説明

利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラム

【課題】カード会員の満足度の向上を図り、カードの利用促進を図る。
【解決手段】カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、カードの利用明細情報を取得し、取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックス1010を表示するように、利用明細表示情報を作成する。そして、作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する。その後、カード会員のクライアント端末装置の表示画面1000に表示されたチェックボックス1010に対してなされたチェックに関するチェック状況情報をWEBサーバを介してまたはネットワークを通じて受け付けた場合は、受け付けられたチェックに関する情報を利用明細情報と対応づけして格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カードの利用を支援する利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クレジットカードなどのカードを利用したカード決済が広く普及している。カード決済の履歴は、たとえば1ヶ月などの所定期間ごとに累計され、決済ごとの金額を一覧表示できる利用明細としてカード会員に案内される。利用明細は、紙に印刷された形態で発行されたり、電子メールで送信されたりしてカード会員に伝達される。
【0003】
利用明細を発行することによって、カード会員に対して、何月何日にどこの店舗で何を購入したのか、どのようなサービスを利用したのかを確認させるとともに、カードの利用代金の回収を滞りなくおこなうことができるようにカードの利用代金を支払い期日までに用意させることができる。
【0004】
また、利用明細を発行することによって、利用明細における利用金額、利用日時、利用場所などに対してカード会員が不明点や疑問点をもった場合に、当該カード会員からクレジットカード会社への問い合わせに際して、利用明細におけるどの項目についての問い合わせであるかを容易に伝えることができるので、双方のやりとりをスムーズに進めることができる。
【0005】
利用明細についての問い合わせは、電話を介して口頭でおこなわれることが多く、クレジットカード会社は、たとえばカード会員数などに基づいて利用明細に関する問い合わせ数を想定し、問い合わせに対応できるような人数のオペレータを確保するようにしている。
【0006】
従来、たとえば請求内容を支払い者に届けるまでの通信回線または通信電波を利用することにより、郵便配達でかかる費用を不要とし、請求内容を書き換え可能なメディア(記録装置)または携帯電話端末を利用することにより、従来の請求書を必要とせず、請求者及び支払い者は用紙などの資源を一切不要とした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−220542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来の技術では、利用明細の発行元は、カード会員が実際に利用明細の内容を確認したかどうかを把握することはできない。このため、利用明細について、いつ、どんな問い合わせが、どの程度の件数、くるかが分からない。このようなことから、利用明細の発行元は、たとえば予測される最大数の問い合わせに対応しうるように余裕をもった人数のオペレータを確保するなど、利用明細に関する問い合わせに対応するための体制を整える負担が大きいという問題があった。
【0009】
そして、利用明細に関する問い合わせに対応するための体制を整えることにより、たとえば確保するオペレータの人数が少ない場合は、問い合わせを希望するカード会員を待たせてしまうことになり、カード会員の満足度が低くなってしまう。一方で、確保するオペレータが多い場合、余剰な人員にかかる費用上の負担が大きくなってしまうという問題があった。
【0010】
また、上述した従来の技術では、利用明細についての問い合わせに対して、一様に、電話を介しての対応がなされている。カード会員は、オペレータに電話が繋がるまで問い合わせの内容を伝えることができない。このため、カード会員は、簡易な問い合わせであるにもかかわらず、オペレータに電話が繋がりにくいために迅速な対応を受けることができない場合があった。
【0011】
また、上述した従来の技術では、利用明細の発行元はカード会員からの電話を受けるまで問い合わせの内容を把握することができない。そして、このために、問い合わせの内容が簡易であり、すぐに解消できる簡易な問い合わせであるにもかかわらず、オペレータに電話が繋がるまでに時間がかかるなどしたためにカード会員の疑問をなかなか解消できず、カード会員に対して十分なサービスを提供しきれていないという問題があった。
【0012】
また、上述した従来の技術では、利用明細ついての問い合わせを電話を介して口頭でおこなっているため、どの項目に対する問い合わせであるかを特定するまでに時間がかかってしまい煩わしいという問題があった。また、上述した従来の技術では、カード会員が利用明細の内容を確認したかどうかを、当該カード会員自身が忘れてしまうことがあった。
【0013】
このため、既に確認が済んでいるにもかかわらず、同じ利用明細の確認作業を複数回おこなってしまうことがあった。また、既に確認が済んでいる利用明細を再確認するごとに、利用日からの時間が経過しているため、利用明細が正しいのかどうかが日ごとに曖昧になってしまい、明細の確認自体が曖昧になってしまいかねないという問題があった。
【0014】
また、紙に印刷された形態の利用明細は郵送などによってカード会員に届けられるため、利用明細の発行にかかるカード会社側の負担が大きいという問題があった。さらに、利用明細の発行にかかる費用を、カードの年会費などによってまかなう場合、カード会員の費用負担が増大するという問題があった。
【0015】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、カード会員の満足度の向上を図り、カードの利用促進を図ることができる利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる利用明細管理装置は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる利用明細管理装置は、上記の発明において、前記格納手段に格納されたチェックに関する情報に基づいて、前記チェックボックスのチェック状況を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された結果に基づいて、所定の情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる利用明細管理装置は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる利用明細管理装置は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる明細管理方法は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する明細管理方法であって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、利前記用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、を含んだことを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる明細管理方法は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する明細管理方法であって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、抽出手段と、送信手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記抽出手段が、前記受付工程によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出工程と、前記送信手段が、前記抽出工程によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる明細管理方法は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する利用明細管理方法であって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、を含んだことを特徴とする。
【0023】
また、この発明にかかる明細管理プログラムは、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする。
【0024】
また、この発明にかかる明細管理プログラムは、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、抽出手段と、送信手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記抽出手段が、前記受付工程によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出工程と、前記送信手段が、前記抽出工程によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信工程と、を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする。
【0025】
また、この発明にかかる明細管理プログラムは、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明にかかる利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムによれば、カード会員の満足度の向上を図り、カードの利用促進を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】利用明細管理装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】クライアント端末装置を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】クライアント端末装置を実現する携帯型通信端末装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図5】利用者データベースの一例を示す説明図である。
【図6】利用明細情報管理データベースの一例を示す説明図である。
【図7】この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置の機能的構成を示す説明図である。
【図8】この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図9】この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置の処理手順のうち、チェック状況の判定処理手順を示すフローチャートである。
【図10】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図11】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図12】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図13】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その4)である。
