説明

動画編集再生システムおよび装置

【課題】 被写体像の位置情報を録画された動画データの編集や再生に利用する動画編集再生システムを提供する。
【解決手段】 移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の撮影情報を、前記移動被写体の撮影動画データと関連付けて記録する映像情報記録部と、前記識別情報と前記撮影情報とから前記撮影動画データの再生画面に対する被写体像の位置を演算する演算部とを有する動画編集再生システム。 移動被写体の識別情報を外部の被写体携帯装置から取得する識別情報取得部と、この移動被写体の撮影動画データと関連付けて記録された撮影情報を外部の動画撮影装置から取得する撮影情報取得部と、前記識別情報と前記撮影情報とから前記撮影動画データの再生画面に対する被写体像の位置を演算する演算部とを有する動画編集再生装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体像の位置情報を録画された動画データの編集や再生に利用する動画編集再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭における子供の成長記録や旅行の記録をビデオカメラによって撮影し、視聴することが広く行われている。このような撮影において、例えば子供の運動会のような撮影では、スタートシーンを写すのに好適な場所、追いつ追われつの競争シーンを写すのに好適な場所、ゴールインのシーンを写すのに好適な場所などビデオカメラを構えるのに好適な場所が複数個所ある。しかしながら、運動会の撮影のような非常に混雑した状況の中で、複数個所の撮影好適場所を移動しながら撮影することは、実際には難しいものである。また、同じ時刻に好適な撮影場所が複数あった場合も、一人で一台のビデオカメラによって撮影する状況では、ある特定の時刻には好適な撮影場所の中の1つの場所からしか撮影できないという制約がある。
【0003】
対して特許文献1では、撮影時に移動する被写体像の位置を演算し、ファインダ画面上に位置を表示するなどして、移動する被写体の撮影を容易にするための装置については記載されている。
【0004】
しかしながら、演算された被写体像の位置情報を録画された動画データの編集や再生に利用するという目的や構成については開示されていない。
【特許文献1】特開2002−314851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、被写体像の位置情報を録画された動画データの編集や再生に利用する動画編集再生システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の動画編集再生システムは、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の撮影情報を、前記移動被写体の撮影動画データと関連付けて記録する映像情報記録部と、前記識別情報と前記撮影情報とから前記撮影動画データの再生画面に対する被写体像の位置を演算する演算部とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被写体像の位置情報を録画された動画データの編集や再生に利用する動画編集再生システムが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施例を説明する。本発明は、例えばデジタルビデオカメラやHDD/DVDレコーダ等に適用することができる。
【実施例1】
【0009】
本発明による実施例1を図1乃至図3を参照して説明する。
図1に本発明の一実施例に関わるシステム全体の構成図を示す。被写体携帯装置101は、被写体が身に付けて携帯する装置であり、被写体位置検出部102と年月日・時刻計測部103と被写体位置・日時情報記録部105と被写体位置・日時情報送出部106の処理部を持つ。
【0010】
被写体位置検出部102では、グローバル・ポジショニング・システムGPSなどの位置検出手段により被写体の位置情報を検出し、年月日・時刻計測部103では、年月日と時刻が計測され、日時情報とその時刻における被写体位置情報が組みになった被写体位置・日時情報104が出力される。
【0011】
この被写体位置・日時情報104は、被写体の移動軌跡を示す情報であり、被写体位置・日時情報記録部105によって、内部メモリに逐次、記録されていく。
被写体位置・日時情報記録部105にて記録されている被写体位置・日時情報104、即ち識別情報は、USBなどの有線通信や IrDAやBluetoothなどの無線通信の手段で実現される被写体位置・日時情報送出部106によって、後述する動画編集再生装置301に送り出される。
【0012】
