説明

包装用容器

【課題】蓋体を容器本体から取り外す際に摘み片を摘むのを容易にすることができると共に、ラップやフィルムにて包まれる際にラップが破損するのを防止できる包装用容器を提供する。
【解決手段】摘み片21は、凹凸加工により先端縁に波形の外縁線が形成されると共に、閉蓋状態でフランジ部11の凹部13から一部が外方に向かって突出するように構成され、しかも、ラップやフィルムにて包まれる際に、摘み片21をラップやフィルムによって内方に付勢して容器本体1から突出しないように変形させるべく、蓋体2は、外周部22及び摘み片21の少なくとも何れか一方に、当該変形を促進させる変形促進部23を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周に沿ってフランジ部が形成される容器本体と、容器本体に内嵌合により取り付けられる蓋体とを備える包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食べ物等を収納して包装する包装用容器(例えば弁当用容器)として、外周に沿ってフランジ部が形成される容器本体と、容器本体に内嵌合により取り付けられる蓋体とを備え、蓋体の外周部には、蓋取り外し用の摘み片が形成される包装用容器が知られている。
【0003】
そして、容器全体がラップやフィルムにて包まれる際に、摘み片がラップやフィルムを破損するのを防止すべく、摘み片は、容器本体から突出しないように構成された包装用容器が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−355345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、かかる包装用容器においては、蓋体を容器本体から取り外す際に、摘み片を摘むのが困難である。かといって、摘み片を摘み易くするために、従来通り、摘み片を容器本体から突出させると、さまざまな問題点がある。
【0005】
例えば、包装用容器をラップやフィルムで包む(包装用容器にラップやフィルムを掛ける)際に、摘み片の先端縁がラップやフィルムに引っ掛かり、摘み片がラップやフィルムを破断(破損)させるという問題点や、ラップやフィルムで包んだ包装用容器を搬送する際に、外部から摘み片近傍に衝突物が衝突して、摘み片がラップやフィルムを破損(破断)させるという問題点が挙げられる。
【0006】
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、蓋体を容器本体から取り外す際に摘み片を摘むのを容易にすることができると共に、ラップやフィルムにて包まれる際にラップやフィルムが破損(破断)するのを防止できる包装用容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る包装用容器は、外周に沿ってフランジ部が形成される容器本体と、容器本体に内嵌合により取り付けられる蓋体とを備え、フランジ部は、一部に凹部が形成されると共に、蓋体の外周部には、フランジ部の凹部に入り込む、蓋取り外し用の摘み片が形成される包装用容器において、摘み片は、凹凸加工により先端縁に波形の外縁線が形成されると共に、閉蓋状態でフランジ部の凹部から一部が外方に向かって突出するよう構成され、しかも、ラップやフィルムにて包まれる際に、摘み片をラップやフィルムによって内方に付勢して容器本体から突出しないように変形させるべく、蓋体は、外周部及び摘み片の少なくとも何れか一方に、当該変形を促進させる変形促進部を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、容器本体に着脱可能な蓋体が容器本体に内嵌合された状態において、蓋体の外周部から外方に向けて延設される摘み片が摘まれて、蓋体が容器本体から取り外される。そして、摘み片は、容器本体のフランジ部の凹部から一部が外方に向かって突出するように配設されるため、摘み片を摘むのが容易となる。
【0009】
また、摘み片は、凹凸加工により先端縁に波形の外縁線が形成されるため、ラップやフィルムにて包まれる際にラップやフィルムが破損(破断)するのを好適に防止できる。
【0010】
さらに、蓋体は、ラップやフィルムにて包まれる際に、摘み片をラップやフィルムによって内方に付勢して容器本体から突出しないように変形させるべく、外周部及び摘み片の少なくとも何れか一方に、当該変形を促進させる変形促進部を備えるため、ラップやフィルムにて包まれると、摘み片の全体、又は、摘み片の先端部を含む一部が内方に移動して、摘み片が容器本体から突出しないように、蓋体が変形する。
【0011】
これにより、摘み片が容器本体から突出していない状態でラップやフィルムで包まれるため、例えば、衝突物が包装用容器に外部(側方向)から衝突する場合、摘み片よりも先に容器本体に衝突するため、衝突物が摘み片に衝突するのを防止でき、その結果、摘み片がラップやフィルムを破損(破断)するのをより防止できる。
【0012】
また、本発明に係る包装用容器においては、変形促進部は、蓋体の外周部が摘み片の基端部の近傍にて凹状に形成されて構成されてもよく、また、変形促進部は、摘み片の基端部が突条又は溝状に形成されて構成されてもよい。
【0013】
