化粧品容器
本発明は化粧品容器に関し、本発明による化粧品容器は第1収納部を有する第1ケーシング、前記第1ケーシングと摺動可能に連結されて前記第1収納部を開閉し、第2収納部を有する第2ケーシング、そして前記第2ケーシングと連結して前記第2収納部を開閉する第3ケーシングを含み、前記第2ケーシングを前記第1ケーシングに対して摺動させて前記第1収納部を開けると、同時に前記第3ケーシングも上に上がって前記第2収納部が同時に開かれる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、より詳しくは収納部の開閉が容易な化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧品容器は、コンパクト、アイシャド、ツーウェイケーキ、パウダなどの化粧品とパフを保管して使用者が必要に応じて簡便に化粧品を使用することができる。
【0003】
化粧品の携帯性が良くなることによって、忙しい日常にて、使用者は交通手段を利用しながら、歩行中または他のことをしながら同時に化粧をする場合が多くなっている。
【0004】
しかし、従来の化粧品容器は使用者が化粧品容器を開けて閉じる動作が複雑で、鏡を見ながら化粧をすることも不便であった。そのために、他のことをしながら化粧を同時にすることが難しかった。また、複数の収納部を有する化粧品容器の場合にはそれぞれの収納部をいちいち開けて閉じなければならない不便があった。
【0005】
また、片手のみを利用して化粧品容器を開閉することはほとんど不可能であるので、体の不自由な障害者が利用することも不便であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は前述した問題を解決するためのもので、簡単な操作で便利に開閉することができる化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために本発明による化粧品容器は、第1収納部を有する第1ケーシング、前記第1ケーシングと摺動可能に連結して前記第1収納部を開閉しながら第2収納部を有する第2ケーシング、そして前記第2ケーシングと連結して前記第2収納部を開閉する第3ケーシングを含み、前記第2ケーシングを前記第1ケーシングに対して摺動させて前記第1収納部を開けると、同時に前記第3ケーシングも上に上がって前記第2収納部が共に開かれる。
【0008】
前記第1ケーシングは、下部底部と、前記下部底部の周縁から直立延長された下部側壁部とを含み、前記第2ケーシングは、上部底部と、前記上部底部の周縁から直立延長された上部側壁部とを含み、前記第3ケーシングは、前記第2ケーシングの第2収納部を覆うカバー本体部と、前記カバー本体部の周縁から伸びて前記第2収納部に挿入されるカバー側壁部を含むことができる。
【0009】
前記第3ケーシングのカバー本体部前面には鏡を設けることができる。
【0010】
前記第1ケーシングは第1ガイドレール及び第1ガイドバーをさらに含み、前記第2ケーシングは第2ガイドレール及び第2ガイドバーをさらに含み、前記第1ガイドバーは前記第2ガイドレールと連結し、前記第2ガイドバーは前記第1ガイドレールと連結できる。
【0011】
前記第1ガイドバー及び前記第2ガイドバーは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向を基準に互いに反対する両側に対応してそれぞれ形成できる。
【0012】
前記第2ガイドバーは、前記第2ケーシングの上部底部から前記第1ケーシングの下部側壁部に向かって突き出された突起部と、前記突起部の端部から切曲延長されたフック部とを含むことができる。
【0013】
前記第1ガイドレールは、前記突起部が挿入される突起挿入部と、前記フック部がかかるフック掛かり部とを含むことができる。
【0014】
前記第1ガイドバーは前記第1ケーシングの下部側壁部から前記第2ケーシングの上部底部に向かって突き出された棒部と、前記棒部の端部から前記第2ガイドレールの長さ方向と交差する方向に突出延長された掛かり軸とを含むことができる。
【0015】
前記第2ガイドレールは前記棒部が挿入される棒挿入部と、前記掛かり軸が嵌合される軸ガイド溝とを含むことができる。
【0016】
前記第2ケーシングは、前記第2収納部の内側側面から互いに対向突出した一対の回転軸をさらに含み、前記第3ケーシングは、前記カバー側壁部の一側端部に前記回転軸と連結するように形成された軸収容部をさらに含むことができる。
【0017】
前記第3ケーシングは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向に平行な前記カバー側壁部に形成された乗降レールをさらに含み、前記第1ガイドバーの掛かり軸は、前記第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記乗降レールに連結できる。
【0018】
前記第1ケーシングの第1ガイドバーが前記第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して前記第1収納部が開かれると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に前記第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部も同時に開くことができる。
【0019】
前記第1ケーシングの第1ガイドバーが前記第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して前記第1収納部が閉められると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に前記第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部も同時に閉じることができる。
【0020】
前記第3ケーシングの乗降レールと前記第2ケーシングの上部底部との間の距離は漸進的に変わることができる。
【0021】
前記乗降レールは、前記軸収容部から最も遠い部分が前記上部底部とも最も遠く形成できる。
【0022】
前記乗降レールに連結された前記第1ガイドバーの掛かり軸が前記乗降レールから離脱できるように前記乗降レールの周縁に離脱口が形成されてもよい。
【0023】
前記離脱口は前記乗降レールで前記軸収容部から遠い側の周縁に形成されてもよい。
【0024】
前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部が開かれると、前記鏡は一定の傾斜角を有することができる。
【0025】
前記鏡は、前記第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有することができる。
【0026】
前記第2収納部に収納され、前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとの間に斥力を提供する弾性部材をさらに含むことができる。
【0027】
前記弾性部材は、ねじれコイルスプリングであり得る。
【0028】
前記第3ケーシングは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが互いに摺動する方向に平行な前記カバー側壁部の前記軸収容部から遠い周縁に形成された掛かり溝をさらに含むことができる。
【0029】
前記第1収納部が閉じられた状態で、前記第1ガイドバーの掛かり軸は前記第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記掛かり溝にかかり、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが互いに摺動して前記第1収納部が開かれると、前記掛かり軸が前記掛かり溝で離脱することができる。
【0030】
前記掛かり軸が前記掛かり溝から離脱すると、前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して上に上がり、前記第2収納部を開くことができる。
【0031】
前記第2ケーシングは、前記第2収納部の内側面から突き出されたストッパをさらに含み、前記ストッパは、前記第3ケーシングの回転を制限することができる。
【0032】
前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部が開かれると、前記鏡は一定の傾斜角を有することができる。
【0033】
前記鏡は、前記第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有することができる。
【0034】
前記第1収納部が閉じられた状態で前記第1ケーシングの下部側壁部の一部と、前記下部側壁部の一部に対向する前記第2ケーシングの上部底部の一部とには、それぞれ磁石を設けることができる。
【0035】
前記第2収納部が閉じられた状態で前記第2ケーシングの上部側壁部の一部と、前記上部側壁部の一部に対向する前記第3ケーシングのカバー側壁部の一部にはそれぞれ磁石を設けることができる。
【0036】
前記第1収納部には粉を収納でき、前記第2収納部にはパフを収納できる。
【0037】
したがって、使用者が容易に収納部を開閉することができ、便利に鏡を見ながら化粧することもできる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によると、化粧品容器は、使用者が簡単な動作だけで容易に複数の収納部を開閉することができ、便利に鏡を見ながら化粧することができる。
