説明

化粧用ケース

【課題】化粧料レフィルの大きさ等に関係なく、化粧料レフィルを交換可能に収容し得る化粧用ケースを提供する。
【解決手段】カセット3と本体ケース2を有し、カセット3は、レフィル10が側方から挿入される開口部3aと、レフィル10の上面を開口する開口窓3cと、レフィル10が開口部3aから脱落することを防止するストッパ3bと、レフィル10の上端外周部を覆ってレフィル10が開口窓3cから脱落することを防止するフランジ部3dとを有している。そしてカセット3とレフィル10の間には、レフィル10を上方に付勢してレフィル10の上端外周部をフランジ部3dに押付ける上方付勢部3gと、開口部3a方向にレフィル10を付勢する側方付勢部3eと、前後方向にレフィル10を付勢する前後方向付勢部3fとを有し、これら付勢部3e,3f,3gによってレフィル10を三方向に付勢し保持する構成になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料レフィルを交換可能に収容する化粧用ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な化粧用ケースが知られている。例えば特許文献1に記載の化粧用ケースは、レフィル(ファンデーション)を収納するカセット(トレー)と本体ケースを有している。レフィルは、カセットの凹部に設置され、カセットとともに本体ケースの側面に設けられた開口部から本体ケースに挿入され、開口部を塞ぐドア部材によって本体ケースから脱落することが防止される。そしてドア部材には、カセットを挿入方向に付勢する弾性突起が形成されており、本体ケースには、カセットを開口部に向けて付勢する弾性突起が形成されており、カセットがこれら弾性突起によってガタ付きが防止された状態で保持される。
【特許文献1】実用新案登録第3014586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところがレフィルは、製造メーカやシリーズによって大きさや形が異なっているために、レフィルの大きさ等毎に化粧用ケースを交換する必要があった。例えば、特許文献1に記載のカセットは、異なる大きさのレフィルを収納する特別な構造等を有していなかった。そして本体ケースは、レールを有しており、専用のカセットしか収納することができない構造になっていた。
そこで本発明は、化粧料レフィルの大きさ等に関係なく、化粧料レフィルを交換可能に収容し得る汎用性の高い化粧用ケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために本発明は、下記の構成を備える化粧用ケースであることを特徴とする。
第1の発明によると、化粧用ケースは、カセットと本体ケースを有し、カセットは、レフィルが側方から挿入される開口部と、レフィルの上面を開口する開口窓と、レフィルが開口部から脱落することを防止するストッパと、レフィルの上端外周部を覆ってレフィルが開口窓から脱落することを防止するフランジ部とを有している。そしてカセットとレフィルの間には、レフィルを上方に付勢してレフィルの上端外周部をフランジ部に押付ける上方付勢部と、挿入方向または開口部方向にレフィルを付勢する側方付勢部と、側方付勢部と上方付勢部の両付勢方向に略直行する前後方向にレフィルを付勢する前後方向付勢部とを有し、これら付勢部によってレフィルを三方向に付勢し保持する構成になっている。
【0005】
したがって大きさ等の異なるレフィルをカセット内にガタ付きなく収容することができる。例えば上方付勢部によって厚みの異なるレフィルをガタ付きなく保持することができる。あるいは側方付勢部または前後方向付勢部によって左右方向または前後方向に長さの異なるレフィルをガタ付きなく保持することができる。
また化粧用ケースは、カセットと本体ケースを別体に有しているために、例えばカセットを本体ケースから取外したり、傾けたりすることで、カセットにレフィルを容易に挿入することができる。
【0006】
第2の発明によると、本体ケースは、カセットを収納する凹部と、カセットを傾動可能に支持する支持機構を有している。そしてカセットは、本体ケースに外れることなく本体ケースに対し開口部が上方に位置するように傾動され、その開口部からレフィルを交換することができる構成になっている。
したがってカセットを本体ケースから取外すことなく、カセットを傾動させてカセットの開口部からレフィルを取出し、新しいカセットを開口部からカセット内に挿入することができる。そのためレフィルを容易に交換することができる。
【0007】
