説明

再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法

【課題】小型古紙再生装置で製造された再生紙を定量的にロール状に巻き取り、且つ、切断・排出可能に設け、且つ、搬入・搬出等の作業性や、メンテナンス性、安全性、経済性に優れた再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法を提供する。
【解決手段】テンション調整部1、回転シャフト2b、回転アーム部2、ガイド部3、巻き取り部4、及び切断部6とで構成され、再生紙を巻き取る時は、回転アーム部2の回転軸を中心に上方に所定角度回動させて、巻き取り用モーター等の駆動手段の軸部に一定の回転負荷を与えながら巻き取る。再生紙切断時は切断部6の切断刃上下に設けたズレ及び弛み防止用の押板6b’を固定平板6cに押圧し、再生紙を固定して切断する。再生紙排出時は該前後駆動手段作動部5a’に設けた円板状部材を後方に移動させて押し出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、官公庁や一般の企業等、各種事業所の日常業務や、一般の家庭の日常生活においても使用済みや不要となった各種書類等の古紙が大量に発生し、これらの古紙は塵として廃棄処分されたり、或いは、焼却されたりして、廃棄処分されることになる。
【0003】
又、一方、限りある地球資源の有効利用という機運の世界的な高まりの中で、近頃、廃棄処分されてきた古紙を、廃棄処分することなく、再生紙に替えて再生利用するための技術が開発されている。
【0004】
これらの再生技術は、殆どが製紙業界において採用実施されており、その古紙再生設備には、通常の製紙設備同様、再生紙の高速大量生産と高品質化を目的として、広大な敷地、莫大な投資、又、紙抄きに使用される大量の水や薬品などが必要とされる。
【0005】
又、古紙にあっては多くの人手による古紙回収作業が必要であり、しかもこの古紙回収には、多人数による異物混入、古紙再生紙への知識不足による分別不良、忌避品の除去不足等の問題があり、折角古紙を回収しても、これらの古紙を100%再生紙として再生するには、専門業者による再度の選別や洗浄等の作業を余儀なくされている。
【0006】
更に、極秘文書等の古紙は、機密上の問題から古紙回収には簡単に出されることはなく、焼却処分されてしまうため、リサイクルが進んでいないというのが現状である。
【0007】
これらの古紙回収の問題を解決するには、古紙再生元において、事前に再生利用可能な技術の開発が有効であり、又、こうした再生紙巻き取り装置の早期開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
これまでに出願されている再生紙巻き取り装置の関連した特許文献を参考の為、紹介する(特許文献1〜2参照)。
【特許文献1】特許公開2010−105758
【特許文献2】特許公開2006−240751
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、上記課題を解決する為に、この発明は小型古紙再生装置で製造された再生紙を定量的にロール状に巻き取り、且つ、切断・排出可能に設け、且つ、搬入・搬出等の作業性や、メンテナンス性、安全性、経済性に優れた再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法を開発・提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を解決する為の手段として、固定シャフトと平板で形成された架台内に、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置されたローラーを先端部に設け、且つ、自在に回動するシャフトからなるテンション調整部と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段により、架台に対し鉛直方向に所定角度回動する回動シャフトと、該回動シャフトに対して平行に固定されたシャフトの先端部に、回転ローラーを軸支して設けた平板からなる回動アーム部と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段により鉛直方向に回動し、固定ローラーを有する所定間隔離して設けた左右2箇所のシャフトと、該シャフトに鉛直方向にそれぞれ固定された表面が凹凸状の平板からなるガイド部と、大小異なる2本のテーパー状半円柱部材と、該半円柱部材と半円柱部材をそれぞれ所定間隔で開閉させるための車輪型部材及びバネ部材と、該半円柱部材の先端部を所定間隔で固定する四角形状部材と、該凹凸状平板と四角形状部材とを架台鋼板側面に垂直方向に配置し、回転させるための複数のシャフトとギア及びモーター等の回転駆動手段からなる巻取り部と、本体側板の側面に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段と、巻取り部に大小のテーパー状半円柱部材をそれぞれ一対に組み合わせて貫通させ、該前後駆動手段作動部に固定される円盤状部材、及び、平板からなる排出部と、本体側板の上面に再生紙の進行方向に垂直な方向で伸縮し、先端部に凹凸状の切断刃、及び、切断刃の上下に切断時の再生紙のズレ及び弛みを防止するための押板を上下にそれぞれ複数備えたシリンダー等の伸縮駆動手段及び該伸縮駆動手段の固定平板及び複数の平板固定シャフトからなる切断部で構成されるものである。
