説明

写真仕上げ処理商品および/またはサービスを注文するための方法、そのためのシステムおよび装置

【課題】販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するためのシステムを提供する。
【解決手段】上記の商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスおよびその上に表示されているものを制御するコンピュータを含む装置を有する。また、表示デバイス上に複数の上記の商品および/またはサービスが表示されることになるように、コンピュータをプログラミングするためおよび写真仕上げ処理商品の販売をプログラムモニタするためのコンピュータソフトウェアプログラムも有する。該システムは、表示デバイス上の上記の商品および/またはサービスの位置を修正しかつ/または配置し直すためのコンピュータの遠隔再プログラミングを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真仕上げ処理商品および/またはサービスの提供に関する。特に、遠隔の現像所が提供しなければならない小売り店における写真仕上げ処理商品および/またはサービスを監視し注文するための装置、方法およびシステムの提供に関する。
【背景技術】
【0002】
写真仕上げ処理を発注する最も一般的な方法は、顧客が、封筒の中に自らの露光済みフィルムを入れ、自ら望む製品を指示すべく該当する囲みにマークし小売店で封筒を投函するというものである。封筒は、小売店から集荷され、卸しのフォトフィニッシャ(photofinisher)に届けられ、そこで注文は、注文された製品またはサービス別に仕分けされる。これは、手作業で行われるかまたは、マシンビジョンシステムを用い、チェックされた囲みを読取って消費者が注文した製品を判別することによって行われる。封筒に未処理フィルムが入っている場合、その注文についてのさらなる情報がフィルムスプライサ(film splicer)において入力される。今日、写真仕上げ処理注文は、写真フィルムの処理に制限されていない。例えば、顧客は、焼増し、フォトCD,ピクチャーディスク(顧客の画像を収納するコンピュータディスク)、画像の付いたTシャツおよび画像の入ったマグカップ、およびインターネットフォトサービスプロバイダのデータベース上への画像の配置を、注文することができる。さらに、フィルム上以外のフォーマットで処理するためフォトフィニッシャに画像を提供することもできる。例えば、ディジタルカメラと共に使用されるコンピュータディスクまたはメモリデバイスの形でディジタルの画像を提供することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のシステムに付随する問題点は、顧客が標準的に注文封筒上に注文を手書きするという点にある。一部のケースでは、注文の書込みが判読不能で、結果として注文が不適切に実行されるかまたは遂行されない可能性がある。このことは当然のことながら、注文品を取りに小売業者に再びやってきて注文が正しく実行されていなかったり、または遂行できなかったことを知り、顧客が不満を覚えるという結果をもたらす。
【0004】
顧客に対するその他の情報に関する製品および/またはサービスのマーケティング情報の相対的位置づけは、顧客の購買習性に影響を及ぼすことが知られている。一般に、製品および/またはサービスのオファーは、変更しにくい表示デバイスを用いて単純に表示されている。このため小売り業者は、最近の変更または新しいオファーについて顧客に口頭で知らせざるを得なくなる。現在、顧客に対し商品および/またはサービスについての修正されたおよび/または新規のオファーを表示する容易または経済的な方法は全く存在しない。
【0005】
先行技術のシステムについてのもう1つの問題点は、特定の小売り店におけるまたは地方の場所で、顧客の好き嫌いを追跡する容易な方法が全く存在しないということにある。さらに、1つまたは多数の小売りアウトレットを有する特定の小売り店に対しては、小売り業者の希望、地方または地域のトレンドに従ってまたは顧客に応じて変更しうる販促サービスを提供あるいはカスタマイズするチャンスはほとんど与えられていない。
【0006】
卸しのフォトフィニシャに到着する注文の全体量は、一日の時刻、曜日および月日ごとに追跡されかつ知られている。時として、卸売りの現像所にとって通常の消費者購買パターンを変えるような重大な事態が発生する。現在、現像所は、仕事がシフトの開始時に来てこのような事態が発生し、増大する仕事量を取扱かうために代替的手配を行うかまたは別の現像所に仕事を回すための時間がほとんどないことを認識している。卸売りのフォトフィニシャーは、標準的に、何百もの異なる小売り店から、そして往々にして類似のタイプのチェーン店から注文を受け取る。例えば、1つの地方エリアについて単一の現像所に対しその写真仕上げ処理注文を送る複数の異なる店を有するドラッグストア、食品雑貨店が存在する。場合によっては、小売り店は、複数の現像所に対して写真仕上げ処理注文を送る何百もの異なる小売り店をもつ全国展開のものである。
【0007】
現行のシステムについてのもう1つの問題は、顧客に対しアップセールス(upsales)を提供しまたは提供できる付加的な商品および/またはサービスについて顧客に知らせる機会がほとんどないということにある。注文ドロップオフセンタ(drop-off center)で幾分かの広告を行うことができるものの、標準的には、小売り代理店との対話は全くなく、それが存在する場合でも、小売り代理店が顧客と長時間を費すことができるようにすることは、小売り店にとって不可能である。かくして、小売り店にとってはほとんど中断なく顧客に対し友好的かつ親切なやり方で付加的な商品および/またはサービスを顧客に提供する能力を備える必要性がある。
【0008】
本出願人は、先行技術の問題点を克服することに向けられた装置、方法およびシステムを発明した。
本発明は、スクリーン上にオファーされている製品の数および選択、表示された個々の製品が占める相対的位置および個々のスクリーンに先行しておよび後続して提示されるスクリーンに関する顧客の購買パターンを追跡して分析する比較的安価なシステムおよび方法を提供する。
【0009】
本発明はまた、顧客に対する商品および/またはサービスのオファーを修正する安価な方法をも提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの態様によると、販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、
