説明

出力メディア及び出力メディアを梱包する梱包部材

【課題】 DSCとPrinterとの合いだの通信がたとえ各社で共通化されたとしても、ユーザがDSCのUI上に表示された「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」という情報のみに基づいて正しい記録用紙種類を選択することは非常に困難である。
【解決手段】 かかる課題を解決するため、画像入力装置と画像出力装置を直接有線若しくは無線で接続し、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき画像を選択し、画像出力装置が前記選択された画像を出力するダイレクトプリントシステムにおいて用いられる出力メディアであって、前記ダイレクトプリントシステムへ対応していることを示す表記がなされてなることを特徴とする出力メディアを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
業界標準カメラダイレクト印刷で使用される記録用紙及び包装部材に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ(DSC)とプリンター(Printer)とを直接通信することによって、パーソナルコンピュータを会することなくプリントを得られるシステムが考案されている(特許文献1参照)。
【0003】
DSCとPrinterを直接に接続し、DSC上のUIを操作することでPCを介さずに写真の出力を行うカメラダイレクト印刷方式には、特定の限定された会社による製品間での印刷の実現を目的とした、特定の会社が固有に規定したカメラダイレクト印刷方式と、業界中の不特定多数の会社による製品間での印刷の実現を目的として規定された業界標準カメラダイレクト印刷方式とがある。
【0004】
固有規定のカメラダイレクト印刷方式、業界標準カメラダイレクト印刷方式を問わず、カメラダイレクト印刷においてはPrinterにセットした記録用紙種類を如何に正しくDSC上のUIで設定するかが重要となる。
【0005】
一般に、各記録用紙種類はそれぞれ異なった記録用紙特性を持ち、Printer側は最も良好な画質をユーザに提供するべく、記録用紙種類毎に独立に最適化した画像処理、色処理を施す様に設計されている場合が多い。よって間違った記録用紙種類設定と記録用紙種類の組み合わせで記録を行った場合には、他の記録用紙特性に最適化された画像処理、色処理と実際に印刷される記録用紙種類の特性との不整合により、Printer設計者の想定外の低品位での印刷画像が出力され、ユーザを失望させる危険性が有る。
【0006】
固有規定のカメラダイレクト印刷方式での記録用紙種類の選択方法は、Printerが各会社固有の取り決めによって特定した記録用紙種類のサポート情報を伝達し、DSC側は伝達されたサポート情報に基づいて、カメラUI等へ製品名称等の好適な記録用紙種類の表示を行い、表示された記録用紙種類の中からユーザが印刷に用いる記録用紙種類を選択していた。
【0007】
図1に固有規定のカメラダイレクト印刷方式での詳細な例を示す。DSC−1000及びPrinter−2000は特定の同一会社の製品であり、当該会社による固有規定のカメラダイレクト印刷に対応している。4種類の記録用紙種類パッケージ(Alfa package−4001、Bravo package−4002、Charlie package−4003、Delta package−4004)も同様に当該会社の製品であり、Printer−2000に対応している記録用紙種類のパッケージであり、それぞれ製品名称を表す。
【0008】
まず第1ステップ(図1中(1))でユーザは4種類の記録用紙種類パッケージから所望の記録用紙種類パッケージBravo package−4002を選択し、記録用紙Bravo paper−5002を取り出して記録用紙としてPrinter−2000へセットする。次に第2ステップ(図1中(2))でユーザはPrinter−2000とDSC−1000をケーブル−3000で接続する。この時点で当該会社固有規定のカメラダイレクト印刷が開始され、移行の動作はこの当該会社固有規定のカメラダイレクト印刷のルールに従って行われる事とする。次に第3ステップ(図1中(3))でPrinter−2000は自分がサポートしている記録用紙種類情報−6001をDSC−1000へと伝達する。DSC−1000は伝達された記録用紙種類情報−6001を反映した製品名称を用いて記録用紙種類の選択画面をUI−1001上に表示する。ユーザは上下左右方向ボタン−1002、決定ボタン−1003、取り消しボタン−1004等を用いて既にセットした記録用紙Bravo paper−5002に対応する記録用紙種類を選択する。更に不図示であるが記録用紙種類選択の前後いずれかのタイミングでユーザはDSC−1000に内蔵された不図示の記憶手段に格納された写真画像群中から印刷を希望する写真画像を選択する。次に第4ステップとしてDSC−1000はユーザが第3ステップで選択した記録用紙種類情報−6002及び不図示の印刷希望写真画像情報等を含む印刷指示をPrinter−2000へと伝達する。最後にPrtinter−2000は伝達された印刷希望写真画像に対して伝達された記録用紙種類情報−6002に好適な画像処理・色処理を施してBravo paper−5002上に印刷する。以上の様にする事によってユーザは自らセットしたBravo paper−5002上に好適に画像処理・色処理された印刷希望写真の印刷結果を得る事が出来る。
