説明

制御放出肥料及び製造方法

制御放出肥料の製造方法であって、肥料を第1ポリマー膜上に沈着させてから第2ポリマー膜で覆って、第1ポリマー膜と第2ポリマー膜との間に肥料を被包する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2007年8月14日提出の米国仮出願第60/935,464号、2007年9月17日提出の米国仮出願第60/994,247号、及び2007年9月17日提出の米国仮出願第60/994,245号に対する優先権を主張する。この参照によってこれらの出願の全開示内容を明白にここに援用する。
【背景技術】
【0002】
尿素などのほとんどの市販の肥料は、急速に水に溶解する。芝生又は農作物に適用すると、大部分の肥料が土壌中の水分で急速に溶解する。多くの場合、このような肥料は、植物がその肥料を使用できる速度を超えた速度で溶解する。このことがいくつかの重大な問題を引き起こしうる。まず、過剰の肥料が地下水に染み込む恐れがあり、それが深刻な環境被害を引き起こす可能性がある。さらに、植物の近傍の過剰濃度の肥料は植物の根の「燃焼」をもたたすことがある。
これらの問題のため、1回の多量適用よりはむしろ、生育期間を通して数回の軽用量でこれらの肥料を適用する必要があることが多い。しかし、反復適用の必要性は労働コストを増やす。さらに悪いことに、反復適用は、肥料拡散機器が植物の上をどうしても数回通過してしまうので、生育植物に物理的損傷を生じさることがある。
反復適用の必要性を回避するため、種々の遅延又は制御放出肥料が開発されている。例えば、米国特許第4,042,366号、第5,147,443号、第5,435,821号、及び第6,231,633号を参照されたい。これらの肥料を生育期間の最初に適用し、肥料の初期多量放出後に、生育期間を通して、よりゆっくり徐々に放出することができる。遅延又は制御放出肥料は、家の芝生、公共の芝生、ゴルフコース、家の庭、植物の苗床、及び園芸作物で広く使われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ポリマー被覆肥料は、技術的に最も進歩した制御放出肥料である。ポリマー被覆肥料を製造するため、種々の製造方法が利用されている。例えば、米国特許第4,019,890号、第4,369,055号、第5,176,734号、第5,211,985号、第5,374,292号、第5,858,094号、及び第6,338,746号を参照されたい。ポリマー被覆制御放出肥料は、典型的に不水溶性の半透性ポリマー層を肥料顆粒上にコーティングすることによって製造される。この半透性コーディングからの拡散を通じて経時的に肥料が土壌中に放出される。現存する方法の欠点の1つは、均一なポリマーコーディング厚を達成するのが困難なことである。別の欠点は、肥料に適用するポリマーの厚さを制御し難いことである。さらに別の欠点は、これらの製造プロセスのほとんどが費用のかかるバッチ式プロセスであることである。現存するプロセスのさらに別の欠点は、肥料周囲のポリマーコーディングの厚さを増やすためポリマーを多数回適用する必要があることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
制御放出(controlled release)肥料の製造方法であって、肥料を第1ポリマー膜(polymer film)上に沈着(deposit)させてから第2ポリマー膜で覆って、第1ポリマー膜と第2ポリマー膜との間に肥料を被包(encapsulate)する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】ポリマー膜の頂部層が肥料上に積層される、肥料コーディングプロセスの実施形態を示す。
【図2】ポリマー膜の頂部層が肥料上に押し出される、肥料コーディングプロセスの実施形態を示す。
【図3】肥料表面上にポリマー溶液を噴霧することによってポリマー膜が形成される、肥料コーディングプロセスの実施形態を示す。
【図4】ポリマー膜で被包された後の肥料液滴の側面図を示す。
【図5】第1ポリマー膜上に沈着された後であるが、第2ポリマー膜で覆われる前の肥料液滴の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
〔詳細な説明〕
本発明は、制御放出肥料14の製造方法であって、肥料14を第1ポリマー膜上に沈着させてから第2ポリマー膜で覆って、第1ポリマー膜と第2ポリマー膜との間に肥料14を被包する方法を提供する。好ましいポリマー膜はいずれかの適切なポリマーである。肥料14は、尿素などのいずれの適切な肥料でもよい。
