説明

冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置

【課題】利便性の良い冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置を提供することを目的とす
る。
【解決手段】本発明の冊子発行装置は、開かれた状態の冊子を第1の速度で搬送する搬送
手段と、前記冊子の表紙をその綴じ目を中心として押し上げる押上手段と、前記押上手段
によって押し上げられた前記表紙を支持する支持手段と、前記支持手段によって前記表紙
を支持し、前記搬送手段によって前記冊子の裏表紙を第2の速度で搬送することにより前
記表紙を折り畳み、折り畳まれた前記表紙を前記頁捲り手段によってその綴じ目を中心と
して捲り、所定の頁に印刷する印刷手段と、前記印刷手段によって印刷された冊子を集積
する集積手段と、を具備することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関等においては、紙幣の自動預払機が設置され、通帳等の冊子への記帳も自動的
に行なうことができるようになっている。
【0003】
また、冊子の記帳部にはその頁を捲るための頁捲り装置が備えられ、この頁捲り装置に
より冊子の印字すべき頁が捲り出されるようになっている。
【0004】
ところで、冊子は、その表紙側を上にした正規の状態で投入されるだけでなく、様々な
状態、例えば、表裏を反転した状態で投入されてくることもある。
【0005】
この場合、従来の方法では、
(1)一旦、冊子を冊子投入部に返却搬送し、操作者に表紙を上にして再度、投入しても
らう。
【0006】
(2)中紙の捲り動作をひたすら繰り返し、所定の表紙の近傍頁まで捲る。
【0007】
等の作業が必要であった。
【0008】
しかしながら、(1)の方法では、操作者を煩わせ、(2)の方法では、冊子の頁数が大
きくなるほど処理時間が膨大になるという問題があった。
【0009】
これらの問題を解決するには、開いた頁を一旦折り畳んで閉じ、捲り装置と連接された冊
子反転装置で冊子を反転、即ち、表紙を上にした後、再び頁捲り装置で表紙(或いは裏表
紙)から捲り動作を行なえばよい。
【0010】
反転装置は、例えば、搬送されてくる冊子を保持する冊子保持板を備え、この冊子保持板
を回転機構により180度回転させることにより冊子を反転させるようになっている。
【0011】
しかしながら、この方法では、折り畳んだ冊子を反転する反転装置を特別必要とするため
、装置が大型化するという不都合がある。
【0012】
そこで、この問題を解決するために、開いた頁と反対側の頁を表紙ごと一括して閉じるこ
とにより、反転装置を用いることなく、表紙側の頁に印刷できるようにしたものが開発さ
れている(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
ところで、近時、冊子には、高付加価値化の一環として高い曲げ剛性の頁を持つものが登
場してきている。例えば、個人情報を偽変造させないようにセキュリティ保護層を付与し
たID頁や、高密度記録ができるICチップを内蔵したプラスチックシート状の頁などを
持つ冊子である。さらには、ICチップが無線タイプであり、非接触で情報の読み取り、
書き込みができる冊子もある。この冊子の中には、不正規な読み取り、書き込みから記録
情報を保護するため、その表紙・裏表紙に電波遮蔽機能を持たせたものがある。このタイ
プの冊子にあっては、表紙をめくった状態でのみ読み取り、書き込みを受け付けるように
なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特許第3367662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上記した公知例のものでは、冊子の頁の中途部が搬送ローラ対によって
挟持された状態で押し上げていたため、冊子が曲げ剛性が低くて軟質の場合には湾曲させ
て押し上げることは可能となるが、曲げ剛性が高くて硬質の場合には押し上げることがで
きず、無理に押し上げれば破損してしまうという虞があり必ずしも利便性の良いものとは
言えなかった。
【0016】
そこで、本発明は利便性の良い冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成する為に請求項1記載の冊子の頁折り畳み装置は、冊子の裏表紙が先端
になるように開かれた状態の冊子を第1の速度で冊子取込部から排出ゲートに向かって搬
送する搬送手段と、前記冊子の表紙をその綴じ目を中心として押し上げる押上手段と、前
記押上手段によって押し上げられた前記表紙を当該表紙の下側から支持する支持手段と、