表示デバイス上に表示されているものを制御するためのコンピュータと、
表示デバイス上に複数の写真仕上げ処理商品および/またはサービスが表示されることになるようにコンピュータをプログラミングするためのコンピュータソフトウェアプログラムであって、表示デバイス上の位置に関して写真仕上げ処理商品および/またはサービスの販売をモニタし、このモニタに基づいて表示デバイス上の写真仕上げ処理商品および/またはサービスの位置を配置し直すコンピュータソフトウェアプログラムと、
を備える装置が提供される。
【0011】
本発明のもう1つの態様によると、販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、
装置において投入された注文を入力するためのデータエントリデバイスと、
表示デバイス上に現在表示されているものを制御するためのコンピュータと、
データエントリデバイス内に入力された写真仕上げ処理商品および/またはサービスの販売をモニタするためのコンピュータをプログラミングするためのコンピュータソフトウェアプログラムと、
を備える装置が提供される。
【0012】
本発明のさらにもう1つの態様によると、複数の異なるキオスクで写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するためのシステムにおいて、各キオスクが、販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、前記装置において投入された注文を入力するためのデータエントリデバイスと、キオスク内に入力されたものをモニタするためのコンピュータとを有しているシステムであって、
複数のキオスクのコンピュータと電子通信状態にあり、キオスクで出された注文に関する情報を獲得する中央コンピュータを備えるシステムが提供される。
【0013】
本発明のさらにもう1つの態様によると、遠隔キオスクでの写真仕上げ処理商品および/またはサービスのオファーを制御するための方法において、
キオスクに具備された表示スクリーン上で複数の商品および/またはサービスに関する初期製品オファーを提供する段階と、
初期製品オファーは第1のプレゼンテーション順序で提供する段階と、
キオスクで出された注文に関する注文情報を収集する段階と、
注文情報を分析し、分析に基づいて商品および/またはサービスの前記プレゼンテーションを順序付けし直す段階と、
を含んでなる方法が提供される。
【0014】
本発明のもう1つの態様によると、表示デバイス上に写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
表示デバイス上に表示されているものを制御するためのコンピュータと、
コンピュータ上にロードされたときに、表示デバイス上に表示されているものを制御することになるソフトウェアコンピュータプログラムと、
ソフトウェアが表示デバイスを、図形および/またはテキスト情報を中に具備させ得る複数のより小さな視覚的セグメントに分割する段階と、を含み、
複数のより小さなセグメントの各々の中に表示されるものを制御することによって、表示デバイス上に表示中のもの構築および/または再構築するためのナビゲーションセクションを、
備える装置が提供される。
【0015】
本発明のさらにもう1つの態様によると、現像所内の作業フローをモニタし制御するためのシステムにおいて、
現像所内の個々のデバイスを制御するコンピュータであって、該コンピュータは、各々が現像所で処理されるべき収集パッケージの中に入れられた品目の写真仕上げ処理の注文を受け取り、受け取る注文を追跡するためのデータベースを含む、複数の遠隔収集データベースシステムと通信状態にあり、コンピュータが実際の収集パッケージの受取りに先立つ時点で遠隔収集データベースシステムと通信して、現像所に転送されるべき収集パッケージの注文情報を得る、システムが提供される。
【0016】
本発明のもう1つの態様によると、現像所内での作業フローをモニタし制御するための方法において、
現像所にある中央コンピュータと、
各々が、現像所において処理されるべき収集コンテナ内に入れられた品目の写真仕上げ処理の注文を受け取り、受け取った注文を追跡するためのデータベースを含む複数の遠隔キオスクと、
を備えてなり、コンピュータが、実際の収集パッケージの受取りに先立つ時点で遠隔データベースと通信して、現像所に転送されるべき注文の注文情報を得る方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明によって作られた装置の立面図である。
【図2】複数の小売り店から受け取った注文に関して顧客注文を発注し中央現像所で遂行するためのシステムの概略図である。
【図3】図1の装置および図2のシステム内で使用するための注文封筒および画像保持デバイスの立面図である。
【図4】図3のパッケージ上で使用するための図1の装置により作られたラベルの立面図である。
【図5】図1の装置および図2のシステムによって作られたラベルと受領書の組合せの立面図である。
【図6】最初に図1の装置に近づいた時に顧客が使用する図1の装置の表示デバイスのスクリーン表示の立面図である。
【図7】顧客に表示され得る第1の製品提供スクリーンを例示する図1の装置の表示デバイス上の別の表示スクリーンの立面図である。
【図8】顧客に対し付加的な商品および/またはサービスをオファーするのに使用される第2の異なる表示スクリーンを例示する図7と類似の図である。
【図9】写真仕上げ処理注文を出すために必要とされるあらゆる情報を顧客が提供する表示スクリーンを例示する図7に類似の図である。
【図10】出された顧客の注文の最終確認スクリーンを例示する図7と類似の図である。
【図11】少なくとも1つの品目のアップセル(up-sell)を例示する図7に類似の図である。