動画撮影装置201は、デジタルビデオカメラなどの形態で実現される動画を撮影する装置であり、撮影位置検出部202と撮影方位検出部203と撮影倍率可変手段204と撮影倍率検出部205と年月日・時刻計測部206と動画撮影部207と撮影情報・撮影動画データ記録部210の処理部を持つ。
【0013】
撮影位置検出部202では、グローバル・ポジショニング・システムGPSなどの位置検出手段により動画撮影装置201の位置が検出される。
撮影方位検出部203では、例えば、地磁気センサや3軸加速度センサなどの方位測定手段により、動画撮影装置201が向いている方位が検出される。
撮影倍率検出部205では、ズームレンズ駆動モータなどで実現される撮影倍率可変手段204によって設定された撮影倍率が検出される。
年月日・時刻計測部では、年月日と時刻が計測され、検出・計測された年月日・時刻情報と前述の撮影位置検出部202と撮影方位検出部203と撮影倍率検出部205にて検出された撮影位置情報と撮影方位情報と撮影倍率情報が撮影情報208として出力される。
【0014】
動画撮影部207により動画を撮影し、撮影された動画のデータに年月日・時刻計測部で逐次計測されている日時情報を付加し、撮影動画データ209として出力する。
【0015】
以上の処理で、撮影の間に出力されている撮影情報208と撮影動画データ209は、撮影情報・撮影データ記録部210によって、DVテープに代表される磁気記録媒体やDVDに代表される光学記録媒体やメモリカードに代表される半導体記録媒体などの記録媒体で実現される撮影情報・撮影動画データ記録媒体211に記録される。
【0016】
動画編集再生装置301は、HDD/DVDレコーダなどの形態で実現される動画を編集し再生する装置である。この装置は、被写体位置・日時情報読み出し部303と被写体位置・日時情報記録部305と撮影情報・撮影動画データ読み出し部306と撮影情報・撮影動画データ記録部309と動画処理編集部310の処理部とこれらの処理部を統括的に制御するシステム制御用CPU302を持つ。
【0017】
被写体位置・日時情報読み出し部303は、被写体携帯装置101の被写体位置・日時情報送出部106から送出されてくる被写体位置・日時情報104を読み出す処理部で動画編集再生装置301における撮影情報取得部であり、被写体携帯装置101の被写体位置・日時情報送出部106におけるUSBやIrDAやBluetoothなどの情報送出手段に対応した情報読み出し手段を有する。
【0018】
撮影情報・撮影動画データ読み出し部309は、動画像撮影装置201にて記録された撮影情報・撮影動画データ記録媒体211に記録されている撮影情報と撮影動画データを読み出す処理部で動画編集再生装置301における撮影情報取得部である。
【0019】
被写体位置・日時情報読み出し部303により読み出された被写体位置・日時情報304は、被写体位置・日時情報記録部305により、動画編集再生装置301の中のHDDやフラッシュメモリなどの内部メモリに記録される。
【0020】
撮影情報・撮影動画データ読み出し部309から読み出された撮影情報307と撮影動画データ308は、撮影情報・撮影動画データ記録部309により、動画編集再生装置301の中のHDDやフラッシュメモリなどの内部メモリに記録される。
【0021】
次に、動画処理編集部310にて動画の処理と編集が行われる。動画処理編集部310は、再生画面に対する被写体像の位置演算部311と再生画面内に被写体像が入るかの判定部312と判定結果記録部313と判定該当シーン収集部314と動画編集部315を有する。
【0022】
再生画面に対する被写体像の位置演算部311では、撮影動画を構成する各フレームの画面に対する被写体像の位置を演算する。この演算は、被写体位置情報304と撮影情報305における撮影位置と撮影方位と撮影倍率の情報を用いて行われる。
【0023】
次に、この演算結果を用いて、再生画面内に被写体像が入るかの判定部312にて、撮影動画を構成する各フレームの画面の中に被写体像が入っているか否かの判定処理が行われる。
【0024】
前述の撮影動画の構成フレームに毎に行われた判定結果は、判定結果記録部313によって、動画編集再生装置301の中のHDDやフラッシュメモリなどの内部メモリに記録される。
【0025】
次に、判定該当シーン収集部314では、判定結果記録部313により記録された撮影動画の構成フレームに対する判定結果の情報を用いて、画面内に被写体像が入っていると判定された撮影動画構成フレームに対応する画像データを撮影動画データ308の中から収集する。
【0026】
次に、動画編集部315では、前述の判定該当シーン収集部314により収集された画面内に被写体像が入っていると判定されたフレームに対応する画像データをつなぐ編集処理を行い、1本の動画データ316を生成する。