また、本発明に係る包装用容器においては、摘み片は、先端縁が円弧状に形成されて構成されてもよい。かかる構成によれば、ラップやフィルムにて包まれる際にラップやフィルムが破損(破断)するのをより防止できる。
【発明の効果】
【0014】
以上の如く、本発明に係る包装用容器によれば、蓋体を容器本体から取り外す際に摘み片を摘むのを容易にすることができると共に、ラップやフィルムにて包まれる際にラップやフィルムが破損(破断)するのを防止できるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る包装用容器における一実施形態について、図1〜図7を参酌して説明する。
【0016】
本実施形態に係る包装用容器は、図1〜図3に示すように、容器本体1と、容器本体1に着脱可能で且つ内嵌合される蓋体2とを備え、蓋体2は、容器本体1から取り外される際に摘まれるための摘み片21が外周部22から外方に向けてシート状に延設され、且つ、摘み片21の先端部21aが容器本体1から突出するように配置されて構成される。
【0017】
そして、包装用容器は、全体がラップやフィルムによって包まれることを前提とされ、蓋体2が容器本体1に装着された状態にて、全体がラップX(図6(c)参照)やフィルムにて包まれる際に、摘み片21が容器本体1から突出するのを防止するように構成される、即ち、摘み片21が容器本体1から突出しないように構成される。
【0018】
容器本体1は、矩形状に形成され、外周部には、一定幅のフランジ部11を備える。そして、容器本体1は、蓋体2の外周部22を係合することにより蓋体2を内嵌合すべく、フランジ部11から内方に突出する係合部12,…を複数備える。
【0019】
また、容器本体1は、蓋体2の摘み片21を収容すべく、フランジ部11の一部に凹部13を備える。具体的には、凹部13,13は、フランジ部11の両短辺の位置であって、中心点(矩形状における対角線同士の交点)に対して点対称となる位置に一対設けられる。
【0020】
また、凹部13は、上面が平面状に形成され、また、上方から摘み片21を収容するのを容易にすべく、テーパ状に形成される。なお、容器本体1は、ごはんやおかず等をそれぞれ収納すべく、仕切られた収納部14,…を複数備える。
【0021】
蓋体2は、容器本体1に内嵌合されるべく、容器本体1に対応して矩形状に形成され、また、中心点(矩形状における対角線同士の交点)に対して点対称となるように形成される。そして、蓋体2は、ラップXにて包まれる際に、摘み片21がラップXに付勢されるのに伴い、摘み片21の先端部21aが容器本体1から突出しないように変形すべく、外周部22に、当該変更を促進させる変形促進部23をさらに備える。
【0022】
なお、蓋体2は、ラップXに包まれることにより変形した状態にて、摘み片21の先端部21aが容器本体1(凹部13の上面)に当接する。具体的には、蓋体2は、シート状の摘み片21が容器本体1(凹部13の上面)と摺接するようにして、変形する。
【0023】
摘み片21,21は、容器本体1の凹部13に対応して配設されるべく、蓋体2の外周部22における両短辺の部位に一対設けられる。そして、摘み片21は、山形状に形成され、幅方向の中央部が外周部22から最も突出するように形成されて構成される。
【0024】
また、摘み片21は、先端部21aの先端縁が円弧状に形成されると共に、先端部21の少なくとも外周縁が厚み方向にて凹凸状(図2(b)参照。なお、図3、及び、後に説明する図4〜図6においては図示していない。)に形成されて構成される。
【0025】
具体的には、摘み片21は、先端部21aのうち、少なくとも容器本体1から突出する部位における先端縁が楕円形の円弧状に形成され、さらに、波形加工やエンボス加工等の凹凸加工により、全体が厚み方向にて凹凸状(波形、正弦波、三角波、台形波等)に形成されて構成される。
【0026】
変形促進部23は、蓋体2の外周部22が摘み片21の基端部21bの近傍にて凹状に形成されて構成される。具体的には、変形促進部23は、蓋体2の外周部22が摘み片21の基端部21bにおける幅方向の両側の近傍にて凹状に形成されて構成される。そして、変形促進部23は、ラップXに包まれるのに伴い、摘み片21が内方に移動するように蓋体2を変形させる。
【0027】
なお、容器本体1及び蓋体2は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂をシート状に成形したものを熱成形して形成される。かかるシート(シート状に成形したもの)は、非発泡シート、発泡シートの何れとすることも可能で、さらに、これらのシートを複数積層したシートを使用することもできる。また、ラップXは、ラップフィルムとも呼ばれ、ポリエチレン等から形成されるフィルムで構成され、自身の部位同士を接触させることにより接着可能に構成される。
【0028】
本実施形態に係る包装用容器の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る包装用容器の作用について説明する。
【0029】
図4〜図6を参酌して、包装用容器がラップXに包まれる(包装される)場合について説明する。図4(a)、図5(a)、及び図6(a)に示すように、容器本体1に対して、上方に配置されている蓋体2を、内嵌合するように下方に向けて押し込む。
【0030】
