説明

化学薬品アプリケータ

【課題】
【解決手段】本発明は、土、空気、又は水などの環境中に生存する植物及び動物の内部組織を含む生物の内部組織へ化学薬品を供給するために用いられる化学薬品アプリケータのための器具及び方法に関する。本発明の器具は、部分的に、穿刺部品を化学薬品で覆うために、穿刺部品が化学薬品リザーバに進入可能であることに基づく。これらの穿刺部品は覆われて、植物組織などの生物を穿刺するために使用され、化学薬品を送り込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学薬品アプリケータの分野、特に、空気、土、および/または水を有する環境中に生存する植物及び動物の内部組織を含む生物の内部組織へ化学薬品を供給する化学薬品供給器具及び方法を組み込んでいる化学薬品アプリケータの分野に関する。化学薬品供給器具及び方法は、対象生物の体内組織へ使用する化学薬品の有効性を増すように設計されており、従来の供給器具及び方法による投与量より少ない量における化学薬品の有効性を改良する一方、化学薬品に曝される非対象動物又は植物を最少にする;しかしながら、本発明は、この特定の分野の使用に限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
除草剤や肥料などの化学薬品を植物へ使用する方法及び器具が知られている。このような方法及び器具には、噴霧したり直接供給する方法及び器具が含まれる。
【0003】
対象植物が広範囲にわたる場合には、スプレー式の方法が好適であることが知られている。しかしながら、スプレー方法は、対象植物の間に非対象植物が散在している場所には適していない。この場合は、除草剤を供給するスプレー式の方法には、対象植物のみに除草剤を供給するほどの十分な正確性がない。この結果、近隣の非対象植物を損傷させ、対象植物周辺を汚染してしまう。
【0004】
さらに、スプレー方法は、強い風や雨などの特定の環境に適していない。これらの状況では、除草剤は分散してしまうか薄められ、対象植物に対する十分な有効濃度ではなくなり、および/または除草剤は洗い流されるか、非対象植物へ流れて損傷させてしまう。
【0005】
スプレー式の方法に関する問題に関し、これらの問題に対処するため、多くの直接供給又は接触タイプの化学薬品アプリケータ技術について様々な試みが行われてきた。
【0006】
例えば、M.E.Maddockによる米国特許第4,357,779号は、化学薬品リザーバに連結されたスポンジアプリケータを具える化学薬品アプリケータを開示しており、リザーバからのスポンジへの化学薬品の流れが、流れ調節バルブによって調節されている。
【0007】
J.H.Keetonによる米国特許第4,403,881号は、取っ手の上側部内に化学薬品リザーバを具える中空の取っ手を具える化学薬品アプリケータを開示している。リザーバからの化学薬品が、器具のユーザがボタンを操作して開くスリットバルブを通って器具の下側端部のスポンジアプリケータへ不連続的に供給される。
【0008】
J.E.Mooreによる米国特許第4,716,677号は、はさみ又はピンセットの間に取り付けられた化学薬品アプリケータパッドを具えたハンドヘルド化学薬品アプリケータを開示している。はさみ又はピンセットを使用して、植物を把持し、はさみで把持された植物の表面に除草剤を供給する。
【0009】
上記の各除草剤アプリケータは、植物の表面に化学薬品を供給するために、スポンジ又は吸収パッドを使用する。そのようにしても、化学薬品は降雨の間に洗い流されてしまう。こうして洗い流されることによって、非対象植物又は動物は、潜在的に化学薬品に曝され、および/または化学薬品による不必要な環境汚染を引き起こす。
【0010】
さらに、洗い流されることによって、潜在的に:
1.非対象植物及び動物が化学薬品に曝され;
2.対象植物表面の化学薬品の濃度が減少する。
これは、潜在的に、対象植物に与えられる化学薬品の有効投与量を減少させてしまう。従って、対象植物表面の化学薬品の有効投与量が減少することにより、化学薬品を繰り返し使用すること、および/または高濃度で化学薬品を使用することを必要とする。これによって、潜在的に、化学薬品が洗い流されることに関する問題は悪化し、非対象植物及び動物が化学薬品に曝される可能性が増すことは明らかである。
【0011】
W.A.Wegnerによる米国特許5,724,765号は、一対の対向するジョーを具え、それぞれ、吸収パッドと、各ジョーからパッド内へ延在する複数の針とを具えるる除草剤アプリケータを開示している。この器具は、また、導管を通して各ジョーの吸収パッドと連結している除草剤リザーバを具える。ジョーで植物を掴むと、針は植物の表面を貫通する。このようにして、吸収パッドに供給された除草剤は、植物の表面を覆い、針によって植物組織に作られた穴の中へ流れる。
【0012】
Wegnerによる特許に記載された器具は、潜在的に、植物の傷によって、除草剤吸収パッドからの除草剤が植物の内部組織に浸透し、除草剤のさらなる有効利用が図られる。しかしながら、Wegnerの器具では、吸収パッドによってかなりの量の除草剤を植物の表面にさらに供給することになる。表面に供給された化学薬品は、さらに、洗い流されやすく、非対象植物及び動物が化学薬品に曝される。
【0013】
医薬などの化学薬品を動物へ使用する方法が知られている。この方法は、シリンジを用いて、医薬品をシリンジのリザーバから針のバレルへ、そして対象組織内へ直接的に流すことができる注入方法を具える。また、シリンジ技術に基づいて注射針が使用されることも知られる。
【0014】
注入方法は、少数の特定の対象動物に注入薬剤を必要とする場合、及び対象動物が、接触可能か土などの接触可能な環境中に生存している場合に適している。しかしながら、注入方法は、対象動物が多い場合や、動きが速い、非対象植物及び動物が散在している、遠く離れている、水中などの環境に生存している場合、又は、範囲外で素早く移動する場合には適していない。この場合、医薬品の注入に基づいた方法は、対象動物へ医薬品を効率的にタイムリーな方法で供給することには適していない。同様に、多くの動物に殺菌方法で投与する医薬品の特定の投与を必要とする場合、シリンジ方式を使用した器具はかなりの制限を受ける。
【0015】
注入式の方法及び器具の問題について、これらの問題に対処するため、多くの直接供給又は接触タイプの化学薬品アプリケータ技術に関し様々な試みが研究されてきた。
【0016】
例えば、特許公開公報CN1415385は、整列した小さな穴を介して医薬品を皮膚内へ供給する小型の針が整列したシートについて記載している。この器具は、医薬品を使用するために経皮パッチの形にすることができる;しかしながら、この方法及び器具は鳥や水に生存する動物へ医薬品を使用するには限界があり、各パッチはシングルユーズであり、パッチが対象動物から外されたとき、使用済みのパッチは潜在的に環境に有毒な廃棄物の一因となる。
【0017】
この欠点を克服する、又は既存の化学薬品の方法及び器具の代替物を提供するために、本発明は、化学薬品を生物の内部組織へ実質的に一定量供給する化学薬品アプリケータを提供する。この方法では、生物の表面を覆う化学薬品を最小限にでき、化学薬品が洗い流され、続いて非対象植物又は動物が曝されることも減らすことができる。また、生物の内部組織へ化学薬品を実質的に一定量使用することによって、潜在的に有効な化学薬品の使用を増加させ、最も有効な部分である生物の内部組織へ化学薬品を供給することができるので、所望の結果を達成するために必要とされる所定の化学薬品の量および/または濃度を潜在的に減少させることができる。さらに、この供給方法は、穿刺部品を再注入又は再殺菌する必要なく、多くの生物へ所望の化学薬品を供給するために、素早く再利用できる。
【0018】
