説明

包装保護ケース

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いろいろな製品、特に精密な電気電子製品の包装および保護に使用され、製品の包装後にカートン箱の中に入れられる包装保護ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】包装ケースは、包装する製品が各種異なるので、製品の構造、重さなどによって使用する材料や構造が同じでない。特に精密なコンピュータ関連製品などは大部分を発泡スチロールの厚い保護ケースで包装してからカートン箱に入れ、運送中に受ける振動や衝撃をできるだけ吸収し、製品が損害を受けないようにしている。また小さい物品は気泡をもった袋などで包装している。
【0003】しかし、発泡スチロールによる包装ケースは、その材料性のために、製作時にその模型を精密に作る必要があり、またその製作過程中に高温のために有毒なガスを発生し、工場内やその付近の家屋に住んでいる人や飼い犬や猫などに重大な危険を与える。さらに発泡スチロールの包装ケースは軽いが体積が大きく、相互にはめ合わせて積み重ねられないので、その保存や運送にコストが高くつく。また置き場所に相当大きな空間を必要として、製造者や使用工場にとって、土地が大変高い都会においては不便である。
【0004】その他、発泡スチロールはその伸長性がよくないために、外力で裂けたり剥げ落ちたりして、振動抵抗に対する保護効果が低下し、甚だしくは製品の性能を悪くさせる。また包装された製品の使用者が発泡スチロールで包装された製品を持ち帰って発泡スチロールを取り外したあと、その処理や廃棄は体積が大きいために不便である。また発泡スチロールは高温になると悪臭ガスを発生し、また容易に腐化しないので第二次公害を引き起こす。
【0005】気泡を有する包装袋は、もし気泡がつぶれたら、その部分の振動防止の効能が失われ、包装されている物品の安全性が多少失われる。もし一度に大きな衝撃を受けて気泡のつぶれた面積が大きいときは、その気泡のつぶれのために発生する振動により包装されている物品は損害を受け、またその後の運送において物品の安全が保障できない。
【0006】本発明の出願人は、以前、平成11年11月4日付登録の実用新案登録第3065862号に開示された考案「包装保護ケース」において従来の包装保護ケースの欠点を改善しており、その構造は図53に示すものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の目的は、発泡スチロールを使用せずその他の強靱な材料を使用し、優れた保護構造を有し、外形および寸法が安定していて変形しにくく、強度が高く、衝撃吸収および緩衝の効果が強化された包装保護ケースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するための本発明の包装保護ケースは、強靱な材料から作られ、その四周辺に階段状突縁が設けられ、上ケース、ならびに単体で使用可能な下ケースから組合わせられる。上下ケースの四周辺の四角隅にはほぞおよびほぞ孔を設け、上下ケースを組合わせたときに中に包装される製品を完全かつ緊密に被覆できるようにする。またほぞおよびほぞ孔の代わりにマジックテープで代用しても同じ効果がある。これにより、外側のカートン箱と合わせて二重の被覆および保護を形成する。
【0009】また本発明の下ケースには、プラスチックの薄膜で成形されエアクッションをもつ構造を設け、内側の底部に凹み部を形成し、その中に縦横に突起肋骨を付設して構造を補強し、包装保護ケースの前後左右の振動を吸収できるようにし、また同時に上下の振動を吸収して製品を保護し安全を計る。さらに下ケースの凹み部の四周辺に斜面を連設して、包装された製品が斜め方向の衝撃を受けたときにその衝撃を分散させるようにし、包装されている製品の保護効果を増加するようにする。
【0010】本発明の包装保護ケースはその四周辺の階段状突出縁で衝撃を最初に吸収する他、その四周辺の凹凸のある低周辺壁で二次的に衝撃を軽減させ、内側はいろいろな凹み部や斜面や突起などにより、包装される製品を緊密に安定させてからカートン箱の中に入れて運送するので、外部からカートン箱および包装保護ケースが各方向からの衝撃および振動を受けた場合、包装されている製品が直接受ける衝撃や振動が非常に小さいので、製品の精密な効能が保護される。つまり、本発明の包装保護ケースは変形を回復する緩衝弾性と十分な強度とを有し、一定の形状および構造でもって衝撃を有効に分散かつ緩衝するので、包装物品は確実かつ十分に衝撃および振動に耐えられ、外力により損害を受けず、安全が確保される。また、本発明の包装保護ケースの頂面を傾斜面にすることにより、上下に積み重ねたときその高さが大幅に減少するので、運賃が減少しかつ優美な外観の効果を有するとともに優れた価値感を感じさせる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例による包装保護ケースは、図1に示すように上ケース1および下ケース2で組合わせて構成される。上ケース1は、強靱な材料、例えば弾性のあるプラスチック、ボール紙、発泡ポリエチレン(以下、発泡ポリエチレンを「EPE」という)などを型で予定の形状に成形して作られ、その四周辺はそれぞれ突縁11を形成し、また四周辺に下向きの突出部12を有し、その突出部12の間には大斜面13を有し、この突出部12および大斜面13にともに凹凸面14が形成されて上ケースを補強する。また、図2に示すように、大斜面13にはそれを貫通する凹み折り部15を形成して、別方面の構造補強とする。また上ケース1の内部には突起台16を形成し、その中には図3に示すように浅い凹み部17を形成して突起台16の上下緩衝構造とする。各四角隅は下に向いたほぞ18を有する。このほぞ18はマジックテープで代用してもよい。図2および図3にそれを示す。
