説明

分離可能なシューズ

本発明は、互いに独立した2つの部品(1)及び(2)で構成され、ベルクロ(登録商標)ストラップのような他の固定要素(9)、(10)と組み合わされた押圧結合手段(7)及び(8)を使用して互いを固定可能な分離可能なシューズに関する。
上記部品(1)はシューズの関連する靴底(3)及び靴の甲(4)を備え、一方、他の部品(2)は、一体の脚踏まず部分(6)を有する中敷きを有するヒール(5)で形成される。3つの部品(1)及び(2)を互いに固定するために使用される上述した固定部材(7)、(8)は、靴底(3)及び中敷き(6)、好ましくはそのような部材のウエスト部に提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離可能なシューズに関するものであり、基本的には、互いに独立した2つの部品で形成される。一方は、靴底と関連する靴の甲で形成され、他方は、シューズの中敷きとともにヒールで構成される。これらは、2つの部品が組み立て可能及び分離可能に設定され、それらをお互いに交換でき、どのようなときでも衣装に合わせることができる。
【0002】
本発明の目的は、分離可能なシューズを提供することであり、好ましくは、本質的に女性のために提供される。ハイヒール、フラットシューズ、又は平らなサンダル等のその形態において、(靴底−靴の甲及びヒール)それぞれの部品のセットを有するシューズであって、靴の甲を異なる衣装、バッグその他と組み合わせられるように、複数の組み合わせを可能にすることである。
【背景技術】
【0003】
一般的に、女性は、彼女らのシューズ、又は少なくとも彼女らのシューズの色を、関連するバッグ又は衣装に応じて組み合わせる。従って、女性がバッグを交換するときはいつでも、彼女らはシューズを変更する必要があり、又は、その逆がなされる。
【0004】
これは、少なくともバッグとシューズの組み合わせを維持しようとした場合、いうまでもなくシューズと衣装の相当な金額を必要とする。
【発明の開示】
【0005】
ここで提案されるシューズは、靴の甲と靴底を構成する一方の部品と、ヒール、土踏まずとヒール部分とを有する中敷きで構成される他の部品という、2つの部品又は完全に独立した部品によって形成されるという事実に基づいて、簡単であるが効果の高い解決手段によって前述した問題を解決するための考え出されたものである。
【0006】
使用者、すなわち女性が、単にそれぞれの型の部品のセットを所有することによって、例えば靴の甲を異なる衣装やバッグその他のものと組み合わせて多数の組み合わせを行うことができるように、これら2つの部品は、結合を隠され、かつ、独立した2つの部品とすることができる押圧結合部材の手段によって互いに固定される。
【0007】
ヒールは、好ましくは関連するシューズの中敷きの一部として形成され、シューズのウエストの部位は、押圧結合手段が配置される場所は正確である必要があるので、2つの部品が迅速に固定されて、適切な構造的な剛性をもって提供される関連するシューズの中敷き部品で構成される。固定手段は脚の裏の高さに調整された他の付着手段及び/又はベルクロ(登録商標)ストリップで補完され、強く効果的な固定を確保し、迅速で、容易な組み立て/分解を可能にする。
【0008】
前述したように、ハイヒール、ローヒールであってもよく、フラットシューズでもサンダルであってもよく、後端部は、閉じていても開いていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下の記述を補完し、好ましい実施形態に従って、本発明の特徴をよりよく理解することを補完することを目的として、図面が、説明とともに限定する目的で添付されている。
【0010】
図示されているように、本発明のシューズは、基本的に2つの部品(1)及び(2)で構成されており、互いに物理的に独立している。第1の部品は、関連する靴の甲(4)を有する靴底(3)で構成され、靴の甲は、クローズドタイプでもオープンタイプでもよく、サンダルタイプやその他でもよい。一方、第2の部品は、土踏まずの部分が組み込まれている中敷き(6)と組み合わされたヒール(5)で構成され、2つの部品に関連する靴底(3)及び中敷き(6)の両方のウエスト部分で押圧結合手段(7)及び(8)を有し、図3に詳細を示されている部品(2)に関連する中敷(6)のウエスト部分の領域にある雄押圧結合手段(8)、及び部品(1)の靴底(3)に関連するくびれた部分の領域にある雌押圧結合手段(7)のような、それぞれホック型の部材等によって形成される。そして、靴底(3)及び中敷き(6)が他方に配置して、部材(7)及び(8)を押圧することで、特に、上述した押圧結合部材の頭が完全に隠れるように、すなわち、埋め込まれるか、あるいは、そのような部分の表面に突出している雌押圧部材の頭部分のみ部品(3)に部分的に隠されるように、部品(1)、(2)が互いに固定される。
【0011】
押圧結合手段(7)、(8)の手段による固定は、シューズのウエスト部分で適切な構造的な剛性を提供し、それらの固定は、靴底(3)及び中敷き(6)に正確に提供されたベルクロ(登録商標)ストリップ型の手段で補完される。必然的に2つの部品は、互いの固定を補助し、2つの部品(1)、(2)の迅速かつ容易な組み立て/分離を可能にする。
【0012】
押圧結合手段(7)、(8)は、図に示されたウエスト領域のみではなく、脚の実際の裏のように、前述した提供される付着手段(9)-(10)提供された場合には、排除される可能性もある他の領域に設けることも可能である。これらの後段の手段(9)、(10)は、脚の底とウエスト部分、その他の間の共通部分の領域に提供することができる。
