説明

医療及び福祉用マルチミニダーツ及びその利用方法

【課題】心身障害者、患者、高齢者及び子供等が、その心身の状態に合わせて医療又は福祉目的でダーツゲームを楽しむことができる、医療及び福祉用マルチミニダーツを提供する。
【解決手段】複数の同心円、及び/又は、同心の環状帯によって的表示5がなされた的1を備える、医療及び福祉用マルチミニダーツを提供する。前記同心円間のスペース、又は、環状帯には、異なる彩色が任意に施され、又、得点が夫々表示される。的1は、心身障害者、患者、高齢者及び子供等の心身の状態に合わせて、所定の傾斜角度、高さ、投擲距離となるように設定設置される。又、的表示5は、花、植物、果実、食物、動物、乗り物又は人形等が絵又は写真によって表示されても良い。更に、記録用紙3として、高齢者用ダーツ個人記録用紙3A、高齢者以外の医療及び福祉対象の一般の人用の一般用ダーツ個人記録用紙3B、試合や複数プレーヤーの記録をするダーツ集計表3C等を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心身障害者、患者、高齢者及び子供等が容易に行なえ、楽しめる、医療及び福祉支援を目的とした医療及び福祉用マルチミニダーツ及びその利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ダーツゲームは、所定距離離れたダーツゲームの的に向かって、プレーヤーが矢を投げて競うゲームである。又、ダーツゲームは、一般に、単純なゲームである、短時間で遊べる、経費が安い等の長所があり、広く普及している。
矢は、的に突き刺さる尖鋭な針状の先端部を有し、後端には、矢の飛ぶ方向を安定化させる羽が設けられ、的は、通常、直径45cm程度の略円板状に形成され、投げた矢が的に突き刺さるように形成されている。
更に、的には、複数の同心円と、的の中心から延びる複数の放射線とが的表示として表示され、矢が突き刺さる放射線、同心円で区画されるスペース、或いは、放射線、同心円の部位によって、ゲームの得点を競うものである。
一方、前記のダーツゲームとは別に、矢と的とを磁性で吸着するようにしたダーツゲームも知られている。
【0003】
此種技術の先行技術文献として、例えば、特許文献1があり、特許文献1は、ダーツ競技に用いられる、ダーツボードスタンドに関するもので、場所を問わずどこでも手軽に設置可能で、かつダーツボードの高さ、投矢位置の設定作業を簡便となし、しかも最小のスペースに分解収納できるダーツボードスタンドを提供するものである。
【0004】
又、他の先行技術文献として、特許文献2があり、特許文献2は、ダーツゲームに使用する矢に、先端部を丸く加工した樹脂製の矢を使用し、なおかつその矢が刺さりやすい加工を施したダーツボードを使用することで、初心者でも楽しめる安全なダーツゲーム用具を提供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平7−17268号公報
【特許文献2】実用新案登録第3102302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、ダーツゲームは、得点を競うゲームであることから、従来、主として健常者が行なう場合が多く、一部に、初心者でも楽しめるように工夫されたものも見られる。
然しながら、従来のダーツゲームを、そのまま心身障害者や、病気の患者、高齢者及び子供等が行なうことは難しく、楽しむことができなかった。
そこで、従来のダーツゲームを改良して、例えば、持ち運びが便利なように、的の大きさを標準のものより小さくしたり、用具を簡単にしたり、又は、ゲームそのものを簡単にすることで、心身障害者や、病気の患者、高齢者及び子供等が行なえるようになれば、医療又は福祉目的で、リハビリになったり、楽しみが持てたり、気分転換になったりする利点が期待できる。
【0007】
以上の現状に鑑み、本発明は、心身障害者、患者、高齢者及び子供等が、その心身の状態に合わせて医療又は福祉目的でダーツゲームを楽しむことができる、医療及び福祉用マルチミニダーツ及びその利用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、複数の同心円、及び/又は、複数の同心の環状帯によって的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、1乃至複数の同心円、及び/又は、1乃至複数の同心の環状帯から成る複数グループが所定位置に配置されて的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記同心円間のスペース、又は、前記環状帯には、前記スペース、又は、前記環状帯毎に異なる彩色が施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記同心円間のスペース、又は、前記環状帯には得点が夫々表示されてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、複数の絵又は写真によって的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、前記絵又は写真は、花、植物、果実、食物、動物、乗り物、又は、人形のうち少なくとも一つが表示されてなることを特徴とする請求項5記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記的は、0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0015】
請求項8に係る発明は、前記的は、的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さに表示されることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0016】
請求項9に係る発明は、前記的は、的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置されることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0017】
請求項10に係る発明は、少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、プレーヤーの年令を記入する年令欄と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄と、各投擲毎の得点を記入する得点欄と、1試合の全投擲の合計得点を記入する合計得点欄と、各プレーヤーのプレーに関する所見をスタッフが記入する所見爛と、を含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄と、各投擲毎の的への的中又は外れを記入する的中欄と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄と、1試合の全投擲の満点得点を記入する満点得点欄と、前回試合の投擲の合計得点を記入する前回合計得点欄と、前回試合の投擲の満点得点を記入する前回満点得点欄と、感想をプレーヤーが記入する感想欄と、各プレーヤーのプレー前後の様子の変化をプレーヤー又はスタッフが記入する変化欄と、を全て、又は、選択的に含む、高齢者のプレーヤーが用いるための高齢者用ダーツ記録用紙を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄と、各投擲毎の得点を記入する得点欄と、各試合毎の全投擲の合計得点を記入する合計得点欄と、全試合の合計得点を記入する全試合合計得点欄と、スタッフがプレーヤーの表情及び様子等の所見を記入するスタッフ所見欄と、を含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄と、全試合の的中回数を記入する全試合的中回数欄と、前回全試合の合計得点を記入する前回全試合合計得点欄と、前回全試合の的中回数を記入する前回全試合的中回数欄と、全試合の合計得点による順位を記入する順位欄と、試合の参加人数を記入する参加人数欄と、前回全試合の順位を記入する前回順位欄と、前回試合の参加人数を記入する前回参加人数欄と、プレーヤーが感想を記入する感想欄と、を全て、又は、選択的に含む、高齢者以外の医療及び福祉対象の一般人プレーヤーが用いるための一般用ダーツ記録用紙を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0019】
