説明

制御装置、小切手処理装置、制御装置の制御方法、及び、プログラム

【課題】煩雑な作業を経ることなく、小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できるようにする。
【解決手段】ホストコンピューター37は、小切手の種類と一対一の関係にある金融機関ごとに、金融機関情報と、小切手情報のそれぞれの記録位置を示す情報を含むテンプレート情報とを対応付けたテンプレート情報DB52を記憶する記憶部45と、小切手処理装置1の磁気ヘッド21の読取結果に基づいて金融機関情報を特定し、特定した金融機関情報と対応付けて記憶されているテンプレート情報に基づいて、小切手に各小切手情報を記録させる記録データを生成する記録データ生成部50と、備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小切手を処理する小切手処理装置に接続可能な制御装置、当該小切手処理装置、当該制御装置の制御方法、及び、当該制御装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、制御装置の制御の下、小切手に所定の情報を記録する小切手処理装置(単位用紙用プリンター)が知られている(例えば、特許文献1参照)。小切手には、小切手を発行したときの日付や、受取人の名前、額面、その他の小切手情報が記録される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−238078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、小切手は、媒体としての小切手を提供している主体によって、種類が異なっており、種類毎に、上述した小切手情報を記録すべき位置が異なっている。このため、従来は、小切手に小切手情報を記録する場合、当該小切手の種類に応じて、小切手情報の位置を調整した画像データを予め生成し、当該画像データに基づいて画像を記録させていた。このように小切手の種類に応じた画像データを生成するために、小切手情報の位置を調整する作業は非常に煩雑であった。特に、小切手処理装置によって複数の小切手に連続して小切手情報を記録する場合、複数の小切手のそれぞれについて、その種類に応じて小切手情報の位置を調整した画像データを生成する必要が生じ、作業に労力を要していた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、煩雑な作業を経ることなく、小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能な制御装置であって、前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、前記情報読取部の読取結果を受信する受信部と、前記受信部により受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成する記録データ生成部と、を備えることを特徴とする。
ここで、一般に、小切手には、磁気インク文字等によって固有の識別情報が記録されており、この識別情報には、銀行等の小切手を提供する主体を示す情報が含まれている。そして、小切手を提供する主体ごとに、小切手の種類が異なっているという実情があるため、小切手を提供する主体を特定することにより、小切手の種類を特定可能である。
以上を踏まえ、上記構成によれば、小切手に記録された識別情報の読取結果に基づいて、小切手の種類が特定され、特定された小切手の種類と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手の記録面に各小切手情報を記録させるための記録データが生成されるため、小切手に小切手情報を記録する際に、事前に、小切手の種類に応じた調整を行うことなく、小切手の適切な位置に小切手情報を記録することが可能となり、煩雑な作業を経ることなく小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できることとなる。
【0006】
また、上記発明の制御装置であって、本発明は、前記小切手処理装置は、さらに、前記小切手の前記記録面を光学的に読み取る光学読取部を備え、前記受信部は、さらに、前記光学読取部の読取結果を受信し、前記受信部により受信した一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定すると共に、当該一の小切手に係る前記光学読取部の読取結果に基づいて前記記録面に記録すべき前記小切手情報の前記記録位置を分析し、分析結果に基づいて当該一の小切手の前記テンプレート情報を生成し、特定した前記小切手の種類と、生成した前記テンプレート情報とを対応付けて前記テンプレート情報記憶部に記憶させるテンプレート情報生成部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、小切手の記録面に対する光学的な読取結果に基づいて、自動で、テンプレート情報が生成され、当該テンプレート情報に対応する小切手の種類と対応付けて記憶されるため、人為的な手段によりテンプレート情報を生成する必要が無く、さらに、煩雑な作業を抑制することが可能である。
【0007】
また、上記発明の制御装置であって、本発明は、前記テンプレート情報生成部は、前記受信部により受信した一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定した後、特定した前記小切手の種類が前記テンプレート情報記憶部に記憶されているか否かを判別し、記憶されていない場合に前記一の小切手に係る前記テンプレート情報の生成を行うことを特徴とする。
この構成によれば、一の小切手を処理したときに、当該一の小切手に係るテンプレート情報がテンプレート情報記憶部に記録されていない場合は、当該一の小切手に係るテンプレート情報が、自動で、追加されるため、当該一の小切手を処理する際に、人為的な手段によりテンプレート情報記憶部にテンプレート情報が記憶されているか否かを判別する必要がなく、さらに、煩雑な作業を抑制することが可能である。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明は、小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録制御部と、前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を少なくとも含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、を備え、前記記録制御部は、前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に応じて、前記小切手情報を前記小切手の前記記録面に記録することを特徴とする。
この構成によれば、小切手に記録された識別情報の読取結果に基づいて、小切手の種類が特定され、特定された小切手の種類と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手の記録面に各小切手情報が記録されるため、小切手に小切手情報を記録する際に、事前に、小切手の種類に応じた調整を行うことなく、小切手の適切な位置に小切手情報を記録することが可能となり、煩雑な作業を経ることなく小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できることとなる。
【0009】
