説明

剥離剤組成物及びエアゾール剥離剤

【課題】 塩素フリータイプであって、配管フランジや機器などのガスケットを容易に且つ確実に除去することが可能な剥離剤組成物、及びその剥離剤組成物を含有するエアゾール剥離剤を提供する。
【解決手段】 30〜89重量%のエーテル系溶剤と、1〜60重量%のケトン系溶剤と、1〜60重量%のエステル系溶剤と、1〜10重量%の含硫黄系溶剤とからなる混合溶剤中に、8〜20重量%のアマイド系チキソトロピック剤を配合し剥離剤組成物であり、液化ガスからなる噴射剤と共に噴霧容器に充填してエアゾール剥離剤とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩素を含まないことで安全性が高く、剥離性能にも優れた剥離剤組成物、特にガスケットの剥離に好適な剥離剤組成物、及びその剥離剤組成物を含有するエアゾール剥離剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスケットは、配管の継ぎ手や圧力容器のマンホールあるいはバルブボンネットなどに挟み込んで圧縮し、その隙間を防ぐと同時に、内部からの流体の漏れ又は外部からの異物の進入を防止するものであり、自動車をはじめ建機や農機、電気機器などの様々な分野で使用されている。
【0003】
一般に、ガスケットはシートガスケットと液状ガスケットに大別される。シートガスケットとは一般的にジョイントシートを指し、ゴム、ポリアミド繊維、ガラス繊維、膨張黒鉛などを均一に混合し、加圧加延した厚さ0.4〜3.0mmのシートを打ち抜いたものである。また、液状ガスケットは、合成樹脂(シリコン系、嫌気性アクリル系)などを主成分とするペースト状の接着剤であり、低圧用配管の漏れ防止などの用途に使用されている。
【0004】
シートガスケットと液状ガスケットは、耐熱性、耐圧性、耐薬品性、加工性などの条件に応じて、単独あるいは組み合わせて使用される。例えば上下水道の配管では、フランジ面に液状ガスケットを塗布し、その上からシートガスケットを施し、ボルトで締め付けることでシ−ル性を保持している。
【0005】
このように施工されたガスケットは、半年から1年経過後に修理や点検などのためにガスケットの除去が必要となる。その際、通常はフランジ面とガスケット材が強固に固着しているため、容易に剥離できないことが多い。更に近年では液状ガスケットの接着性能が向上しているため、より一層剥離困難な状況となっている。
【0006】
剥離困難なガスケットの除去には、例えば、ステンレス製のスクレーパーやカッターナイフで削ったり、サンダーやブラスショットなどにより界面から機械的に引き離したりする手法が採られている。しかし、これらの手法では、フランジ面に損傷を与えやすく、フランジ寸法の精度が低下してしまうため、その後のシール性に悪影響をもたらす可能性がある。
【0007】
そのため、自動車、建機、農機、電気機器などの産業分野では、施工されたガスケットに有機溶剤を主成分とする剥離剤を塗布して膨潤させ、ガスケット材が軟らかくなったところで、スクレーパーなどを使用して剥離する方法が一般的に実施されている。
【0008】
従来から市販されている剥離剤は、例えば特開平11−080626号公報や特開平11−116862号公報などに記載されているように、溶解力の高いジクロロメタンのような塩素系溶剤を含有し、芳香族系あるいはアルコール系等の助溶剤を混合したものが多い。
【0009】
しかし、近年では、人体等に悪影響のあるジクロロメタンは敬遠されているため、例えば特開2001−123093号公報や特開2001−131448号公報などに記載されるように、炭化水素系や芳香族系、ケトン系など複数の有機溶剤を混合した塩素フリータイプの剥離剤も知られている。
【0010】
また、上記特開2001−131448号公報などに記載されるように、剥離すべき塗装面などに有機溶剤成分を長く留めて浸透及び膨潤を促進させるため、増粘剤を配合した剥離剤も提案されている。増粘剤としてはワックス類あるいはセルロース系などが使用され、これらの増粘剤は垂直な面での垂れ落ちや周囲への飛散を防ぐ作用があるとされている。
【0011】
しかしながら、上記した塩素フリータイプの剥離剤の剥離性能は、ジクロロメタンを主成分とする塩素含有型の剥離剤に比べて剥離性能が低下しているのが現状である。そのため、例えばシートガスケットや液状ガスケットなどのガシケットの剥離に関しては、満足すべき剥離性能を発揮することができなかった。
【0012】
【特許文献1】特開平11−080626号公報
【特許文献2】特開平11−116862号公報
【特許文献3】特開2001−123093号公報