請求項12に係る発明は、各プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、各プレーヤーの各投擲回毎の得点を記載する得点欄と、各プレーヤー毎の試合に於ける全投擲回数の全合計得点を記入する合計得点欄と、試合に於ける優勝者及び高順位者の氏名と得点とを記入する欄とを含む、1乃至複数の試合別集計表が具備されたダーツ集計表を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものである。
【0020】
請求項13に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用して、心身障害者、患者、高齢者又は小児の心身の状況に合わせて、前記医療及び福祉用マルチミニダーツの的表示の種類、的表示の高さ、的の傾斜角度及び的の投擲位置からの距離を選択し、設定して、前記心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうことを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法を提供するものである。
【0021】
請求項14に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用し、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、その心身の状況に合わせて、次の(1)乃至(10)のうちいずれか一つの姿勢及び方法で、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうことを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法を提供するものである。
(1)プレーヤーが、臥床姿勢のまま、矢を手に持ち、プレーヤーに近づけた的にそのまま矢を刺し入れる(刺し入れ射)。
(2)プレーヤーが、臥床姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(臥床位・落下射)。
(3)プレーヤーが、側臥姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下近傍に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(側臥位射)。
(4)プレーヤーが、座位姿勢又はあぐら姿勢のまま、近距離に置いた的に矢を投げる(座位射)。
(5)プレーヤーが、車いすに座った姿勢で、0.5m〜3m離した的に矢を投げる(車いす位射)。
(6)プレーヤーが、立った姿勢で、0.5m〜1.5m離した的に矢を投げる(立位近距離射)。
(7)プレーヤーが、立った姿勢で、1.5m〜3m離した的に矢を投げる(立位遠距離射)。
(8)プレーヤーが、左手(逆利き手)で、的に矢を投げる{左手(逆利き手)射}。
(9)プレーヤーが、麻痺(障害)した腕で、的に矢を投げる{麻痺(障害)腕射}。
(10)プレーヤーが、正式のダーツに準じて、的に矢を投げる(準正式射)。
【0022】
請求項15に係る発明は、請求項9乃至11のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツの記録用紙、又は、ダーツ集計表にゲーム結果を記録することを特徴とする請求項13又は14記載の医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の発明によれば、複数の同心円、及び/又は、複数の同心の環状帯によって的表示がなされている的を備える、医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものであるので、的の製作が容易であると共に、ゲームとしても見やすく、ゲームが簡単になるメリットがあり、心身障害者、患者、高齢者及び子供等が、その心身の状態に合わせて、医療又は福祉を目的としてダーツゲームを楽しむことができる。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、1乃至複数の同心円、及び/又は、1乃至複数の同心の環状帯から成る複数グループが所定位置に配置されて的表示がなされている的を備える、医療及び福祉用マルチミニダーツを提供するものであるので、的の製作が容易であると共に、ゲームとしても見やすく、心身障害者、患者、高齢者及び子供等が、その心身の状態に合わせて、医療又は福祉を目的として比較的複雑で高度なダーツゲームを楽しむことができる。
【0025】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加え、同心円間のスペース、又は、環状帯には、スペース、又は、環状帯毎に異なる彩色が施されているので、スペース、又は、環状帯を識別しやすい利点があると共に、カラフルであるためゲームを楽しくすることができる。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、同心円間のスペース、又は、環状帯には得点が夫々表示されているので、得点がわかり易く、又、計算しやすい利点がある。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、複数の絵又は写真によって的表示がなされている的を備えるので、ゲームに興味を持たせたり、ゲームを楽しくすることができる。
【0028】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加え、絵又は写真は、花、植物、果実、食物、動物、乗り物、又は、人形のうち少なくとも一つが表示されているので、ゲームに興味を持たせたり、ゲームを楽しくすることができる。
【0029】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、的は、0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置されるので、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、その心身の状態に合わせて的の傾斜角度を変えてゲームを楽しむことができる。
【0030】
