説明

切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ

【課題】切り替えスイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブを提供する。
【解決手段】所定角度回転させることにより2種の操作モードの切り替えを行う切替スイッチの回転ノブ(1)であって、回転軸(12)を法線方向とする表示面(14)を有する回転ノブ本体(10)と、表裏面に異なる表現が施され、かつ、一辺を支軸(22)として回動する反転板(20)と、を備え、該反転板は回転ノブ本体の表示面上において回動可能に軸着され、回転ノブ本体を鉛直面内で鉛直方向きを挟む左右に所定角度回転させることで重力の作用により表裏を反転することができるようになっており、前記反転板にはその先端側を鉛直面から前斜させる傾斜構造が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定角度回転させることで、入/切、自動/手動、解除/固定等の2種類の操作モードの切り替え動作を行う切り替えスイッチにおいて、その操作モードの識別を容易かつ確実に行うことを可能とするための切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より機械装置の操作盤に設けられ、入/切、自動/手動、解除/固定等の2種類の操作モードを切り替えを行うために手動により回転させる回転ノブを用いた切替スイッチ(菊型スイッチ)が広く用いられている。そして一般的には、切替スイッチが2種類の操作モードのうちどちらのモードになっているかの識別(判別)は、切替スイッチの回転ノブに表した矢印が操作盤の表面に表わした入/切、自動/手動、解除/固定等の操作モードの表示いずれを指しているかを目視することで行っていた。
【0003】
しかし回転ノブの矢印が操作盤表面の表示のいずれを指しているかを目視により識別しようとする場合、少し遠方からではその識別が困難であったり、また表示が小さく見誤るおそれもあった。
【0004】
そのため図11に示した下記特許文献1の操作ノブのように、操作ノブの回転に伴って重力の作用により第1の部材をスライド移動させ、平時第1の部材により覆われている第1の部材と異なる色彩の第2の部材を表出させることで、第2の部材を操作ノブ前方から視認するようにしてその操作モードの識別を容易にした操作ノブなども発案されている。
この操作ノブは単純な構造で電源も必要とせず、広く回転式のスイッチに適用できるといった利点などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3143833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながらこの操作ノブは、第1の部材がスライド移動する先のスペースが必要であるため表出する第2の部材の面積が小さく、十分な識別力を発揮するとは必ずしもいえないものであった。また操作スイッチが経年劣化してきた場合などには第1の部材と第2の部材との間の摩擦力が大きくなり第1の部材がスムーズにスライド移動できなくなる虞もあった。
【0007】
また操作モードの識別の容易化は切替スイッチの戻し忘れなどのヒューマンエラーの発生回避に有用である一方、識別機構の動作には確実性が必須であり一度その確実性が損なわれ目視による識別自体は間違っていなくとも操作モードが正しく認識されないこともあり、かかる操作モードの認識間違えは時として大きな事故に繋がる虞もあった。
【0008】
本発明は上記問題を解決すべく発案されたものであり、上記先行技術の利点はそのままに、回転式の操作ノブの表示面に広い範囲でその操作モードを視認しやすく表示してその識別力を高め、また、識別機構の確実性を向上させた切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するため本発明は、所定角度回転させることにより2種の操作モードの切り替えを行う切替スイッチの回転ノブ(1)であって、回転軸(12)を法線方向とする表示面(14)を有する回転ノブ本体(10)と、表裏面に異なる表現が施され、かつ、一辺を支軸(22)として回動する反転板(20)と、を備え、該反転板は回転ノブ本体の表示面上において回動可能に軸着され、回転ノブ本体を鉛直面内で鉛直方向きを挟む左右に所定角度回転させることで重力の作用により表裏を反転することができるようになっており、前記反転板にはその先端側を鉛直面から前斜させる傾斜構造が設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記傾斜構造は、前記反転板(20)の先端側両面に突起して設けられた重りとなる突起体(24)である、ことが好ましい。
【0011】