【0011】
又、再生紙を巻き取り時は、回動アーム部の回動軸部を中心に上方に所定角度回動させて、巻き取り用モーター等の駆動手段の軸部に一定の回転負荷を与えながら巻き取り、且つ、再生紙切断時は切断部の切断刃上下に設けたズレ及び弛み防止用の押板を固定平板に押圧し、再生紙を固定して切断し、且つ、再生紙排出時は該前後駆動手段作動部に設けた円盤状部材を後方に移動させて押し出すことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明の効果として、まず、巻き取り装置のテンション調整部において、再生紙巻き取り部の回転駆動手段の軸部に角度検出センサーを設け、且つ、回動アームを所定角度上方に回動させて再生紙の表裏両面にローラー表面を接触させて一定の回転負荷を与えることで、現在の引張強度を認識し、更に巻き取り部の回転駆動手段と連動し、回転速度が可変調整される為、再生紙巻き取り時のズレ又は弛みを防止し、再生紙が破断することもない。又、切断部において、破断刃の上下部に押板をそれぞれ設けることで、再生紙を破断時にズレを生じることもなく、綺麗に切断出来る等、極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施例を示し、(A)は再生紙巻取り装置の平面図で、(B)は正面図である。
【図2】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の右側面図である。
【図3】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の左側面図である。
【図4】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の背面図である。
【図5】この発明の一実施例を示し、(A)は図1(A)のa−a矢視断面図で、(B)は図5(A)のa部拡大断面図である。
【図6】この発明の一実施例を示し、(A)は巻き取り部の詳細図で、(B)は図6(A)のa−a矢視断面図である。
【図7】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の再生紙巻き取り状態を示す側面視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明を実施するための形態として、小型の古紙再生装置で製造された再生紙(RP)を、定量的にロール状に巻き取り、切断及び排出するための巻き取り装置であって、該装置は固定シャフト(1a)と平板で形成された架台(1b)内に、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置されたローラー(1c)を先端部に設け、且つ、自在に回動するシャフト(1d)からなるテンション調整部(1)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(2a)により、架台に対し鉛直方向に所定角度回動する回動シャフト(2b)と、該回動シャフトに対して平行に固定されたシャフト(2c)の先端部に、回転ローラー(2d)を軸支して設けた平板(2e)からなる回動アーム部(2)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(3a)により鉛直方向に回動し、固定ローラー(3b)を有する所定間隔離して設けた左右2箇所のシャフト(3c)(3c)と、該シャフトに鉛直方向にそれぞれ固定された表面が凹凸状の平板(3d)(3d)からなるガイド部(3)と、大小異なる2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')と、該半円柱部材(4a)と半円柱部材(4a')をそれぞれ所定間隔で開閉させるための車輪型部材(4b)及びバネ部材(4c)と、該半円柱部材の先端部を所定間隔で固定する四角形状部材(4d)と、該凹凸状の平板(3d)と四角形状部材(4d)とを架台平板側面に垂直方向に配置し、回転させるための複数のシャフト(4e)とギア(4f)及びモーター等の回転駆動手段(4g)からなる巻取り部(4)と、本体側板の側面に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)と、巻取り部に大小のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')をそれぞれ一対に組み合わせて貫通させ、該前後駆動手段作動部(5a')に固定される円盤状部材(5b)、及び、平板(5c)からなる排出部(5)と、本体側板の上面に再生紙の進行方向に垂直な方向で伸縮し、先端部に凹凸状の切断刃(6a)、及び、切断刃の上下に切断時の再生紙のズレ及び弛みを防止するための押板(6b') (6b')を上下にそれぞれ複数備えたシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)及び該伸縮駆動手段の固定平板(6c)、及び、複数の平板固定シャフト(6d)からなる、切断部(6)で構成されることを特徴とする再生紙の巻取り装置から構成される。