前記支持手段によって前記表紙を支持し、前記搬送手段によって前記冊子の裏表紙を第2
の速度で下流側から上流側に向かって搬送することにより前記表紙を折り畳む折り畳み手
段と、を具備し、前記押上手段は、前記冊子の表紙に接触するよう設けられた押上カムと
、この押上カムの回動位置が所定の位置に到達したことを検知する位置検知センサと、を
具備し、前記押上カムは、前記冊子の表紙を当該押上カムの回動位置が前記位置検知セン
サによって検知されるまで回動して持ち上げて停止し、前記支持手段によって回動支持さ
れた前記冊子の表紙を前記第2の速度で搬送することにより折り畳む。
【0018】
また、請求項2記載の冊子発行装置は、冊子の裏表紙が先端になるように開かれた状態
の冊子を第1の速度で冊子取込部から排出ゲートに向かって搬送する搬送手段と、前記搬
送手段によって頁捲り位置に到達した冊子の頁を捲る頁捲り手段と、前記冊子の表紙をそ
の綴じ目を中心として押し上げる押上手段と、前記押上手段によって押し上げられた前記
表紙を当該表紙の下側から支持する支持手段と、前記支持手段によって前記表紙を支持し
、前記搬送手段によって前記冊子の裏表紙を第2の速度で下流側から上流側に向かって搬
送することにより前記表紙を折り畳む折り畳み手段と、折り畳まれた前記表紙を前記頁捲
り手段によってその綴じ目を中心として捲り、所定の頁に印刷する印刷手段と、前記印刷
手段によって印刷された冊子を集積する集積手段と、を具備し、前記押上手段は、前記冊
子の表紙に接触するよう設けられた押上カムと、この押上カムの回動位置が所定の位置に
到達したことを検知する位置検知センサと、を具備し、前記押上カムは、前記冊子の表紙
を当該押上カムの回動位置が前記位置検知センサによって検知されるまで回動して持ち上
げて停止し、前記折り畳み手段は、前記支持手段によって回動支持された前記冊子の表紙
を前記第2の速度で搬送することにより折り畳む。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態1である冊子発行装置の全体の構成を示す概念図。
【図2】本発明の実施の形態1である冊子の頁捲り部を示す構成図。
【図3】図2の頁捲り部のピンチローラ及び羽根車さらにその駆動系を示す斜視図。
【図4】図2の頁捲り部の真空パッド及びその駆動系を示す斜視図。
【図5】図4の真空パッドの移動軌跡を示す図。
【図6】図2の頁捲り部の駆動制御系を示すブロック図。
【図7】図2の頁捲り部の頁捲り位置に冊子が搬送された状態を示す図。
【図8】図7の頁捲り位置に搬送された冊子の最上頁が真空パッドによって持ち上げられた状態を示す図。
【図9】図8の真空パッドによって持ち上げられた最上頁の下部側にピンチローラが進入した状態を示す図。
【図10】図9の最上頁の下部側にピンチローラが進入した状態から冊子が搬送される状態を示す図。
【図11】図10の冊子の搬送により最上頁がピンチローラに当接して捲り倒される状態を示す図。
【図12】図11の最上頁が完全に捲り倒された状態を示す図。
【図13】図12で完全に捲り倒された最上頁が真空パッドによって逆捲り方向に持ち上げられた状態を示す図。
【図14】図13で持ち上げられた最上頁の下部側にピンチローラが進入した状態を示す図。
【図15】図14で最上頁の下部側に進入したピンチローラに最上頁が当接する状態を示す図。
【図16】図15でピンチローラに当接された最上頁が逆捲り方向に大きく回動された状態を示す図。
【図17】図2の頁捲り部で頁捲りされる冊子を示す構成図。
【図18】正規投入された冊子の頁捲り動作を示す図。
【図19】表裏反転投入された冊子の裏表紙の捲り動作を示す図。
【図20】図19で裏表紙が捲られた冊子の表紙側の頁を一括して押し上げる動作を示す図。
【図21】図19で裏表紙が捲られた冊子の表紙側の頁を一括して押し上げる動作を示す図。
【図22】表裏反転投入された冊子の処理動作を示すフローチャート。
【図23】図22に示すフローチャートのSt6を詳細に示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態である冊子発行装置100の全体の構成を示す概念図であ
る。
【0023】
冊子発行装置100は、冊子取込部104を備え、冊子取込部104には冊子Tが閉じ
た状態で複数札積層されてセットされ、1冊ずつ取り込まれるようになっている。この取
り込まれた冊子Tは、複数個の搬送ローラ対2によって搬送路1に沿って搬送される。搬
送路1中には冊子Tの搬送方向に沿ってOCR読取部105、頁捲り部106、直接印刷
部107、中間転写印刷部108、OCR読取部109、折り畳み部111、及び無線I
CR/W部110が配設されている。
【0024】
また、搬送路1の排出端側には冊子Tの排出方向を第1の方向と第2の方向に切り替え