また、前記回転ノブ本体(10)の表示面(14)は、前記反転板(20)の支軸(22)付近を境界として異なる色、文字、模様又はこれらの組み合わせが表現されている、ことが好ましい。
【0012】
ここで、前記回転ノブ本体(10)の表示面(14)は、前記反転板(20)が表示する色と同色となるように色分けされているか、前記反転板(20)の表示と一連して文字情報を表現するようになっている、ことがさらに好ましい。
【0013】
また、前記反転板(20)は半円形をなし、円形の前記回転ノブ本体(10)の表示面上の中央部に軸着されている、ことが好ましい。
【0014】
また、前記反転板(20)が複数個並んで配置されている、ようにすることもできる。
【0015】
また、前記回転ノブ本体(10)には回動する反転板(20)を覆う透明又は半透明のカバー(16)が設けられている、ことも好ましい。
【0016】
なお、前記回転ノブ本体(10)は鉛直方向から左右にそれぞれ30°〜150°の範囲内で回転する、ものとする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表裏面に異なる表現を施した反転板をその一辺を支軸として回転ノブの表示面に反転可能に軸着してやることで、大きな面積で反転板の表裏面の色の違い等によって操作モードの識別を容易化することができる。ここで回転ノブ本体又は反転板自体に反転板を鉛直面から前傾させる傾斜構造を備えてやることで、回転ノブ本体を回転させた際に上側に来た反転板を重力の作用によって確実に反転させて裏返すことを可能とし、その表示を切り替えてやることができる。
【0018】
ここで、傾斜構造として反転板の先端側両面に突起する突起体を形成し、また、これを重りとしても機能させてやれば、湿気等の影響により回転ノブ本体の表示面に反転板がくっついてしまうことを回避し、また、重力の作用によってより確実に回転板を反転させてやることができる。
【0019】
また、回転ノブ本体の表示面に、反転板の支軸付近を境界として異なる色に色、文字、模様等を表現し、より好ましくはノブ本体表示面上で反転板が表示する色と同色となるように色分けするか反転板の表示と一連して文字情報を表現するようにすることで、より大きな面積での視認を可能として操作モードの識別をより簡易かつ確実にさせることができる。なおノブ本体表示面上を着色して色分け等する範囲は、回動する反転板が重ね合わさることになる範囲としてやるのが適切である。
【0020】
また、反転板を半円形とし、円形の回転ノブ本体の表示面上の中央部に軸着してやることで、回転ノブ本体の表示面のほぼ全面においてその表示の切り替えが可能となり、その視認性・識別性をより一層高めることができる。
【0021】
また、反転板を複数個並んで配置することで、反転の際の反転板の立ち上がり高さを低くしつつ回転ノブ本体の表示面上の広い面積を視認領域とすることができる。なおこの場合、何らかの理由により一の反転板が仮に反転できないことがあったとしても、他の反転板が反転することで、一の反転板の不具合を容易に発見することができる。
【0022】
また、回転ノブ本体に回動する反転板を覆う透明又は半透明のカバーを設けてやることで、例えば回転ノブの操作に伴い反転板が手に接触してしまうことを回避したり、湿気などの外的環境影響から反転板を保護してやることができる。
【0023】
なお、回転ノブの回転角を鉛直上向きから左右にそれぞれ30°〜150°の範囲内としてやることで、操作モードの切り替えと同時に重力の作用により反転板を裏返すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施例1の回転ノブの正面図である。
【図2】実施例1の回転ノブの斜視図である。
【図3】図1の回転ノブの断面図である。
【図4】切り替え動作を行う様子を示した図である。
【図5】実施例2の回転ノブの正面図である。
【図6】実施例2の回転ノブの斜視図である。
【図7】図5の回転ノブの断面図である。
【図8】実施例3の回転ノブの正面図である。
【図9】実施例3の回転ノブの斜視図である。
【図10】図8の回転ノブの断面図である。
【図11】既存の操作ノブの一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0026】
図1乃至3は、本発明に係る第1の実施例の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブを示した図であり、図1は正面図、図2は斜視図、図3は図1のA−A断面図(A)およびB−B断面図(B)である。また図4はこの回転ノブを回転させて、切替スイッチの切り替え動作を行う様子を示した図である。
【0027】
