説明

包装容器と包装容器の製造方法

【課題】簡単な方式で、最終的な廃棄処分、再使用、又はリサイクルに関連して、消費者が空になった容器を投棄する時点で既に消費者によって分離可能な容器を提供する。
【解決手段】包装容器11は、ファイバーベースの包装ラミネートで形成されたスリーブ12と、プラスチック材料で形成された頂部13と、頂部13に形成された注ぎ口14とを含む。スリーブ12と頂部13とはそれらの間の界面で溶融連結されている。頂部13は、注ぎ口14から頂部13とスリーブ12との間の界面に向かって延在し、かつ前記界面の完全な延長部に沿って延在する引裂き線16a〜cを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本質的に第1材料で形成された第1部分と本質的に第2材料で形成された第2部分とを含む包装容器に関する。本発明は、この形式の包装容器を製造するための方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
本質的に第1材料で形成された第1部分と本質的に第2材料で形成された第2部分とを含む包装容器は、これまで長い間にわたって知られている。このような包装容器の一例がEP−A1−108166に記載されている。このような包装容器の別の例がWO02/070365A1に開示されている。後者の例は、Tetra Topの商標でTetra Pakによって市販されている包装容器である。
【0003】
包装容器は次のステップに従って製造される。即ち、
a)包装用ラミネートのロールを切ってシートにする、
b)シートを、両縁部を互いに密封してスリーブに形成する、
c)スリーブをマンドレル・ホイールの上のマンドレルの上に滑り込ませる。
d)プラスチック材料で作られた頂部をスリーブの一端部の上に射出成形する、
e)容器を成形ステーションから充填ステーションへ、(上下を逆にして)排出する、
f)容器に製品を充填する、
g)開放端部を絞り、縁部を密封して横断シールにすることによって、底部を形成する。
i)フラップを折り曲げ、フラップを底部の底表面に対して密封することによって、最終的に底部を形成する。
【0004】
WO02/070365A1に記載されているように、こうして形成された容器は通常、注ぎ口を覆う膜を除去することによって開かれるようになっている閉鎖頂部を備えている。容器の開封を容易にするために、膜と頂部の周囲部分との間の遷移部は弱化線、即ち周囲部分よりも壁厚が小さな部分として形成されている。
【0005】
容器の異なる部分において異なる材料又は材料の組合せで包装容器を作ることによる1つの利点は、異なる部分が包装のそれぞれの部分に重要ないずれの所望の特性にも適合できることである。例えば、包装容器のネックは、ねじキャップ又は別のある種の開放装置を正しく受入れ、キャップと協働して密封接合部を形成できるように、うまく画定された形状を有することが一般的である。これはある種のプラスチック材料をネックのために使用して達成されることが好ましい。さらにまた、包装容器には、光、味、又は酸素の障壁などのある障壁特性を有することが要求されるのが一般的である。これらの特色を有するプラスチック材料は、これらの特性を持たないプラスチック材料よりもコスト高になる。このような場合には、障壁特性を有するファイバ・ベースの包装ラミネートを使用することが好ましい。この包装ラミネートは、材料の組合せで作られた容器の一部分の一般的な例であり、ラミネートは一般的に1枚の紙又はファイバ・ベースの層と1枚若しくは複数枚のプラスチック層を含む。多くの場合、ラミネートはまた1枚のアルミニウム層を含む。
【0006】
包装の異なる部分が異なる材料又は材料の組合せで形成されたこのような多種材料包装を使用するには、多くの様々な理由がある。これは例えば、様々な材料の処理加工、製造、及び運搬を容易にすることができる。その上、包装容器の全体的外観は、包装を形成する包装ラミネートが所望のプリントを直接備えるならば、プラスチック容器が個別のラベルを備えるよりもはるかに魅力的である。さらに、ファイバ・ベースの包装ラミネートは、完成された容器内の充填された容積と比較してかなり大きな運搬容積を必要とする既製品又はプレフォームとして運搬されるプラスチック容器と比較して、ロールとして、又は木枠に入れた平坦な折り畳まれた半加工品として運搬することができる。
【0007】