第3の発明によると、カセットは、複数の上方付勢部を有している。そしてこれら上方付勢部は、レフィルをカセットへ挿入する際にレフィルの下面中央に設けられた接着剤と摺接しない位置に設けられている。そして一の上方付勢部が、カセット内に収容されたレフィルの挿入先端部を上方に付勢し、他の一対の上方付勢部が、レフィルの前後端部近傍を上方に付勢する構成になっている。
【0008】
したがってレフィルの下面に接着剤が設けられているタイプのレフィルであっても、接着剤に邪魔されることなく、レフィルを容易にカセット内に挿入することができる。そして挿入後のレフィルは、上方付勢部によって付勢され、接着剤がカセットから浮いた状態になる。そのためレフィルがカセットに接着することも防止される。
またレフィルは、少なくとも三つの部位で上方に付勢される。そのためレフィルは、バランス良く上方に付勢される。
【0009】
第4の発明によると、本体ケースは、レフィルが側方から挿入される開口部と、レフィルの上面を開口する開口窓と、レフィルが開口部から脱落することを防止するストッパと、レフィルの上端外周部を覆ってレフィルが開口窓から脱落することを防止するフランジ部とを有している。そして本体ケースとレフィルの間には、レフィルを上方に付勢してレフィルの上端外周部をフランジ部に押付ける上方付勢部と、挿入方向または開口部方向にレフィルを付勢する側方付勢部と、側方付勢部と上方付勢部の両付勢方向に略直行する前後方向にレフィルを付勢する前後方向付勢部とを有し、これら付勢部によってレフィルを三方向に付勢し保持する構成になっている。
【0010】
したがって大きさ等の異なるレフィルを本体ケース内にガタ付きなく収容することができる。例えば上方付勢部によって厚みの異なるレフィルをガタ付きなく保持することができる。あるいは側方付勢部または前後方向付勢部によって左右方向または前後方向に長さの異なるレフィルをガタ付きなく保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態を図1〜8にしたがって説明する。
化粧用ケース1は、図1に示すようにレフィル10が挿入されるカセット3と、カセット3を収納する本体ケース2と、中蓋4および本体カバー5を有している。
【0012】
本体ケース2は、図3に示すように矩形状であって、パフを収納するための凹部2aと、カセット3を収納する凹部2bと、これら凹部2a,2b間を仕切る仕切り部2cを有している。
凹部2bの構成壁面には、カセット3を凹部2bに設置する際にカセット3を案内する一対の案内溝2dと、凹部2b内に設置されたカセット3を保持する係止部2e,2fが形成されている。
【0013】
案内溝2dは、図3に示すように本体ケース2の前後壁(図3の上下の壁)の内周面に形成されており、挿入部2d1と斜部2d2と支持部2d3を有している。
挿入部2d1は、本体ケース2の上面から下方に延出している。斜部2d2は、挿入部2d1の先端から下左隅に向けて延出し、支持部2d3は、斜部2d2の先端から下方に延出している。したがってカセット3に形成された一対の凸部3j(図5参照)が挿入部2d1に挿入される。そしてカセット3は、斜部(支持機構)2d2または支持部(支持機構)2d3に位置する凸部3jを中心に本体ケース2から外れることなく本体ケース2に対して傾動する。
【0014】
図3に示すように本体ケース2の左壁内周面には、一対の係止部2eが形成されている。これら係止部2eは、凸状であって、カセット3の係合部3kと係合する。
本体ケース2の前後壁の内周面には、係止部2fが形成されている。これら係止部2fは、凹状に形成されており、カセット3の係合部3mが嵌め込まれる。
したがってカセット3は、係止部2e,2fによって凹部2b内にて位置保持される。そして係合解除されることで、凸部3j中心に本体ケース2に対して傾動する。
【0015】
カセット3は、図4,5に示すように立設部3iと、立設部3iの上端に形成されたフランジ部3dと、立設部3iの下端部に形成された底面3nを有している。
立設部3iは、図7に示すように断面コ字状であって、前壁面3i1(図7の下側面)、左壁面3i2および後壁面3i3(図7の上側面)を一体に有している。そして立設部3iが設けられていないカセット3の右側部位にレフィル10が挿入される開口部3aが形成されている。
【0016】
前壁面3i1と後壁面3i3には、図7に示すように内側に切起こされた前後方向付勢部3fが形成されている。前後方向付勢部3fは、開口部3a側から除々に内側に傾斜する構成になっているため、レフィル10を開口部3a側から挿入する際に前後方向付勢部3fが邪魔にならない。そして一対の前後方向付勢部3fの協同によってレフィル10が前後方向(図7上下方向)に弾性力を有した状態で保持される。そのため一対の前後方向付勢部3fによって前後方向の幅の異なるレフィル10を保持することができる。
【0017】
