説明

化粧料容器

【課題】無理やりに開蓋しているという感じがなく、しかも、蓋体を開けすぎて内部の化粧料がこぼれ落ちたり、化粧料にひび等が入ったりすることがなく、しかも、耐久性に優れた化粧料容器を提供する。
【解決手段】一端部に係合凸部13aが形成された容器本体1と、一端部から容器本体1の係合凸部13aに着脱自在に係合する係合爪2aが突設され上記容器本体1の他端部にヒンジジ連結された蓋体2と、上記容器本体1の一端部に進退自在に配設され上記係合を解除しうるフックピース3とを備え、上記フックピース3の、上記容器本体1の一端部に対向する側面に傾斜面28cを形成し、上記フックピース3を容器本体1の一端側に進入させることにより、係合爪2aの下端部を上記傾斜面28cに当接させながらこの傾斜面28cに沿わせて上方に移動させ上記係合を解除するように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファンデーション等の化粧料を収容して携帯する化粧料容器として、図13に示すような化粧料容器が提案されている。この化粧料容器は、上面に化粧皿収容凹部51aが形成された容器本体51と、この容器本体51の上面を蓋する蓋体52と、上記容器本体51の前端部に形成された凹部53に進退自在に取り付けられたフックピース54とを備えており、閉蓋状態では、上記凹部53の奥面に突設された係合凸部53aに、上記蓋体52の前端部から垂設した係合爪52aが着脱自在に係合している。また、上記係合爪52aには、その前面に、開蓋時に上記フックピース54の上板54aの後面に摺動自在に当接する傾斜面52bが形成されている。そして、開蓋時に、上記フックピース54を奥側に押し込むと、このフックピース54の上板54aの後面が係合爪52aの傾斜面52bに当接して上記上板54aの後面で係合爪52aを押し上げ、これにより、上記係合を外すようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記化粧料容器では、上記フックピース54を奥側に押し込み、これにより、上記フックピース54の上板54aの後面で蓋体52の係合爪52aを無理やりに上側に引っ張り上げるようにして上記係合を外しているため、上記押し込み作業を大きな力で無理やりに(すなわち、乱暴に)開蓋しているという感じがある。しかも、上記係合が外れてもすぐに押し込み作業を止めることができないため、蓋体52を開けすぎてしまい、そのショックで内部の化粧料がこぼれ落ちたり、化粧料にひび等が入ったりする。しかも、上記係合爪52aの前面に傾斜面52bを形成しているため、係合爪52aの厚みが大きくなって撓みにくく、開蓋時に係合爪52aや係合凸部53aがこじれて早期に損傷,破損等し、耐久性に劣る。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、しっくりと開蓋することができ、しかも、蓋体を開けすぎて内部の化粧料がこぼれ落ちたり、化粧料にひび等が入ったりすることがなく、耐久性に優れた化粧料容器の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明の化粧料容器は、それ自体の一端部に係合部が形成された容器本体と、それ自体の一端部から上記容器本体の係合部に着脱自在に係合する被係合部が突設され上記容器本体の他端部にヒンジ連結された蓋体と、上記容器本体の一端部に進退自在に配設され上記係合を解除しうる操作片とを備え、この操作片の、上記容器本体の一端部に対向する側面に、上記容器本体の一端部側に向かって下り傾斜状に傾斜する傾斜面を形成し、上記操作片を容器本体の一端側に進入させることにより、上記被係合部の下端部を上記傾斜面に当接させながらこの傾斜面に沿わせて上方に移動させ上記係合を解除するように構成したという構成をとる。
【発明の効果】
【0006】
