説明

写真プリント生産システム

【課題】従来の写真プリント生産システムにおいて注文者毎に納品ケースに収納して配送していたが、複数の店舗から注文を受けることは考えられていなかった。
【解決手段】プリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報を印刷したヘッダープリントをプリント写真群の先頭に配するようにプリント手段を制御し、さらにヘッダープリントに注文者の誕生日、祝祭日等の情報をプリントし、また写真プリントをの支払方法、配送手段を識別できるようにプリントした写真プリント生産システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介して写真プリントの注文を受ける写真プリント生産シス
テムに関し、特に複数の店舗から写真プリントの注文を受けて写真プリントを生産し、生産された写真プリントを配送する写真プリント生産システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された図である図15に示すように、写真プリント生産システム200では、オーダエントリST50において注文票に基づき注文者情報及び注文情報が入力されると、ラボサーバ60ではこの注文票に記載された注文者情報及び注文情報に従って、各注文者のプリント写真区別可能な区別シートのデータが作成され、画像編集ST80で画像の色補正、トリミング等の画像編集などがなされ、プリントST100では、各注文者のプリント写真とその間に区別シートが配置されるように、注文者毎に注文された撮影画像及びその注文の区別シートがプリント出力される。制御部90が画像のプリントを制御する。プリント出力されたプリント写真群は区別シートにより注文者毎に仕分けされて透明材料から形成される納品袋に収容され、注文者に配布される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献1 特開2005−221809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた写真プリント生産システムでは、一のプリント注文者と他のプリント注文者との間に両者を識別する区別シートが配されて仕分されている。しかし、写真プリント生産システムが大規模化されたときに複数の店舗からプリントの注文を受け付けて店舗毎に写真プリントを管理する場合があり、店舗毎に写真を配送するケースを変えるようなことは、特許文献1ではその点について何も示唆がない。
【0005】
また、例えば誕生日、結婚記念日、卒業式の日のような顧客にとって記念日、または正月、勤労感謝の日等の国民的な記念日にお祝いをするために注文された写真のケースにその旨を表現することも特許文献1には示唆がない。
【0006】
また写真プリントはインターネットで依頼しているため、どのようにして代金を支払うかの何も示されていない。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、写真プリント生産システムが大規模化して注文を受け付ける店舗毎に写真プリントを仕分できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1は、注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、撮影画像を記憶するサーバーと、前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、
前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、前記プリント出力されたヘッダープリント及びプリント写真は、プリント写真を各注文者に納品するための注文者毎に識別可能な納品ケースに収容されるよう制御する収納制御手段とを備えたことを特徴とする写真プリント生産システムを提供することにある。
【0009】
請求項2は、前記納品ケースは、底ケースと上蓋とからなり、前記上蓋は前記店舗情報
に応じて色、デザイン等が異なり識別可能なことを特徴とする請求項1に記載の写真プリント生産システムを提供することにある。
【0010】
請求項3は、注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、撮影画像を記憶するサーバーと、前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、前記ヘッダープリントには、各注文者のプリント写真を区別するためのアドレス情報と、金融機関支払とクレジットカード支払の支払手段を識別する視認可能な識別部が印刷されていることを特徴とする写真プリント生産システムを提供することにある。
【0011】
請求項4は、前記識別部は色の異なるカラーバーからなる請求項3に記載の写真プリント生産システムを提供することにあり、識別部を目視でも即座に判断できるメリットを有する。