る排出ゲート11が設けられ、第1の方向には正常な冊子Tを集積させる正常冊子集積部
112、第2の方向には不良な冊子Tを集積させる不良冊子集積部113が配設されてい
る。
【0025】
図2は、本発明の第1の実施の形態である頁捲り部106を示す構成図である。
【0026】
図中1は冊子Tを搬送する搬送路で、この搬送路1には冊子Tの搬送方向に沿って所定
間隔を存して複数個の搬送ローラ2a〜2d(頁捲り部106に設けられたこれら搬送ロ
ーラ2a〜2dを含め、総称して搬送ローラ2とも称す。)、及び冊子Tを光学的に検知
する検知センサ4a〜4dが配設されている。搬送ローラ2a、2dの上面部には、ピン
チローラ2a′、2d′が転接され、搬送ローラ2b、2cは、頁捲り位置5に配置され
ている。搬送ローラ2a〜2dは、図6に示す搬送ローラ駆動モータ26によって回転駆
動されるようになっている。
【0027】
搬送ローラ2b、2cの上部側には当接送り機構20A、20Bがそれぞれ配設されて
いる。頁捲り位置5の上部側には後述する真空パッド10aによって吸着されて持ち上げ
られる頁を光学的に検知する頁持ち上げ検知センサ19(図7に示す)が設けられている
。また、捲られた頁の頁番号を検出する頁番号検出センサ24が設けられている。上記し
た検知センサ4a〜4d、頁持ち上げ検知センサ19及び頁番号検出センサ24は、図6
に示すように信号回路を介して制御部40に接続されている。
【0028】
一方、当接送り機構20Aは、ピンチローラ21aを備えている。ピンチローラ21a
は、図3に示すようにシャフト6に取り付けられ、このシャフト6にはピンチローラ21
aの近傍に位置して羽根車22aが取り付けられている。この羽根車22aは周面部に柔
軟性を有する叩き板を複数枚放射状に配設し、回転時に叩き板を冊子Tに当接させて、捲
ろうとする頁の下部側の頁を叩き落とすようになっている。
【0029】
図3は、本発明の実施の形態1に係るピンチローラ21aと羽根車22aの駆動系を示
す。
【0030】
シャフト6は支持ブラケット7によって回転自在に支持され、その一端部側は支持ブラ
ケット7から外方に突出されている。このシャフト6の突出部には駆動ベルト8を介して
図6に示すピンチローラ駆動モータ9に接続され、このピンチローラ駆動モータ9の駆動
により、ピンチローラ21a及び羽根車22aが正逆方向に回転駆動されるようになって
いる。
【0031】
支持ブラケット7には冊子Tの搬送をガイドするガイド体20aが一体的に取り付けら
れている。支持ブラケット7は平行リンク機構23aによって支持され、平行リンク機構
23aは、図6に示す平行リンク駆動モータ25によって正逆方向に回動されるようにな
っている。平行リンク機構23aの回動により、ガイド体20aはピンチローラ21a及
び羽根車22aとともに、搬送ローラ2bに近接する搬送位置とこの搬送位置の左斜め上
方の待機位置との間で移動されるようになっている。
【0032】
なお、当接送り機構20Bは、上記した当接送り機構20Aと同様に構成されている。
即ち、ガイド体20b、ピンチローラ21b、羽根車22b、平行リンク機構23bを備
え、ガイド体20b、ピンチローラ21b、羽根車22bを搬送ローラ2cに近接する搬
送位置とこの搬送位置の右斜め上方の待機位置との間で移動させるようになっている。
【0033】
また、上記した頁捲り位置5には捲り吸着機構10が設けられている。
【0034】
以下、図4を用いて捲り吸着機構10について説明する。
【0035】
この捲り吸着機構10は、搬送路1を介して上下に配置される上部側及び下部側の各真
空パッド10a、10bを備えている。下部側の真空パッド10bは、吸引口を上向きに
して取り付けられており、直上に搬送されてきた冊子Tの下面側と対向するようになって
いる。上部側の真空パッド10aは支持台車15に取り付けられている。真空パッド10
a、10bには、負圧供給回路11を介してポンプ12が接続されている。負圧供給回路
11中には、負圧によって吸い込まれた空気の中の塵を分離するフィルタ14、負圧を切
り替える動作弁13、分岐管31a〜31cが配設されている。
【0036】
動作弁13が開放されると、真空パッド10a、10bに負圧が発生し、冊子Tが対向
すると真空パッド10a、10bに吸引される。この真空パッド10a、10bの吸引力
W[N]は、下式で求まる。
【0037】
W=0.1×P×A/S
P: 真空圧力(ゲージ圧)[−kPa]
A: 真空パッド面積 [cm
S: 安全率
一方、支持台車15の前後面部には上下に位置して案内輪15a、15bがそれぞれ設
けられている。支持台車15の前後方向にはそれぞれガイド板16が配設され、支持台車