すなわち、本発明の化粧料容器は、それ自体の一端部に係合部が形成された容器本体と、それ自体の一端部から上記容器本体の係合部に着脱自在に係合する被係合部が突設され上記容器本体の他端部にヒンジジ連結された蓋体と、上記容器本体の一端部に進退自在に配設され上記係合を解除しうる操作片とを備えている。そして、上記操作片の、上記容器本体の一端部に対向する側面に、上記容器本体の一端部側に向かって下り傾斜状に傾斜する傾斜面を形成し、上記操作片を容器本体の一端側に進入させることにより、上記被係合部の下端部を上記傾斜面に当接させながらこの傾斜面に沿わせて上方に移動させ上記係合を解除するように構成している。このように、本発明の化粧料容器では、上記蓋体の被係合部の下端部を上記操作片の傾斜面に当接させながらこの傾斜面に沿わせて上方に移動させているため、上記操作片の傾斜面で上記被係合部の下端部を持ち上げる(掬い上げる)ようにして上方に移動させることができ、上記被係合部を上側から無理やりに引っ張り上げているという感じがなくなり、無理なくしっとりと持ち上げて開蓋することができる。しかも、無理なくしっとりと開蓋することができるため、蓋体を開けすぎてしまうことがなく、内部の化粧料がこぼれ落ちたり、化粧料にひび等が入ったりすることがない。しかも、上記蓋体の被係合部に傾斜面を形成する必要がないため、上記被係合部の厚みを薄くすることができて撓みやすくなり、開蓋時に上記係合部や被係合部がこじれて損傷,破損等することがなくなり、耐久性優れる。
【0007】
また、上記操作片を、操作部と、この操作部と容器本体の一端部との間に配設される可動部とで構成し、上記操作部の、上記容器本体の一端部に対向する側面に上記傾斜面を形成すると、上記操作片の操作部をスムーズに進退させることができる。なお、本発明において、「可動部」とは、容器本体の一端側に撓みうる可撓部や、容器本体の一端側に弾性変形しうる弾性部や、容器本体の一端側に進退自在に移動しうる移動手段等を意味している。
【0008】
また、上記傾斜面が、上側円弧面と、この上側円弧面になだらかに接続する下側テーパー面とからなっていると、上記操作片を強い力で容器本体の一端側に押圧してしまい、上記係合を外したのちも、上記操作片を容器本体の一端側に進入させることがあっても、その勢いを可動部(特に、可撓部や弾性部)で弱まらせることができるとともに、上記操作片の操作部の上側円弧面が上記被係合部に軽く当接して蓋体の回動を止めるか抑制することができ、蓋体を開けすぎてしまうということがない。
【0009】
また、上記操作部から左右一対の可動部が容器本体の一端部側に向かって一体的に突設されていると、上記操作部の中央部から外れた部分を手指等で押圧した場合にも、上記両可動部(特に、可撓部や弾性部)により操作部の傾く方向が修正され、操作部に傾きが生じない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、これに限定されるわけではない。
【0011】
図1は本発明の化粧料容器の一実施の形態を示している。図において、1はプラスチック製の容器本体であり、その上面に、化粧皿(図示せず)を収容する化粧皿収容凹部1aと、パフ等の化粧具(図示せず)を収容する化粧具収容凹部1bとが左右に形成されている。また、上記容器本体1は、その後壁(後端部)11が、その左右両側壁および前壁を残した状態で上下貫通状に切欠き形成されており、この切欠き形成部11aに、後述する蓋体2の後端部から垂設された連結部17が回動自在に配設されている。
【0012】
また、上記容器本体1には、図2に示すように、その前壁(前端部)12の前面に、上面およびこれに続く前面が開放された取付凹部13が形成されており、この取付凹部13の奥面の左右方向中央部に、上記蓋体2の係合爪2a(図1参照)に着脱自在に係合する係合凸部(係合部)13aが突設されている。また、上記取付凹部13の奥面には、上記係合凸部13aを挟むようにして、左右一対の係合片14が相対向状に突設されており、これら両係合片14の前端部内側面から、後述するフックピース3の両棒状係合部29(図3参照)に係合する先端爪部14aが相対向状に突設されている。
【0013】
また、上記取付凹部13の奥面には、上記両係合片14を挟むようにして、上記フックピース3の2組のガイドリブ30(図3参照)に遊嵌状に係合する断面コ字状の(断面コ字状の開口部は下側を向いている)左右一対のガイド部15が突設されており、上記操作片3が前後方向に進退するときのガイド作用をする。
