説明

化粧料容器

【課題】構造が簡単で、中枠の固定作業と中皿の収容,固定作業を同時に行うことができる化粧料容器を提供する。
【解決手段】上面に中枠収容凹部1aが形成された容器本体1と、蓋体2と、上記中枠収容凹部1aに着脱自在に収容される中枠3と、この中枠3の周側壁に着脱自在に保持される化粧皿4とを備え、中枠3の周側壁の一側壁に形成された横方向のスリット21の下側部分が帯状弾性板部22に形成され、この帯状弾性板部22の外側面に外側凸部24が形成され、上記中枠収容凹部1aの内周面に、上記外側凸部24に着脱自在に係合する係合用凹部11が形成され、上記中枠収容凹部1aに中枠3を収容した状態でこの中枠3の周側壁内に化粧皿4を上から押し込むことにより、化粧皿4と中枠3の帯状弾性板部22とが圧接してこの帯状弾性板部22を外側に移動させこの帯状弾性板部22の外側凸部24を上記係合用凹部1a内に着脱自在に進入させるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファンデーション等の化粧料を収容して携帯する化粧料容器として、図18に示すようなコンパクト容器が出回っている。このコンパクト容器は、上面の中央に凹所31aが形成された容器本体31と、この容器本体31の上面を蓋する蓋体32とからなり、上記容器本体31の凹所31aに、固形の化粧料(図示せず)が充填された金皿33が嵌着されている(例えば、特許文献1参照)。図において、34はスライドピースであり、開蓋時に金皿33の嵌着を解除する作用をする。
【0003】
ところが、上記のコンパクト容器では、容器本体31の凹所31aに金皿33を嵌着しているだけであるため、運搬時等に振動や衝撃等がコンパクト容器に作用すると、上記振動や衝撃等で金皿33や化粧料が損傷等するという問題がある。
【0004】
そこで、図19に示すようなコンパクト容器が提案されている。このコンパクト容器は、上面に収納凹部41aが形成された容器本体41と、この容器本体41を開閉する蓋体42と、上記容器本体41の収納凹部41aに超音波接着等の各種の固定方法によって固定される皿枠43と、この皿枠43に着脱自在に収納される化粧料皿44とからなり、上記化粧料皿44の左右両壁面に左右一対の係合凹部44a(図では、一方の係合凹部44aしか図示せず)が形成されている。また、上記皿枠43には、その環状周壁の左壁45と、この左壁45の前後両側に湾曲状に形成された角部45a,45bと、上記左壁45に両角部45a,45bを介して隣接する前後壁46,47とに跨がって、一連に連続する水平スリット48が上下一対に形成されている。そして、上記両水平スリット48間にベント部49が形成されており、このベント部49に、上記化粧料皿44の左壁面の係合凹部(図示せず)に係脱自在に係合する係合凸部49aが形成され、上記皿枠43の仕切り壁50に、上記化粧料皿44の右壁面の係合凹部44aに係脱自在に係合する係合凸部(図示せず)が形成されている(例えば、特許文献2参照)。図において、44bは上記化粧料皿44に収納される化粧料である。このコンパクト容器では、化粧料皿44を皿枠43に、弾性変形しうるベント部49を介して固定しているため、運搬時等に振動や衝撃等がベント部49に作用しても、上記ベント部49の緩衝作用により化粧料皿44および化粧料44bを振動や衝撃等から保護することができる。
【特許文献1】実開平1−79406号公報
【特許文献2】特開2004−8285号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図19に示すコンパクト容器では、上記容器本体41の収納凹部41aに皿枠43を固定する固定手段(超音波接着等の各種の固定方法を行うための手段)と、上記皿枠43に化粧料皿44を固定する固定手段(上記皿枠43の両水平スリット48,ベント部49の係合凸部49aや化粧料皿44の両係合凹部44a)との双方を設けなければならず、上記容器本体41および皿枠43の構造が複雑化するうえ、上記容器本体41の収納凹部41aに皿枠43を超音波接着等により固定する作業と、上記皿枠43に化粧料皿44を収容,固定する作業とを別々に行わなければならず、これらの作業に手間がかかる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、構造が簡単で、中枠の固定作業と中皿の収容,固定作業を同時に行うことができる化粧料容器の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の化粧料容器は、上面に中枠収容凹部が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体と、上記容器本体の中枠収容凹部に着脱自在に収容される中枠と、この中枠の周側壁に着脱自在に保持される中皿とを備え、上記中枠の周側壁の一側壁に、横方向に延びるスリットが形成されているとともに、このスリットの下側部分が帯状弾性板部に形成され、この帯状弾性板部の外側面に凸部が形成され、この凸部に対応する上記容器本体の中枠収容凹部の内周面の部分に、上記凸部に着脱自在に係合する係合用凹部が形成され、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠を収容した状態でこの中枠の周側壁内に中皿を上から押し込むことにより、この中皿と中枠の帯状弾性板部とが圧接してこの帯状弾性板部を外側に移動させこの帯状弾性板部の凸部を容器本体の係合用凹部内に着脱自在に進入させるように構成したという構成をとる。