15の案内輪15a、15bは、ガイド板16のカム溝16a、16bに嵌め込まれてい
る。
【0038】
また、下部側の案内輪15aは、駆動用リンク板17の溝部17aにも嵌め込まれてい
る。駆動リンク板17は駆動シャフト17cに接続され、駆動シャフト17cはガイド板
16間に掛け渡されている。駆動シャフト17cの一端部側には手回しノブ26aが取り
付けられ、他端部側には駆動プーリ27、駆動ベルト28を介して駆動リンク板駆動モー
タ29が接続されている。
【0039】
また、上部側の案内輪15bの軸は、バネ18を介してフック部18aに接続され、支
持台車15は上方に向かって弾性的に付勢されている。
【0040】
駆動リンク板駆動モータ29が駆動されると、駆動ベルト28、駆動プーリ27を介し
て駆動シャフト17cが回転されて駆動リンク板17が正逆方向(左右方向)に回動され
る。この回動により、案内輪15a、15bはガイド板16の二つのカム溝16a、16
bに沿って案内されて、支持台車15を移動させる。
【0041】
なお、駆動リンク板17は、支持台車15を移動させる前の初期状態では、12時方向
を指しており、支持台車15に支持される真空パッド10aは上方待機位置に待機されて
いる。
【0042】
図5は、本発明の実施の形態1に係る冊子Tの頁捲り位置5とガイド板16のカム溝1
6a、16bに沿って動くパッドの支持台車15の軌跡を示すものである。
【0043】
M1は、頁捲り開始位置における冊子Tの綴じ目位置、M2は、逆頁捲り開始位置にお
ける冊子Tの綴じ目位置である。Pnは案内輪15aの中心位置、Qnは案内輪15bの
中心位置である。
【0044】
支持台車15は、案内輪15a、15bの中心位置Pn、Qnの2点で位置と方向が決
められ、真空パッド10aは支持台車15に連動して移動する。即ち、ガイド板16のカ
ム溝16a、16bにおけるP1〜P2間およびQ1〜Q2間は、M1を中心とする円弧
なので、その間、真空パッド10aは、M1を中心に冊子Tの最上頁の綴じ目を回転中心
とした持ち上がり動作と合致して動くことになる。
【0045】
逆頁捲りにおいても、M2を中心として、ガイド板16のカム溝16a、16bの形状
および真空パッド10aの動きも対称になる。
【0046】
また、P0〜P2間は、P1〜P2を対称展開した曲線を滑らかにつなぐ円弧で形成さ
れる一方で、Q0〜Q2間は、ガイド板16のカム溝16bの対象軸方向に直線状に後退
するように形成されている。
【0047】
よって、支持台車15はそれまでの傾斜を減らせてゆき、案内輪15a、15bの中心
位置がP0、Q0になると、垂直に戻り、真空パッド10aの上方待機位置(初期位置)
となる。
【0048】
駆動軸(回転中心)17cまわりで案内輪15aを動かす駆動リンク板17は、このと
き12時方向を指し、時計回り、反時計回りで、支持台車15を対称に動かすことができ
る。これにより、真空パッド10aの頁捲り動作における最大退避位置と逆頁捲り動作の
捲り開始位置が対応することで、コンパクトな範囲で、頁捲り、逆頁捲りができることに
なる。
【0049】
なお、冊子Tの厚み、冊子Tの綴じ方、冊子T内の高剛性頁の配置、あるいは搬送動作
による頁捲り開始位置のばらつきによって、実際の冊子Tの綴じ目位置と、M1およびM
2位置はずれることがある。冊子Tの最上頁持ち上げ動作においては、真空パッド10a
の軌跡が理想どおりならず、ずれることになるが、持ち上げ角度が45度未満と小さいこ
と、冊子Tと真空パッド10a、10bとの間で釣り合いを取るよう動ける遊びがあるこ
とを理由に、あまり問題にならない。この遊びは、真空パッド10の弾性変形、冊子1綴
じ目近傍の弾性変形による。
【0050】
図6は、本発明の実施の形態1に係る頁捲り部106の駆動制御系を示すブロック図で
ある。
【0051】
上記したように検知センサ4a〜4d、頁持ち上げ検知センサ19、及び頁番号検出セ
ンサ24は信号回路を介して制御部40に接続されている。そして、この制御部40には
制御回路を介して上記したピンチローラ用、平行リンク用、搬送ローラ用、駆動リンク板
用の各駆動モータ9、25、26、29、及び動作弁13が接続され、ピンチローラ21
a、21b、羽根車22a、22b、平行リンク機構23a、23b、搬送ローラ2a〜
2d、駆動リンク板17及び真空パッド10a、10bの駆動が検知信号に基づいて制御
されるようになっている。
【0052】
次に、冊子Tの頁捲り動作について図7〜図16を参照して説明する。
【0053】
冊子Tは搬送ローラ2aの矢印方向の回転により、搬送路1に沿って図中右方向に搬送
される。この搬送により、冊子Tが検知センサ4bまで搬送されて検知されると、制御部
40はピンチローラ21aと羽根車22aとを矢印方向に回転させるとともに、平行リン
