板体案内レバー35の下端35aが前記円板体案内通路Bの右側壁の一部を形成するようにしている。
【0031】
一方、前記円板体案内通路Bに配設された前記円板体外径選別機構20の下流には、軸36を中心に回動自在に支承されたシャッタ37が配設されており、前記円板体案内通路Bの左側壁の一部を形成している。該シャッタ37は、前記円板体案内通路Bへ出没自在であって、前記シャッタ37より前記円板体案内通路Bの上流に配設された突起部38と、連結部39を介して連結されている。なお、図6に示すとおり、前記突起部38および前記連結部39は、前記シャッタ37と同一体であるので、該シャッタと連動して軸36を中心に回動する。
【0032】
また、前記連結部は、前記円板体排除レバー33の下面33cに形成された孔33d(図8,10参照)に緩挿されており、前記突起部38および前記シャッタ37は、前記円板体排除レバー33の下端33bと連動して円板体案内通路Bに出没させるようにしている。
【0033】
図7および図7のDD断面図に示す図8のように、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内から待避している状態では、シャッタ37の壁面37aおよび円板体案内レバー35の下端35aは円板体案内通路Bの円板体の進行方向に対して平行になり、一方、図9および図9のEE断面図に示す図10のように、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内へ突出している状態では、シャッタ37が軸36を中心に回動し、シャッタ37の遮断面37bが円板体案内通路Bを遮断するとともに、突起部38が円板体案内通路Bの下流に向かって傾斜するようにしている。
【0034】
次に、上述した円板体選別装置1の作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
図11は真円板体50を投入した円板体選別装置1の主要部を示す正面図であり、前記円板体選別装置1は、図示せぬ制御装置の駆動信号により、図12のように、ソレノイド40の吸引によって、円板体排除レバー33の下端33bとともに、シャッタ37および突起部38が、円板体案内通路B内から待避し、それに連動して円板体案内レバー35の下端35aが円板体案内通路Bの右側壁の一部を形成する。
【0035】
このように、円板体強制排除手段30により円板体案内通路Bの一部が形成されると、円板体案内通路Bの下流へ向かい転送する真円板体50は、円板体案内レバー35の先端35aに沿ってスムーズに円板体案内通路Bの下流へ向け転送され、図2に示す円板体受入検知センサ26に検出される。
【0036】
この検出信号は前記制御装置に伝達され、その枚数がカウントされる。カウントされた円板体が所定の枚数に達すると、以後円板体を受け入れないように円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信する。
【0037】
前記制御装置が排除信号を送ると、図13のように、ソレノイド40の吸引を停止させることによって、円板体排除レバー33がコイルバネ34の付勢力により軸32を中心に反時計方向へ回転し、その下端33bとともに、シャッタ37および突起部38が円板体案内通路B内へ突出し、また、この円板体排除レバー33の動きに連動して円板体案内レバー35が軸32を中心に反時計方向へ回転して、円板体案内通路Bの右側方が解放される。
【0038】
このように、円板体強制排除手段30のシャッタ37が円板体案内通路Bの通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止し、また、円板体案内レバー35が円板体案内通路Bの右側方を解放すると、円板体案内通路Bの下流に向けて転送する真円板体50の上方は、まず最初に突起部38に当接し、さらに該突起部38に沿って、傾斜壁23側へ倒れてその姿勢を変更する。その際、上述したように、円板体案内レバー35は円板体排除レバー33に固着されているため、該円板体排除レバー33に連動して軸32を中心に反時計方向へ回転し、円板体案内通路Bの右側方を解放するので、真円板体50はシャッタ37に至る前にスムーズに傾斜壁23側に倒れることになる。真円板体50がシャッタに至る前に、突起部38により傾斜壁23側に倒れるため、真円板体50がシャッタ37および突起部38と円板体案内レバー35との間に挟まれて円板体の詰まりを起こすこともない。該真円板体50が傾斜壁23側へ倒れてその姿勢を変更すると、その外径の下端が傾斜転送レール21から脱落するので、真円板体50は傾斜転送レール21の左側方から下方へ落下して強制的に排除され、返却される。
【0039】
さらに、円板体がシャッタ37に至る前に突起部38により姿勢を変更して傾斜壁23側に倒れ、かつ、前記シャッタ37は円板体案内通路Bの全幅を遮断するため、排除すべき円板体が高速で投入された場合でも、その排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止できるとともに、異物に対しても確実にその侵入を阻止することができる。
【0040】
なお、円板体受入検知センサ26に検知された円板体が所定の枚数に満たない場合でも、円板体投入検知センサ25が円板体を検知してから所定時間以内に円板体受入検知センサ26が円板体の受入を検知しない場合は、制御装置が円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信し、シャッタ37により前記円板体案内通路Bの全幅を遮断する。このため、不正な器具等の異物が円板体案内通路Bの下流に侵入し、実際は円板体を受け入れていないにも係わらず、円板体受入検知センサ26が円板体の受入信号を送信し、不正にカウントすることを阻止することができる。
