説明

出隅柱印刷装置及び出隅柱印刷方法

【課題】意匠性の高い外壁板と調和の取れた出隅柱面取り部の印刷を簡易な操作ですることができる出隅柱印刷装置を提供すること。
【解決手段】ディジタルカメラ52が出隅柱71の面取り部72を含めてその周辺を撮影し(ステップS1)、画像信号から、面取り部72の輪郭の位置情報を取得し(ステップS2)、取得したギザギザの輪郭をカバーするようにy軸方向に数印刷ドット分拡大して印刷範囲とし(ステップS3)、既印刷画像の合成画像をx軸方向に数印刷ドット分拡大し(ステップS4)、面取り部の全面を、下地部印刷用カラーデータによって印刷し(ステップS5)、凸部を凸部連結印刷用カラーデータによって印刷する(ステップS6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物外壁の出隅部に施工される出隅柱の面取り部を印刷する出隅柱印刷装置及び出隅柱印刷方法に関し、特に、意匠性の高い外壁板と調和の取れた出隅柱面取り部の印刷を簡易な操作ですることができる出隅柱印刷装置及び出隅柱印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、出隅柱の構造を示す斜視図及び断面図である。出隅柱は出隅柱左片11と出隅柱右片12とを相互にほぼ直角に接合した構造をしている。建物の出隅柱を構築するとき、外観意匠性の面からその両側に配される外壁板(例えば窯業系外壁板)と同質の材料のものが使用されることが多い。窯業系外壁板の横張り施工に対して、左右に施工される外壁板の縦方向の寸法を同じくする出隅柱(図1参照)を上下方向に接合することで出隅部を形成する。外面は、左右の外壁板の汎用のブロック柄との連続性を保つために、凸部13と凹部14を有し、角部の正面に面取り部15を有する。
【0003】
そして、左右に施工された外壁板と出隅柱を構成する各片11、12とを接着接合してタッカー19によって固定することで、建物出隅部の外壁が構築される。より具体的には、出隅柱の各片11、12と左右に配される外壁板との間は、ハットジョイナー(特許文献1など参照)を使用して間隔を一定とし、雨仕舞いのためにシーリング材が、該ハットジョイナーの頂面上に打設されるが、これらの構成は本発明とは直接の関係がないため、詳しい説明を割愛する。
【0004】
各片11、12には、外壁板と同質の材料を所定寸法に切断して使用するので、すでに上辺部には下実部16が、下辺部には上実部17が形成されており、縦方向の接合は合決接合ができるようになっている。また、下実部16にはコーキング材18がすでに打設されているので、上下に配される出隅柱の接合隙間部からの雨水の進入は阻止できる。
【0005】
図2は、出隅柱の製造方法を説明する図である。厚さhの外壁板1を用い、横幅aとして、該外壁板1から出隅構成材1a、1aを切り出す(図2(a))。そして、それぞれの一方側を所定角度にカットしてテーパカット部2、2とし(図2(b))、該テーパカット部2同士を接着及び必要に応じてタッカー19で止めて(図2(c))、角度不変の状態に一体化する(図2(d))。ここで、左右の出隅構成材1a、1aをほぼ90度に接合するとき、各構成材1a、1aが接合面において若干ズレてしまうおそれがある。また、接着剤が表面にはみ出してしまうこともある。そのような不具合の発生を考慮して、更に出隅部の外観性も加味して、面取り部(1)5が切削形成される(図2(e))。また、同じく外観性向上の面から面取り部(2)6が切削形成されることもある。
【0006】
かかる面取り部については、外壁板材料であるセメント基材が露出することになるので、当然に防水性が損なわれてしまう。そこで、後から補修塗装を行われている。多くの場合は、手作業で刷毛塗りやローラ塗りがなされるが、本出願人は機械化することを提案している(特許文献2参照)。
【0007】
なお、接着剤の塗布についても手作業で行われることが多いが、本出願人は機械化することを提案している(特許文献3参照)。また、2つの出隅構成材1a、1aのなす角度をほぼ90度に保持するために治具が使用されている(特許文献4参照)。
【0008】
図3は、出隅構成材を切断する位置を説明する図である。材料として使用する外壁板1(表面塗装済)を、その短尺方向に多数の出隅構成材1aに切断するとき(図2(a)の段階)、隣接する2つの出隅構成材1aの各柄模様を、接合部において連続させる必要があるので、材料板の切断位置については考慮する必要がある。例えば、レンガ積みのような柄模様(多数の凸部21平坦意匠面とその周囲の凹部22とからなる)のような場合には、図3に示すように、凹部22の縦目地部を避けた位置Sにて切断する。
【0009】