【図14】カード会員のクライアント端末装置に送信される電子メールの内容を示す表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図15】カード会員のクライアント端末装置に送信される電子メールの内容を示す表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図16】この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置の機能的構成を示す説明図である。
【図17】加盟店データベースの一例を示す説明図である。
【図18】売り上げ履歴データベースの一例を示す説明図である。
【図19】この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図20】この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順を示すフローチャートである。
【図21】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図22】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図23】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その3)である。
【図24】この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置の機能的構成を示す説明図である。
【図25】この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図26】この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順を示すフローチャートである。
【図27】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その1)である。
【図28】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その2)である。
【図29】クライアント端末装置のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0029】
(実施の形態1)
まず、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理システム100は、利用明細管理装置110と、クライアント端末装置120と、を含んで構成されている。利用明細管理システム100において、利用明細管理装置110およびクライアント端末装置120は、インターネットなどのネットワーク130に接続されている。
【0030】
利用明細管理システムにおいて、利用明細管理装置110は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする。利用明細管理装置110は、具体的には、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(図2を参照)によって実現することができる。
【0031】
WEBサーバは、WWW(World Wide Web)システムにおいて情報送信における情報送信機能を備えており、HTTP(HyperText Transfer Protocol)にしたがって、クライアント端末装置120が備えるウェブブラウザに対して、HTML(HyperText Markup Language)や画像などの各種オブジェクトを表示させるプログラムがインストールされたコンピュータ装置によって実現することができる。
【0032】
この実施の形態において、Webサーバは、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置と同じコンピュータ装置によって実現することができる。なお、Webサーバは、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置とは異なるコンピュータ装置によって実現してもよい。
【0033】
カードは、現金に代わる決済手段として機能する媒体であって、たとえばクレジットカード、デビットカード、電子マネーなどによって実現することができる。各カードは、カードの発行元がカード会員を識別し、管理するための番号であって、カードごとに固有の情報であるカード番号が設定されている。
【0034】
カード会員は、たとえばカードの所有者であり、カードの発行元による所定の審査を経てカードの所有を許可されている。カードの利用明細情報は、カードを利用した取り引き(決済)の内容を特定する情報であって、カードを利用するごとに生成される。カードの利用明細情報は、たとえばカードの利用日、カードを利用した加盟店名、利用金額などの情報を含んでいる。
【0035】
所定期間は、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの期間であって、たとえば1ヶ月とすることができる。締め日は、カード会社が加盟店への立替払金額やカード会員への請求金額を確定するための締め切り日であり、たとえば「毎月10日」、「毎月25日」などのように設定されている。
【0036】
また、利用明細管理システムにおいて、クライアント端末装置120は、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(図3を参照)や、当該コンピュータ装置に代えてあるいは加えて、携帯型電話機などの携帯型通信端末装置(図4を参照)によって実現することができる。
【0037】
利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置は、たとえばカードの発行元となるカード会社が管理運用するサーバコンピュータとすることができる。利用明細管理装置110は、利用者データベース111(図5を参照)や利用明細情報管理データベース112(図6を参照)を備えている。利用者データベース111や利用明細情報管理データベース112については説明を後述する。
【0038】
(利用明細管理装置110のハードウエア構成)
つぎに、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2は、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0039】
図2において、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)207と、ネットワークI/F(インターフェース)208と、を備えている。また、コンピュータ装置が備える各部201〜208は、バス209によってそれぞれ接続されている。
【0040】
CPU201は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0041】
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD207の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などであってもよい。
【0042】
ネットワークI/F208は、通信回線を通じてネットワーク130に接続され、ネットワーク130を介して顧客端末装置などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F208は、ネットワーク130と内部とのインターフェースを司り、コンピュータ装置からのデータの入出力を制御する。
【0043】
(クライアント端末装置120のハードウエア構成(その1))
つぎに、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図3は、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0044】
図3において、クライアント端末装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD304と、HD305と、FDD306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD307と、ディスプレイ308と、キーボード309と、マウス310と、スキャナ311と、ネットワークI/F312と、を備えている。また、各構成部はバス313によってそれぞれ接続されている。
【0045】
ここで、CPU301は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0046】
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒体として、FD307の他、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などであってもよい。
【0047】
ディスプレイ308は、カーソル、アイコン、ツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータに関するウインドウ(ブラウザ)を表示する。また、ディスプレイ308は、利用明細の確認にかかる各種の表示画面(図10、図11および図12を参照)を表示する。具体的には、ディスプレイ308は、たとえばCRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどによって実現することができる。
【0048】
キーボード309は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。マウス310は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様の機能を備えるものであれば、マウス310に代えてあるいは加えてトラックボール、ジョイスティックなどであってもよい。
【0049】
スキャナ311は、画像を光学的に読み取る。ネットワークI/F312は、通信回線を通じてネットワーク130に接続され、ネットワーク130を介して外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F312は、ネットワーク130と内部とのインタフェースを司り、利用明細管理装置110やクライアント端末装置120からのデータの入出力を制御する。
【0050】
(クライアント端末装置120のハードウエア構成(その2))
つぎに、クライアント端末装置120を実現する携帯型通信端末装置のハードウエア構成について説明する。図4は、クライアント端末装置120を実現する携帯型通信端末装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図4において、携帯型通信端末装置は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ディスプレイ404と、キーボード405と、通信I/F406と、カメラ407と、マイク408と、スピーカ409と、を備えている。また、各構成部はバス410によってそれぞれ接続されている。
【0051】
CPU401は、携帯型通信端末装置全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。ディスプレイ404は、設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示し、主にTFT液晶ディスプレイなどの液晶ディスプレイによって実現される。
【0052】