また、上記発明の小切手処理装置であって、本発明は、前記小切手の前記記録面を光学的に読み取る光学読取部と、一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定すると共に、当該一の小切手に係る前記光学読取部の読取結果に基づいて前記記録面に記録すべき情報の前記記録位置を分析し、分析結果に基づいて当該一の小切手の前記テンプレート情報を生成し、特定した前記小切手の種類と、生成した前記テンプレート情報とを対応付けて前記テンプレート情報記憶部に記憶させるテンプレート情報生成部と、をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、小切手の記録面に対する光学的な読取結果に基づいて、自動で、テンプレート情報が生成され、当該テンプレート情報に対応する小切手の種類と対応付けて記憶されるため、人為的な手段によりテンプレート情報を生成する必要が無く、さらに、煩雑な作業を抑制することが可能である。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能な制御装置の制御方法であって、前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶し、前記情報読取部の読取結果を受信し、受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成することを特徴とする。
この制御方法によれば、小切手に記録された識別情報の読取結果に基づいて、小切手の種類が特定され、特定された小切手の種類と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手の記録面に各小切手情報が記録されるため、小切手に小切手情報を記録する際に、事前に、小切手の種類に応じた調整を行うことなく、小切手の適切な位置に小切手情報を記録することが可能となり、煩雑な作業を経ることなく小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できることとなる。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明は、小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能であり、前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、前記情報読取部の読取結果を受信する受信部と、を備える制御装置の各部を制御する制御部により実行されるプログラムであって、前記制御部を、前記受信部により受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成する記録データ生成部として機能させることを特徴とする。
このプログラムを実行すれば、小切手に記録された識別情報の読取結果に基づいて、小切手の種類が特定され、特定された小切手の種類と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手の記録面に各小切手情報が記録されるため、小切手に小切手情報を記録する際に、事前に、小切手の種類に応じた調整を行うことなく、小切手の適切な位置に小切手情報を記録することが可能となり、煩雑な作業を経ることなく小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できることとなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、煩雑な作業を経ることなく、小切手の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る小切手処理装置の内部構造を示す図である。
【図2】小切手を模式的に示す図である。
【図3】記録システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】ホストコンピューターの動作を示すフローチャートである。
【図5】テンプレート情報DBのデータ構造を示す図である。
【図6】表面画像データ60を座標系に展開した様子を示す図である。
【図7】別の実施形態に係る記録システムの機能的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る小切手処理装置1を上から見たときの内部構造を模式的に示す図である。
小切手処理装置1は、小切手4(図2)に記録された磁気インク文字列4gを読み取る機能、小切手4に対して画像を記録する機能、及び、小切手4の両面を光学的に読み取る機能を有した装置である。
【0015】
図2は、小切手4の一例を模式的に示す図である。
小切手4は、所定の模様や装飾が施されたシートであり、小切手処理装置1によって小切手4の発行手続がなされる際は、その表面4a(記録面)に、発行日情報4bや、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、サイン4f等の小切手情報が記録される。発行日情報4bとは、小切手4の発行日を示す情報である。受取人情報4cとは、発行された小切手4を受け取る者の名前を示す情報である。額面数値情報4dとは、小切手4の額面を数値によって表す情報である。額面文字列情報4eとは、小切手4の額面を文字によって表す情報である。額面数値情報4dは、例えば、「10」であり、額面文字列情報4eは、例えば、「ten」である。サイン4fとは、当該小切手4を発行する責任者(例えば、小切手4の発行に係る金融機関の担当者の長)の署名のグラフィック画像である。
また、小切手4の裏面には裏書き欄が設けられている。この裏書き欄には、裏書きに係る所定の文字または画像が記録される。
図2に示すように、また、表面4aには小切手4の長辺方向に延びる磁気インク文字列4gが形成されている。磁気インク文字列4gは、小切手4固有の識別情報を示すものであり、磁気インクで記録された複数の磁気インク文字4hが並んで構成され、磁気的または光学的に読み取ることができる。磁気インク文字列4gが示す識別情報には、紙媒体としての小切手4を提供する主体(小切手4を振り出すための当座預金口座がある金融機関等。以下、単に「金融機関」という。)を示す情報(以下、「金融機関情報」という)が含まれている。
【0016】
小切手4の短辺方向及び長辺方向のサイズは規格化されているものの、多様な規格が存在するため、実際には様々なサイズがある。小切手処理装置1では、一般的な小切手4のサイズをほぼ包含し得る最大サイズを規定し、この最大サイズ内の小切手4であれば処理できる。
さらに、小切手4の表面4aにおいて、各小切手情報が記録される位置は、小切手4の種類によって異なっている。そして、小切手4の種類は、小切手4の提供に係る金融機関ごとに異なっている。すなわち、小切手4の提供に係る金融機関ごとに小切手4の種類は異なっており、かつ1つの金融機関は、1種類の小切手4を提供する。なお、本実施形態において、「小切手4の種類」とは、小切手4のサイズと、小切手4の表面4aにおける各小切手情報の位置との組み合わせのことであり、サイズ、及び、小切手情報の位置が一致する一群の小切手4は、同一の種類の小切手4であり、一方、サイズ、及び、小切手情報の位置に1つでも相違がある複数の小切手4は、それぞれ異なる種類の小切手4である。
以下の説明では、説明の便宜のため、小切手処理装置1によって小切手4を発行する際は、小切手4の種類にかかわらず、小切手4の表面4aに、発行日情報4b、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、及び、サイン4fの5つの小切手情報が過不足なく記録されるものとする。現実には、これら小切手情報の一部が記録されていない場合もあり、また、他の小切手情報が記録される場合もある。
【0017】