図4は、出隅柱の接合部を説明する図である。図3に示す位置で切断することで、出隅柱の凸部柄突き合わせ接合部31を、左右の各構成材1a、1aにおいて連続させることが可能となる。そのとき、溝部(凹部22)については、左右の各構成材1a、1aの先端部(切断位置)が突き合わされて凹部突き合わせ接合部32として接合されることとなる。
【0010】
図5は、面取り加工を説明する図である。面取り加工では、送りローラ42を使用して出隅柱を搬送させ、エアグラインダ41を上下移動できるようにした面取り加工機を使用すれば、凸部柄突き合わせ接合部31と、凹部突き合わせ接合部32を共に面取りすることが可能となり、連続する段差のある面取り部が形成される。
【特許文献1】特開2001−3542号公報
【特許文献2】特許第3323126号公報
【特許文献3】特許第3340921号公報
【特許文献4】実用新案登録第2539140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
図2に示す面取り部(1)5は、出隅柱の角になる部分であり、目立つ部分となる。左右に配される外壁板の意匠がモノカラーのようなものである場合には、それと同じ色や似た色の塗装(刷毛塗りやローラ塗装)を施せば特に問題にはならないが、外壁板の意匠性が高くなるにつれ、単色での塗装では違和感を招いてしまうおそれが出てくる。
【0012】
本発明は、上記問題点に鑑み、意匠性の高い外壁板と調和の取れた出隅柱面取り部の印刷を簡易な操作ですることができる出隅柱印刷装置及び出隅柱印刷方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の出隅柱印刷装置は、出隅柱正面の面取り部を上にして出隅柱を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される出隅柱の前記面取り部を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された画像から前記面取り部の輪郭の位置情報を取得する輪郭情報取得手段と、該輪郭情報取得手段によって取得された輪郭によって囲まれる領域を前記出隅柱の搬送方向に直交する方向に拡大して拡大輪郭とする輪郭加工手段と、該拡大輪郭によって囲まれる領域を印刷する面取り部印刷手段とを備える。
【0014】
また、前記カメラによって撮影された画像から前記面取り部周辺凸部の既印刷画像を取得し、該既印刷画像を前記出隅柱の搬送方向に拡大して前記面取り部の凸部の印刷画像とする凸部画像作成手段を更に備え、前記面取り部印刷手段は、該凸部画像作成手段によって作成された印刷画像を面取り部の凸部に印刷することで、あえてもともとの既印刷画像とは少し異なる画像にしてしまうことで、合成画像の接合部分において避けられない柄ズレの発生を、総体として見た目に緩和吸収する印刷画像に仕上げることができる。
【0015】
また、本発明の出隅柱印刷方法は、出隅柱正面の面取り部を上にして出隅柱を搬送する搬送ステップと、該搬送ステップによって搬送される出隅柱の前記面取り部を撮影する撮影ステップと、該撮影ステップによって撮影された画像から前記面取り部の輪郭の位置情報を取得する輪郭情報取得ステップと、該輪郭情報取得ステップによって取得された輪郭によって囲まれる領域を前記出隅柱の搬送方向に直交する方向に拡大して拡大輪郭とする輪郭加工ステップと、該拡大輪郭によって囲まれる領域を印刷する面取り部印刷ステップとを備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、意匠性の高い外壁板と調和の取れた出隅柱面取り部の印刷を簡易な操作ですることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0018】
図6は、本発明の一実施例による出隅柱印刷装置の構成を示す図であり、図7は、その動作を説明するフローチャートである。本出隅柱印刷装置は、搬送コンベア51、ディジタルカメラ52、板先端検出器53、印刷用ヘッドA54、加熱固着ゾーン55、印刷用ヘッドB56、及び面取り部印刷コントローラ61からなる。面取り部印刷コントローラ61は、搬送コントロール部62、印刷制御データ作成部63、印刷ヘッドAコントロール部64、及び印刷ヘッドBコントロール部65からなる。
【0019】
まず、搬送コンベア51は、搬送コントロール部62に制御されて面取り部72を上に向けて出隅柱71を搬送し、ディジタルカメラ52が出隅柱71の面取り部72を含めてその周辺を撮影して(ステップS1)、画像信号を印刷制御データ作成部63に送る。ディジタルカメラ52は動画を撮影するものであってもよいが、静止画を撮影するもので十分である。特に汎用品を使おうとする場合には静止画を撮影するカメラは、より高解像度であるので好適である。静止画カメラで撮影する場合に、出隅柱71の全体を撮影するようにしてもよいが、出隅柱71は長尺であるので出隅柱71をいくつかに分割して撮影して、合成してもよい。