【0012】
請求項5は、注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、
撮影画像を記憶するサーバーと、
前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、
前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、
前記ヘッダープリントには、各注文者のプリント写真を区別するためのアドレス情報と、配送手段を識別する視認可能な第2の識別部が印刷されていることを特徴とする写真プリント生産システムを提供するものである。
【0013】
請求項6は、前記プリント制御手段は、前記ヘッダープリントを、撮影画像をプリントする記録材と同一の記録材にプリント出力させることを特徴とする請求項3に記載の写真プリント生産システムを提供することにあり、写真プリントと同じ紙を使うことでヘッダープリントの入れ間違いがなくなる。
【0014】
請求項7は、前記ヘッダープリントにおいて前記識別部を検知する手段を備え、前記検知した結果、金融機関等の支払であることを検知したときは前記納品ケースに請求書等を挿入し、前記識別部によりクレジットカードの支払であることを検知したときは前記納品ケースに請求書等を挿入しないように制御する手段を備えた請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システムを提供することにある。
【0015】
請求項8は、前記請求書等とは請求書、品物である請求項7に記載のプリント生産システムを提供することにある。
【0016】
請求項9は、前記プリント制御手段は、前記ヘッダープリントが各注文者のプリント写真の先頭に配置されるようにプリント出力させることを特徴とする請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システムを提供することにあり、写真プリントと同時にヘッダープリントのプリントができるので誤投入がなくなる。
【0017】
請求項10は、前記納品ケースは、収容物を確認するための開口窓部を有することを特徴とする請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システムを提供することにある。
【0018】
請求項11は、前記納品ケースは、写真配送情報と前記注文者の記念日等の特定の情報とに基づいて選択される請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システムを提供するものである。
【0019】
請求項12は、前記納品ケースに収納されたプリント写真を配送する配送手段は前記注文者の要望に応じて変更されるよう制御する手段を備えた請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システムを提供するものである。
【発明の効果】
【0020】
上述したように、本発明の写真プリント生産システムはプリントの注文を扱う店舗別にプリントを納品する納品ケースを識別できるようにしているので管理上で好都合である。
【0021】
また時には納品ケースに顧客、国民的な祝祭日等の記念日の祝いを表現することができる。
【0022】
さらに、写真の先頭にあるヘッダープリントには金融機関支払かクレジットカード支払を識別するカラーバー等の第1の識別部が印刷されており、金融機関支払の場合には請求書が挿入されており、クレジットカード支払の場合はプレゼント用の可能性もある、さらに何れはクレジットカード会社から支払通知が入っているので請求書が挿入されていない。従って注文者に対応した配送の仕方をしているので注文者に対して迷惑をかけないようになっている。さらにクレジットカード支払に対して現金払いの金融機関支払はプリント業者も現金がすぐに入手できるのでそのために顧客にプレゼントして喜んでもらえる。
【0023】
さらに、写真の先頭にあるヘッダープリントには宅配便で送るのか、メール便で送るのか、速達メール便で送るのかを識別するカラー枠で示す第2の識別部が印刷されており、配送の仕方をしているので注文者に対して迷惑をかけないようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の写真プリント生産システムの各要素の関係を示す概念図
【図2】本発明の写真プリント生産システムに用いる納品ケースと写真の関係を示す分解図
【図3】本発明の写真プリント生産システムに用いるヘッダープリントを示す図
【図4】本発明の写真プリント生産システムを構成する各要素の制御部に対する関係を示すブロック図
【図5】注文画面の一つで個人情報記録画面
【図6】注文画面の一つで全画像共通の入力事項
【図7】注文画面の一つで一画面の入力事項
【図8】本発明の写真プリント生産システムの個人情報入力から画像を含めてサーバーに記憶するフローチャート