【図12】スクリーン表示を異なる視覚セグメントにいかに分割するかを例示する図7に類似の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明によって作られた注文用装置(キオスク)が例示されている。例示した特定の実施形態においては、装置10は、顧客が使用するように設計された独立型キオスクである。装置10は、以下で論述するように写真仕上げ処理商品および/またはサービスのためのオファーを表示するための表示デバイス12を含む。この表示デバイス12はまた、顧客がデバイス内にデータを入力するための入力デバイスとしても役立つ。特に、表示デバイスは、適切な場所で表示スクリーンに単に触れるだけで装置10内に情報を入力できるようにするタッチスクリーンを有するCRTである。顧客データ入力手段は、その他のあらゆる適切なデバイスを備えていても良い。例えば、キーボードまたはパッドまたはコンピュータマウスなどがあるが、これらに制限されるわけではない。装置10はさらに、装置10の動作、表示デバイス12上のさまざまな表示スクリーンまたは達成され得るような装置10のその他のあらゆる動作を制御するために適切にプログラミングされているコンピュータ14を含んでいる。装置10は図4および5内のラベル18によって例示されているようなラベルおよび/または受領書を作成するためのプリンタ16を含む。図4のラベル18は、写真仕上げ処理商品および/またはサービスを得るために画像保持製品21が中に提供されている注文封筒20上に配置されるように設計されている。もぎ取りストリップ23が封筒20上に備わり、顧客はこれを受領書としてとっておく。ストリップ23には、注文封筒番号の写しが含まれている。例示した特定の実施形態においては、画像保持デバイス21は、フィルムのための処理および写真プリントの生成のため注文封筒の中に入れられている未現像の露光済み写真フィルムのロールを収納するフィルムカートリッジである。しかしながら、本発明はそのように制限されるものではない。特に、画像保持製品は、任意のタイプのものであってよい。例えば、制限的な意味はないが、注文封筒20内に入れられる品目としては、写真プリント、フィルムネガ、およびディジタルカメラが画像収集のために使用したディジタル記憶デバイスが含まれていてよい。さらに、現在注文中の商品および/またはサービスは、これらに制限されないが、焼増し、フォトCD、フォトディスク、引き伸ばし、画像入りTシャツといったような衣料アパレルまたは上に画像が転写されたマグカップといったようなその他の商品の提供、および顧客がさらに操作または使用するようにインターネットサービスプロバイダのデータベース上に画像を配置することといったサービスの注文を含むことができる。
【0019】
また図1を参照すると、装置10はまた、オーディオサウンドを提供するためコンピュータ14によって適切に制御されるスピーカ22を含んでいる。これは、装置10内にプログラミングされうるような音声通信またはその他のサウンド通信の提供という形をとりうる。装置10はさらに、その中に配置されたクレジットカード読取り装置26によって読取られるようなクレジットカードを挿入することのできる開口部24を含む。読取り装置26は、クレジットカード上に提供された磁気バーコードまたはその他の適切なあらゆるコードを読取ることができる。
装置10はさらに、バーコードを読取るように設計された第2の開口部28を含むことができる。これは、ロイヤルティ(loyalty)カード、封筒上に印刷されたバーコードまたはフィルムキャニスタ上に符号化されたバーコードを読取るのに使用することもできる。小売り店のためのロイヤルティカード(図示せず)を受け取るために使用されるとき、このカードは、コンピュータが、内部的にまたは適切な電子通信を通して、顧客に関する情報に容易にアクセスできるように、顧客を識別することになる。読取り装置26がクレジットカードについて行うのと同じ要領でロイヤルティカード上に記録された情報を読取るため装置10内には、適切なカード読取り装置31が配置されている。例えば、制限的な意味はないが、顧客の氏名および住所などの情報がある。さらに、小売り店はすでにフィルム上に、コンピュータ14内か、あるいはコンピュータ14によりアクセス可能なもう1つのコンピュータ内か、のいずれかのファイルに、顧客の好みおよび/または購買注文履歴などに関する情報を有することができる。この情報は、表示デバイス12上にどの表示スクリーンを表示させるかを決定するのに使用することができる。
【0020】
装置10は、捕捉された画像に関するディジタル情報を収納したディジタルファイルを装置10に対しダウンロードするため、メモリカードまたはその他のメモリデバイスに接続するための通信コネクション30を含んでいる。例えば、ディジタルカメラによるメモリカードからの画像や、またはコンピュータ14にダウンロードされる画像である。かくして顧客は、後に装置10にダウンロードされたこれらの画像に対し適切な命令を出すことができるようになる。これには、ダウンロードされた画像を表示しかくして商品および/またはサービスの注文に先立ち顧客がさらに画像を操作できるようにすることが含まれ得るが、これに制限されるわけではない。
【0021】
装置10は、その装置の一部を成していてもいなくてもよいサポートスタンド32によって支持される。例示した実施形態においては、スタンド32は、分離した支持構造である。スタンド32内には、写真仕上げ処理商品および/またはサービスの注文のために装置10と共に顧客が使用するための複数の注文封筒20を保持するための開口部34が具備されている。サポートスタンド32はさらに、受入れコンテナ37内に入る開口部36を含む。完成した注文封筒20は、開口部36を通してコンテナ37内に顧客によって投入され、後に取り出されて注文の遂行のため現像所38に転送される。
【0022】
図2を参照すると、コンテナ37内に投函された注文を最終的に受け取ることになる現像所38が例示されている。現像所38は、このような現像所において慣例的に行われるように、フィルムを処理しプリントを生成するように構成されている。完了した注文は、標準的にパッケージングされ、その注文を受けた小売り店に返却され、顧客により引き取られる。制限する目的ではないが、現像所38はまた、例えばCDまたはコンピュータディスクといったようなその他のタイプのフォーマット上にディジタル画像を提供すること、既存のプリントの焼き増しまたは引き伸しを提供すること、衣類およびその他の品物(例えばTシャツおよびマグカップ)上に画像を提供すること、または現像したフィルム上で画像をディジタル走査し、インターネット上で顧客がアクセスできるインターネットサービスプロバイダのデータベース上にそれらを置くこと、といったさまざまなその他の商品および/またはサービスを提供することもできる。
【0023】