キーボード405は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。通信I/F406は、通信回線を通じてネットワーク130に接続され、ネットワーク130と携帯型通信端末装置の内部とのインタフェースを司る。通信I/F406はネットワーク130を介して別の携帯型通信端末装置やコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
【0053】
カメラ407はKB405の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データはRAM403などに記憶される。マイク408は利用者の声をアナログ/デジタル変換した音声データを入力し、スピーカ409は通話相手側から送信された音声データをデジタル/アナログ変換した音声を出力する。
【0054】
(利用者データベース111の一例)
つぎに、利用明細管理装置110が備えた利用者データベース111について説明する。図5は、利用者データベース111の一例を示す説明図である。図5において、利用者データベース111は、カードの発行およびカード決済に必要とする各種の情報(以下「カード管理情報」)を記憶している。カード管理情報は、たとえばカードの発行時(申し込み時)などに、カード会員から事前に取得し、カードの発行元によって利用者データベース111に登録することができる。
【0055】
カード管理情報は、たとえばカードの識別情報(カード番号など)、カードの有効期限などカードごとに設定された情報を含んでいる。また、カード管理情報は、たとえばカード会員の氏名、住所、電話番号、性別など、カード会員を特定可能な情報を含んでいる。また、カード管理情報は、たとえばカード会員の年収や利用限度額など、支払い能力に関する情報を含んでいる。
【0056】
また、カード管理情報は、たとえば支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を含んでいる。たとえばリボルビング払いを設定しているカード会員に対しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額が、支払いに関する情報に含まれる。
【0057】
利用者データベース111において、カード管理情報は、カード番号などのカードの識別情報ごとに関連づけられて記憶されている。これにより、カード番号が指定されることにより、特定のカード会員のカード管理情報を抽出することができる。利用者データベース111においては、カード番号以外にも、特定のカード管理情報が指定されることによって、指定されたカード管理情報に対応する情報を抽出することができる。
【0058】
(利用明細情報管理データベースの一例)
つぎに、利用明細管理装置110が備えた利用明細情報管理データベース112について説明する。図6は、利用明細情報管理データベース112の一例を示す説明図である。図6において、利用明細情報管理データベース112は、たとえばカード番号などのカードの識別情報やカードの利用履歴に関する情報を記憶している。
【0059】
カードの利用履歴に関する情報は、たとえばカードの利用年月日、利用先(利用店舗名など)、支払い回数、カード決済ごとの利用金額、当月の利用金額などを特定可能な情報を含んでいる。当月の利用金額は、たとえば1ヶ月ごとに締め日がある場合の、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの累積の利用金額とする。
【0060】
カードの利用履歴に関する情報は、たとえばカードを利用するごとに、カードを利用した店舗のカード決済端末装置から送信され、利用明細情報管理データベース112に登録される。利用明細情報管理データベース112は、カードの利用履歴に関する情報を、利用案件ごとにカードの識別情報に対応づけて記憶している。すなわち利用明細情報管理データベース112は、カードを利用するごとに、当該カードの利用によって生成されるカードの利用履歴に関する情報を、カードの識別情報に対応づけて記憶している。
【0061】
(利用明細管理装置110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の機能的構成について説明する。図7は、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の機能的構成を示す説明図である。
【0062】
図7において、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110は、記憶部701と、取得部702と、利用明細作成部703と、登録部704と、受付部705と、格納部706と、判定部707と、送信部708と、を備えている。この実施の形態1において、記憶部701、取得部702、利用明細作成部703、登録部704、受付部705、格納部706、判定部707および送信部708は、利用明細管理装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0063】
記憶部701は、利用明細情報管理データベース112すなわちカードの利用明細情報をカードの識別情報ごとに記憶している。取得部702は、カードの利用明細情報を取得する。カードの利用明細情報は、利用明細情報管理データベース112に記憶されたカードの利用履歴に関する情報とすることができる。
【0064】
取得部702は、たとえば締め日が到来した場合などの所定のタイミングで、カードの利用明細情報を取得する。カード会員ごとに締め日が異なる場合、取得部702は、締め日に該当するカード会員のカードの利用明細情報を取得する。具体的には、たとえば「10日締め」、「25日締め」のように複数の締め日が設定され、いずれかの締め日をカード会員に指定させる運用をおこなっている場合、毎月11日に「10日締め」に該当するカード会員のカードの利用明細情報を取得し、毎月26日に「25日締め」に該当するカード会員のカードの利用明細情報を取得するようにしてもよい。
【0065】
また、取得部702は、利用明細情報管理データベース112に記憶された利用履歴に関する情報のうち、未請求の利用履歴に関する情報を取得する。具体的には、当月分において利用があったカードの識別情報に対応づけられた利用履歴に関する情報を取得する。また、具体的には、取得部702は、たとえば支払い口座における残高不足などのために前月の請求に対する支払いが完了していない場合は、支払いが完了していない利用履歴に関する情報を、前月以前にさかのぼって取得してもよい。
【0066】
利用明細作成部703は、取得部702によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する。具体的には、利用明細作成部703は、1つの利用案件が1行分の枠内に表示されるような利用明細表示情報を作成する。
【0067】
チェックボックスは、クライアント端末装置120に表示するGUI(Graphical User Interface)の操作画面内に現れる小さな正方形であって、利用明細作成部703は、1つの利用案件に対してチェックボックスが1つずつ表示されるような利用明細表示情報を作成する。
【0068】
登録部704は、利用明細作成部703によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録する。利用明細管理装置110とWEBサーバ710とを同じコンピュータ装置によって実現する場合、登録部704は、利用明細作成部703によって作成された利用明細表示情報を、コンピュータ装置が備えるHD205などの記憶領域に記憶する。
【0069】
利用明細管理装置110とWEBサーバ710とを別々のコンピュータ装置によって実現する場合、登録部704は、利用明細作成部703によって作成された利用明細表示情報を、当該利用明細表示情報のWEBサーバ710への登録要求とともに、WEBサーバ710に対して送信する。これにより、利用明細管理装置110とは異なるコンピュータ装置によって実現されるWEBサーバ710に、利用明細表示情報を登録することができる。
【0070】
登録部704によってWEBサーバ710に登録された利用明細表示情報は、たとえばクライアント端末装置120に対して利用明細を表示する操作がなされ、当該クライアント端末装置120から利用明細の表示要求が送信された場合に、該当するクライアント端末装置120に送信される。利用明細表示情報を受信したクライアント端末装置120は、利用明細を表示する表示画面(図10、図11および図12を参照)をディスプレイ308やディスプレイ404に表示する。
【0071】
利用明細管理装置110は、登録部704によってWEBサーバ710に利用明細表示情報を登録するごとに、該当するカード会員のクライアント端末装置120に対して、利用明細の確認をうながすメッセージを含む電子メールを送信してもよい。これによって、カード会員に対して利用明細を確認させる動機を提供し、利用明細の確認作業の促進を図ることができる。
【0072】
カード会員は、クライアント端末装置120のディスプレイ308やディスプレイ404に表示された表示画面にしたがって、利用案件の内容が正しいかどうか、利用案件が不正なものではないか、などを確認する。そして、カード会員は、利用案件の内容に得心した場合には、表示画面おけるチェックボックスにチェックを入れる。その後、利用明細におけるすべての利用案件についての確認作業が完了した場合、カード会員は、表示画面に表示された「確認完了」キーなどを操作してチェックが完了した意思を示す操作をおこなう。
【0073】
クライアント端末装置120は、チェックが完了した意思を示す操作がなされた場合、チェックが完了した意思を示す操作がなされた時点においてチェックボックスに対してなされているチェックに関する情報(以下「チェック状況情報」という)を、WEBサーバ710に送信する。WEBサーバ710は、たとえばチェック状況情報が更新されるごとに更新されたチェック状況情報を利用明細管理装置110に対して送信する。
【0074】
なお、WEBサーバ710は、利用明細管理装置110からアクセスがあった場合に、利用明細管理装置110に対してチェック状況情報を送信するようにしてもよい。あるいは、WEBサーバ710は、利用明細を発行してから所定日数後、などのように、あらかじめ決められたタイミングで、利用明細管理装置110に対してチェック状況情報を送信するようにしてもよい。
【0075】
受付部705は、チェック状況情報をWEBサーバ710を介して受け付ける。受付部705は、たとえばWEBサーバ710からチェック状況情報が送信されてくるごとに、当該チェック状況情報を受け付ける。また、受付部705は、あらかじめ決められたタイミングでWEBサーバ710にアクセスし、チェック状況情報をWEBサーバ710から受け付けてもよい。
【0076】
格納部706は、受付部705によって受け付けられたチェック状況情報を利用明細情報と対応づけして格納する。チェック状況情報と利用明細情報との対応づけは、たとえばカードの識別情報に基づいておこなう。格納部706は、たとえば記憶部701が記憶している利用明細情報管理データベース112に、チェック状況情報を追加することによって格納する。
【0077】
判定部707は、格納部706に格納されたチェック状況情報に基づいて、チェックボックスのチェック状況を判定する。判定部707は、たとえば受付部705によって、チェック状況情報を受け付けるごとに、チェックボックスのチェック状況を判定する。また、判定部707は、たとえば支払日(引き落とし日)の数日前にチェックボックスのチェック状況を判定するようにしてもよい。この場合、登録部704によって利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録してから、所定時間(たとえば6日間など)が経過した時点で、チェックボックスのチェック状況を判定するようにしてもよい。
【0078】