【0039】
つまり、使用者が第2ケーシングを押して第1ケーシングに対して摺動させると、第1ケーシング内部の第1収納部と第2ケーシング内部の第2収納部が同時に開かれる。したがって、使用者は簡単な動作だけで複数の収納部を同時に開閉できる。
【0040】
また、第2ケーシングの第2収納部を覆う第3ケーシングの前面には鏡が付着される。したがって、化粧品容器に収納された化粧品で使用者が化粧する時だけでなく、化粧をせずに鏡のみ使用する時にも容易である。
【0041】
また、第1収納部及び第2収納部が開かれると第3ケーシングは一定の傾斜角で上に上がる。したがって、化粧品容器に収納された化粧品で化粧をしながら鏡を見ることがさらに便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の実施例による化粧品容器を添付図面を参照して詳しく説明すると次の様である。このような本発明の実施例は単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明がこれに限定されるわけではない。
【0043】
本発明を明確に説明するために説明上不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一な参照符号を付けた。
【0044】
また、説明の前に多様な実施例において同一な構成を有する構成要素に対しては同一な符号を使用して代表的に第1実施例で説明し、その他の実施例では第1実施例と異なる構成についてのみ説明する。
【0045】
図1及び図2は本発明の第1実施例による化粧品ケース100を示す。
【0046】
図1に示すように、化粧品容器100は、第1ケーシング10、第1ケーシング10上に形成された第2ケーシング20、第2ケーシング20上を覆う第3ケーシング30、そして第3ケーシング30の前面に付着された鏡50を含む。
【0047】
図2に示すように、第1ケーシング10は、下部底部11と、下部底部11の周縁から直立延長された下部側壁部12とを含み、これらが形成する第1収納部14を有する。
【0048】
第2ケーシング20は、上部底部21と、上部底部21の周縁から直立延長された上部側壁部22とを含み、これらが形成する第2収納部24を有する。ここで、第2ケーシング20は第1ケーシング10と摺動可能に連結する。このように、第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動されながら、第2ケーシング20の上部底部21が第1ケーシング10の第1収納部14を開閉する。
【0049】
第3ケーシング30は、第2ケーシング20の第2収納部24を覆うカバー本体部31と、カバー本体部31の周縁から伸びて第2収納部24に挿入されるカバー側壁部32を含む。つまり、第3ケーシング30が第2ケーシング20の第2収納部24を覆うと、カバー側壁部32の外側面は上部側壁部22の内側面と対向する。ここで、第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けると、同時に第3ケーシング30も上に上がって第2収納部24が同時に開かれる。また、鏡50は第3ケーシング30のカバー本体部31前面に設けられている。
【0050】
図3及び図4は、それぞれ図1のIII−III及びIV−IVに沿って切断した断面を示す。以下では図3及び図4を参照して第1ケーシング10、第2ケーシング20及び第3ケーシング30の連結構造について詳しく説明する。
【0051】
図3に示すように、第1ケーシング10は、第1ガイドレール15及び第1ガイドバー16をさらに含み、第2ケーシング20は、第2ガイドレール25及び第2ガイドバー26をさらに含む。ここで、第1ガイドバー16は、第2ガイドレール25と連結し、第2ガイドバー26は、第1ガイドレール15と連結する。その結果、第1ケーシング10及び第2ケーシング20は互いに摺動される。
【0052】
また、第1ガイドバー16及び第2ガイドバー26は、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動する方向(以下、X軸方向と言う)を基準に互いに反対になる両側に対応してそれぞれ形成される。つまり、第1ケーシング10の第1収納部14が閉じられた時、第1ガイドバー16及び第2ガイドバー26は、それぞれ第1ガイドレール15及び第2ガイドレール25の互いに異なる両端部に対応して位置する。
【0053】
第2ガイドバー26は第2ケーシング20の上部底部21周縁から第1ケーシング10の下部側壁部12を向かって突き出された突起部261と、突起部261の端部から切曲延長されたフック部262とを含む。つまり、フック部262は、突起部261の端部から突起部261の突出方向及びX軸方向とそれぞれ交差する方向(以下、Y軸方向と言う)に延長される。
【0054】
第1ガイドレール15は、第2ガイドバー26の突起部261が挿入される突起挿入部151と、第2ガイドバー26のフック部262がかかるフック掛かり部252とを含む。また、第1ガイドレール15はX軸方向に長さを有する。
【0055】
第1ガイドバー16は、第1ケーシング10の下部側壁部12から第2ケーシング20の上部底部21周縁に向かって突き出された棒部161と、棒部161の端部から第2ガイドレール25の長さ方向と交差する方向(Y軸方向)に突出延長された掛かり軸162とを含む。
【0056】
第2ガイドレール25は、第1ガイドバー16の棒部161が挿入される棒挿入部251と、第1ガイドバー16の掛かり軸162が嵌合される軸ガイド溝252を含む。そして、第2ガイドレール25は第1ガイドレール15と平行する。
【0057】
このような構成によって、第1ガイドバー16は、第2ガイドレール25に連結して第2ガイドレール25に沿って動き、第2ガイドバー26は、第1ガイドレール15に連結して第1ガイドレール15に沿って動く。したがって、第2ケーシング20は、第1ケーシング10と摺動可能に連結される。
【0058】
図4に示すように、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から互いに対向突出した一対の回転軸27をさらに含む。そして、第3ケーシング30は、カバー側壁部32の一側端部に第2ケーシング20の回転軸27と回転可能に連結するように形成された軸収容部37をさらに含む。したがって、第3ケーシング30は、軸収容部37を中心に回転軸27に対して回転しながら、第2ケーシング20の第2収納部24を開閉する。
【0059】
そして、図3に示すように、第3ケーシング30は、X軸方向と平行なカバー側壁部32に形成された乗降レール35をさらに含む。この時、第1ガイドバー16の掛かり軸162は、第2ガイドレール25の軸ガイド溝252を貫通してその端部が乗降レール35に連結される。
【0060】
図5及び図6は本発明の第1実施例による化粧品容器100の作動状態を示す側面図である。
【0061】
図5及び図6に示すように、第3ケーシング30のカバー側壁部32に形成された乗降レール35と第2ケーシング20の上部底部21との間の距離は漸進的に変わるように形成される。つまり、乗降レール35は、軸収容部37から最も遠い部分で上部底部21との距離も最も遠く形成される。これに反し、軸収容部37から近くなるほど乗降レール35は上部底部21と近くなって軸収容部37近くで再び折れて上部底部21と遠くなる。このように乗降レール35の一部が軸収容部37近くで再び折れることは第3ケーシング30が最大にあがった時に安定的に支持するためである。
【0062】
このような構成によって、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、第3ケーシング30が軸収容部37を中心に回転して上がり、第2収納部24も同時に開かれる。つまり、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が開かれると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が同時に第3ケーシング30の乗降レール35に沿って移動しながら第2収納部24も同時に開かれる。したがって、本発明の実施例による化粧品容器100で第1収納部14が開かれることは、その後直ちに第2収納部24も開かれることを意味する。
【0063】
これに反し、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が閉められると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が同時に第3ケーシング30の乗降レール35に沿って移動しながら第2収納部24も同時に閉じられる。
【0064】
また、乗降レール35に連結された第1ガイドバー16の掛かり軸162が乗降レール35から離脱できるように乗降レール35の周縁に離脱口38が形成される。つまり、第1収納部14が閉じられた状態で離脱口38は乗降レール35の周縁から下側(Z軸方向)へ形成される。そして、離脱口38は軸収容部37から遠い側の周縁に形成される。つまり、第1収納部14が閉じられた状態における第1ガイドバー16の掛かり軸162の位置に対応するように形成される。また、第1収納部14が閉じられた状態で第3ケーシング30を上に上げて第2収納部24のみ開けることもできる。離脱口38は、掛かり軸162が簡単に抜けない程度の大きさを有する。したがって、第3ケーシング30が任意に開くことを防止し、使用者が必要に応じて力を与える時にのみ開くようにできる。