【実施例1】
【0015】
そこで、この発明の一実施例を図1〜図4に基づいて詳述すると、まず本装置は図2に示すように、固定シャフト(1a)と平板で形成された架台(1b)内に、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置されたローラー(1c)を先端部に設け、且つ、自在に回動するシャフト(1d)からなるテンション調整部(1)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(2a)により、架台に対し鉛直方向に所定角度回動する回動シャフト(2b)と、該回動シャフトに対して平行に固定されたシャフト(2c)の先端部に、回転ローラー(2d)を軸支して設けた平板(2e)からなる回動アーム部(2)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(3a)により鉛直方向に回動し、固定ローラー(3b)を有する所定間隔離して設けた左右2箇所のシャフト(3c)(3c)と、該シャフトに鉛直方向にそれぞれ固定された表面が凹凸状の平板(3d)(3d)からなるガイド部(3)と、大小異なる2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')と、該半円柱部材(4a)と半円柱部材(4a')をそれぞれ所定間隔で開閉させるための車輪型部材(4b)及びバネ部材(4c)と、該半円柱部材の先端部を所定間隔で固定する四角形状部材(4d)と、該凹凸状の平板(3d)と四角形状部材(4d)とを架台平板側面に垂直方向に配置し、回転させるための複数のシャフト(4e)とギア(4f)及びモーター等の回転駆動手段(4g)からなる巻き取り部(4)と、本体側板の側面に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)と、巻き取り部に大小のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')をそれぞれ一対に組み合わせて貫通させ、該前後駆動手段作動部(5a')に固定される円盤状部材(5b)、及び、平板(5c)からなる排出部(5)と、本体側板の上面に再生紙の進行方向に垂直な方向で伸縮し、先端部に凹凸状の切断刃(6a)、及び、切断刃の上下に切断時の再生紙のズレ及び弛みを防止するための押板(6b') (6b')を上下にそれぞれ複数備えたシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)及び該伸縮駆動手段の固定平板(6c)及び複数の平板固定シャフト(6d)からなる切断部(6)で構成されている。
【0016】
続いて、本装置の各部の概要について説明すると、最初に、テンション調整部(1)について説明すると、再生紙(RP)を巻き取り時、再生紙にかかる引張強度を角度により測定する機能を有するものである。そして、再生紙(RP)の巻き取りは、引張強度が低いと再生紙が隙間無く硬く締まった状態で巻き取ることが出来ない。又、逆に引張強度が高すぎると、再生紙が破断する。又、角度検出センサー(AS3)を取り付けることによって、現在の引張強度を認識し、巻き取り部の回転駆動手段(4g)と連動し、回転速度が調整される。又、古紙再生装置の乾燥機構より搬送される再生紙の速度が変化した場合も、角度検出センサー(AS3)に同調させ、巻き取り速度を可変することが出来る。
【0017】
次に、回動アーム部(2)について説明すると、巻き取り前は、鉛直方向で静止した状態が原点で、再生紙(RP)が下記のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')の中間を通過し、巻き取り開始の所定位置まで到達後、鉛直方向に静置した状態から、所定角度上方に回動する。そして、巻き取られた再生紙が排出されると、同時に原点(鉛直方向)位置に戻り、静置する。そして、この回動アーム部(2)が上方に回動することで、テンション調整部(1)のローラー部及び回転アーム部(2)の回転ローラー(2d)に再生紙(RP)の表裏両面がそれぞれ接触し、回転負荷を与えることで引張強度を測定出来る。
【0018】
次に、ガイド部(3)について説明すると、巻き取り開始前に、上部より搬送される再生紙(RP)を下部に配置された巻き取り部(4)の2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')の中央に通過させる役割を持ち、巻き取り開始前は、原点の鉛直下向きの状態で静置する。そして、再生紙(RP)が通過した後、所定角度に開き、静置する。更に巻き取られた再生紙が排出されると同時に原点位置(鉛直下向き)に戻り、静置する。
【0019】