発明を開示する前に、上記の従来技術が、本発明の背景を説明するための単に背景技術として提供されていることを理解されなければならない。従って、この明細書中の従来技術へのどの言及も、この従来技術が様々な国における共通の一般的な知識の一部を形成すると認識させる又は示唆するものではなく、そう理解されるべきではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の一つの目的は、化学薬品供給器具と、周辺の環境や非対象生物を汚染することなく、空気又は水上や水中などの環境に存在する植物及び動物の内部組織を含む生物の内部組織へ化学薬品を使用する方法とを使用する化学薬品アプリケータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、生物に化学薬品を供給する器具を提供し、当該器具は:
a)前記生物に穿刺して、前記化学薬品を前記生物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具え、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに入り、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給される。
【0021】
本発明は、植物、動物又は他の生物へ様々な化学薬品を供給するために使用される。例示的な化学薬品には、例えば、除草剤、殺菌剤、成長調整剤、肥料、遺伝物質、薬剤、ホルモン及び他の物質や、生物への細胞間及び細胞内投与に有益な効果を有するようなものが含まれる。しかしながら、本発明の器具は、好適な実施例において植物へ除草剤を供給するために使用される。
【0022】
穿刺する生物の表面は:
1.化学薬品の種類と、
2.供給面と、
3.化学薬品が供給される生物組織へのアクセスと、
を含む要素に依存することが好ましい。
化学薬品は、地衣コケもしくは他の動物種を含む動物、植物又は他の生物へ供給できる。
【0023】
本発明の器具は、穿刺部品を化学薬品でコーティングするために、穿刺部品が部分的に化学薬品リザーバに進入可能であることに基づく。これらの穿刺部品は覆われて、植物組織などの生物を穿刺するために使用され、化学薬品を植物の内部組織へ供給する。
【0024】
好適な実施例では、1又はそれ以上の穿刺部品が化学薬品リザーバへ進入することによって、化学薬品が1又はそれ以上の穿刺部品へ実質的に一定量供給される。
【0025】
この実施例では、穿刺部品のみが化学薬品で覆われるので、化学薬品が供給される際に、生物の表面へ供給される化学薬品はほとんど又は全くない。この方法によって、化学薬品が洗い流される可能性は少なくなり、生物に使用される化学薬品はほぼ全て、生物の内部組織へ送られて最大の効果を得ることができる。
【0026】
さらなる好適な実施例では、化学薬品リザーバは、化学薬品リザーバ内に収容される化学薬品を封入するように通常密閉される本体部を具える。化学薬品リザーバ内に収容される化学薬品は、様々な好適な種類の調合物でもよい。例えば、固体、液体、懸濁液、ペースト又はゲル剤などが、本発明に係る使用に適しているものとして考えられる。好ましくは、さらに、本体部は、化学薬品リザーバ内に収容される化学薬品に対して、十分な不浸透性を有する。
【0027】
さらに好ましくは、穿刺部品は、化学薬品リザーバ内に配置されており、1又はそれ以上の穿刺部品は、通常、化学薬品で覆われる。さらに、好ましくは、1又はそれ以上の前記穿刺部品を前記化学薬品リザーバの表面から引っ込めることによって、前記化学薬品リザーバは再び密閉される。さらに好ましくは、穿刺部品は、リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われる。本体部は、化学薬品を予め充填したカートリッジを具えることが好ましい。予め充填されたカートリッジは、使い捨てできる。この予め充填されたカートリッジは、不注意な消費者が有毒な除草剤を除草剤容器に充填及び再充填するということに関する問題を克服するものである。
【0028】
さらに好適な実施例では、化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のバルブを具える。バルブは、任意の種類にすることができる。さらに、穿刺部品が進入していないとき、化学薬品リザーバを密閉するようにバルブは閉じた位置へ付勢されている。さらに、1又はそれ以上の穿刺部品が、バルブと密着して進入する場合に、密閉状態が化学薬品リザーバに作り出されることが好ましい。
【0029】
さらに、穿刺部品は、バルブが化学薬品リザーバ内へ入る際に、清浄にされることが好ましい。さらに、穿刺部品は、化学薬品で覆われた状態で、バルブを介して化学薬品リザーバから出る。さらに、穿刺部品は、バルブが化学薬品リザーバ内へ再び入る際に、再び清浄にされることが好ましい。
【0030】
好ましくは、穿刺部品は、化学薬品リザーバを具える第2部材に回動可能に取り付けられた第1部材から隆起している。これは、特に、器具の取扱と使用を準備しやすくする。第1及び第2部材は、1又はそれ以上の回動点を通じて取り付けられ、これらの回動点は、器具が、例えば、1又はそれ以上の回動点が第1及び第2部材の端部の中間に配置される「はさみ」型の構造又は第1及び第2部材の一の端部に近接して配置される「トング」として構成されるように配置される。
【0031】
好ましくは、第1及び第2部材は、取っ手を具え、取っ手は、1又はそれ以上の穿刺部品と化学薬品リザーバが進入するように動く。使用の際、ユーザは、これらの取っ手を穿刺部品と化学薬品リザーバが進入および/または離脱するように操作する。取っ手は、回動点の位置に対応した第1及び第2部材に沿った場所へ配置される。例えば、回動点の位置により、器具が「トング」型の構造を構成する場合、取っ手は、回動点及び穿刺部品又は化学薬品リザーバの中間で第1および/または第2部材に設置されていることが好ましい。代替的には、回動点の位置により、器具が「はさみ」型の構造を構成する場合、取っ手は、各部材の端部に近接して設置され、回動点は、取っ手および穿刺部品又は化学薬品リザーバの中間にある。
【0032】
生物などへの対象物に対する化学薬品リザーバの結合は、さらに、穿刺部品との進入によって促進され、二次的な密閉機能が作り出され、化学薬品が環境中へ損失する可能性が減る。本発明は、一定の環境状態でこのような密閉性のない従来技術に対して有利に機能し、一方でこの密閉性は、従来技術を越えたさらに有利な利点を提供する。
【0033】
本発明の第2の形態では、1又はそれ以上の穿刺部品が化学薬品リザーバ内に配置され、1又はそれ以上の穿刺部品は、通常、化学薬品で覆われ;1又はそれ以上の穿刺部品は、化学薬品を生物へ供給するために、化学薬品リザーバから外側へ延在し、化学薬品リザーバを再度密閉するために化学薬品リザーバ内へ引き戻される。
【0034】
好ましくは、本発明の第2の形態の器具は、さらに、アクチュエータを具え、アクチュエータの動作によって、穿刺部品は伸長して、化学薬品リザーバから引き出される。さらに好適な実施例では、アクチュエータは直立した取っ手を具え、アクチュエータの動作は、取っ手の長軸に沿って力を加えることを含む。
【0035】
好ましくは、本発明の第2の形態の器具は、さらに、1又はそれ以上の穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のガスケットを具える。ガスケットを任意のものすることができる。好ましくは、また、1又はそれ以上の穿刺部品がガスケットと密着して進入するときに、化学薬品リザーバに密閉が作り出される。
【0036】
さらに好ましくは、穿刺部品は、ガスケットが化学薬品リザーバ内へ入る際に、清浄にされる。さらに、好ましくは、穿刺部品は、化学薬品で覆われた状態で、ガスケットを介して化学薬品リザーバから出る。さらに、好ましくは、穿刺部品は、ガスケットが化学薬品リザーバ内へ再び入る際に、再び清浄にされる。
【0037】