左壁面3i2には、図7に示すように内側に切起こされた一対の側方付勢部3eが形成されている。側方付勢部3eは、左壁面3i2の前後端部(図7の上下端部)から除々に内側に延出している。そのため側方付勢部3eは、レフィル10を開口部3aに向けて付勢し、レフィル10は、開口部3aの近傍に形成されたストッパ3bに押付けられる(図4,8参照)。
【0018】
フランジ部3dは、図4に示すように環状に形成されており、環状中央にレフィル10の上面を開口する開口窓3cが形成されている。フランジ部3dは、立設部3iから開口窓3cに向けて張出してレフィル10の上端外周部を覆う内側張出部と、立設部3iから外側に向けて張出す外側張出部を有している。
フランジ部3dは、図6,8に示すように開口部3a上側から開口部3aに向けて張出すストッパ3bを有している。ストッパ3bは、フランジ部3dの右側部の中央領域から下方に突出して、レフィル10の開口部3aからの脱落を防止する。
【0019】
底面3nは、図4に示すように右側に凹部3n1を有し、前端右側部(図の下端右側部)と後端右側部(図の上端右側部)と左端中央部が立設部3iの下端部と連結している。
底面3nには、上方に切起こされた複数(例えば三つ)の上方付勢部3g,3hが形成されている。上方付勢部3g,3hは、図6に示すように開口部3a側から除々に挿入奥側(左側)上方に延出する構成になっているため、レフィル10を開口部3a側から挿入する際に邪魔にならない。そして上方付勢部3g,3hは、挿入されたレフィル10を上方に付勢して、レフィル10の上端外周部をフランジ部3dに押付ける。
【0020】
一つの上方付勢部3gは、図4に示すように左寄りに形成されており、カセット3に収納されたレフィル10の挿入先端部を上方に付勢する。他の一対の上方付勢部3hは、前後端部(図4の上下端部)近傍に形成されており、レフィル10の前後端部を上方に付勢する。そしてこれら上方付勢部3gは、レフィル10をカセット3に挿入する際に、レフィル10の下面中央領域に設けられた接着剤と接触しない位置に設けられている。そのためレフィル10は、接着剤に邪魔されることなく、カセット3内に挿入される。
【0021】
図7に示すように前壁面3i1と後壁面3i3の外周面には、凸部3jが形成されている。凸部3jは、外方に突出しており、本体ケース2の案内溝2dに挿入される(図3参照)。
図4,5に示すように前壁面3i1と後壁面3i3の外周面には、係合部3mが形成されている。係合部3mは、凹状に形成されており、係合部3mに本体ケース2の係止部2fが係合される(図3参照)。
図7に示すように左壁面3i2には、一対の凸状の係合部3kが形成されており、係合部3kは、図3に示す本体ケース2の係止部2eに係合する。
【0022】
カセット3の左上端中央には、図4に示すように軸部3pが形成されており、軸部3pに中蓋4が回動可能に取付けられる(図1参照)。中蓋4は、カセット3の上面と同じ大きさを有しており、レフィル10の上面を開閉する。
本体ケース2の後端上部中央には、図1に示すように本体カバー5が回動可能に取付けられる。本体カバー5は、本体ケース2の上面と同じ大きさを有しており、本体ケース2の上面を開閉する。本体ケース2の裏面には、ミラー5aが装着されている。
【0023】
レフィル10は、図2に示すように矩形状の容器10aと、容器10aに詰められた化粧料10bを有している。容器10aは、樹脂製またはアルミニウム製等であって、上面に開口部を有している。そしてレフィル10の下面に接着剤が設けられている場合もある。化粧料10bは、例えばファンデーション、フェースパウダ、アイシャドー、アイライナ、チーク、口紅、グロス等である。
【0024】
化粧料10bが消耗してレフィル10を交換する場合は、先ず、図2に示すようにカセット3を本体ケース2に対して傾動させ、カセット3の開口部3aを本体ケース2よりも上方位置させる。そしてレフィル10をカセット3に対して下方に押下げつつ、ストッパ3bの下方から開口部3aを通してカセット3から引き出す(図4参照)。
【0025】
次に、新しいレフィル10をストッパ3bの下方から開口部3aを通してカセット3内に挿入する(図2,4参照)。これによりレフィル10は、上方付勢部3g,3hによって上方に付勢され、上端外周部がフランジ部3dに押付けられる。そして側方付勢部3eによって右方向に付勢されてストッパ3bに押付けられ、前後方向付勢部3fによって前後方向に挟まれる。したがってレフィル10は、上方付勢部3g,3hと側方付勢部3eと前後方向付勢部3fによって三方向から付勢保持される。そのため異なる大きさ等のレフィル10であってもカセット3内にガタ付きなく保持することができる。
【0026】
以上のようにして実施の形態が形成されている。