図2に示すように、現像所38は、さまざまな遠隔場所に設置された複数の異なる注文用装置(以下、キオスクともいう)10と電子通信するコンピュータ39を含んでいる。例えば、制限的な意味はないが、コンピュータ39は、インターネットを介してさまざまなキオスク10のコンピュータ14に接続され得る。例示する特定の実施形態においては、現像所38は、42,44,46,48および50という参照番号により識別された5つの異なるキオスク10に接続されているものとして示す。当然のことながら、現像所38を多数のこのようなデバイスに接続することができるということを理解すべきである。特定の現像所38には、例えば、さまざまな異なる小売り店に備えつけた数百台のキオスク10が存在することもある。例えば、キオスク42および44は、場所RA1およびRA2に小売り店を有するドラッグストアチェーンといったような共通の小売り業者のために、2ヶ所の異なる場所に設置され得る。これらの場所は、国内の同じ都市、州または地方にあってよい。例示する特定の実施形態においては、RB1およびRB2で表された2つの異なる場所を有する第2の小売り店に、一対のキオスク46および48が設けられている。5番目の装置50が、さらにもう1つの小売り店RC1に設けられている。当然のことながら、所望のいかなる数の小売り業者、キオスクおよび場所を備えることができるということを理解すべきである。図2は、本発明の説明を明確にする目的で、5つの異なるキオスク10に対する接続のみを例示している。
【0024】
図6を参照すると、小売り店にある単一の装置10の表示デバイス12上に示された初期の表示スクリーン40が例示されている。標準的には、初期表示スクリーン40は、顧客の関心を誘い、オファーされている商品および/またはサービスに関するいくつかの情報を提供するように設計されている。顧客が顧客ロイヤルティカードを有するかまたは装置10についてクレジットカードを使用した場合、適切な開口部24または28の中にロイヤルティまたはクレジットカードを挿入するように顧客に指令が与えられることになる。ロイヤルティカードまたはクレジットカードをエントリした時点で、それぞれのカードから該当する情報が読取られ、装置がこれを使用することができ、あるいは、コンピュータ14または小売り店または現像所38にある遠隔コンピュータあるいは顧客に関する関連情報を保持するその他のコンピュータのメモリ内の情報を参照するのにこれを使用することができる。顧客情報は、より早い時期に顧客によって予めプログラミングされているか、あるいは、望まれる場合には小売り業者によって予めプログラミングされている。かくして、装置10内でのカードの使用によって、自動的に、顧客情報が提供され、顧客による個人情報の入力は最小限におさえられるかまたは回避されることになる。このことはまた、本明細書中で以下に述べるように、顧客の過去の購買履歴または個人情報に基づいて、その顧客に対してスクリーンを自動的にカスタマイズすることが可能となる。いったん顧客が装置10を作動させると、第2のデータの表示スクリーン43(図7に示されているような)が示される。表示スクリーン43により例示されているように、顧客には、幾つかのクイックチョイス45,47および49というオプションまたは付加的な選択肢の全てを見るというオプションが与えられる。選択肢45,47および49のいずれかが選択された場合、注文は直ちに識別され、顧客はさらにいかなる作業も行う必要がない。その後、図4内に例示されているようなラベル18が、ユーザおよび選択された注文を識別するのに充分な情報を含む適切な情報を伴って、生成されることになる。この情報は、人間が読取ることのできる形および機械読取り可能な形の両方で書込まれることになる。
【0025】
特に図4を参照すると、ラベル18は、フォトフィニシャ38により使用されることになる多数の情報を提供するためのさまざまな表示項目52〜70を含む。表示項目52は、小売り業者および装置10の場所を特定する。表示項目54は、注文が出された時刻を特定する。表示項目56は、消費者、例えば氏名、郵便住所およびEメールアドレスを特定する。表示項目58は、要求された商品および/またはサービスが提供される予定の日時を特定している。表示項目60は、処理中のフィルムの特定のタイプを示している。例えば、例示されているように、表示項目60は、写真フィルムのAPSロールとして例示された注文を示し、さらにカートリッジIDも提示する。表示項目62は、注文の完成のためそれが送られるべき現像所を特定する。表示項目64は、顧客の注文に関する情報を全て収容することのできる2次元コードである。表示項目66は、注文中の製品分類コードを表す。これは、現像所が注文を遂行する上で役に立つものである。表示項目68は、装置10がある小売り店に与えられた番号である小売り店舗番号を提示している。表示項目70は、要求されているサービスに基づいて異なるタイプの注文を区分けするために現像所により使用されることになる分類バーコードである。当然のことながら、望まれるどんな情報でもラベル上に印刷できるということを理解すべきである。
【0026】
本発明における表示項目64によって表された2次元コードの使用は、手作業または機械によるビジョン仕分けに対して低コストの代替案を提供してくれる。キオスクを使用して、卸売りフォトフィニシャを通して提供される製品が消費者に提示される。消費者がキオスクで注文を出すと、キオスクは、消費者の氏名、小売り店舗の名称、場所および識別子、注文された製品、購買日、およびその他の関連情報を含め、購買を記録する。注文が完了した時点で、キオスクは、表示項目64、2次元(Aztec と称する)バーコードを含むラベル18を印刷する。この2次元バーコードは、卸売りのフォトフィニシャが消費者の注文を完了するのに必要な情報を含んでいる。バーコードの利点は、それが、手作業仕分けおよび高価な機械ビジョンシステムに置き換わる低コスト機器で注文情報を比較的容易に検索することができるということにある。表示項目64には、その上に印刷された複合された情報の読取りを容易にする自己整列(self align)機能が含まれる。
【0027】
2次元バーコード内に記憶された大量の情報は、区切り(delimited)フォーマットと呼ばれる形で情報を記憶することを可能にしている。これは、バーコード内のフィールドを区分するために、カンマまたはその他の特殊な文字を使用する。パラメータは、フィールドが置かれる部分、すなわち1,2…nによって規定される。さらなるフィールドを規定することにより(区切り文字を付加することにより)、時間が経つと新しいパラメータを付加することができる。より古い(異なる)システムは、特定のフィールドからパラメータを使用することから、フォーマットは、バーコードを書込むさまざまなデバイスやバーコードを読取るさまざまなデバイスの全体に対して互換性持つ。
【0028】
前述のとおり、装置10によっていったんラベル18が提供されると、このラベルは、標準的には顧客によって注文封筒20上に置かれる。開口部34内に入っている注文封筒20の1つをこの目的で使用することができる。続いて注文封筒20には、処理すべき適切な品目、例えば写真フィルムカートリッジが詰められる。ラベル18には好ましくは、その裏面上に接着層が備わっている。2次元コードを使用することにより、封筒20上にラベルを正確に配置する必要は回避される。封筒20は密封され、その後開口部36内に投入され、次にコンテナ37内に投入される。ある時点で、コンテナ37内の完成した注文封筒20は集められ、注文の遂行のため現像所38へと転送される。