【特許文献4】特開2001−131448号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、人体に対する安全性の高い塩素フリータイプの剥離剤であって、塩素タイプの剥離剤と同等又はそれ以上の剥離性能を有し、配管フランジや機器などのシートガスケットや液状ガスケットを容易に且つ確実に除去することが可能な剥離剤組成物、及びその剥離剤組成物を含有するエアゾール剥離剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明が提供する剥離剤組成物は、組成物全体に対して30〜89重量%のエーテル系溶剤と、1〜60重量%のケトン系溶剤と、1〜60重量%のエステル系溶剤と、1〜10重量%の含硫黄系溶剤とからなる混合溶剤中に、組成物全体に対して8〜20重量%のアマイド系チキソトロピック剤が配合されていることを特徴とする。
【0015】
本発明は、また、上記した剥離剤組成物を液化ガスからなる噴射剤と共に噴霧容器に充填してなるエアゾール剥離剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、人体に対する安全性の高い塩素フリータイプであって優れた剥離性能を有し、従来剥離困難であったガスケットを容易に且つ確実に剥離できる剥離剤組成物を提供することができる。従って、本発明の剥離剤組成物は、配管フランジや機器などに施されたシートガスケットや液状ガスケットの剥離に適しており、特にエアゾールにすることで優れた利便性を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の剥離剤組成物は、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤及び含硫黄系溶剤の4種の有機溶剤からなる混合溶剤と、アマイド系チキソトロピック剤とで構成されている。上記4種の有機溶剤は、ガスケットなどの剥離に有効な成分である。また、アマイド(amide)系チキソトロピック剤は、分子中に−NH−CO−結合をもつ高分子化合物を含み、上記4種の有機溶剤からなる混合溶剤に添加混合することでチキソトロピー性を発現させるものである。
【0018】
従って、混合溶剤中にアマイド系チキソトロピック剤を含む本発明の剥離剤組成物は、増粘してチキソトロピック性が強くなり、撹拌などの外力を加えると流動性を示すが、外力を除いて静置すると流動性がなくなりゲル化する。そのため、本発明の剥離剤組成物は、ガスケットなどの剥離対象物に塗布したときの垂れ防止性能に優れ、有機溶剤成分を長く留めておくことができるうえ、有機溶剤成分の揮散を防ぐ性能を備えることから、ガスケットなどの剥離性能に優れ且つその性能を持続させることができる。
【0019】
アマイド系チキソトロピック剤の配合量は、組成物全体の8〜20重量%とする。配合量が8重量%未満では、有機溶剤成分との相溶性が悪くなるうえ、チキソトロピック性の発現が十分でないため、静置すると液相内で分離を生じ分散安定性が低下する。逆に20重量%を超えて添加すると、チキソトロピック性の発現が強すぎるため剥離剤組成物がグリース状となってしまい、ガスケットへの有機溶剤成分の浸透性が低下して十分な剥離性能が得られない。
【0020】
上記アマイド系チキソトロピック剤に関しては、特に制限はなく、市販品を使用することができる。例えば、ディスパロン6900−20X、ディスパロンA670−20M、ディスパロンPFA220−20M、ディスパロンA671−EZ、ディスパロンF9050、ディスパロンPFA−231、ディスパロンPFA−220、ディスパロンPFA−131など(いずれも楠本化成社製)を好適に用いることができる。
【0021】
上記混合溶剤のうちのエーテル系溶剤は、ガスケットなどの剥離に有効であり、特にシートガスケットを膨潤させ、液状ガスケットを溶解及び膨潤させる効果が優れている。エーテル系溶剤としては、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジベンジルエーテルなどが好ましく、これらを単独で又は組み合わせて用いることができる。
【0022】
また、エーテル系溶剤の配合量は、組成物全体の30〜89重量%とすることが必要である。エーテル系溶剤の配合量が組成物全体の30重量%未満では、シートガスケットの膨潤効果、液状ガスケットの溶解及び膨潤効果が不十分である。また、エーテル系溶剤が89重量%を超えると、エーテル系溶剤以外の溶剤成分量が減り、ガスケットの剥離性能が不十分となる。
【0023】
上記ケトン系溶剤は、ガスケットなどの剥離に有効であり、特に液状ガスケットを溶解及び膨潤させる効果が優れている。ケトン系溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、アセトン、イソホロン、メチルエチルケトン、ダイアセトンアルコール、炭酸ジメチルメチルシクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノンなどが好ましく、これらを単独で又は組み合わせて用いることができる。
【0024】