すなわち化粧用ケース1は、図1に示すようにカセット3と本体ケース2を有し、カセット3とレフィル10の間には、図4に示すように上方付勢部3g,3hと、側方付勢部3eと、前後方向付勢部3fとを有し、これら付勢部(3e,3f,3g,3h)によってレフィル10を三方向に付勢し保持する構成になっている。
【0027】
したがって大きさの異なるレフィル10をカセット3内にガタ付きなく収容することができる。例えば上方付勢部3g,3hによって厚みの異なるレフィル10をガタ付きなく保持することができる。あるいは側方付勢部3eまたは前後方向付勢部3fによって左右方向または前後方向に長さの異なるレフィル10をガタ付きなく保持することができる。
また化粧用ケース1は、カセット3と本体ケース2を別体に有しているために、カセット3を本体ケース2から傾けることで、カセット3にレフィル10を容易に挿入することができる。
【0028】
また本体ケース2は、図3に示すようにカセット3を収納する凹部2bと、カセット3を傾動可能に支持する支持機構(2d2,2d3)を有している。そしてカセット3は、図2に示すように本体ケース2に外れることなく本体ケース2に対し開口部3aが上方に位置するように傾動され、開口部3aからレフィル10が挿入される構成になっている。
したがってカセット3を本体ケースから取外すことなく、カセット3を傾動させてカセット3の開口部3aからレフィル10を取出し、新しいカセット3を開口部3aから挿入することができる。そのためレフィル10を容易に交換することができる。
【0029】
またカセット3は、図4に示すように複数の上方付勢部3g,3hを有している。そしてこれら上方付勢部3g,3hは、レフィル10をカセット3へ挿入する際にレフィル10の下面中央に設けられた接着剤と摺接しない位置に設けられている。そして一の上方付勢部3gが、カセット3内に収容されたレフィル10の挿入先端部を上方に付勢し、他の一対の上方付勢部3hが、レフィル10の前後端部近傍を上方に付勢する構成になっている。
【0030】
したがってレフィル10の下面に接着剤が設けられているタイプのレフィル10であっても、接着剤に邪魔されることなく、レフィル10を容易にカセット3内に挿入することができる。そして挿入後のレフィル10は、上方付勢部3g,3hによって付勢され、接着剤がカセット3から浮いた状態になる。そのためレフィル10がカセットに接着することも防止される。
またレフィル10は、少なくとも三つの部位で上方に付勢される。そのためレフィル10は、バランス良く上方に付勢される。
【0031】
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態であっても良い。
(1)例えば、上記実施の形態は、カセットにレフィルが交換可能に収納されていた。しかし本体ケースにレフィルが交換可能に収納される形態であっても良い。例えば本体ケースに、レフィルが側方から挿入される開口部と、レフィルの上面を開口する開口窓と、レフィルが開口部から脱落することを防止するストッパと、レフィルの上端外周部を覆ってレフィルが開口窓から脱落することを防止するフランジ部が設けられており、本体ケースとレフィルの間に、レフィルを上方に付勢してレフィルの上端外周部をフランジ部に押付ける上方付勢部と、レフィルの挿入方向または開口部方向に付勢する側方付勢部と、レフィルを側方付勢部の付勢方向と上方付勢部の両付勢方向に略直行する前後方向に付勢する前後方向付勢部とを有し、これら付勢部によってレフィルを三方向に付勢し保持する構成になっている形態であっても良い。
(2)上記実施の形態は、レフィルを開口部方向に付勢する側方付勢部がカセットに設けられていた。しかしレフィルを挿入方向に付勢する側方付勢部がストッパに設けられ、その側方付勢部によってレフィルを付勢し保持する形態であっても良い。
(3)上記実施の形態のカセットは、本体ケースに対して取外すことなく、傾動できる構成になっていた。しかしカセットが本体ケースに対して脱着可能に設けられ、取外した状態でカセットにレフィルを挿入することができる構成になっていても良い。
(4)上記実施の形態の付勢部は、それぞれカセットに一体に形成されていた。しかし付勢部がカセットと別体に形成される形態であっても良い。
(5)上記実施の形態のストッパは、カセットの開口部の上側に位置するフランジ部の下面に設けられていた。しかしストッパは、レフィルをカセット内に位置決め保持する構成であれば、どこに設けられていても良い。
(6)上記実施の形態は、一つのレフィルを交換可能に収納するカセットを有していた。しかしカセットに複数のレフィルが交換可能に収納される形態、あるいはレフィルを交換可能に収納するカセットが複数、本体ケースに収納される形態であっても良い。