この回転ノブ1は、所定角度回転させることで、入/切、自動/手動、解除/固定等の2種類の操作モードを切り替え動作を行う切り替えスイッチに用いられるもので、据え置かれた機械装置の垂直面(鉛直面)の操作盤に並んで取り付けられて使用されるものである。
そして図で示した切り替えスイッチ100では、垂直方向上向きから左側(反時計回り)に45°傾いた位置で「切」、垂直方向上向きから右側(時計回り)に45°傾いた位置で「入」となるように90°回転させることで2種の操作モードの切り替えを行うことができるようになっている。
【0028】
この回転ノブ1は、略円形のハンドル状の回転ノブ本体10と、半円盤形状の反転板20とから構成されている。
【0029】
回転ノブ本体10は樹脂製で、その正面が表示面14となる直径が7cm程度で厚みが1cm強の円盤型のハンドル部11と、ハンドル部11の中心位置で表示面14の裏側から法線方向に3cm程度の長さで伸長する回転軸12とからその外形が形成されている。ハンドル部11はその周縁部に握りよくするための凹凸が形成されており、また、その表示面14には直径が6cm程度で深さが1cm弱の円形の窪みであるクボミ部13が形成されている。またこのクボミ部13の底面近傍の側壁には、反転板20を取り付けるための取付孔15が直径の延長線上に対向して形成されている。
回転軸12にはその軸方向に切り欠きが設けられた深穴17が形成されており、この深穴17に操作盤の各種切替スイッチの軸を挿入して回転ノブ本体10をハンドルとすることで、手動による切替スイッチの切り替え操作を行うことができるようになっている。
またクボミ部13の底部正面は、対向する取付孔15を結んだ線を境界としてそれぞれ半円形に色分けされており、一方の半円は緑色、他方の半円は赤色に着色されている。
【0030】
反転板20は同じく樹脂製で、直径が6cm弱の大きさの薄肉の円盤をちょうど半分にした半円形の反転部21と、反転部21の弦となる一辺に沿って設けられた丸細棒状の支軸22とからなり、この支軸22の先端をハンドル部11の取付孔15に遊嵌して反転板20を取り付けてやることで、反転板20はハンドル部11のクボミ部13内において支軸22を中心軸として回動することができるようになっている。なおハンドル部11に取付孔15を設ける代わりに微小な突起を設け、これを反転部21に形成した軸受に挿し込むことで反転板20を回動自在とする構造としてやってもよい。
また反転板20はその表面が緑色、裏面が赤色に着色されており、表面が表出する場合には回転ノブ本体10のクボミ部13の底部の緑色に色分けされた半円と一連して緑色の円を、裏面が表出する場合には回転ノブ本体10のクボミ部13の底部の赤色に色分けされた半円と一連して赤色の円を表示するようになっている。
【0031】
回転ノブ1の操作盤への取り付けは、例えば操作モードが「切」の時には支軸22が垂直方向上向きから左側に45°傾いた方向を向き、操作モードが「入」の時には支軸22が垂直方向上向きから右側に45°傾いた方向を向くように行われる。このように取り付けることで、操作モードが「切」のときには反転板20が支軸22を中心として重力の作用によって左斜め下に倒れるように反転して緑色の円が表示され、また、この状態から時計回りに90°回転させ操作モードを「入」にすると反転板20が支軸22を中心として重力の作用によって右斜め下に倒れるように反転して赤色の円が表示される。操作モードを「入」から「切」に切り替える場合にも反転板20が反転することは上記と同様である。なお回転ノブ1が回転する範囲は操作モードの切り替えにより反転板20が反転することができる範囲であればよいため、上記のように垂直方向上向きから左右側にそれぞれ45°でなくとも、鉛直上向きから左右にそれぞれ30°〜150°の範囲内であればよい。
【0032】
ここで反転板20には垂直面の操作盤に回転ノブ1を取り付けた状態で、反転板20の先端側を鉛直面から前斜させる傾斜構造が設けられている。具体的にはこの傾斜構造は反転板20の表裏両面に設けられた高さ3mm程度突起する突起体24であり、この突起体24は反転板20と一体的に形成されている。この突起体24の先端が回転ノブ1のクボミ部13の底面と当接することで、反転板20の先端側を鉛直面から前斜させることができ、操作モードを切り替えるために回転ノブ1を回転させたことに伴って上方に移動した反転板20を重力の作用に確実に反転させてその表裏の切り替えを行うことができる。ここでこの突起体24は重しとしても作用するため、重力の作用による反転板20の反転をより確実に行わせることができる。
なお傾斜構造は上記に限られず、例えば回転ノブ1のクボミ部13の底面や側面から突起するものであってもよいが、突起を重りとしても機能させることができるため上記の形態とすることが好ましい。もちろん突起とは別に重りを反転板20の先端側に取り付けてやることも可能である。
【0033】
