説明

医療用チューブアセンブリ

【課題】内側カニューレを間違った特徴又は型式のカニューレと交換してしまうリスクがない医療用チューブアセンブリを提供する。
【解決手段】気管切開チューブアセンブリは、外側チューブ1及び内側カニューレ2を具える。外側チューブ1の機械加工端嵌合部10は、二つの平面部に挟まれている円弧状断面を有するボアを有する。内側カニューレ2の機械加工端嵌合部20は、外側チューブ1上の嵌合部10内に嵌合する形状の外面を有し、また、外側チューブ嵌合部上の平面部に整列する二つの平面部を有する。異なる寸法の又はその他の特徴を有するチューブは、特定の外側チューブに対応した内側カニューレのみを適当なチューブ内に挿入することができるような、異なる配向の平面部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外側チューブ及びかかる外側チューブに挿入可能であり、着脱自在である内側チューブを具えるような医療用チューブアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
気管切開チューブは、着脱自在な内側カニューレがしばしば設けられている。分泌物がアセンブリ内に蓄積すると、内側カニューレを取り外して、交換することができる。このことは、外傷性を有し、医者による作業でなければならない外側チューブの交換を回避することを可能とする。気管切開チューブは、様々な状況にて使用するため、様々な特徴を有する。例えば、かかるチューブは、様々な材料から、様々な形状に形成することができ、また、補強したり、無補強としたり、更には、異なる寸法とすることができる。また、病院においては、様々な製造業者からチューブを購入することができる。異なる特徴を有する外側チューブとするには、異なる寸法の内側チューブとする必要がある。従来技術のアセンブリでは、看護士やその他の施術者が、内側カニューレを間違った特徴又は型式のカニューレと交換してしまうリスクがある。例えば、補強された外側チューブに使用される内側カニューレを、誤って非補強チューブ内に挿入してしまうことなどが挙げられる。このことは、嵌め合いを緩くしたり、内側カニューレ又は外側チューブの損傷を招いたりする虞がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、この発明の目的は、その代替となる医療用チューブアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一発明は、上述した種類の医療用チューブアセンブリを提供するものであり、かかるアセンブリは、外側チューブ及び内側チューブが、協働可能であり、断面が非円形の機械加工端嵌合部を有し、それらが相互に嵌合し、異なる機械加工端嵌合部を有する内側チューブの挿入を制限することを特徴とする。
【0005】
また、外側チューブ上の機械加工端嵌合部は、その内面が相互に離間した二つ以上の平面部に挟まれている円弧状断面を有し、内側チューブ上の機械加工端嵌合部は、その外面が、外側チューブ上の機械加工端嵌合部上の平面部と整列される、二つ以上の平面部に挟まれている円弧状断面を有することが好ましい。更に、外側チューブの機械加工端嵌合部の平面部は、嵌合部のボアの全長に亘って延在することが好ましい。更にまた、外側チューブは、気管切開チューブであることが好ましい。
【0006】
第二発明は、異なる特徴を有する複数の医療用外側チューブ、及び夫々の外側チューブへと挿入可能であり、着脱自在である複数の異なる内側チューブを具えるシステムであって、かかるシステムにおいて、異なる特徴を有する外側チューブの機械加工端嵌合部は相互に異なり、異なる特徴を有する内側チューブの機械加工端嵌合部は相互に異なり、内側チューブの機械加工端嵌合部は、対応する特徴を有する外側チューブの機械加工端嵌合部に対してのみ完全に挿入されることを特徴とする。
【0007】
また、夫々の外側チューブの機械加工端嵌合部は、その内面に相互に離間した二つ以上の平面部に挟まれている円弧状断面を有し、異なる特徴を有するチューブは、平面部の配置が異なり、夫々の内側チューブ上の機械加工端嵌合部は、その外面に、二つ以上の平面部に挟まれている円弧状断面を有し、異なる特徴を有する内側チューブにて平面部の配置が異なり、平面部は、対応する特徴を有する該外側チューブの嵌合部の平面部に対してのみ整列することことが好ましい。更に、夫々の外側チューブの機械加工端嵌合部の平面部は、嵌合部のボアの全長に亘って延在することが好ましい。
【0008】