ク機構23aを動作させる。平行リンク機構23aの動作により、図7に示すように、可
動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車22aとともに待機位置から搬送位置に
移動され、搬送ローラ2bとピンチローラ21aとにより冊子Tをさらに図中右方向に挟
持搬送する。この搬送により、冊子Tが検知センサ4cによって検知されると、搬送ロー
ラ2bとピンチローラ21aとが既定パルス数だけ逆転され、冊子Tが逆送りされ所定の
頁捲り開始位置5で停止される。こののち、図8に示すように、平行リンク機構23aが
冊子搬送方向とは逆方向に動作されて可動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車
22aとともに、搬送位置から待機位置に移動される。
【0054】
一方、このときには、動作弁13が動作されて真空パッド10a、10bに負圧が発生
し、冊子Tの下面側が下部側の真空パッド10bによって吸着保持される。さらに、この
ときには、駆動リンク板駆動モータ29が動作されて図8に示すように、駆動アーム板1
7が時計方向に回動し、上部側の真空パッド10aが冊子Tの最上頁(表紙)Taに接触
されて最上頁Taを吸着する。こののち、駆動アーム板17が逆方向(反時計方向)に回
動されて真空パッド10aが最上頁Taを吸着したまま、ガイド板16のカム溝16aの
軌跡に沿って上方へ移動する。これにより、冊子Tの最上頁Taは、真空パッド10aと
の吸着状態を変えることなく、冊子Tの綴じ目Tbを回転中心として持ち上げられる。冊
子Tの最上頁Taは、冊子Tの綴じ目Tbまわりに持ち上げられるだけで曲げ変形力など
は一切与えられないため、その頁の剛性の高低に関係なく頁の捲り動作を行うことができ
る。
【0055】
このように、冊子Tの最上頁Taが持ち上げられて所定位置まで持ち上げられると、頁
持ち上げ検知センサ19によって検知される。この検知に基づいて制御部40により、図
9に示すように、可動ガイド20bが回転するピンチローラ21b及び羽根車22bとと
もに待機位置から搬送位置に移動される。このとき、冊子Tの最上頁Taの持ち上げにつ
られて浮き上がった下部側の複数の頁は羽根車22bの叩き板で叩き落され、最上頁Ta
のすぐ下の頁上にピンチローラ21bが進入する。
【0056】
こののち、制御部40によって動作弁13が閉じられ、真空パッド10aの吸引が停止
される。ついで、図10に示すように駆動リンク板17が初期状態の時計12時方向に戻
されて真空パッド10aを上方待機位置へ戻す。こののち、搬送ローラ2cとピンチロー
ラ21bとの回転により、冊子Tが右方向に挟持搬送され、冊子検知センサ4dで検知さ
れることにより停止される。これにより、冊子Tの最上頁Taがピンチローラ21bに当
接される。
【0057】
このとき、駆動リンク板17は初期状態から反時計方向に回動され、図11に示すよう
に捲り上げた冊子Tの最上頁Taの捲り倒し動作範囲から退避するように真空パッド10
aを移動させる。また、このとき、既に冊子Tの右端は、搬送ローラ2dとピンチローラ
2d′とで挟持されて搬送可能状態となり、可動ガイド20bは待機状態に戻される。こ
の状態から搬送ローラ2dが回転され、捲り上げられた冊子Tの最上頁Taは、付近に干
渉する部品がない状態で、図12に示すように完全に捲り倒される。よってここでも、上
述と同様に頁の剛性にまったく依存せずに、頁の捲り動作を完了させることができる。
【0058】
なお、この搬送の際には、頁番号検出センサ24によって冊子Tの開かれた頁Ta上に
記録してある頁番号がスキャンされる。このスキャン情報は制御部40に送信され、制御
部40では、送信されたスキャン情報に基づいてプログラム通り捲り動作が行われている
か否かを判断し、プログラム通り捲り動作が行われていないと判断された場合には、捲り
動作をやり直す。
【0059】
プログラム通り捲り動作が行われたと判断された場合には、冊子Tは後工程に送られて
処理され、この処理後、逆送りされて再度、図12に示すように頁捲り位置5に送られる
。この状態から図13に示すように真空パッド10aが頁Taを吸着して持ち上げ、この
持ち上げられた頁Taが頁持ち上げセンサ19によって検知されると、図14に示すよう
に可動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車22aとともに右方向に移動して頁
Taの下部側に進入する。
【0060】
この後、図15に示すように搬送ローラ2b、2c、2dの各々、矢印方向の回転によ
って、冊子Tは図中左方向に搬送され、頁Taがピンチローラ21aに当接し閉じる方向
に回動される。さらに冊子Tが図16に示すように左方向に搬送されることにより、頁T