【0009】
また、国別に記録用紙製品名が異なる記録用紙種類の場合でもDSC及びPrinterの国別対応設定で対応していた。
【0010】
以上の様に固有規定のカメラダイレクト印刷においては、対応するDSCを設計する際には事前に対応するべきPrinter及びPrinter向けの記録用紙種類が判明している場合が殆どであり、その結果記録用紙種類の選択をユーザに行わせる際はDSCのUI上に記録用紙種類の製品名称をそのまま表示する場合が殆どであった。
【0011】
逆に、業界標準のカメラダイレクト印刷規格においては、まずどのDSC及びPrinterが標準規格に対応するのかが各DSC及びPrinter会社の方針に委ねられていて非常に不明確である。また、どの記録用紙が標準規格に対応したPrinterに対応しているのかは各Printer会社の方針に委ねられているので更に不明確である。よって業界標準のカメラダイレクト印刷規格においては、Printer側は記録用紙種類のサポート情報として「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」等、個別の製品名称とは異なる一般的な名称でのサポート情報を提供し、DSC側では前記「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」等の一般的な名称での表示を行ってユーザに記録用紙種類選択を行わせる事としており、それ以上の規定は行っていない。
【0012】
以上の事から分かるように、固有規定及び業界標準カメラダイレクト印刷のいずれの場合においても、特に記録用紙及び包装部材上に「ユーザによるカメラダイレクト印刷時の記録用紙種類選択の容易性」に特別に留意した「カメラダイレクト印刷特有の」追加記載は何ら行われていなかった。
【特許文献1】特開2003−280848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし従来では、ユーザがあるPrinterとDSCの組み合わせを用いて業界標準カメラダイレクト印刷を行おうとした場合、DSCのUI上に表示される「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」の表記に対応したPrinter用の記録用紙種類を選択する必要がある。
【0014】
しかし、当該Printerで使用可能な記録用紙種類はPrinterによっては10種類以上に及ぶ。またそれらの記録用紙は実際の製品名称は「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」では無く、各社固有の製品名称及びコード等が割り当てられている事が殆どである。
【0015】
会社によっては「AAA写真用紙」「BBB写真用紙」「CCC写真用紙」という風に「写真用紙」に類似の製品名称を持つ複数の記録用紙種類が市場に存在し、ユーザに更なる混乱をきたす可能性もある。
【0016】
よって、DSCとPrinterとの合いだの通信がたとえ各社で共通化されたとしても、ユーザがDSCのUI上に表示された「写真用紙」「高速印刷向け写真用紙」という情報のみに基づいて正しい記録用紙種類を選択することは非常に困難であると言える。また、ユーザが業界標準カメラダイレクト印刷と固有規定カメラダイレクト印刷とを両方利用可能であり、選択的に利用する様な場合には正しい記録用紙種類を選択する困難さは更に増大すると言える。
【0017】
よって、実際には必要に応じてPrinterのユーザーズマニュアルにそれぞれの表記に好適に対応した記録用紙種類が記載され、ユーザはその記載にしたがって記録用紙種類を選択する事となるであろう。
【0018】
しかし、ユーザが屋内で印刷する時には、既に店頭等で購入済みの記録用紙を利用して印刷する訳であるから、実際には店頭での購入時に好適な記録用紙を選択する必要が有るが、店頭までPrinterのユーザーズマニュアルを持って行ったり、マニュアルの記載を記憶したりメモして行く事は可能では有るが非常に不便である。また、ユーザがDSCのマニュアルを読んだとしても、DSC側としてはあらゆるPrinterに関する好適な記録用紙種類を記載するのは困難である事から、マニュアル上の記載が「Printerのマニュアルを参照下さい」となり、ユーザとしては非常に不便である。
【0019】