【0013】
従って、部品(1)(2)を互いに固定する固定手段の関連する複数の実施形態があり、図に示されたように靴の甲(4)及びヒール(5)に関連する複数の実施形態がある。前方で閉じており、後方で開いている第1の部品とヒールと結合された中敷きと一体部品を形成する第2の部品や、開いた靴の甲を有したもの等である。
【0014】
中敷き(6)の分離不可能な部品を形成するものの代わりに追加的に提供されうる。すなわち、ヒール(5)及び中敷き(6)は、関連する靴底(3)に提供される固定手段(7)に相補的な押圧結合手段(8)を有するのと同様に、図4に図示されているようにヒール(5)が中敷き(6)の関連する領域に提供される他の手段(12)に固定される固定手段(11)を有しているケースの如く、独立部材にできる。
【0015】
異なる衣装、バッグその他に応じて靴の甲(4)の組み合わせを変更し、獲得するために、部品のセット(1)及び部品(2)のセット、すなわち、靴の甲−靴底及びヒール−中敷きとともに、複数の組み合わせが、一つの部品から他の部品に簡単な組み付け及び分離によって可能になる。
【0016】
ヒールを部品(1)に関連する靴底の後方部品に直接固定する固定手段、又は前記靴底の後方部分及びヒールの前方部分の両方に配される補完手段が、靴底に関連する部分に固定する目的で関連するヒールの補完的な保持手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1は、本発明に係る分離可能なシューズを画定し、形成する2つの部品の側面図であり、上方に見える靴の甲を有する靴底を構成する部品とヒールを有する中敷きを構成する部品である。
図2は、図1に図示された2つの部品を互いに結合することによって得られたシューズである。
図3は、ヒールの一部として関連する中敷きと、靴の甲の一部として関連する靴底に配置された雄雌の部品からなる押圧結合手段での固定の詳細を示す断面図である。
図4は、組み立ては、前述したソールを形成する部品と固定される2番目の部品のように2つの間で構成されるけれども、さらにヒールと中敷きが互いに独立にすることが可能な他の実施形態の詳細側面図である。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離可能なシューズであって、好ましくは女性用のハイヒール及びローヒール又はフラットシューズ、サンダル等のシューズに提供され、
互いに物理的に2つの部品(1)(2)によって形成され、
部品(1)は、関連する靴底(3)及び靴の甲(4)を備え、
部品(2)は、関連するヒール(5)及びシューズの中敷き(6)を備え、
分解可能に両方の部品を固定する相互固定手段を有する前記部品(1)及び(2)は、それぞれの型の部品のセットを単に有することによって複数の組み合わせが可能であることを特徴とする分離可能なシューズ。
【請求項2】
固定手段は、シューズの部品(1)の靴底(3)及び同じシューズの部品(2)の中敷き(6)に設けられた押圧結合部材(7)、(8)によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の分離可能なシューズ。
【請求項3】
前記押圧結合部材(7)、(8)は、2つの部品(1)、(2)の間の結合部で構造的に剛性を有してウエストの領域に関連する部位に提供されていることを特徴とする請求項1又は2記載の分離可能なシューズ。
【請求項4】
付着及び補完部材(9)、(10)は、部品(1)に関連する靴底(3)の脚底の領域及び部品(2)に関連する中敷き(6)の脚底の領域に対応して押圧結合部材(7)、(8)と組み合わせて提供されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分離可能なシューズ。
【請求項5】
押圧結合部材(7)、(8)がさらに、脚の底の領域でウエスト領域に配置されてあることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の分離可能なシューズ。
【請求項6】
部品(1)に関連する靴底(6)の後方部分及び部品(2)に関連するヒール(5)の前方かつ靴の甲の部分両方に、実際の靴底(3)の属する部品(1)に、ヒールの属する部品(2)に固定されているヒール(5)を固定するための補助連結手段が提供されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の分離可能なシューズ。
【請求項7】
ヒール(5)は中敷き(6)から独立した部品であって、ヒール及び前記中敷き(6)に提供される補完固定部材(11)、(12)を介して、中敷きに組み立て及び分離可能に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分離可能なシューズ。

【公表番号】特表2009−512471(P2009−512471A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536066(P2008−536066)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【国際出願番号】PCT/ES2005/000564
【国際公開番号】WO2007/045699
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(508122264)
【Fターム(参考)】