【発明の効果】
【0008】
すなわち、本発明の化粧料容器は、上面に中枠収容凹部が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体と、上記容器本体の中枠収容凹部に着脱自在に収容される中枠と、この中枠の周側壁に着脱自在に保持される中皿とを備えており、また、上記中枠の周側壁の一側壁に、横方向に延びるスリットが形成されているとともに、このスリットの下側部分が帯状弾性板部に形成され、この帯状弾性板部の外側面に凸部が形成され、この凸部に対応する上記容器本体の中枠収容凹部の内周面の部分に、上記凸部に着脱自在に係合する係合用凹部が形成されている。そして、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠を収容した状態でこの中枠の周側壁内に中皿を上から押し込むことにより、この中皿と中枠の帯状弾性板部とが圧接してこの帯状弾性板部を外側に移動させこの帯状弾性板部の凸部を容器本体の係合用凹部内に着脱自在に進入させるように構成している。このように、本発明の化粧料容器では、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠を収容し、その状態で上記中枠の周側壁内に中皿を上から押し込むだけで、中皿と中枠の帯状弾性板部と圧接させて中皿を着脱自在に保持するとともに、上記容器本体の中枠収容凹部内に中枠の帯状弾性板部の凸部を進入させて着脱自在に係合させることができ、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠を固定する作業が容易で手間がかからない。しかも、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠の帯状弾性板部を係合させる手段を利用して、中枠に中皿を保持することができ、構造が簡単である。しかも、上記帯状弾性板部は緩衝作用を有しているため、運搬時等に振動や衝撃等が帯状弾性板部に作用しても、その緩衝作用で中皿および化粧料を保護することができる。
【0009】
なお、本発明において、「一側壁」とは、この一側壁の両側の角部が湾曲している場合には、これらの角部をも含むものとする。また、本発明では、上記中枠の周側壁の一側壁の上端部を筋状に切り欠き形成することにより得られる筋状切り欠き形成部をも、スリットに含むものとする。また、上記横方向に延びるスリットの両端部から、縦方向に延びるスリットを相対向する状態で形成することにより、コ字状のスリットを形成し、このコ字状のスリットで囲まれる部分を帯状弾性板部としてもよい。
【0010】
また、上記帯状弾性板部の内側面に内側凸部が突設され、上記中枠の周側壁内に中皿を上から押し込む際に、この中皿の外周面に上記帯状弾性板部の内側凸部が当接して上記帯状弾性板部を外側に移動させるようにすると、上記中皿の外周面に係合部等を形成することなく、上記押し込み時に上記帯状弾性板部を外側に移動させることができる。
【0011】
上記中枠の周側壁の一側壁およびこれに相対向する他側壁の双方にそれぞれ、横方向に延びるスリットが相対向するようにして形成され、これら各スリットの下側部分が帯状弾性板部に形成されていると、これら両帯状弾性板部で中皿を挟圧状に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0013】
図1は本発明の化粧料容器の一実施の形態を示している。図において、1は合成樹脂製の容器本体(図2〜図4参照)で、2は上記容器本体1を蓋する合成樹脂製の蓋体で、3は上記容器本体1に着脱自在に収容,固定される合成樹脂製の中枠で、4は内部にファンデーション等の固形状化粧料5(打型された化粧料)が充填された金属製もしくは合成樹脂製の化粧皿(中皿)であり、その外周面には、係合用の凹部,凸部等は形成されていない。図1において、6は上記蓋体2の下面に接着,固定された鏡である。
【0014】
上記容器本体1には、図5および図6に示すように、その上面に、中枠3を収容,固定する略四角形状の中皿収容凹部1aと、パフ等の小物(図示せず)を収容する略四角形状の小物収容凹部1bとが形成されており、上記中皿収容凹部1aの内周面のうち相対向する2つの側面(この実施の形態では、左右両側面)に、後述する中枠3の外側凸部24に着脱自在に係合する係合用凹部11が相対向するようにして形成されている。また、上記容器本体1には、その前端部の左右方向中央部分に前側切欠き凹部12が切欠き形成されており、この前側切欠き凹部12に、上記蓋体2の係合爪(図示せず)に着脱自在に係合する係合凸部12aが形成されている。また、上記容器本体1には、その後端部の左右方向中央部分に後側切欠き凹部13が切欠き形成されており、この後側切欠き凹部13に、上記蓋体2の後端部(図示せず)がヒンジ連結されている。図5および図6において、14は中皿収容凹部1aと小物収容凹部1bとを仕切る仕切り壁である。