図1は、第1ポリマー膜が、移動ポリマー膜10上に肥料14を沈着させる肥料沈着ステーション16下に向けられるポリマー膜10のロール11である、実施形態を示す。図1〜3は、プロセス工程を中断することなく連続して行えるという点で、ポリマー膜10のロール11が制御放出肥料製造プロセスを連続的にできることを示している。いくつかの実施形態では、コンベアベルト20又は同様の運搬装置を用いて、製造プロセスの間中、ポリマー膜10を移動させるのを補助することができる。以下に論じるように、いくつかの実施形態では、運搬装置が相対的に高い熱伝導率を有する材料、例えばスチール製である。
肥料14は、肥料沈着ステーション16で膜10上に沈着される。ステーション16は、膜10上に肥料14を沈着させることができるいずれの適切な装置であってもよい。肥料沈着ステーション16の例は、米国特許第6,398,989号及び第5,395,560号に記載されている。好ましい実施形態は、溶融(液体)肥料14を膜10上に沈着させるが、他の実施形態では、肥料の固体顆粒をポリマー膜10上に沈着させうる。好ましい沈着ステーション16は、ロトフォーマー(Rotoformer)(Sandvik Corporationによって開発された)である。この肥料沈着ステーション16は、肥料14の液滴を相互にほぼ等しい間隔で膜10上に沈着させる。図5は、ポリマー膜10上に沈着した溶融肥料14のいくつかのの液滴を示す。
沈着した肥料14がその溶融状態である実施形態では、肥料14は、膜10上に沈着した後は半球様の形状である。この半球形状は図4で最もよく分かる。半球形状のため、肥料14は湾曲した頂部と一般的に平らな底部とを含むようになる。平らな部分の上に紙を積層することによって、平らな部分を他の化学薬品の担体として利用することができる。これを達成するため、ポリマー膜をまず紙ウェブに積層する。次にポリマー面上への肥料14の沈着のため、肥料沈着ステーション16の下に膜を供給する。
図1〜3に示すように、本発明のいくつかの実施形態では、肥料14の液滴は、ポリマー10上に沈着した後、冷却ゾーン70に遭遇する。冷却ゾーン70は、溶融肥料14の液滴が膜10上に沈着した後かつ第2ポリマー膜を適用する前に、肥料14をより低い温度にさらして、溶融肥料14の液滴の凝固及び冷却を助ける。図1〜3に示す他の実施形態では、コンベアベルト20の下側にノズル19を介して冷却水を噴霧することによって、冷却効果を得る。コンベアベルト20に接触して冷却した後、水は流れて再利用のための貯蔵タンクに入る。肥料14からの熱は、冷却したコンベアベルト20に移動する。この実施形態では、コンベアベルト20を、肥料14からの熱を容易にベルト20に移せる金属で作ると有利である。低温塔18又は何らかの同様の手段を用いて水を冷却した後、水をコンベアベルト20上に噴霧することができる。代替実施形態では、肥料14の頂部の上方に冷気を吹くことによって、冷却ゾーン70が構築されうる。
【0007】
肥料14の液滴が硬化した後、第2ポリマー膜を肥料14の頂部上に沈着させる。図1に示す実施形態では、第2ポリマーがポリマー12であり、熱積層プロセスで肥料14上にポリマー12を置いて、第2(頂部)ポリマー膜12とポリマー膜10の第1(底部)層との間に肥料14を被包する。このポリマー膜12を、底部ポリマー層10を保管するために使われるロール11と同様のロール15上に保管することができる。積層ポリマー12の頂部層を適用した後、熱気送風機のような加熱装置26を用いて熱を加える。加熱装置26からの熱が、ポリマー層10、12を軟化させ、それらを融合させて、ポリマー10、12の層間に肥料14を被包するのを助ける。熱気送風機26の代わりに輻射ヒーター等の他の加熱装置を使用してもよい。
図2に示す代替実施形態では、第2ポリマー膜がポリマー40である。この実施形態では、肥料14がポリマー膜10上に沈着した後、肥料14上に頂部ポリマー膜40を押し出す。この実施形態では、沈着した肥料14を含む下側ポリマー膜10が押出機43に向けられ、そこで、沈着した肥料14の上に押出金型42が溶融ポリマー40の層を沈着させる。この結果、肥料14が下側ポリマー膜10と上側ポリマー膜40との間に被包されることになる。いくつかの実施形態では、圧縮空気送風機22を用いて、押し出されたポリマー40を肥料14上に広げるのを助ける。