図1に示すように、小切手処理装置1には、上から見た場合にU字形状をした細幅の垂直溝からなる搬送路10が形成されており、この搬送路10の一方の端は広幅の垂直溝からなる小切手供給部11に連通しており、他方の端は分岐して、それぞれ広幅の垂直溝からなる第1収容部12、及び、第2収容部13に連通している。
小切手供給部11は、処理前の小切手4を複数枚(例えば100枚)収容可能に構成されており、収容された小切手4を一枚ずつ搬送路10に送り出すための送り出し機構が設けられている。小切手供給部11に収容される際、小切手4は、その表面4aが外側に向かった状態となるように収容され、その表面4aが外側に向かった状態のまま搬送路10上を搬送される。
また、小切手処理装置1には、搬送路10において、小切手4を搬送方向に搬送させる搬送機構15が設けられている。搬送機構15は、複数の搬送ローラー16と、各搬送ローラー16に押しつけられて連れ回りする複数の従動ローラー17と、各搬送ローラー16を駆動する搬送用モーター18(図3)とを備えており、後述するデバイス側制御部20の制御の下、搬送用モーター18の駆動に従って、搬送ローラー16、従動ローラー17とのそれぞれが回転し、小切手4が搬送方向に搬送される。搬送機構15と、デバイス側制御部20とが協働して搬送部として機能する。
【0018】
小切手供給部11の搬送方向下流には、小切手4の表面4aに接して磁気インク文字列4gを磁気的に読み取る磁気ヘッド21(情報読取部)が配置されている。
搬送路10において、磁気ヘッド21の搬送方向下流には、表面側記録ヘッド23(記録部)と、裏面側記録ヘッド24とを備える記録ヘッドユニット25が設けられている。表面側記録ヘッド23、及び、裏面側記録ヘッド24のそれぞれは、インクを吐出して画像を記録するインクジェット方式の記録ヘッドである。
表面側記録ヘッド23は、搬送路10を搬送される小切手4の表面4aに対向するように設けられており、小切手4の発行手続に際して表面4aに上述した各小切手情報を記録する。一方、裏面側記録ヘッド24は、搬送路10を搬送される小切手4の裏面に対向するように設けられており、小切手4の受付手続に際して裏面にいわゆる裏書きと呼ばれる文字や画像を記録する。
【0019】
さらに、搬送路10において、記録ヘッドユニット25の搬送方向下流には、表面側CIS(Contact Image Sensor)27(光学読取部)と、裏面側CIS28とを備えるCISユニット29が設けられている。
表面側CIS27は、搬送路10を搬送される小切手4の表面4aに対向するように設けられており、搬送路10を搬送される小切手4の表面4aの画像を光学的に読み取り、読み取り結果をデバイス側制御部20に出力する。一方、裏面側CIS28は、搬送路10を搬送される小切手4の裏面に対向するように設けられており、搬送路10を搬送される小切手4の裏面の画像を光学的に読み取り、読み取り結果をデバイス側制御部20に出力する。
【0020】
搬送路10の他方の端では、搬送路10が分岐して第1分岐路31、及び、第2分岐路32が形成されており、第1分岐路31には第1収容部12が、第2分岐路32には第2収容部13がそれぞれ連通している。搬送路10が分岐した部位には、搬送路10上を流れてきた小切手4について、第1分岐路31を経由して第1収容部12に収容するか、又は、第2分岐路32を経由して第2収容部13に収容するかを選択的に切り換える切換板33が設けられている。切換板33は、切換用モーター34(図3)に接続されており、デバイス側制御部20は、切換用モーター34を駆動して、上記切り替えを実行する。後述する磁気インク文字認識部35による磁気インク文字列4gの読み取りが成功した小切手4については第1収容部12に収容され、読み取り結果が失敗した小切手4については第2収容部13に収容される。
図示は省略したが、搬送路10には、小切手4の搬送の制御のための各種センサーが配置されている。センサーとしては、例えば、小切手4が重なった状態で搬送されていることを検出するセンサーや、紙ジャムを検出するセンサー、所定の位置における小切手4の有無を検出するセンサー等がある。
【0021】
図3は、本実施形態に係る小切手処理システム5の機能的構成を示すブロック図である。
小切手処理システム5は、小切手処理装置1と、この小切手処理装置1を制御するホストコンピューター37(制御装置)と、を備えている。
【0022】
図3に示すように、小切手処理装置1は、デバイス側制御部20と、媒体処理部38と、磁気ヘッド21と、記録ヘッドユニット25と、CISユニット29と、デバイス側記憶部39と、インターフェイス部40(I/F)と、を備えている。
デバイス側制御部20は、小切手処理装置1の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPUや、このCPUに実行されるファームウェア等の制御プログラムや、この制御プログラムに係るデータ等を不揮発的に記憶するROM、CPUに実行される制御プログラムに係るデータ等を一時的に記憶するRAM、その他の周辺回路等を備えている。
媒体処理部38は、上述した搬送用モーター18、及び、切換用モーター34のほか、小切手4を処理するための各種機構、装置を備え、デバイス側制御部20の制御の下、小切手4の処理を実行する。
磁気ヘッド21は、所定の信号処理回路を備え、搬送路10上を搬送される小切手4の磁気インク文字列4gによって形成される磁界の変化によって発生する起電力に基づいて検出信号を生成し、生成した検出信号を増幅し、波形整形し、デジタル変換した上で、磁気読取結果データ(情報読取部の読取結果)として、デバイス側制御部20に出力する。デバイス側制御部20は、入力された磁気読取結果データをホストコンピューター37の制御部42に送信する。
【0023】
記録ヘッドユニット25の表面側記録ヘッド23、及び、裏面側記録ヘッド24は、デバイス側制御部20の制御の下、搬送路10上を搬送される小切手4の表面4a又は裏面に画像を記録する。デバイス側制御部20は、各記録ヘッドが備えるアクチュエーターを駆動し、各記録ヘッドに形成されたノズル孔から必要量のインクを吐出することにより、小切手4の表面4a又は裏面に画像を記録する。
また、CISユニット29の表面側CIS27、及び、裏面側CIS28は、搬送路10を搬送される小切手4の表面4a又は裏面を光学的に読みと取って、読取結果をデバイス側制御部20に出力する。デバイス側制御部20は、表面側CIS27の読取結果に基づいて小切手4の表面4aを示す画像データ(以下、「表面画像データ60」という。)を生成しホストコンピューター37の制御部42に送信し、また、裏面側CIS28の読取結果に基づいて小切手4の裏面を示す画像データを生成し制御部42に送信する。
デバイス側記憶部39は、EEPROMや、ハードディスク等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
インターフェイス部40(I/F)は、デバイス側制御部20の制御の下、ホストコンピューター37との間で所定の規格に準拠した通信を行う。
【0024】
また、図3に示すように、ホストコンピューター37は、制御部42と、入力部43と、表示部44と、記憶部45と、インターフェイス部46と、を備えている。
制御部42は、ホストコンピューター37の各部を中枢的に制御するものであり、CPUや、ROM、RAM、その他の周辺回路等を備えている。制御部42は、アプリケーション実行部48と、ドライバー実行部49とを備え、ドライバー実行部49は、磁気インク文字認識部35と、記録データ生成部50と、テンプレート情報生成部51と、を備えているが、これら機能ブロックについては後述する。
入力部43は、各種入力デバイスに接続され、各種入力デバイスに対する操作を検出して、制御部42に出力する。
表示部44は、表示パネルに接続され、制御部42の制御の下、各種情報を表示パネルに表示する。
