説明

包装袋

【課題】高い密封性と改ざん防止性を有し、かつ、内容物の取り出しがスムーズに実行でき、再封性能を損ない難い菓子等の食品の包装袋を提供する。
【解決手段】前面シート11の表面に、上縁ヒートシール部16よりも所定高さだけ下方にずれた位置に備えられた感圧粘着剤層17の表面は、後面シート12の上部を前方へ折り返したフラップ部13で覆われている。フラップ部13は、上縁及び左右の縁を前面シート11に対して熱融着されている。また、上縁ヒートシール部16の下端と感圧粘着剤層17の上端との間に、後面シート12の裏面に感圧粘着剤層17の上端とほぼ平行に左右の縁の間に渡す様にティアテープ18が貼り付けられている。フラップ部13には、ティアテープ18の上端と一致する高さに幅方向に渡ってミシン目15が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封性が高く改ざん防止性を備えると共に、開封も再封も容易な包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、再封性を備えた包装袋の提案が種々なされている(例えば、特許文献1〜3)。
【0003】
これら特許文献1〜3の包装袋は、密封された状態の包装袋の一部を切り取ることで初めて開封可能とすることで改ざん防止性を有し、菓子等の食品の包装にも適する。
【特許文献1】特開2000−272633号公報
【特許文献2】実開平6−71453号公報
【特許文献3】特開2006−199343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の包装袋は再封のための雄係合部18と雌係合部20を備えた構造で(図14(A)参照)、ファスナー部品が必要となり、製造工程が複雑でコスト高になるという問題がある。
【0005】
特許文献2の包装袋は袋の内側面の再閉鎖部15で再封を行う構造で(図14(B)参照)、開封して菓子等を取り出す際に、菓子自体が再閉鎖部15の粘着剤に付着して取り出し難くしたり、菓子の粉が再閉鎖部15の粘着剤に付着して再封し難くするという問題がある。
【0006】
特許文献3の包装袋も袋の上部内面の粘着性樹脂層23で再封を行う構造であるため(図14(C)参照)、特許文献2と同様の問題がある。
【0007】
本発明の目的は、菓子等の食品の包装にも適する高い密封性と改ざん防止性を有し、かつ、内容物の取り出しがスムーズに実行でき、再封性能を損ない難い包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の包装袋は、プラスチックフィルム製の前面シート及び後面シートの上縁及び左右の縁を互いに熱融着されて下縁を開口とされると共に、さらに以下の構成を備えることを特徴とする。
【0009】
(1)前記前面シートの表面には、前記上縁のヒートシール部よりも所定高さだけ下方にずれた位置に感圧粘着剤を幅方向に帯状に付着させた感圧粘着剤層を備えていること。
【0010】
(2)前記感圧粘着剤層の表面は、該感圧粘着剤層の全幅よりも広幅のプラスチックフィルムで形成された感圧粘着剤層被覆部材で覆われていること。
【0011】
(3)前記上縁のヒートシール部の下端と前記感圧粘着剤層の上端との間に、前記後面シートの裏面に該感圧粘着剤層の上端とほぼ平行に左右の縁の間に渡す様にティアテープが貼り付けられていること。
【0012】
本発明の包装袋によれば、下縁開口を上に向けて充填装置に袋をセットし、内容物を収納して下縁開口をヒートシールすれば密封状態とし、ティアテープの上部を手で切り取って開封し、前面シート表面のティアテープよりも下方に設けられた感圧粘着剤層にて再封することができる。この結果、高い密封性と改ざん防止性を備えるだけでなく、内容物を取り出す際に感圧粘着剤層に内容物自体又はその粉などが付着しないので再封性能も損なわれることがない。また、感圧粘着剤層は、感圧粘着剤層被覆部材によって覆われているので、開封前に粘着性能を損なうこともない。なお、再封は、前面シートが谷となる様に前方に折ることで感圧粘着剤層を前面シートに粘着させる再封方法だけでなく、前面シートが山となる様に後方に巻き込む様にして感圧粘着剤層を後面シートに粘着させる再封方法とすることもできる。
【0013】
ここで、本発明の包装袋は、さらに、以下の構成を備えるとよい。
【0014】
(4)前記感圧粘着剤層被覆部材は、前記後面シートの上部を前方へ折り返したフラップ部によって構成されていること。
【0015】
(5)前記フラップ部は、上縁及び左右の縁を前記前面シートに対してヒートシールによって疑似接着されていること。
【0016】
この構成(4),(5)をも備えた包装袋は、ティアテープの上で切り取ったときにフラップ部が後面シートから切り離された状態となる。そして、内容物の一部を取り出して再封しようとするとき、この上部を切り取られたフラップ部を剥がす様にして感圧粘着剤を露出させることがでる。この結果、感圧粘着剤層被覆部材は、開封操作をするまでは後面シートと一体でヒートシールによって前面シートにしっかりと疑似接着されているため、輸送時等に不用意に剥がれてしまうということがなく、感圧粘着剤層の粘着性能を、開封前に損なうことがない。