請求項8記載の発明によれば、請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、的は、的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さに表示されるので、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、その心身の状態に合わせて的の高さを変えてゲームを楽しむことができる。
【0031】
請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至8のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、的は、的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置されるので、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、その心身の状態に合わせて的の距離を変えてゲームを楽しむことができる。
【0032】
請求項10記載の発明によれば、請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、高齢者用ダーツ記録用紙には、高齢者個人のプレーの結果が記録されると共に、そのプレー時の的の設定、プレー時の姿勢、プレーに関する所見、感想、ダーツ前後の変化等が記録されるので、高齢者の介護支援に役立てることができる。
【0033】
請求項11記載の発明によれば、請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、一般用ダーツ記録用紙には、高齢者以外の医療及び福祉対象の一般人プレーヤー個人のプレーの結果が記録されると共に、そのプレー時の各条件設定、プレー時の姿勢、感想欄と、スタッフがプレーヤーの表情及び様子等を記入するスタッフ所見欄が記録されるので、医療及び福祉対象の一般人プレーヤーに対する医療又は福祉支援に役立てることができる。
【0034】
請求項12記載の発明によれば、請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、プレーの結果が記録されると共に、優勝者及び高順位者の氏名と得点とが記入されるので、各プレーヤーにプレーに対する興味や意欲を持たせることができる。
【0035】
請求項13記載の発明によれば、請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用して、心身障害者、患者、高齢者又は小児の心身の状況に合わせて、前記医療及び福祉用マルチミニダーツの的表示の種類、的表示の高さ、的の傾斜角度及び的の投擲位置からの距離を選択し、設定して、前記心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうので、適切な設定によるゲームを行なうことにより心身障害者、患者、高齢者又は小児の医療支援又は福祉支援を図ることができる。
【0036】
請求項14記載の発明によれば、請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用し、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、その心身の状況に合わせた夫々の姿勢による方法で、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうので、適切な姿勢によるゲームを行なうことにより、心身障害者、患者、高齢者又は小児の医療支援又は福祉支援を図ることができる。
【0037】
請求項15記載の発明によれば、請求項13又は14記載の発明の効果に加え、請求項9乃至11のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツの記録用紙、又は、ダーツ集計表にゲーム結果を記録するので、記録により、心身障害者、患者、高齢者又は小児の医療支援又は福祉支援を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用してダーツゲームを行なっている状態を説明する斜視図である。
【図2】本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツの的の斜視図である。
【図3】(a)〜(c)本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツの傾斜自在の的の各傾斜状態を示す一部切欠側面図である。
【図4】(a)壁面を介して所定高さに的を設置した状態を示す側面縦断面図である。(b)支柱を介して所定高さに的を設置した状態を示す側面図である。
【図5】本発明の複数の環状帯を表示した的表示の正面図である。
【図6】本発明の複数の同心円を表示した的表示の正面図である。
【図7】本発明の1乃至複数の同心円、及び/又は、1乃至複数の同心の環状帯から成る複数グループが所定位置に配置された的表示の正面図である。
【図8】本発明の複数の花、葉、果実、植物等の絵が表示された的表示の正面図である。
【図9】本発明の複数の食物、特に、寿司等の絵が表示された的表示の正面図である。
【図10】(a)〜(g)本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用してダーツゲームを行う場合のプレーヤーの主な射位姿勢の説明図である。
【図11】本発明の高齢者用ダーツ個人記録用紙の平面図である。
【図12】本発明の一般用ダーツ個人記録用紙の平面図である。
【図13】本発明のダーツ集計表用紙の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0040】
図1は、本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用してダーツゲームを行なっている状態を示したものである。
本発明でいう医療及び福祉用マルチミニダーツとは、少なくともダーツの的1と、ダーツの矢2と、ゲーム結果を記録する記録用紙3(例えば、高齢者用ダーツ個人記録用紙3A、一般用ダーツ個人記録用紙3B、ダーツ集計表3C)とを含むダーツゲームのセットであり、更に、的1の大きさが標準のものより小さい、或いは、用具が簡単なものである、又は、ゲームそのものが簡単である等の少なくともいずれかの条件を満たす所謂ミニダーツと称するものであり、更に又、心身障害者、患者、高齢者及び子供等が医療及び福祉等の多様な目的で利用できると共に、ダーツの的の種類、ダーツの的の角度、的の高さ、及び、的の距離を変えることができる、或いは、選択することができる、所謂マルチダーツと称するものである。
【0041】
本発明の医療及び福祉用マルチミニダーツを用いたダーツゲームは、所定距離離れた的1に向かって、心身障害者、患者、高齢者及び子供等のプレーヤー4が矢2を投げて、矢2が当たった的1の部位により獲得する得点を競うゲームである。特に、本発明は、前述したようにプレーヤー4として心身障害者、患者、高齢者及び子供を想定し、心身障害者、患者、高齢者及び子供が、その心身の状態に合わせてゲームを楽しむことができるように工夫した、医療及び福祉目的用等に利用する多目的ダーツである。
【0042】
的1の的本体1aは、例えば、板状体で形成され、矢2の先端が鋭利な部材により形成されている場合は、矢2の先端が突き刺さることができるような材料、例えば、軟質樹脂、ゴム、木、布、紙、粘土等で形成される。尚、矢2の先端が突き刺さる形状ではなく、磁石を帯びたものである場合、的1は、磁性を帯びることができる材料、例えば、鉄板等や、鉄粉等を含む板状体等で形成されても良い。