【0027】
本実施例のシステムの利用者は、生成された動画データ316を再生することにより、注目対象の被写体が画面内に入っているシーンが収集された動画像を鑑賞することができる。
【0028】
次に、図2を利用して動画編集再生の処理手順を説明する。
ステップS401では、動画編集再生装置301の被写体位置・日時情報読み出し部303により、被写体携帯装置101に記録されている被写体位置・日時情報104を読み出して、被写体位置・日時情報記録部305によって、読み出した情報を記録する。
【0029】
ステップS402では、被写体を撮影する動画撮影装置201の使用は1台に限ることなく、任意の台数の動画撮影装置201を利用することができる。本動画編集再生の処理では、利用した動画撮影装置201について、1台ずつ順次、動画処理を行う。本ステップでは、1台目の動画撮影装置201を処理対象の動画撮影装置として設定する。
【0030】
ステップS403では、処理対象として設定された動画撮影装置201で記録された撮影情報・撮影動画データ記録媒体211に対して、動画編集再生装置301の撮影情報・撮影動画データ読み出し部306によって、撮影情報307と撮影動画データ308を読み出して、撮影情報・撮影動画データ記録部309によって、読み出した情報・データを記録する。
【0031】
ステップS404は、本動画編集再生の処理では、各々の動画撮影装置201で撮影された撮影動画データ209を構成する各フレームに対して、1フレームずつ、順次処理を進めていく。このステップでは、撮影先頭のフレームを処理対象のフレームとして設定する。
【0032】
ステップS405は、処理対象として設定したフレームに対する処理を行う。この処理の内容については、ステップS501〜S506において説明する。
ステップS406では、処理対象のフレームが撮影動画データ308の中の最終フレームであるか否かを判定する。
ステップS407は、前述のステップS406にて、処理対象のフレームが撮影動画データ308の中の最終フレームではないと判定された場合、撮影動画データ308の中の次のフレームを処理対象のフレームとして設定して、対象フレームに対する処理S405に戻る。
【0033】
ステップS408では、前述のステップS406にて、処理対象のフレームが撮影動画データ308の中の最終フレームであると判定された場合に、処理対象となる動画撮影装置201が他にないかについて判定する。
【0034】
ステップS409では、前述のステップS408にて、処理対象となる動画撮影装置201が他にあると判定された場合、次の動画撮影装置201を処理対象の動画撮影装置として設定する。
【0035】
ステップS410では、前述のステップS408にて、処理対象となる動画撮影装置201が他にないと判定された場合、すなわち、処理対象となる全ての動画撮影装置201についての処理が終わった場合に、後述するステップS506で記録されたフレームを識別するフレームIDとそのフレームに対する判定結果とそのフレームに対応する撮影日時の情報を読み出す。
【0036】
ステップS411では、前述のステップS410で読み出した情報より、画面の中に被写体像が入っていると判定されたフレームに対応する再生画像を撮影動画データ308の中から収集する。撮影動画データ308には、構成するフレームに対して、対応する撮影日時情報が付加されており、前述のステップS410において、画面の中に被写体像が入っていると判定されたフレームに対応する撮影日時情報が得られているので、判定されたフレームを撮影動画データ308の中から収集することが可能となっている。
【0037】
ステップS412は、前述のステップS411にて撮影動画像データ308から収集した、画面の中に被写体像が入っていると判定されたフレームの画像データをつないで、1本の動画データ316を生成する。
【0038】
次に対象フレームに対する処理S405の内部処理について説明する。
ステップS501は、撮影動画データ308には、構成するフレームごとに、撮影日時情報が付加されている。このステップでは、撮影動画データ308の中の処理対象のフレームに対応する撮影日時情報を取り出す。この処理は再生画面に対する被写体像の位置演算部311において行われる。
【0039】
ステップS502は、被写体位置・日時情報304から、前述のステップS501にて取り出された撮影日時情報に対応する被写体位置情報を取得する。この処理は再生画面に対する被写体像の位置演算部311において行われる。
【0040】
ステップS503は、撮影動画データ308から、前の述ステップS501にて取り出された撮影日時情報に対応する撮影情報(撮影位置、撮影方位、撮影倍率の情報)を取得する。この処理は再生画面に対する被写体像の位置演算部311において行われる。