本発明は、1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用する生物に化学薬品を供給する方法において:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を前記生物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から前記生物内へ放出するステップと;
を具える方法を提供する。
【0038】
好ましくは、本発明の一の形では、リザーバと穿刺部品との間に生物が散在して、ピアス面が生物の面にある場合に、化学薬品を穿刺部品から生物へ供給する。
【0039】
好ましくは、本発明の別の形では、リザーバ内へと付勢されている穿刺部品が、リザーバから生物内へ外側へ延在するように力をかけられているときに、化学薬品が供給される。
【0040】
また、本発明は、植物に化学薬品を供給する器具を提供し、当該器具は:
a)植物を穿刺して、化学薬品を植物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具え、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに連結可能であり、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給される。
【0041】
本発明は、さらに、1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用する植物に化学薬品を供給する方法において:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を植物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から植物内へ放出するステップと;
を具える方法を提供する。
【0042】
また、本発明は、さらに、動物に化学薬品を供給する器具を提供し、当該器具は:
a)動物を穿刺して、化学薬品を動物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具え、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに連結可能であり、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給される。
【0043】
本発明は、また、1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用する動物に化学薬品を供給する方法において:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を動物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から動物内へ放出するステップと;
を具える方法を提供する。
【0044】
明細書を通して文脈上必要とされない限り、言葉「具える(include)」又は変化形「具える(includes)」や「具えている(including)」などは、上述した部品や完成体、部品のグループ、複数の完全体を含むことを示唆するものであり、他の様々な部品や、完成体、部品のグループ、複数の完全体を除外するものではない。
【0045】
ここまで、本発明に関係する一般概念を簡単に記載しており、ここからは、本発明の化学薬品アプリケータの例示としての好適な実施例は、図面を参照して記載されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
以下の記述は、特定の実施例の説明のみを目的としており、上述したことを限定する意図はないことを理解されるべきである。
【0047】
「組織体(organism)」及び「生物(living organism)」は、チェンバーズオンラインリファレンス(Chambers Online Reference)によって規定される、「植物、動物、真菌、細菌などの成長及び繁殖できるすべての生体構造」を包含するものとして使われる。
【0048】
穿刺される生物の表面は:
1.化学薬品の種類と、
2.それが使用される内部組織の種類を含む要素に依存することが好ましい。
植物の表面など供給される表面には、地衣やコケ、動物種への使用を含む様々な面が含まれることが考慮される。
【0049】
本発明の器具は、部分的に、化学薬品によって穿刺部品が覆われるようにするために、化学薬品リザーバに進入可能な穿刺部品に基づく。これらの穿刺部品が覆われて、植物組織などの生物組織を穿刺することによって化学薬品を供給する。
【0050】
化学薬品という言葉は、除草剤、殺菌剤、成長調整剤、肥料、遺伝物質、薬剤/医薬品、DNA及びRNAなどの小さいアミノ酸鎖、ホルモン、フェルモン、ウィルス、及び生物への細胞間及び細胞内投与に有益な効果を有することを意図する様々な他の物質を含むものとして使用される。
【0051】
記載された好適な実施例は、好ましい植物の間に散在する対象である有害な雑草へ除草剤を供給するために使用される。従って、記載された実施例は、複数の化学薬品リザーバと、穿刺部品とを説明する。しかしながら、当業者によって他の装置が考慮されてもよい。例えば、複数の穿刺部品と複数の化学薬品リザーバを1の化学薬品リザーバと1の付属の穿刺部品のみに減らすことで、対象となる魚や哺乳類、家禽などの海洋又は動物の生体へ特定の化学薬品を投与できる好適な実施例にすることができる。
【0052】
生物に化学薬品を供給する器具において、当該器具は:
a)前記生物の表面に穿刺して、前記生物の内部組織へ前記化学薬品を導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバとを具え;
c)前記1又はそれ以上の穿刺部品がある方法でリザーバに入り、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給される。
【0053】
また、上記のように、本発明の一の好適な実施形態では、1又はそれ以上の穿刺部品の化学薬品リザーバへの進入によって、化学薬品が、実質的に、化学薬品リザーバから1又はそれ以上の穿刺部品のみに放出され、1又はそれ以上の穿刺部品を化学薬品リザーバから離脱することによって、化学薬品リザーバは再度密閉される。本発明のこの形の特に好適な実施例を図1に示す。
【0054】
この実施例では、化学薬品アプリケータ100は、ここから外側へ延在する複数の穿刺部品120を具える第1部材110を具える。これらの穿刺部品120は、生物の表面を穿刺して、生物の内部組織へ化学薬品を導入する。化学薬品アプリケータ100は、さらに、除草剤など化学薬品を収容する化学薬品リザーバ140を具える第2部材130を具える。化学薬品リザーバ140はモジュール式であり、この中の化学薬品を使い切った場合、化学薬品リザーバを第2部材130から取り外して交換することができる。この方法によれば、化学薬品アプリケータ100を使用するために、化学薬品を別の容器から化学薬品リザーバ130内へ移す必要がない。従って、ユーザや他の非対象生物又は動物が、化学薬品に曝される機会をさらに減らすことができる。
【0055】
好ましくは、第1部材110は、穿刺部品120を化学薬品リザーバ140に進入および/または離脱させるように第2部材130に回動可能に取り付けられる。
【0056】
特に好適な実施例では、図1に示されるように、第1部材110と第2部材130は、回動点150を中心に互いに連結されている。回動点150によって、第1部材110と第2部材130は、相対的に動いて、穿刺部品120と化学薬品リザーバ140は、進入および/または離脱する。この実施例では、回動点は、第1部材110と第2部材130の中間に配置され、器具は「はさみ」構造を構成する。
【0057】