【0012】次に下ケース2も強靱な材料を型で予定の形状のケースに成形して作り、その四周辺は階段状凸縁21を有し(一階段またはそれ以上の複数階段)、また四周辺には低い上向きの斜め錐形周辺壁22を形成し、その錐形周辺壁22は多くの凹凸状面221を有する。また四隅は上方に突出した突出壁222を形成する。図6R>6は別の下ケースの例を示し、この下ケースは突出壁222の上にほぞ孔23または図5に示すマジックテープ231を有し、また凹み壁223は複数の孔24を有し、さらに図7および図8に示すように外表面に波状面241または連続孔242を有する。
【0013】次に、図9および図10に示す下ケースは、低周辺壁22の内側表面に複数の突起25を形成して包装される製品に接触させ、製品を下ケース2の中に安定させる。包装される物品を下ケース2の中に安定させるために、四周辺に突出する板片212を設け、その板片212を内部の受け平面20と同じ高さか少し低くする。板片212は外力を受けると適当に変形して緩衝し、周辺壁および上側面は直接衝撃を受けず、衝撃力は内部の包装される物品に直接かからない。
【0014】次に図11に示す下ケース2は、その四周辺の外表面の中段部に各々大凹み面213を形成して、下ケース2の各角隅をカートン箱に入れた状態で最も外力の衝撃を受ける機会が多いときにこの大凹み面213でその衝撃を下ケース2の四辺に伝わるようにして下ケース2の緩衝力を増加し、損害を減少する。次に、図12R>2および図13に示す実施例では、下ケース2の四周辺の低周辺壁22から外に突出した複数の突出塊214を形成し、または突出塊214の代わりに突出長板215を形成し、外力を受けたときにその外力を弾性またはプラスチック性の変形により一部吸収したあと、斜め錐状の低周辺壁22が二次的に外力を吸収して、内部包装した製品の安全を確保する。
【0015】次に図14および図15に示す下ケース2は、その底壁が密封壁216を形成して複数の気孔2161を有し、エアクッションの作用を有する。次に図16R>6および図17に示す下ケースは、周辺の低周辺壁22の代わりに長板状突縁217を形成し、この長板状突縁217で外力を受けて変形し、外力が内部に包装されている製品に直接衝撃を与えないようにする。またさらに、低周辺壁22の内表面に複数の垂直柱251を形成し、この垂直柱251に突出部252を付設して低周辺壁22が吸収できる外力を増加する。
【0016】次に図18に示す実施例では、上ケース1に傾斜周縁10を設け、図19に示すような包装のときに、包装箱全体の上に大斜面を形成し、この大斜面は包装材料を減少できる。図20は従来の包装箱と比較した図である。国外に製品を輸出する製造者にとっては、多くの包装コストを節約できるほか、この箱が元来の四角張った包装箱とは一風変わった新鮮な感じを与えるので、一挙両得である。
【0017】次に図21および図22に示すように、階段辺の突出縁をもたない上ケース80および下ケース81は、平坦な周囲壁801、811を有し、この平坦な周囲壁801、811は傾斜状でもよく、その頂面は凹凸塊802、812により上下構造を補強する。そのほか、上ケース80に傾斜周囲壁803を設け、図22に示すように上下に組合わせたときにその積み重ねた高さを減少させる包装ができる。
【0018】図23および図24に示す上ケース82および下ケース83が上述のものと異なる点は、両者とも凹凸塊をもたず、平坦な直線状の周囲壁821、831を有し、上ケース82はまた傾斜周囲壁822を有し、これにより上下に積み重ねたときの高さを減少できる。次に、図25に示すように上下ケースに代えて左ケース84および右ケース85で包装保護ケースを構成してもよく、左ケース84および右ケース85はその頂面に傾斜周壁841、851を有し、包装したときに左右に傾斜した頂面を有し、上下に積み重ねたときの高さを減少できる。
【0019】図26および図27の下ケース2には、その凹み部26の底壁261の上に縦横に交叉する補強肋骨262を形成している。この凹み部26と肋骨262の各辺とは斜面であることが望ましい。図27はそれを示す。なお、図28および図29に示すように、底壁261の高さは受け平面20と同じ高さにし、多層突出肋骨201を形成して、衝撃吸収および緩衝の効果を増加する。
【0020】次に、図30の下ケース2は、その凹み部26の底板261の補強肋骨262の代わりに複数の浅い円凹み263を規則的にあるいは交錯的に配列し、各浅い円凹み263と各凹み部26の各辺とは斜面にするのが好ましい。図31はそれを示す。また、各四角隅は少し高く形成された突出壁222を形成する。次に、図3232および図33の実施例では、下ケース2の底板261の上のいたる所に多数の突起264を設置し、その上に載せて置く製品の上下方向の衝撃および振動を吸収し、また凹み部26の四周辺にも大斜面265を形成して四周辺の低周辺壁22と連結する。大斜面265にさらに横の肋骨266を加設して低周辺壁22とともに堅固な構造を形成する。その大斜面265の上にある凹み平面260は受け平面20と同じ高さにして水平方向の衝撃を吸収、または少し低くして、衝撃を包装物品から避けるようにして底部に吸収させる。また図34から図3636に示すように、受け平面20の周辺202の上に複数の凹み面203を設けると、受け平面20の上下支持力を増加できる。