図3に示す代替実施形態では、第2ポリマー膜がポリマー30である。この実施形態では、肥料14が膜10上に沈着した後、下側ポリマー膜10がポリマー噴霧ステーション32に向けられ、そこで、沈着した肥料14上にポリマー溶液30がノズル21を介して噴霧される。噴霧されたポリマー30が結果としてポリマー膜30になる。肥料14は下側ポリマー層10と上側ポリマー層30との間に被包される。
図1〜3に示すように、本発明のいくつかの実施形態では、肥料14の液滴は、第2ポリマー膜の適用前及び/又は適用中に加熱ゾーン72に遭遇する。加熱ゾーン72は、ポリマー膜10上に存在するいずれの水分をも除去して、第2ポリマー膜が肥料14にくっついてポリマー10の底層と融合するのを助ける。一実施形態では、温水をコンベアベルト20の下側にノズル19を介して噴霧することによって、熱ゾーン72を作り出す。
熱はコンベアベルト20を介して肥料14の液滴に移動し、同時に水は、再利用のための貯蔵タンクに流れる。熱交換器28又は同様の手段を用いて水を加熱してよい。輻射ヒーター等の他の加熱装置を使用することができる。
【0008】
図1〜3に示すように、いくつかの実施形態は、静電荷発生器50を用いて、第2ポリマー膜と肥料14の表面及び第1ポリマー膜が融合するのを助ける。一実施形態では、静電荷発生器50は、DC高電圧発生器及び1又は数個の帯電電極から成る。発生器が電極内の高電圧点のため高電圧を発生する。高電圧点がイオンを生成して物質を帯電させると、静電的に相互に又は他の表面に付着する。
図1〜3に示すように、いくつかの実施形態では、第2ポリマー膜が沈着した後、肥料14の液滴は第2冷却ゾーン74に遭遇する。第2冷却ゾーン74は、被包された肥料14及びポリマー層を冷却して、被包された肥料14をばらばらに切断しやすくするのを助ける。第2冷却ゾーン74は、上記第1冷却ゾーン70と同様に操作することができる。図1〜3に示すように、第2冷却ゾーン74は、上記第1冷却ゾーン70と同じ水タンク及び低温塔18を使用することができる。第2冷却ゾーン74に加えて、いくつかの実施形態では、第2ポリマー膜を適用した後、冷気ファン29をも用いて、被包された肥料14を冷却する。冷気ファン29は、肥料14及びポリマー層を冷却してそれらを室温に戻すのを助ける。肥料14と第1及び第2ポリマー膜を冷却は、被包された肥料14の液滴をばらばらに切断しやすくする。
このプロセスの最終工程は、個々のペレットを地下に広げられるように、個々に被包された肥料14の液滴を分離することである。レーザー又はパンチングマシンなどのいずれの適切な切断装置によってもこの切断工程を達成することができる。一実施形態では、切断装置は、ラベル、紙、又は包装用段ボールを切断するためのプロセスで使用されるものもような標準的切断機である。
【0009】
ポリマー膜の組成と厚さを変えることによって、制御放出肥料ペレット内の肥料14の放出速度を制御することができる。本発明は、使用するポリマーのタイプと品質に関する高度の制御を可能にし、ひいては最終製品の放出速度を特別に誂えて、多くの異なった生育状況に合わせることができる。コーティング厚さについて厳格な制御下で広範なポリマーを使用する能力は、非常に正確かつ予測可能な肥料放出速度を与える。
本発明が高度な放出速度制御を可能にする1つの理由は、本発明では多くの異なったタイプのポリマー組成物を使用できるからである。このことは、異なるポリマーは異なる水分バリア特性を有することができ、結果として肥料14の放出速度を変えることができるので、有利である。例えば、以下のポリマー膜を全て使用しうる:ビルギン/再生ポリエチレン、バイオポリマー、ポリプロピレン、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリカルボナート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ乳酸、デンプンベースポリマー、及びアミノプラスト酸樹脂。この発明で種々多様のポリマーを使用できる1つの理由は、肥料14の表面上におけるポリマー膜形成は、肥料にポリマーが結合する必要がないからである。さらに、上述した全ての実施形態では、第1ポリマー膜(底部層のポリマー10)は第2ポリマー膜(頂部層のポリマー12、30、40)と異なる組成物で作られたものでよい。
【0010】