送信部708は、判定部707によって判定された結果に基づいて、所定の情報をカード会員のクライアント端末装置120へ送信する。カード会員のクライアント端末装置120は、たとえば利用明細管理システム100の利用に先だって、あらかじめカード会員が指定したメールアドレスが設定されたクライアント端末装置120とすることができる。
【0079】
具体的には、送信部708は、たとえばすべてのチェックボックスにチェックがなされていた場合に、該当するカード会員のクライアント端末装置120に対して、利用明細におけるすべての利用案件の確認が完了したことを案内する情報を送信する(図13を参照)。
【0080】
また、具体的には、送信部708は、たとえばすべてのチェックボックスにチェックがなされていた場合に、該当するカード会員のクライアント端末装置120に対して、クーポン券情報など、当該カード会員を対象とする特典を提供する旨の情報(以下「特典情報」という)や、特典情報に加えて、すべてのチェックボックスにチェックしたことによって特典が提供される旨を案内するメッセージなどを送信してもよい(図14を参照)。
【0081】
特典情報は、たとえば特典情報の送信先となるカード会員の、カードの利用内容に応じて、当該カード会員にとって有用な特典を提供しうる内容とする。具体的には、たとえば衣服の購入が多いカード会員に対しては、デパートや百貨店の衣服売り場で利用できるクーポン券の特典情報を送信する。また、具体的には、たとえば旅館やホテルでの宿泊費用を、カードを利用して支払っていることが多いカード会員に対しては、宿泊割引券の特典情報を送信するようにしてもよい。
【0082】
また、具体的には、送信部708は、たとえばすべてのチェックボックスへのチェックが完了しておらず、一部のチェックボックスが空欄である場合に、該当するカード会員のクライアント端末装置120に対して、チェック作業の完了をうながす内容のメッセージ(以下「再チェック依頼情報」という)を送信してもよい(図15を参照)。これによって、すべてのチェックボックスへのチェックすなわちすべての利用案件についての内容の確認をうながすことができる。
【0083】
(利用明細管理装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の処理手順について説明する。この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110は、利用明細表示情報の登録処理と、チェック状況の判定処理と、をおこなう。
【0084】
(利用明細表示情報の登録処理手順)
まず、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順について説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、締め日が到来するまで待つ(ステップS801:No)。運用上、複数の締め日が設定されている場合、締め日ごとに、当該締め日が到来したか否かを判断する。
【0085】
ステップS801において、締め日が到来した場合(ステップS801:Yes)は、到来したと判断された締め日を締め日として指定しているカード会員の、カードの利用明細情報を取得する(ステップS802)。そして、取得したカードの利用明細情報に基づいて、利用明細表示情報を作成する(ステップS803)。ステップS803においては、カードの識別情報ごとに利用明細表示情報を作成する。
【0086】
その後、ステップS803において作成した利用明細表示情報を、WEBサーバ710に送信し、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録して(ステップS804)、一連の処理を終了する。これによって、締め日ごとに、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録することができる。
【0087】
(チェック状況の判定処理手順)
つぎに、利用明細管理装置110の処理手順のうち、チェック状況の判定処理手順について説明する。図9は、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置110の処理手順のうち、チェック状況の判定処理手順を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、まず、チェック状況情報を受け付けるまで待機する(ステップS901:No)。
【0088】
ステップS901において、チェック状況情報を受け付けた場合(ステップS901:Yes)は、利用明細情報管理データベース112に、チェック状況情報を格納する(ステップS902)。そして、格納したチェック状況情報に基づいて、チェックボックスのチェック状況を判定する(ステップS903)。ステップS903においては、カードの識別情報ごとすなわちカード会員ごとに、チェックボックスのチェック状況を判定する。
【0089】
つぎに、ステップS903におけるチェック状況の判定結果に基づいて、チェックボックスのすべてのチェックが完了しているか否かを判断する(ステップS904)。ステップS904においては、カードの識別情報ごとすなわちカード会員ごとに、当該カード会員の当月の利用案件のチェックボックスに関して、すべてチェックがなされているか否かを判断する。
【0090】
ステップS904において、チェックボックスのすべてのチェックが完了している場合(ステップS904:Yes)は、すべてのチェックが完了しているカード会員のクライアント端末装置120に対して特典情報を送信して(ステップS905)、一連の処理を終了する。
【0091】
一方、ステップS904において、すべてのチェックボックスへのチェックが完了しておらず、一部のチェックボックスが空欄である場合(ステップS904:No)は、当該カード会員のクライアント端末装置120に対して、再チェック依頼情報を送信して(ステップS906)、一連の処理を終了する。これによって、利用明細のチェックを再度おこなうようにうながすことができ、チェックボックスのすべてのチェックが完了しているカード会員を増やすことが期待できる。
【0092】
(表示画面例)
つぎに、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例について説明する。図10、図11、図12および図13は、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例を示す説明図である。
【0093】
図10において、表示画面1000は、クライアント端末装置120が利用明細表示情報を受信あるいは取得した場合に、受信あるいは取得した利用明細表示情報に基づいてディスプレイ308に表示される。表示画面1000においては、カードに関する情報、支払いにかかる金融機関に関する情報、実際の利用内容に関する情報、などが領域ごとに分類して表示されている。
【0094】
カードに関する情報は、たとえばカード会員の氏名や、支払日(引き落とし予定日)、当月分の累積のカードの利用金額、カードの識別情報などを示す情報を含んでいる。支払いにかかる金融機関に関する情報は、たとえば金融機関名、支店名、預金種目、口座番号などの情報を含んでいる。
【0095】
実際の利用内容に関する情報は、カードを利用した年月日、利用先(利用店舗名など)、カード決済ごとの利用金額、支払い方法などを示す情報を含んでいる。実際の利用内容に関する情報は、利用案件ごとに表示されている。表示画面1000においては、利用案件数が多い場合に、スクロールキー1002が表示される。これによって、すべての利用案件を表示画面を切り替えることなく確認することができる。各利用案件には、それぞれ、チェックボックス1010が対応づけて表示されている。
【0096】
カード会員は、利用案件の内容を確認し、利用案件の内容に得心した場合には、該当する利用案件に対応するチェックボックス1010にチェックを入れる。具体的には、たとえば該当するチェックボックス1010にカーソルを当て、クリックすることによって当該チェックボックス1010にチェックを入れることができる。
【0097】
チェックボックス1010とすることにより、取得部702によって取得された利用明細情報に複数の利用案件が含まれる場合にも、同時に複数のチェックボックス1010に対して、利用案件ごとに「確認済」「未確認」の意思を示すことができる。これによって、複数の選択肢から1つのみを選択可能とするラジオボタンでは実現しえない、複数のチェックボックス1010に対して個別のチェックを実現することができる。表示画面1000において、既にチェックを入れたチェックボックス1010にカーソルを当て、再度クリックすることによって当該チェックボックス1010のチェックを外すことができる。
【0098】
表示画面1000には、利用明細の確認作業を終了する場合に操作される「確認完了」キー1001が表示されている。カード会員は、内容を確認した利用案件のチェックボックス1010へのチェックが完了した場合に、「確認完了」キー1001にカーソルを当て、クリックする。
【0099】
図11において、表示画面1100は、表示画面1000の表示中に「確認完了」キー1001が操作された場合に、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される。表示画面1100においては、「確認完了」キー1001が操作された時点においてチェックがなされているチェックボックス1010に対応する利用案件がグレー反転して表示されている。
【0100】
グレー反転して表示された利用案件に対応するチェックボックス1010は、以降チェックを外すことができないようになっていることが好ましい。表示画面1100において、チェックが入っていないチェックボックス1010については、カーソルを当ててクリックすることによって当該チェックボックス1010にチェックを入れることができる。
【0101】
図12において、表示画面1200は、表示画面1100の表示中に、グレー反転して表示された利用案件に対応するチェックボックス1201にカーソルを当てた場合に表示される。表示画面1200は、カーソルが当てられたチェックボックス1010に対応する利用案件についての内容の確認をおこなった日時を示す吹き出し1202を表示する。これにより、カード会員は、利用案件の内容に加えて、当該利用案件の内容を確認した日時を知ることができる。
【0102】
図13において、表示画面1300は、すべてのチェックボックス1010にチェックがなされたカード会員のクライアント端末装置120に送信された電子メールを示している。表示画面1300においては、たとえば「三井太郎様 全体チェックが完了しました」、「ご協力ありがとうございました」などのように、利用明細におけるすべての利用案件の確認が完了したことを案内するメッセージを含むポップアップ1310が表示されている。
【0103】
ポップアップ1310には、「OK」キー1311が表示されている。利用明細管理システム100においては、「OK」キー1311がカード会員によって操作された場合に、カード会員に対して所定の特典が発行される。特典の内容は、たとえばクライアント端末装置120ごと、すなわちカード会員ごとにそれぞれ異なる。
【0104】
つぎに、カード会員のクライアント端末装置120に送信される電子メールの内容について説明する。図14および図15は、カード会員のクライアント端末装置120に送信される電子メールの内容を示す表示画面例を示す説明図である。
【0105】
図14において、表示画面1400は、利用明細におけるすべての利用案件の確認が完了したことを案内するメッセージに加えて、特典情報(クーポン券)1401および特典が提供される旨を案内するメッセージを表示している。カード会員は、たとえばメール画面を印刷した用紙を提示することによって特典を受けることができる。クライアント端末装置120が携帯型通信端末装置である場合は、メール画面を直接提示することによって特典を受けられるようにしてもよい。