【図9】本発明の写真プリント生産システムで、ストレージ2Aに画像信号を記憶した状態から画像をプリントして配送するまでのフローチャート
【図10】本発明の写真プリント生産システムに用いるプリントの例
【図11】本発明の写真プリント生産システムの別の実施例を示すフローチャート
【図12】本発明の写真プリント生産システムに用いる上蓋の一例を示す図
【図13】本発明の写真プリント生産システムのさらに別の実施例を示すフローチャート
【図14】本発明の写真プリント生産システムのさらに、さらなる別の実施例を示すフローチャート
【図15】従来例
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の写真プリント生産システムを構成する各要素の関係を示す概念図である。
【0026】
1は、入力端末群を示し、1A〜1Cは、顧客が注文者としての注文者情報と、プリント注文する画像を入力する入力端末で、1Aが本店または親となる親端末を示し、1B、1Cは支店または子供となる子端末を示し、後述のサーバー、制御部、ミニラボ、納品ケース収容手段、配送手段は親端末1Aの所属する企業等が管理するものとし、子端末1B、1Cの所属する企業等がそれぞれの注文者のプリント代を入金した後に、親端末の所属する企業等にプリント生産費用と親端末所属企業の利益を含めて支払うものとする。
【0027】
2はサーバーを示し、サーバー2は複数のストレージに分割されていてここでは親端末1Aが注文者情報、画像情報を入力して記憶するストレージ2A、子端末1B、1Cが注文者情報、画像情報等を入力して記憶して、ストレージ2B、2Cからなっている。
【0028】
3は制御部を示し、ストレージ2Aに記憶された注文者情報及び画像情報を、4で示すミニラボ群から選択された4A〜4Cで示すミニラボのいずれかに導くかの役目を担う。ミニラボ4A〜4Cはここでは親端末1Aにより入力された画像情報等はミニラボ4Aで、子端末2Bにより入力された画像情報等はミニラボ4Bで、子端末2Cにより入力された画像情報等はミニラボ4Cでプリントされるように構成されている。ただし、例えば親端末1Aで入力された画像情報等が多くて短時間では処理できないとき、ミニラボ4Bが仕事が空いているときに、親端末1Aで入力された画像がプリントされるようにミニラボの役目が変わってくることもある。
【0029】
5で示す納品ケース収容手段によりミニラボ4A〜4Cでプリントされた写真プリントを所定の納品ケースに収容する。
【0030】
6で示す配送手段群から選択された6A〜6Cは納品ケース収容手段5で写真プリントを装填した納品ケースをそれぞれの注文者A〜Cに配送する配送手段を示す。
【0031】
図1では、各入力端末1A〜1Cが一つのサーバー2に画像信号等を入力されるようにしたが、各入力端末に対してそれぞれ別のサーバーに入力してもよい。
【0032】
図2は、本発明の写真プリント生産システムに用いる納品ケースに写真とヘッダープリントを収納するよう制御する図を示している。但し、制御機構は不図示である。
【0033】
11は、納品ケースの底ケースで、11A、11Bで示すプリント収納部に12A、12Bで示す写真プリントの束を収納部12A、12Bに落下させるようにして収納するように制御する。
【0034】
13は、宛名、この写真を収納した納品ケースを注文者のもとへ配送する配送会社等を記入し、写真の上にヘッダープリントを載置するように制御する。従来例では区別シートと表現されていた。13Aには配送会社名が、13Bには注文者の宛名を、13Cにはこの納品ケースを取扱う店舗名の名称が記録されている。13Bの下には13Dで示す支払手段を識別する視認可能なカラーバーが記録されており、13Eにはプリント枚数等が示されている。
【0035】
14は、底ケース11に写真12A、12Bを収納し、さらに宛名、配送会社等が記録されたヘッダープリントを収納して閉鎖する上蓋を示し、上蓋14を底ケース11の端部に接着するよう制御する。14Aはヘッダープリントの文字が視認可能なように透明部をもって印刷されている。
【0036】
上蓋14はヘッダープリント13に印刷された店舗名によってカラー印刷を変更すれば、店舗名の名称を見なくても店舗名を識別可能である。また上蓋は後述するように注文者の誕生日等の記念日に配送日が当たる場合にお祝い用に飾った印刷を施した上蓋とするなどバリエーションを持たせることが可能である。従って上蓋14は店舗毎や贈り物用パッケージ(誕生日・結婚式・イベント)によって変えることが出来る。
【0037】
図3は、ヘッダープリントの一例を示す。
【0038】
ヘッダープリント13には、前述したようにこの写真を収納した納品ケースを注文者のもとへ、配送する配送会社名13A、注文者の宛名13B、この納品ケースを取扱う店舗名が13Cに記録されている。また、13Dには注文者の支払方法を識別するカラーバーが記録されてあり、例えばクレジットカード支払の場合は「青色」で、金融機関かコンビニエーションストア等の店舗支払の場合は「赤色」のカラーバーが印刷されており目で見ても識別可能である。クレジットカードで支払うときは、いずれはクレジット会社からの請求書もあり、他人へのプレゼントもあることを考慮して「請求書」を同封しないとか、金融機関かコンビニエーションストア等の店舗で支払う場合は金額を明示した「請求書」を同封するように制御する。