【0014】
2は上記容器本体1の上面を蓋するプラスチック製の蓋体であり、その後端部に垂設された連結部17が、上記容器本体1の切欠き形成部11aに配設された状態で、上記後壁11の左右両側壁に連結ピン4(図1参照)を介してヒンジ連結されている。また、上記蓋体2には、その前端部から、上記容器本体1の係合凸部13aに着脱自在に係合する係合爪2a(被係合部)が垂設されている。図1において、5は上記蓋体2の裏面に接着,固定された鏡である。
【0015】
3はプラスチック製のフックピース(操作片)であり、開蓋時に奥側に押圧操作することにより上記(係合凸部13aと係合爪2aとの)係合を解除する作用をする。このフックピース3は、図3〜図7に示すように、上記容器本体1の取付凹部13に進退自在に取り付けられ奥面開放状の略箱形状に形成された操作部26と、この操作部26から後方に向かって突設された左右一対の線状ばね片(可動部)27とからなっている。
【0016】
上記操作部26は、前側板21と上下両側板22,23と左右両側板24,25とからなり、上記両上下両側板22,23にわたって左右一対の押し上げ板28が架設されている。これら両押し上げ板28はそれぞれ、その後面が、略1/6円弧状に形成された上側円弧面28aと、この上側円弧面28aになだらかに接続する下側テーパー面28bとからなる傾斜面28cに形成されている(図7参照)。また、上記下側テーパー面28bは奥側に向かって下り傾斜状に一直線状に傾斜しており、その傾斜角度は上記上側円弧面28aの傾斜角度より小さく形成されている。そして、上記下側テーパー面28bでは、これに当接させながら上記蓋体2の係合爪2aを押し上げることにより、上記係合を外すことができ、この係合を外した際に、上記上側円弧面28aに沿って(この上側円弧面28aに上記係合爪2aが当接しない状態で)上記蓋体2の係合爪2aが回動して開蓋できるようにしている。
【0017】
また、上記フックピース3には、上記容器本体1の両係合片14の先端爪部14aに対応する部分に、上記両先端爪部14aに係合する左右一対の棒状係合部29が、上下両側板22,23にわたって架設されている。また、上記フックピース3には、その上側板22の下面の、上記容器本体1の両ガイド部15の両側部に対応する部分にそれぞれ、フックピース3の進退時に上記両ガイド部15の左右両側部を移動する左右一対の板状ガイドリブ30が垂設されている。また、上記上側板22の中央部後方には、上記蓋体2の係合爪2aを上下方向に挿通しうる切り欠き凹部31が形成されている。
【0018】
上記両線状ばね片27は、上記下側板23の後面左右両側部に切欠き形成された左右一対の切欠き凹部23aから突設されており、これら両切欠き凹部23aの後面の内側寄り部分から後方に向かって突設された根元部分27aと、これら両根元部分27aの先端から上記両切欠き凹部23aの後面に沿って外側に(左右に)延びる中間部分27bと、これら両中間部分27bの先端から後方に向かって外側に(左右に)傾斜状に延びる先端部分27cとからなる略クランク形状になっている。そして、上記両先端部分27cが上記下側板23の後端面から少し突出しており、その先端は、尖鋭に形成されている。
【0019】
上記構成において、上記フックピース3が容器本体1の取付凹部13に進退自在に取り付けられている状態では、図8および図9に示すように、上記両線状ばね片27の先端部分27cの先端面が、上記容器本体1の取付凹部13の奥面に当接している。この当接により、上記両線状ばね片27が手前側(すなわち、前側)に少し撓み、両線状ばね片27に弾圧付勢力が働いて上記フックピース3が手前側に常時付勢された状態になっている。また、上記フックピース3の両棒状係合部29が、上記容器本体1の両係合片14の先端爪部14aに係合しており、この係合により、上記フックピース3の手前側への抜け出しが防止されている。また、上記フックピース3の進退操作時に容器本体1のガイド部15の両側部をフックピース3の板状ガイドリブ30が移動するようになっており、上記フックピース3に対する押圧方向が斜めであっても、上記フックピース3を適正にガイドして後方向に進出させることができ、開蓋を確実に行なうことができるようにしている。