本発明は上述の問題点に着目して成されたものであって、ユーザによる記録用紙の選択を容易とし、また間違った記録用紙と印刷指示設定の組み合わせによる想定外の品位での印刷結果の発生の危険性を低減する事が出来る出力メディア及び出力メディアを梱包する梱包部材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、上述の課題を解決するための手段として、以下の構成を備える。
【0021】
業界標準カメラダイレクト印刷対応を明示するロゴ及び説明を付ける。
【0022】
DSCのマニュアル上に「業界標準カメラダイレクト印刷対応が明示された記録用紙種類を使用する」旨の記載を行う。
【0023】
画像入力装置と画像出力装置を直接有線若しくは無線で接続し、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき画像を選択し、画像出力装置が前記選択された画像を出力するダイレクトプリントシステムにおいて用いられる出力メディアであって、前記ダイレクトプリントシステムへ対応していることを示す表記がなされてなる出力メディアを提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、記録用紙種類パッケージ上への業界標準カメラダイレクト印刷方法を明示するロゴ、用紙種類、Printer機種情報等を付与することでユーザによる記録用紙の選択を容易とし、また間違った記録用紙と印刷指示設定の組み合わせによる想定外の品位での印刷結果の発生や用紙切れの危険性を低減する事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0026】
(第1の実施形態)
図2にユーザが複数種類の記録用紙中から業界標準カメラダイレクト印刷方式に好適な記録用紙を選択する実施例を示す。DSC−1100及びPrinter−2100は業界標準カメラダイレクト印刷に対応している不特定の会社の製品であり、DSC−1100上にはその旨を示すロゴマーク−1105、Printer−2100上にはその旨を示すロゴマーク−2101が付与されている。4種類の記録用紙種類パッケージ(Alfa package−4001、Bravo package−4002、Charlie package−4003、Delta package−4004)はPrinter−2100の会社の製品で、Printer−2100に対応している記録用紙種類のパッケージであり、それぞれ製品名称を表す。4種類の記録用紙種類パッケージ中、Alfa package−4001はPrinter−2100が唯一種類対応している業界標準カメラダイレクト印刷時の記録用紙指定「写真用紙(Photo)」に対応する記録用紙種類パッケージであり、パッケージ上にはその旨を明示するロゴマーク−4101が付与されている。
【0027】
まず第1ステップ(図2中(1))はユーザが記録用紙種類パッケージを購入する事を示し、店頭に陳列されている4種類の記録用紙種類パッケージから業界標準カメラダイレクト印刷に対応している記録用紙種類パッケージAlfa package−4001を選択して購入する。その際に購入の判断材料としてロゴマーク−4101が利用される。そしてパッケージ購入後、記録用紙Alfa paper−5001を取り出して記録用紙としてPrinter−2100へセットする。
【0028】
次に第2ステップ(図2中(2))でユーザはPrinter−2100とDSC−1100をケーブル−3000で接続する。この時点で業界標準カメラダイレクト印刷が開始され、移行の動作はこの業界標準カメラダイレクト印刷のルールに従って行われる事とする。
【0029】
次に第3ステップ(図2中(3))でPrinter−2100は自分がサポートしている業界標準カメラダイレクト用の記録用紙種類情報−6101をDSC−1100へと伝達する。DSC−1100は伝達された記録用紙種類情報−6101を反映した「写真用紙(Photo)」名称を用いて記録用紙種類の選択画面をUI−1101上に表示する。本実施例ではPrinter−2100は1種類の「写真用紙(Photo)」のみをサポートしているので、結果的に自動的に「写真用紙(Photo)」が選択される。更に不図示であるがいずれかのタイミングでユーザはDSC−1100に内蔵された不図示の記憶手段に格納された写真画像群中から印刷を希望する写真画像を選択する。
【0030】
次に第4ステップとしてDSC−1100は自動的に選択された「写真用紙(Photo)」に対応する記録用紙種類情報−6102及び不図示の印刷希望写真画像情報等を含む印刷指示をPrinter−2100へと伝達する。最後にPrtinter−2100は伝達された印刷希望写真画像に対して伝達された記録用紙種類情報−6102に好適な画像処理・色処理を施してAlfa paper−5001上に印刷する。以上の様にする事によってユーザは容易に業界標準カメラダイレクト印刷に対応したAlfa paper−5001上に好適に画像処理・色処理された印刷希望写真の印刷結果を得る事が出来る。