上記のように、第1のおよび/または第2部材(110、130)は、好ましくはさらに取っ手を具え、ユーザは、穿刺部品120を化学薬品リザーバ140に進入および/または離脱させるように取っ手を操作する。
【0058】
例えば、図1の特定の好適な実施例を参照すると、それぞれ第1部材110及び第2部材120はさらに、取っ手160を具える。これらの取っ手を一緒に動かすと、穿刺部品120と化学薬品リザーバ140が互いの方向へ動いて最終的に互いに進入し、取っ手160を引き離すと、穿刺部品120と化学薬品リザーバ140が解除され分離するようにこれらの取っ手は配設されている。
【0059】
生物に化学薬品を供給するために、最初に取っ手160を離れるように動かして、穿刺部品120を化学薬品リザーバ140から分離する。次に、対象生物を分離された穿刺部品120と化学薬品リザーバ140の間に配置する。生物が適所に配置されたら、取っ手160を一緒に動かして、穿刺部品120で生物を穿刺し、最終的には、化学薬品リザーバ140に進入するようにする。この進入プロセスはまた、穿刺部品が環境に曝されることを減らす第2の密閉機能の役割を果たす。
【0060】
上記のように、第1部材110の穿刺部品120は、リザーバ140から穿刺部品120上へ化学薬品を放出するように第2部材130の化学薬品リザーバ140に進入可能である。
【0061】
さらに好ましくは、化学薬品リザーバ140は、1又はそれ以上の穿刺部品120の化学薬品リザーバ140への進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のバルブを具える。特に好適な実施例では、図2に示すように、化学薬品リザーバは、化学薬品リザーバ140の内部面に対し設置されてその着座位置へ付勢されている複数のバルブ210を具える。穿刺部品120がバルブ210に進入すると、バルブ210は着座しない状態となり、化学薬品リザーバ140の内部へ押し戻される。バルブ210が着座しない状態になると、化学薬品リザーバ140から化学薬品が出て、穿刺部品120を覆う。そして、穿刺部品120は、化学薬品で覆われた状態で前記バルブを介して前記化学薬品リザーバ140から出る。
【0062】
穿刺部品120が覆われると、取っ手160は引き離されて、穿刺部品120は化学薬品リザーバのバルブ210から離脱する。穿刺部品120が離脱すると、バルブ210は再び着座して、さらに化学薬品が化学薬品リザーバ140から漏れないようにする。取っ手160がさらに離れると、穿刺部品120は生物組織を通って引き戻され、覆われた状態の穿刺部品120に付着した化学薬品を生物の内部組織へ供給する。
【0063】
生物組織を通って引き出された後に穿刺部品120に残っている化学薬品は、さらに、分離した第1部材110と第2部材120の間に生物組織を配置して、取っ手160を再び引き合わせることによって、同じ生物か異なる生物へ再び使用してもよい。この動作によって、これらが上記のように化学薬品リザーバ140のバルブ210に結合すると、最終的には、さらなる化学薬品が穿刺部品120に供給される。
【0064】
穿刺部品120は、前記バルブを化学薬品リザーバ140内へ再び入れる際に清浄にされる。この清浄は、穿刺部品120をバルブに沿って拭い取るおよび/または前記バルブが化学薬品リザーバ140内へ入る際に、穿刺部品120にわたって殺菌物質をすりのばすことによって達成される。
【0065】
この清浄および再清浄は、ユーザが、穿刺部品120を化学薬品リザーバ140に進入および/または離脱させるように取っ手を操作するときに穿刺部品が拭かれることによって達成される。
【0066】
さらに好ましくは、化学薬品「リザーバ」140は、対象生物内へ放出される化学薬品を予め充填した「カートリッジ」からなる。「リザーバ」と「カートリッジ」との違いは、リザーバは、対象化学薬品を「供給」と「放出」することができる。この装置で「カートリッジ」は、「放出」することのみできる。
【0067】
本発明の第2の形態では、1又はそれ以上の穿刺部品が、通常は化学薬品で覆われており;この1又はそれ以上の穿刺部品が化学薬品を生物へ供給すべく化学薬品リザーバから外側へ延在するとともに化学薬品リザーバを密閉すべく化学薬品リザーバ内へ引き戻されるように、1又はそれ以上の穿刺部品が化学薬品リザーバ内に配置されている。本発明のこの第2の形態の特に好適な実施例は、図3を参照して示されている。
【0068】
この実施例では、化学薬品アプリケータ300は、連結第1部材320と第2部材330から形成される化学薬品リザーバ310を具える。第1部材320と第2部材330は、化学薬品リザーバ310を拡大構造(パネルA)か圧縮構造(パネルB)のいずれかにするように相対的に動くことができる。第1部材及び第2部材は、化学薬品リザーバ310を拡大構造に配置するようにばね340によって付勢されている。
【0069】
化学薬品リザーバ320は、取っ手342の長軸に沿って力を加えることによって圧縮構造へと圧縮される。この力によって、第1部材320及び第2部材330は相対的に動き、ばね340は圧縮される。取っ手342は、ボールジョイント344によって第2部材330に連結されており、これにより取っ手を化学薬品リザーバ320に対してある範囲の角度を付けて配置することができる。
【0070】
第1部材310は、化学薬品リザーバが拡大構造にあるときに、化学薬品リザーバ310の内部へ延在する複数の穿刺部品350を具える。この構造では、化学薬品リザーバ310は密閉された状態であり、穿刺部品350は化学薬品リザーバ310中に入っている化学薬品で覆われる。第2部材は、各穿刺部品に対向して配置された複数の穴360を具える。各穴360は、化学薬品が穴360を通って化学薬品リザーバ310の外へ漏れないようにするために、凹面のゴムガスケット370を具える。
【0071】
化学薬品リザーバ310が圧縮構造にされる場合、穿刺部品350は、通常時に化学薬品リザーバ310を密閉している凹面ゴムガスケット370を貫通する。穿刺部品がゴムガスケット370を通過すると、ガスケットが穿刺部品350の表面に付着した化学薬品をほとんど拭い取る。しかしながら、穿刺部品350は、複数の縦溝352を具える。穿刺部品350がゴムガスケット370を通過するときに、これらの溝352によって穿刺部品350上の化学薬品の一部が保持される。この構造により、穿刺部品350は、この溝352の中の化学薬品を保持した状態で化学薬品リザーバ310から出て、化学薬品を生物へ供給するように構成されている。それゆえ、穿刺部品350は、化学薬品で覆われた状態で、前記ガスケット370を介して前記化学薬品リザーバ310から出る。
【0072】
化学薬品リザーバ310はまた、ハウジング380内に配置されてもよい。このハウジング380は、化学薬品リザーバ310の穴に対応する一連の穴を具えており、穿刺部品350は、化学薬品リザーバがハウジング380内にあるとき、化学薬品リザーバ310から出ることができる。この実施例では、ハウジング380は、取っ手342を第2部材330に連結することができる背面の穴382を具える。この方法により、化学薬品リザーバ310をハウジング380内に保持しつつ化学薬品リザーバ310を圧縮構造へと圧縮することができる。この実施例では、ハウジング380はさらに、化学薬品リザーバ310がハウジング380内へ摺動するための開口を具える。化学薬品リザーバ350は、1又はそれ以上の玉軸受移動止め386によって、ハウジング内で保持される。
【0073】
使用するときには、本発明の第2の形態の器具は、化学薬品リザーバ310が地面に近接して、取っ手342がここから上へ延在した状態で直立に保持される。ユーザは、取っ手342を把持して、器具を広葉の雑草やじゅうたん状の雑草などの生物へ運ぶ。次いで、器具を生物上に配置する。器具を生物上に配置したら、ユーザは取っ手342の長さに沿って力を加え、上述のように、化学薬品リザーバ310を圧縮することで、穿刺部品350は上述したように伸長する。伸長した穿刺部品350は、生物組織を貫通して、化学薬品をこの中へ送りこむ。取っ手342にかけた力を解放することによって、ばね340が化学薬品リザーバ310を拡大構造へ付勢し、さらに、穿刺部品350を化学薬品リザーバ310内へ引き戻す。