次に、巻き取り部(4)について説明すると、巻き取り開始前、再生紙(RP)はガイド部(3)で誘導され、所定位置で静置した大小異なる2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')の中央空間を通過し、所定位置まで搬送される。そして、再生紙検出センサー(SE)にて再生紙の紙位置を確認後、テーパー状半円柱部材(4a)(4a')がそれぞれ回転し、巻き取りが開始する。その後、テーパー状半円柱部材(4a)(4a')は所定数回転することにより、所定長さの再生紙(RP)を巻き取り、排出時の所定位置にて静置する。そして、再生紙が排出されると同時に、テーパー状半円柱部材(4a)(4a')は、原点である巻き取り開始前の所定位置にそれぞれ戻り、再度静置する。
【0020】
続いて、排出部(5)について説明すると、巻き取り時は、原点の本体側板の裏側面に静置し、再生紙(RP)が所定長さに巻き取られた後、本体側板の側面に静置しているアクチュエーター等の前後駆動手段作動部(5a')に固定される円盤状部材(5b)が対面側(表面側)の所定位置に移動し、テーパー状半円柱部材(4a)(4a')に巻き取られた再生紙(RP)を排出させる。そして、排出後は、原点位置に戻り、静置する。
【0021】
最後に、切断部(6)について説明すると、巻き取り前から巻き取り時は、シリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が収縮した状態である原点で静置する。そして、テーパー状半円柱部材(4a)(4a')は所定数回転することにより、シリンダー等の伸縮駆動手段
は再生紙と垂直方向に伸長し、再生紙(RP)を押板(6b')で押圧し、切断刃(6a)で切断する。
【0022】
次に、本再生紙巻き取り装置の巻き取り方法について、稼動手順に従って概要を説明すると、小型の古紙再生装置内で乾燥機構より送られてきた再生紙(RP)は装置上部より巻き取り装置内に入る。そして、巻き取り部(4)にある2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')の中央部に再生紙が入る。続いて、巻き取り部の下部にある再生紙検出センサー(SE)が感知して回動アーム部(2)が回転駆動手段(2a)の回転によって上昇し、テンション調整部(1)も再生紙の上面側に押し上げられて所定角度上昇する。
そして、左右樹脂板(3d)(3d)が所定角度開き、巻き取り用駆動モーター(4g)が回転作動して、再生紙(RP)の巻き取りが開始される。すると、巻き取りを行うにつれて再生紙の周長が変化し、テンション調整部(1)に連動する角度検出センサー(AS3)が感知して、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)の回転速度が最適速度に調整される。そして、一定量の巻き取りが完了すると、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が停止し、巻き取りが終了する。そして、切断部(6)のシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が再生紙方向へ前進作動して、切断刃(6a)の上下に設けた押板(6b')(6b')で再生紙をそれぞれ押圧し固定した状態で再生紙(RP)を切断する。そして、切断部(6)のシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が後退して原点に戻る。そして、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が稼動し、切断部(6)から巻き取り部(4)までの再生紙が最後まで完全に巻き取られ、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が排出時の所定位置に停止する。そして、排出部(5)のアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)が稼動し、円盤状部材(5b)によって巻き取り部(4)にある2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')からロール状に巻き取られた再生紙を押し出しながら定位置(前進側)に達すると、前進検出センサー(LS2)が感知して、アクチュエーター等の前後駆動手段作動部(5a')が停止する。そして、該前後駆動手段作動部(5a')が逆稼動し、原点位置に戻ると、後退検出センサー(AS1)が感知して、該前後駆動手段作動部(5a')が再度停止する。すると、巻き取り部(4)が原点位置まで回転し、回動アーム(2)が原点位置まで戻る。そして、更にガイド部(3)の凹凸状平板(3d)(3d)がそれぞれ原点位置まで戻り、巻き取りを完了する。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明の再生紙巻き取り装置は、小型古紙再生装置で製造された再生紙を定量的にロール状に巻き取り、且つ、切断・排出可能に設け、且つ、搬入・搬出等の作業性や、メンテナンス性、安全性、経済性に優れているため、製造・販売することで、多くの官公庁や各企業等の関係市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0024】