そして、的本体1aには、図1に示すように、複数の同心円、例えば3つの同心円から成る的表示5が表示されている。的表示5は、的本体1aに表示されても良いが、これに代えて的表示5が描かれたシート等が的本体1aに貼付又は取り付けられても良い。
【0043】
又、的1は、例えば、垂直に又は傾斜して床面又は地面に設置されるが、具体的には図2に示す如く0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度、例えば、30度、45度、60度、75度、90度等の角度で設置される。
傾斜させる方法については、例えば、的1が0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度、例えば30度、45度、60度、75度、90度となるように支持する支持板6を的本体1aに取り付ける。尚、支持板6は、板ではなくて、棒で形成されても良い。
【0044】
支持板6を的本体1aに取り付ける方法としては、ネジ止めが好適であるが、接着材又は粘着材による接着、あり溝による嵌合等、他の取り付け方法であっても良い。
又、支持板6を的本体1aに固着しても良く、脱着自在に取り付けても良い。但し、支持板6を的本体1aに固着する場合は、的本体1aの傾斜角度が固定されるので、複数の傾斜角度を選択したい場合は、的本体1aの傾斜角度が異なるように支持板6を的本体1aに固着した複数の支持板付き的を準備する必要が生じる。
【0045】
或いは、的本体1aを傾斜自在に設けても良い。的本体1aを容易に傾斜自在にする場合は、例えば、一例として、図3に示す如く、的本体1aの背面に蝶番7等で結合して揺動自在に、的本体1aに対して任意の角度に開くように揺動支持板8を設け、一方、的本体1aの下端部にも蝶番9等で結合して揺動自在に、的本体1aに対して任意の角度に開くように底板10を設け、底板10の上面に蝶番9と平行に適宜間隔で揺動支持板8の下端部を差し込む複数の溝11を形成し、揺動支持板8の下端部を適宜溝11に差し込んで的本体1aを適宜角度に傾斜させても良い。
的本体1aを傾斜自在にする方法は、その他種々の方法が考えられるが、的本体1aを安定して傾斜姿勢に保持でき、且つ、傾斜させる方法が容易であれば、他の方法であっても良い。
【0046】
又、図1に示す如く、ダーツゲームの的1は、投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離に設置される。例えば、0,30,60,90,120,150,180,210,240,270,300cm等のいずれか一の距離に設置される。特に、本発明は、主として心身障害者、患者、高齢者又は子供等のプレーヤー4がプレーする場合を想定しているので、投擲位置は、心身障害者、患者、高齢者又は子供等が出来るだけ投擲し易い距離に設置される。尚、投擲位置から0cmとは、心身障害者、患者、高齢者又は子供等のプレーヤー4がダーツゲームの的1から殆ど離れない位置で矢2を的1に刺し込む場合や、的1の直上から、直下の的1に矢2を落下させることを意味している。
【0047】
そして、前述の説明に於いて、的1は、床面又は地面に設置される場合を説明したが、この場合に於いても、図2に示すごとく、的1に於ける的表示5の高さを変えることが可能であり、的表示5の中心部12が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さ、例えば、25,45,65,85,105,125,145,165,185,200cm等になるように的表示5の高さを設定することが可能である。その場合、的1の大きさを比較的大きくすることにより、的表示5を比較的大きくすることも可能である。
【0048】
又、的表示5の高さを設定するため、図4に示す如く、壁面13、又は、支柱14等を介して的表示5の中心部12が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さ、例えば、25,45,65,85,105,125,145,165,185,200cm等の高さになるように的1を設置しても良い。
【0049】
壁面13、又は、支柱14等を用いる場合、プレーヤー4に合わせてダーツゲームの的1の高さを調整すれば良いので、的1を傾斜させる必要はない場合が多いと思われるが、もし的1を傾斜させたい場合は、例えば、的1と、壁面13、又は、支柱14との間に、板厚が漸次変化するような傾斜板を挿入しても良く、或いは、ダーツゲームの的1の下端部と、壁面、又は、支柱との間に、所定隙間を空けるための物品を設けても良く、その他、種々の方法が可能である。
【0050】
図5に於いて、21は、的表示の他の一例を示しており、的表示21は、複数の同心の環状帯22が表示されてなり、環状帯22には、環状帯22毎に異なる彩色が施され、その環状帯22内に得点23が表示されたものである。
例えば、図5に於いては、中心から外側に向かって赤色、薄緑色、水色、茶色、桃色、黄色、青色、緑色、橙色、白色の同心の環状帯22が表示され、その環状帯22内に「10」、「9」、「8」、「7」、「6」、「5」、「4」、「3」、「2」、「1」という得点23が夫々中心から上下方向外側に向かって表示されている。
そして、環状帯22に矢2が刺さった場合、プレーヤー4は、刺さった環状帯22に表示された得点23を獲得することができる。
尚、環状帯22の境目に矢2が刺さった場合の得点や、獲得した得点の合計の方法等は、ゲーム上の取り決めにより決定する。
前記環状帯22のデザインは、プレーヤー4が、環状帯22を識別しやすいばかりでなく、カラフルなデザインでゲームを楽しくさせることができる。
【0051】
図6に於いて、31は、具体的な的表示の更に他の一例を示しており、的表示31は、複数の同心円32が表示され、同心円32間のスペース33間に得点34が表示されている。
更に、同心円32間のスペース33には、スペース33毎に異なる彩色が施されている。例えば、図5と同様な彩色が施されても良い。
そして、スペース33に矢2が刺さった場合、プレーヤー4は、刺さったスペース33に表示された得点34を獲得することができる。
尚、同心円32上に矢2が刺さった場合の得点や、獲得した得点の合計の方法等は、ゲーム上の取り決めにより決定する。
【0052】
図7に於いて、41は、具体的な的表示の更に他の一例を示しており、的表示41は、1乃至複数の同心円42から成る大小の複数グループ43が所定位置に適宜配置されて的表示がなされている。
尚、前記同心円42は、環状帯であっても良く、或いは、1つのグループ内に同心円42又は環状帯が混在しても良く、又は、複数グループ内に、同心円42又は環状帯のグループが混在しても良い。
更に、同心円42間のスペース44には、スペース44毎に異なる彩色が施されても良い。
尚、環状帯が表示される場合は、環状帯毎に異なる彩色が施されても良い。
そして、スペース44及び同心円42には、得点34が表示されており、スペース44及び同心円42に矢2が刺さった場合、プレーヤー4は、刺さったスペース44及び同心円42に表示された得点34を獲得することができる。
尚、環状帯が表示される場合は、得点34が表示されても良い。
【0053】