切替スイッチの切り替え動作を行う様子を表した図4に示したように、例えば回転ノブ1が「切」の位置にあるときには反転板20は重力の作用により左下に位置して緑色の表面を表示し、これを「入」の位置まで時計回転させると反転板20が重力の作用により支軸を中心に裏返るようにして反転し右下に位置して赤色の裏面を表示する。なおこの図には回転ノブ本体の表示面および反転板には組み合わせることでそのスイッチの操作モードを表示する「切」「入」の文字が大きく記載されている。文字を記載することで操作モードの判別が容易になるとともに文字がきちんと表示され斜めになっていないかを判別することで、切替スイッチの切り替えがきちんとなされているか、操作ノブの表示が正しく行われているかが判別しやすくなる。
【0034】
以上に説明した切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブは、所定角度回転させることで、入/切、自動/手動、解除/固定等の2種類の操作モードを切り替え動作を行う切り替えスイッチにおいて、単純な構造で電源も必要とせず、広く回転式のスイッチに適用することができ、表示領域を拡大することで目視による視認性を高め操作モードの識別が容易かつ確実に行うことができるようになるといった効果がある。
【実施例2】
【0035】
図5乃至7は、本発明に係る第2の実施例の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ1を示した図であり、図5は正面図、図6は斜視図、図7は図5のA−A断面図(A)およびB−B断面図(B)である。なお実施例1と共通する構造については同様の符号を付すことで重複した説明は省略する。
【0036】
図に示したように、この回転ノブ本体10は実施例1のものよりも厚みがあり、そこに形成されるクボミ部13の深さも3cm程度となっている。そしてこのクボミ部13を覆うように板状の透明なカバー16が取り付けられている。すなわち反転板20はクボミ部13内において反転してその表示を切り替えることができる。そしてこのカバー16により、例えば回転ノブ1の操作時に反転板20が手に接触してしまうことを回避したり、湿気などの外的環境影響から反転板20を保護してやることができる。
なおクボミ部13を深くして板状のカバー16を取り付ける代わりに、ドーム状の透明カバーによって反転板20を回動可能な状態で覆ってやることも勿論可能である。またこの透明板に例えば切替スイッチの種別番号などを、表示面14の視認性を低下させない大きさで記載してやることなどもできる。
【実施例3】
【0037】
図8乃至10は、本発明に係る第3の実施例の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ1を示した図であり、図8は正面図、図9は斜視図、図10は図8のA−A断面図(A)およびB−B断面図(B)である。なお実施例1や実施例2と共通する構造については同様の符号を付すことで重複した説明は省略する。
【0038】
本実施例の回転ノブ1は、実施例2の回転ノブではその厚みが厚くならざるを得なかったところこれを解決するもので、長短5枚の短冊状の反転板20(20a,20b,20c)を用い、5枚の反転板20の表裏面の色と色分けされた回転ノブ本体10のクボミ部13の底部の色とが全体として同色の略円形の表示をなすようになっている。
【0039】
詳細には短冊状の各反転板20はその幅が5mm程度で、長さが6cmのもの(20a)が1枚、5cmのもの(20b)が2枚、3cmのもの(20c)が2枚あり、上記と同様にその表裏面は異なる色に着色されており、同じ側の一辺(長辺)に沿って支軸22が設けられている。また回転ノブ本体10の表示面14には直径が6cm強、深さが1cm弱のクボミ部13が形成され、その底面は幅が5mm程度のストライプ状に緑色と赤色に色分けされている。そしてクボミ部13の底面近傍の側壁には、各ストライプの境界の延長線上に反転板20を取り付けるための取付孔15が対向して設けられている。この取付孔15にそれぞれ反転板20を図のように取り付けてやることで、各反転板20の表面の色と回転ノブ本体10底面のストライプの一色とが同色となりこれらが一連して円を表示するようになっている。
【0040】
またこの回転ノブ本体10には、上記実施例2と同様にそしてクボミ部13を覆うように板状の透明なカバー16が取り付けられている。
【0041】
本実施例の回転ノブ1によれば、幅を短くした反転板20を複数枚用いることで、反転の際の反転板20の立ち上がり高さを低くして回転ノブ1の厚みができるだけ厚くならないようにするとともに、回転ノブ本体10の表示面14上の広い面積を視認領域とすることができる。
【0042】