【0039】
また、宛名13Bを囲み、配送手段を識別する13Fで示す色枠が設けられており、色枠の色がピンク色ならば宅配便として送付されるように、緑色ならばメール速達便として送付されるように、無色ならばメール便として送付されるように指示される。
【0040】
ここではクレジット支払と金融機関等で支払う第1の識別部を色で分けたが必ずしも色でなくて目視可能な第1の識別部が表示されればよい。また配送手段を識別する第2の識別部を色で分けたが必ずしも色でなくて目視可能な第2の識別部が表示されればよい。
【0041】
図4は、本発明の写真プリント生産システムを構成する各要素の制御部3に対する関係を示すブロック図である。
【0042】
制御部3の入力側には、21で示す店舗情報入力部、22で示す画像情報入力部、23で示す注文者の個人情報入力部、24で示す枚数情報入力部、25で示すプリントサイズ情報入力部、26で示すプリント紙情報入力部、27で示す普通便か速達便のような速い便かの配送手段検出部、28で示す誕生日、記念日のような指定日情報入力部、29で示す支払手段検出部が接続されている。
【0043】
支払手段検出部29は識別部がカラーで表示されている場合でも白黒のエリアで表示されている場合でもカラーセンサー等の撮像素子が適している。
【0044】
また、制御部3の出力側には、4A〜4Cで示すミニラボを選択する4Xで表すミニラボ選択部、納品ケースに写真を収容する納品ケース収容手段5、6A〜6Cで示す宅配便、メール便、メール速達便を選択する6Xで示す配送手段選択部、30A〜30Cで示す用紙サイズを選択する、30Xで示す用紙サイズ選択部、31A〜31Cで示す用紙品質を選択する31Xで示す用紙品質選択部が接続される。店舗情報入力部21から支払手段検出部29からの入力信号によって出力側に接続されたミニラボ選択部4Xによりミニラボ4A〜4C、納品ケース選択部5Xにより納品ケース5A〜5C、配送手段選択部6Xにより配送手段である宅配便6A、メール便6B、メール速達便6C、用紙サイズ選択部30Xにより用紙サイズ30A〜30C、用紙品質選択部31Xにより「普通」か「高品質」紙かを示す用紙品質31A〜31Cのそれぞれいずれか一つが選択される。
【0045】
図5は、不図示であるコンピュータの注文画面の個人情報記録画面を示す図を示し、ここでは、図1に示す入力端末1Aから情報をストレージ2Aに入力する場合を説明する。
【0046】
32は不図示のコンピュータの画面を示し、ここでは注文者の氏名、住所、生年月日、電話番号、Eメールアドレスを前記コンピュータのキーボードで入力し、32Aで示す「次へ」のキーを押す。ここで店舗情報は既にコンピュータ上で入力されている。
【0047】
図6は、注文画面の一つの入力事項を示す図を示す。
【0048】
注文情報1として、「プリント用紙」の質を「高品質」か「普通」か、「仕上がり希望」を「急ぐ」のか、「普通」でよいのかをチェックマークを入れて32Bで示す「次へ」を押す。
【0049】
図7は、注文画面の一つで一画面の入力事項を示す事項である。
【0050】
画像に対してプリントを希望するときには、プリントサイズはあらかじめ決めた「L」サイズ、「2L」サイズ等の文字をプルダウン方式に選択されて入力され、プリント枚数は数値で入力される。画面32の32Cで示す「送信」のキーを押すと画像と個人情報及び注文情報がサーバー2のストレージ2Aに入力される。
【0051】
図8は、本発明の写真プリント生産システムで各入力端末から個人情報入力から画像信号を含めて入力し、サーバー2の各ストレージ2Aに記憶するフローチャートを示す。
【0052】
S1で個人情報を入力し、S2でプリント用紙が「高品質」か「普通」かを指定し、S3で画像を指定し、プリントサイズ、プリント枚数を指定して、S4で送信し、S5でストレージ2Aに記憶し、ストレージ2Aに記憶したこれらの情報が制御部3に入力される。
【0053】
図9は、サーバー2のストレージ2Aに画像信号を記憶し、記憶した画像をプリントして配送するまでのフローチャートを示し、ストレージ2B、2Cに記憶した情報も図示していないが同じようなフローチャートで示すことができる。
【0054】
S11で、サーバー2のストレージ2Aで画像を記憶し、S12に進んで制御部3で、ストレージ2Aで記憶した画像をミニラボ4Aに送信する。
【0055】
S13に進み、ヘッダープリントをプリントするためのヘッダープリントデータを作成し、S14に進み、注文された画像データから画像プリントデータを作成し、S15に進んで図10で示すように、ミニラボにより写真プリントを作成し、S17に進んでストレージ2Aの画像は通常の場合は上蓋14Aを、祝い用の場合は14AS、ストレージ2Bの画像は通常の場合は上蓋14Bを、祝い用の場合は14ASを、子サーバー2Cの画像は通常の場合は上蓋14Cを、祝い用の場合は14CSを選択して上蓋をして、配送手段6A〜6Cを用いて配送を行なうよう制御する。