図8に於いて、51は、具体的な的表示の更に他の一例を示しており、的表示51は、複数の花、葉、果実、植物等の絵52が表示されている。得点は、どの絵52に当たった場合でも同得点としても良く、絵52の種類によって得点を変えても良く、それらはゲーム上の取り決めにより決定する。尚、的表示51は、絵52が表示されたが、前記絵52に代えて写真であっても良い。
【0054】
図9に於いて、61は、具体的な的表示の更に他の一例を示しており、的表示61は、複数の食物、特に、寿司等の絵62が表示されている。得点はどの絵62に当たった場合でも同得点としても良く、絵62の種類によって得点を変えても良く、それらはゲーム上の取り決めにより決定する。尚、的表示61は、絵62が表示されたが、前記絵62に代えて写真であっても良い。
【0055】
図10は、プレーヤーのプレー時の主な射位姿勢の一部を示したものである。プレーヤーのプレー時の主な射位姿勢は、次に示す(1)乃至(10)の10とおりの射位姿勢が考えられるが、そのうち(1)乃至(7)の7とおりの射位姿勢を図10(a)〜(g)に示したものである。(8)乃至(10)の3とおりの射位姿勢については、図示を省略する。尚、各射位姿勢の説明の末尾の( )内に、各射位姿勢の略称を示している。
心身障害者、患者、高齢者又は小児が、その心身の状況に合わせて、前記医療及び福祉用マルチミニダーツを利用し、次の(1)乃至(10)のうちいずれかの方法で、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうことができる。
プレーとしてのダーツ射は例えば原則的に各姿勢別に6〜10射として、単純集計して個人別の前後比較等を行なう。但し、ゲーム又は試合形式により他の人と比較することも可能である。
【0056】
(1)図10(a)に示す如く、プレーヤーが、臥床姿勢のまま、矢を手に持ち、プレーヤーに近づけた的にそのまま矢を刺し入れる(刺し入れ射)。
この場合、例えば、的は、小型で治療者が手に持ち、距離、角度を随時変更する。
そして、次のような要領で段階的に実施する。但し、プレーヤーの心身の状態に合わせて適切な段階まで実施する。
(イ)ダーツの矢を投げる気力のない高齢者、衰弱者に対し、まず矢を持つことから
指導する(持てたら賞賛する)。
(ロ)次いで、矢の針を的の方向に出す練習を行う(出せたら賞賛する)。
(ハ)矢を的に刺し入れる練習を行なう(刺し入れたら賞賛する)。
(ニ)矢の針先を的の中央に刺し入れる練習をする(的の中央に刺し入れられたら賞
賛する)。
(ホ)徐々に的を遠ざけて、肘、腕を伸ばして矢を刺す練習をする(刺し入れたら賞
賛する)。
(ヘ)直近の的(2〜5cm離れた的)に矢を投げる。
(2)図10(b)に示す如く、プレーヤーが、臥床姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(臥床位・落下射)。
この場合、例えば、次のような要領で段階的に実施する。
(イ)握っていたダーツの矢を落下させ、重力により的に矢を突き刺させる。
(ロ)徐々に的を遠ざけていく。
(3)図10(c)に示す如く、プレーヤーが、側臥姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下近傍に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(側臥位射)。
(4)図10(d)に示す如く、プレーヤーが、座位姿勢又はあぐら姿勢のまま、近距離に置いた的に矢を投げる(座位射)。
(5)図10(e)に示す如く、プレーヤーが、車いすに座った姿勢で、0.5m〜3m離れた的に矢を投げる(車いす位射)。
(6)図10(f)に示す如く、プレーヤーが、立った姿勢で、的を0.5m〜1.5m離れた的に矢を投げる(立位近距離射)。
(7)図10(g)に示す如く、プレーヤーが、立った姿勢で、的を1.5m〜3m離れた的に矢を投げる(立位遠距離射)。
この場合、例えば、次のような要領で実施する。
(イ)直径60cmのダーツの大的を用いる。
(ロ)距離は、1.5m、2.0m、2.5m、3.0m、3.5m、4m、5mの
いずれかを設定する。虚弱者は近距離に設定する。
(ハ)角度は、水平〜直角まで任意に設定する。
(ニ)ダーツの矢の重さは15〜25g等体力に応じて選択する。
(8)プレーヤーが、左手(逆利き手)で、的に矢を投げる{左手(逆利き手)射}。
(9)プレーヤーが、麻痺(障害)腕で、的に矢を投げる{麻痺(障害)腕射}。
(10)プレーヤーが、正式のダーツに準じて、的に矢を投げる(正式射)。
尚、「その他の射位姿勢」として、例えば、掴まり立位射、立膝射、いす座射、右手と左手の併用射等がある。
【0057】
前述したような医療及び福祉用マルチミニダーツの的を用いて、勿論、健常者もダーツゲームを楽しむことができるが、本発明は、主として心身障害者、患者、高齢者及び子供のために発明されたものであるため、特に、心身障害者、患者、高齢者及び子供が、その心身の状態に合わせて、医療又は福祉を目的とするダーツゲームを楽しむ方法について説明する。
心身障害者、患者、高齢者及び子供については、夫々心身の状況が異なることからプレーヤー4としての事情も異なり、又、医療或いは福祉等を目的とする支援の方法も異なることからゲーム方法もそれらに併せて変える必要がある。
【0058】
そこで、ゲーム方法を医療目的、或いは福祉目的別に変える必要があるが、実情に於いて、医療目的の対象者は、例えば、心身障害者、患者及び高齢者が想定され、福祉目的の対象者は、例えば、心身障害者、高齢者及び子供が想定されるため、目的別では、対象者が重複するため、対象者別のゲーム方法を取り入れることが望ましい。
そのため、心身障害者、患者、高齢者及び子供対象のダーツゲームについて、夫々、福祉ミニダーツ、医療ミニダーツ、シニアミニダーツ、ジュニアミニダーツと名づけて、夫々のゲームについて説明する。
【0059】
A.福祉ミニダーツ
主として、心身障害者をプレーヤー4とするダーツゲームであり、プレーヤー4の条件として、仰臥姿勢から立位まであらゆる条件を加味して条件を設定する。心身障害者の心身の状態に合わせ、次のような条件が望ましい。
心身障害者のリハビリや、心身障害者が気分転換を図ることを支援する。
ゲームの結果は、後述する一般用ダーツ記録用紙(図12に於いて3B)に記録する。更に、試合等を行なう場合は、ダーツ集計表(図13に於いて3C)にも記録する。
(1)的の表示:前記的表示5,21,31,41,51,61のいずれを選択しても良い。但し、なるべく心身障害者が興味を示す的表示を選択する。
(2)的の傾斜:0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置する。心身障害者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の傾斜を0度、又は、0度近傍に設置しても良い。
(3)的の高さ:的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さになるように設置する。但し、心身障害者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の中心部の高さを25cm以下に設置しても良く、或いは、投擲位置となるベッドの高さよりも低く設置しても良い。
(4)的の距離:的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置する。心身障害者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合には、的の距離を短くする。