【0031】
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではロゴマークを目印にユーザが記録用紙種類パッケージを購入する例を説明したが、業界標準カメラダイレクト印刷方式でPrinterが2種類以上(例:「写真用紙(Photo)」及び「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」)の記録用紙種類をサポートしている場合にはロゴマークだけでは正しい記録用紙種類を選択出来ない。本実施形態ではこの課題を解決する方法を説明する。
【0032】
図3にユーザが業界標準カメラダイレクト印刷方式に対応した複数種類の記録用紙中から好適な記録用紙を選択する実施例を示す。DSC−1100及びPrinter−2200は第1の実施形態同様業界標準カメラダイレクト印刷に対応している不特定の会社の製品であり、Printer−2200は第1の実施形態のPrinter−2100と異なりAlfa package−4001及びBravo package−4002の2種類の記録用紙種類パッケージに対してそれぞれ「写真用紙(Photo)」及び「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」を割り当てて対応している。パッケージ上にはその旨を明示するロゴマーク−4201及び4202が付与されている。
【0033】
まず第1ステップ(図3中(1))はユーザが記録用紙種類パッケージを購入する事を示し、店頭に陳列されている4種類の記録用紙種類パッケージ中の業界標準カメラダイレクト印刷に対応している記録用紙種類パッケージAlfa package−4001及びBravo package−4002を選択して購入する。その際に購入の判断材料としてロゴマーク−4201及び4202が利用される。そしてパッケージ購入後、購入した2種類のうち記録用紙Bravo paper−5002を選択し取り出して記録用紙としてPrinter−2200へセットする。
【0034】
次に第2ステップ(図3中(2))でユーザはPrinter−2200とDSC−1100をケーブル−3000で接続する。この時点で業界標準カメラダイレクト印刷が開始され、移行の動作はこの業界標準カメラダイレクト印刷のルールに従って行われる事とする。
【0035】
次に第3ステップ(図3中(3))でPrinter−2200は自分がサポートしている業界標準カメラダイレクト用の記録用紙種類情報−6201をDSC−1100へと伝達する。DSC−1100は伝達された記録用紙種類情報−6201を反映した「写真用紙(Photo)」及び「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」の名称を用いて記録用紙種類の選択画面をUI−1101上に表示する。ユーザは上下左右方向ボタン−1102、決定ボタン−1103、取り消しボタン−1104等を用いて「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」を選択する。更に不図示であるがいずれかのタイミングでユーザはDSC−1100に内蔵された不図示の記憶手段に格納された写真画像群中から印刷を希望する写真画像を選択する。
【0036】
次に第4ステップとしてDSC−1100はユーザに選択された「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」に対応する記録用紙種類情報−6202及び不図示の印刷希望写真画像情報等を含む印刷指示をPrinter−2200へと伝達する。最後にPrtinter−2200は伝達された印刷希望写真画像に対して伝達された記録用紙種類情報−6202に好適な画像処理・色処理を施してBravo paper−5002上に印刷する。以上の様にする事によってユーザは容易に業界標準カメラダイレクト印刷の「高速印刷向け写真用紙(Fast photo)」に対応したBravo paper−5002上に好適に画像処理・色処理された印刷希望写真の印刷結果を得る事が出来る。
【0037】
(第3の実施形態)
第1の実施形態ではロゴマークを目印にユーザが記録用紙種類パッケージを購入する例を説明したが、業界標準カメラダイレクト印刷方式でPrinter毎に異なる記録用紙種類をサポートしている場合にはロゴマークだけでは正しい記録用紙種類を選択出来ない。本実施形態ではこの課題を解決する方法を説明する。
【0038】
図4にユーザが業界標準カメラダイレクト印刷方式に対応した複数種類の記録用紙中から使用するPrinterに好適な記録用紙を選択する実施例を示す。
【0039】