【0020】
そして、開蓋する際には、上記フックピース3を押圧して奥側に進出させる。これにより、上記蓋体2の係合爪2aがフックピース3の両押し上げ板28の下側テーパー面28bに当接しながらしっくりと押し上げられて、係合凸部13aと係合爪2aとの係合が外される(図10参照)。このとき、上記フックピース3の中央部を押圧しなくても、上記両線状ばね片27により上記フックピース3の撓む方向が修正され、フックピース3に傾きが生じない。
【0021】
このように、上記実施の形態によれば、上記蓋体2の係合爪2aの下端部をフックピース3の両押し上げ板28の傾斜面28cに当接させながらこの傾斜面28cに沿わせて上方に移動させているため、上記フックピース3の傾斜面28cで上記係合爪2aの下端部を持ち上げることができ、上記係合爪2aを上側から無理やりに引っ張り上げているという感じがなくなり、無理なくしっとりと持ち上げて開蓋することができる。しかも、無理なくしっとりと開蓋することができるため、上記蓋体2を開けすぎてしまうことがなく、開蓋時の衝撃がなくて、内部の化粧料がこぼれ落ちたり、化粧料にひび等が入ったりすることがない。しかも、上記蓋体2の係合爪2aに傾斜面を形成する必要がないため、上記係合爪2aの厚みを薄くすることができて撓みやすくなる。したがって、開蓋時に上記係合爪2aや係合凸部13aがこじれて損傷,破損等することがなく、耐久性優れる。しかも、上記フックピース3を強い力で奥側に押圧してしまい、上記係合を外したのちも、上記フックピース3を奥側に進入させることがあっても、その勢いを両線状ばね片27で弱めることができるとともに、上記フックピース3の上側円弧面28aが上記係合爪2aの前面に軽く当接して上記蓋体2の回動を止めるもしくは抑制することができ、上記蓋体2を開けすぎてしまうということがない。しかも、上記フックピース3を手前側に付勢するための両線状ばね片27の根元部27a同士間に距離をおいているため、上記フックピース3を中央部から外れた位置で押圧したとしても、その修正作用により、フックピース3に傾きが生じない。
【0022】
図11および図12は本発明の化粧料容器の他の実施の形態を示している。この実施の形態では、上記化粧料容器は、容器本体35と蓋体36と中枠37と化粧皿収容体38とで構成されている。上記容器本体35は、その上面に、パフ等の化粧具39を収容する化粧具収容凹部35aが形成されており、この化粧具収容凹部35aの底面外周部に、上記中枠37の枠状周側壁42の環状溝部42aに着脱自在に係合する環状凸部35bが突設されている。図において、40は上記容器本体35の上端面外周部に形成された環状溝部であり、上記中枠37の鍔部43の環状凸部43aに着脱自在に係合している。
【0023】
上記蓋体36には、その前端部から、上記化粧皿収容体38の鍔部48上に載置される前側突出板部36aが突設されており、この前側突出板部36aの後端部から、上記容器本体35の係合凸部13aに着脱自在に係合する係合爪2aが垂設されている。また、上記蓋体36には、その外周部に、上記蓋体36の上面を覆うカバー41が外嵌状に固定されている。
【0024】
上記中枠37は、上記容器本体35に内嵌状に固定される枠状周側壁42と、この枠状周側壁42の外周部から突設された鍔部43と、上記枠状周側壁42の前壁から突設される前側平板部44とからなり、この前側平板部44には、その前面から、上記蓋体36の係合爪2aが挿通される切欠き部44aが切欠き形成されている。また、上記枠状周側壁42には、その下端部の内周部に、上記容器本体35の環状凸部35bに着脱自在に係合する環状溝部42aが形成されており、上記鍔部43には、その外周部に、上記容器本体35の環状溝部40に着脱自在に係合する環状凸部43aが突設されている。
【0025】
上記化粧皿収容体38は、それ自体の上面に、化粧皿45を収容する化粧皿収容凹部46aが形成された皿部46と、上記化粧皿45の上面を蓋する蓋部47とからなり、上記皿部46の一端部(この実施の形態では、左端部)に蓋部47がヒンジ軸47aを介して回動自在に固定されている。