記憶部45(テンプレート情報記憶部)は、EEPROMや、ハードディスク等の不揮発性メモリーを備え、各種データを不揮発的に書き換え可能に記憶する。記憶部45には、テンプレート情報DB52が記憶されているが、これについては後述する。
インターフェイス部46(I/F)は、制御部42の制御の下、小切手処理装置1との間で所定の規格に準拠した通信を行う。インターフェイス部46と制御部42とが協働して受信部として機能する。
【0025】
本実施形態では、小切手4の発行手続において、ある1枚の小切手4を処理する場合、小切手処理システム5により、以下の一連の処理が実行される。
すなわち、小切手供給部11に収容された小切手4のうち1枚が、図示せぬ送り出し機構により搬送路10に送り出される。送り出された小切手4は、磁気ヘッド21によって磁気インク文字列4gが読み取られ、その読取結果が、磁気読取結果データとしてホストコンピューター37に送信される。
ホストコンピューター37の制御部42の磁気インク文字認識部35は、受信した磁気読取結果データに基づいて、磁気ヘッド21により検出された検出信号が示す波形と、パターンマッチング用の基準波形とを照合し、磁気インク文字列4gを構成する磁気インク文字4hのそれぞれについて認識を試みる。磁気インク文字認識部35は、磁気インク文字列4gを構成する磁気インク文字4hの全てについて認識ができた場合は、磁気インク文字列4gの読み取りが成功したと判別し、認識結果を識別情報としてRAM等の一時記憶領域に記憶する。この識別情報とは、磁気インク文字列4gを構成する磁気インク文字4hのそれぞれの文字種類を特定する情報であり、例えば、磁気インク文字4hのフォントがE−13Bフォントの場合は、磁気インク文字列4gを構成する磁気インク文字4hのそれぞれについて、「0」〜「9」、及び、4つの制御文字(トランジット記号(TRANSIT SYMBOL)、アマウント記号(AMOUNT SYMBOL)、オン−アス記号(ON-US SYMBOL)、及び、ダッシュ記号(DASH SYMBOL))の14個の文字種類のうちのいずれかの文字種類に特定する情報である。また、読み取りが成功した場合には、磁気インク文字認識部35は、切換板33を第1収容部12側に切り換えさせる制御コマンドを小切手処理装置1に出力する。当該制御コマンドに基づいて、デバイス側制御部20は、切換板33を第1収容部12側に切り換える。
一方、磁気インク文字認識部35は、磁気インク文字列4gを構成する磁気インク文字4hのうち、1つでも読み取りが失敗したものがある場合は、磁気インク文字列4gの読み取りが失敗したと判別し、その旨の情報をRAM等の一時記憶領域に記憶する。また、読み取りが失敗した場合には、磁気インク文字認識部35は、切換板33を第2収容部13側に切り換えさせる制御コマンドを小切手処理装置1に出力する。当該制御コマンドに基づいて、デバイス側制御部20は、切換板33を第2収容部13側に切り換える。
この磁気インク文字認識部35は、制御部42のCPUがプリンタードライバーを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
【0026】
磁気ヘッド21により磁気インク文字列4gが読み取られた小切手4は、さらに下流に搬送されて、表面側記録ヘッド23によって、その表面4aに小切手情報たる発行日情報4b、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、及び、サイン4fが記録される。この記録に係る動作については後に詳述する。
表面側記録ヘッド23によって小切手情報が記録された小切手4はさらに下流に配置されて、表面側CIS27によって、その表面4aが読み取られる。デバイス側制御部20は、表面側CIS27の読取結果に基づいて小切手4の表面4aを示す表面画像データ60を生成し、ホストコンピューター37の制御部42に送信する。
ホストコンピューター37の制御部42は、受信した表面画像データ60を、磁気インク文字列4gが示す識別情報と対応付けて所定のデータベースに記憶する。識別情報と対応付けて所定のデータベースに記憶された表面画像データ60は、例えば、過去に発行した小切手4を照会するとき等に使用される。その際、識別情報がキーとして、表面画像データ60の検索が行われる。なお、磁気インク文字列4gの読み取りが失敗している場合、制御部42は、その旨を示す情報と、表面画像データ60とを対応付けて記憶する。
表面側記録ヘッド23によって表面4aが読み取られた小切手4は、さらに下流に搬送され、切換板33に導かれて、第1収容部12、及び、第2収容部13のうち、磁気インク文字列4gの認識の成功/失敗に応じた適切な収容部に収容される。
【0027】
次いで、上述した発行手続において、表面側記録ヘッド23によって小切手4の表面4aに小切手情報を記録する際の小切手処理システム5の動作について詳述する。
まず、「従来」の小切手処理システム5の動作を説明し、従来の小切手処理システム5の課題を説明する。
従来の小切手処理システム5では、ある一の小切手4の表面4aに小切手情報を記録する際、まず、アプリケーション実行部48は、ホストコンピューター37に予めインストールされたアプリケーションを実行することにより、画像情報データを生成し、ドライバー実行部49に出力する。
この従来の画像情報データは、小切手4の表面4aに記録すべき各小切手情報(発行日情報4b、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、及び、サイン4f)について、小切手4の表面4aにおける小切手情報の位置と、小切手情報の内容とを含んで構成されるデータである。
小切手情報の位置とは、小切手4の表面4aにおける各小切手情報の位置を明示する情報のことであり、例えば、小切手4の表面4a全体の画像を画像データ(=表面4aへの画像の記録の際にプリントバッファーに展開されることが想定された画像データ)として所定の座標系に展開した場合において、当該画像データが展開された領域に対する相対的な小切手情報が記録される領域の座標のことである。
また、小切手情報の内容とは、小切手情報が文字列から構成される場合(発行日情報4b、受取人情報4c、額面数値情報4d、及び、額面文字列情報4e)は、その文字列のことであり、小切手情報がグラフィック画像から構成される場合(サイン4f)は、その画像データのことである。
上述したように、小切手4では、その種類毎に、表面4aにおいて各小切手情報を記録すべき位置が異なっている。これを踏まえ、従来は、アプリケーション実行部48による画像情報データの生成の前に、以下のような作業が行われていた。
すなわち、まず、作業者が、発行しようとしている小切手4の種類を把握する。次いで、作業者は、アプリケーションの機能によって提供されるユーザーインターフェイスを介して、小切手4の種類に対応させて、各小切手情報の位置を示す情報を入力すると共に、各小切手情報の内容を示す情報を入力する。
このような作業が行われた後、アプリケーション実行部48は、ユーザーインターフェイスに入力された情報に基づいて、画像情報データを生成し、ドライバー実行部49に出力する。
【0028】
ドライバー実行部49は、ホストコンピューター37に予めインストールされたプリンタードライバーを実行することにより、アプリケーション実行部48から入力された画像情報データに基づいて、小切手4の表面4aに記録すべき画像の画像データを生成し、小切手処理装置1のコマンド仕様に対応して、当該画像データに係る画像を記録させる制御コマンドを生成し、小切手処理装置1のデバイス側制御部20に出力する。ここでホストコンピューター37から小切手処理装置1に出力される画像データは、小切手4の表面4aの適切な位置に各小切手情報が配置された画像データとなっている。