aが閉じる方向に回動されて閉じられ、頁閉じ動作を終了する。この頁閉じ動作時には、
閉じる方向に大きく回動する頁Taが当接しないように真空パッド10aは待機位置から
右方向下方に退避される。
【0061】
ところで、冊子Tは、例えば、図17に示すように、表紙Taと、中紙Tcと、裏表紙
Tdとから構成され、綴じ目Tbを中心として開閉される。裏表紙Tdにはバーコードが
記録されている。
【0062】
そして、上記した頁捲り部106には図1に示すように、押上機構41が設けられてい
る。押上機構41は後で詳しく述べるように開かれた冊子Tの一方の頁側をピンチローラ
21aより上方へ押し上げて折り畳むものである。これにより、例えば、冊子Tが図19
に示すように、表裏反転状態で投入されて頁捲り位置5に搬送されてきた場合でも、特別
な反転機構を必要とすることなく、冊子Tの表裏を反転させてその表紙側から頁捲りを可
能とするものである。
【0063】
押上機構41は押上カム42を備え、この押上カム42の基端部側は駆動軸43aを介
してパルスモータである駆動モータ43(図6に示す)に接続されている。押上カム42
の表面は、金属や樹脂などの摩擦が少ない接触抵抗を減らすものが採用され、冊子Tの頁
に損傷を与えることのないように工夫されている。
【0064】
押上カム42は、駆動モータ43の回転により駆動軸43aを介して、待機位置で押上
カム42に接触した冊子Tを上方に押し上げることができるようになっている。
【0065】
また、押上カム42の初期位置は、位置検出センサ45a、45bにより検出する。こ
の位置検出センサ45a、45bは図6に示すように制御部40に接続されている。押上
カム42の回転量は、駆動モータ43のパルス制御により、任意で変更が可能である。
【0066】
また、当接送り機構20Aには、後述するように押上カム42によって押し上げられた
冊子Tの表紙側の頁を受けるガイド部としてのガイド板46aが設けられている。ガイド
板46aは、冊子Tの頁に損傷を与えないように金属や樹脂材などによって成形されてい
る。
【0067】
ところで、冊子Tは、様々な状態で投入されて頁捲り位置5に搬送されてくる。例えば
、図18(a)に示すように左側を綴じ目Tbとして上面側を表紙Taとする状態(正規
投入)、或いは図19(a)に示すように右側を綴じ目Tdとして上面側を裏表紙Tdと
する状態(表裏反転投入)で投入される。頁捲り部5では冊子Tの投入状態に応じて頁捲
り動作を行なう必要がある。
【0068】
図18は、冊子Tが正規の状態で投入された場合の処理を示すものである。冊子Tが図
18(a)に示すように投入されて、図18(b)に示すように頁捲り位置5に至ると、
図18(c)に示すように、頁捲り位置5で真空パッド10aにより左捲り動作を行い、
図18(d)で示すように表紙Taを開く。この後、同様にして印刷面Tc(所定の頁)
を開いて印刷し排出する。
【0069】
図19〜図21は冊子Tが表裏を反転して投入された場合の処理を示すもので、図22
、及び図23はそのフローチャートである。
【0070】
以下、冊子Tが表裏を反転して投入された場合の処理について図22、及び図23を参
照して説明する。
【0071】
図1に示す冊子取込部104に冊子Tが図19(a)に示すように閉じた状態で複数冊
積層されてセットされ、1冊ずつ取り込まれる(取込手段)(St1)。
【0072】
St1において取り込まれた冊子Tは、複数個の搬送ローラ対2によって搬送路3に沿
って頁捲り位置5へ第1の速度で搬送され(搬送手段)(St2)、図19(b)に示す
ように頁捲り位置5に至ると、図19(c)に示すように、正規投入時の場合と同様に真
空パッド10aで左捲りを行うが、綴じ目Tb側を吸着して持ち上げようとするので、上
部側の真空パッド10aと下部側の真空パッド10bとの引っ張り合いになる。ここで、
複数の真空パッド10a、10bは、以下の関係になっている。
【0073】
Σspfp<ΣSqFq
sおよびS:持ち上げ動作の回転支点と各真空パッドの距離fおよびF:真空パッドの
吸引力 なお、小文字は上吸着真空パッド、大文字は下吸着真空パッドを示す。上吸着真
空パッドは1〜pまで、下吸着真空パッドは1〜qまで存在
この関係にあれば、上部側の真空パッド10aと下部側の真空パッド10bの引っ張り
合いの結果、必ず上部側の真空パッド10aが冊子Tから外れる。
【0074】
この場合には、制御部40は投入された冊子Tの閉じ目Tdが右側にあると判断し、図
19(d)に示すように右捲り動作を行って、図19(e)に示すように裏表紙Tdを捲
る(頁捲り手段)(St3)。この後、冊子TをOCR読取部105(図1に示す)に搬
送し(St4)、裏表紙Tdに記録されたバーコードを読み取る(St4)。