【0017】
また、(4),(5)に加えて、さらに、以下の構成を備えるとよい。
【0018】
(6)前記フラップ部には、上縁及び左右の縁を前記前面シートに対して熱融着された状態において、前記ティアテープの上端と一致する高さに幅方向に渡ってミシン目が形成されていること。
【0019】
この包装袋は、ミシン目を備えることで開封操作がより一層容易となるが、ミシン目を備えることによって密封性を損なうこともない。
【0020】
また、本発明の包装袋は、(4),(5)あるいは(4)〜(6)に加えて、さらに、以下の構成(7),(8)のいずれか一方あるいは両方をも備えることで、開封性能をより向上させることができる。
【0021】
(7)前記フラップ部にも、前記後面シートのティアテープと上端を一致させて左右の縁の間に渡す様にティアテープが貼り付けられていること。
【0022】
(8)前記ティアテープの上端と一致する様に左右の縁にノッチが形成されていること。
【0023】
さらに、これら本発明の包装袋は、以下の構成(11)〜(13)のいずれかをも備える様にするとよい。
【0024】
(11)開封後の袋の上部を上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示を印刷したこと。
【0025】
(12)開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示シールを貼り付けたこと。
【0026】
(13)開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示シートを封入したこと。
【0027】
こうした表示をすることにより、裏側に巻き込む様にして再封する方法を利用者に容易に理解させることができる。裏側に巻き込む再封方法では、折り目が複数箇所となるので、再封後の湿気等の進入をより的確に防止することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の包装袋によれば、高い密封性と改ざん防止性を有し、かつ、内容物の取り出しがスムーズに実行でき、再封性能を損ない難いという効果が発揮され、菓子等の食品の包装にも適する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1の包装袋の製造手順を例示する説明図である。
【図2】実施例1の包装袋の製造手順を例示する説明図である。
【図3】実施例1の包装袋を示し、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図4】実施例1の包装袋への内容物充填方法を示す説明図である。
【図5】実施例1の包装袋の開封方法を示す説明図である。
【図6】実施例1の包装袋の再封方法を示す説明図である。
【図7】実施例1の包装袋の再封方法を示す説明図である。
【図8】実施例2の包装袋を示し、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図9】実施例3の包装袋を示し、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図10】実施例4の包装袋を示し、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図11】実施例5の包装袋を示し、(A)は背面図、(B)は再封方法説明表示の内容を示す説明図である。
【図12】実施例6の包装袋を示し、再封方法説明表示ラベルを貼り付ける様子を示す背面図である。
【図13】実施例7の包装袋において、再封方法説明表示シートを内容物と共に充填する方法を示す説明図である。
【図14】従来例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本発明を実施するための形態を、いくつかの実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0031】
実施例1の包装袋10は、図1,図2に示す手順で製造される。まず、前面シート11が後面シート12よりも上端を低くする様に、プラスチックフィルム1の下端を上端から下方にずらした位置に重ねて折る(図1(A))。そして、前面シート11の上縁と左右の縁とを後面シート12に対してヒートシールによって融着する(図1(B))。次に、後面シート12の上方にはみ出しているフラップ部13に対してミシン目14,15を形成すると共に、前面シート11に対して上縁ヒートシール部16の下端から所定高さH1だけ下方の位置を上端とする様に感圧粘着剤を2列帯状にコーティングして感圧粘着剤層17を形成する(図1(C))。
【0032】