【0074】
穿刺部品350は、前記ガスケット370を貫いて前記化学薬品リザーバ310内へ入る際に清浄にされる。さらに、穿刺部品350は、化学薬品リザーバ310が再び入る際に再び清浄にされる。この清浄や再清浄は、穿刺部品がガスケット370に沿って拭き取られる、および/または前記ガスケットが化学薬品リザーバ310内へ入る際に、穿刺部品350にわたって殺菌物質がすりのばされることによって達成される。清浄及び再清浄のサイクルは、取っ手342の長さに沿って力をかけ、続いて力を解放して穿刺部品350を化学薬品リザーバ310内へ引き戻すユーザのサイクルによる。
【0075】
除草剤を使用する好適な実施例では、化学薬品クラスプ面は、4乃至5センチ四方程度の小さいものであり、9乃至16個の穿刺部品の間に組み込まれている。しかしながら、上限及び下限はほとんど制限されず、限定しないが化学薬品の種類や形状、植物の種類などを含む要因によって決定される最適な大きさでかなり異ならせることができる。
【0076】
図4に例示として示す植物又は動物を含む生物に化学薬品を供給する方法は、1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具えており:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を前記動物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から前記動物内へ放出するステップと;
を具える。
【0077】
本発明の第1の実施例に従って、穿刺部品とリザーバとを収容している部材の間に生物があるときに、穿刺部品から植物や動物、生物へ化学薬品を送達する方法が行われる。穿刺部品のピアス面が動物面に在るようにして、部材は互いに力を作用させる。ここで、部材の面の部分が生物に密着し、薄い植物のときには、穿刺部品が植物を貫通して化学薬品リザーバ内へ延在し、穿刺部品はリザーバ中に収容された化学薬品で覆われる。続いて、部材が離されて、穿刺部品が生物を通り抜けて戻り、化学薬品が穿刺部品から生物の体内組織内へ放出される。このサイクルは、穿刺部品上へ化学薬品を再度供給することで繰り返すことができる。
【0078】
生物組織が厚すぎて、穿刺部品が完全に組織を貫通することができない場合にも、同じサイクルを繰り返すことができる。部材間に生物をない状態で部材を閉じると、穿刺部品は、化学薬品リザーバ中に収容された化学薬品で覆われる。穿刺部品を覆い、部材を開いて、動物や植物などの生物に再び近づけて、部材間に配置させて、部材を閉じるように力をかけて、再び覆われた穿刺部品を生物組織内へ挿入することによって化学薬品を供給することができる。
【0079】
体内組織が厚すぎて、穿刺部品が化学薬品リザーバに進入できない場合には、穿刺部品を再び覆うサイクルを再び繰り返せばよく、すなわち、部材を解放して生物を部材の間から退かせる。そうすることで、穿刺部品とリザーバを連結させて、穿刺部品を化学薬品で再び覆うことができる。
【0080】
図5に例示として示す、図3に示した本発明の実施例に従った化学薬品を供給する方法は、通常、リザーバ内へと付勢されている穿刺部品を、リザーバから動物の接触面の下の組織内へ向けて外側へ延在させることによって、化学薬品を供給することができる。
【0081】
本発明が、例えば、小規模の家庭内農園や苗を植える場合などに使用される手で操作できる実施例を包含していることは明らかである。しかしながら、本発明は、また、例えば、圃場や広範囲な農業、水産養殖アプリケーションなどで使用される大きいスケールで、任意に自動化された実施例を包含すると理解されるべきである。さらに、本発明は、また、自動化された雑草検出システムと連結させて使用することもできる(例として、Steward and Tian発行、Transactions of the ASAE42(6):1897−1910,1999)。
【0082】
植物アプリケーションが、ここに例示として開示されている一方、当業者は、本発明が植物組織だけではなく、動物組織や様々な生物組織にも化学薬品を投与できることを理解しうる。当業者は、さらに、ここに開示した発明は、ここに具体的に開示されたものの他に変更や修正を成しうることができると理解しうる。本発明は、全てのこのような変更や修正を含むものであると理解されるべきである。本発明は、また、この明細書中で参照されるか示された全てのステップや機能を個々に、又は共同していくつかかすべてを組み合わせた2又はそれ以上のステップや機能を具える。
【0083】
また、ここに使用されている単一の形「一つの(a)」、「一つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈が既に別の方法を規定していない限り、複数の態様を含むことに注意されなければならない。例えば、「穿刺部品(a piercing element)」は、単一の部品でも、複数の部品でもよい。
【0084】
さらに、特許出願は、例えば、本件出願の優先権を主張するか、分割出願であることを主張して、および/または継続出願であることを主張して、本件出願に基づきオーストラリア又は海外で出願されてもよい。本件出願の請求の範囲は、例示としてのみ提供され、どのような将来的なアプリケーションで主張される範囲を限定する意図ではないことを理解されるべきである。また、本件出願の請求の範囲は、ここで記述した固有の発明であると限定して(又は、他の解釈を除外して)理解されるべきでもない。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、本発明の一の好適な実施例に係る化学薬品アプリケータの断面図を示す。
【図2】図2は、図1に示した化学薬品アプリケータの化学薬品リザーバにおけるバルブの拡大断面図を示す。
【図3】図3は、本発明の別の好適な実施例に係る化学薬品アプリケータの断面図を示す。パネル(a)は、拡大構造における化学薬品アプリケータを示し、パネル(b)は、圧縮構造における化学薬品アプリケータを示す。
【図4】図4は、一例として、図1に示す発明の第1実施例のフローチャートを示す。
【図5】図5は、一例として、図3に示す発明の別の実施例のフローチャートを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物に化学薬品を供給する器具において、前記器具が:
a)前記生物に穿刺して、前記化学薬品を前記生物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具える器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに入り、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給されることを特徴とする器具。
【請求項2】
請求項1に記載の器具において、前記化学薬品リザーバが、当該化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品を封入するように通常密閉される本体部を具えることを特徴とする器具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の器具において、前記本体部は、前記化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品に対して、十分な不浸透性を有することを特徴とする器具。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内に配置されており、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、通常、前記化学薬品で覆われることを特徴とする器具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品を前記化学薬品リザーバの表面から引っ込めることによって、前記化学薬品リザーバが再び密閉されることを特徴とする器具。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項7】