【0065】
また、鏡50が第3ケーシング30のカバー本体部前面に設けられているので、第2収納部24が開かれると、鏡50は一定の傾斜角(θ)に配置される。この時、鏡50が有する傾斜角(θ)は第2ケーシング20の上部底部21に対して30度から70度である。
【0066】
図7を参照して本発明の第1実施例の変形例を説明する。図7は化粧品容器100の側面図を示す。
【0067】
図7に示すように、化粧品容器100は、第1収納部14が閉じられた状態で第1ケーシング10の下部側壁部12の一部と、これに対向する第2ケーシング20の上部底部21の一部とにそれぞれ付着された磁石61,62を含む。つまり、化粧品容器100は、第1収納部14が閉められると、第1ケーシング10の磁石61と第2ケーシング20の磁石62とが互いに吸着して固定され、任意に第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動することにより不要に第1収納部14が開かれることを防止する。使用者は、必要に応じて力を与えて第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けることができる。
【0068】
また、化粧品容器100は、第2収納部20が閉じられた状態で、第2ケーシング20の上部側壁部22の一部と、これに対向する第3ケーシング30のカバー側壁部32の一部とにそれぞれ設けられた追加の磁石63,64をさらに含む。つまり、化粧品容器100は第2収納部24が閉められると第2ケーシング20の磁石63と第3ケーシング30の磁石64とが互いに吸着して固定され、任意に第3ケーシング30が上に上がることにより不要に第2収納部24が開かれることを防止する。使用者は必要に応じて力を与えて第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させると、第1収納部14と共に第2収納部24も開けることができ、第1収納部14は、閉じられた状態で第3ケーシング30のみ上に上げて第2収納部24を開けることもできる。
【0069】
このような本発明の第1実施例による化粧品容器100は、図8に示したように使用することができる。つまり、化粧品容器100は、第1収納部14に粉末化粧品80を収納し、第2収納部24にパフ90を収納する。したがって、使用者が第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けると、第3ケーシング30が同時に上に上がって第2収納部24も開かれる。また、第3ケーシング30が上に上がって第2収納部24が開かれると、第3ケーシング30の前面に設けられた鏡50は一定の傾斜角を有する。つまり、第1収納部14及び第2収納部24が開かれた状態で使用者が容易に鏡50を見ることができる。
【0070】
使用者は簡単な動作で第1収納部14及び第2収納部24を同時に明けることができる。そして、簡単に第2収納部24からパフ90を取り出して第1収納部14の粉末化粧品80で化粧ができる。また、第2収納部24を開きながら第3ケーシング30の前面に設けられた鏡50が所定の傾斜角を有するので、鏡50を見ながら第1収納部14に収納された粉末化粧品80で化粧をすることが非常に容易にある。
【0071】
図9及び図10を参照して本発明の第2実施例による化粧品容器200を説明する。図9及び図10は化粧品容器200の作動状態を示す側面図である。
【0072】
図9及び図10に示すように、化粧品容器200は第1ケーシング10、第2ケーシング20、第3ケーシング30、鏡50、そして弾性部材70を含む。
【0073】
第1ケーシング10は、下部底部11と、下部底部11の周縁から直立延長された下部側壁部12とを含み、これらが形成する第1収納部14を有する。
【0074】
第2ケーシング20は、上部底部21と、上部底部21の周縁から直立延長された上部側壁部22とを含み、これらが形成する第2収納部24を有する。ここで、第2ケーシング20は第1ケーシング10と摺動可能に連結している。このように、第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動されながら、第2ケーシング20の上部底部21が第1ケーシング10の第1収納部14を開閉する。
【0075】
第3ケーシング30は、第2ケーシング20の第2収納部24を覆うカバー本体部31(図2に図示)と、カバー本体部31の周縁から伸びて第2収納部24に挿入されるカバー側壁部32とを含む。つまり、第3ケーシング30が第2ケーシング20の第2収納部24を覆うと、カバー側壁部32の外側面は上部側壁部22の内側面と対向する。ここで、第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させ第1収納部14を開けると、同時に第3ケーシング30も上に上がって第2収納部24が同時に開かれる。そして、鏡50が3ケーシング30のカバー本体部31前面に設けられている。
【0076】
また、第1ケーシング10は、第1ガイドレール15及び第1ガイドバー16をさらに含み、第2ケーシング20は、第2ガイドレール25及び第2ガイドバー26をさらに含む。ここで、第1ガイドバー16は第2ガイドレール25と連結し、第2ガイドバー26は第1ガイドレール15と連結する。第1ケーシング10と第2ケーシング20とが相互摺動されながら第1収納部14が開閉される。
【0077】
また、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から互いに対向突出した一対の回転軸27をさらに含む。そして、第3ケーシング30は、カバー側壁部32の一側端部に第2ケーシング20の回転軸27と回転可能に連結するように形成された軸収容部37をさらに含む。したがって、第3ケーシング30は、軸収容部37を中心に回転軸27に対して回転しながら第2ケーシング20の第2収納部24を開閉する。
【0078】
弾性部材70は、第2収納部24に収納されて第2ケーシング20と第3ケーシング30とを互いに押し出す。つまり、第2ケーシング20と第3ケーシング30との間に斥力を提供する。ここで、弾性部材70としてはねじれコイルスプリングが使用される。つまり、弾性部材70は第2ケーシング20の回転軸27近くに配置され、第3ケーシング30を軸収容部37を中心に回転させて第2収納部27が開かれる方向に加圧する。
【0079】
また、第3ケーシング30は、X軸方向に平行するカバー側壁部32の軸収容部37から遠い周縁に形成された掛かり溝39をさらに含む。そして、第1収納部14が閉じられた状態で第1ガイドバー16の掛かり軸162は第2ガイドレール25の軸ガイド溝252(図4に図示)を貫通して第3ケーシング30の掛かり溝39にかかる。したがって、弾性部材70が第2ケーシング20と第3ケーシング30との間に斥力を与えても、第1収納部14が閉じられた状態で第2収納部24は開かれない。
【0080】
しかし、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、掛かり軸162も第2ガイドレール25に沿って移動する。掛かり軸162は、第3ケーシング30の掛かり溝39から離脱する。したがって、弾性部材70によって第3ケーシング30は軸収容部37を中心に回転して第2収納部24が開かれる。
【0081】
また、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から突き出されたストッパ29をさらに含む。ストッパ29は、第3ケーシング30の回転を制限して第3ケーシング30が一定の傾斜角(θ)を有するようにする。つまり、第2収納部24が開かれた時、第3ケーシング30の前面に付着された鏡50は、第2ケーシング20の上部底部21に対して30度から70度の傾斜角(θ)を有するように形成される。
【0082】
このような構成によって、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、第3ケーシング30が軸収容部37を中心に回転して上がり、第2収納部24も同時に開かれる。つまり、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が開かれると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が第3ケーシング30の掛かり溝39から離脱しながら、弾性部材70によって第2収納部24も同時に開かれる。したがって、使用者は簡単な動作で第1収納部14及び第2収納部24を同時に開けることができる。
【0083】
本発明を前記のように説明したが、特許請求の範囲の概念と範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であるということを本発明が属する技術分野に務める者であれば簡単に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の化粧品容器における第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の化粧品容器における第1実施例の斜視図である。
【図3】図1のIII−III線による断面図である。
【図4】図1のIV−IV線による断面図である。