デバイス側制御部20は、入力された制御コマンドに基づいて、いわゆるページモードによる画像の記録を行う。すなわち、小切手4の表面4aへの画像の記録に際し、デバイス側制御部20は、RAMに形成されたプリントバッファーに、1ページ分(小切手4、1枚分)の画像データの全てを展開する。次いで、デバイス側制御部20は、プリントバッファーに展開した画像データに基づいて記録を実行することにより、小切手4の表面4aの適切な位置に各小切手情報を記録する。
【0029】
このような従来の方法で画像の記録を実行した場合、以下のような問題があった。
すなわち、従来は、小切手4の発行に際し、発行しようとしている小切手4の種類に応じて、予め、作業者が、各小切手情報の記録位置を示す情報を入力する必要があったが、当該作業が非常に煩雑であった。特に、小切手処理装置1によって複数(例えば100枚)の小切手4に対して連続して発行手続に係る処理を施す際、複数の小切手4のそれぞれについて、その種類に応じて記録位置を示す情報を入力する必要があり、作業に労力を要していた。
以上を踏まえ、本実施形態に係るホストコンピューター37は、以下の動作を実行することにより、煩雑な作業を経ることなく、小切手4の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できるようにしている。
【0030】
図4は、発行手続において、小切手処理装置1を制御する際のホストコンピューター37の動作を示すフローチャートである。
図4の動作の前提として、作業者により以下の作業が行われ、かつ、当該作業に基づいて、アプリケーション実行部48が以下のような画像情報データを生成し、ドライバー実行部49に出力しているものとする。
【0031】
すなわち、作業者は、本実施形態に係るアプリケーションの機能によって提供されるユーザーインターフェイスを利用して、処理しようとしている小切手4の各小切手情報の内容を示す情報をホストコンピューター37に入力する。当該ユーザーインターフェイスでは、小切手情報ごとに、その内容を入力するための欄が形成されており、作業者は、キーボードやマウスを利用して、各欄に適切な小切手情報を入力する。例えば、作業者は、発行日情報4bの内容を入力する欄に、キーボードやマウスを利用して「2011/1/1」と入力したり、また、額面数値情報4dの内容を入力する欄に、キーボードやマウスを利用して「10」と入力したりする。また、サイン4fの内容を入力する欄では、サイン4fの画像データ(例えば、JPEGの画像データ)のルートディレクトリーからのパス名を入力する構成となっており、作業者は、所定のフォルダーにサイン4fの画像データを格納した上で、当該画像データへのパス名を当該欄に入力する。なお、発行日情報4bや、サイン4f等の小切手4に定型的に記録される小切手情報については、デフォルトで入力されるようにしてもよいことは勿論である。
そして、アプリケーション実行部48は、ユーザーインターフェイスに入力された情報に基づいて、画像情報データを生成し、ドライバー実行部49に出力する。ここで生成される画像情報データは、従来の画像情報データと異なり、各小切手情報の記録位置を示す情報が含まれていない。
このように、本実施形態では、従来と異なり、小切手4の発行手続にあたり、作業者は、処理しようとしている小切手4の種類を把握した上で各小切手情報の記録位置を示す情報を入力する、という煩雑な作業を行う必要がない。これに伴って、アプリケーション実行部48からドライバー実行部49に出力される画像情報データに、小切手情報の記録位置を示す情報が含まれていないが、このような状態であっても、ホストコンピューター37により以下の動作が行われることにより各小切手情報は小切手4の表面4aの適切な位置に記録される。
【0032】
図4を参照し、まず、ホストコンピューター37の制御部42のドライバー実行部49は、小切手供給部11に収容された小切手4の一枚の搬送を開始させ、磁気ヘッド21によって当該小切手4の磁気インク文字列4gを読み取らせる動作を行わせる制御コマンドを生成し、小切手処理装置1に送信する(ステップSA1)。
小切手処理装置1のデバイス側制御部20は、当該制御コマンドに基づいて、小切手4の搬送を開始し、磁気ヘッド21によって磁気インク文字列4gを読み取り、読取結果に基づいて磁気読取結果データを生成し、ホストコンピューター37に送信する。
当該磁気読取結果データを受信すると(ステップSA2)、ホストコンピューター37の制御部42の磁気インク文字認識部35は、磁気インク文字列4gの認識を行い、磁気インク文字列4gが示す識別情報を特定し、RAMに記憶する(ステップSA3)。説明の便宜のため、読み取りは成功しているものとする。
次いで、制御部42の記録データ生成部50は、識別情報に含まれている金融機関情報を特定する(ステップSA4)。なお、例えば、20桁の識別情報のうち3桁目〜7桁目の情報が金融機関情報に該当する等、識別情報に基づいて金融機関情報を特定するための規則が事前に定められており、記録データ生成部50は、当該規則に準じて、金融機関情報を特定する。この記録データ生成部50の機能は、制御部42のCPUがプリンタードライバーを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
上述したように、本実施形態では、金融機関ごとに小切手4の種類が存在しているため、ステップSA4では、記録データ生成部50は、金融機関情報を特定することにより、小切手4の種類を特定している。
次いで、記録データ生成部50は、記憶部45に記憶されたテンプレート情報DB52を参照する(ステップSA5)。
【0033】
図5は、テンプレート情報DB52の内容を模式的に示す図である。
図5に示すように、テンプレート情報DB52の1件のレコードは、金融機関情報フィールド52aと、テンプレート情報フィールド52bとを備え、テンプレート情報フィールド52bは、サイズ情報フィールド52cと、発行日記録位置情報フィールド52dと、受取人記録位置情報フィールド52eと、額面数値記録位置情報フィールド52fと、額面文字列記録位置情報フィールド52gと、サイン記録位置情報フィールド52hと、を備えている。
金融機関情報フィールド52aには、金融機関情報が格納される。テンプレート情報フィールド52bのサイズ情報フィールド52cには、小切手4のサイズを示す情報が格納される。発行日記録位置情報フィールド52dには発行日情報4bの記録位置を示す情報が、受取人記録位置情報フィールド52eには受取人情報4cの記録位置を示す情報が、額面数値記録位置情報フィールド52fには額面数値情報4dの記録位置を示す情報が、額面文字列記録位置情報フィールド52gには額面文字列情報4eの記録位置を示す情報が、サイン記録位置情報フィールド52hにはサイン4fの記録位置を示す情報が、それぞれ入力される。
小切手情報の記録位置を示す情報とは、小切手4の表面4aにおける小切手情報の位置を明示する情報のことであり、本実施形態では、記録データ生成部50が生成すべき画像データ(小切手処理装置1に出力される画像データであり、小切手処理装置1においてプリントバッファーに展開される画像データ。以下、「出力画像データ」という。)を所定の座標系に展開した場合における当該出力画像データの四隅の座標と、当該所定の座標系に展開した出力画像データにおいて各小切手情報が記録される領域の四隅の座標と、を対応付けた情報である。
【0034】
上述したように、金融機関ごとに小切手4の種類が存在し、かつ、1つの金融機関は、1種類の小切手4を提供する。そして、小切手4の種類毎に、小切手4のサイズ、及び、小切手4の表面4aにおける各小切手情報の位置は異なっている。これを踏まえ、テンプレート情報DB52では、金融機関ごとに、金融機関の金融機関情報と、金融機関が提供する小切手4のサイズ、及び、各小切手情報の記録位置を示す情報と、を対応付けて記憶している。