【0041】
ステップS504は、前述のステップS502で取得した被写体位置情報と前述のステップS503で取得した撮影情報(撮影位置、撮影方位、撮影倍率の情報)より、撮影動画データ306を構成するフレーム画面に対する被写体像の位置を演算する。この処理は再生画面に対する被写体像の位置演算部311において行われる。
【0042】
ステップS505では、前述のステップS504で演算したフレーム画面に対する被写体像の位置の情報より、そのフレーム画面内に被写体像が入るか否かを判定する。この処理は、再生画面内に被写体像が入るかの判定部312において行われる。
【0043】
ステップS506では、前述のステップS505で行った判定により、フレームを識別するためのフレームのID情報とそのフレームに対する判定結果とそのフレームに対応する撮影日時の情報を組にして記憶する。この処理は、判定結果記録部313において行われる。
【0044】
以下には、上記の他の実施例や変形例等を列挙する。
1.ステップS505の判定では実施例に記載した判定内容に限定することなく、以下の内容の判定を行ってもよいこととする。いずれも得たい被写体映像から外れているか判定のための設定値に関する。
【0045】
- 被写体と撮影装置の間の距離と予め設定した距離との大小比較
- 再生画面内での被写体像の大きさの見積もり値と予め設定した大きさの値の大小比較
再生画面内での被写体像の大きさについては、予め被写体の身長を設定することで、被写体と撮影装置の間の距離と撮影倍率の情報を用いて見積もることができる。
- 再生画面の中で被写体像の位置が予め設定した領域に入っているか否か
これにより、以下に示すようなシーンを集めることが可能となる。
- 設定された距離よりも近い距離から被写体が撮影されているシーン
- 被写体像が再生画面内で予め設定されている大きさより大きく写っているシーン
- 被写体像が再生画面内で予め設定されている中心に近い領域内に写っているシーン
2.ステップS411にて自動で収集された判定該当シーン人手調整による編集作業でつないで動画データ316を生成する動画編集のステップS412において、自動編集作業を加えることも可能とする。
【0046】
なおこの人手調整の内容は、ステップS411にて自動で収集された判定該当シーンをベースにして、本システムの利用者の意思によって、自動で収集された判定該当シーンから一部のシーンを除いたり、利用者が選択した他のシーンを追加するなどの調整である。
【0047】
3.撮影情報・撮影動画データ記録部210による記録手段の内容について、撮影情報208と撮影動画データ209が、DVDなどの同じ記録媒体に記録されても良いし、撮影情報208はメモリカードに記録、撮影動画データ209はDVDに記録というように別々の記録媒体に記録されても良い。
【0048】
4.被写体位置携帯装置101から被写体位置・日時情報104を被写体位置・日時情報送出部106によって送出する手段とこれを動画編集再生装置301の被写体位置・日時情報読み出し部303にて読み出す手段については、実施例ではUSBなどの有線通信やIrDAやBluetoothなどの無線通信による手段を記載した。この送出と読み出しの手段については、被写体位置・日時情報送出部106にて、メモリカードなどの記録媒体に情報の書き込みを行い、動画編集再生装置301の被写体位置・日時情報読み出し部303では記録媒体の読み出しを行うことによって実現してもよい。
【0049】
5.実施例では、動画撮影装置201において、撮影情報208と撮影動画データ209は、DVテープやDVDやメモリカードなどの撮影情報・撮影動画データ記録媒体211に記録されると記載したが、動画撮影装置201のHDDなどの内部記録装置に記録して、動画編集再生装置301への撮影情報208と撮影動画データ209の受け渡しについては、USBなどの通信手段を用いて行ってもよい。
【0050】
6.再生画面に対する被写体位置の演算結果を用いて、再生画面上に被写体像の位置を示す矢印や丸印などの画像をスーパーインポーズ表示してもよい。
以上、動画編集再生システムにおいて、被写体位置・日時情報読み出し部303と撮影情報・撮影動画データ読み出し部306と再生画面に対する被写体像の位置の演算部311を備えることにより、再生画面内に被写体像が入るか否かの判定が可能なシステムを提供する。
【0051】
またこのシステムに対し、前述判定結果を元に、複数台の撮影装置で撮影された動画データより、再生画面内に被写体像が入っているシーンを自動的に集めて、人手等により1つの動画データ316に編集して再生することを実現可能とする。
【0052】