本発明が高度の放出速度制御を可能にする別の理由は、ポリマーの頂部層を沈着させるための積層(図1)、押出し(図2)、及び噴霧法(図3)を混合しうるからである。例えば、一実施形態は、同じ運転サイクル内でポリマーの頂部層を沈着させる3つの全ての方法を利用することができる。他の実施形態は、ポリマーの頂部層を沈着させるための3つの方法のうちの2つを利用することができる。ポリマー沈着法を混合すると、異なるポリマー組成物を使用することができる。例えば、あるタイプのポリマー膜組成物を肥料の頂部上に積層してから、その頂部上に別のポリマー膜組成物を噴霧することができる。
本発明が高度な放出速度制御が可能なさらに別の理由は、頂部ポリマー膜12、30、40及び底部ポリマー膜10が、異なるポリマーの複数層で作られてもよく、これらの層が異なる厚さを有してもよいからである。例えば頂部層12、30、40及び底部層10は、それぞれ2つ以上のポリマー層を有していてよく、これらの層が異なる厚さを有していてもよい。
本発明が高度な放出速度制御が可能なさらに別の理由は、第1及び第2ポリマー膜を異なる厚さで作ることができるからである。キャスト膜/インフレーション膜押出しプロセス又は共押出しプロセスを利用して、第1及び第2ポリマー膜を予め製造することができる。これらのプロセスは商業的に周知であり、非常に正確な厚さのポリマー膜を製造するために一般的に使用されている。このプロセスの別の利点は、多層膜を作る能力である。例えばキャスト膜共押出しプロセスを用いて高速で異なる厚さの異なるポリマーの7以上の層を含む膜を作ることができる。
本発明が高度な肥料放出速度制御を与えるさらに別の理由は、膜特性をカスタマイズするため製造中にポリマー膜に種々の添加剤を加えてよいことである。例えば製造中に親水性添加剤をポリマーに添加して肥料放出を増やすことができ、或いは土壌内におけるポリマーの分解速度をカスタマイズするために生分解添加剤を加えてよい。
【0011】
このように本発明をその好ましい実施形態との関連で述べたが、当業者には、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書で述べた好ましい実施形態に種々の修正を行えることが明白だろう。しかし、当業者に明白な全てのこのような修正及び変更は、以下の特許請求の範囲内に包含されるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御放出肥料の製造方法であって、以下の工程:
複数の肥料液滴を第1ポリマー膜上に沈着させる工程;
前記肥料液滴上に第2ポリマー膜を適用して、前記第1ポリマー膜と第2ポリマー膜との間に前記肥料液滴を被包する工程;及び
前記被包された肥料液滴を分離する工程
を含む方法。
【請求項2】
前記肥料液滴がその液体状態で前記第1ポリマー膜上に沈着される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ポリマー膜がポリマーである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2ポリマー膜がポリマーである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に積層される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に押し出される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に噴霧される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記肥料液滴が半球状である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1ポリマー膜が前記第2ポリマー膜と異なる組成物で作られる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第3ポリマー膜を前記肥料上に適用して、前記肥料をさらに被包する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第3ポリマー膜が前記肥料上に積層される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第3ポリマーが前記肥料上に押し出される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第3ポリマーが前記肥料上に噴霧される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1ポリマー膜、第2ポリマー膜、及び第3ポリマー膜が全て異なる組成物で作られる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