【0041】
また、円板体受入検知センサ26に検知された円板体が所定の枚数に満たない場合でも、円板体投入検知センサ25が円板体を検知してから所定時間以上円板体投入検知センサ25が円板体を検知し続ける場合は、不正な器具等の異物の侵入と見做して制御装置が円板体強制排除手段30に対して排除信号を送信し、シャッタ37により前記円板体案内通路Bの全幅を遮断するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
この発明は、排除すべき円板体の受け入れを確実に阻止するとともに、異物に対してもその侵入を確実に阻止するようにした円板体選別装置に適している。
【符号の説明】
【0043】
1 円板体選別装置
2 メインプレート
3 ゲートプレート
25 円板体投入検知センサ
26 円板体受入検知センサ
30 円板体強制排除手段
33 円板体排除レバー
35 円板体案内レバー
37 シャッタ
38 突起部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円板体を投入する投入口と、該投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、該円板体案内通路に設けられ、真正な円板体とは外径の異なる円板体を円板体案内通路から排除するとともに真正な円板体を通過可能にする円板体外径選別機構と、前記円板体案内通路の前記円板体外径選別機構の下流側に設けられ、前記円板体案内通路を通過する円板体を該円板体案内通路から強制的に排除する円板体強制排除手段とを具える円板体選別装置において、
前記円板体強制排除手段は、ソレノイドと、該ソレノイドの駆動に応じて前記円板体案内通路へ出没自在であって、該円板体案内通路に突出時に該円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、該突起部より前記円板体案内通路の下流に配置され該突起部と連動して該円板体案内通路へ突出し、前記円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとを具えることを特徴とする円板体選別装置。
【請求項2】
前記円板体選別装置は、前記強制排除手段より上流に配設した円板体投入検知センサと、前記強制排除手段より下流に配設した円板体受入検知センサとを具え、該円板体投入検知センサが円板体を検知してから所定時間以内に円板体受入検知センサが円板体の受入を検知しない場合は、シャッタにより前記円板体案内通路の全幅を遮断することを特徴とする請求項1に記載の円板体選別装置。
【請求項3】
前記円板体選別装置は、前記円板体案内通路に配設され、投入された円板体と当接し、かつ該当接する円板体の板厚に応じて姿勢を変化させ、投入された円板体の板厚を規制し、真正な円板体より厚い円板体の通過を阻止する円板体厚み規制レバーを具え、前記円板体投入センサは、前記円板体厚み規制レバーの姿勢の変化を検知することを特徴とする請求項2に記載の円板体選別装置。
【請求項1】
円板体を投入する投入口と、該投入口から投入された円板体を転送させる円板体案内通路と、該円板体案内通路に設けられ、真正な円板体とは外径の異なる円板体を円板体案内通路から排除するとともに真正な円板体を通過可能にする円板体外径選別機構と、前記円板体案内通路の前記円板体外径選別機構の下流側に設けられ、前記円板体案内通路を通過する円板体を該円板体案内通路から強制的に排除する円板体強制排除手段とを具える円板体選別装置において、
前記円板体強制排除手段は、ソレノイドと、該ソレノイドの駆動に応じて前記円板体案内通路へ出没自在であって、該円板体案内通路に突出時に該円板体案内通路を通過する円板体上方に当接して円板体の姿勢を変えることで該円板体案内通路から円板体を排除する突起部と、該突起部より前記円板体案内通路の下流に配置され該突起部と連動して該円板体案内通路へ突出し、前記円板体案内通路全幅を遮断して円板体の通過を阻止して排除するシャッタとを具えることを特徴とする円板体選別装置。
【請求項2】
前記円板体選別装置は、前記強制排除手段より上流に配設した円板体投入検知センサと、前記強制排除手段より下流に配設した円板体受入検知センサとを具え、該円板体投入検知センサが円板体を検知してから所定時間以内に円板体受入検知センサが円板体の受入を検知しない場合は、シャッタにより前記円板体案内通路の全幅を遮断することを特徴とする請求項1に記載の円板体選別装置。
【請求項3】
前記円板体選別装置は、前記円板体案内通路に配設され、投入された円板体と当接し、かつ該当接する円板体の板厚に応じて姿勢を変化させ、投入された円板体の板厚を規制し、真正な円板体より厚い円板体の通過を阻止する円板体厚み規制レバーを具え、前記円板体投入センサは、前記円板体厚み規制レバーの姿勢の変化を検知することを特徴とする請求項2に記載の円板体選別装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−3014(P2011−3014A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145495(P2009−145495)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(307003777)株式会社日本コンラックス (140)
【Fターム(参考)】
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