しかしある場合には、異なる材料で作られた容器にはいくつかの欠点がある。容器が使用済みで、処分又は別のある種の廃棄物管理のために戻されると、この次に起こる取扱いでは、異なる材料又は材料の組合せで形成された部分が互いに分離されることを必要とすることもある。例えば廃棄物を廃棄物管理と関連して、プラスチック、紙、金属、及びガラスの破片に分類すること、即ちガラス・ジョーとその金属製ふたを互いに分離する必要があることは一般的である。このジョーとふたは個別の部材であるから、異なる材料で作られた部材を種々の破片に分離しなければならないことは、消費者には簡単であり明白である。包装容器本体自体が種々の材料で作られると、これはより巧みに人目をひくようになる。様々な材料の分離を満足な方法で行うことができない場合には、再使用又はリサイクルを実現することはできず、廃棄物を焼却するか投棄堆積させなければならない。それにもかかわらず多くの場合、廃棄物は焼却されるが、このような場合もこれは、廃棄物の焼却は種々の材料の破片の様々な量をその時間中選択的に加えることによって制御可能であるから、事前の分別を伴うことによって望ましくなる。
【0008】
最近、消費者及び当局からの環境上の要求が、上述の特性を有しさらに廃棄物管理システムによって廃棄処分可能な包装容器を作るために、包装容器製造企業にさらに圧力をかけている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって本発明の目的は、簡単な方式で、最終的な廃棄処分、再使用、又はリサイクルに関連して種々の破片に分類することが可能な包装容器を作ることである。
【0010】
今日のリサイクル・システムでは、責任のかなりの部分は消費者に課されており、したがって本発明の別の目的は、消費者が空になった容器を投棄する時点で既に消費者によって分離可能な容器を作ることである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、異なる材料で作られた容器による上述の利点を最大可能範囲に保つことである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の諸目的は、本発明によれば、第1部分が、本質的に注ぎ口から第1部分と第2部分との間の界面に向かって、本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する引裂き線をさらに備えた特徴を与えられた、冒頭に定義したような包装容器によって達成されている。
【0013】
容器にこの引裂き線を備えることによって、互いに2つの部分に分離することが容易になる。引裂き線は注ぎ口から始まるので、引裂き線は、裂け目が容器を引き裂いて分裂させる消費者に明瞭なフィードバックを与える(界面に向かって)一方向にのみ始まる点から始まることになる。さらに、開放端部における一点において始めることによって、必要とされる力は、(エネルギーが1つの裂け目伝播方向にのみ向けられるので)引裂きが正しく始まったか否かを消費者に疑いを持たせるほど高くはない。さらに、ほとんどの場合、注ぎ口は包装の頂部にあり、界面はいくらか下に位置し、多少水平に容器の周りに延在し、この容器は、両方の場合、所望の引裂き方向が運搬中に上にある容器からのいかなる負荷に対しても横断方向になる状況を結果として導く。即ち、ほとんどの場合、特許請求される特徴は、引裂きは容易であるが、分布破損に対する抵抗に取り組む場合はさらに強くなる設計を結果として導く。
【0014】
包装容器の好ましい構成は従属請求項に定義されている。
【0015】
容器の第1部分をプラスチック材料で形成することが好ましい。(均一な材料又は多くの層を有する)プラスチック材料を使用することによって、例えば、透明な部分、及び/又はねじ山付きのネックを有する部分、及び/又はむしろ複雑な形状を有する部分を形成することが可能である。
【0016】
容器の第2部分をファイバ・ベースの包装ラミネートで形成することが好ましい。ファイバ・ベースのラミネートを使用することは、上にプリントされた設計を備えた容器本体を作ることになる場合に便利である。さらに、ラミネートは容易に折り曲がり、隙間のない底部を形成することができる。
【0017】
引裂き線を、本質的に注ぎ口から第1部分と第2部分との間の界面に向かって、本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する弱化線によって画定することは好ましい。これは、引裂き線を備えた容器を提供するための明確で容易に達成可能な方式である。材料の厚さを小さくすることが、引裂き線を作るための単純であるがなおも機能的な手法となる。
【0018】