DSC−1100、Printer−2300及びPrinter−2400は第1の実施形態同様業界標準カメラダイレクト印刷に対応している不特定の会社の製品である。Printer−2300は類業界標準カメラダイレクト印刷時の記録用紙として唯一Alfa package−4001を「写真用紙(Photo)」として対応しており、Printer−2300は類業界標準カメラダイレクト印刷時の記録用紙として唯一Bravo package−4002を「写真用紙(Photo)」として対応している。Printer−2300及びPrinter−2400はユーザが両者を互いに区別出来る様に機種判別記号と組み合わされたロゴ2301及び2401が付与されており、パッケージ上にはその旨を明示する機種判別記号と組み合わされたロゴマーク−4301及び4302が付与されている。
【0040】
まず第1ステップ(図4中(1))はPrinter−2300を使用しているユーザが記録用紙種類パッケージを購入する事を示し、店頭に陳列されている4種類の記録用紙種類パッケージ中の業界標準カメラダイレクト印刷に対応している記録用紙種類パッケージAlfa package−4001及びBravo package−4002のうち、Printer−2300に対応しているパッケージをAlfa package−4001選択して購入する。その際に購入の判断材料としてロゴマーク−4301及び4302が利用される。そしてパッケージ購入後、記録用紙Alfa paper−5001を選択し取り出して記録用紙としてPrinter−2300へセットする。
【0041】
次に第2ステップ(図4中(2))でユーザはPrinter−2300とDSC−1100をケーブル−3000で接続する。この時点で業界標準カメラダイレクト印刷が開始され、移行の動作はこの業界標準カメラダイレクト印刷のルールに従って行われる事とする。
【0042】
次に第3ステップ(図4中(3))でPrinter−2300は自分がサポートしている業界標準カメラダイレクト用の記録用紙種類情報−6301をDSC−1100へと伝達する。DSC−1100は伝達された記録用紙種類情報−6301を反映した「写真用紙(Photo)」の名称を用いて記録用紙種類の選択画面をUI−1101上に表示する。本実施例ではPrinter−2300は1種類の「写真用紙(Photo)」のみをサポートしているので、結果的に自動的に「写真用紙(Photo)」が選択される。更に不図示であるがいずれかのタイミングでユーザはDSC−1100に内蔵された不図示の記憶手段に格納された写真画像群中から印刷を希望する写真画像を選択する。
【0043】
次に第4ステップとしてDSC−1100は自動的に選択された「写真用紙(Photo)」に対応する記録用紙種類情報−6302及び不図示の印刷希望写真画像情報等を含む印刷指示をPrinter−2300へと伝達する。最後にPrtinter−2300は伝達された印刷希望写真画像に対して伝達された記録用紙種類情報−6302に好適な画像処理・色処理を施してAlfa paper−5001上に印刷する。以上の様にする事によってユーザは容易にPrinter−2300の業界標準カメラダイレクト印刷の「写真用紙(Photo)」に対応したAlfa paper−5001上に好適に画像処理・色処理された印刷希望写真の印刷結果を得る事が出来る。
【0044】
また、複数のDSCと1台のPrinterの組み合わせを保持し、複数のDSCのうち1台がPrinterと同一の会社の製品であり、同一会社の製品間では固有規定ダイレクト印刷方法、他のDSCとPrinterの間では業界標準カメラダイレクト印刷方法を利用するユーザの場合、両方の印刷方法でそれぞれ対応している記録用紙の種類・範囲が異なる場合が考えられる。一般的には固有規定のカメラダイレクト印刷方法で対応している記録用紙種類の方が業界標準カメラダイレクト印刷方法で対応している記録用紙種類よりも多く、それを包含している場合が多い。そこで、固有規定のダイレクト印刷方法を利用する場合であっても業界標準カメラダイレクト印刷時に好適な記録用紙種類を使用する様にすれば、両印刷方法間での出力結果の一様性の確保が出来、かつ使用する記録用紙種類数の低減に伴い用紙切れの発生頻度の低減等が実現できるので便利である。よって、いずれのカメラダイレクト記録手法を用いる場合においても本発明はユーザに利便性を提供する事が可能である。
【0045】
また、本発明を利用すると、DSCのマニュアル上の記載を「Printer会社より提供される記録用紙のうち、業界標準カメラダイレクト印刷方式を明示するロゴが付与された記録用紙をご利用下さい」とする事が可能となり、ユーザに対して非常に便利である。
【0046】
以上説明した様に、記録用紙種類パッケージ上への業界標準カメラダイレクト印刷方法を明示するロゴ、用紙種類、Printer機種情報等を付与することでユーザによる記録用紙の選択を容易とし、また間違った記録用紙と印刷指示設定の組み合わせによる想定外の品位での印刷結果の発生や用紙切れの危険性を低減する事が出来る。
【0047】