【図5】図1の化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図6】図2の化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第1実施例の変形例による化粧品容器の側面構成図である。
【図8】図1の化粧品容器が使用される態様を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例による化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第2実施例による化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品容器に関し、より詳しくは収納部の開閉が容易な化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧品容器は、コンパクト、アイシャド、ツーウェイケーキ、パウダなどの化粧品とパフを保管して使用者が必要に応じて簡便に化粧品を使用することができる。
【0003】
化粧品の携帯性が良くなることによって、忙しい日常にて、使用者は交通手段を利用しながら、歩行中または他のことをしながら同時に化粧をする場合が多くなっている。
【0004】
しかし、従来の化粧品容器は使用者が化粧品容器を開けて閉じる動作が複雑で、鏡を見ながら化粧をすることも不便であった。そのために、他のことをしながら化粧を同時にすることが難しかった。また、複数の収納部を有する化粧品容器の場合にはそれぞれの収納部をいちいち開けて閉じなければならない不便があった。
【0005】
また、片手のみを利用して化粧品容器を開閉することはほとんど不可能であるので、体の不自由な障害者が利用することも不便であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は前述した問題を解決するためのもので、簡単な操作で便利に開閉することができる化粧品容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために本発明による化粧品容器は、第1収納部を有する第1ケーシング、前記第1ケーシングと摺動可能に連結して前記第1収納部を開閉しながら第2収納部を有する第2ケーシング、そして前記第2ケーシングと連結して前記第2収納部を開閉する第3ケーシングを含み、前記第2ケーシングを前記第1ケーシングに対して摺動させて前記第1収納部を開けると、同時に前記第3ケーシングも上に上がって前記第2収納部が共に開かれる。
【0008】
前記第1ケーシングは、下部底部と、前記下部底部の周縁から直立延長された下部側壁部とを含み、前記第2ケーシングは、上部底部と、前記上部底部の周縁から直立延長された上部側壁部とを含み、前記第3ケーシングは、前記第2ケーシングの第2収納部を覆うカバー本体部と、前記カバー本体部の周縁から伸びて前記第2収納部に挿入されるカバー側壁部を含むことができる。
【0009】
前記第3ケーシングのカバー本体部前面には鏡を設けることができる。
【0010】
前記第1ケーシングは第1ガイドレール及び第1ガイドバーをさらに含み、前記第2ケーシングは第2ガイドレール及び第2ガイドバーをさらに含み、前記第1ガイドバーは前記第2ガイドレールと連結し、前記第2ガイドバーは前記第1ガイドレールと連結できる。
【0011】
前記第1ガイドバー及び前記第2ガイドバーは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向を基準に互いに反対する両側に対応してそれぞれ形成できる。
【0012】
前記第2ガイドバーは、前記第2ケーシングの上部底部から前記第1ケーシングの下部側壁部に向かって突き出された突起部と、前記突起部の端部から切曲延長されたフック部とを含むことができる。
【0013】
前記第1ガイドレールは、前記突起部が挿入される突起挿入部と、前記フック部がかかるフック掛かり部とを含むことができる。
【0014】
前記第1ガイドバーは前記第1ケーシングの下部側壁部から前記第2ケーシングの上部底部に向かって突き出された棒部と、前記棒部の端部から前記第2ガイドレールの長さ方向と交差する方向に突出延長された掛かり軸とを含むことができる。
【0015】
前記第2ガイドレールは前記棒部が挿入される棒挿入部と、前記掛かり軸が嵌合される軸ガイド溝とを含むことができる。
【0016】
前記第2ケーシングは、前記第2収納部の内側側面から互いに対向突出した一対の回転軸をさらに含み、前記第3ケーシングは、前記カバー側壁部の一側端部に前記回転軸と連結するように形成された軸収容部をさらに含むことができる。
【0017】
前記第3ケーシングは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向に平行な前記カバー側壁部に形成された乗降レールをさらに含み、前記第1ガイドバーの掛かり軸は、前記第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記乗降レールに連結できる。
【0018】
前記第1ケーシングの第1ガイドバーが前記第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して前記第1収納部が開かれると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に前記第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部も同時に開くことができる。
【0019】
前記第1ケーシングの第1ガイドバーが前記第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して前記第1収納部が閉められると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に前記第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部も同時に閉じることができる。
【0020】
前記第3ケーシングの乗降レールと前記第2ケーシングの上部底部との間の距離は漸進的に変わることができる。
【0021】
前記乗降レールは、前記軸収容部から最も遠い部分が前記上部底部とも最も遠く形成できる。
【0022】
前記乗降レールに連結された前記第1ガイドバーの掛かり軸が前記乗降レールから離脱できるように前記乗降レールの周縁に離脱口が形成されてもよい。
【0023】
前記離脱口は前記乗降レールで前記軸収容部から遠い側の周縁に形成されてもよい。
【0024】
前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部が開かれると、前記鏡は一定の傾斜角を有することができる。
【0025】
前記鏡は、前記第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有することができる。
【0026】
前記第2収納部に収納され、前記第2ケーシングと前記第3ケーシングとの間に斥力を提供する弾性部材をさらに含むことができる。
【0027】
前記弾性部材は、ねじれコイルスプリングであり得る。
【0028】
前記第3ケーシングは、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが互いに摺動する方向に平行な前記カバー側壁部の前記軸収容部から遠い周縁に形成された掛かり溝をさらに含むことができる。
【0029】
前記第1収納部が閉じられた状態で、前記第1ガイドバーの掛かり軸は前記第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記掛かり溝にかかり、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが互いに摺動して前記第1収納部が開かれると、前記掛かり軸が前記掛かり溝で離脱することができる。
【0030】
前記掛かり軸が前記掛かり溝から離脱すると、前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して上に上がり、前記第2収納部を開くことができる。
【0031】
前記第2ケーシングは、前記第2収納部の内側面から突き出されたストッパをさらに含み、前記ストッパは、前記第3ケーシングの回転を制限することができる。
【0032】
前記第3ケーシングが前記軸収容部を中心に回転して前記第2収納部が開かれると、前記鏡は一定の傾斜角を有することができる。
【0033】
前記鏡は、前記第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有することができる。
【0034】
前記第1収納部が閉じられた状態で前記第1ケーシングの下部側壁部の一部と、前記下部側壁部の一部に対向する前記第2ケーシングの上部底部の一部とには、それぞれ磁石を設けることができる。
【0035】
前記第2収納部が閉じられた状態で前記第2ケーシングの上部側壁部の一部と、前記上部側壁部の一部に対向する前記第3ケーシングのカバー側壁部の一部にはそれぞれ磁石を設けることができる。
【0036】
前記第1収納部には粉を収納でき、前記第2収納部にはパフを収納できる。
【0037】
したがって、使用者が容易に収納部を開閉することができ、便利に鏡を見ながら化粧することもできる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によると、化粧品容器は、使用者が簡単な動作だけで容易に複数の収納部を開閉することができ、便利に鏡を見ながら化粧することができる。