好ましい一実施例では、型の中にプラスチック材料を射出成形することによって容器の第1部分を形成する。この方法で、複雑な形状に形成された弱化線を第1部分に備えることができ、注ぎ口オールインワン形成ステーションを覆う膜を備えることができる。
【0019】
第2部分のプラスチック層を射出成形されたプラスチック材料と共に溶解することによって、第1部分と第2部分との間の界面に連結部を形成することは好ましい。射出成形工程からの熱を使用することによって、加熱された多少流動性のプラスチック材料は第2部分のプラスチック層と共に溶融することになる。この方法で、第1部分と第2部分との間の隙間のない接合部を容易に作ることができる。
【0020】
弱化線は、周囲の部分よりも壁厚が小さな部分であり、厚みの小さい壁は第1部分の外側の溝によって形成されていることが好ましい。この設計の使用は、例えば第1部分を押出しブロー成形されるプラスチック材料で作るときに便利である。ブロー成形される対象物の形状は、押出されるプラスチック材料が吹き付けられる外側ツールの形状によって決定されるので、プラスチック対象物の外側に形成されるためには明瞭な形状を設計することが好ましい。
【0021】
好ましい一実施例によれば、弱化線は、周囲の部分よりも壁厚が小さな部分であり、厚みの小さい壁は、注ぎ口から界面まで延在する弱化線の部分に沿って第1部分の内側の上の溝によって、及び界面に沿って第1部分の外側の上の溝によって形成される。この設計は、単一の内部ツールと分割可能な外部ツールとを備えたシステムを使用して第1部分を射出成形するときに、使用することが好ましい。内部ツールは除去可能であることが必要であるから、内部ツールの直径は常に減少していなければならず、したがって内部ツールの上の外向き隆起部に対応する溝を界面に沿って内側の上に形成することは手の込んだ仕事になる。しかし、界面は、容器の外見又は機能性に悪い影響を及ぼすことなく外側の上に内向きの溝を備えることができる。それは、いずれにしても2つの部分の間には遷移部があるからである。ほとんどの場合、注ぎ口は容器の頂部に備えられ、これによって、注ぎ口から界面まで延在する弱化線は内部ツールの解放方向と同じ方向に延びることになる。これにより、内部ツールの上の外向き隆起部を使用して内溝を形成することが可能である。多くの場合、弱化線のこの部分を容器の内側に形成することが好ましく、それは多くの場合、容器のこの部分に遷移部を置く理由はまったくないので内側に形成しなければ容器の外見に悪い影響を及ぼすこともあるからである。
【0022】
好ましい一実施例によれば、注ぎ口を、引裂き線が注ぎ口の縁部と交差する点のいずれかの側に引き手が形成されるように形状化する。この注ぎ口の上に内方向に延びる部分を有する注ぎ口を形成することによって、引き手は容易に形成される。引き手は、引裂き線と注ぎ口の縁部との間の交差部の近傍に、注ぎ口の縁部の明確な曲率変化部として形成される。もちろん注ぎ口は、交差部に対して両側のいずれかにこのような引き手を備えることができる。このような引き手を有する注ぎ口を形成することによって、消費者は一方では分離のやり方を知ることになり、他方では自動的に引裂き線の開始点にせん断力を直接作用させることになる。
【0023】
上述の目的を、本発明によっても次のステップを含む方法によって達成した。即ち、
a)第2材料又は材料の組合せのスリーブを準備するステップと、
b)第1材料又は材料の組合せで形成された第1部分をスリーブの中に射出成形するステップであって、これによって第1部分を、本質的に注ぎ口から第1部分と第2部分との間の界面に向かって、本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する弱化線を伴って形成するステップである。こうして、ファイバ・ベースのラミネートで作られた容器とプラスチック頂部とを容易に作ることができる。さらに、頂部分は引裂き線を備えているので、消費者は最終的な廃棄処分の際に容易に容器を異なる小部分に分離することができる。
【0024】
本発明方法の好ましい特徴は従属請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】ふたを除去して注ぎ口が露出している容器を示す図である。
【図2】頂部分の除去を始めた容器を示す図である。
【図3】本発明の分離の特色を備えることができる容器の一例で、ふたが正規の位置にあって注ぎ口を閉じている容器を示す図である。
【実施例】
【0026】
本発明の好ましい実施例を示す、添付の概略図を参照しながら本発明についてより詳細に説明する。
