説明

冷却装置

【課題】 系の冷却の際にエネルギー消費をなくす。

【解決手段】冷却対象の系内部に存在する物質による黒体放射によって発生する電磁波を、電磁波を用いて発電する装置を用いて、電気エネルギーに変換する。
その電気エネルギーを導体を通して系の外に運び出す。これにより、系の内部のエネルギーを低下させ、温度を低下させることができる。
さらに、電気エネルギーとして取り出すことにより、系の冷却の際にエネルギーを消費するのではなく、外部にエネルギーを取り出すことが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
本発明は、冷却対象の系にある物質の黒体放射によって発せられた電磁波を用いて発電する装置と、それにより発電された電気を冷却対象の系から別の系に伝送する導体からなることを特徴としている。
【0003】
冷却対象の系にある物質の黒体放射によって発せられた電磁波をを用いて発電する装置は、太陽光発電装置のような、光電効果を用いたものが最も一般的と思われるが、本発明ではこれに限定しない。
冷却対象の系にある物質の黒体放射によって発せられた電磁波を受け取るためのアンテナを用いるなど、電磁波から電気エネルギーを取り出せればよい。
また。黒体放射を行う物質の状態は、固体や液体、気体など、特定の状態である必要は無くどのような状態でもよい。
【0004】
熱エネルギーを持つ物質は、黒体放射で電磁波を発生させる。この際に当然熱エネルギーは失われるが、別の物質が、黒体放射で放出した電磁波を吸収することにより、入力と出力がつりあうため、温度を一定に保つことができる。
そこで、黒体放射によって発生した電磁波を、電磁波をを用いて発電する装置で電気エネルギーに変え別の系に移動する。すると冷却対象の系のエネルギーを減少させることができる。これにより冷却対象の系の温度は低下する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これまでの冷却装置は、コンプレッサーを用いて気体を圧縮するしたり、ペルチェ効果を利用するために電圧をかける必要があった。当然のことながら、冷却のためにエネルギーを必要としてきた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では、冷却対象の系に存在する物質から発生する、黒体放射による電磁波を電気エネルギーに変換する。そして、別の系にその電気エネルギーを移動することにより、冷却対象となる系を冷却する。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、系を冷却するのに、外部からエネルギーの投入が不要となる。それだけでなく、電気エネルギーとして、エネルギーを取り出すことが可能である。
【実施例1】
【0008】
本実施例は、あくまで例であり、本発明の請求項の請求の範囲限定するものではない。
【0009】
図1のように断熱材1に囲まれた系に、断熱材や他の物質から発せられる、黒体放射による電磁波を電気エネルギーに変換する発電装置2を置く。
その発電装置2に、導体3(一般には銅線を用いるが、それに限定はしない)を繋ぎ、断熱材の間を縫って外部のヒータ4につなぐ。
【0010】
これにより、断熱材に囲まれた系の熱エネルギーを外部の系に送ることができ、断熱材に囲まれた系の温度を低下させることができる。
さらに、そのエネルギーを、断熱材で囲まれた系の外に電気エネルギーとして取り出すことができる。本実施例では、その電気エネルギーをヒーターで外部に熱エネルギーとして捨てている。もちろん、取り出した電気エネルギーは、別の電気製品や逐電装置で用いてもよい。また、従来の方法も用いて冷却をしているのならば、そちらで用いてもよい。

【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】断熱材で囲まれた系を冷却する装置である。(実施例1)
【符号の説明】
【0012】
1 断熱材
2 発電装置
3 導体
4 ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の項目の機器を有することを特徴とする冷却装置
1.冷却対象の系にある物質の黒体放射によって発せられた電磁波で発電のできる発電装置

2.1で発電した電気を冷却対象の系から別の系に伝送する導体



【図1】
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【公開番号】特開2007−101173(P2007−101173A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2006−304890(P2006−304890)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(304057829)ROSONICS 有限会社 (8)
【Fターム(参考)】