第三発明は、外側チューブ、及び該外側チューブに対し着脱自在である内側カニューレを含む気管切開チューブアセンブリであって、患者の体内に挿入されたアセンブリを維持する方法であって、かかる方法は、外側チューブを所定の位置に維持しつつも、内側カニューレを定期的に取り除いて処分するステップと、交換するための内側カニューレを、外側チューブ上の機械加工端嵌合部と適合し得る、異なる形状の機械加工端嵌合部を有するカニューレの群より選択するステップと、外側チューブに内側カニューレを挿入するステップとを含む。
【0009】
また、外側チューブ上の機械加工端嵌合部及び内側カニューレ上の機械加工端嵌合部は、相互に離間した二つ以上の平面部に挟まれた円弧状断面を有し、異なる特徴を有する外側チューブ及び内側チューブ上の平面部は、対応した特徴を有する外側チューブに対してのみ、その内部に内側カニューレが完全に挿入するような異なる配置となることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、2A及び2Bの気管切開チューブアセンブリは、外側チューブ1、及びかかる外側チューブに着脱自在に挿入可能な内側チューブ又はカニューレ2を具える。外側チューブ及び内側カニューレ上の機械加工端嵌合部10及び20は、適当な特徴を有する外側チューブ1のみに対し内側カニューレ2が完全に挿入されるよう形成される。
【0011】
外側チューブ1は、気管に挿入し得る前方の患者端12から、気管の外側に配置し得る後方の機械加工端13まで延在する、湾曲したチューブ状シャフト11を具える。シャフト11は、図1に示すように、直線・曲線・直線形状とすることなく、その全長に亘って連続的に湾曲させることもできる。あるいは、シャフトは、大きく曲げることができる通常は直線の形状のものとすることができる。シャフト11は、例えば、PVC、ポリウレタン、シリコンあるいは金属さえをも含む、従来の材料から製造することができる。シャフトがプラスチック材料から製造される場合には、螺旋状のワイヤをシャフトの壁部に埋め込むことで補強することができる。チューブ1は、その患者端12近傍にてシャフト11の周囲を延在する膨張可能なシーリングカフ14を有し、これを、膨張線15を用いて通常の方法により膨張又は収縮させることができる。チューブ1は、その機械加工端13近傍にて、気管開口部まわりの頸部の皮膚に配置されるネックフランジ6を有する。かかるフランジ6は、患者の頸部の周りを延在するテープを取り付けることができる開口又はその類似部(図示せず)を有する。これは、フランジ6を所定の位置に固定し、チューブアセンブリを安定化させるために使用される。
【0012】
フランジ6及びシャフト11上に嵌め込まれる前の機械加工端嵌合部10が図2Aにて最も明確に示されている。これは、ポリプロピレン又はポリスルホンなどの硬質のプラスチック材料から成型されるチューブ状部品である。かかる嵌合部10は、その外面101に、オーバーモールドによりフランジ6に取り付けるための一体型リブ110を有する円弧状断面を有する。嵌合部10の前方端102は、シャフト11の機械加工端と嵌合する。嵌合部10及びその上の内側カニューレ20は、シャフト11とは必ずしも分離して作られる必要は無く、シャフトに統一された一体型の部品することができることには留意されたい。嵌合部10の後方端103は、フランジ6が成型される近傍にて、3つの放射状に突出した環状リブ104を有するよう成型される。嵌合部10の内部には、その全長に亘って延在する軸方向ボア105を有し、かかるボア105はシャフト11に沿って連続して形成される。かかるボア105は、その全長に亘って僅かに先細となっており、その口径が前方の患者端に向かって僅かに大きくなる。ボア105は、かかるボアの全長に亘って長手方向に沿って延在する二つの平面部すなわち平面部106及び107に挟まれている円弧状断面を有する。この実施例では、平面部106及び107は、互いに対向して位置しているので、その表面は平行となる。平面部106及び107の幅は、夫々において係合部の中心位置からの角度θを30°に定める。なお、平面部は、二面以上とし得ることにも留意されたい。
【0013】