【0021】次に図37および図38の実施例では、下ケース2の凹み部26の四周辺に突出條267あるいは他の形状の突出條や凹み溝を設置する。あるいは図26に示すように、突出條267のすぐ両側に小凹み溝268を加設して、それにより包装される製品を水平に置いたときの衝撃および振動を避けられるようにし、包装される製品の損害を減少する。さらに四隅の突出壁222の外側にも凹み部27や階段状角271を設けて、低周辺壁22と凹み部26との間に円い凹み溝272を設け、包装される製品に対する衝撃をその変形により減少させる。さらに低周辺壁22および凹凸面221の表面には粗い花模様などを加設して、構造の強度を増加する。また突出條267は凹み溝でもよく、小凹み溝は小突出條にしてもよい。
【0022】次に図40に示すのは、中型化した下ケース3であって、この下ケース3は四周辺壁32を有し、その外側面に複数の凹み面31を設けて周辺壁22を補強し、かつ各周辺壁22の中央部に深い凹み部33を形成し、あるいは図41に示す浅い凹み部34を形成する。さらに深い凹み部33の上には横突出肋骨331を設け、それにより深い凹み部33あるいは浅い凹み部34は変形、緩衝ならびに衝撃の吸収の作用をする。そして残った衝撃力は階段平面凹み部35に分散される。そのほか中型の下ケース3は図43に示すように、相応する上ケース4で包装してカートン箱の中に入れられる。また図42および図44に示すように、浅く薄い上ケース5と一緒に包装できる。浅く薄い上ケース5の中はでこぼこした多階段補強平面51ならびにみぞ52を有し、包装される物品をよく被覆し保護効果がある。
【0023】さらに図45には小型化した下ケース6を示し、そのケース6の周辺61の外側面に凹み面62を形成して補強し、かつその中央部に図46に示すように凹み部63を形成し、あるいは図47に示す傾斜状周辺壁を形成して、中に包装される物品が図48に示すように振動すると、その力は有効に吸収分散されて、物品は決してその高さが低くなったり位置が変わったりせず、保護される。
【0024】次に図49および図50は高い四周辺壁をもたない下ケース7を示し、この下ケース7は低い周辺壁71を主要構造とし、その中心部に中心盤72を形成し、複数の突出肋骨73が放射状に周辺壁71と中心盤72との間に連接しており、各方向からの衝撃を吸収する。
【0025】
【発明の効果】本発明の包装保護ケースは次に列記する効果がある。
(1)本発明のエアクッションが発生する効果を発揮あるいは増加するために、本発明の包装保護ケースの後部あるいは底部に各種の後板を加えて完全に密封または半密封し、場合によっては包装ケースを直接カートン箱の内部に密接するように置入れ、その効果を発揮させる。あるいは、空気を吹き込む方式でエアクッションを形成する。
【0026】(2)本発明の完全密封あるいは半密封を確保するときは、包装保護ケース全体の材料を厚くするか孔を開け、また構造上さまざまな折り合わせや凹凸を形成して、急な衝撃や振動を受けたときの空気の流通により圧迫される空間を形成する。
(3)包装ケースの凹み部の底板は多種多様な構造および形式をもっているので、包装される製品が接触したり空間を隔てたりし、接触する箇所は必ず一定形状、例えば突出肋骨などで補強して振動を防止し、さらにその上縁に多層の凹みや折り凹みがあるので、本発明の包装保護ケース全体の効果が増強し包装される物品の安全を確保する。
【0027】(4)上ケースの大斜面を横に貫く凹み折り部は大斜面の部分に対して別方向の強化構造となり、外力による衝撃が包装されている製品に影響を及ぼすことなく、有効に衝撃を分散させて、製品を保護する。
(5)上ケースの内部の突起台の中の浅い凹み部は突起台に元来負担力があるほかに、上下の緩衝空間と負担力とを増加して、多層性の緩衝効果をもつ。
【0028】(6)下ケースの四周辺には外に伸びる階段状凸縁があるので、下ケース全体としての外形と寸法が安定しかつ衝撃を受けたときの緩衝力を増加する。
(7)下ケースの低周辺壁の中段に設置している凹み壁には多数の孔かあるいは密接した凹凸面をもっているので、水平方向に受ける衝撃に対する緩衝能力を再び増加して、製品に対する保障がさらに増える。
【0029】(8)下ケースの四角隅の突出壁の上にほぞあるいはマジックテープが取付けられて、上ケースのほぞ孔やマジックテープとはめ合い、上下ケースが製品を包装したときに完全に製品を被覆して外側のカートン箱の中に入れて運送するので、衝撃や振動に対する吸収力と分散力が強く、特に精密機器の包装に適用できる。
(9)下ケースの四周辺の低周辺壁の内表面に複数の突起を付設して、包装される製品の安定性を増加し、運送中の衝撃に対する振動を減少して、製品保護の効果を増加する。
【0030】(10)下ケースの低周辺壁の中段部に大凹み面を有するので、最も外力を受け易い中段に外力が加わったときは、外力を外側のカートン箱で先に吸収して、包装されている製品に直接外力がかからないようにし、包装保護ケースが受ける外力を減少させ、包装されている製品が受ける衝撃が減少し、さらなる保障とする。
(11)その反対に、下ケースの低周辺壁の外側に直接複数の突出塊や長板状突縁を設置すれば、衝撃を受けたときにこれらの突出塊や長板状突縁で先に衝撃を部分的に吸収しまた分散させるから、斜錐状の低周辺壁が二次的に衝撃を吸収分散させ、衝撃は直接製品に影響を与えない。
【0031】(12)下ケースの底壁は密閉式に作って多数の気孔を形成させると、それによりエアクッションの作用をなし、振動防止の保護効果がなお一層よくなる。