また、ケトン系溶剤の配合量は、組成物全体の1〜60重量%することが必要である。ケトン系溶剤の配合量が組成物全体の1重量%未満では、液状ガスケットなどを溶解及び膨潤させる効果が不十分となる。また、ケトン系溶剤の配合量が60重量%を超えて添加すると、上記したエーテル系溶剤の添加量が少なくなるため剥離性能が不十分となる。
【0025】
上記エステル系溶剤は、ガスケットなどの剥離に有効であり、特に液状ガスケットを溶解及び膨潤させる効果が優れている。エステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸ベンジル、リン酸エステル類などが好ましく、これらを単独で又は組み合わせて用いることができる。
【0026】
また、エステル系溶剤の配合量は、組成物全体の1〜60重量%とすることが必要である。エステル系溶剤の配合量が組成物全体の1重量%未満では、液状ガスケットなどを溶解及び膨潤させる効果が不十分となる。また、60重量%を超えて添加すると、上記したエーテル系溶剤などの添加量が少なくなるため剥離性能が不十分となる。
【0027】
上記含硫黄系溶剤は、ガスケットなどの剥離に有効であり、特に液状ガスケットを溶解及び膨潤させる効果が優れている。含硫黄系溶剤としては、ジフェニルスルホン、ジメチルスルフォキシド、スルホラン、チオアニソールなどが好ましく、これらを単独で又は組み合わせて用いることができる。
【0028】
また、含硫黄系溶剤の配合量は、組成物全体の1〜10重量%とすることが必要である。含硫黄系溶剤の配合量が組成物全体の1重量%未満では、その効果が不十分となり、また10重量%を超えて添加するとアマイド系チキソトロピック剤との溶解性が悪くなり、2層分離を生じるため好ましくない。
【0029】
尚、本発明の剥離剤組成物は、一般の剥離剤の場合と同様に、その特性を損なわない範囲で、上記した4種以外の有機溶剤を含有することができる。添加可能な有機溶剤としては、例えば、炭化水素系溶剤、含窒素系溶剤、アルコール系溶剤、多価アルコール系溶剤、フェノール系溶剤が挙げられる。また、分散剤や湿潤剤などの通常の添加剤を含有することもできる。
【0030】
本発明の剥離剤組成物を得るには、上記した混合溶剤中にチキソトロピック剤を相溶させるため、強いせん断力が必要である。そのため、混合溶剤とチキソトロピック剤の分散処理には、ペイントシェーカー、ボールミル、ダイノーミル、ディスパーなどを使用して高速撹拌することが好ましい。
【0031】
本発明の剥離剤組成物は、噴射剤と共に噴霧容器に充填することによって、エアゾール剥離剤とすることができる。噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)あるいはジメチルエーテル(DME)が好ましい。フロン系ガス、圧縮ガス(炭酸、窒素)などの噴射剤は、本発明の剥離剤組成物と相溶性が悪いため、良好な噴霧が得られない。
【0032】
また、噴霧剤の配合量については、エアゾール製品中の噴射剤成分が40〜70体積%の範囲であることが好ましい。40体積%未満では噴射時に垂れを生じやすく、70体積%を超えると噴射時の霧が細かくなり、周辺に拡散して除去すべき対象物以外の部位や人体に付着する恐れがあるため好ましくない。
【実施例】
【0033】
[実施例1]
エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤及び含硫黄系溶剤の4種の有機溶剤と、アマイド系チキソトロピック剤とを、下記表1に示す配合量(重量%)となるように秤量し、PRIMIX社製のホモディスパーを用いて30分間撹拌して、試料1〜6の剥離剤組成物を得た。尚、アマイド系チキソトロピック剤はディスパロンPFA−230(商品名;楠本化成社製)を用い、エーテル系溶剤は1,3−ジオキソラン、ケトン系溶剤は炭酸ジメチル、エステル系溶剤は酢酸ブチル、含硫黄系溶剤はジメチルスルフォキシドを使用した。
【0034】
得られた試料1〜6の各剥離剤組成物について、撹拌混合終了後10分経過した時点で分散安定性を観察した。その結果を、均一に混合しているものは○、粘性が高く流動性の無いものは△、2層分離としたものは×とし評価して、下記表1に併せて示した。
【0035】
【表1】

【0036】
上記の結果から分るように、アマイド系チキソトロピック剤を8〜20重量%の範囲で含む本発明の試料1〜3の剥離剤組成物は、全て良好な分散安定性を備えていた。しかし、比較例である試料4と5の剥離剤組成物は、アマイド系チキソトロピック剤が少な過ぎるため2層分離した。また、比較例である試料6の剥離剤組成物は、アマイド系チキソトロピック剤が多すぎるため粘性が高く、流動性が得られなかった。
【0037】
[実施例2]
上記実施例1で作製した試料1の剥離剤組成物を、噴射剤であるLPG(0.4MPa)と混合してエアゾール化し、試料A〜Eのエアゾール剥離剤を得た。その際、試料A〜Eにおいて、剥離剤組成物と噴射剤は下記表2に示す成分比率(容量比)で混合した。