【0029】
本発明は、好ましくは、封筒20上に印刷するために高価なプリンタを使用することを避けるべく、別のラベル18上に注文情報を印刷する。しかしながら、望ましい場合にはラベル上に印刷された情報を封筒20上に印刷することもできる。その場合、もぎ取りストリップ23上に適切な情報が書込まれる。
図5は、プリンタ16によって印刷可能な変形されたラベルおよび受領書の組合せ19を例示している。ラベルと受領書の組合せ19は、ラベルセクション25と受領書セクション27からなる。セクション25とセクション27の間には切り取り線29が設けられている。例示する実施形態においては、切り取り線29は、顧客がセクション27からセクション25を容易に切り取ることができるようにするミシン目ラインからなる。セクション25は実質的にラベル18と同一であり、同じ要領で使用される。一方セクション27は、顧客が取っておくべき受領書である。セクション27は、顧客により出された注文に関する全ての関連情報を含むことになる。セクション25は、注文封筒20上に置かれるべきラベルを含むことになる。セクション25のみに裏面に接着剤が具備され、かくして封筒20に固定されうるようになっている。受領書セクション27は、封筒20のもぎ取りストリップ23とはめ合うよう適合された形状にすることができる。印刷デバイスは、プリンタの中を走行するときにラベル/受領書の自動剥離を可能にするような構成となっていてもよい。
【0030】
図8を参照すると、付加的な商品またはサービスを提供することのできる表示スクリーン80が例示されている。例えば、スクリーン80により例示されているように、以下のようなオファーを提供することができる。すなわち、ピクチャディスク(コンピュータディスク上に提供された画像)、ピクチャCD(コンピュータCD上に提供された画像)、インターネット上での画像受信の利用可能性である。所望のサービスおよび注文を適切に選択することによって、ラベルを生成することができ、また表示デバイス12によって付加的な選択スクリーンが表示される。
【0031】
このとき、顧客の選択が完了した後、図9で示すような、顧客のデータエントリスクリーン81が表示される。最初にいかなるロイヤルティまたはクレジットも使用されなかった場合、顧客は、必要とされる通りに適切な顧客データを入力するようにここで促される。顧客により使用されたクレジットカードおよび/またはロイヤルティカードが適切な情報へのアクセスを可能にする場合には、スクリーン81をスキップすることができる。顧客による注文プロセスの完了時点で、図10に例示するような、最終の確認スクリーン83が表示される。確認スクリーンの承認時点で、ラベル18は、注文封筒20上へ置かれるように、プリンタ16により印刷される。
【0032】
もしディジタル商品および/またはサービスが望まれる場合には、その前のスクリーンのうちの1つの中で適切な選択が行われ、これにより、選択のため顧客に対し表示デバイス12上に付加的スクリーンが表示されることになる。例えば、図7によって示されているスクリーン43上でさらなる選択肢が選択された場合、ピクチャーCD、ピクチャーディスク、インターネット上に提供されたピクチャを注文するため、図8のスクリーンが示され得る。さまざまなスクリーンオプションを通して顧客をナビゲートするために適切なその他の表示項目も提供できる。顧客は、始めからやり直すことを選択することもできるし、あるいは単にディジタルサービスを必要としていないことを告げることもできる。
【0033】
本発明の特徴は、顧客が以前にデバイス10またはコンピュータ39と連係するその他のデバイスの1つを使用した場合には、その顧客の以前の注文に関する情報を、局所的にまたは遠隔コンピュータにおいて、検索または分析して、その特定の顧客に特定的な表示スクリーンをカスタマイズすることができるという点にある。例えば、過去の状況において顧客がAPSまたは35mmフィルムといったような特定のタイプのフィルムについての写真処理のみを選択してきた場合、その顧客のために特別にかつその顧客のための関連した選択に選択範囲をせばめるスクリーンを作ることができる。さらに、顧客が注文することを思いつきもしなかったかもしれないような、以前に選択された商品および/またはサービスに関連する新しい製品オファーを表示することもできる。図11を参照すると、最終的に注文を完遂することになる現像所および/または小売り店のいずれかによって現在販促中の特別オファーが例示されているという点を除いて、図7のスクリーン43に類似した、デバイス12上に表示されるスクリーン86が示されている。例示した特定の実施形態においては、スクリーン86上の表示項目88は、両面に画像を有する8×10リーフ上に画像が一緒に配置されるアルバムフォーマットで注文を選択できるということを例示している。製品オファーと共に割引クーポン(図示せず)を広告することができる。スクリーン86はまた、製品の一例を例示することもできる。望むとおりにさまざまなその他のタイプの商品および/またはサービスを販促することもできるということを理解すべきである。例えば、特定の小売り業者が週ベースまたはその他のある周期的時間枠で特定の販促を提供することもできるし、または、特定の顧客の特定の習慣に合わせてお勧め品をこしらえることもできる。特に、顧客が標準的にディジタル商品および/またはサービスを注文しない場合、顧客がこれらの新しいディジタルタイプの商品および/またはサービスを試すよう促すべく販促表示を提供することができる。どんな販促商品でも望みのとおり提供でき選択できるということを理解すべきである。
【0034】
ユーザインターネットスクリーンの配置を決定するためのキオスクの初期設計は、テスト市場における業界調査を含めることもできる。しかしながら、これは、キオスク設計の限定された数の局面しか洞察できない、費用および時間のかかるプロセスである。
本発明はまた、ある指定された地域または地方内の特定のタイプの顧客、小売り店について、商品および/またはサービスの購買パターンをモニタする能力をも可能にする。例えば、全国的に商品および/またはサービスを提供する全国レベルの小売り業者は、国内のある特定の地方または地域が特定のタイプの商品および/またはサービスを好むということを発見するかもしれない。このような場合には、これらの小売り店は、その他のし好をもつ地域内でこれらの類似した商品および/またはサービスをオファーするのではなく、その特定の地方に対しこれらの特定の商品および/またはサービスをオファーすることができる。