【0020】
図8は、面取り部の一部を示す上面図及び断面図である。図の左側を出隅柱の上端として、図の上側に上面図、下側に断面図を示している。図5に示すように、出隅柱の搬送に伴ってエアグラインダ41の上下移動による切削加工が行われるので、面取り部72における凹部には、滑らかな傾斜曲面が形成される。
【0021】
出隅柱の上端から、上昇傾斜曲面(3)→上位面取り平坦面(4)→下降傾斜曲面(5)→低位面取り平坦面(6)→上昇傾斜曲面(7)と続き、再び上位面取り平坦面(4)’が来るというように、連続する起伏のある被印刷面が、面取り加工によって形成される。その両側には、塗装されている外壁板1の下地色既印刷面PU(ここでは左右共に無地である)、左側既印刷面PL、及び右側既印刷面PRが存在する。これら左側既印刷面PL及び右側既印刷面PRはブロック柄特有の凸部における柄を有する。
【0022】
図9は、撮影された面取り部の画像を示す図である。x軸は出隅柱71を搬送する方向であり、ディジタルカメラ52が静止しているのに対して出隅柱71が搬送されるので、言わば時間軸でもある。y軸は、x軸に直交する方向である。印刷制御データ作成部63は、面取り加工された出隅柱をディジタルカメラ52によって撮影して得た画像信号から、面取り部72の輪郭の位置情報を取得する(ステップS2)。面取り部72は、塗装された外壁板1の地肌が切削加工によって露出している状態であるので、少なくとも画像信号の色相、彩度及び明度のいずれかはその周辺の既印刷面とは異なっているために、ディジタルカメラ52によって撮影して得た画像信号から面取り部72の輪郭の位置情報を取得することができる。面取り部中央ラインCLを中心としてほぼ対称に得られる上側輪郭線CO及び下側輪郭線CUはいずれも切削加工の結果ギザギザの状態となる。
【0023】
印刷制御データ作成部63は、さらに、取得したギザギザの輪郭をカバーするようにy軸方向に数印刷ドット分拡大してなめらかな印刷範囲とする(ステップS3)。このようにすることで、左側既印刷面PL及び右側既印刷面PRから面取り部72への柄移りが目立ちにくくなる。この際、面取り部72から左側既印刷面PL及び右側既印刷面PRに若干はみ出して印刷されることになるが、ほとんど目立たない程度にする。
【0024】
つぎに、印刷制御データ作成部63は、カラーデータを作成する。図8に示す上位面取り平坦面(4)、(4)’、‥‥‥の部分と、上昇傾斜曲面(3)、下降傾斜曲面(5)、低位面取り平坦面(6)、上昇傾斜曲面(7)、‥‥‥の部分に区分けし、(3)、(5)、(6)、(7)、‥‥‥の部分については、ディジタルカメラ52から取得した下地色既印刷面PUについてのカラーデータ(RGB(Red Green Blue)データ)を、下地部印刷用カラーデータとする。(4)、(4)’、‥‥‥の部分は、左側既印刷面PLと右側既印刷面PRとの連結印刷面となる部分である。
【0025】
図10は、連結印刷画像を作成する過程を説明する図である。面取り部72の幅m+mに相当する幅の部分についての左側既印刷面PL及び右側既印刷面PRにおける画像PLm及び画像PRmを結合して合成画像のカラーデータとする。さらに、この合成画像をx軸方向に数印刷ドット分拡大する(ステップS4)。この拡大合成画像についてのカラーデータ(RGBデータ)を、凸部連結印刷用カラーデータとする。
【0026】
このようにすることにより、連結印刷面である(4)は、x軸方向に連続する(3)と(5)の面に若干はみ出して印刷されることになるが、ほとんど目立たない程度にする。この連結印刷面における合成画像のx軸方向拡大により、あえてもともとの左側既印刷面PL及び右側既印刷面PRとは少し異なる画像にしてしまうことで、合成画像の接合部分において避けられない柄ズレの発生を、総体として見た目に緩和吸収する印刷画像に仕上げる。
【0027】
これら下地部印刷用カラーデータ及び凸部連結印刷用カラーデータをCMYK(Cyan
Magenta Yellow BlacK)カラーデータに変換して、各色ノズルアレイを構成する個々のノズルのインク噴射制御データ(印刷制御データ)に変換する。
【0028】