内側カニューレ2は、機械加工端嵌合部20から前方に延在し、かつ、円弧状断面を有する薄壁チューブ状シャフト21を具える。シャフト21の形状及び寸法は、外側チューブ1のシャフト11のボア内に密着して嵌合するよう選択されることから、座屈することなく、外側チューブに容易に挿入することができる。その患者端22は、完全に挿入される際に突出することなく、外側チューブ1の患者端12の近傍に配置される。内側カニューレ2の機械加工端嵌合部20は、図2Bにて最も明確に示されている。かかる嵌合部は、ポリエチレン又はePTFEなどの硬質のプラスチック材料から成型される。かかる嵌合部20は、前方にある患者端201から後方にある患者端202まで延在する軸線方向ボア200を有する。ボア200は、その全長に亘って一定の口径となる円弧状断面を有する。嵌合部20の前方端200は、シャフト21の機械加工端と嵌合する。嵌合部20の後方端202には、フィンガーグリップとしても機能する、二つの放射状に突出した環状リブ203が成型される。嵌合部20の外面204は、前方の先細部分205と一定の口径である後方部分206とを有する。外面204は、後方部分206上に形成され、先細部分205にて部分的に延在する二つの平面部207及び208に挟まれている円弧状断面を有する。平面部207及び208は、長手方向に延在し、この実施例では、嵌合部内にて相互に対向して配置されている。より具体的には、内側カニューレ2上の機械加工端嵌合部20の外形及び寸法は、対応する平面部207、208と106、107とを配列したときに、かかる嵌合部20が外側チューブ上の機械加工端嵌合部10内に密着して嵌合するよう構成されている。内側カニューレ及び外側チューブの協働可能な機械加工端嵌合部は、協働可能な戻り止め(図示せず)を有しており、通常使用時には、臨床医師が内側カニューレの端部のフィンガーグリップを握り、交換のために外側チューブから引き抜くまで、外側チューブ内に内側カニューレを保持することができる。
【0014】
上記した気管切開チューブアセンブリは、異なる状況にて、異なる患者に使用される、異なる特徴のシステムの一部を形成する。外側チューブは、異なる材料、形状、補強の特徴及び寸法とすることができる。内側カニューレには、対応する外側チューブに嵌合するのに対応した範囲がある。異なる外側チューブ及び内側カニューレの機械加工端嵌合部は、異なる形状に形成されるため、適当な内側カニューレのみが特定の外側チューブ内に対して完全に挿入される。異なる特徴を有する外側チューブ及び内側カニューレの機械加工端嵌合部は、どの内側カニューレがどの外側チューブに対応するのかを明確に識別するために、夫々が彩色されている、あるいは可視的にマーキングされている。
【0015】
図3A及び図3Bは夫々、異なる外側チューブ及び内側カニューレの機械加工端嵌合部10’及び20’を示す。かかる嵌合部10’及び20’は、図2A及び図2Bに示すそれらと外側チューブ嵌合部の平面部106’及び107’並びに内側カニューレ嵌合部の207’及び208’の配置以外は同一の構成を有する。また、平面部106’及び107’は、相互に平行となるように配置されているのではなく、それらのなす角度αが30°となるよう配置されている。同様に、内側カニューレの機械加工端嵌合部20’は、同一の角度30°にて配置されるので、内側カニューレの嵌合部が外側チューブの嵌合部10’に取り付けられたときに、平面部106’及び107’と整列する。
【0016】
図4A及び図4Bは、第三の異なる特徴を有する外側チューブ及び内側カニューレの機械加工端嵌合部10”及び20”を示す。このとき、外側チューブ嵌合部10”上の平面部106”及び107”は、45°にて傾斜する角度をなし、内側カニューレ嵌合部20”上の平面部207”及び208”は、同一の角度をなすよう同様の配列となる。
【0017】
それらを使用する際には、看護士又はその他の臨床医師は、一方の手でそのフィンガーグリップ203を握り、他方の手でチューブ1を安定化させて、次いで、内側カニューレ2を引き出すことで、気管切開チューブが洗浄を必要としているかを判断する。使用者は、古い内側カニューレ2を処分して、異なる特徴の新しい内側カニューレの中から、カニューレ又はパッケージに付されたマーキングを確認することにより、あるいは彩色された機械加工端嵌合部を確認することにより、適当なカニューレを選択して交換することができる。次いで、使用者は、内側カニューレ2の患者端12を外側チューブ1の機械加工端13内に挿入し、内側カニューレ2上の機械加工端係合部20が、外側チューブ1上の機械加工端係合部10の近傍にくるまで前方に通す。次いで、使用者は、機械加工端嵌合部10及び20を整列し、かかる二つの嵌合部上の平面部106、107及び206、207が相互に整列するようにする。二つの機械加工端嵌合部10及び20は、好適な角度の配列マーカー(図示せず)を設け、整列を容易とすることが好ましい。適当な内側カニューレが選択されたならば、内側カニューレが完全に挿入された際に、内側カニューレ上の機械加工端嵌合部は、外側チューブ1上の嵌合部10内に密着してスライドし、内側カニューレ上のフィンガーグリップ203が、外側チューブ上の104と当接する。しかし、もし、誤った内側カニューレが不注意により選択されたならば、二つの嵌合部上の平面部は整列せずに、外側チューブ内に内側カニューレを完全に挿入することが容易にはできなくなる。このことは、臨床医師にはすぐに分かることであり、適当な特徴を有するその他のカニューレを即時に選択することを可能とする。
