分解性チューインガム
【課題】非粘着性もしくは低下した粘着性および/または高められた分解性を有するガムベース組成物およびチューインガム組成物を提供する。
【解決手段】この組成物は、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテル、またはこれらの組合せと、エラストマーと、を含み、これが高められた分解性を提供する。このガムベースおよびチューインガム組成物の調製方法、ならびに使用方法が提供される。
【解決手段】この組成物は、加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテル、またはこれらの組合せと、エラストマーと、を含み、これが高められた分解性を提供する。このガムベースおよびチューインガム組成物の調製方法、ならびに使用方法が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテル、またはこれらの組合せと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【請求項2】
前記加水分解性単位は、エステル結合またはエーテル結合からなる群から選択される請求項1に記載のガムベース。
【請求項3】
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルは、GANTREZ(商標)のエステルもしくはエーテルである請求項1又は2に記載のガムベース。
【請求項4】
前記少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、10000〜5000000の分子量を有する請求項3記載のガムベース。
【請求項5】
前記少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、90000〜200000の分子量を有する請求項4記載のガムベース。
【請求項6】
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、ガムベース全体の0.1重量%〜10重量%の量で存在する請求項1から5いずれか記載のガムベース。
【請求項7】
さらに、加水分解を促進する少なくとも1種の成分を含む請求項1から6いずれか記載のガムベース。
【請求項8】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、アルカリ成分である請求項7記載のガムベース。
【請求項9】
前記アルカリ成分は、8〜14のpHを有する請求項8記載のガムベース。
【請求項10】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、リン酸水素カルシウムである請求項7から9いずれか記載のガムベース。
【請求項11】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、炭酸カルシウムである請求項7から9いずれか記載のガムベース。
【請求項12】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム製品であって、
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの非存在下と比べて、前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム製品。
【請求項13】
チューインガム組成物の調製方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と、を含む方法。
【請求項14】
チューインガムベース組成物の分解性を高める方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベース組成物を準備する工程と、
(b)前記ガムベース組成物を水と接触させる工程と、を含み、
前記少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルの少なくとも1つの加水分解性単位が、水との接触によって加水分解を開始し、または加水分解する方法。
【請求項15】
前記水と接触させる工程は、前記ガムベース組成物を雨水に曝露することを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記ガムベース組成物を雨および太陽光を含む気象条件に曝露することをさらに含む請求項14又は15記載の方法。
【請求項17】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)非粘着性誘導成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項18】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)光分解成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項19】
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(b)エラストマーと、
(c)甘味料、風味料、センセート、およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項20】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム製品であって、
前記加水分解性単位を含むポリマーのエステルまたはエーテルの非存在下と比べて、前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルの存在下で、より分解性であるチューインガム製品。
【請求項21】
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと、を含むチューインガム組成物であって、
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーの非存在下と比べて、前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム組成物。
【請求項22】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項21記載のチューインガム組成物。
【請求項23】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項22記載のチューインガム組成物。
【請求項24】
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと、を含むチューインガム組成物であって、
前記ポリオールの非存在下と比べて、前記ポリオールの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム組成物。
【請求項25】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項24記載のチューインガム組成物。
【請求項26】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項25記載のチューインガム組成物。
【請求項27】
チューインガム組成物の分解性を高める方法であって、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含む少なくとも1種のポリマーを、少なくとも1種のポリオールと混合する工程を含む方法。
【請求項28】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項28記載の方法。
【請求項30】
(a)疎水性ポリマーおよび親水性ポリマーのコポリマーと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【請求項31】
(a)疎水性成分と親水性成分との反応生成物を含むコポリマーであって、加水分解性単位を含むコポリマーと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【請求項1】
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテル、またはこれらの組合せと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【請求項2】
前記加水分解性単位は、エステル結合またはエーテル結合からなる群から選択される請求項1に記載のガムベース。
【請求項3】
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルは、GANTREZ(商標)のエステルもしくはエーテルである請求項1又は2に記載のガムベース。
【請求項4】