(5)射位姿勢:前記射位姿勢(1)乃至(10)、又は、前記「その他の射位姿勢」のいずれを選択しても良い。心身障害者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、的が絞れない場合、或いは、車いすの場合は、適宜、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、側臥位射、車いす射、立位近距離射、又は、「その他の射位姿勢」等の射位姿勢で行えば良い。
【0060】
B.医療ミニダーツ
主として、患者をプレーヤー4とするダーツゲームであり、次のような条件が望ましい。患者のリハビリや、患者が気分転換を図ることを支援する。
ゲームの結果は、後述する一般用ダーツ記録用紙(図12に於いて3B)に記録する。更に、試合等を行なう場合は、ダーツ集計表(図13に於いて3C)にも記録する。
(1)的の表示:前記的表示5,21,31,41,51,61のいずれを選択しても良い。但し、なるべく患者が興味を示す的表示を選択する。
(2)的の傾斜:0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置される。患者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の傾斜を0度、又は、0度近傍に設置しても良い。
(3)的の高さ:的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さになるように設置する。但し、患者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の中心部の高さを25cm以下に設置しても良く、或いは、投擲位置となるベッドの高さよりも低く設置しても良い。
(4)的の距離:的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置する。患者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合には、的の距離を短くする。
(5)射位姿勢:前記射位姿勢(1)乃至(10)、又は、前記「その他の射位姿勢」のいずれを選択しても良い。患者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、的が絞れない場合、或いは、車いすの場合は、適宜、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、側臥位射、車いす射、立位近距離射、又は、「その他の射位姿勢」等の射位姿勢で行えば良い。
【0061】
C.シニアミニダーツ
主として、高齢者をプレーヤー4とするダーツゲームであり、次のような条件が望ましい。但し、高齢者の視力、体力、起立能力、座位保持能力に応じて射位姿勢と的の設置条件を変える。投げる意味を理解しない高齢者には、指で矢を持たせそのまま的に差し入れることを教えても良い(刺し入れ射)。
高齢者の体力維持や、高齢者が気分転換を図ることを支援する。
ゲームの結果は、後述する高齢者用ダーツ記録用紙(図11に於いて3A)に記録する。更に、試合等を行なう場合は、ダーツ集計表(図13に於いて3C)にも記録する。
(1)的の表示:前記的表示5,21,31,41,51,61のいずれであっても良い。但し、なるべく高齢者が興味を示すものを選ぶ。
(2)的の傾斜:0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置される。高齢者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の傾斜を0度、又は、0度近傍に設置しても良い。
(3)的の高さ:的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さになるように設置する。但し、高齢者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の中心部の高さを25cm以下に設置しても良く、或いは、投擲位置となるベッドの高さよりも低く設置しても良い。
(4)的の距離:的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置する。高齢者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合には、的の距離を短くする。
(5)射位姿勢:前記射位姿勢(1)乃至(10)、又は、前記「その他の射位姿勢」のいずれを選択しても良い。高齢者が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、的が絞れない場合、或いは、車いすの場合は、適宜、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、側臥位射、車いす射、立位近距離射、又は、「その他の射位姿勢」等の射位姿勢で行えば良い。
【0062】
D.ジュニアミニダーツ
主として、子供をプレーヤー4とするダーツゲームであり、次のような条件が望ましい。但し、子供の身長、体力に応じ、距離、高さ、傾斜角度を選択する。
子供の心身の成長を支援すると共に、子供に楽しい遊びを提供する。
ゲームの結果は、後述する一般用ダーツ記録用紙(図12に於いて3B)に記録する。更に、試合等を行なう場合は、ダーツ集計表(図13に於いて3C)にも記録する。
(1)的の表示:前記的表示5,21,31,41,51,61のいずれであっても良い。但し、なるべく子供が興味を示すものを選ぶ。
(2)的の傾斜:0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置される。子供が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の傾斜を0度、又は、0度近傍に設置しても良い。
(3)的の高さ:的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さになるように設置する。但し、子供が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合等に、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、又は、側臥位射を行う場合は、的の中心部の高さを25cm以下に設置しても良く、或いは、投擲位置となるベッドの高さよりも低く設置しても良い。
(4)的の距離:的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置する。子供が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、或いは、的が絞れない場合には、的の距離を短くする。
(5)射位姿勢:前記射位姿勢(1)乃至(10)、又は、前記「その他の射位姿勢」のいずれを選択しても良い。子供が、寝たきりの場合、投げる体力がない場合、気力がない場合、的が絞れない場合、或いは、車いすの場合は、適宜、前記刺し入れ射、臥床位・落下射、側臥位射、車いす射、立位近距離射、又は、「その他の射位姿勢」等の射位姿勢で行えば良い。
【0063】
図11は、前記高齢者用ダーツ記録用紙3Aを示している。
高齢者用ダーツ記録用紙3Aは、主として前記シニアミニダーツに於いて使用する。