図3は、ファイバ・ベースの包装ラミネートで作られたスリーブ2とプラスチック材料で作られた頂部3とを有する容器1を開示している。容器1は、本開示の導入部分において述べた方法を使用して作られており、この方法ではスリーブ2をマンドレルの上に置き、頂部3をスリーブ2の上に直接射出成形する。頂部3は、弱化線に沿って引き裂いて分離することによって(部分的又は完全に)除去されるようになっているふた4を備えている。このような弱化線はWO02/070365A1に詳細に説明されており、本開示では詳細には説明しない。この市販の容器をさらに深く理解するためにはWO02/070365A1が参照される。
【0027】
図1は、ふたを容器11から除去したときの本発明による容器11の外見を示す図である。開口部14は半径が小さくなった部分を備え、こうして引き手15を形成する。この引き手15は、開口部の縁部14の周囲部分と90°に近い角度で連結されている。
【0028】
頂部13はさらに弱化線16を備えており、この弱化線16は、開口部14から頂部13とスリーブ12との間の界面に向かって延在する第1部分16aと、界面に沿って延在する第2部分16bとを有する。開示された設計では、頂部13は開口部14の周りに延在するフランジを備え、これによって弱化線の第3部分16cがこのフランジを横切って延在する。弱化線16は、周辺部分よりも壁厚が小さな細い線として形成される。開示された場合では、弱化線16は約0.3mmの壁厚を有し、周辺部分は約0.6mmの壁厚を有する。弱化線16に沿って第1部分13を引き裂くことを容易にするため、弱化線16は、引裂き伝播のための切欠きとして作用する少なくとも1つの比較的鋭利な隅部を伴って形成された断面を有する。包装の性能のみを考えると、例えばV形状の溝が引裂きを容易にするということになろう。しかしながら成形ツールの寿命も考えると、溝の底部に鋭利な隅部を有する矩形断面は引裂きを容易にし、成形ツールの十分な寿命をもたらすことになる。弱化線16の第1部分16aと第3部分16cは、容器11の内側で頂部13に溝を備えることによって形成される。弱化線16の第2部分16bは、容器11の外側で頂部13に溝を備えることによって形成される。この構成は、頂部13の射出成形によって容器11を作るために適している。
【0029】
消費者が容器11を空にすると、この消費者は左手で容器の本体12を掴み、引き手15の外側に親指を引き手15の内側に人差し指を置いて引き手15を掴む。次いで右手を上向きに引き、反時計回りにわずかだけ回し、こうして引裂き線16の第1部分16aに沿って頂部13にかなりのせん断応力を分与する。引き手15は開口部縁部14にある角度で連結しているので、引き手15と開口部縁部14の残り部分との間の遷移部は切欠きとして作用し、したがって裂け目の伝播を開始する。
【0030】
引き手15を有する頂部13の部分を、裂け目が頂部13とスリーブ12との間の界面に伝播するまで、外向きに引っ張る。その後、引き手15を有する部分は、裂け目が界面に沿って延在する弱化線16bに沿って伝播するので、容器11の回りに引き裂かれることになる。容器の様々な部分を見せるために、引き手15を図2ではこれが内側に押圧された状態で示す。
【0031】
裂け目が第1方向16aから第2方向16bへ曲る点において、位置は内側にある状態から外側にある状態に変わる。したがって消費者は必要とされる引張り力のわずかな増加を感じることになるが、容器の頂部13の完全な側部が引き手として作用するので、消費者は所望の裂け目伝播方向のために作用する自然の動きと強い掴みを得ることになる。
【0032】
頂部13の引裂き分離を容易にするために、引き手15は複数の溝15aを備えている。
【0033】
上記の種類の容器において使用するために適した包装ラミネートの一実施例は、内側から外向きに、ポリエチレンのプラスチック層と、紙層と、ポリエチレンの外層とを含む。ある場合には、アルミニウム層及び追加のポリエチレン層が紙層の内側と内側ポリエチレン層との間に置かれている。もちろん、様々なプラスチック材料を使用することができる。接着層の様々な層を加えることも通常の知識である。
【0034】
上記の種類の容器の頂部に使用するために適したプラスチック材料の一実施例は、所望の彩色を得るために様々な種類の顔料を伴うポリエチレンである。ラミネートのプラスチック層と頂部とに同じベース・プラスチックを使用することによる利点は、これらが互いに融合することである。
【0035】
添付の特許請求の範囲によって定義されているように、なおも本発明の範囲内にあって、本明細書に記載された実施例の多くの変更を行うことが企図される。
【0036】