なおこの実施例では短冊状の反転板を用いたが、例えば回転ノブ本体の表示面に複数の小さな円形のクボミ部を密な状態で並べて形成し、ここに実施例1と同様の構造で小径化した多数の半円形の反転板を取り付けてやることで、水玉模様状に表示面の色を切り替えるような構成としてやってもよい。またクボミ部や反転板を多角形としてやることなども勿論可能である。
【0043】
なお本発明の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブは上記実施例の形状や大きさに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々改変できることは勿論である。例えば反転板の形状や大きさを変更したり、回転オブ本体底面と反転板とが同一の色で一連して同色の円を表示するだけでなく、一連することで「切」「入」等の文字を表すようにしてやってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は機械装置の操作盤の回転ノブに限らず、垂直面内において所定角度で回転させることで切り替え操作等を行うものであれば、種々のタイプの回転ノブに利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 回転ノブ
10 回転ノブ本体
11 ハンドル部
12 回転軸
13 クボミ部
14 表示面
15 取付孔
16 カバー
17 深穴
20 反転板
21 反転部
22 支軸
24 突起体
100 切り替えスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定角度回転させることにより2種の操作モードの切り替えを行う切替スイッチの回転ノブ(1)であって、
回転軸(12)を法線方向とする表示面(14)を有する回転ノブ本体(10)と、表裏面に異なる表現が施され、かつ、一辺を支軸(22)として回動する反転板(20)と、を備え、
該反転板は回転ノブ本体の表示面上において回動可能に軸着され、回転ノブ本体を鉛直面内で鉛直方向きを挟む左右に所定角度回転させることで重力の作用により表裏を反転することができるようになっており、
前記反転板にはその先端側を鉛直面から前斜させる傾斜構造が設けられている、ことを特徴とする切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項2】
前記傾斜構造は、前記反転板(20)の先端側両面に突起して設けられた重りとなる突起体(24)である、ことを特徴とする請求項1に記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項3】
前記回転ノブ本体(10)の表示面(14)は、前記反転板(20)の支軸(22)付近を境界として異なる色、文字、模様又はこれらの組み合わせが表現されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項4】
前記回転ノブ本体(10)の表示面(14)は、前記反転板(20)が表示する色と同色となるように色分けされている、ことを特徴とする請求項3に記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項5】
前記回転ノブ本体(10)の表示面(14)は、前記反転板(20)の表示と一連して文字情報を表現するようになっている、ことを特徴とする請求項3に記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項6】
前記反転板(20)は半円形をなし、円形の前記回転ノブ本体(10)の表示面上の中央部に軸着されている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項7】
前記反転板(20)が複数個並んで配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項8】
前記回転ノブ本体(10)には回動する反転板(20)を覆う透明又は半透明のカバー(16)が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。
【請求項9】
前記回転ノブ本体(10)は鉛直方向から左右にそれぞれ30°〜150°の範囲内で回転する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の切替スイッチの操作モード識別機構を備えた回転ノブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−20889(P2013−20889A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155105(P2011−155105)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】