テンプレート情報DB52の各レコードは、プリンタードライバーが提供するユーザーインターフェイスを介して人為的に生成可能であり、さらに、テンプレート情報生成部51により自動で生成可能である。テンプレート情報生成部51については後に詳述する。
【0035】
さて、前掲図4に戻り、記録データ生成部50は、ステップSA5においてテンプレート情報DB52を参照した後、テンプレート情報DB52のいずれかのレコードに、ステップSA4で特定した金融機関情報が金融機関情報フィールド52aに格納されたレコードが存在するか否かを判別する(ステップSA6)。
上記レコードが存在する場合(ステップSA6:YES)、記録データ生成部50は、当該レコードのテンプレート情報フィールド52bを参照し、テンプレート情報を取得する(ステップSA7)。テンプレート情報とは、テンプレート情報フィールド52bが備える6つのフィールドのそれぞれに格納されている情報のそれぞれである。
次いで、記録データ生成部50は、アプリケーション実行部48から入力された画像情報データと、ステップSA7で取得したテンプレート情報に基づいて、出力画像データを生成する(ステップSA8)。テンプレート情報のうち小切手4のサイズを示す情報により、出力画像データのサイズ(出力画像データの縦、横のドット数)が定まり、かつ、各小切手情報の記録位置を示す情報により、出力画像データにおける各小切手情報を配置すべき領域が定まるため、画像情報データ及びテンプレート情報に基づいて出力画像データを生成することが可能である。
【0036】
次いで、記録データ生成部50は、ステップSA8で生成した出力画像データに基づいて、小切手4の表面4aに出力画像データに係る画像を記録させる制御コマンドを生成する(ステップSA9)。ここで生成された制御コマンドが記録データに該当する。
次いで、記録データ生成部50は、ステップSA9で生成した制御コマンドを小切手処理装置1のデバイス側制御部20に送信する(ステップSA10)。当該制御コマンドを受信した小切手処理装置1のデバイス側制御部20は、当該制御コマンドに基づいて、出力画像データをプリントバッファーに展開して、小切手4の表面4aへの画像の記録を実行する。その後、ホストコンピューター37と小切手処理装置1とが協働して、表面側CIS27による表面4aの画像の読み取りや、小切手4の第1収容部12、又は、第2収容部13への排出を実行する。
【0037】
このように、本実施形態では、金融機関情報(小切手4の種類)と、テンプレート情報とが予め対応付けて記憶されており、発行手続において小切手4が処理される際は、小切手4の磁気インク文字列4gの読取結果に基づいて、当該小切手4に係る金融機関(種類)が特定され、金融機関に対応するテンプレート情報に基づいて、出力画像データが生成される。このような構成のため、作業者が、事前に、処理しようとしている小切手4の種類を把握し、小切手4の種類に応じて各小切手情報の記録位置を示す情報を入力することなく、適切な位置に各小切手情報が記録されることとなる。
【0038】
一方、ステップSA6において、テンプレート情報DB52のいずれかのレコードに、ステップSA4で特定した金融機関情報が金融機関情報フィールド52aに格納されたレコードが存在しないと判別した場合(ステップSA6:NO)、テンプレート情報生成部51は、記録ヘッドユニット25を越えて小切手4を搬送させて、表面側CIS27によって小切手4の表面4aを読み取らせ、読取結果に基づいて表面画像データ60を生成させ、当該表面画像データ60を送信させる制御コマンドを生成し、小切手処理装置1のデバイス側制御部20に送信する(ステップSA11)。このテンプレート情報生成部51の機能は、制御部42のCPUがプリンタードライバーを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
当該制御コマンドを受信したデバイス側制御部20は、表面側CIS27に対応する位置に小切手4を搬送し、表面側CIS27によって小切手4の表面4aを読み取り、読取結果に基づいて表面画像データ60を生成し、ホストコンピューター37のテンプレート情報生成部51に出力する。記録データ生成部50は、表面画像データ60を受信する(ステップSA12)。
小切手処理装置1から表面画像データ60を受信したテンプレート情報生成部51は、小切手4を搬送方向と逆方向に搬送させ、表面側記録ヘッド23による表面4aへの画像の記録が開始される前の位置に小切手4を位置させる制御コマンドを生成し、小切手処理装置1のテンプレート情報生成部51に送信する(ステップSA13)。
当該制御コマンドを受信したデバイス側制御部20は、搬送機構15を制御して、所定量だけ小切手4を搬送方向と逆方向に搬送し、小切手4を表面側記録ヘッド23による表面4aへの画像の記録が開始される前の位置に位置させる。
次いで、ホストコンピューター37のテンプレート情報生成部51は、小切手処理装置1から入力された表面画像データ60に基づいてテンプレート情報を生成する(ステップSA14)。
以下、ステップSA14の処理について詳述する。
【0039】
図6は、ステップSA12で小切手処理装置1から受信した表面画像データ60を所定の座標系に展開した様子を模式的に示す図である。表面画像データ60を所定の座標系に展開した場合、表面画像データ60の各画素の座標は、座標系において原点として定義された位置からの相対的な位置によって一意に定義される。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、発行日情報4bや、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、サイン4fのそれぞれは、以下の態様で小切手4に記録されるものとする。すなわち、発行日情報は、文字列「DATE」の右方に形成されたアンダーラインに沿って記録される。また、受取人情報4cは、文字列「PAY△TO△THE△ORDER△OF」(△はスペース。)の右方に形成されたアンダーラインに沿って記録される。また、額面数値情報4dは、通貨記号としての文字「$」の右方に形成されたアンダーラインに沿って記録される。また、額面文字列情報4eは、文字列「DOLLARS」の左方に形成されたアンダーラインに沿って記録される。また、サイン4fは、文字列「SIGN」の右方に形成されたアンダーラインに沿って記録される。
なお、現実には、各小切手情報に対応する文言は共通ではなく、また、各小切手情報が記録される位置の目印もアンダーラインに限らないが(例えば、枠の場合がある。)、本実施形態では、説明の便宜のため、種類の相違にかかわらず、全ての小切手4について、各小切手情報が上記態様で記録されるものとする。
【0040】
さて、ステップSA14において、まず、テンプレート情報生成部51は、受信した表面画像データ60を、所定の座標系に展開する。その際、テンプレート情報生成部51は、図6に示すように、表面画像データ60の長手方向がx軸に沿って延在し、かつ、短手方向がy軸に沿って延在するように、所定の座標系に表面画像データ60を展開するものとする。
次いで、テンプレート情報生成部51は、所定の座標系に展開した表面画像データ60に基づいて、小切手4のサイズ(縦、横の長さ)を取得する。すなわち、ドット数と、物理的な長さとの対応関係が予め規定されており、テンプレート情報生成部51は、表面画像データ60のx軸方向のドット数と、y軸方向のドット数を、物理的な長さに変換することにより、小切手4のサイズを検出する。ここで検出した小切手4のサイズは、テンプレート情報DB52のサイズ情報フィールド52cに格納されるテンプレート情報(小切手4のサイズを示す情報)に対応する情報である。