【0038】
得られた各エアゾール剥離剤について、剥離剤組成物と噴射剤の溶解性を確認し、溶解したものを○、溶解しなかったものを×として下記表2に示した。また、垂直に立てた圧延鋼板(150mm×70mm×厚み0.8mm)に室温にて噴射し、垂れ防止性を評価した。垂れの無いものを○、若干垂れるものを△、垂れるものを×として、下記表2に併せて示した。
【0039】
【表2】

【0040】
この結果から分るように、剥離剤組成物と噴射剤の溶解性については、試料A〜Eの全てのエアゾール剥離剤において良好であった。噴霧塗布したときの垂れ防止性については、噴霧剤の比率が40〜70容量%の試料A〜Dはほぼ良好であったが、20容量%の試料Eでは垂れ防止性が劣る結果となった。
【0041】
[実施例3]
上記実施例2で作製した本発明による試料Cのエアゾール剥離剤の剥離性能について、市販の代表的なエアゾール剥離剤2種との比較試験を行なった。市販のエアゾール剥離剤のうち試料Fは塩化メチレンとメタノールを含む塩素タイプ(商品名;αパッキンハガシスプレー、トラスコ中山社製)であり、試料Gは塩素フリータイプ(商品名;Three Bond 3911D、スリーボンド社製)である。
【0042】
即ち、圧延鋼板(150mm×70mm×厚み0.8mm)の表面に、液状ガスケットのスリーボンド1102(商品名;スリーボンド社製)を塗布した後、その上に30mm×30mm×厚み0.8mmのノンアスベストタイプシートガスケット(商品名;日本バルカー製)を載置し、2kgの重りを載せて室温で約6ヶ月養生した。
【0043】
養生後のガスケットに各エアゾール剥離剤をスプレー塗布し、5分後、10分後、30分後、60分後の各経過時間において、ステンレス製スクレーパーを用いてガスケットの削り取りを試みた。その結果を、圧延鋼板表面の大部分が露呈したものを◎、圧延鋼板表面が少しでも露呈したものを○、圧延鋼板表面は露呈しないが液状ガスケット及びシートガスケットが軟化して少しでも削れるものを△、全く削り取れないものを×として、下記表3に併せて示した。
【0044】
【表3】

【0045】
市販されている塩素タイプの試料F及び塩素フリータイプの試料Gのエアゾール剥離剤は、塗布後10分で液状ガスケット及びシートガスケットが軟化し、塗布後30分で圧延鋼板表面が若干露呈するまでガスケットを剥離することができた。しかし、60分後にも同じ状態であり、圧延鋼板表面の大部分が露呈するまでガスケットを剥離することはできなかった。
【0046】
これに対し、本発明の試料Cのエアゾール剥離剤は、塗布後10分で圧延鋼板表面が若干露呈するまでガスケットを剥離でき、塗布後60分には圧延鋼板表面の大部分が露呈するまでガスケットを剥離することができた。このことから、本発明のエアゾール剥離剤は、従来の塩素タイプ及び塩素フリータイプのエアゾール剥離剤よりも優れた剥離性能を有することが分った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物全体に対して30〜89重量%のエーテル系溶剤と、1〜60重量%のケトン系溶剤と、1〜60重量%のエステル系溶剤と、1〜10重量%の含硫黄系溶剤とからなる混合溶剤中に、組成物全体に対して8〜20重量%のアマイド系チキソトロピック剤が配合されていることを特徴とする剥離剤組成物。
【請求項2】
前記エーテル系溶剤が、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジベンジルエーテルから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の剥離剤組成物。
【請求項3】
前記ケトン系溶剤が、シクロヘキサノン、アセトン、イソホロン、メチルエチルケトン、ダイアセトンアルコール、炭酸ジメチルメチルシクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノンから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の剥離剤組成物。
【請求項4】
前記エステル系溶剤が、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、ギ酸ベンジル、リン酸エステル類から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の剥離剤組成物。
【請求項5】
前記含硫黄系溶剤が、ジフェニルスルホン、ジメチルスルフォキシド、スルホラン、チオアニソールから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の剥離剤組成物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかの剥離剤組成物を、液化ガスからなる噴射剤と共に噴霧容器に充填してなるエアゾール剥離剤。