請求項2乃至6のいずれか1項に記載の器具において、前記本体部が、前記化学薬品を予め充填したカートリッジを具えることを特徴とする器具。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のバルブを具えることを特徴とする器具。
【請求項9】
請求項7に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が、前記バルブと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記バルブを前記化学薬品リザーバ内へ入れる際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、化学薬品で覆われた状態で、前記バルブを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内へ前記バルブを再び入れる際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記化学薬品リザーバを具える第2部材に回動可能に取り付けられた第1部材から隆起していることを特徴とする器具。
【請求項14】
請求項13に記載の器具において、前記第1部材及び前記第2部材は、取っ手を具え、当該取っ手は、1又はそれ以上の前記穿刺部品と前記化学薬品リザーバが周期的に進入するように動くことを特徴とする器具。
【請求項15】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の器具が、アクチュエータを具え、当該アクチュエータの動作によって、前記穿刺部品が伸長して前記化学薬品リザーバから引き出されることを特徴とする器具。
【請求項16】
請求項15に記載の器具において、前記アクチュエータは、直立した取っ手を具え、前記アクチュエータの動作は、前記取っ手の長軸に沿って力を加えることを含むことを特徴とする器具。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のガスケットを具えることを特徴とする器具。
【請求項18】
請求項15乃至17のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項19】
請求項15乃至18のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ入る際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、化学薬品で覆われた状態で、前記ガスケットを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項21】
請求項15乃至20のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ再び入る際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項22】
請求項15乃至21のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項23】
請求項15乃至22のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項24】
生物に化学薬品を供給する方法において、前記方法が、1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用しており:
g)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
h)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
i)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
j)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
k)前記穿刺部品を前記生物に通すステップと;
l)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から前記生物内へ放出するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記生物が散在して、ピアス面が前記生物の面にある場合に、前記化学薬品を前記穿刺部品から前記生物へ供給することを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記生物があり、接触面の間に密着が作り出されているときに、前記化学薬品の供給が行われることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項24に記載の方法において、前記リザーバ内へと付勢されている前記穿刺部品が、前記リザーバから前記生物内へ外側へ延在するように力をかけられているときに、前記化学薬品が供給されることを特徴とする方法。
【請求項28】
植物に化学薬品を供給する器具において、当該器具は:
a)前記植物を穿刺して、前記化学薬品を前記植物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具え、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに連結可能であり、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給されることを特徴とする器具。
【請求項29】
請求項28に記載の器具において、前記化学薬品リザーバが、当該化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品を封入するように通常密閉される本体部を具えることを特徴とする器具。
【請求項30】
請求項28又は29に記載の器具において、前記本体部は、前記化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品に対して、十分な不浸透性を有することを特徴とする器具。
【請求項31】
請求項28乃至30のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内に配置されており、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、通常、前記化学薬品で覆われる
ことを特徴とする器具。
【請求項32】
請求項28乃至31のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品を前記化学薬品リザーバの表面から引っ込めることによって、前記化学薬品リザーバが再び密閉される
ことを特徴とする器具。
【請求項33】
請求項28乃至32のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項34】
請求項29乃至33のいずれか1項に記載の器具において、前記本体部が、前記化学薬品を予め充填したカートリッジを具えることを特徴とする器具。
【請求項35】
請求項28乃至34のいずれか1項に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のバルブを具えることを特徴とする器具。