本実施例ではロゴ等の付与位置としては記録用紙種類パッケージ上として説明したが、本発明の主旨が実現出来る範囲であれば他の部位、例えば記録用紙の裏面等で有っても良い事は言うまでも無い。
【0048】
また、記録用紙種類パッケージ及び記録用紙裏面等、複数の場所へのロゴ等の付与を組み合わせる事で本発明の効果を更に安定かつ効果的に提供出来る。
【0049】
また、本実施例で使用した図面中ではDSC及びPrinterを有線で接続したが、これに拘る必要は無く、無線やネットワーク等の接続方法であっても構わない事は言うまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】固有規定のカメラダイレクト印刷方式での詳細な例を示す図
【図2】ユーザが複数種類の記録用紙中から業界標準カメラダイレクト印刷方式に好適な記録用紙を選択する実施例を示す図
【図3】ユーザが業界標準カメラダイレクト印刷方式に対応した複数種類の記録用紙中から好適な記録用紙を選択する実施例を示す図
【図4】ユーザが業界標準カメラダイレクト印刷方式に対応した複数種類の記録用紙中から使用するPrinterに好適な記録用紙を選択する実施例を示す図
【符号の説明】
【0051】
1100 DSC
1101 UI
1102 上下左右方向ボタン
1103 決定ボタン
1104 取り消しボタン
2100、2200、2300、2400 Printer
3000 ケーブル
4001 記録用紙種類パッケージ(Alfa package)
4002 記録用紙種類パッケージ(Bravo package)
4003 記録用紙種類パッケージ(Charlie package)
4004 記録用紙種類パッケージ(Delta package)
5001 記録用紙(Alfa paper)
5002 記録用紙(Bravo paper)
6101、6201、6301 記録用紙種類情報
6102、6202、6302 記録用紙種類情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像入力装置と画像出力装置を直接有線若しくは無線で接続し、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき画像を選択し、画像出力装置が前記選択された画像を出力するダイレクトプリントシステムにおいて用いられる出力メディアであって、前記ダイレクトプリントシステムへ対応していることを示す表記がなされてなることを特徴とする出力メディア。
【請求項2】
前記出力メディアは更に、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき出力メディアの種類を選択し、前記メディアの種類の選択時にメディアの製品名称とは異なる表記を用いて表示されたメディア情報を元に選択を行い、画像出力装置が前記選択された画像を前記選択されたメディアに好適な処理を行って出力するダイレクトプリントシステムにおいて、前記画像出力装置で用いられる出力メディア前記メディア情報を示す表記を有する事を特徴とする請求項1に記載の出力メディア。
【請求項3】
前記出力メディアは更に、前記画像出力装置で用いられる出力メディアに前記出力機器の機器名を含む機器情報を示す表記を有する事を特徴とする請求項1及び2に記載の出力メディア。
【請求項4】
画像入力装置と画像出力装置を直接有線若しくは無線で接続し、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき画像を選択し、画像出力装置が前記選択された画像を出力するダイレクトプリントシステムにおいて用いられる出力メディアを梱包する梱包部材であって、前記ダイレクトプリントシステムへ対応していることを示す表記がなされてなることを特徴とする出力メディアを梱包する梱包部材。
【請求項5】
前記出力メディアは更に、前記画像入力装置が操作される事で出力すべき出力メディアの種類を選択し、前記メディアの種類の選択時にメディアの製品名称とは異なる表記を用いて表示されたメディア情報を元に選択を行い、画像出力装置が前記選択された画像を前記選択されたメディアに好適な処理を行って出力するダイレクトプリントシステムにおいて、前記画像出力装置で用いられる出力メディア前記メディア情報を示す表記を有する事を特徴とする請求項4に記載の出力メディアを梱包する梱包部材。
【請求項6】
前記出力メディアは更に、前記画像出力装置で用いられる出力メディアに前記出力機器の機器名を含む機器情報を示す表記を有する事を特徴とする請求項4または5に記載の出力メディアを梱包する梱包部材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−36322(P2006−36322A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−221963(P2004−221963)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】