【0035】
もう1つの課題は、より効果的なプレゼンテーションが開発されるとともに、ユーザインターネットスクリーンを修正することに伴うコストおよび時間の問題である。図12を参照すると、図7のスクリーン43の生成において使用される視覚的セグメント(囲みラインで表わされている)が例示されている。ここでわかるように、図12のスクリーン89は、9つの視覚セグメントを有する。すなわちセグメント90,91,92,93,94,95,96,97および98である。セグメント90,91,92,93,94,95,96,97および98のいずれも、その他のセグメントと独立して変更することができる。セグメント93には3つのさらに小さいセグメントが含まれている。かくして特定の顧客小売り店のためのスクリーンを局所的にまたは地方別に更新または修正する場合には、修正を要するスクリーンの視覚的セグメントのみが変更される。例示した特定の実施形態においては、装置10にはメモリディレクトリが具備されている。1つのディレクトリは現在使用中のスクリーンを維持し、少なくとも1つのその他のディレクトリは、予め定められた基準に基づき後のある時点で置換または使用されうるスクリーンのためのものである。例えば、一定の与えられた日付で、新しい販促スクリーンを提供し更新することができる。第3のディレクトリは、さまざまな表示スクリーンを構築するために使用される画像セグメントの全てを維持することになる。この第3のディレクトリは、小売り業者または現像所によって必要とされるまたは望まれるような新しい視覚的セクションを提供するために使用できる。
【0036】
以上のことから、さまざまな表示スクリーン上にさまざまなオファーを容易に再配置することが可能となる。前述したように、オファーが置かれる特定の場所は、顧客の購買習慣に対する影響をもち得る。本発明は、オファーの容易な再配置を可能にし、さまざまなオファーの販売を追跡および分析することにより、いずれかの特定のオファーのための最高の配置を決定することができる。発注情報の全てが、数多くの接続されたキオスク10から現像所38のコンピュータ39によって収集されていることから、現像所38は、特定の小売り店における特定の顧客の購買習慣および局所的および地方レベルのトレンドを分析するのに最良の位置にあり、現像所38はデータを解析するのに最良の位置にある。現像所38は、このとき、それぞれのキオスクに合わせて仕立てられた各キオスク10における商品および/またはサービスの販売を改善すべく表示スクリーンを修正するため、それぞれのコンピュータをプログラミングし直すよう、さまざまなキオスク10の個々のコンピュータ14に対し適切なソフトウェアプログラミングを送信することができる。
【0037】
本発明は、前述のとおり、キオスク10を通して出されたように全ての顧客注文を記録するための方法を提供する。周期的にかまたは基準が満たされた時点で、現像所38でコンピュータ39に注文情報を送信することにより、現像所38は、作業負荷の変更に備えるべく需要変更の先行警告時間を数時間有することができる。前述のように、現像所38は装置10と通信状態にある。現像所38は、さまざまな装置10と、それらが設置されているさまざまな小売り店において周期的に通信するコンピュータ39を含む。例えば、1日のうち、さまざまな時間つまり午前中、昼および夕方において、現像所におけるコンピュータ39は全てのコンピュータ14をポーリングしてその日にどの注文が出されたかを決定することができる。かくして、それは、注文が実際に到着する前に、どの注文が現像所に到着しようとしているのかを知ることができる。さらに、最も好ましいことに、さまざまな場所での各々の装置10からの注文のピックアップ時において、装置10は、注文がピックアップされたことを自動的に識別し、サービスプロバイダが、予めどんな注文が処理されようとしているかについて知ることになるような形で、現像所38に対し通信リンクを通して即刻全ての情報を提供することになる。現像所が実際に注文を受取るまで数時間あるいはそれ以上であることが非常に多い。かくして、時間的に早い時期において、現像所38は、現在転送中の仕事の正確な種類および量を知ることになる。こうして現像所38は、ある指定の夜の作業負荷を調整すべく、現像所38において人員および/または機器の調整を行うことが可能となる。このことは、現像所38をはるかに効率の良いものにする一助となる。
【0038】
製品またはサービスを購入するために、消費者は、装置10上の複数のスクリーンに応答する必要がある。代替製品のオファーは、消費者に情報を与えこれらの製品を購入するように誘うように、これらのスクリーンの間で分散されている。キオスクを遠隔からリフレッシュする能力は、新しいマーケティングメッセージおよび製品をテストし、迅速にその有効性の理解を展開させプレゼンテーションを調整させる能力を提供する。
【0039】
コンピュータ39はまた、さまざまな小売り店で現在販売中であるものの記録を保持する。かくして、消費者購買およびトレンドを詳細にモニタすることができる。さらに、小売り業者がその店舗のうちの1つまたはそれ以上で特別企画を打つことを望んだ場合、この販売促進のための販促情報は、自動的に、さまざまな場所でさまざまな装置10の中にセットされ得、かつ、特定の店舗またはチェーン店に合うように仕立てることもできる。このことは、販促の実際の開始に先立ち予め行われうる。例えば、ある指定の週の月曜日に開始される予定であるならば、販促情報はコンピュータ39からコンピュータ14まで転送され、第2の記憶ディレクトリ内に入れられ、かくして特定の日付になった時に、特別販促情報が自動的に、消費者に表示されるさまざまなスクリーン内で利用されることになる。これはコンピュータ39内にプログラミングされ得、それを今度はコンピュータ14のプログラミングのため電子通信を介してキオスク10まで送信することができる。こうして、現像所38は独自の特別販促情報を適宜提供できるようになる。さらに、スクリーンを異なる視覚的セグメントに分割することにより、特定のオファーへ再び方向づけすることが可能となる。出願人は、ある製品オファーの特定の位置が、特定の商品および/またはサービスのアップセル(up-sell)に対する影響を有することを発見した。かくして周期的に、製品および商品オファーが表示デバイス12の表示スクリーン上の異なるところに配置されるようにさまざまなスクリーンを自動的に方向づけし直すことができる。