1 テンション調整部
1a 固定シャフト
1b 架台
1c ローラー
1d シャフト
2 回転アーム部
2a 回転駆動手段
2b 回転シャフト
2c シャフト
2d 回転ローラー
2e 平板
3 ガイド部
3a 回転駆動手段
3b 固定ローラー
3c シャフト
3d 凹凸状平板
4 巻き取り部
4a テーパー状半円柱部材
4a' テーパー状半円柱部材
4b 車輪型部材
4c バネ部材
4d 四角形状部材
4e シャフト
4f ギア
4g 回転駆動手段
5 排出部
5a 前後駆動手段
5a' 前後駆動手段作動部
5b 円板状部材
5c 平板
6 切断部
6a 切断刃
6b 伸縮駆動手段
6b' 押板
6c 固定平板
6d 平板固定シャフト
AS1 角度検出センサー
AS2 角度検出センサー
AS3 角度検出センサー
LS1 後退検出センサー
LS2 前進検出センサー
RP 再生紙
SE 再生紙検出センサー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
小型の古紙再生装置で製造された再生紙(RP)を、定量的にロール状に巻き取り、切断及び排出するための巻き取り装置であって、該装置は固定シャフト(1a)と平板で形成された架台(1b)内に、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置されたローラー(1c)を先端部に設け、且つ、自在に回動するシャフト(1d)からなるテンション調整部(1)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(2a)により、架台に対し鉛直方向に所定角度回動する回動シャフト(2b)と、該回動シャフトに対して平行に固定されたシャフト(2c)の先端部に、回転ローラー(2d)を軸支して設けた平板(2e)からなる回動アーム部(2)と、本体側板の側面部に対し垂直方向に配置され、且つ、モーター等の回転駆動手段(3a)により鉛直方向に回動し、固定ローラー(3b)を有する所定間隔離して設けた左右2箇所のシャフト(3c)(3c)と、該シャフトに鉛直方向にそれぞれ固定された凹凸状平板(3d)(3d)からなるガイド部(3)と、大小異なる2本のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')と、該半円柱部材(4a)と半円柱部材(4a')をそれぞれ所定間隔で開閉させるための車輪型部材(4b)及びバネ部材(4c)と、該半円柱部材の先端部を所定間隔で固定する四角形状部材(4d)と、該凹凸状平板(3d)と四角形状部材(4d)とを架台平板側面に垂直方向に配置し、回転させるための複数のシャフト(4e)とギア(4f)及びモーター等の回転駆動手段(4g)からなる巻取り部(4)と、本体側板の側面に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)と、巻取り部に大小のテーパー状半円柱部材(4a)(4a')をそれぞれ一対に組み合わせて貫通させ、該前後駆動手段作動部(5a')に固定される円盤状部材(5b)、及び、平板(5c)からなる排出部(5)と、本体側板の上面に再生紙の進行方向に垂直な方向で伸縮し、先端部に凹凸状の切断刃(6a)、及び、切断刃の上下に切断時の再生紙のズレ及び弛みを防止するための押板(6b') (6b')を上下にそれぞれ複数備えたシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)及び該伸縮駆動手段の固定平板(6c)及び複数の平板固定シャフト(6d)からなる切断部(6)で構成されることを特徴とする再生紙の巻取り装置。
【請求項2】
再生紙を巻き取り時は、回動アーム部(2)の回動軸部を中心に上方に所定角度回動させて、巻き取り用モーター等の駆動手段(4g)の軸部に一定の回転負荷を与えながら巻き取り、且つ、再生紙切断時は切断部(6)の切断刃(6a)上下に設けたズレ及び弛み防止用の押板(6b') (6b')を固定平板(6c)に押圧し、再生紙を固定して切断し、且つ、再生紙排出時はアクチュエーター等の前後駆動手段作動部(5a')に設けた円盤状部材(5b)を後方に移動させて押し出すことを特徴とする再生紙の巻き取り方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−229499(P2012−229499A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96823(P2011−96823)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【出願人】(592250414)株式会社テックコーポレーション (24)
【出願人】(510241339)秋山建材工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】