【0106】
図15において、表示画面1500は、「三井太郎様 2件につきましていまだチェックが完了しておりません。再度ご確認の上、お気づきの点がございましたらご連絡をお願いいたします。」などの再チェック依頼情報を表示している。クライアント端末装置120に、再チェック依頼情報を直接送信することによって、チェックが完了していないことをカード会員に認識させ、すべてのチェックが完了するようにうながすことができる。
【0107】
上述した実施の形態1においては、締め日が到来した場合などの所定のタイミングで、カードの利用明細情報を取得するようにしたが、カードの利用明細情報を取得するタイミングはこれに限るものではない。たとえば取得部702は、クライアント端末装置120に対して特定のカードの識別情報を指定する操作がなされるなどしてカードの識別情報が指定された場合に、指定されたカードの識別情報に対応づけられた利用履歴に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0108】
これによって、カード会員の任意のタイミングで、未請求の利用明細情報を表示させ、利用明細に対するチェック作業をおこなうことができる。このようなシステムとすることにより、カード会員に対して、当該カード会員がカードを利用したことを鮮明に覚えている間に利用明細に対するチェック作業をおこなわせることができる。
【0109】
また、上述した実施の形態1においては、表示画面に表示された「完了」キーが操作された場合に、チェック状況情報をクライアント端末装置120からWEBサーバ710に送信するようにしたが、チェック状況情報の送信先はWEBサーバ710に限るものではない。クライアント端末装置120は、WEBサーバ710に代えて、チェック状況情報を利用明細管理装置110に送信してもよい。
【0110】
この場合、受付部705は、クライアント端末装置120において表示画面に表示された「確認完了」キー1001が操作されることによって、当該クライアント端末装置120からチェック状況情報が送信されるごとに、当該チェック状況情報をネットワーク130を通じて受け付けることができる。
【0111】
以上説明したように、この実施の形態1の利用明細管理装置110は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバ710に登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置110であって、カードの利用明細情報を取得し、取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックス1010を表示するように、利用明細表示情報を作成する。そして、作成された利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録する。
【0112】
その後、カード会員のクライアント端末装置120の表示画面1000に表示されたチェックボックス1010に対してなされたチェックに関するチェック状況情報をWEBサーバ710を介してまたはネットワーク130を通じて受け付けた場合は、受け付けられたチェックに関する情報を利用明細情報と対応づけして格納することを特徴としている。
【0113】
この実施の形態1の利用明細管理装置110によれば、カード会員が利用明細を確認したかどうかを利用案件ごとに把握することができる。これによって、未確認の利用案件に基づいて、利用明細に関する今後の問い合わせ数を予測することができる。
【0114】
これにより、利用明細の発行元は、たとえば予測した問い合わせ数に見合ったオペレータを確保し、各カード会員の問い合わせに迅速に対応しうる体制を整えることができる。そして、このような対応により、カード会員の満足度の向上を図ることができる。
【0115】
また、これにより、カード会員は、利用明細に関する問い合わせに対する迅速な対応を受けることができ、疑問点や不明点があるままカードを利用するような状況を減らすことができる。これによって、カード会員に対して、カードを安心して利用させることができ、カードの利用促進を図ることができる。
【0116】
また、この実施の形態1の利用明細管理装置110によれば、格納されたチェックに関する情報に基づいて、チェックボックス1010のチェック状況を判定し、判定された結果に基づいて、所定の情報をカード会員の端末装置へ送信することを特徴としている。
【0117】
この実施の形態1の利用明細管理装置110によれば、利用明細における利用案件のうち、チェックがなされた利用案件についての問い合わせはないと見なすことができるので、チェック状況に基づいて、利用明細に関する、予測の今後の問い合わせ数の信頼性の向上を図ることができる。
【0118】
そして、チェック状況に基づいて、たとえば利用明細におけるすべての利用案件のチェックが完了したカード会員に限定したイベント情報などを送信することにより、カード会員に対するチェックボックス1010に対するチェックすなわち利用案件の確認をうながすことができる。
【0119】
また、チェック状況に基づいて限定したイベント情報などを送信することにより、紙に印刷された利用明細を利用しているカード会員に、WEBサーバ710を利用した利用明細への変更の動機を与え、WEBサーバ710を利用した利用明細の利用促進を図ることができる。
【0120】
これによって、紙に印刷された利用明細を発行する場合と比較して、利用明細の発行にかかる利用明細発行元側の負担軽減を図ることができる。また、利用明細の発行にかかる費用をカードの年会費などによってまかなう運用をおこなっている場合には、カード会員の費用負担軽減を図ることができる。
【0121】
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置について説明する。この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置は、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができ、上述した実施の形態1における利用明細管理システムにおいて、利用明細管理装置110に代えて使用することができる。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0122】
(利用明細管理装置の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置の機能的構成について説明する。図16は、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置の機能的構成を示す説明図である。図16において、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600は、記憶部701と、取得部702と、利用明細作成部1601と、登録部704と、受付部705と、抽出部1602と、送信部708と、を備えている。この実施の形態2において、記憶部701、取得部702、利用明細作成部1601、登録部704、受付部705および送信部708は、利用明細管理装置1600を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0123】
利用明細作成部1601は、取得部702によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する。所定のボタンは、各利用案件に関連する関連情報を要求する意思を示すカード会員に操作させる。具体的には、利用明細作成部1601は、クライアント端末装置120のディスプレイ308、404において、1つの利用案件に対して所定のボタンを1つずつ表示させるような利用明細表示情報を作成する。
【0124】
受付部705は、カード会員のクライアント端末装置120の表示画面における所定のボタンが押下されたことに関する情報(以下「押下情報」)をWEBサーバ710を介して受け付ける。押下情報は、押下されたボタンが、どの利用案件に対応するボタンかを特定可能な情報を含んでいる。受付部705は、ネットワーク130を通じて押下情報を受け付けるようにしてもよい。
【0125】
抽出部1602は、受付部705によって受け付けられた押下情報に基づいて、該当する利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されている加盟店データベース(図1700を参照)からネットワーク130を通じて抽出する。加盟店データベースは、利用者データベース111や利用明細情報管理データベース112と同様に、利用明細管理装置1600に設けられており、カードを利用できる加盟店に関する情報を記憶している。加盟店データベースについては後述する。
【0126】
また、抽出部1602は、受付部705によって受け付けられ所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報を他の情報処理装置1610からネットワークを通じて抽出するものであってもよい。他の情報処理装置1610は、たとえば加盟店によって管理運用され、当該加盟店における売り上げ履歴情報などを記憶するコンピュータ装置とすることができる。
【0127】
この実施の形態2において、他の情報処理装置1610は、売り上げ履歴データベース(図1800を参照)を備えている。売り上げ履歴データベースは、カードでの売り上げに関する情報を、売り上げ(カード決済)ごとに記憶している。売り上げ履歴データベースについては後述する。
【0128】
抽出部1602は、該当する利用案件の利用明細情報に含まれる店舗名に基づいて、該当する店舗の売り上げ履歴データベースを特定し、特定した売り上げ履歴データベースに記憶された各種の情報の中から、当該利用案件に関連する関連情報を抽出する。抽出部1602は、クライアント端末装置120のディスプレイ308、404に表示された表示画面(図22を参照)にしたがって、当該利用案件に関連する関連情報の中から、カード会員の操作によって指定された情報を選択的に抽出するようにしてもよい。
【0129】
送信部708は、抽出部1602によって抽出された関連情報をカード会員のクライアント端末装置120へ送信する。関連情報を受信したクライアント端末装置120は、受信した関連情報をディスプレイ308、404に表示する。具体的には、クライアント端末装置120は、たとえば該当する店舗のイメージや当該店舗についての説明情報、あるいは、当該店舗の場所を示す地図、当該店舗の周辺の状況(たとえば観光スポット)などをディスプレイ308、404に表示する。
【0130】
(加盟店データベースの一例)
つぎに、利用明細管理装置1600が備えた加盟店データベースについて説明する。図17は、加盟店データベースの一例を示す説明図である。図17において、加盟店データベースは、加盟店ごとに設定された加盟店IDなどの加盟店の識別情報、当該加盟店の所在地(住所)、当該加盟店を示す地図イメージ、当該加盟店の画像(動画あるいは静止画)などの、加盟店に関する情報を記憶している。加盟店に関する情報は、加盟店IDなどの加盟店の識別情報に対応づけて記憶されている。
【0131】
(売り上げ履歴データベースの一例)
つぎに、他の情報処理装置1610が備えた売り上げ履歴データベースについて説明する。図18は、売り上げ履歴データベースの一例を示す説明図である。図18において、売り上げ履歴データベースは、カードでの売り上げに関する情報を、売り上げ(カード決済)ごとに記憶している。
【0132】
カードでの売り上げに関する情報は、たとえば売り上げ日時、カードを利用した際の天気に関する情報、売り上げ時に利用されたカード番号、販売した商品ID、商品名などを含んでいる。また、カードでの売り上げに関する情報は、販売した商品のイメージ(商品の写真画像や使用例など)、当該商品の購入(販売)時におけるカード会員を撮影した映像(あるいは静止画像)、特にカード会員がカードを利用している状況を撮影した映像(あるいは静止画像)などの情報を含んでいてもよい。