さらに、x軸方向のはみ出し印刷量に応じて印刷開始位置を決定する。印刷用ヘッドA54は、印刷ヘッドAコントロール部64によって制御されて、出隅柱71の先端部を板先端検出器53で検出した時点より所定周波数で発生しているパルスを所定パルス分カウントすることにより面取り部の全面を、下地部印刷用カラーデータによって印刷開始する(ステップS5)。これは、印刷下地形成に加えて、基材露出面の防水性を確保することを兼ねているためである。そのため、通常の着色の場合よりも、インク量を多くして印刷する。なお、凹部溝部色は通常、単色であるため、傾斜面とノズルとの距離差の影響は、ほとんど目立たない。
【0029】
加熱固着ゾーン55は、印刷用ヘッドA54による面取り部の全面印刷の後に、下地色インクを加熱して固着する。
【0030】
印刷用ヘッドB56は、印刷ヘッドBコントロール部65によって制御されて、出隅柱71の先端部を板先端検出器53で検出した時点より所定パルス分カウントすることにより面取り部の上位面取り平坦面(4)、(4)’、‥‥‥の部分を、印刷制御データ作成部63によって作成された凸部連結印刷用カラーデータによって印刷開始する(ステップS6)。そして、面取り部の全面を印刷完了するまで印刷を実行する。
【0031】
なお、x軸方向の印刷については、ノズルのインク噴射周波数及び出隅柱の走行速度によって印刷解像度が決まるので、必要な印刷解像度に応じてノズルのインク噴射周波数及び出隅柱の走行速度が決められる。出隅柱は外壁板ほど多く生産する必要がないので生産性の面から言えば、出隅柱を外壁板の印刷の場合程、速い速度で走行させる必要はない。したがって、面取り部の全面印刷において、被印刷物である出隅柱の走行に伴う斜面部の印刷距離変化を、ありま気にせずに、印刷を実行できる。
【0032】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
【0033】
本発明は出隅柱印刷方法としても実現されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】出隅柱の構造を示す斜視図及び断面図である。
【図2】出隅柱の製造方法を説明する図である。
【図3】出隅構成材を切断する位置を説明する図である。
【図4】出隅柱の接合部を説明する図である。
【図5】面取り加工を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例による出隅柱印刷装置の構成を示す図である。
【図7】本実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図8】面取り部の一部を示す上面図及び断面図である。
【図9】撮影された面取り部の画像を示す図である。
【図10】連結印刷画像を作成する過程を説明する図である。
【符号の説明】
【0035】
1a 出隅構成材
2 テーパカット部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
出隅柱正面の面取り部を上にして出隅柱を搬送する搬送手段と、
該搬送手段によって搬送される出隅柱の前記面取り部を撮影するカメラと、
該カメラによって撮影された画像から前記面取り部の輪郭の位置情報を取得する輪郭情報取得手段と、
該輪郭情報取得手段によって取得された輪郭によって囲まれる領域を前記出隅柱の搬送方向に直交する方向に拡大して拡大輪郭とする輪郭加工手段と、
該拡大輪郭によって囲まれる領域を印刷する面取り部印刷手段と
を備えることを特徴とする出隅柱印刷装置。
【請求項2】
前記カメラによって撮影された画像から前記面取り部周辺凸部の既印刷画像を取得し、該既印刷画像を前記出隅柱の搬送方向に拡大して前記面取り部の凸部の印刷画像とする凸部画像作成手段を更に備え、
前記面取り部印刷手段は、該凸部画像作成手段によって作成された印刷画像を面取り部の凸部に印刷することを特徴とする請求項1記載の出隅柱印刷装置。
【請求項3】
出隅柱正面の面取り部を上にして出隅柱を搬送する搬送ステップと、
該搬送ステップによって搬送される出隅柱の前記面取り部を撮影する撮影ステップと、
該撮影ステップによって撮影された画像から前記面取り部の輪郭の位置情報を取得する輪郭情報取得ステップと、
該輪郭情報取得ステップによって取得された輪郭によって囲まれる領域を前記出隅柱の搬送方向に直交する方向に拡大して拡大輪郭とする輪郭加工ステップと、
該拡大輪郭によって囲まれる領域を印刷する面取り部印刷ステップと
を備えることを特徴とする出隅柱印刷方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−9287(P2006−9287A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184357(P2004−184357)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000110860)ニチハ株式会社 (182)