【0015】
上記中枠3は、図7〜図12に示すように、上記容器本体1の上面に載置される載置板16と、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに収容される周側壁17とからなっている。上記載置板16は、四角形環状に形成された板状枠体16aと、この板状枠体16aで取り囲まれる四角形中央穴を、その左右方向中央部で左右に仕切る仕切り板16bとからなっており、この仕切り板16bにより、上記中皿収容凹部1aに対応する上記四角形中央穴の部分に中皿挿通穴3aが形成され、上記小物収容凹部1bに対応する上記四角形中央穴の部分に小物挿通穴3bが形成されている。
【0016】
上記周側壁17は、上記載置板16の裏面から、上記中皿挿通穴3aの内周面に沿って四角形環状に突設されているとともに、4つの角部18がそれぞれ湾曲状に形成されている。また、上記周側壁17のうち相対向する2つの側壁(この実施の形態では、左右両側壁17a,17b)およびこれら左右両側壁17a,17bにつながる角部18の一部には、その上端部に、水平方向に(上記載置板16の下端縁に沿って)延びるスリット21が相対向するようにして形成されており、これら各スリット21の下側部分が帯状弾性板部22に形成されている。また、これら両帯状弾性板部22にはそれぞれ、その前後方向中央部分の内側面に、(容器本体1に収容した)中枠3の周側壁17内に化粧皿4を装着した際に、この化粧皿4の外周面に圧接する内側凸部23が相対向するようにして突設されており、これら両内側凸部23で化粧皿4を挟圧状に保持できるようにしている。
【0017】
また、上記両帯状弾性板部22にはそれぞれ、その前後方向中央部分の外側面に、(容器本体1に収容した)中枠3の周側壁17内に化粧皿4を装着した際に、上記容器本体1の係合用凹部11内に進入する外側凸部24が相対向するようにして突設されている。そして、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに中枠3を収容した状態では、上記両帯状弾性板部22は、上記中皿収容凹部1aの内周面との間に所定の隙間を持たせた状態で配設され、上記周側壁17の前後両側壁17c,17dは、上記中皿収容凹部1aの内周面に略当接する状態で配設されるようにしている。
【0018】
上記の構成において、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに、固形状化粧料5が充填された化粧皿4を収容する場合には、まず、上記容器本体1の中皿収容凹部1a上に中枠3を位置決めし(図13参照)、その状態で上記中枠3を下降させ、中枠3の載置板16を容器本体1の上面に載置するとともに、中枠3の周側壁17を容器本体1の中皿収容凹部1aに収容し、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに中枠3を収容する(図14参照)。つぎに、中枠3の周側壁17上に化粧皿4を位置決めし(図15参照)、その状態で化粧皿4を下降させて中枠3の周側壁17内に押し込むことを行う。これにより、化粧皿4の左右両側面が中枠3の両帯状弾性板部22の内側凸部23に摺接しながら下降し、この摺接により上記両帯状弾性板部22が外側に移動して上記両帯状弾性板部22の外側凸部24が上記容器本体1の両係合用凹部11内に進入する。これにより、化粧皿4の左右両側面に中枠3の両帯状弾性板部22の内側凸部23が挟圧状に当接して化粧皿4が中枠3の周側壁17内に着脱自在に保持され、中枠3の両帯状弾性板部22の外側凸部24が上記容器本体1の両係合用凹部11内に着脱自在に係合して中枠3が容器本体1の中皿収容凹部1aに着脱自在に固定される(図1参照)。
【0019】
一方、上記中枠3から化粧皿4を取り出す場合には、上記中皿収容凹部1aの底壁に穿設した貫通穴(図示せず)から棒状体(図示せず)を挿入して化粧皿4を押し上げることを行う。これにより、化粧皿4の左右両側面と上記両内側凸部23との挟圧状態が解除され、上記中枠3の周側壁17から化粧皿4を取り出すことができる。また、この状態では上記両外側凸部24と上記容器本体1の両係合用凹部11との係合状態が解除されているため、中枠3を持ち上げることで、上記中皿収容凹部1aから取り出すことができる。
【0020】
上記のように、この実施の形態では、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに中枠3を収容し、その状態で上記中枠3の周側壁17内に化粧皿4を上から押し込むだけで、上記容器本体1の中皿収容凹部1aの両係合用凹部11に中枠3の両帯状弾性板部22の外側凸部24を着脱自在に係合させるとともに、これら両帯状弾性板部22の内側凸部23で化粧皿4の外周面を圧接状に保持することができる。しかも、上記両帯状弾性板部22を利用して、上記容器本体1の中皿収容凹部1aに中枠3を固定するとともに、この中枠3に化粧皿4を収容,固定することができ、これら固定のための構造が簡単化する。しかも、上記両帯状弾性板部22がクッションの役目を果たし、化粧皿4を保護することができる。