(13)外ケースの凹み部のある底壁の上には縦横に交叉する肋骨や複数の浅い円凹みを有するので、底壁全体の前後左右方向の水平衝撃の吸収および分散を行い、衝撃は包装されている製品に直接影響を与えない。
【0032】(14)次に下ケースに設けられている縦横の肋骨あるいは浅い円凹みと凹み部の四周辺はともに斜面に形成されているので、これらの部分が受ける負担力を増加し、包装保護ケースの全体構造を強化する。
(15)下ケースに設けられている縦横の肋骨や、浅い円凹みあるいはいたる所に設けられている突起は、上下方向からいえば、底壁のエアクッションを形成して、包装された製品と包装保護ケースとカートン箱とが地面に落とされたときの上下振動の力を吸収して製品の安全を確保し、気泡袋に発生するような空気爆発による振動を発生することなく、振動時に発生した二次的衝撃によって製品に傷害を与えることはない。
【0033】(16)下ケースの凹み部の周辺に直接連接している大斜面はその周辺の低周辺壁と連結しているので、包装保護ケースの四周辺が受ける斜め方向の衝撃を有効に分散させて、包装されている製品の安全を確保する。
(17)下ケースの突起條および凹み部は、包装保護ケースを水平に置くときに上下方向の衝撃に耐える力を増加し振動を避ける効果がある。
【0034】(18)上下ケースともプラスチック薄板などの強靱な材料で成形するほか、ボール板などの材料で成形しても、十分な強度で衝撃に応ずる効果がある。そのほか、凹凸のある異なる形状および構造でもEPEなどの相当厚い材料を使用して成形しても、大変良好な効果が得られる。
(19)大斜面上にある凹み平面は受け平面と同じ高さにして水平方向の衝撃を吸収させるか、あるいは少し低くして衝撃を避けさせると、包装される物品に衝撃は達せずに底部に吸収される。
【0035】(20)受け平面の周辺上に複数の凹みを設けて、受け平面全体が受ける上下振動に対する支持力を増加する。
(21)相当大きいサイズの上下包装ケースのほか、包装される物品のサイズに合わせて直接中型や小型の下ケースあるいは上ケースを作って、包装される物品を完全に納入して密接に包装し、物品が外力によって損害を受けないようにし、確実に物品の安全を保障する。
【0036】(22)上ケースの周縁は直接傾斜状に形成し、それに対応して外側のカートン箱に同じ傾斜を形成して、立体的に異なる形状を有する特色のほかに包装の材料を減少できる。特に、大量の輸出品の包装運送には大幅に運賃を減少でき、競争力を増加する。
(23)本発明の包装ケースは、上下ケースで組合わせて使用するほか、包装される物品のサイズおよび精密度により単独に下ケースだけを使用して物品を保護できる。あるいは下ケースの上にさらに浅い薄いケースを組合わせて、そのコストを有効に切り下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による包装保護ケースを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例による大斜面および折り凹み部を示す拡大図である。
【図3】本発明の実施例による突起台を示す拡大図である。
【図4】本発明の実施例によるほぞおよびほぞ孔を示す側面図である。
【図5】本発明の実施例によるマジックテープを示す側面図である。
【図6】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例による凹み壁を示す側面図である。
【図8】本発明の実施例による凹み壁を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例による突起および板片が力を受けた状態を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図12】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図14】本発明の実施例による密閉底壁を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施例による密閉底壁を示す断面図である。
【図16】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図17】本発明の実施例による柱を示す斜視図である。
【図18】本発明の実施例による包装保護ケースを示す斜視図である。
【図19】本発明の実施例による包装保護ケースを組合わせた状態を示す断面図である。
【図20】本発明の実施例による包装保護ケースならびに従来の包装箱を積み重ねた状態を示す側面図である。
【図21】本発明の実施例による包装保護ケースを示す斜視図である。
【図22】本発明の実施例による包装保護ケースを組合わせた状態を示す断面図である。
【図23】本発明の実施例による包装保護ケースを示す斜視図である。
【図24】本発明の実施例による包装保護ケースを組合わせた状態を示す断面図である。
【図25】本発明の実施例による包装保護ケースを組合わせた状態を示す断面図である。