【0133】
販売した商品のイメージは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを用いて店舗側があらかじめ撮像した画像情報によってあらわすことができる。カード会員がカードを利用している状況を撮影した画像(動画あるいは静止画)は、たとえばカード加盟店のレジ付近に、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラをあらかじめ設置しておき、顧客が決済にカードを利用する場合に店員などが撮影(録画)操作をおこなうことによって撮影(録画)することができる。
【0134】
あるいはカード会員がカードを利用している状況を撮影した画像(動画あるいは静止画)は、カード加盟店のレジ付近に設置したデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを連続的に動作させておくことによって撮影(録画)するようにしてもよい。この場合、抽出部1602は、該当する利用案件の利用明細情報に含まれる利用日時および店舗名に基づいて、該当する店舗のサーバから該当する日時の画像情報を抽出することができる。
【0135】
また、カードでの売り上げに関する情報は、応対した店員名を示す情報や、当該店員の顔写真の画像データなどを含んでいてもよい。店員名や当該店員の顔写真などは、個人情報であるため、店員の了承が得られている場合に限って記憶されるものであってもよい。
【0136】
(利用明細管理装置1600の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600の処理手順について説明する。この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600は、利用明細表示情報の登録処理と、問い合わせの対応処理と、をおこなう。
【0137】
(利用明細表示情報の登録処理手順)
まず、この発明にかかる実施の形態1の利用明細管理装置1600の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順について説明する。図19は、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、締め日が到来するまで待つ(ステップS1901:No)。運用上、複数の締め日が設定されている場合、締め日ごとに、当該締め日が到来したか否かを判断する。
【0138】
ステップS1901において、締め日が到来した場合(ステップS1901:Yes)は、到来したと判断された締め日を締め日として指定しているカード会員の、カードの利用明細情報を取得する(ステップS1902)。そして、取得したカードの利用明細情報に基づいて、利用明細表示情報を作成する(ステップS1903)。ステップS1903においては、ステップS1902において取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンの表示を可能とする利用明細表示情報を作成する。
【0139】
その後、ステップS1903において作成した利用明細表示情報を、WEBサーバ710に送信し、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録して(ステップS1904)、一連の処理を終了する。これによって、締め日ごとに、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録することができる。
【0140】
(問い合わせの対応処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順について説明する。図20は、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置1600の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、押下情報を受け付けるまで待機する(ステップS2001:No)。
【0141】
ステップS2001において、押下情報を受け付けた場合(ステップS2001:Yes)は、受け付けた押下情報に基づいて、該当するカード会員を特定する(ステップS2002)。そして、特定されたカード会員の利用案件のうち、当月分に該当する利用案件に関連する関連情報を抽出する(ステップS2003)。ステップS2003においては、加盟店データベースや該当する売り上げ履歴データベースから該当する利用案件に関連する関連情報を抽出する。
【0142】
その後、該当するカード会員のクライアント端末装置120に対して、ステップS2003において抽出した、該当する利用案件に関連する関連情報を送信して(ステップS2004)、一連の処理を終了する。ステップS2004においては、送信要求がなされた関連情報が、当該関連情報を取得するために数日を要する情報である場合は、関連情報に代えて、関連情報の案内までにかかる時間や日数などを案内する表示画面(図23を参照)をクライアント端末装置120において表示させるための情報を送信する。
【0143】
クライアント端末装置120は、ステップS2004において送信された、該当する利用案件に関連する関連情報を受信した場合、受信した情報に基づいて、問い合わせの結果、あるいは関連情報の案内までにかかる時間や日数などを案内する表示画面(図23を参照)をディスプレイ308、404に表示する。
【0144】
(表示画面例)
つぎに、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例について説明する。図21、図22および図23は、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例を示す説明図である。
【0145】
図21において、表示画面2100は、クライアント端末装置120が利用明細表示情報を受信あるいは取得した場合に、受信あるいは取得した利用明細表示情報に基づいてディスプレイ308に表示される。表示画面2100においては、実施の形態1の表示画面1000におけるチェックボックス1010に代えて、「問い合わせ」ボタン2101が表示されている。
【0146】
カード会員は、利用案件の内容を確認し、内容に疑問がある利用案件がある場合は、該当する利用案件に対応する「問い合わせ」ボタン2101を選択操作する。具体的には、たとえば該当する「問い合わせ」ボタン2101にカーソルを当て、クリックすることによって当該「問い合わせ」ボタン2101を選択操作することができる。
【0147】
図22において、表示画面2200は、表示画面2100の表示中に「問い合わせ」ボタン2101が選択操作された場合に、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される。表示画面2200においては、カード会員に提供可能な関連情報の一覧が表示されている。表示画面2200において、店舗によっては提供できない関連情報がある場合、該当する関連情報の項目がグレー反転して表示されている。
【0148】
表示画面2200において、カード会員に提供可能な関連情報のそれぞれには、カード会員が所望の意思を示すチェックボックス1010が表示されている。表示画面2200において、チェックが入っていないチェックボックス1010については、カーソルを当ててクリックすることによって当該チェックボックス1010にチェックを入れることができる。また、同様の操作をおこなうことによって、チェックを外すことができる。グレー反転して表示された関連情報に対応するチェックボックス1010は、チェックすることができないようになっている。
【0149】
チェックボックス1010へのチェックの有無によって関連情報に対するカード会員の所望の意思の有無を示させることにより、複数の関連情報を所望するカード会員に対して、同時に複数のチェックボックス1010に対するチェックをおこなわせることができ、カード会員の満足度の向上を図ることができる。
【0150】
表示画面2200に表示された、カード会員に提供可能な関連情報は、迅速に提供できる情報と提供するまでに時間を要する情報とがある。表示画面2200において、画面上側に表示されている関連情報2210は、問い合わせ後ただちに提供することができる。また、表示画面2200において、画面下側に表示されている関連情報2220は、問い合わせ後、他の情報処理装置1610との間で通信をおこない、提供できる関連情報の検索および抽出をおこなうため、提供するまでに時間を要する。
【0151】
表示画面2200には、チェックした関連情報の要求を送信する場合に操作される「送信」キー2201が表示されている。カード会員は、所望する関連情報に対応するチェックボックス1010にチェックを入れた状態で「送信」キー2201にカーソルを当て、クリックする。
【0152】
クライアント端末装置120は、表示画面2200におけるチェックボックス1010にチェックを入れた状態で「送信」キー2201が操作された場合に、利用明細管理装置1600に対して、チェックされた関連情報の取得および当該関連情報の要求元となるクライアント端末装置120への送信要求を送信する。
【0153】
利用明細管理装置1600は、クライアント端末装置120から、関連情報の送信要求を受け付けた場合に、該当する関連情報を抽出し、抽出した関連情報を当該関連情報の要求元となるクライアント端末装置120へ送信する。また、利用明細管理装置1600は、クライアント端末装置120から送信要求を受け付けた関連情報を取得するために数日を要する場合、所定の表示画面(図23を参照)を表示させる情報を送信する。
【0154】
図23において、表示画面2300は、クライアント端末装置120への送信要求がなされた関連情報を取得するために数日を要する場合に、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される。表示画面2300は、たとえば「購入商品名」、「購入商品の画像」、「購入商品の映像」、「購入時の画像」、「購入時の映像」、「店員の名前」あるいは「店員の顔写真」など、他の情報処理装置1610に記憶されている情報の送信要求がなされた場合に表示される。具体的には、表示画面2200における下側の関連情報2220がチェックされた場合に表示画面2300を表示する。
【0155】
送信要求がなされた関連情報が、利用明細管理装置1600とは異なる他の情報処理装置1610である場合、当該関連情報を取得するためには、該当する他の情報処理装置1610を特定し、特定された他の情報処理装置1610との間で通信をおこなう必要がある。このため、クライアント端末装置120への送信要求がなされた関連情報を取得するために数日を要することがある。このような場合に、表示画面2300を用いて、関連情報を取得するために時間がかかることを案内することによって、関連情報の送信を待っているカード会員の不安の軽減を図ることができる。
【0156】
以上説明したように、この実施の形態2の利用明細管理装置1600は、カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバ710に登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置1600であって、カードの利用明細情報を取得し、取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する。そして、作成された利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録する。
【0157】