ここで、後面シート12の下側のミシン目14は、上縁ヒートシール部16の上端とほぼ一致する位置に形成する。また、上側のミシン目15は、下側のミシン目14から所定高さH2だけ上方にずれた位置に形成する。ここで、上方ズレ量H2は、上縁ヒートシール部16の幅Bよりも若干量△(1〜2mm)だけ大きく設定されている。
【0033】
次に、後面シート12のフラップ部13を、下側のミシン目14を折り曲げ位置として前方へ折り曲げる(図2(A)→(B))。そして、このフラップ部13の上縁及び左右の縁を前面シート11に対して疑似接着状態となる様にヒートシールする(図2(C))。次に、下端をカットする(図2(D))。
【0034】
この結果、図3(A)に示す様に、前面側は感圧粘着剤層17をフラップ部13で覆った状態となる。即ち、フラップ部13の高さH3は、上縁ヒートシール部16の幅B、感圧粘着剤層17の下方ズレ量H1及び感圧粘着剤層17の全幅を加えた値よりも十分に大きくなる様に、最初の重ね折りの際のフィルムずらし量が設定されているのである。
【0035】
また、H2(上側ミシン目15の上方ずれ量)=B(上縁ヒートシール部の幅)+△(若干量)と設定したことにより、図3(A)に示す様に、折り返す前のフラップ部13において上方に形成したミシン目15は、上縁ヒートシール部16の下端から若干量△だけ下方にずれた位置となる。
【0036】
また、図3(B)に示す様に、後面シート12の裏面側には、ティアテープ18が貼り付けられる。このティアテープ18の貼り付け位置は、その上端がミシン目15とほぼ一致する様に設定されている。また、ティアテープ18の幅は、ミシン目15と感圧粘着剤層17の上端との間に収まる様に設定されている。
【0037】
この様にして製造された実施例1の包装袋10は、前面シート11の表面に上縁ヒートシール部16の下端から所定高さH1だけ下方にずらした位置に形成された感圧粘着剤層17をフラップ部18で覆い、このフラップ部13にはミシン目15が、そして後面シート12にはミシン目15と上端を一致させたティアテープ18が備えられた下端開口の袋となる。
【0038】
こうして製造された包装袋10は、図4に示す様に、下端開口20を上に向けて、自動充填装置などによって内容物21,22,23を収納した後、下端開口20をヒートシールして閉じる。これにより、内容物21,22,23は密封状態に収納された状態となる。これは、ミシン目15はフラップ部13にだけ形成されていて、前面シート11及び後面シート12には孔は開いていないからである。また、フラップ部13が感圧粘着剤層17を覆っているので、内容物21等を収納する際に、感圧粘着剤層17に内容物の粉などが付着して粘着性能を損なう事態も防止されている。よって、菓子などの様に湿気を避けるべき内容物に対しても使用することができる。
【0039】
この様にして内容物21等を収納した包装袋10から内容物21等を取り出す際には、図5(A)に示す様に、ミシン目15の部分を横へ引き裂く様にして開封することができる。このとき、ミシン目15とティアテープ18の作用により、包装袋10の上縁ヒートシール部16の直ぐ下の部分が横方向に直線状に切り裂かれ、袋が開口する(図5(B))。内容物21等の一部を取り出した後、残りをとっておく場合は、フラップ部13の下端(折り返す前の上端)を指でつまんで引っ張れば、フラップ部13を剥がすことができる(図5(C)→(D))。こうして感圧粘着剤層17を露出させたら、図6に示す様に、袋の上部を折り目19から前方へ折り返して前面側のシート11の表面に感圧粘着剤層17を粘着させる様にして再封することができる。また、図7に示す様に、開封口に近い方の折り目19bが下方になり、開封口から遠い方の折り目19aが上になる様に、袋の上部を裏側に巻き込む様にして、後面側のシート12の外面に感圧粘着剤層17を粘着させる方法で再封することもできる。
【0040】
この様にして内容物21等を収納した包装袋10から内容物21等を取り出す際には、図5(A)に示す様に、ミシン目15の部分を横へ引き裂く様にして開封することができる。このとき、ミシン目15とティアテープ18の作用により、包装袋10の上縁ヒートシール部16の直ぐ下の部分が横方向に直線状に切り裂かれ、袋が開口する(図5(B))。内容物21等の一部を取り出した後、残りをとっておく場合は、フラップ部13の下端(折り返す前の上端)を指でつまんで引っ張れば、フラップ部13を剥がすことができる(図5(C)→(D))。こうして感圧粘着剤層17を露出させたら、図6,図7に示す様に、袋の上部を前方へ折り返して感圧粘着剤で再封することができる。このとき、図6に示した様に、感圧粘着剤層17の上方に折り目19を付けて前方へ折り曲げて再封することもできるし、図7に示した様に、感圧粘着剤層17の下方に折り目19を付けて前方へ折り曲げて再封することもできる。
【0041】
この結果、本実施例によれば、菓子などを一部消費した後に、残りを再封して保存することができると共に、残量に応じて折ることができるので、袋の内部にできるだけ空気が残らない様に再封することができる。
【0042】