【0075】
St4におけるバーコードの読み取り後、冊子Tを図20(a)に示すように表紙Ta
側の頁が頁捲り位置5に位置するように搬送し(St5)、表紙Taに押上カム42(押
上手段)を接触させる(St6−1)。
【0076】
押上カム42を表紙Taに接触させた後、駆動モータ43が駆動されて矢印方向(図2
0(b)に示す)に押上カム42が回動することにより(St6−2)、図20(b)に
示すように表紙Taの綴じ目Tbの他端が上方へ回動し、冊子Tの表紙Taを押し上げる
。この押上カム42の回動は位置検出センサ45a、45bによって検知され、所定の高
さで停止される(St6−3)。
【0077】
このとき、冊子Tの表紙Taの下にガイド板46a(支持手段)を進入させる(St6
−4)。図20(c)に示すように進入させたガイド板46aによって冊子Tの表紙Ta
側の頁を支持して保持する。こののち、図21(a)に示すように押上カム42を矢印方
向(図21(a)に示す)に反転させた後(St6−5)、搬送ローラ2c、2dにより
冊子Tが第2の速度で矢印方向(図中左方向に)に搬送される(St6−6)。また、冊
子Tが検知センサ4dで検知されたことに基づいて真空パッド10aを図21(a)に示
す位置に退避させる。この搬送により、冊子Tの表紙Ta側の頁が綴じ目Tbを中心とし
て一括して上方に押し上げられる。
【0078】
この後、冊子Tは、図21(b)に示すようにさらに矢印方向(図中左方向)に搬送さ
れ、検知センサ4bで冊子Tを検知したことに基づいてピンチローラ21aを待機位置に
移動させることにより搬送ローラ2bとピンチローラ21aとの間に送り込まれ、表紙T
a側の頁が折り畳まれる(St6)。
【0079】
St6において折り畳まれた冊子Tは、上記した図18(a)に示した正規投入状態と
同じ状態になる。従って、図18で説明したと同様に折り畳んだ後、冊子Tを図18(b
)に示すように頁捲り位置5に搬送し、図18(c)に示すように頁捲り位置5で真空パ
ッド10aにより左捲り動作を行い、図18(d)で示すように表紙Taを捲る(St7
)。この後、印刷面Tcを捲って(St8)、図1に示す直接印刷部107(或いは中間
転写印刷部108)印刷面Tcに印刷処理を行う(印刷手段)(St9)。
【0080】
St9で印刷処理した印刷面TcをOCR読取部109において読み取り、正常に印刷
ができたか否かをベリファイする(St10)。St10におけるベリファイの結果、正
常に印刷ができたと判定された冊子Tは正常冊子集積部112へ搬送し集積する。一方、
St10におけるベリファイの結果、印刷に異常であると判定された冊子Tは、異常冊子
集積部113へ搬送し折り畳み部111において折り畳んだ後に集積する(集積手段)(
St11)。
【0081】
上記したように本実施の形態によれば、冊子Tが表裏反転された状態で投入されて頁捲
り位置5に搬送されてきた場合には、冊子Tの裏表紙Tdを開いたのち、押上カム42に
よって表紙Ta側の頁を綴じ目Tbを中心として一括して押し上げて折り畳む。
【0082】
従って、高い曲げ剛性の頁を持つもの、例えば、個人情報を偽変造させないようにセキ
ュリティ保護層を付与したID頁や、高密度記録ができるICチップを内蔵したプラスチ
ックシート状の頁などを持つ冊子、さらには、ICチップが無線タイプであり、非接触で
情報の読み取り、書き込みができる冊子などであっても、その頁を一括して押し上げて折
り畳むことができるため、利便性が良い。
【0083】
また、頁を挟持して持ち上げるような機構と比べてカム機構は、冊子を挟持する機構、
挟持した冊子を持ち上げるアームなどの機構などが不要であるためコンパクトである。こ
れは、冊子発行装置の大きさに制限が有る場合には特に有効であるとともに、機構の制御
を単純化できるといった利点が有る。
【0084】
また、押上手段としてカム機構を採用することによって、カム機構の利点である高速か
つ、安定した動作を活かすことが可能となり、冊子を折り畳む動作を高速でかつ安定して
行うことができる。上記のように安定した動作を行うことができるカム機構を採用するこ
とによって、冊子を折り畳む前後の工程である冊子を取り込む動作、頁を捲る動作、印刷
処理なども含めた冊子の発行処理全体を安定して行うことができる。これは、特に偽変造
を妨げる必要のある高いセキュリティ性を要する冊子などを発行する冊子発行装置におい
ては、冊子の発行処理の安定性がセキュリティ性の確保の面からも必要不可欠であるため
利点が有る。
【0085】
また、冊子を折り畳む際の冊子の搬送速度は、頁捲り位置5への冊子の搬送速度よりも
遅いことが望ましい。これは、確実に冊子を折り畳むには、頁捲り位置5に設けられたカ