【図26】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図27】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図28】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図29】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図30】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図31】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図32】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図33】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図34】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図35】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図36】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図37】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図38】本発明の実施例による突起条を示す拡大側面図である。
【図39】本発明の実施例による突起条を示す拡大側面図である。
【図40】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図41】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図42】本発明の実施例による包装保護ケースを示す斜視図である。
【図43】本発明の実施例による包装保護ケースをカートン箱の中に入れた状態を示す断面図である。
【図44】本発明の実施例による包装保護ケースをカートン箱の中に包装した状態を示す断面図である。
【図45】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図46】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図47】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図48】本発明の実施例による下ケースを包装した状態を示す断面図である。
【図49】本発明の実施例による下ケースを示す斜視図である。
【図50】本発明の実施例による下ケースを示す断面図である。
【図51】本発明の実施例による包装保護ケースの使用状態を示す断面図である。
【図52】本発明の実施例による包装保護ケースの使用状態を示す断面図である。
【図53】従来の一包装用ケースを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 上ケース
2 下ケース
10 傾斜周縁
12 突出部
13 大斜面
14 凹凸面
15 凹み折り部
16 突起台
17 凹み部
18 ほぞ
19 マジックテープ
20 受け平面
21 階段状突縁
22 低周辺壁
23 ほぞ孔
24 孔
25 突起
26 凹み部
27 凹み段部
201 多層突出肋骨
202 周辺
203 凹み面
211 突起
212 板片
213 凹み面
214 突起塊
215 突出長板
216 底壁
217 長板状突縁
221 凹凸状面
222 突出壁
223 凹み壁
231 マジックテープ
241 波状凹み
242 連続孔
251 粒
252 突出部
260 凹み平面
261 底壁
262 突出肋骨
263 円凹み
264 突起
265 斜面
266 横突出肋骨
267 突起條
268 小凹み溝
271 階段状角
272 凹み溝
2161 気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】 伸長性に優れた強靱な材料から成形されている上ケースおよび下ケースを備え、前記上ケースおよび前記下ケースは、四周辺に突縁、周辺壁、突出部および突出壁を有し、かつ包装される物品の形状に合わせて内部に凹み部を形成する受け平面を有し、前記凹み部に前記物品を収納可能であり、前記物品とともに外部のカートン箱の中に置かれ、斜め方向の衝撃を吸収かつ分散するために、前記凹み部の四周辺に前記周辺壁に連接される大傾斜面が形成され、水平方向の衝撃を小さくして前記凹み部の底部に吸収させるために、前記大傾斜面と前記周辺壁との連接部に形成される凹み平面は、前記受け平面と高さが同一であることを特徴とする包装保護ケース。
【請求項2】 前記凹み部の底部には、前記凹み部を強化するために突出肋骨または階段状の多層突出肋骨が縦横に交叉するように設けられ、前記突出肋骨または前記多層突出肋骨は上下振動を緩衝かつ吸収するエアクッションを有することを特徴とする請求項1記載の包装保護ケース。
【請求項3】 前記凹み部の底板の上に浅い円凹みが規則的または交叉状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装保護ケース。
【請求項4】 前記凹み部の底板の上に突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装保護ケース。
【請求項5】 前記受け平面に突起條が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装保護ケース。
【請求項6】 前記受け平面の周辺には、前記受け平面の上下方向の衝撃に耐える力を増加するために凹み面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装保護ケース。
【請求項7】 前記突起條は、両側に各々小凹み溝を有することを特徴とする請求項5に記載の包装保護ケース。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図15】
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【図38】
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【図39】
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【図6】
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【図9】
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【図1】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【図27】
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【図29】
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【図18】
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【図25】
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【図31】
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【図33】
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【図24】
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【図48】
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【図50】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図26】
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【図28】
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【図30】
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【図32】
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【図34】
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【図35】
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【図44】
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【図36】
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【図37】
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【図40】
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【図41】
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【図43】
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【図45】
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【図42】
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【図46】
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【図47】
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【図49】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【特許番号】特許第3479659号(P3479659)
【登録日】平成15年10月10日(2003.10.10)
【発行日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−60263(P2000−60263)
【出願日】平成12年3月6日(2000.3.6)
【公開番号】特開2001−247168(P2001−247168A)
【公開日】平成13年9月11日(2001.9.11)
【審査請求日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願人】(599101449)
【参考文献】
【文献】実開 平3−120468(JP,U)
【文献】実開 昭61−103361(JP,U)
【文献】実開 昭61−132272(JP,U)
【文献】実開 昭57−67970(JP,U)
【文献】実開 平5−7662(JP,U)
【文献】実開 平5−3125(JP,U)