【請求項36】
請求項35に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が、前記バルブと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項37】
請求項28乃至36のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記バルブを前記化学薬品リザーバ内へ入れる際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項38】
請求項28乃至37のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、化学薬品で覆われた状態で、前記バルブを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項39】
請求項28乃至38のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内へ前記バルブを再び入れる際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項40】
請求項28乃至39のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記化学薬品リザーバを具える第2部材に回動可能に取り付けられた第1部材から隆起していることを特徴とする器具。
【請求項41】
請求項40に記載の器具において、前記第1部材及び前記第2部材は、取っ手を具え、当該取っ手は、1又はそれ以上の前記穿刺部品と前記化学薬品リザーバが周期的に進入するように動くことを特徴とする器具。
【請求項42】
請求項28乃至34のいずれか1項に記載の器具が、アクチュエータを具え、当該アクチュエータの動作によって、前記穿刺部品が伸長して前記化学薬品リザーバから引き出される
ことを特徴とする器具。
【請求項43】
請求項42に記載の器具において、前記アクチュエータは、直立した取っ手を具え、前記アクチュエータの動作は、前記取っ手の長軸に沿って力を加えることを含むことを特徴とする器具。
【請求項44】
請求項42又は43に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のガスケットを具えることを特徴とする器具。
【請求項45】
請求項42乃至44のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項46】
請求項42乃至45のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ入る際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項47】
請求項42乃至46のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、化学薬品で覆われた状態で、前記ガスケットを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項48】
請求項42乃至47のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ再び入る際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項49】
請求項42乃至48のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項50】
請求項42乃至49のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項51】
1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用する植物に化学薬品を供給する方法において:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を植物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から前記植物内へ放出するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項51に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記植物が散在して、ピアス面が前記植物の面にある場合に、前記化学薬品を前記穿刺部品から前記植物へ供給することを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記植物があり、接触面の間に密着が作り出されているときに、前記化学薬品の供給が行われることを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項51に記載の方法において、前記リザーバ内へと付勢されている前記穿刺部品が、前記リザーバから前記生物内へ外側へ延在するように力をかけられているときに、前記化学薬品が供給されることを特徴とする方法。
【請求項55】
動物に化学薬品を供給する器具において、当該器具は:
a)前記動物を穿刺して、前記化学薬品を前記動物内へ導入するための1又はそれ以上の穿刺部品と;
b)前記化学薬品を収容するための化学薬品リザーバと;
を具え、前記1又はそれ以上の穿刺部品が1又はそれ以上の前記リザーバに連結可能であり、前記化学薬品が1又はそれ以上の前記穿刺部品へ実質的に一定量供給されることを特徴とする器具。
【請求項56】
請求項55に記載の器具において、前記化学薬品リザーバが、当該化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品を封入するように通常密閉される本体部を具えることを特徴とする器具。
【請求項57】
請求項55又は56に記載の器具において、前記本体部は、前記化学薬品リザーバ内に収容される前記化学薬品に対して、十分な不浸透性を有することを特徴とする器具。
【請求項58】
請求項55乃至57のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内に配置されており、1又はそれ以上の前記穿刺部品は、通常、前記化学薬品で覆われる
ことを特徴とする器具。
【請求項59】
請求項55乃至58のいずれか1項に記載の器具において、1又はそれ以上の前記穿刺部品を前記化学薬品リザーバの表面から引っ込めることによって、前記化学薬品リザーバが再び密閉されることを特徴とする器具。
【請求項60】
請求項55乃至59のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項61】
請求項55乃至60のいずれか1項に記載の器具において、前記本体部が、前記化学薬品を予め充填したカートリッジを具えることを特徴とする器具。
【請求項62】
請求項55乃至61のいずれか1項に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のバルブを具えることを特徴とする器具。
【請求項63】
請求項62に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が、前記バルブと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項64】
請求項55乃至63のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記バルブを前記化学薬品リザーバ内へ入れる際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項65】