これにより、図4(b)、図5(b)、及び図6(b)に示すように、容器本体1のフランジ部11から内方に突出する係合部12に、蓋体2の外周部22が係合されるため、蓋体2が容器本体1に内嵌合される。
【0031】
このとき、蓋体2の外周部22から外方に延設される摘み片21が、容器本体1のフランジ部11に形成される凹部13に収容されると共に、摘み片21の先端部21aが容器本体1(凹部13)から外方に向かって突出して配置される。
【0032】
そして、蓋体2が容器本体1に装着された包装用容器をラップXで包もうとすると、摘み片21が内方に向けてラップXに付勢される。これにより、蓋体2の外周部22に凹状に形成される変形促進部23の深さが深くなるように、蓋体2が変形し、摘み片21の先端部21aが凹部13と摺接しつつ内方に移動する。
【0033】
このとき、摘み片21の先端部21aの先端縁が円弧状に形成されると共に、摘み片21の全体(特に、先端部21aの先端縁)が厚み方向にて凹凸状に形成されているため、ラップXに対して、摘み片21の応力が所定の部位に集中することなく拡散し、その結果、ラップXを破損(破断)することがない。
【0034】
さらに、包装用容器が全体をラップXで包まれる(包装される)と、図4(c)、図5(c)、及び図6(c)に示すように、摘み片21が容器本体1から突出しない状態、即ち、摘み片21の全体が凹部13に収容された状態であって、且つ、摘み片21の先端部21aが凹部13に当接した状態となる。
【0035】
その後、容器本体1から蓋体2を取り外す場合においては、ラップXを包装用容器から取り外すと、摘み片21の全体が凹部13に収容するように変形していた蓋体2は、摘み片21の先端部21aが凹部13(容器本体1)から突出するように復元する(図4(b)、図5(b)、及び図6(b)参照)。
【0036】
そして、摘み片21の先端部21aの先端縁が円弧状に形成されると共に、摘み片21の全体(特に、先端部21aの先端縁)が厚み方向にて凹凸状に形成されているため、例えば、摘み片が直線状に形成されている場合と比較して、摘み片21の先端部21aの鋭利性が乏しいため、指が傷付くことなく、蓋体2を容器本体1から取り外すことができる。
【0037】
以上より、本実施形態に係る包装用容器は、蓋体2の外周部における摘み片21の基端部21bの近傍に、凹状に形成される変形促進部23が設けられるため、ラップXに包まれるのに伴い、摘み片21の先端部21aが容器本体1から突出しないように、蓋体2が変形するのを促進させる。したがって、例えば、搬送時に包装用容器同士が側方向から衝突し合っても、摘み片21よりも先に容器本体1同士で衝突し合うため、摘み片21によりラップXが破損(破断)するのをより防止できる。
【0038】
また、本実施形態に係る包装用容器は、ラップXに包まれて蓋体2が変形すると、摘み片21の先端部21aが容器本体1に当接する。したがって、包装用容器の全体がラップXに包まれた状態にて、摘み片21の近傍に外部から衝撃が加えられた場合でも、ラップXが破損(破断)するのを防止できる。
【0039】
また、本実施形態に係る包装用容器は、摘み片21の先端部21aの先端縁が厚み方向にて凹凸状に形成されるため、蓋体2を容器本体1から取り外す際に摘み片21を摘むのを容易にしつつも、ラップXにて包まれる際にラップが破損(破断)したり、蓋体2を容器本体1から取り外す際に指が負傷したりするのを防止できる。
【0040】
また、本実施形態に係る包装用容器は、摘み片21の先端部21aの先端縁が円弧状に形成されるため、ラップXにて包まれる際にラップが破損(破断)したり、蓋体2を容器本体1から取り外す際に指が負傷したりするのをさらに効果的に防止できる。
【0041】
なお、本発明に係る包装用容器は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0042】
例えば、上記実施形態に係る包装用容器においては、変形促進部23は、蓋体2の外周部が摘み片21の基端部21bの近傍にて凹状に形成されて構成される場合を説明したが、かかる場合に限らない。
【0043】
例えば、変形促進部は、蓋体の外周部ではなく、摘み片に設けられる場合でもよく、また、外周部及び摘み片の双方に設けられる場合でもよい。また、変形促進部は、蓋体の外周部や摘み片における、所定部位を薄肉に形成して構成される場合でもよく、さらに、図7〜図9及び図10(a)に示すように、変形促進部23’,23''は、摘み片21’,21''の基端部21b’,21b''が突条又は溝状に形成されて構成される場合でもよい。
【0044】
かかる構成の一例として、図7〜図9に示すように、変形促進部23’は、摘み片21’の基端部21b’に、突条が摘み片21’の幅方向に延設されて形成される。かかる構成において、包装用容器がラップXに包まれる(包装される)場合について、図7〜図9を参酌して説明する。
【0045】
図7(a)、図8(a)、及び図9(a)に示すように、容器本体1に対して、上方に配置されている蓋体2’を、内嵌合するように下方に向けて押し込むと、図7(b)、図8(b)、及び図9(b)に示すように、摘み片21’の先端部21a’が容器本体1(凹部13)から突出した状態で、蓋体2’が容器本体1に内嵌合される。
【0046】