次いで、テンプレート情報生成部51は、表面画像データ60における文字列「DATE」の位置を検出する。本実施形態では、文字列「DATE」に係る画像データがテンプレートとして予め用意されており、テンプレート情報生成部51は、テンプレートに係る画像データを利用したパターンマッチング処理により、表面画像データ60における文字列「DATE」の位置を検出する。
次いで、テンプレート情報生成部51は、画像処理をとおして、表面画像データ60における文字列「DATE」の位置に基づいて、文字列「DATE」に対応するアンダーラインUL1を検出する。
次いで、テンプレート情報生成部51は、アンダーラインUL1に対応する領域R1を、発行日情報4bを記録すべき位置として特定し、この領域R1の四隅の座標を取得する。
次いで、テンプレート情報生成部51は、表面画像データ60の四隅に対する領域R1の四隅の相対的な位置を示す情報を、テンプレート情報DB52の発行日記録位置情報フィールド52dに格納されるテンプレート情報(発行日情報4bの記録位置を示す情報)として生成する。
テンプレート情報生成部51は、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、及び、サイン4fについても、同様にして、パターンマッチング処理を利用して対応する領域の四隅の座標を取得し、取得した四隅の座標に基づいて、対応するテンプレート情報を生成する。
以上のようにして、テンプレート情報生成部51は、テンプレート情報(小切手4のサイズを示す情報、及び、発行日情報4b、受取人情報4c、額面数値情報4d、額面文字列情報4e、及び、サイン4fの記録位置を示す情報)を生成する。
【0041】
さて、前掲図4に戻り、テンプレート情報生成部51は、ステップステップSA14で生成したテンプレート情報に基づいて、テンプレート情報DB52に1件のレコードを新たに生成する(ステップSA15)。
具体的には、テンプレート情報生成部51は、金融機関情報フィールド52aにステップSA4で特定した金融機関情報を格納し、テンプレート情報フィールド52bが備える各フィールドに、ステップSA14で生成した各テンプレート情報を格納することにより、1件のレコードを新たに生成する。
このように本実施形態では、ある一の小切手4を処理する際に、テンプレート情報DB52に当該一の小切手4に対応するレコードが存在しない(=当該一の小切手4のテンプレート情報が記憶されていない)場合は、当該一の小切手4の表面4aを表面側CIS27によって光学的に読み取り、読取結果に基づいて、各小切手情報の記録位置を分析し、分析結果に基づいてテンプレート情報を生成し、当該一の小切手4に対応するレコードを新たに生成する。このような構成のため、一の小切手4を処理する際に、テンプレート情報DB52に当該一の小切手4に係る金融機関(小切手4の種類)に対応するレコードが存在するか否かを把握する必要が無く、また、当該レコードが存在しない場合であっても人為的な手段を介することなく自動で適切なレコードが生成される。これにより、煩雑な作業をより効果的に抑制可能である。
ステップSA15の処理後、記録データ生成部50は、ステップSA14で新たに生成されたレコードに係るテンプレート情報を取得し(ステップSA7)、出力画像データの生成し(ステップSA8)、制御コマンドを生成し(ステップSA9)、生成した制御コマンドを送信する(ステップSA10)。
【0042】
以上説明したように、本実施形態に係るホストコンピューター37は、金融機関(小切手4の種類)ごとに、金融機関情報と、小切手4の表面4aに記録すべき小切手情報のそれぞれの記録位置を示す情報を少なくとも含むテンプレート情報と、が対応付けられたテンプレート情報DB52を記憶する記憶部45と、磁気ヘッド21の読取結果に基づいて、金融機関(小切手4の種類)を特定し、特定した金融機関に係る金融機関情報と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手4の表面4aに各小切手情報を記録させるための制御コマンドを生成する記録データ生成部50と、を備えている。
この構成によれば、小切手4に記録された磁気インク文字列4gの読取結果に基づいて、金融機関が特定され、特定された金融機関に係る金融機関情報と対応付けて記憶されているテンプレート情報に応じて、小切手4の表面4aに各小切手情報を記録させるための制御コマンドが生成されるため、小切手4に小切手情報を記録する際に、事前に、小切手の種類に応じた調整(作業者による小切手情報の記録位置を示す情報の入力)を行うことなく、小切手4の適切な位置に小切手情報を記録することが可能となり、煩雑な作業を経ることなく小切手4の種類に応じた適切な位置に小切手情報を記録できることとなる。
【0043】
また、本実施形態に係るホストコンピューター37は、一の小切手4の処理に際し、磁気ヘッド21の読取結果に基づいて金融機関情報(小切手の種類)を特定すると共に、表面側CIS27の読取結果に基づいて各小切手情報の記録位置を分析し、分析結果に基づいて当該一の小切手のテンプレート情報を生成し、特定した金融機関情報と、生成したテンプレート情報とを対応付けたレコードをテンプレート情報DB52に生成するテンプレート情報生成部51を備える。
この構成によれば、表面側CIS27による小切手の表面4aに対する光学的な読取結果に基づいて、自動で、テンプレート情報が生成され、当該テンプレート情報に対応する金融機関情報(小切手4の種類)と対応付けて記憶されるため、人為的な手段によりテンプレート情報を生成する必要が無く、さらに、煩雑な作業を抑制することが可能である。
【0044】
また、本実施形態では、テンプレート情報生成部51は、磁気ヘッド21の読取結果に基づいて金融機関情報(小切手4の種類)を特定した後、特定した金融機関情報に対応するレコードが、テンプレート情報DB52に存在するか否かを判別し、存在しない場合に処理中の小切手4に係るテンプレート情報の生成を行い、レコードを生成する。
この構成によれば、一の小切手4を処理したときに、当該一の小切手4に係る金融機関に対応するレコードがテンプレート情報DB52に存在しない場合は、当該一の小切手4に係る金融機関に対応するレコードが、自動で、生成されるため、当該一の小切手を処理する際に、人為的な手段により記憶部45のテンプレート情報DB52にテンプレート情報が記憶されているか否かを判別する必要がなく、さらに、煩雑な作業を抑制することが可能である。
【0045】
次いで、別の実施形態について説明する。
図7は、別の実施形態に係る小切手処理システム5の機能的構成を示すブロック図である。
図1と、図7との比較において明らかなように、別の実施形態では、小切手処理装置1のデバイス側制御部20が、磁気インク文字認識部35、記録制御部70、及び、テンプレート情報生成部51を備え、また、デバイス側記憶部39にテンプレート情報DB52が記憶されている。
記録制御部70は、記録データ生成部50に対応する機能ブロックであり、図4のフローチャートのステップSA4〜ステップSA10に準じた動作を実行して、磁気ヘッド21の読取結果に基づいて、金融機関情報を特定し、テンプレート情報DB52に基づいて特定した金融機関情報に対応するテンプレート情報を取得し、取得したテンプレート情報に基づいて小切手4の表面4aに記録すべき画像の画像データを生成し、生成した画像データをプリントバッファーに展開して小切手4の表面4aへの画像の記録を実行する。
また、テンプレート情報生成部51は、磁気ヘッド21の読取結果に基づいて金融機関情報を特定した後、テンプレート情報DB52に当該金融機関情報に係るレコードが存在しない場合は、図4のフローチャートのステップSA11〜ステップSA15に準じた処理を実行して、テンプレート情報DB52に当該金融機関情報に係るレコードを新たに生成する。