【0021】
図17は本発明の化粧料容器の他の実施の形態に用いる中枠3を示している。この実施の形態では、上記中枠3の周側壁17のうち相対向する2つの側壁(この実施の形態では、左右両側壁17a,17bであるが、図17では、右側壁17bは図示せず)に、コ字状に形成されたスリット26(より詳しく説明すると、上端縁から所定の距離をあけて水平方向に延びるスリット26aと、このスリット26aの左右両端部から垂下する左右一対の縦スリット26bとからなる)が切欠き形成されており、このスリット26で囲まれた部分が帯状弾性板部22に形成されている。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0022】
なお、上記両実施の形態では、上記中枠3の両帯状弾性板部22に内側凸部23を突設しているが、これに限定するものではなく、上記内側凸部23を突設しなくてもよい。この場合には、上記化粧皿4の外周面に、化粧皿4を中枠3の周側壁17内に押し込む際に上記両帯状弾性板部22に圧接しうる凸部を形成したり、上記両帯状弾性板部22の厚みを内側に厚くしたりすることが考えられる。また、上記両実施の形態では、上記化粧皿4の外周面に係合用の凹部,凸部等を形成していないが、上記両帯状弾性板部22の内側凸部23に着脱自在に係合する凹部等の係合部を形成してもよい。また、上記容器本体1の中皿収容凹部1aの底面に化粧皿4をホットメルト等の接着剤で接着,固定してもよい。また、上記スリット21,26を、上記中枠3の左右両側壁17a,17bおよびこれら左右両側壁17a,17bにつながる角部18の全幅にわたって形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の化粧料容器の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】容器本体に中枠および中皿を収容した状態を示す平面図である。
【図3】上記容器本体に中枠および中皿を収容した状態を示す断面図である。
【図4】上記容器本体,中枠および中皿の分解斜視図である。
【図5】上記容器本体の平面図である。
【図6】上記容器本体の断面図である。
【図7】上記中枠の平面図である。
【図8】上記中枠の裏面図である。
【図9】上記中枠の正面図である。
【図10】上記中枠の側面図である。
【図11】上記中枠の断面図である。
【図12】上記中枠の要部の斜視図である。
【図13】上記中枠の収容方法を示す斜視図である。
【図14】上記容器本体に中枠を収容した状態を示す要部の斜視図である。
【図15】上記中皿の収容方法を示す要部の断面図である。
【図16】上記容器本体に中枠と中皿を収容した状態を示す要部の断面図である。
【図17】本発明の化粧料容器の他の実施の形態に用いる中枠の要部の斜視図である。
【図18】従来例を示す断面図である。
【図19】他の従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 容器本体
1a 中皿収容凹部
2 蓋体
3 中枠
4 化粧皿
11 係合用凹部
21 スリット
22 帯状弾性板部
24 外側凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に中枠収容凹部が形成された容器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体と、上記容器本体の中枠収容凹部に着脱自在に収容される中枠と、この中枠の周側壁に着脱自在に保持される中皿とを備え、上記中枠の周側壁の一側壁に、横方向に延びるスリットが形成されているとともに、このスリットの下側部分が帯状弾性板部に形成され、この帯状弾性板部の外側面に凸部が形成され、この凸部に対応する上記容器本体の中枠収容凹部の内周面の部分に、上記凸部に着脱自在に係合する係合用凹部が形成され、上記容器本体の中枠収容凹部に中枠を収容した状態でこの中枠の周側壁内に中皿を上から押し込むことにより、この中皿と中枠の帯状弾性板部とが圧接してこの帯状弾性板部を外側に移動させこの帯状弾性板部の凸部を容器本体の係合用凹部内に着脱自在に進入させるように構成したことを特徴とする化粧料容器。
【請求項2】
上記帯状弾性板部の内側面に内側凸部が突設され、上記中枠の周側壁内に中皿を上から押し込む際に、この中皿の外周面に上記帯状弾性板部の内側凸部が当接して上記帯状弾性板部を外側に移動させるようにした請求項1記載の化粧料容器。
【請求項3】
上記中枠の周側壁の一側壁およびこれに相対向する他側壁の双方にそれぞれ、横方向に延びるスリットが相対向するようにして形成され、これら各スリットの下側部分が帯状弾性板部に形成されている請求項1または2記載の化粧料容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−305127(P2006−305127A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−132449(P2005−132449)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)