その後、カード会員の端末装置の表示画面に表示された「問い合わせ」ボタン2101が押下されたことに関する押下情報をWEBサーバ710を介してまたはネットワークを通じて受け付け、「問い合わせ」ボタン2101の押下情報に基づいて、加盟店データベースや売り上げ履歴データベースから抽出し、抽出された関連情報をカード会員のクライアント端末装置120へ送信することを特徴としている。
【0158】
この実施の形態の利用明細管理装置1600によれば、利用案件ごとに表示させた所定のボタンがカード会員によって押下された場合には、当該カード会員に対して、オペレータへの問い合わせを介することなく、押下された所定のボタンに対応する利用案件に関連する関連情報を案内することができる。
【0159】
これにより、カード会員は、関連情報をきっかけにして該当する利用案件に関するカードの利用状況を思い出しやすくなり、電話での問い合わせに費やす時間をなくす、あるいは減らすことができる。あるいはカード会員は、関連情報をきっかけにして該当する利用案件に関する利用の有無を判断することができ、カードの不正利用を早期に発見することができる。
【0160】
(実施の形態3)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置について説明する。この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置は、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができ、上述した実施の形態1、2における利用明細管理システムにおいて、利用明細管理装置100、1600に代えて使用することができる。実施の形態3においては、上述した実施の形態1および実施の形態2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。
【0161】
(利用明細管理装置の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置の機能的構成について説明する。図24は、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置の機能的構成を示す説明図である。図24において、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400は、記憶部701と、取得部702と、利用明細作成部2401と、登録部704と、受付部705と、格納部2402と、を備えている。この実施の形態3において、記憶部701、取得部702、利用明細作成部2401、登録部704、受付部705および格納部2402は、利用明細管理装置2400を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
【0162】
利用明細作成部2401は、取得部702によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する。利用明細表示情報は、WEBサイト上にメール文などの情報の入力が可能な入力欄(フォーム欄)を起動させ、入力欄(フォーム欄)に入力された情報を特定のメールアドレスへ送信できるメール機能を備えた、問い合わせ用のメールフォームによって実現することができる。メールフォームについては、公知の技術であるため説明を省略する。
【0163】
この実施の形態において、問い合わせ用のメールフォームは、カード会員のクライアント端末装置120のメールアドレスを、入力欄(フォーム欄)に入力された情報の送信元とする入力欄(フォーム欄)を起動する。また、この実施の形態において、問い合わせ用のメールフォームは、利用明細の発行元が管理運用するサーバコンピュータのメールアドレスを、入力欄(フォーム欄)に入力された情報の送信先とする入力欄(フォーム欄)を起動する。さらに、この実施の形態において、問い合わせ用のメールフォームは、起動された入力欄(フォーム欄)が、どの利用案件に対応している入力欄(フォーム欄)であるかを特定可能な情報を含む入力欄(フォーム欄)を起動する。
【0164】
具体的には、利用明細作成部2401は、クライアント端末装置120のディスプレイ308、404において、利用案件ごとに、メールフォーム起動用のボタンを表示させるような利用明細表示情報を作成する。クライアント端末装置120のディスプレイ308、404にメールフォーム起動用のボタンを表示させた状態において、当該メールフォーム起動用のボタンが操作された場合、クライアント端末装置120はディスプレイ308、404に問い合わせ用の入力欄(フォーム欄)を含む表示画面(図29を参照)を表示する。
【0165】
利用明細表示情報は、所定の定型文があらかじめ書き込まれた入力欄(フォーム欄)を起動させるものであってもよい。具体的には、「憶えがない」、「金額がちがう」、「詳細が知りたい」などのように、複数の定型文の中から問い合わせ内容に合致する定型文が書き込まれた入力欄(フォーム欄)を起動させるメールフォームを含む利用明細表示情報とすることができる。
【0166】
また、利用明細表示情報は、複数の定型文に加えて、「確認済」などのように、入力欄(フォーム欄)を起動させず、すべての利用案件についての確認が完了したことを宣言する選択肢を含んでいてもよい。さらに、利用明細表示情報は、複数の定型文に加えて、何も情報が書き込まれていない白紙の入力欄(フォーム欄)を起動させる、「その他」という選択肢を含んでいてもよい。
【0167】
受付部705は、カード会員のクライアント端末装置120のディスプレイ308、404に表示された入力欄(フォーム欄)に入力されたメッセージ情報を、ネットワーク130を通じて受け付ける。受付部705は、メッセージ情報を、クライアント端末装置120から直接受け付けてもよいし、WEBサーバ710を介して受け付けてもよい。
【0168】
(利用明細管理装置2400の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400の処理手順について説明する。この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400は、利用明細表示情報の登録処理と、問い合わせの対応処理と、をおこなう。
【0169】
(利用明細表示情報の登録処理手順)
まず、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順について説明する。図25は、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400の処理手順のうち、利用明細表示情報の登録処理手順を示すフローチャートである。図25のフローチャートにおいて、まず、締め日が到来するまで待つ(ステップS2501:No)。運用上、複数の締め日が設定されている場合、締め日ごとに、当該締め日が到来したか否かを判断する。
【0170】
ステップS2501において、締め日が到来した場合(ステップS2501:Yes)は、到来したと判断された締め日を締め日として指定しているカード会員の、カードの利用明細情報を取得する(ステップS2502)。そして、取得したカードの利用明細情報に基づいて、利用明細表示情報を作成する(ステップS2503)。ステップS2503においては、ステップS2502において取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メールフォーム起動用のボタンの表示を可能とする利用明細表示情報を作成する。
【0171】
その後、ステップS2503において作成した利用明細表示情報を、WEBサーバ710に送信し、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録して(ステップS2504)、一連の処理を終了する。これによって、締め日ごとに、利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録することができる。
【0172】
(問い合わせの対応処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の利用明細管理装置2400の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順について説明する。図26は、この発明にかかる実施の形態2の利用明細管理装置2400の処理手順のうち、問い合わせの対応処理手順を示すフローチャートである。図26のフローチャートにおいて、まず、メッセージ情報を受け付けるまで待機する(ステップS2601:No)。
【0173】
ステップS2601において、メッセージ情報を受け付けた場合(ステップS2601:Yes)は、受け付けたメッセージ情報に基づいて、受け付けたメッセージ情報と該当する利用案件にの利用明細情報とを対応づけて格納し(ステップS2602)、一連の処理を終了する。
【0174】
(表示画面例)
つぎに、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例について説明する。図27、図28および図29は、クライアント端末装置120のディスプレイ308に表示される表示画面例を示す説明図である。
【0175】
図27において、表示画面2700においては、カードを利用した年月日、利用先(利用店舗名など)、カード決済ごとの利用金額、支払い方法など、実際の利用内容に関する情報が、利用案件ごとに表示されている。各利用案件には、それぞれ、問い合わせ用のメールフォームを起動する起動用のボタンである、「作成」ボタン2710が対応づけて表示されている。
【0176】
カード会員は、利用案件の内容を確認し、利用案件の内容に疑問がある利用案件がある場合は、該当する利用案件に対応する「作成」ボタン2710を選択操作する。具体的には、たとえば該当する「作成」ボタン2710にカーソルを当て、クリックすることによって当該「作成」ボタン2710を選択操作することができる。
【0177】
図28において、表示画面2800は、「作成」ボタン2710が操作された場合に表示される。表示画面2800には、定型文のリスト2720が表示されている。このリスト2720は、該当する利用案件についての問い合わせをおこなうためのメールの入力欄(フォーム欄)に書き込む定型文を選択させるために表示される。
【0178】
図28においては、「確認済」、「憶えがない」、「金額がちがう」、「詳細が知りたい」、「その他」という5つの選択肢の中から、「その他」が選択された状態を示している。「その他」が選択された場合、クライアント端末装置120は、メッセージを自由に入力できる表示画面2900を表示する。
【0179】
図29は、表示画面2800において、「その他」が選択された場合に表示される。表示画面2900においては、問い合わせ用の入力欄(フォーム欄)2910が表示されている。入力欄(フォーム欄)2910の上側の領域2911には、利用案件を特定可能な情報があらかじめ記載されている。領域2911に記載された情報は、クライアント端末装置120の操作では変更や消去ができないようになっている。
【0180】
入力欄(フォーム欄)2910の下側の領域2912には、カード会員が問い合わせ内容を書き込むことができる白紙の状態のスペースが確保されている。図29においては、「その他」が選択された状態を示しているため白紙の状態の領域2912が示されている。
【0181】
表示画面2800において、「憶えがない」、「金額がちがう」、「詳細が知りたい」が選択された場合、たとえば「本利用案件に憶えがないので確認願います」、「本利用案件の金額がちがうので確認願います」、「詳細が知りたいので連絡願います」などの定型文が領域2912あらかじめ記載された入力欄(フォーム欄)2910が表示される。
【0182】