このような構成であっても、作業者が、事前に、小切手4の種類に応じて各小切手情報の記録位置を示す情報を入力することなく、小切手4の表面4aの適切な位置に各小切手情報を記録可能である。
【0046】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、小切手4に記録された磁気インク文字列4gを磁気的な検出手段で検出し文字認識していたが、光学的な検出手段で検出し文字認識する構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、金融機関ごとに小切手4の種類が異なる実情を踏まえ、磁気インク文字列4gが示す識別情報に含まれる金融機関情報に基づいて、小切手4の種類を特定する構成であったが、将来的に、識別情報に、小切手4の種類を示す情報が含まれるようになった場合には、当該情報に基づいて小切手4の種類を特定するようにしてもよい。この場合、テンプレート情報DB52の各レコードは、小切手4の種類を示す情報と、テンプレート情報とが対応付けられたものとなる。
また、本実施形態では、小切手処理装置1が備える記録装置は、インクジェット式であったが、記録装置の記録方式はこれに限らず、サーマル式や、ドットインパクト式、その他の記録方式であってもよい。
また例えば、図3、図7に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、例えば、制御部42の機能を、ホストコンピューター37に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。
また、ホストコンピューター37の外部の記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、図4のフローチャートの各ステップを実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0047】
1…小切手処理装置、4…小切手、4b…発行日情報(小切手情報)、4c…受取人情報(小切手情報)、4d…額面数値情報(小切手情報)、4e…額面文字列情報(小切手情報)、4f…サイン(小切手情報)、4g…磁気インク文字列(識別情報)、5…小切手処理システム、20…デバイス側制御部、21…磁気ヘッド(情報読取部)、23…表面側記録ヘッド(記録部)、27…表面側CIS(光学読取部)、37…ホストコンピューター(制御装置)、38…媒体処理部、39…デバイス側記憶部(テンプレート情報記憶部)、42…制御部、45…記憶部(テンプレート情報記憶部)、50…記録データ生成部、51…テンプレート情報生成部、52…テンプレート情報DB、54…磁気ヘッド、70…記録制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能な制御装置であって、
前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、
前記情報読取部の読取結果を受信する受信部と、
前記受信部により受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成する記録データ生成部と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記小切手処理装置は、さらに、前記小切手の前記記録面を光学的に読み取る光学読取部を備え、
前記受信部は、さらに、前記光学読取部の読取結果を受信し、
前記受信部により受信した一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定すると共に、当該一の小切手に係る前記光学読取部の読取結果に基づいて前記記録面に記録すべき前記小切手情報の前記記録位置を分析し、分析結果に基づいて当該一の小切手の前記テンプレート情報を生成し、特定した前記小切手の種類と、生成した前記テンプレート情報とを対応付けて前記テンプレート情報記憶部に記憶させるテンプレート情報生成部を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記テンプレート情報生成部は、
前記受信部により受信した一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定した後、特定した前記小切手の種類が前記テンプレート情報記憶部に記憶されているか否かを判別し、記憶されていない場合に前記一の小切手に係る前記テンプレート情報の生成を行うことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、
前記小切手の記録面に記録する記録制御部と、
前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を少なくとも含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、を備え、
前記記録制御部は、
前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に応じて、前記小切手情報を前記小切手の前記記録面に記録することを特徴とする小切手処理装置。
【請求項5】
前記小切手の前記記録面を光学的に読み取る光学読取部と、
一の小切手に係る前記情報読取部の読取結果に基づいて前記小切手の種類を特定すると共に、当該一の小切手に係る前記光学読取部の読取結果に基づいて前記記録面に記録すべき情報の前記記録位置を分析し、分析結果に基づいて当該一の小切手の前記テンプレート情報を生成し、特定した前記小切手の種類と、生成した前記テンプレート情報とを対応付けて前記テンプレート情報記憶部に記憶させるテンプレート情報生成部と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の小切手処理装置。
【請求項6】
小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能な制御装置の制御方法であって、
前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶し、
前記情報読取部の読取結果を受信し、
受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成することを特徴とする制御装置の制御方法。
【請求項7】
小切手に記録された識別情報を読み取る情報読取部と、前記小切手の記録面に記録する記録部とを備える小切手処理装置に接続可能であり、前記小切手の種類ごとに、前記小切手の種類と、前記小切手の前記記録面に記録すべき小切手情報の記録位置を示す情報を含むテンプレート情報と、を対応付けて記憶するテンプレート情報記憶部と、前記情報読取部の読取結果を受信する受信部と、を備える制御装置の各部を制御する制御部により実行されるプログラムであって、
前記制御部を、
前記受信部により受信した前記情報読取部の読取結果に基づいて、前記小切手の種類を特定し、特定した前記小切手の種類と対応付けて記憶されている前記テンプレート情報に基づいて、前記小切手の前記記録面に前記小切手情報を記録させるための記録データを生成する記録データ生成部として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−37602(P2013−37602A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174640(P2011−174640)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】