例えば、弱化線を作る溝を外側に形成することができる。これは、容器の上に押出しブロー成形されたプラスチック頂部を使用するときに特に適切である。
【0037】
さらに例えば、注ぎ口はねじキャップのためのねじ山を備えることができる。
【0038】
さらに、弱化線の部分16a及び16bの形の引裂き線は、実施例では互いに角度をなして示されている。しかし、保護の範囲はこのような実施例に限定されるものではない。別の代替案は、開口部において始まり、例えば弱化線の第2部分16bに実質的に接線状に触れる端部を有する円弧の形で延在する弱化線の第1部分16aを備えることである。即ち、第1部分は第2部分に滑らかに連結されることになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイバーベースの包装ラミネートで形成されたスリーブ(2,12)と、プラスチック材料で形成された頂部(3,13)と、前記頂部(3,13)に形成された注ぎ口(14)とを含み、前記スリーブ(2,12)と前記頂部(3,13)とがそれらの間の界面で溶融連結されている包装容器(11)であって、前記頂部(3,13)が、本質的に注ぎ口(14)から頂部(3,13)とスリーブ(2,12)との間の界面に向かって延在し、かつ本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する引裂き線(16a〜c)を備えることを特徴とする包装容器(11)。
【請求項2】
前記引裂き線が、本質的に前記注ぎ口(14)から頂部(3,13)とスリーブ(2,12)との間の界面に向かって延在し、かつ本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する弱化線(16a〜c)によって形成される請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記容器(11)の前記頂部(3,13)が型の中にプラスチック材料を射出成形することによって形成される請求項1又は2に記載の包装容器。
【請求項4】
前記弱化線(16a〜c)が周囲の部分よりも壁厚が小さな部分であり、前記の壁厚が小さな部分は前記頂部(3,13)の外側の溝によって形成されている請求項2に記載の包装容器。
【請求項5】
前記弱化線(16a〜c)が周囲の部分よりも壁厚が小さな部分であり、小さな壁厚は前記注ぎ口から前記界面まで延在する弱化線(16a)の部分に沿う、前記頂部(3,13)の内側の溝によって、及び前記界面(16b)に沿う、頂部(3,13)の外側の溝によって形成されている請求項2に記載の包装容器。
【請求項6】
前記注ぎ口(14)が、前記引裂き線(16)が前記注ぎ口(14)の縁部と交差する点(16c)のいずれかの側に引き手(15)を形成するような形状になっている請求項1から5までのいずれか一項に記載の包装容器。
【請求項7】
ファイバーベースの包装ラミネートで形成されたスリーブ(2,12)と、プラスチック材料で形成された頂部(3,13)と、前記頂部(3,13)に形成された注ぎ口(14)とを含む包装容器を製造する方法であって、
a)ファイバーベースの包装ラミネートで形成されたスリーブ(2,12)を準備するステップと、
b)プラスチック材料で形成された頂部(3,13)をスリーブ(2,12)上に射出成形するステップであって、これによって頂部(3,13)が、本質的に注ぎ口(14)から頂部(3,13)とスリーブ(2,12)との間の界面に向かって延在し、かつ本質的に前記界面の完全な延長部に沿って延在する弱化線(16a〜c)を形成されるようにするステップと
を含む方法。
【請求項8】
前記弱化線(16a〜c)が周囲の部分よりも壁厚が小さな部分として形成され、小さな壁厚は前記注ぎ口(14)から前記界面まで延在する弱化線(16a)の部分に沿う、前記頂部(3,13)の内側の溝によって、及び前記界面(16b)に沿う、頂部の外側の溝によって形成される請求項7に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−196716(P2009−196716A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105377(P2009−105377)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【分割の表示】特願2006−532223(P2006−532223)の分割
【原出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】