なお、包装袋10は、例えば、ポリオレフィン系樹脂製のプラスチックフィルム(例としてサントックス社製のOPPフィルム厚さ30μ、同社製CPPフィルム厚さ30μなど。)を用いる場合、感圧粘着剤としてはエチレン系共重合体系のもの(例として日本エヌシー株式会社製の商品名「デュロタック9Z910」、同「インスタントロック ZM105T」、同「インスタントロック ZM105BD」など。)を、用いることができる。
【実施例2】
【0043】
実施例2の包装袋30を図8に示す。実施例2の包装袋30は、実施例1の包装袋10とほぼ同様の構成であるが、ミシン目15の両端にVノッチ31,31を形成している。これにより、実施例1よりも開封が一層容易になる。
【実施例3】
【0044】
実施例3の包装袋40を図9に示す。実施例3の包装袋40は、実施例2の包装袋30とほぼ同様の構成であるが、フラップ部13の前面(折り返す前の裏面)にもティアテープ18を貼り付けたものである。これによって、実施例1,2よりも、開封に当たって袋の上端部をより直線に切り取り易くなる。
【実施例4】
【0045】
実施例4の包装袋50を図10に示す。実施例4の包装袋50は、実施例3の包装袋40とほぼ同様の構成でフラップ部13の前面(折り返す前の裏面)にもティアテープ18を貼り付けたものであるが、ミシン目15を備えていない。ティアテープ18を表面にも裏面にも備えているので、開封に当たって袋の上端部を直線に切り取り易い作用は十分に発揮される。
【実施例5】
【0046】
実施例5の包装袋60は、実施例1の包装袋10の構成に加えて、図11(A)に示す様に、開封後の袋の上部を前方へ折り曲げて前面側のシート11の表面に感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法と、開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して後面側のシート12の表面に前記感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示ラベル42を示す再封方法説明表示印刷61が、後面側のシート12の外面に施されている。
【0047】
再封方法表示印刷61は、図11(B)に示す様に、開封後の袋の上部を前方へ折り曲げて前面側のシート11の表面に感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法61a,61bに加えて、開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して後面側のシート12の表面に前記感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法61cを表示したものとなっている。
【0048】
再封方法説明表示印刷41が施されていることにより、裏側に巻き込む様にして再封する方法を利用者に容易に理解させることができる。裏側に巻き込む再封方法では、折り目19a,19bが複数箇所となるので、再封後の湿気等の進入をより的確に防止することができる。
【実施例6】
【0049】
実施例6の包装袋70は、実施例5の包装袋60とほぼ同様の構成であるが、再封方法説明表示印刷61に代えて、図12に示す様に、開封後の袋の上部を前方へ折り曲げて前面側のシート11の表面に感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法と、開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して後面側のシート12の表面に前記感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示ラベル62を、後面側のシート12に貼り付けたものである。再封方法説明表示ラベル62の記載内容は、実施例5と同じである。
【実施例7】
【0050】
実施例7の包装袋80は、実施例1の包装袋10とほぼ同様の構成であるが、図13に示す様に、開封後の袋の上部を前方へ折り曲げて前面側のシート11の表面に感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法と、開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して後面側のシート12の表面に前記感圧粘着剤層17を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示シート63を、袋内に封入したものとなっている。再封方法説明表示シート63の記載内容は、実施例5と同じである。
【0051】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々に実施することができる。
【0052】