【0018】
この発明は、内側カニューレを、異なる特徴を有し、適当ではない外側チューブに使用することを防止できる有利な点がある。かかるチューブは、異なる製造業者のものであったり、同一の製造業者のものであっても(例えば、補強されていたり、補強されていなかったりする)異なる特性を有していたり、チューブの寸法が異なっていたりする。平面部が機械加工端嵌合部のボアの全長に亘って延在していることから、嵌合部の内側を容易に洗浄することができ、分泌物が集められてしまわないように、端嵌合部の内部形態にて隙間や凹部がないようにすることを確実とする。このことは、キー開口の後方に分泌物を集めることができる見込みトラップを提供する、嵌合のためだけに機械加工端にてキー開口を有するキー構成において好ましい。
【0019】
この発明は、気管切開チューブに限定されるものではなく、内側チューブ又はカニューレを有するその他の医療用チューブにも使用できることには留意されたい。また、かかる機械加工端嵌合部は、寸法によって内側チューブ及び外側チューブの使用を互いに制限するものではなく、材料、形状、機能又はその他のことについて、異なる特徴を有するチューブにて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】内側カニューレが完全には挿入されていない気管切開チューブアセンブリの側面図である。
【図2A】外側チューブの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。
【図2B】内側カニューレの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。
【図3A】異なる寸法の外側チューブの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。
【図3B】異なる寸法の内側カニューレの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。
【図4A】その他の異なる寸法の外側チューブの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。
【図4B】その他の異なる寸法の内側カニューレの機械加工端嵌合部の前方端の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側チューブ(1)、及び該外側チューブの機械加工端(13)へと着脱自在に挿入可能な内側チューブ(2)を具える医療用チューブアセンブリであって、該アセンブリは、
前記外側チューブ(1)及び内側チューブ(2)が、協働可能な、非円形断面の機械加工端嵌合部(10、10’、10”及び20、20’、20”)を有し、該機械加工端嵌合部は、相互に嵌合し、異なる機械加工端嵌合部を有する内側チューブの挿入を制限し得ることを特徴とする医療用チューブアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のチューブアセンブリであって、前記外側チューブ(1)上の前記機械加工端嵌合部(10、10’、10”)は、その内面(105)に相互に離間した二つ以上の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”)で挟まれている円弧状断面部を有し、前記内側チューブ(2)上の機械加工端嵌合部(20、20’、20”)は、その外面に(204)に、該外側チューブ(1)の該機械加工端嵌合部(10、10’、10”)上の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”)と整列する構成の、二つ以上の平面部(207、208、207’、208’、207”、208”)で挟まれている円弧状断面を有することを特徴とする医療用チューブアセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載のチューブアセンブリであって、前記外側チューブ(1)の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)上の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”)は、該嵌合部のボア(105)の全長に亘って延在することを特徴とする医療用チューブアセンブリ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のチューブアセンブリであって、前記外側チューブは、気管切開チューブ(1)であることを特徴とする医療用チューブアセンブリ。