【0056】
図10は、本発明の写真プリント生産システムに用いるプリントの例を示す。
【0057】
図9のフローチャートで示すようにヘッダープリントデータと画像データを作成した後、プリントデータを図10のようにヘッダープリントの後に画像データが続くようにプリントするように作成する。
【0058】
図11は、本発明の写真プリント生産システムの別の実施例を示すフローチャートを示す。
【0059】
まず、S21で写真プリントが配送される日が注文者の誕生日でるかどうかを判定し、S22に進んで、誕生日であれば誕生祝い用上蓋を選択して誕生祝い用納品ケースに写真を入れて配送する。
【0060】
S23で配送日が祝祭日であるかどうかを判定し、祝祭日であればS24に進んで祝祭日用の上蓋14を選択して祝祭日用納品ケースに写真を入れて送付する。もしもそうでなければS25に進んで通常の店舗のケースに写真を入れて配送する。ここで誕生日を他の記念日よりも優先するようにしている。
【0061】
図12は結婚祝用の上蓋14の例を示し、結婚祝を示す絵柄が表示されている。
【0062】
図13は、本発明の写真プリント生産システムのさらに別の実施例を示すフローチャートを示し、支払請求方法を不図示のセンサーで読み取って判断する。
【0063】
S21で支払方法識別のためのカラーバー13Dを支払手段検出部により読み取ってカラーバーが「青」を検知した場合は、その旨を図4におけるブロック図の支払手段検出部29に入力し、S22に進み、納品ケース収容手段5により請求書を写真と一緒に収容して、S23で終了する。
【0064】
S21で支払方法識別カラーバー13Dを読み取ってカラーバーが「赤」の場合には、その旨を図4におけるブロック図の支払手段検出部29に入力し、S24に進んで納品ケースに写真と一緒には請求書を収容せずにS25で終了する。
【0065】
ここではカラーバーを読取る方式について述べたが必ずしも上述の方法をとらずに不図示であるが、線と点線の組み合わせをセンサーを使って読み取っても判断してもよい。また金融機関等に支払う人には請求書を送るが、すぐに現金が入金されることはクレジットカードでの支払よりもすぐに現金が入ることで事業経営者には喜ばしいことで請求書だけでなくてスポーツ観戦チケットや芸術関係の観賞チケット等を入れてもよい。
【0066】
図14は、写真を同梱した納品ケースの中に最も上にあるヘッダープリント13に記録された配送手段識別部13Fを検知して配送手段を選択するフローチャートを示す。
【0067】
まずS31で配送手段識別部13Fを不図示のセンサーで読取ってその色が「ピンク」であると判定すると、図4における配送手段検出部27から制御部3にその旨の信号が入力され、S32に進み、宅配便に対応しているか、即ち不図示である宅配便に供する宅配便用の箱に収容されるかどうかを判定し、収容されていると判定するとS33に進み終了する。
【0068】
次にS31で配送手段識別部13Fを不図示のセンサーで読取り、その色が「緑」であると判定すると、図4におけるS34に進み、メール速達便に対応しているか、即ち不図示であるメール速達便に供するメール速達便用の箱に収容されるかどうかを判定し、収容されていると判定するとS35に進み終了する。
【0069】
次にS31で配送手段識別部13Fを不図示のセンサーで読取り、その色が「無色」であると判定するとS36に進み、メール便に対応しているか、即ち不図示であるメール便に供するメール便用の箱に収容されるかどうかを判定し、収容されていると判定するとS37に進み終了する。
【0070】
ここでは配送手段識別部をカラー枠の色で読取る方式について述べたが必ずしも上述の方法をとらずに不図示であるが、線と点線の組み合わせをセンサーを使って読み取っても判断してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 入力端末群
1A 親入力端末
1B、1C 子入力端末
2 サーバー
2A〜2C ストレージ
3 制御部
4 ミニラボ群
4A〜4C ミニラボ
4X ミニラボ選択部
5 納品ケース収容手段
6 配送手段群
6A〜6C 配送手段
6X 配送手段選択部
11 底ケース
12 写真
13 ヘッダープリント
13A 配送会社名
13B 宛名
13C 店舗名
13D 支払方法識別カラーバー(第1の識別部)
13E プリント枚数等表示部
13F 配送手段識別部(第2の識別部)
14A〜14C 上蓋
14AS〜14CS 祝い用上蓋
21 店舗情報入力部、
22 画像情報入力部
23 注文者個人情報入力部
24 枚数情報入力部
25 プリントサイズ情報入力部
26 プリント紙情報入力部
27 配送情報入力部
27A 配送手段情報入力部
28 指定日情報入力部