例えば、フラップ部13は、後面シート12とは別に用意した帯状フィルムを前面シート11の前面に重ね併せる様にしてヒートシールする様にして製造してもよい。この場合、フラップ部13は感圧粘着剤層17の幅よりも若干幅広の別体フィルムとしてもよい。さらにこの場合、フラップ部13はヒートシールせずに感圧粘着剤層17に圧着させる構成としてもよい。また、Vノッチに代えてIノッチとしても構わない。加えて、感圧粘着剤層17は、2列帯状に限らず、1列でも3列以上でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は内容物の一部を取り出して使用し、残りを保存したいときに利用でき、食品や雑貨、また薬品分野のPTP(Press Through Package)など、各種物品を収納するための包装袋として利用できる。
【符号の説明】
【0054】
10・・・包装袋(実施例1)
11・・・後面シート
12・・・前面シート
13・・・フラップ部
14,15・・・ミシン目
16・・・上縁ヒートシール部
17・・・感圧粘着剤層
18・・・ティアテープ
19・・・折り目
19,19a,19b・・・折り目
20・・・下端開口
21,22,23・・・内容物
30・・・包装袋(実施例2)
31,32・・・Vノッチ
40・・・包装袋(実施例3)
50・・・包装袋(実施例4)
60・・・包装袋(実施例5)
61・・・再封方法説明表示印刷
62・・・再封方法説明表示ラベル
63・・・再封方法説明表示シート
70・・・包装袋(実施例6)
80・・・包装袋(実施例7)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックフィルム製の前面シート及び後面シートの上縁及び左右の縁を互いに熱融着されて下縁を開口とされると共に、さらに以下の構成を備えることを特徴とする包装袋。
(1)前記前面シートの表面には、前記上縁のヒートシール部よりも所定高さだけ下方にずれた位置に感圧粘着剤を幅方向に帯状に付着させた感圧粘着剤層を備えていること。
(2)前記感圧粘着剤層の表面は、該感圧粘着剤層の全幅よりも広幅のプラスチックフィルムで形成された感圧粘着剤層被覆部材で覆われていること。
(3)前記上縁のヒートシール部の下端と前記感圧粘着剤層の上端との間に、前記後面シートの裏面に該感圧粘着剤層の上端とほぼ平行に左右の縁の間に渡す様にティアテープが貼り付けられていること。
【請求項2】
さらに、以下の構成を備えることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
(4)前記感圧粘着剤層被覆部材は、前記後面シートの上部を前方へ折り返したフラップ部によって構成されていること。
(5)前記フラップ部は、上縁及び左右の縁を前記前面シートに対してヒートシールによって疑似接着されていること。
【請求項3】
さらに、以下の構成を備えることを特徴とする請求項2記載の包装袋。
(6)前記フラップ部には、上縁及び左右の縁を前記前面シートに対して熱融着された状態において、前記ティアテープの上端と一致する高さに幅方向に渡ってミシン目が形成されていること。
【請求項4】
さらに、以下の構成を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の包装袋。
(7)前記フラップ部にも、前記後面シートのティアテープと上端を一致させて左右の縁の間に渡す様にティアテープが貼り付けられていること。
【請求項5】
さらに、以下の構成を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の包装袋。
(8)前記ティアテープの上端と一致する様に左右の縁にノッチが形成されていること。
【請求項6】
さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の包装袋。
(11)開封後の袋の上部を上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示を印刷したこと。
【請求項7】
さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の包装袋。
(12)開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示シールを貼り付けたこと。
【請求項8】
さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の包装袋。
(13)開封後の袋の上部を後方へ丸める様に折り返して前記後面側のシートの表面に前記前記感圧粘着剤層を押し付ける再封方法を表示する再封方法説明表示シートを封入したこと。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−246143(P2011−246143A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118990(P2010−118990)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(309008767)有限会社アマノ (1)
【Fターム(参考)】