そして、ラップXにて包まれるに伴い、突条に形成される変形促進部23’の高さが高くなるように、蓋体2’(摘み片21’)が変形し、摘み片21’の先端部21a’側の部位が移動する。これにより、図7(c)、図8(c)、及び図9(c)に示すように、摘み片21’が容器本体1から突出しない状態で、且つ、摘み片21’の先端部21a’が容器本体1(凹部13)に当接した状態で、包装用容器がラップXで包まれる(包装される)。
【0047】
また、上記実施形態に係る包装用容器は、容器本体1及び蓋体2が矩形状に形成される場合を説明したが、かかる場合に限られず、容器本体1及び蓋体2の少なくとも何れか一方は、例えば、丸形状に形成される場合でもよい。
【0048】
また、上記実施形態に係る包装用容器は、摘み片21が、矩形状に形成される蓋体2の、外周部22における両短辺の部位に一対設けられる場合を説明したが、かかる場合に限られず、摘み片の設けられる部位や設けられる数は、自由に設計することができる。例えば、シート状の摘み片は、一つ又は三つ以上設けられる場合でもよく、また、蓋体の外周部における、コーナ(角)部や、長辺の部位に設けられる場合でもよい。
【0049】
また、上記実施形態に係る包装用容器においては、容器本体1の凹部13の上面が平面状に形成される場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、図10(b)に示すように、蓋体2の摘み片21に指を掛け易くするために、容器本体1’の凹部13’は、シート状の摘み片21を傾斜させるべく、摘み片21の基端部21bと当接する傾斜部(凸部)13a’を備える場合でもよい。
【0050】
また、上記実施形態に係る包装用容器においては、摘み片21の先端部21aの先端縁が円弧状に形成される場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、摘み片の先端部の先端縁が直線状や曲線状や波形状(凹凸状)である場合でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装用容器の容器本体の全体平面図を示す。
【図2】同実施形態に係る包装用容器の蓋体の全体平面図を示す。
【図3】同実施形態に係る包装用容器の要部概略図であって、(a)は図1のA領域における拡大図、(b)はB矢印方向における要部拡大側面図を示す。
【図4】同実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、斜視図を示す。
【図5】同実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、平面図を示す。
【図6】同実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、図5のC−C線における断面図を示す。
【図7】本発明の他の実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、斜視図を示す。
【図8】同実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、平面図を示す。
【図9】同実施形態に係る包装用容器における、包装過程を説明する要部概略図であって、図8のD−D線における断面図を示す。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る包装用容器における要部概略断面図を示す。
【符号の説明】
【0052】
1…容器本体、2…蓋体、21…摘み片、21a…先端部、21b…基端部、22…外周部、23…変形促進部、X…ラップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に沿ってフランジ部が形成される容器本体と、容器本体に内嵌合により取り付けられる蓋体とを備え、フランジ部は、一部に凹部が形成されると共に、蓋体の外周部には、フランジ部の凹部に入り込む、蓋取り外し用の摘み片が形成される包装用容器において、摘み片は、凹凸加工により先端縁に波形の外縁線が形成されると共に、閉蓋状態でフランジ部の凹部から一部が外方に向かって突出するよう構成され、しかも、ラップやフィルムにて包まれる際に、摘み片をラップやフィルムによって内方に付勢して容器本体から突出しないように変形させるべく、蓋体は、外周部及び摘み片の少なくとも何れか一方に、当該変形を促進させる変形促進部を備えることを特徴とする包装用容器。
【請求項2】
変形促進部は、蓋体の外周部が摘み片の基端部の近傍にて凹状に形成されて構成される請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
変形促進部は、摘み片の基端部が突条又は溝状に形成されて構成される請求項1に記載の包装用容器。
【請求項4】
摘み片は、先端縁が円弧状に形成されて構成される請求項1〜3の何れか1項に記載の包装用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−6469(P2010−6469A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−299752(P2008−299752)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(000239138)株式会社エフピコ (98)
【Fターム(参考)】