前記少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、10000〜5000000の分子量を有する請求項3記載のガムベース。
【請求項5】
前記少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、90000〜200000の分子量を有する請求項4記載のガムベース。
【請求項6】
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルは、ガムベース全体の0.1重量%〜10重量%の量で存在する請求項1から5いずれか記載のガムベース。
【請求項7】
さらに、加水分解を促進する少なくとも1種の成分を含む請求項1から6いずれか記載のガムベース。
【請求項8】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、アルカリ成分である請求項7記載のガムベース。
【請求項9】
前記アルカリ成分は、8〜14のpHを有する請求項8記載のガムベース。
【請求項10】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、リン酸水素カルシウムである請求項7から9いずれか記載のガムベース。
【請求項11】
前記加水分解を促進する少なくとも1種の成分は、炭酸カルシウムである請求項7から9いずれか記載のガムベース。
【請求項12】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム製品であって、
前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの非存在下と比べて、前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルもしくはエーテルの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム製品。
【請求項13】
チューインガム組成物の調製方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースを準備する工程と、
(b)前記ガムベースを、甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と混合する工程と、を含む方法。
【請求項14】
チューインガムベース組成物の分解性を高める方法であって、
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベース組成物を準備する工程と、
(b)前記ガムベース組成物を水と接触させる工程と、を含み、
前記少なくとも1種のポリマーの少なくとも1種のエステルもしくはエーテルの少なくとも1つの加水分解性単位が、水との接触によって加水分解を開始し、または加水分解する方法。
【請求項15】
前記水と接触させる工程は、前記ガムベース組成物を雨水に曝露することを含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記ガムベース組成物を雨および太陽光を含む気象条件に曝露することをさらに含む請求項14又は15記載の方法。
【請求項17】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)非粘着性誘導成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項18】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、
(c)光分解成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項19】
(a)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(b)エラストマーと、
(c)甘味料、風味料、センセート、およびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム組成物。
【請求項20】
(a)
(i)加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルと、
(ii)エラストマーと、
(iii)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
を含むガムベースと、
(b)甘味料、風味料、センセートおよびこれらの組合せから選択される少なくとも1種の成分と、を含むチューインガム製品であって、
前記加水分解性単位を含むポリマーのエステルまたはエーテルの非存在下と比べて、前記加水分解性単位を含む少なくとも1種のポリマーのエステルまたはエーテルの存在下で、より分解性であるチューインガム製品。
【請求項21】
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと、を含むチューインガム組成物であって、
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーの非存在下と比べて、前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム組成物。
【請求項22】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項21記載のチューインガム組成物。
【請求項23】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項22記載のチューインガム組成物。
【請求項24】
(a)加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくは酸の形態を含むポリマーと、
(b)エラストマーと、
(c)前記エラストマーのための溶媒または軟化剤と、
(d)ポリオールと、を含むチューインガム組成物であって、
前記ポリオールの非存在下と比べて、前記ポリオールの存在下で、高められた分解性および/または低下した粘着性を有するチューインガム組成物。
【請求項25】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項24記載のチューインガム組成物。
【請求項26】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項25記載のチューインガム組成物。
【請求項27】
チューインガム組成物の分解性を高める方法であって、加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含む少なくとも1種のポリマーを、少なくとも1種のポリオールと混合する工程を含む方法。
【請求項28】
前記加水分解性単位ならびに/またはその無水物および/もしくはその酸の形態を含むポリマーは、封入材の中に封入されている請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記封入材は、ポリ酢酸ビニルである請求項28記載の方法。
【請求項30】
(a)疎水性ポリマーおよび親水性ポリマーのコポリマーと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【請求項31】
(a)疎水性成分と親水性成分との反応生成物を含むコポリマーであって、加水分解性単位を含むコポリマーと、
(b)エラストマーと、を含むガムベース。
【図24】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2010−268816(P2010−268816A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−185937(P2010−185937)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2009−550179(P2009−550179)の分割
【原出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(507265133)キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー (55)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【分割の表示】特願2009−550179(P2009−550179)の分割
【原出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(507265133)キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー (55)
【Fターム(参考)】
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