これは、さまざまな視覚的セグメントがすでにそのスクリーンについて提供されていたという事実によって、容易に利用される。かくして、スクリーンの残りの部分をじゃますることなく、該当するセグメントだけを変更または移動させるだけでよい。その上、視覚的セグメントは、表示スクリーン全体よりも小さなセグメントに細分されていることから、これは、装置に提供するよりもはるかに効率良く容易に行うことができる。図12は、図7のスクリーン43上のオファーの再配置を例示している。これは、ある商品および/またはサービスが顧客に対し販促されているときに特に重要である。これらの特別販促は、注文されている現在の商品および/またはサービスのスケールアップした付加的な商品および/またはサービスの注文に顧客の関心をひきつけようと試みるアップセル(up-sell)と呼ばれることが非常に多い。コンピュータ14は、自身でまたはコンピュータ39の指示により、オファーの位置を周期的に再配置し得る。さまざまな場所におけるオファーの販売記録をモニタし分析することにより、オファーを、これらの商品および/またはサービスに関して最高の販売を得るべく各キオスク10毎に、位置づけすることができる。
【0040】
遠隔のキオスクをプログラミングできることがわかっている。コンピュータを遠隔リフレッシュするために、Tivoli および PCAnywhereといったようなソフトウェア製品が使用される。キオスクを遠隔リフレッシュする上での問題点は、キオスクに対しコンピュータプログラムを送信する費用である。キオスクのリフレッシュ作業には、高速モデムを用いて達成するのに10時間以上が必要となりうる。
【0041】
現発明は、キオスクがキオスクソフトウェアの小さなサブセットを用いてリフレッシュされ得るようにするソフトウェアアーキテクチャを、提供する。ソフトウェアは、ナビゲーションファイル、スクリーンサブイメージおよびソフトウェアアプレットに区分される。アプリケーションソフトウェアは、個々の機能を実施する多数の Java(登録商標) およびC++アプレットへと分割される。スクリーンは同様にして多数の小さな視覚的セグメントへと分割される。ナビゲーションファイルは、小さな視覚的セグメントおよびアプレットを一緒にリンクさせてユーザインタフェースを作成し消費者をさまざまなシーケンスを通してナビゲートする。キオスク内のその他のソフトウェアは同様にして、キオスクをリフレッシュさせる便宜上、小さな機能へと分割される。視覚的セグメントのための同一の小さな画像を、キオスクソフトウェア内の多数の場所で使用できるときは、リフレッシュの効率は改善される。キオスクは、キオスクに送信される必要のあるわずかな関連ファイルのみを用いてリフレッシュされる。この結果、2.5メガバイトの情報で365メガバイトのキオスクアプリケーションがリフレッシュされることになる。
【0042】
異なる製品オファー、販促、商標などをもつ多数の小売り業者は、キオスク内の同じソフトウェアアプリケーションを使用することが望ましい。キオスクを設置するプロセスの間に、制限された量の情報でキオスクをリフレッシュすることは、キオスクの製造および信頼性を改善させる。
キオスクをリフレッシュする低コストの方法としてモデムを使用することは、リフレッシュが望まれるときにおけるキオスクの利用可能性に起因して、問題がある。キオスクは時として消費者の注文をとるのに忙しいか、電源が切られているかまたは電話サービスが切断されていることがある。
【0043】
現発明は、所望の日付(日付/時刻)に先立ちキオスクにおいてリフレッシュを事前にステージ(stage)することによって、この問題に対処している。キオスクアプリケーションは、冗長なファイル構造で構築されている。この構造の最も単純な形は、「現」および「次」ディレクトリ経路である。この形態では、キオスクは、「現」ディレクトリ内に記憶されたファイルを用いて動作する。リフレッシュが所望の日付に先立ち、リフレッシュされるべきファイルは、「次」ディレクトリにダウンロードされる。所望の日付またはその他の基準もまたキオスクに送信される。所望の日付またはその他の基準が満たされた後の第1の適当な時点において、キオスクは、「次」ディレクトリから「現」ディレクトリへファイルをコピーする。
【0044】
本発明は、いくつかの形態をとることができる。リフレッシュすべきファイルのリストまたはディレクトリを複製することには、キオスク内の異なるタイプのソフトウェアにとって利点がある。大部分の方法で画像ファイルを更新することができる。ライブラリまたはシステムレジストリ内への登録を必要とするC++オブジェクトおよび .dllは、ファイルリストを用いると管理がさらに容易である。
【0045】
遠隔管理されるキオスクを設置することは、往々にして、設置中に必要とされる情報に起因して問題がある。設置者は、通常、設置を完了するのに数多くのパラメータを知っている必要がある。一部の大学において、これは、多数のページを含む文書を作成する結果となる。問題は、設置(installation)時点で設置者(installer)に対し、必要な情報のみを提供することにある。本発明の好ましい形態では、設置者が必要とする情報を削減し、誤った設置の確率を低くする方法が提供される。設置プロセスは、これが写真仕上げ処理キオスクであるという事実を利用している。従来の写真仕上げ処理取引の一部として、消費者は、写真仕上げ処理封筒の中に注文を入れ、注文した製品が同じ店舗で自分に戻されることを予想している。これは、フォトフィニシャの遠方(out bound)向け分類機によって使用されるべき封筒上にディーラ番号(または識別子)を印刷することによって行われる。これらの封筒は、キオスクの近くで入手できるため、設置者は、遠方電話を行うのにディーラ番号、モデムの電話番号(またはIPアドレス)およびローカルアクセス番号を入力するよう求められる。このときキオスクは電話番号800またはその他の標準電話番号を用いてサーバに接続する。キオスクはデータベースからのディーラ構成情報を見極めるためにディーラ番号を使用する。モデムの電話番号は、将来の接続のために最も廉価な電話番号を見極めるのに使用される。サーバは、キオスクに対し構成情報を送信する。キオスクは、小売り店の名前およびアドレスを確認のため設置者に提示する。その確認の後、キオスクとサーバとの間の接続は終了する。このとき、キオスクは、ディーラに特定的なソフトウェアをキオスクにダウンロードさせるため、その構成情報を用いてサーバに接続する。
【0046】