請求項1に記載のプロセスで得られた製品。
【請求項16】
制御放出肥料の製造方法であって、以下の工程:
複数の肥料液滴を第1ポリマー膜上に沈着させる工程;
前記肥料液滴を第1冷却ゾーンに通すことによって、前記肥料液滴を冷却及び硬化する工程;
前記肥料液滴を加熱ゾーンに通すことによって加熱して、前記第1ポリマー膜上に存在するいずれの水分をも除去するのを助ける工程;
前記肥料上に第2ポリマー膜を適用して、前記第1ポリマー膜と前記第2ポリマー膜との間に前記肥料を被包する工程;
前記第1及び第2ポリマー膜を静的に帯電させて、前記第1及び第2ポリマー膜が融合するのを助ける工程;
前記被包された肥料液滴を第2冷却ゾーンに通すことによって、前記被包された肥料液滴を冷却及び硬化する工程;及び
前記被包された肥料液滴を分離する工程
を含む方法。
【請求項17】
前記肥料液滴がその液体状態で前記第1ポリマー膜上に沈着される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に積層される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に押し出される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に噴霧される、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
請求項16に記載のプロセスで得られた製品。
【請求項22】
制御放出肥料の製造方法であって、以下の工程:
複数の肥料液滴を第1ポリマー膜上に沈着させる工程;
前記第1ポリマー膜をコンベアベルト上の製造プロセスに通して移動させる工程;
前記コンベアベルトの下側に冷却水を噴霧する第1冷却ゾーンに前記肥料液滴を通すことによって、前記肥料液滴を冷却する工程;
前記コンベアベルトの下側に熱水を噴霧する加熱ゾーンに前記肥料液滴を通すことによって、前記肥料液滴を加熱する工程;
前記肥料上に第2ポリマー膜を適用して、前記第1ポリマー膜と前記第2ポリマー膜との間に前記肥料を被包する工程;
前記コンベアベルトの下側に冷却水を噴霧する第2冷却ゾーンに前記被包された肥料液滴を通すことによって、前記被包された肥料液滴を冷却する工程;及び
前記被包された肥料液滴を分離する工程
を含む方法。
【請求項23】
前記肥料液滴がその液体状態で前記第1ポリマー膜上に沈着される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に積層される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に押し出される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第2ポリマー膜が前記肥料上に噴霧される、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
請求項22に記載のプロセスで得られた製品。
【請求項28】
第1ポリマー膜と、
第2ポリマー膜と、
前記第1及び第2ポリマー膜によって被包された肥料液滴と
を含む制御放出肥料。
【請求項29】
前記肥料液滴が半球形状を有する、請求項28に記載の制御放出肥料。
【請求項30】
前記第1ポリマー膜が前記第2ポリマー膜と異なる組成物で作られている、請求項28に記載の制御放出肥料。
【請求項31】
前記肥料をさらに被包するための第3ポリマー膜をさらに含む、請求項28に記載の制御放出肥料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−536695(P2010−536695A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521033(P2010−521033)
【出願日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/009707
【国際公開番号】WO2009/023235
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(510041256)セルローステック エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】