カード会員は、入力欄(フォーム欄)2910に既に記載されているメッセージの他に追加したいこと、言い換えたいこと、などがある場合には、領域2912への追記などをおこなうことができる。入力欄(フォーム欄)2910は、入力欄(フォーム欄)2910に記載された情報量に応じて広げることが可能である。入力欄(フォーム欄)2910を1画面内に表示することができない場合、入力欄(フォーム欄)2910の右端などにカーソルを表示し、カーソルの操作によって入力欄(フォーム欄)2910の表示位置を上下に送ることができるようにしてもよい。
【0183】
なお、表示画面2800において「確認済」という定型部が選択された場合、クライアント端末装置120は、入力欄(フォーム欄)を起動させず、すべての利用案件についての確認が完了したことを宣言するメッセージを自動的に送信するようにしてもよい。さらに、利用明細表示情報は、複数の定型文に加えて、何も情報が書き込まれていない白紙の入力欄(フォーム欄)を起動させる、「その他」という選択肢を含んでいてもよい。
【0184】
クライアント端末装置120は、表示画面2900において、「送信」キー2913が操作された場合、領域2911に表示された情報によって特定される利用案件についての、領域2912に記載された内容の問い合わせメールを、利用明細管理装置2400に送信する。
【0185】
クライアント端末装置120から送信された問い合わせメールに記載されている情報は、たとえば利用明細情報管理データベース112おいて該当する利用案件に対応づけて記憶される。この実施の形態においては、利用明細管理システム100の運用上、クライアント端末装置120から送信された問い合わせメールを受信した場合、利用明細管理システム100側のオペレータなどが対応し、問い合わせに対する回答メールを送信する。
【0186】
以上説明したように、この実施の形態3の利用明細管理装置2400は、カードの利用明細情報を取得し、取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄(フォーム欄)2910を表示するように、利用明細表示情報を作成し、作成された利用明細表示情報をWEBサーバ710に登録する。
【0187】
その後、カード会員の端末装置の表示画面に表示された「作成」ボタン2710が操作されることによってクライアント端末装置120のディスプレイ308、404に表示された入力欄(フォーム欄)2910に入力されたメッセージ情報を、ネットワーク130を通じて受け付け、受け付けられたメッセージ情報を利用明細情報と対応づけして格納することを特徴としている。
【0188】
この実施の形態3の利用明細管理装置2400によれば、利用案件ごとに表示させた入力欄に、利用案件に関する問い合わせ情報を入力させることにより、カード会員が問い合わせを希望している利用案件を容易かつ確実に特定することができる。これによって、カード会員が問い合わせを希望している利用案件の特定にかかる時間短縮を図り、カード会員に対して適切な情報を提供することができる。
【0189】
また、この実施の形態3の利用明細管理装置2400によれば、問い合わせの内容が簡易なものであれば、問い合わせに対する回答をネットワーク130を通じて電子メールの送信によって対応づけすることができるので、利用明細の発行元側の問い合わせの対応にかかる負担軽減を図ることができる。
【0190】
なお、上記の実施の形態1〜3で説明した利用明細管理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0191】
以上のように、この発明にかかる利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムは、カードの利用を支援する利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムに有用であり、特に、利用明細の発行および発行した利用明細に対する問い合わせへの対応にかかる負担軽減を図る利用明細管理装置、利用明細管理方法および利用明細管理プログラムに適している。
【符号の説明】
【0192】
100 利用明細管理システム
110 利用明細管理装置
120 クライアント端末装置
701 記憶部
702 取得部
703 利用明細作成部
704 登録部部
705 受付部
706 格納部
707 判定部
708 送信部
1600 利用明細管理装置
1601 利用明細作成部
2400 利用明細管理装置
2401 利用明細作成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、
前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、
前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、
前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納手段と、
を備えたことを特徴とする利用明細管理装置。
【請求項2】
前記格納手段に格納されたチェックに関する情報に基づいて、前記チェックボックスのチェック状況を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された結果に基づいて、所定の情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の利用明細管理装置。
【請求項3】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、
前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、
前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、
前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする利用明細管理装置。
【請求項4】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置であって、
前記カードの利用明細情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成手段と、
前記利用明細作成手段によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録手段と、
前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納手段と、
を備えたことを特徴とする利用明細管理装置。
【請求項5】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する明細管理方法であって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記格納手段が、受付工程によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、
を含んだことを特徴とする利用明細管理方法。
【請求項6】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する明細管理方法であって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、抽出手段と、送信手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記抽出手段が、前記受付工程によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出工程と、
前記送信手段が、前記抽出工程によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信工程と、
を含んだことを特徴とする利用明細管理方法。
【請求項7】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置が実行する利用明細管理方法であって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、
を含んだことを特徴とする利用明細管理方法。
【請求項8】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、チェックボックスを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記チェックボックスに対してなされたチェックに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたチェックに関する情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、
を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする利用明細管理プログラム。
【請求項9】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、抽出手段と、送信手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、所定のボタンを表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記所定のボタンが押下されたことに関する情報を前記WEBサーバを介してまたは前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記抽出手段が、前記受付工程によって受け付けられ前記所定のボタンの押下に関する情報に基づいて、当該利用案件に関連する関連情報をあらかじめ登録されているデータベースからまたは他の情報処理装置から前記ネットワークを通じて抽出する抽出工程と、
前記送信手段が、前記抽出工程によって抽出された関連情報を前記カード会員の端末装置へ送信する送信工程と、
を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする利用明細管理プログラム。
【請求項10】
カード会員が所有するカードごとに、所定期間における当該カードの利用明細情報をWEBサーバに登録することによって、ネットワークを通じて閲覧可能とする利用明細管理装置に実行させるための明細管理プログラムであって、
前記利用明細管理装置が、取得手段と、利用明細作成手段と、登録手段と、受付手段と、格納手段と、を備え、
前記取得手段が、前記カードの利用明細情報を取得する取得工程と、
前記利用明細作成手段が、前記取得工程によって取得された利用明細情報を利用案件ごとに表示するとともに、当該利用案件ごとに、メッセージが入力可能な入力欄を表示するように、利用明細表示情報を作成する利用明細作成工程と、
前記登録手段が、前記利用明細作成工程によって作成された利用明細表示情報をWEBサーバに登録する登録工程と、
前記受付手段が、前記カード会員の端末装置の表示画面に表示された前記入力欄に入力されたメッセージ情報を前記ネットワークを通じて受け付ける受付工程と、
前記格納手段が、前記受付工程によって受け付けられたメッセージ情報を前記利用明細情報と対応づけして格納する格納工程と、
を前記利用明細管理装置に実行させることを特徴とする利用明細管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2010−238063(P2010−238063A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86658(P2009−86658)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(594103301)三井住友カード株式会社 (39)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)