【0026】
上記皿部46には、その外周部から、上記中枠37の鍔部43上に載置される鍔部48が突設されており、その前側部分には、上記蓋体32の係合爪2aが挿通される窓部48aが穿設されているとともに、その後側部分には、上記蓋体32の連結部17が挿通される窓部48bが穿設されている。図において、45aは上記化粧皿45に充填された化粧料である。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0027】
なお、上記両実施の形態では、上記フックピース3に左右一対の押し上げ板28を設けているが、これに限定するものではなく、1つもしくは3つ以上の押し上げ板28を設けてもよい。また、上記両実施の形態では、上記操作部26の傾斜面28cが、上側円弧面28aと下側テーパー面28bとからなっているが、下側テーパー面28bだけにしてもよい。また、上記両実施の形態では、上記フックピース3に左右一対の線状ばね片27を突設しているが、中央に1つの線状ばね片27だけを突設してもよい。また、上記線状ばね片27を上記操作部26とは別体に作製し、これを上記操作部26と容器本体1,35の取付凹部13の奥面との間に配設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の化粧料容器の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】容器本体の要部の斜視図である。
【図3】フックピースの斜視図である。
【図4】上記フックピースの底面図である。
【図5】上記フックピースの背面図である。
【図6】上記フックピースの平面図である。
【図7】上記フックピースの要部の断面図である。
【図8】上記フックピースの要部の説明図である。
【図9】上記フックピースの作用を示す断面図である。
【図10】上記フックピースの作用を示す断面図である。
【図11】本発明の化粧料容器の他の実施の形態を示す断面図である。
【図12】上記化粧料容器の要部の断面図である。
【図13】従来例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 容器本体
2 蓋体
2a 係合爪
3 フックピース
13a 係合凸部
28c 傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それ自体の一端部に係合部が形成された容器本体と、それ自体の一端部から上記容器本体の係合部に着脱自在に係合する被係合部が突設され上記容器本体の他端部にヒンジ連結された蓋体と、上記容器本体の一端部に進退自在に配設され上記係合を解除しうる操作片とを備え、この操作片の、上記容器本体の一端部に対向する側面に、上記容器本体の一端部側に向かって下り傾斜状に傾斜する傾斜面を形成し、上記操作片を容器本体の一端側に進入させることにより、上記被係合部の下端部を上記傾斜面に当接させながらこの傾斜面に沿わせて上方に移動させ上記係合を解除するように構成したことを特徴とする化粧料容器。
【請求項2】
上記操作片を、操作部と、この操作部と容器本体の一端部との間に配設される可動部とで構成し、上記操作部の、上記容器本体の一端部に対向する側面に上記傾斜面を形成した請求項1記載の化粧料容器。
【請求項3】
上記傾斜面が、上側円弧面と、この上側円弧面になだらかに接続する下側テーパー面とからなっている請求項2記載の化粧料容器。
【請求項4】
上記操作部から左右一対の可動部が容器本体の一端部側に向かって一体的に突設されている請求項2または3記載の化粧料容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−151992(P2007−151992A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−354473(P2005−354473)
【出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)