29 支払手段入力部
30A〜30C 用紙サイズ
30X 用紙サイズ選択部
31A〜31C 用紙品質
31X 用紙品質選択部
32 入力画面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、
撮影画像を記憶するサーバーと、
前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、
前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、
前記プリント出力されたヘッダープリント及びプリント写真は、プリント写真を各注文者に納品するための注文者毎に識別可能な納品ケースに収容されるよう制御する収納制御手段とを備えたことを特徴とする写真プリント生産システム。
【請求項2】
前記納品ケースは、底ケースと上蓋とからなり、前記上蓋は前記店舗情報に応じて色、デザイン等が異なり識別可能なことを特徴とする請求項1に記載の写真プリント生産システム。
【請求項3】
注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、
撮影画像を記憶するサーバーと、
前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、
前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、
前記ヘッダープリントには、各注文者のプリント写真を区別するためのアドレス情報と、金融機関支払とクレジットカード支払の支払手段を識別する視認可能な第1の識別部が印刷されていることを特徴とする写真プリント生産システム。
【請求項4】
第1の識別部は色の異なるカラーバーからなる請求項3に記載の写真プリント生産システム。
【請求項5】
注文者からの注文に応じて撮影画像の写真プリントを行うプリント手段を備えた写真プリント生産システムにおいて、
撮影画像を記憶するサーバーと、
前記記憶された撮影画像のプリント注文を行う注文者及び注文者がプリントを注文した店舗に関する注文者情報及び店舗情報とその注文内容に関する注文情報を入力する入力端末と、
前記入力された注文者情報及び店舗情報及び注文情報に基づいて店舗情報および注文者情報毎にプリント注文された撮影画像を前記サーバーから読み出し、当該読み出された撮影画像に基づいてプリント写真の先頭にヘッダープリントを配するようにプリント出力すべく前記プリント手段を制御する制御部と、
前記ヘッダープリントには、各注文者のプリント写真を区別するためのアドレス情報と、配送手段を識別する視認可能な第2の識別部が印刷されていることを特徴とする写真プリント生産システム。
【請求項6】
前記プリント制御手段は、前記ヘッダープリントを、撮影画像をプリントする記録材と同一の記録材にプリント出力させることを特徴とする請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システム。
【請求項7】
前記ヘッダープリントにおいて前記識別部を検知する手段を備え、前記検知した結果、金融機関等の支払であることを検知したときは前記納品ケースに請求書等を挿入し、前記識別部によりクレジットの支払であることを検知したときは前記納品ケースに請求書等を挿入しないように制御する手段を備えた請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システム。
【請求項8】
前記請求書等とは請求書、品物である請求項7に記載のプリント生産システム。
【請求項9】
前記プリント制御手段は、前記ヘッダープリントが各注文者のプリント写真の先頭に配置されるようにプリント出力させることを特徴とする請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システム。
【請求項10】
前記納品ケースは、収容物を確認するための開口窓部を有することを特徴とする請求項1、3、5に記載の写真プリント生産システム。
【請求項11】
前記納品ケースは、写真配送情報と前記注文者の記念日等の特定の情報とに基づいて選択される請求項1に記載の写真プリント生産システム。
【請求項12】
前記納品ケースに収納されたプリント写真を配送する配送手段は前記注文者の要望に応じて変更されるよう制御する手段を備えた請求項1に記載の写真プリント生産システム。













【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−108441(P2012−108441A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270831(P2010−270831)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(710006862)しまうまプリントシステム株式会社 (10)
【Fターム(参考)】