ム機構42上に正確に冊子を停止させる必要が有るためである。
【0086】
また、閉じた状態で複数冊積層されてセットされた冊子を1冊ずつ取り込んで、冊子を
折り畳み、印刷面を捲り印刷を行う為この発行装置を扱うオペレータは、態々、印刷面を
開いて発行装置にセットするといった手間を省くことができる。更には、特に偽変造を妨
げる必要のある冊子などを発行する場合には、冊子の取り込みから発行までの間にオペレ
ータに頼らず行えることはセキュリティ性を確保する点からも非常に有効であると言える

【0087】
なお、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその
要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上述の実施の形態に開
示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例え
ば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。さらに
異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0088】
T 冊子
Ta 表紙
Td 裏表紙
Tb 綴じ目
2a〜2d 搬送ローラ
5 頁捲り位置
10 捲り吸着機構
21a、21b ピンチローラ
40 制御部
46a、46b ガイド板
100 冊子発行装置
104 冊子取込部
105 OCR読取部
106 頁捲り部
107 直接印刷部
108 中間転写印刷部
109 OCR読取部
110 無線ICR/W部
111 折り畳み部
112 正常冊子集積部
113 不良冊子集積部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冊子の裏表紙が先端になるように開かれた状態の冊子を第1の速度で冊子取込部から排
出ゲートに向かって搬送する搬送手段と、
前記冊子の表紙をその綴じ目を中心として押し上げる押上手段と、
前記押上手段によって押し上げられた前記表紙を当該表紙の下側から支持する支持手段と

前記支持手段によって前記表紙を支持し、前記搬送手段によって前記冊子の裏表紙を第2
の速度で下流側から上流側に向かって搬送することにより前記表紙を折り畳む折り畳み手
段と、を具備し、
前記押上手段は、
前記冊子の表紙に接触するよう設けられた押上カムと、
この押上カムの回動位置が所定の位置に到達したことを検知する位置検知センサと、
を具備し、
前記押上カムは、
前記冊子の表紙を当該押上カムの回動位置が前記位置検知センサによって検知されるまで
回動して持ち上げて停止し、
前記支持手段によって回動支持された前記冊子の表紙を前記第2の速度で搬送することに
より折り畳む冊子の頁折り畳み装置。
【請求項2】
冊子の裏表紙が先端になるように開かれた状態の冊子を第1の速度で冊子取込部から排
出ゲートに向かって搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって頁捲り位置に到達した冊子の頁を捲る頁捲り手段と、
前記冊子の表紙をその綴じ目を中心として押し上げる押上手段と、
前記押上手段によって押し上げられた前記表紙を当該表紙の下側から支持する支持手段と

前記支持手段によって前記表紙を支持し、前記搬送手段によって前記冊子の裏表紙を第2
の速度で下流側から上流側に向かって搬送することにより前記表紙を折り畳む折り畳み手
段と、
折り畳まれた前記表紙を前記頁捲り手段によってその綴じ目を中心として捲り、所定の頁
に印刷する印刷手段と、
前記印刷手段によって印刷された冊子を集積する集積手段と、
を具備し、
前記押上手段は、
前記冊子の表紙に接触するよう設けられた押上カムと、
この押上カムの回動位置が所定の位置に到達したことを検知する位置検知センサと、
を具備し、
前記押上カムは、
前記冊子の表紙を当該押上カムの回動位置が前記位置検知センサによって検知されるまで
回動して持ち上げて停止し、
前記折り畳み手段は、
前記支持手段によって回動支持された前記冊子の表紙を前記第2の速度で搬送することに
より折り畳む冊子発行装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−28177(P2013−28177A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−220829(P2012−220829)
【出願日】平成24年10月2日(2012.10.2)
【分割の表示】特願2010−73707(P2010−73707)の分割
【原出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】