【0039】
つまり、使用者が第2ケーシングを押して第1ケーシングに対して摺動させると、第1ケーシング内部の第1収納部と第2ケーシング内部の第2収納部が同時に開かれる。したがって、使用者は簡単な動作だけで複数の収納部を同時に開閉できる。
【0040】
また、第2ケーシングの第2収納部を覆う第3ケーシングの前面には鏡が付着される。したがって、化粧品容器に収納された化粧品で使用者が化粧する時だけでなく、化粧をせずに鏡のみ使用する時にも容易である。
【0041】
また、第1収納部及び第2収納部が開かれると第3ケーシングは一定の傾斜角で上に上がる。したがって、化粧品容器に収納された化粧品で化粧をしながら鏡を見ることがさらに便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の実施例による化粧品容器を添付図面を参照して詳しく説明すると次の様である。このような本発明の実施例は単に本発明を例示するものに過ぎず、本発明がこれに限定されるわけではない。
【0043】
本発明を明確に説明するために説明上不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一な参照符号を付けた。
【0044】
また、説明の前に多様な実施例において同一な構成を有する構成要素に対しては同一な符号を使用して代表的に第1実施例で説明し、その他の実施例では第1実施例と異なる構成についてのみ説明する。
【0045】
図1及び図2は本発明の第1実施例による化粧品ケース100を示す。
【0046】
図1に示すように、化粧品容器100は、第1ケーシング10、第1ケーシング10上に形成された第2ケーシング20、第2ケーシング20上を覆う第3ケーシング30、そして第3ケーシング30の前面に付着された鏡50を含む。
【0047】
図2に示すように、第1ケーシング10は、下部底部11と、下部底部11の周縁から直立延長された下部側壁部12とを含み、これらが形成する第1収納部14を有する。
【0048】
第2ケーシング20は、上部底部21と、上部底部21の周縁から直立延長された上部側壁部22とを含み、これらが形成する第2収納部24を有する。ここで、第2ケーシング20は第1ケーシング10と摺動可能に連結する。このように、第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動されながら、第2ケーシング20の上部底部21が第1ケーシング10の第1収納部14を開閉する。
【0049】
第3ケーシング30は、第2ケーシング20の第2収納部24を覆うカバー本体部31と、カバー本体部31の周縁から伸びて第2収納部24に挿入されるカバー側壁部32を含む。つまり、第3ケーシング30が第2ケーシング20の第2収納部24を覆うと、カバー側壁部32の外側面は上部側壁部22の内側面と対向する。ここで、第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けると、同時に第3ケーシング30も上に上がって第2収納部24が同時に開かれる。また、鏡50は第3ケーシング30のカバー本体部31前面に設けられている。
【0050】
図3及び図4は、それぞれ図1のIII−III及びIV−IVに沿って切断した断面を示す。以下では図3及び図4を参照して第1ケーシング10、第2ケーシング20及び第3ケーシング30の連結構造について詳しく説明する。
【0051】
図3に示すように、第1ケーシング10は、第1ガイドレール15及び第1ガイドバー16をさらに含み、第2ケーシング20は、第2ガイドレール25及び第2ガイドバー26をさらに含む。ここで、第1ガイドバー16は、第2ガイドレール25と連結し、第2ガイドバー26は、第1ガイドレール15と連結する。その結果、第1ケーシング10及び第2ケーシング20は互いに摺動される。
【0052】
また、第1ガイドバー16及び第2ガイドバー26は、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動する方向(以下、X軸方向と言う)を基準に互いに反対になる両側に対応してそれぞれ形成される。つまり、第1ケーシング10の第1収納部14が閉じられた時、第1ガイドバー16及び第2ガイドバー26は、それぞれ第1ガイドレール15及び第2ガイドレール25の互いに異なる両端部に対応して位置する。
【0053】
第2ガイドバー26は第2ケーシング20の上部底部21周縁から第1ケーシング10の下部側壁部12を向かって突き出された突起部261と、突起部261の端部から切曲延長されたフック部262とを含む。つまり、フック部262は、突起部261の端部から突起部261の突出方向及びX軸方向とそれぞれ交差する方向(以下、Y軸方向と言う)に延長される。
【0054】
第1ガイドレール15は、第2ガイドバー26の突起部261が挿入される突起挿入部151と、第2ガイドバー26のフック部262がかかるフック掛かり部252とを含む。また、第1ガイドレール15はX軸方向に長さを有する。
【0055】
第1ガイドバー16は、第1ケーシング10の下部側壁部12から第2ケーシング20の上部底部21周縁に向かって突き出された棒部161と、棒部161の端部から第2ガイドレール25の長さ方向と交差する方向(Y軸方向)に突出延長された掛かり軸162とを含む。
【0056】
第2ガイドレール25は、第1ガイドバー16の棒部161が挿入される棒挿入部251と、第1ガイドバー16の掛かり軸162が嵌合される軸ガイド溝252を含む。そして、第2ガイドレール25は第1ガイドレール15と平行する。
【0057】
このような構成によって、第1ガイドバー16は、第2ガイドレール25に連結して第2ガイドレール25に沿って動き、第2ガイドバー26は、第1ガイドレール15に連結して第1ガイドレール15に沿って動く。したがって、第2ケーシング20は、第1ケーシング10と摺動可能に連結される。
【0058】
図4に示すように、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から互いに対向突出した一対の回転軸27をさらに含む。そして、第3ケーシング30は、カバー側壁部32の一側端部に第2ケーシング20の回転軸27と回転可能に連結するように形成された軸収容部37をさらに含む。したがって、第3ケーシング30は、軸収容部37を中心に回転軸27に対して回転しながら、第2ケーシング20の第2収納部24を開閉する。
【0059】
そして、図3に示すように、第3ケーシング30は、X軸方向と平行なカバー側壁部32に形成された乗降レール35をさらに含む。この時、第1ガイドバー16の掛かり軸162は、第2ガイドレール25の軸ガイド溝252を貫通してその端部が乗降レール35に連結される。
【0060】
図5及び図6は本発明の第1実施例による化粧品容器100の作動状態を示す側面図である。
【0061】
図5及び図6に示すように、第3ケーシング30のカバー側壁部32に形成された乗降レール35と第2ケーシング20の上部底部21との間の距離は漸進的に変わるように形成される。つまり、乗降レール35は、軸収容部37から最も遠い部分で上部底部21との距離も最も遠く形成される。これに反し、軸収容部37から近くなるほど乗降レール35は上部底部21と近くなって軸収容部37近くで再び折れて上部底部21と遠くなる。このように乗降レール35の一部が軸収容部37近くで再び折れることは第3ケーシング30が最大にあがった時に安定的に支持するためである。
【0062】
このような構成によって、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、第3ケーシング30が軸収容部37を中心に回転して上がり、第2収納部24も同時に開かれる。つまり、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が開かれると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が同時に第3ケーシング30の乗降レール35に沿って移動しながら第2収納部24も同時に開かれる。したがって、本発明の実施例による化粧品容器100で第1収納部14が開かれることは、その後直ちに第2収納部24も開かれることを意味する。
【0063】
これに反し、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が閉められると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が同時に第3ケーシング30の乗降レール35に沿って移動しながら第2収納部24も同時に閉じられる。
【0064】
また、乗降レール35に連結された第1ガイドバー16の掛かり軸162が乗降レール35から離脱できるように乗降レール35の周縁に離脱口38が形成される。つまり、第1収納部14が閉じられた状態で離脱口38は乗降レール35の周縁から下側(Z軸方向)へ形成される。そして、離脱口38は軸収容部37から遠い側の周縁に形成される。つまり、第1収納部14が閉じられた状態における第1ガイドバー16の掛かり軸162の位置に対応するように形成される。また、第1収納部14が閉じられた状態で第3ケーシング30を上に上げて第2収納部24のみ開けることもできる。離脱口38は、掛かり軸162が簡単に抜けない程度の大きさを有する。したがって、第3ケーシング30が任意に開くことを防止し、使用者が必要に応じて力を与える時にのみ開くようにできる。