親同士が協力するといったことにより、別の人が別の場所から撮影している撮影動画像の撮影媒体を貸してもらい、借用した撮影メディアの撮影動画像の中からわが子の写っているシーンを人手で探し出して、自分の撮影した撮影動画像の中でわが子の写っているシーンとつなぎわせる動画の編集作業を人手で行うことにより、いろいろな撮影好適場所から撮影されたわが子の写っているシーンを集めた動画を作成し、鑑賞することは可能なことではあった。しかしながら、このような編集作業をすべて人手で行うことは、大変に煩雑で手間のかかる作業であった。
【0053】
本実施例では、別々の場所から別々の撮影装置で撮影された複数の撮影動画の中から、わが子などの注目対象の被写体像が画面内に入っているシーンを自動で判別し、被写体像が画面内に入っているシーンの画像データを自動で収集し、収集した画像データをつないだ動画データを自動生成する手段を提供することにより、人手をわずらわすことなく、非常に楽に、いろいろな撮影好適場所から撮影された撮影動画の中から、わが子などの注目対象被写体が写っているシーンを集めた動画を作成することが可能となる。
【0054】
概要として動画編集再生システムにおいて、被写体位置・日時情報読み出し部と撮影情報・撮影動画データ読み出し部と再生画面に対する被写体像の位置の演算部を備えることにより、再生画面内に被写体像が入るか否かの判定が可能なシステム及び上記システムに対し、前述判定結果を元に、複数台の撮影装置で撮影された動画データより、再生画面内に被写体像が入っているシーンを自動的に集めて、1つの動画データに編集して再生することを実現可能とする。
【0055】
本実施例のシステムでは、例えば子供の運動会を撮影したホームビデオにおいて、複数台のビデオカメラで撮影された動画データより、わが子などの注目したい被写体像が再生画面内に入っているシーンを自動で収集して、収集したシーンを人手等で1つの動画データに編集することを可能とすることにより、利用者の動画データ作成の効率を大幅に向上させることができる。
【0056】
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の一実施例を示すシステム全体構成図。
【図2】同実施例の動画編集再生の処理フロー。
【図3】同実施例に用いられる動画編集再生の部分処理フロー。
【符号の説明】
【0058】
101…被写体携帯装置、102…被写体位置検出部、103…年月日・時刻計測部、105…被写体位置・日時情報記録部、106…被写体位置・日時情報送出部、201…動画撮影装置、202…撮影位置検出部、203…撮影方位検出部、204…撮影倍率可変手段、205…撮影倍率検出部、206…年月日・時刻計測部、207…動画撮影部、210…撮影情報・撮影動画データ記録部、301…動画編集再生装置、302…システム制御用CPU、303…被写体位置・日時情報読み出し部、305…被写体位置・日時情報記録部、306…撮影情報・撮影動画データ読み出し部、309…撮影情報・撮影動画データ記録部、310…動画処理編集部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、
前記移動被写体の撮影情報を、前記移動被写体の撮影動画データと関連付けて記録する映像情報記録部と、
前記識別情報と前記撮影情報とから前記撮影動画データの再生画面に対する被写体像の位置を演算する演算部とを
有する動画編集再生システム。
【請求項2】
前記演算に基づいて前記撮影動画データの中から再生画面内に被写体像が入っているシーンを集めるよう編集する請求項1に記載の動画編集再生システム。
【請求項3】
移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部を有し外部の動画編集再生装置へこの識別情報を伝送するよう働く被写体携帯装置。
【請求項4】
移動被写体の撮影情報を取得し撮影動画データと関連付けて記録する映像情報記録部を有し外部の動画編集再生装置へこの撮影情報と撮影動画データを伝送するよう働く動画撮影装置。
【請求項5】
移動被写体の識別情報を外部の被写体携帯装置から取得する識別情報取得部と、この移動被写体の撮影動画データと関連付けて記録された撮影情報を外部の動画撮影装置から取得する撮影情報取得部と、前記識別情報と前記撮影情報とから前記撮影動画データの再生画面に対する被写体像の位置を演算する演算部とを有する動画編集再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−38451(P2009−38451A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−198820(P2007−198820)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】