望まれる通りにさまざまな修正および変更を提供することができるということを理解すべきである。例えば、小売り店および/または現像所により望まれる通りに、オファーされている特定の商品および/またはサービスを修正することができる。さらに、装置は、前述したような特定のやり方に制限されるわけではなく、単一の統合化されたキオスクであってもよいし、あるいは個々の分離したコンポーネントに細分されていてもよく、ここにラベルプリンタは表示スクリーンおよびコンピュータのデバイスとは別個のデバイスである。
【0047】
発明の範囲から逸脱することなくその他のさまざまな変更および修正を加えることができるということを理解すべきである。本発明は特許請求の範囲によって制限されている。
【符号の説明】
【0048】
10 装置
12 表示デバイス
14 コンピュータ
16 プリンタ
18 ラベル
19 受領書
20 注文封筒
21 画像保持デバイス
22 スピーカ
23 もぎ取りストリップ
24 開口部
25 ラベルセクション
26 クレジットカード読取り装置
27 受領書セクション
28 第2の開口部
29 切り取り線
30 通信コネクション
31 カード読取り装置
32 サポートスタンド
34,36 開口部
37 受入れコンテナ
38 現像所
39 コンピュータ
40 表示スクリーン
42 キオスク
43 表示スクリーン
44 キオスク
45 選択肢/選択
46 キオスク
47 選択肢/選択
48 キオスク
49 選択肢/選択
50 装置
80 表示スクリーン
81 データエントリスクリーン
83 確認スクリーン
84,86 スクリーン
89 スクリーン
90〜98 セグメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、
前記表示デバイス上に表示されているものを制御するためのコンピュータと、
前記表示デバイス上に複数の前記写真仕上げ処理商品および/またはサービスが表示されることになるように前記コンピュータをプログラミングするためのコンピュータソフトウェアプログラムであって、前記表示デバイス上の位置に関して前記写真仕上げ処理商品および/またはサービスの販売をモニタし、このモニタに基づいて前記表示デバイス上の前記写真仕上げ処理商品および/またはサービスの位置を配置し直すコンピュータソフトウェアプログラムと、
を備える装置。
【請求項2】
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、
前記装置において投入された注文を入力するためのデータエントリデバイスと、
前記表示デバイス上に表示中のものを制御するためのコンピュータと、
データエントリデバイス内に入力された前記写真仕上げ処理商品および/またはサービスの販売をモニタするための前記コンピュータをプログラミングするためのコンピュータソフトウェアプログラムと、
を備える装置。
【請求項3】
複数の異なるキオスクで写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するためのシステムにおいて、各々のキオスクが、販売用に提供されている写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための表示デバイスと、前記装置において投入された注文を入力するためのデータエントリデバイスと、前記キオスク内に入力されたものをモニタするためのコンピュータとを有しているシステムであって、
前記複数のキオスクの前記コンピュータと電子通信状態にあり、前記キオスクで出された注文に関する情報を獲得する中央コンピュータを含んでなるシステム。
【請求項4】
遠隔キオスクでの写真仕上げ処理商品および/またはサービスのオファーを制御するための方法において、
前記キオスクに具備された表示スクリーン上で複数の商品および/またはサービスに関する初期製品オファーを提供する段階と、
前記初期製品オファーは第1のプレゼンテーション順序で提供する段階と、
前記キオスクで出された注文に関する注文情報を収集する段階と、
前記注文情報を分析し、前記分析に基づいて前記商品および/またはサービスの前記プレゼンテーションを順序付けし直す段階と、
を含んでなる方法。
【請求項5】
表示デバイス上に写真仕上げ処理商品および/またはサービスを表示するための装置において、
前記表示デバイス上に表示されているものを制御するためのコンピュータと、
前記コンピュータ上にロードされたときに、前記表示デバイス上に表示されているものを制御することになるソフトウェアコンピュータプログラムと、
前記ソフトウェアが前記表示デバイスを、図形および/またはテキスト情報を中に具備させ得る複数のより小さな視覚的セグメントに分割する段階と、を含み、
複数のより小さなセグメントの各々の中に表示されるものを制御することによって、前記表示デバイス上に表示されているものを構築および/または再構築するためのナビゲーションセクションを、
備える装置。
【請求項6】
現像所内の作業フローをモニタおよび制御するためのシステムにおいて、
現像所内の個々のデバイスを制御するコンピュータであって、各々が前記現像所で処理されるべき収集パッケージの中に入れられた品目の写真仕上げ処理の注文を受け取り、受け取った前記注文を追跡するためのデータベースを含む複数の遠隔収集データベースシステムと通信状態にあるコンピュータを含んでなり、前記コンピュータが、実際の収集パッケージの受取りに先立つ時点で前記遠隔収集データベースシステムと通信して、前記現像所に転送すべき収集パッケージの注文情報を得るシステム。
【請求項7】
現像所内での作業フローをモニタし制御するための方法において、
前記現像所にある中央コンピュータと、
各々が、前記現像所において処理されるべき収集コンテナ内に入れられた品目の写真仕上げ処理の注文を受け取り、受け取った前記注文を追跡するためのデータベースを含む複数の遠隔キオスクと、
を備えてなり、前記中央コンピュータが、実際の収集パッケージの受取りに先立つ時点で前記遠隔データベースと通信して、前記現像所に転送すべき注文の注文の情報を得る方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−233167(P2011−233167A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167119(P2011−167119)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【分割の表示】特願2001−20663(P2001−20663)の分割
【原出願日】平成13年1月29日(2001.1.29)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】