【0065】
また、鏡50が第3ケーシング30のカバー本体部前面に設けられているので、第2収納部24が開かれると、鏡50は一定の傾斜角(θ)に配置される。この時、鏡50が有する傾斜角(θ)は第2ケーシング20の上部底部21に対して30度から70度である。
【0066】
図7を参照して本発明の第1実施例の変形例を説明する。図7は化粧品容器100の側面図を示す。
【0067】
図7に示すように、化粧品容器100は、第1収納部14が閉じられた状態で第1ケーシング10の下部側壁部12の一部と、これに対向する第2ケーシング20の上部底部21の一部とにそれぞれ付着された磁石61,62を含む。つまり、化粧品容器100は、第1収納部14が閉められると、第1ケーシング10の磁石61と第2ケーシング20の磁石62とが互いに吸着して固定され、任意に第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動することにより不要に第1収納部14が開かれることを防止する。使用者は、必要に応じて力を与えて第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けることができる。
【0068】
また、化粧品容器100は、第2収納部20が閉じられた状態で、第2ケーシング20の上部側壁部22の一部と、これに対向する第3ケーシング30のカバー側壁部32の一部とにそれぞれ設けられた追加の磁石63,64をさらに含む。つまり、化粧品容器100は第2収納部24が閉められると第2ケーシング20の磁石63と第3ケーシング30の磁石64とが互いに吸着して固定され、任意に第3ケーシング30が上に上がることにより不要に第2収納部24が開かれることを防止する。使用者は必要に応じて力を与えて第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させると、第1収納部14と共に第2収納部24も開けることができ、第1収納部14は、閉じられた状態で第3ケーシング30のみ上に上げて第2収納部24を開けることもできる。
【0069】
このような本発明の第1実施例による化粧品容器100は、図8に示したように使用することができる。つまり、化粧品容器100は、第1収納部14に粉末化粧品80を収納し、第2収納部24にパフ90を収納する。したがって、使用者が第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させて第1収納部14を開けると、第3ケーシング30が同時に上に上がって第2収納部24も開かれる。また、第3ケーシング30が上に上がって第2収納部24が開かれると、第3ケーシング30の前面に設けられた鏡50は一定の傾斜角を有する。つまり、第1収納部14及び第2収納部24が開かれた状態で使用者が容易に鏡50を見ることができる。
【0070】
使用者は簡単な動作で第1収納部14及び第2収納部24を同時に明けることができる。そして、簡単に第2収納部24からパフ90を取り出して第1収納部14の粉末化粧品80で化粧ができる。また、第2収納部24を開きながら第3ケーシング30の前面に設けられた鏡50が所定の傾斜角を有するので、鏡50を見ながら第1収納部14に収納された粉末化粧品80で化粧をすることが非常に容易にある。
【0071】
図9及び図10を参照して本発明の第2実施例による化粧品容器200を説明する。図9及び図10は化粧品容器200の作動状態を示す側面図である。
【0072】
図9及び図10に示すように、化粧品容器200は第1ケーシング10、第2ケーシング20、第3ケーシング30、鏡50、そして弾性部材70を含む。
【0073】
第1ケーシング10は、下部底部11と、下部底部11の周縁から直立延長された下部側壁部12とを含み、これらが形成する第1収納部14を有する。
【0074】
第2ケーシング20は、上部底部21と、上部底部21の周縁から直立延長された上部側壁部22とを含み、これらが形成する第2収納部24を有する。ここで、第2ケーシング20は第1ケーシング10と摺動可能に連結している。このように、第2ケーシング20が第1ケーシング10に対して摺動されながら、第2ケーシング20の上部底部21が第1ケーシング10の第1収納部14を開閉する。
【0075】
第3ケーシング30は、第2ケーシング20の第2収納部24を覆うカバー本体部31(図2に図示)と、カバー本体部31の周縁から伸びて第2収納部24に挿入されるカバー側壁部32とを含む。つまり、第3ケーシング30が第2ケーシング20の第2収納部24を覆うと、カバー側壁部32の外側面は上部側壁部22の内側面と対向する。ここで、第2ケーシング20を第1ケーシング10に対して摺動させ第1収納部14を開けると、同時に第3ケーシング30も上に上がって第2収納部24が同時に開かれる。そして、鏡50が3ケーシング30のカバー本体部31前面に設けられている。
【0076】
また、第1ケーシング10は、第1ガイドレール15及び第1ガイドバー16をさらに含み、第2ケーシング20は、第2ガイドレール25及び第2ガイドバー26をさらに含む。ここで、第1ガイドバー16は第2ガイドレール25と連結し、第2ガイドバー26は第1ガイドレール15と連結する。第1ケーシング10と第2ケーシング20とが相互摺動されながら第1収納部14が開閉される。
【0077】
また、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から互いに対向突出した一対の回転軸27をさらに含む。そして、第3ケーシング30は、カバー側壁部32の一側端部に第2ケーシング20の回転軸27と回転可能に連結するように形成された軸収容部37をさらに含む。したがって、第3ケーシング30は、軸収容部37を中心に回転軸27に対して回転しながら第2ケーシング20の第2収納部24を開閉する。
【0078】
弾性部材70は、第2収納部24に収納されて第2ケーシング20と第3ケーシング30とを互いに押し出す。つまり、第2ケーシング20と第3ケーシング30との間に斥力を提供する。ここで、弾性部材70としてはねじれコイルスプリングが使用される。つまり、弾性部材70は第2ケーシング20の回転軸27近くに配置され、第3ケーシング30を軸収容部37を中心に回転させて第2収納部27が開かれる方向に加圧する。
【0079】
また、第3ケーシング30は、X軸方向に平行するカバー側壁部32の軸収容部37から遠い周縁に形成された掛かり溝39をさらに含む。そして、第1収納部14が閉じられた状態で第1ガイドバー16の掛かり軸162は第2ガイドレール25の軸ガイド溝252(図4に図示)を貫通して第3ケーシング30の掛かり溝39にかかる。したがって、弾性部材70が第2ケーシング20と第3ケーシング30との間に斥力を与えても、第1収納部14が閉じられた状態で第2収納部24は開かれない。
【0080】
しかし、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、掛かり軸162も第2ガイドレール25に沿って移動する。掛かり軸162は、第3ケーシング30の掛かり溝39から離脱する。したがって、弾性部材70によって第3ケーシング30は軸収容部37を中心に回転して第2収納部24が開かれる。
【0081】
また、第2ケーシング20は、第2収納部24の内側面から突き出されたストッパ29をさらに含む。ストッパ29は、第3ケーシング30の回転を制限して第3ケーシング30が一定の傾斜角(θ)を有するようにする。つまり、第2収納部24が開かれた時、第3ケーシング30の前面に付着された鏡50は、第2ケーシング20の上部底部21に対して30度から70度の傾斜角(θ)を有するように形成される。
【0082】
このような構成によって、第1ケーシング10と第2ケーシング20とが互いに摺動して第1収納部14が開かれると、第3ケーシング30が軸収容部37を中心に回転して上がり、第2収納部24も同時に開かれる。つまり、第1ケーシング10の第1ガイドバー16が第2ケーシング20の第2ガイドレール25に沿って移動して第1収納部14が開かれると、第1ガイドバー16の掛かり軸162が第3ケーシング30の掛かり溝39から離脱しながら、弾性部材70によって第2収納部24も同時に開かれる。したがって、使用者は簡単な動作で第1収納部14及び第2収納部24を同時に開けることができる。
【0083】
本発明を前記のように説明したが、特許請求の範囲の概念と範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であるということを本発明が属する技術分野に務める者であれば簡単に理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の化粧品容器における第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の化粧品容器における第1実施例の斜視図である。
【図3】図1のIII−III線による断面図である。
【図4】図1のIV−IV線による断面図である。
【図5】図1の化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図6】図2の化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第1実施例の変形例による化粧品容器の側面構成図である。