(7)上記実施の形態は、本体ケースに回動可能に取付けられる本体カバーを有していた。しかし本体ケースに、第二の本体ケースが回動可能に設けられ、第二の本体ケースにもレフィルが交換可能に設けられる形態であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】化粧用ケースの斜視図である。
【図2】レフィルを交換する際における化粧用ケースの斜視図である。
【図3】本体ケースの斜視図である。
【図4】カセットの上面図である。
【図5】図4の矢印V方向からのカセットの正面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面矢視図である。
【図7】図5のVII−VII線断面矢視図である。
【図8】図4の矢印VIII方向からのカセットの右側面図である。
【符号の説明】
【0033】
1・・・化粧用ケース
2・・・本体ケース
2a,2b・・・凹部
2d・・・案内溝
2d2・・・斜部(支持機構)
2d3・・・支持部(支持機構)
3・・・カセット
3a・・・開口部
3b・・・ストッパ
3c・・・開口窓
3d・・・フランジ部
3e・・・側方付勢部
3f・・・前後方向付勢部
3g,3h・・・上方付勢部
4・・・中蓋
5・・・本体カバー
10・・・レフィル



【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧料レフィルを交換可能に収容する化粧用ケースであって、
前記レフィルを脱着可能に収納するカセットと、前記カセットを収納する本体ケースとを有し、
前記カセットは、前記レフィルが側方から挿入される開口部と、前記レフィルの上面を開口する開口窓と、前記レフィルが前記開口部から脱落することを防止するストッパと、前記レフィルの上端外周部を覆って前記レフィルが前記開口窓から脱落することを防止するフランジ部とを有し、
前記カセットと前記レフィルの間には、前記レフィルを上方に付勢して前記レフィルの上端外周部を前記フランジ部に押付ける上方付勢部と、挿入方向または前記開口部方向に前記レフィルを付勢する側方付勢部と、前記側方付勢部と前記上方付勢部の両付勢方向に略直行する前後方向に前記レフィルを付勢する前後方向付勢部とを有し、これら付勢部によって前記レフィルを三方向に付勢し保持する構成になっていることを特徴とする化粧用ケース。
【請求項2】
請求項1に記載の化粧用ケースであって、
本体ケースは、カセットを収納する凹部と、前記カセットを傾動可能に支持する支持機構を有し、
前記カセットは、前記本体ケースに外れることなく前記本体ケースに対し開口部が上方に位置するように傾動され、その開口部からレフィルを交換することができる構成になっていることを特徴とする化粧用ケース。
【請求項3】
請求項1または2に記載の化粧用ケースであって、
カセットは、複数の上方付勢部を有し、
これら上方付勢部は、レフィルをカセットへ挿入する際に前記レフィルの下面中央に設けられた接着剤と摺接しない位置に設けられていて、一の上方付勢部が、前記カセット内に収容された前記レフィルの挿入先端部を上方に付勢し、他の一対の上方付勢部が、前記レフィルの前後端部近傍を上方に付勢する構成になっていることを特徴とする化粧用ケース。
【請求項4】
化粧料レフィルを交換可能に収容する化粧用ケースであって、
前記レフィルを脱着可能に収納する本体ケースを有し、
前記本体ケースは、前記レフィルが側方から挿入される開口部と、前記レフィルの上面を開口する開口窓と、前記レフィルが前記開口部から脱落することを防止するストッパと、前記レフィルの上端外周部を覆って前記レフィルが前記開口窓から脱落することを防止するフランジ部とを有し、
前記本体ケースと前記レフィルの間には、前記レフィルを上方に付勢して前記レフィルの上端外周部を前記フランジ部に押付ける上方付勢部と、挿入方向または前記開口部方向に前記レフィルを付勢する側方付勢部と、前記側方付勢部と前記上方付勢部の両付勢方向に略直行する前後方向に前記レフィルを付勢する前後方向付勢部とを有し、これら付勢部によって前記レフィルを三方向に付勢し保持する構成になっていることを特徴とする化粧用ケース。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−325756(P2007−325756A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159364(P2006−159364)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(599041329)共和産業株式会社 (76)
【出願人】(503406240)新和精工株式会社 (55)