【請求項5】
異なる特徴を有する複数の医療用外側チューブ(1)、及び夫々の該外側チューブへと着脱自在に挿入可能な複数の異なる内側チューブ(2)を具えるシステムであって、該システムは、
異なる特徴を有する前記外側チューブ(1)の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)が相互に異なり、異なる前記内側チューブ(2)の機械加工端嵌合部(20、20’、20”)が相互に異なり、該内側チューブの機械加工端嵌合部が、対応した特徴を有する外側チューブの機械加工端嵌合部に対してのみ完全に挿入され得ることを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムであって、
夫々の前記外側チューブ(1)上の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)は、その内面(105)に相互に離間した二つ以上の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”)で挟まれている円弧状断面を有し、
異なる特徴を有する該チューブによって該平面部の配置が異なり、
夫々の前記内側チューブ(2)上の機械加工端嵌合部(20、20’、20”)は、その外面(204)に二つ以上の平面部(207、208、207’、208’、207”、208”)で挟まれている円弧状断面を有し、
異なる特徴を有する該内側チューブの平面部の配置が異なるので、該平面部は、対応した特徴を有する該外側チューブの嵌合部の平面部に対してのみ整列することを特徴とするアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムであって、夫々の前記外側チューブ(1)の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”)は、該嵌合部のボア(105)の全長に亘って延在することを特徴とするシステム。
【請求項8】
外側チューブ(1)、及び該外側チューブに対し着脱自在である内側カニューレ(2)を含む気管切開チューブアセンブリであって、患者の体内に挿入された該アセンブリを維持する方法であって、該方法は、
前記外側チューブ(1)を所定の位置に維持しつつも、前記内側カニューレ(2)を定期的に取り除いて処分するステップと、
該外側チューブ(1)上の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)に対応する、交換用内側カニューレ(2)を、異なる形状の機械加工端嵌合部(20、20’、20”)を有するカニューレの群より選択するステップと、
該外側チューブ(1)に該内側カニューレ(2)を挿入するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記外側チューブ(1)上の機械加工端嵌合部(10、10’、10”)及び前記内側カニューレ(2)上の機械加工端嵌合部(20、20’、20”)は、相互に離間した二つ以上の平面部(106、107、106’、107’、106”、107”及び207、208、207’、208’、207”、208”)で挟まれている円弧状断面を有し、異なる特徴を有する該外側チューブ(1)及び内側チューブ(2)上の該平面部は、対応した特徴を有する外側チューブ(1)に対してのみ、その内部に内側カニューレ(2)が完全に挿入されるような異なる配置となることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公開番号】特開2008−155029(P2008−155029A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−328883(P2007−328883)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(501038551)スミスズ グループ ピーエルシー (26)
【氏名又は名称原語表記】SMITHS GROUP PLC