【図8】図1の化粧品容器が使用される態様を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例による化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第2実施例による化粧品容器の作動状態を示す側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1収納部を有する第1ケーシング、
前記第1ケーシングと摺動可能に連結されて前記第1収納部を開閉し、第2収納部を有する第2ケーシング、
そして前記第2ケーシングと連結して前記第2収納部を開閉する第3ケーシングを含み、
前記第2ケーシングを前記第1ケーシングに対して摺動させて前記第1収納部を開けると、同時に前記第3ケーシングも上に上がって前記第2収納部が共に開かれる
ことを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
第1ケーシングは、下部底部と、前記下部底部の周縁から直立延長された下部側壁部とを含み、
第2ケーシングは、上部底部と、前記上部底部の周縁から直立延長された上部側壁部とを含み、
第3ケーシングは、前記第2ケーシングの第2収納部を覆うカバー本体部と、前記カバー本体部の周縁から伸びて前記第2収納部に挿入されるカバー側壁部とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
第3ケーシングのカバー本体部前面には鏡が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
第1ケーシングは、第1ガイドレール及び第1ガイドバーをさらに含み、
第2ケーシングは、第2ガイドレール及び第2ガイドバーをさらに含み、
前記第1ガイドバーは前記第2ガイドレールと連結し、前記第2ガイドバーは前記第1ガイドレールと連結した
ことを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項5】
第1ガイドバー及び第2ガイドバーは、第1ケーシングと第2ケーシングとが摺動する方向を基準に互いに反対になる両側に対応してそれぞれ形成された
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項6】
第2ガイドバーは、第2ケーシングの上部底部から第1ケーシングの下部側壁部に向かって突き出された突起部と、前記突起部の端部から切曲延長されたフック部とを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項7】
第1ガイドレールは、突起部が挿入される突起挿入部と、フック部がかかるフック掛かり部とを含む
ことを特徴とする請求項6に記載の化粧品容器。
【請求項8】
第1ガイドバーは、第1ケーシングの下部側壁部から第2ケーシングの上部底部に向かって突き出された棒部と、棒部の端部から第2ガイドレールの長さ方向と交差する方向に突出延長された掛かり軸とを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項9】
第2ガイドレールは、棒部が挿入される棒挿入部と、掛かり軸が嵌合される軸ガイド溝とを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の化粧品容器。
【請求項10】
第2ケーシングは、第2収納部の内側側面から相互対向突出した一対の回転軸をさらに含み、
第3ケーシングは、カバー側壁部の一側端部に前記回転軸と連結するように形成された軸収容部をさらに含む
ことを特徴とする請求項9に記載の化粧品容器。
【請求項11】
第3ケーシングは、第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向に平行なカバー側壁部に形成された乗降レールをさらに含み、
第1ガイドバーの掛かり軸は、第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記乗降レールに連結される
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項12】
第1ケーシングの第1ガイドバーが第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して第1収納部が開かれると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部も共に開かれる
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項13】
第1ケーシングの第1ガイドバーが第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して第1収納部が閉められると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部も共に閉じられる
ことを特徴とする請求項12に記載の化粧品容器。
【請求項14】
第3ケーシングの乗降レールと第2ケーシングの上部底部との間の距離は漸進的に変わる
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項15】
乗降レールは、軸収容部から最も遠い部分が上部底部とも最も遠く形成された
ことを特徴とする請求項14に記載の化粧品容器。
【請求項16】
乗降レールに連結された第1ガイドバーの掛かり軸が前記乗降レールから離脱できるように前記乗降レールの周縁に離脱口が形成された
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項17】
離脱口は、乗降レールで軸収容部から遠い側の周縁に形成された
ことを特徴とする請求項16に記載の化粧品容器。
【請求項18】
第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部が開かれると、鏡は一定の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項19】
鏡は、第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項18に記載の化粧品容器。
【請求項20】
第2収納部に収納され、第2ケーシングと第3ケーシングとの間に斥力を提供する弾性部材をさらに含む
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項21】
弾性部材は、ねじれコイルスプリングである
ことを特徴とする請求項20に記載の化粧品容器。
【請求項22】
第3ケーシングは、第1ケーシングと第2ケーシングとが互いに摺動する方向に平行なカバー側壁部の軸収容部から遠い周縁に形成された掛かり溝をさらに含む
ことを特徴とする請求項20に記載の化粧品容器。
【請求項23】
第1収納部が閉じられた状態で、第1ガイドバーの掛かり軸は第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して掛かり溝にかかり、
第1ケーシングと第2ケーシングとが互いに摺動して第1収納部が開かれると前記掛かり軸が前記掛かり溝から離脱する
ことを特徴とする請求項22に記載の化粧品容器。
【請求項24】
掛かり軸が掛かり溝から離脱すると、第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して上がり、第2収納部が開かれる
ことを特徴とする請求項23に記載の化粧品容器。
【請求項25】
第2ケーシングは、第2収納部の内側面から突き出されたストッパをさらに含み、
前記ストッパは、第3ケーシングの回転を制限する
ことを特徴とする、請求項24に記載の化粧品容器。
【請求項26】
第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部が開かれると、鏡は一定の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項25に記載の化粧品容器。
【請求項27】
鏡は、第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項26に記載の化粧品容器。
【請求項28】
第1収納部が閉じられた状態で第1ケーシングの下部側壁部の一部と、前記下部側壁部の一部に対向する前記第2ケーシングの上部底部の一部とには、それぞれ磁石が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項29】
第2収納部が閉じられた状態で第2ケーシングの上部側壁部の一部と、前記上部側壁部の一部に対向する第3ケーシングのカバー側壁部の一部とにはそれぞれ磁石が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項30】
第1収納部には粉が収納された
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項31】
第2収納部にはパフが収納された
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項1】
第1収納部を有する第1ケーシング、
前記第1ケーシングと摺動可能に連結されて前記第1収納部を開閉し、第2収納部を有する第2ケーシング、
そして前記第2ケーシングと連結して前記第2収納部を開閉する第3ケーシングを含み、