請求項55乃至64のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、化学薬品で覆われた状態で、前記バルブを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項66】
請求項55乃至65のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記化学薬品リザーバ内へ前記バルブを再び入れる際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項67】
請求項55乃至66のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記化学薬品リザーバを具える第2部材に回動可能に取り付けられた第1部材から隆起していることを特徴とする器具。
【請求項68】
請求項67に記載の器具において、前記第1部材及び前記第2部材は、取っ手を具え、当該取っ手は、1又はそれ以上の前記穿刺部品と前記化学薬品リザーバが周期的に進入するように動くことを特徴とする器具。
【請求項69】
請求項55乃至61のいずれか1項に記載の器具が、アクチュエータを具え、当該アクチュエータの動作によって、前記穿刺部品が伸長して前記化学薬品リザーバから引き出されることを特徴とする器具。
【請求項70】
請求項69に記載の器具において、前記アクチュエータは、直立した取っ手を具え、前記アクチュエータの動作は、前記取っ手の長軸に沿って力を加えることを含むことを特徴とする器具。
【請求項71】
請求項70又は71に記載の器具において、前記化学薬品リザーバは、1又はそれ以上の前記穿刺部品の進入に応答して開動作可能な1又はそれ以上のガスケットを具えることを特徴とする器具。
【請求項72】
請求項70乃至72のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項73】
請求項70乃至73のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ入る際に、清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項74】
請求項70乃至74のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、化学薬品で覆われた状態で、前記ガスケットを介して前記化学薬品リザーバから出ることを特徴とする器具。
【請求項75】
請求項70乃至75のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品は、前記ガスケットから前記化学薬品リザーバ内へ再び入る際に、再び清浄にされることを特徴とする器具。
【請求項76】
請求項70乃至76のいずれか1項に記載の器具において、前記穿刺部品が、前記リザーバ内へ再び入る際に、化学薬品で再び覆われることを特徴とする器具。
【請求項77】
請求項70乃至77のいずれか1項に記載の器具において、前記1又はそれ以上の穿刺部品が前記ガスケットと密着して進入するときに、前記密閉が前記化学薬品リザーバに作り出されることを特徴とする器具。
【請求項78】
1又はそれ以上の穿刺部品と、1又はそれ以上の化学薬品リザーバとを具える器具を使用する動物に化学薬品を供給する方法において:
a)前記化学薬品リザーバ内に前記化学薬品を収容するステップと;
b)前記化学薬品リザーバ内に前記穿刺部品を配置するステップと;
c)前記穿刺部品が化学薬品で覆われるように前記リザーバ内で前記穿刺部品へ前記化学薬品を供給するステップと;
d)化学薬品で覆われた前記穿刺部品が前記リザーバから出るステップと;
e)前記穿刺部品を動物に通すステップと;
f)前記化学薬品を化学薬品で覆われた前記穿刺部品から前記動物内へ放出するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項79】
請求項78に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記動物が散在して、ピアス面が前記動物の面にある場合に、前記化学薬品を前記穿刺部品から前記動物へ供給することを特徴とする方法。
【請求項80】
請求項79に記載の方法において、前記リザーバと前記穿刺部品との間に前記動物があり、接触面の間に密着が作り出されているときに、前記化学薬品の供給が行われることを特徴とする方法。
【請求項81】
請求項80に記載の方法において、前記リザーバ内へと付勢されている前記穿刺部品が、前記リザーバから前記生物内へ外側へ延在するように力をかけられているときに、前記化学薬品が供給されることを特徴とする方法。
【請求項82】
請求項1乃至54のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が除草剤を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項83】
請求項1乃至54のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が殺菌剤を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項84】
請求項1乃至54のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が成長調整剤を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項85】
請求項1乃至54のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が肥料を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項86】
請求項1乃至81のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が遺伝物質を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項87】
請求項1乃至81のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品が薬剤を含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項88】
請求項55乃至81のいずれか1項に記載の器具及び方法において、前記化学薬品がホルモンを含むことを特徴とする器具及び方法。
【請求項89】
請求項1乃至54のいずれか1項に記載の器具において、前記化学薬品がフェロモンを含むことを特徴とする器具。
【請求項90】
請求項1乃至81のいずれか1項に記載の器具において、前記化学薬品が生物への細胞間及び細胞内投与を必要とする物質を含むことを特徴とする器具。
【請求項91】
添付した図面を参照してここに実質的に記載された化学薬品を供給する器具。
【請求項92】
添付した図面を参照してここに実質的に記載された化学薬品を供給する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−519018(P2009−519018A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544713(P2008−544713)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【国際出願番号】PCT/AU2006/001887
【国際公開番号】WO2007/068045
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(508172166)アリアナ ホールディングス ピーティーワイ エルティーディー (1)
【Fターム(参考)】