高齢者用ダーツ記録用紙3Aは、少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄71と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄73と、プレーヤーの年令を記入する年令欄74と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄77と、各投擲毎の得点を記入する得点欄75と、1試合の全投擲(図11に於いては7投)の合計得点を記入する合計得点欄80と、各プレーヤーのプレーに関する所見をスタッフが記入する所見爛79と、を含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄72と、各投擲毎の的への的中又は外れを記入する的中欄76と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄78と、1試合の全投擲の満点得点を記入する満点得点欄81と、前回試合の投擲の合計得点を記入する前回合計得点欄82と、前回試合の投擲の満点得点を記入する前回満点得点欄83と、プレーヤーが感想を記入する感想欄84と、各プレーヤーのプレー前後様子の変化をプレーヤー又はスタッフが記入する変化欄85とを全て、又は、選択的に含んでいる。尚、図11に於いて、86は、前記姿勢欄78に記入するための姿勢の種類とその姿勢番号とを記載した欄である。又、複数試合を行なう場合は、複数の高齢者用ダーツ記録用紙3Aを用いる。そして、前述の選択的に含んでいるとは、前記複数の欄のうち、一部の欄を、必要に応じて、又は、実情にあわせて、任意に削除することも可能であることを意味している。
【0064】
図12は、前記一般用ダーツ記録用紙3Bを示している。一般用ダーツ記録用紙3Bは、前記高齢者用ダーツ記録用紙3Aの対象となる高齢者以外の医療及び福祉対象の一般人プレーヤーが用いるためのダーツ記録用紙であり、ここでいう医療及び福祉対象の一般の人というのは、主として医療及び福祉対象に限定された高齢者以外の人、即ち、心身障害者、患者、及び子供を指している。
従って、一般用ダーツ記録用紙3Bは、前記福祉ミニダーツ、医療ミニダーツ、及び、ジュニアミニダーツで使用する。
但し、高齢者が、心身の状態が良い場合等に、一般用ダーツ記録用紙3Bを用いてゲームを行なうことも可能である。
一般用ダーツ記録用紙3Bは、少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄91と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄93と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄95と、各投擲毎の得点を記入する得点欄94と、各試合毎の全投擲(図12に於いては5投)の合計得点を記入する合計得点欄97と、全試合(図12に於いては5試合)の合計得点を記入する全試合合計得点欄98と、スタッフがプレーヤーの表情及び様子等の所見を記入するスタッフ所見欄107とを含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄92と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄96と、全試合の的中回数を記入する全試合的中回数欄99と、前回全試合の合計得点を記入する前回全試合合計得点欄100と、前回全試合の的中回数を記入する前回全試合的中回数欄101と、全試合の合計得点による順位を記入する順位欄102と、試合の参加人数を記入する参加人数欄103と、前回全試合の順位を記入する前回順位欄104と、前回試合の参加人数を記入する前回参加人数欄105と、プレーヤーが感想を記入する感想欄106と、を全て、又は、選択的に含んでいる。尚、前述の選択的に含んでいるとは、前記複数の欄のうち、一部の欄を、必要に応じて、又は、実情にあわせて、任意に削除することも可能であることを意味している。
【0065】
図13は、前記ダーツ集計表3Cを示している。ダーツ集計表3Cは、前記高齢者用ダーツ個人記録用紙3A、及び、一般用ダーツ個人記録用紙3Bとは異なる集計表であって、複数のプレーヤーによる試合を行なう場合や、試合でなくても複数のプレーヤーのゲーム内容を公開したい場合等に用いるものであり、公開のため壁やボード等に掲載する場合は、大きな紙に記載又はプリントされたものであっても良い。
ダーツ集計表3Cは、前記福祉ミニダーツ、医療ミニダーツ、シニアミニダーツ、及び、ジュニアミニダーツに於いて、試合等を行なう場合や、ゲーム内容を公開する場合等に使用する。
そして、前記ダーツ集計表3Cは、前記一般用ダーツ個人記録用紙3B、又は、高齢者用ダーツ個人記録用紙3Aの記録に基づき記録されるが、前記一般用ダーツ個人記録用紙3B、又は、高齢者用ダーツ個人記録用紙3Aとは別途単独に記録されても良く、又は、併行して記録されても良い。
ダーツ集計表3Cは、各プレーヤーの氏名を記入する氏名欄111と、各プレーヤーの各投擲回毎の得点を記載する得点欄112と、各プレーヤー毎の試合の全投擲回数(図13に於いては5回)の合計得点を記入する合計得点欄113と、試合に於ける優勝者及び高順位者(例えば、準優勝者、1乃至3位獲得者)の氏名と得点とを記入する高順位者欄114とを含む、1乃至複数(図13に於いては4つ)の試合別集計表115が具備されたものである。又、ダーツ集計表3Cの左端部に「三階病棟(水色)、A−2(白)…」の記載があるが、これは、病院内の各階病棟、又は、各科等毎に用いるダーツ集計表3Cの色の種類を変え、色分けして区別するためのものであり、区別することにより、取扱いが容易になると共に、間違いを無くすことができる等の利点がある。
【符号の説明】
【0066】
1 的
3 記録用紙
3A 高齢者用ダーツ個人記録用紙
3B 一般用ダーツ個人記録用紙
3C ダーツ集計表
4 プレーヤー
5,21,31,41,51,61 的表示
12 中心部
22 環状帯
23,34 得点
32,42 同心円
33,44 スペース
43 グループ
52,62 絵
71,91 日付欄
72,92 場所欄
73,93,111 氏名欄
74 年令欄
75,94,112 得点欄
76 的中欄
77,95 的設定欄
78,96 姿勢欄
79 所見爛
80,97,113 合計得点欄
81 満点得点欄
82 前回合計得点欄
83 前回満点得点欄
84,106 感想欄
85 変化欄
86 姿勢選択欄
98 全試合合計得点欄
99 全試合的中回数欄
100 前回全試合合計得点欄
101 前回全試合的中回数欄
102 順位欄
103 参加人数欄
104 前回順位欄
105 前回参加人数欄
107 スタッフ所見欄
114 高順位者欄
115 試合別集計表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の同心円、及び/又は、複数の同心の環状帯によって的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項2】
1乃至複数の同心円、及び/又は、1乃至複数の同心の環状帯から成る複数グループが所定位置に配置されて的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項3】
前記同心円間のスペース、又は、前記環状帯には、前記スペース、又は、前記環状帯毎に異なる彩色が施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項4】