前記第2ケーシングを前記第1ケーシングに対して摺動させて前記第1収納部を開けると、同時に前記第3ケーシングも上に上がって前記第2収納部が共に開かれる
ことを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
第1ケーシングは、下部底部と、前記下部底部の周縁から直立延長された下部側壁部とを含み、
第2ケーシングは、上部底部と、前記上部底部の周縁から直立延長された上部側壁部とを含み、
第3ケーシングは、前記第2ケーシングの第2収納部を覆うカバー本体部と、前記カバー本体部の周縁から伸びて前記第2収納部に挿入されるカバー側壁部とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
第3ケーシングのカバー本体部前面には鏡が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項4】
第1ケーシングは、第1ガイドレール及び第1ガイドバーをさらに含み、
第2ケーシングは、第2ガイドレール及び第2ガイドバーをさらに含み、
前記第1ガイドバーは前記第2ガイドレールと連結し、前記第2ガイドバーは前記第1ガイドレールと連結した
ことを特徴とする請求項3に記載の化粧品容器。
【請求項5】
第1ガイドバー及び第2ガイドバーは、第1ケーシングと第2ケーシングとが摺動する方向を基準に互いに反対になる両側に対応してそれぞれ形成された
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項6】
第2ガイドバーは、第2ケーシングの上部底部から第1ケーシングの下部側壁部に向かって突き出された突起部と、前記突起部の端部から切曲延長されたフック部とを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項7】
第1ガイドレールは、突起部が挿入される突起挿入部と、フック部がかかるフック掛かり部とを含む
ことを特徴とする請求項6に記載の化粧品容器。
【請求項8】
第1ガイドバーは、第1ケーシングの下部側壁部から第2ケーシングの上部底部に向かって突き出された棒部と、棒部の端部から第2ガイドレールの長さ方向と交差する方向に突出延長された掛かり軸とを含む
ことを特徴とする請求項4に記載の化粧品容器。
【請求項9】
第2ガイドレールは、棒部が挿入される棒挿入部と、掛かり軸が嵌合される軸ガイド溝とを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の化粧品容器。
【請求項10】
第2ケーシングは、第2収納部の内側側面から相互対向突出した一対の回転軸をさらに含み、
第3ケーシングは、カバー側壁部の一側端部に前記回転軸と連結するように形成された軸収容部をさらに含む
ことを特徴とする請求項9に記載の化粧品容器。
【請求項11】
第3ケーシングは、第1ケーシングと前記第2ケーシングとが摺動する方向に平行なカバー側壁部に形成された乗降レールをさらに含み、
第1ガイドバーの掛かり軸は、第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して前記乗降レールに連結される
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項12】
第1ケーシングの第1ガイドバーが第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して第1収納部が開かれると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部も共に開かれる
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項13】
第1ケーシングの第1ガイドバーが第2ケーシングの第2ガイドレールに沿って移動して第1収納部が閉められると、前記第1ガイドバーの掛かり軸が同時に第3ケーシングの乗降レールに沿って移動しながら前記第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部も共に閉じられる
ことを特徴とする請求項12に記載の化粧品容器。
【請求項14】
第3ケーシングの乗降レールと第2ケーシングの上部底部との間の距離は漸進的に変わる
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項15】
乗降レールは、軸収容部から最も遠い部分が上部底部とも最も遠く形成された
ことを特徴とする請求項14に記載の化粧品容器。
【請求項16】
乗降レールに連結された第1ガイドバーの掛かり軸が前記乗降レールから離脱できるように前記乗降レールの周縁に離脱口が形成された
ことを特徴とする請求項11に記載の化粧品容器。
【請求項17】
離脱口は、乗降レールで軸収容部から遠い側の周縁に形成された
ことを特徴とする請求項16に記載の化粧品容器。
【請求項18】
第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部が開かれると、鏡は一定の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項19】
鏡は、第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項18に記載の化粧品容器。
【請求項20】
第2収納部に収納され、第2ケーシングと第3ケーシングとの間に斥力を提供する弾性部材をさらに含む
ことを特徴とする請求項10に記載の化粧品容器。
【請求項21】
弾性部材は、ねじれコイルスプリングである
ことを特徴とする請求項20に記載の化粧品容器。
【請求項22】
第3ケーシングは、第1ケーシングと第2ケーシングとが互いに摺動する方向に平行なカバー側壁部の軸収容部から遠い周縁に形成された掛かり溝をさらに含む
ことを特徴とする請求項20に記載の化粧品容器。
【請求項23】
第1収納部が閉じられた状態で、第1ガイドバーの掛かり軸は第2ガイドレールの軸ガイド溝を貫通して掛かり溝にかかり、
第1ケーシングと第2ケーシングとが互いに摺動して第1収納部が開かれると前記掛かり軸が前記掛かり溝から離脱する
ことを特徴とする請求項22に記載の化粧品容器。
【請求項24】
掛かり軸が掛かり溝から離脱すると、第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して上がり、第2収納部が開かれる
ことを特徴とする請求項23に記載の化粧品容器。
【請求項25】
第2ケーシングは、第2収納部の内側面から突き出されたストッパをさらに含み、
前記ストッパは、第3ケーシングの回転を制限する
ことを特徴とする、請求項24に記載の化粧品容器。
【請求項26】
第3ケーシングが軸収容部を中心に回転して第2収納部が開かれると、鏡は一定の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項25に記載の化粧品容器。
【請求項27】
鏡は、第2ケーシングの上部底部に対して30度から70度の傾斜角を有する
ことを特徴とする請求項26に記載の化粧品容器。
【請求項28】
第1収納部が閉じられた状態で第1ケーシングの下部側壁部の一部と、前記下部側壁部の一部に対向する前記第2ケーシングの上部底部の一部とには、それぞれ磁石が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項29】
第2収納部が閉じられた状態で第2ケーシングの上部側壁部の一部と、前記上部側壁部の一部に対向する第3ケーシングのカバー側壁部の一部とにはそれぞれ磁石が設けられた
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧品容器。
【請求項30】
第1収納部には粉が収納された
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項31】
第2収納部にはパフが収納された
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2009−527317(P2009−527317A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556221(P2008−556221)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際出願番号】PCT/KR2006/000637
【国際公開番号】WO2007/097480
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(501343972)エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド (8)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際出願番号】PCT/KR2006/000637
【国際公開番号】WO2007/097480
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(501343972)エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド (8)
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