前記同心円間のスペース、又は、前記環状帯には得点が夫々表示されてなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項5】
複数の絵又は写真によって的表示がなされている的を備えることを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項6】
前記絵又は写真は、花、植物、果実、食物、動物、乗り物、又は、人形のうち少なくとも一つが表示されてなることを特徴とする請求項4記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項7】
前記的は、0乃至90度の範囲内のいずれか一の傾斜角度で設置されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項8】
前記的は、的表示の中心部が床面又は地面から25乃至200cmの範囲内のいずれか一の高さに表示されることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項9】
前記的は、的表示の中心部が投擲位置から0乃至300cmの範囲内のいずれか一の距離になるように設置されることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項10】
少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、プレーヤーの年令を記入する年令欄と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄と、各投擲毎の得点を記入する得点欄と、1試合の全投擲の合計得点を記入する合計得点欄と、各プレーヤーのプレーに関する所見をスタッフが記入する所見爛と、を含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄と、各投擲毎の的への的中又は外れを記入する的中欄と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄と、1試合の全投擲の満点得点を記入する満点得点欄と、前回試合の投擲の合計得点を記入する前回合計得点欄と、前回試合の投擲の満点得点を記入する前回満点得点欄と、感想をプレーヤーが記入する感想欄と、各プレーヤーのプレー前後の様子の変化をプレーヤー又はスタッフが記入する変化欄と、を全て、又は、選択的に含む、高齢者のプレーヤーが用いるための高齢者用ダーツ記録用紙を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項11】
少なくとも、プレーした日付を記入する日付欄と、プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、各投擲毎の的までの距離、的の高さ及び的の角度の設定を記入する的設定欄と、各投擲毎の得点を記入する得点欄と、各試合毎の全投擲の合計得点を記入する合計得点欄と、全試合の合計得点を記入する全試合合計得点欄と、スタッフがプレーヤーの表情及び様子等の所見を記入するスタッフ所見欄と、を含み、更に、プレーした場所を記入する場所欄と、各投擲時のプレーヤーの姿勢の種類を記入する姿勢欄と、全試合の的中回数を記入する全試合的中回数欄と、前回全試合の合計得点を記入する前回全試合合計得点欄と、前回全試合の的中回数を記入する前回全試合的中回数欄と、全試合の合計得点による順位を記入する順位欄と、試合の参加人数を記入する参加人数欄と、前回全試合の順位を記入する前回順位欄と、前回試合の参加人数を記入する前回参加人数欄と、プレーヤーが感想を記入する感想欄と、を全て、又は、選択的に含む、高齢者以外の医療及び福祉対象の一般人プレーヤーが用いるための一般用ダーツ記録用紙を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項12】
各プレーヤーの氏名を記入する氏名欄と、各プレーヤーの各投擲回毎の得点を記載する得点欄と、各プレーヤー毎の試合に於ける全投擲回数の全合計得点を記入する合計得点欄と、試合に於ける優勝者及び高順位者の氏名と得点とを記入する欄とを含む、1乃至複数の試合別集計表が具備されたダーツ集計表を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツ。
【請求項13】
請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用して、心身障害者、患者、高齢者又は小児の心身の状況に合わせて、前記医療及び福祉用マルチミニダーツの的表示の種類、的表示の高さ、的の傾斜角度及び的の投擲位置からの距離を選択し、設定して、前記心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうことを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法。
【請求項14】
請求項1乃至9のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツを利用し、心身障害者、患者、高齢者又は小児が、プレーヤーとして、その心身の状況に合わせて、次の(1)乃至(10)のうちいずれか一つの姿勢及び方法で、医療又は福祉を目的としてゲームを行なうことを特徴とする医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法。
(1)プレーヤーが、臥床姿勢のまま、矢を手に持ち、プレーヤーに近づけた的にそのまま矢を刺し入れる(刺し入れ射)。
(2)プレーヤーが、臥床姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(臥床位・落下射)。
(3)プレーヤーが、側臥姿勢のまま、プレーヤーのベッド横の真下近傍に略水平に置いた的に矢を上から落下させる(側臥位射)。
(4)プレーヤーが、座位姿勢又はあぐら姿勢のまま、近距離に置いた的に矢を投げる(座位射)。
(5)プレーヤーが、車いすに座った姿勢で、0.5m〜3m離した的に矢を投げる(車いす位射)。
(6)プレーヤーが、立った姿勢で、0.5m〜1.5m離した的に矢を投げる(立位近距離射)。
(7)プレーヤーが、立った姿勢で、1.5m〜3m離した的に矢を投げる(立位遠距離射)。
(8)プレーヤーが、左手(逆利き手)で、的に矢を投げる{左手(逆利き手)射}。
(9)プレーヤーが、麻痺(障害)した腕で、的に矢を投げる{麻痺(障害)腕射}。
(10)プレーヤーが、正式のダーツに準じて、的に矢を投げる(準正式射)。
【請求項15】
請求項10乃至12のいずれか一に記載の医療及び福祉用マルチミニダーツの記録用紙、又は、ダーツ集計表にゲーム結果を記録することを特徴とする請求項13又は14記載の医療及び福祉用マルチミニダーツの利用方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−72726(P2011−72726A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229752(P2009−229752)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(508288755)