説明

医療行為を提供するシステム及び方法並びに医療装置を制御するシステム及び方法

医療装置を用いて対象物に医療行為を行うことができるか否かが、他のことの中から、ポータブルメモリ装置に予め保存された制御データに基づいて制御され、医療行為を行うことに関連して生成された医療行為データがポータブルメモリ装置に保存され、医療行為について対象物を保護する規制のプライバシー制限に応じてデータのプライバシーを保護するように医療行為データが保存される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、対象物に医療行為を行う装置の使用を規制すること及び対象物に医療行為を提供することに関する。
【発明の概要】
【0002】
一般に、1つの形態においては、医療装置を用いて対象物に医療行為を実行することができるか否かはポータブルメモリに予め保存された制御データに基づいて決定される。例えば、医療行為を実行することと関連して生成される診断情報を作成するコンピュータ化された分析を含む医療行為データがポータブルメモリに保存される。その医療行為データは規定のプライバシー制限に応じてデータのプライバシーを保護する方法で保存される。
【0003】
実施例は次の特徴のうちの1以上を含む。医療行為データは医療装置によって生成される未加工の医療行為データの分析によって作成される診断情報を含む。医療装置はスキンスキャナーを含む。ポータブルメモリ装置はメモリカードを含む。医療行為はスキン走査を含む。医療行為データは対象物についてプライバシーが保護された医療情報を含む(例えば、診断情報を作成するコンピュータ化され分析を含む)。規制のプライバシー制限はHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)規制を含む。
【0004】
一般に、1つの形態においては、医療装置と関連したコンピュータはポータブルメモリ装置に、医療装置を用いる対象物についての一連の類似医療行為の実行に関連したディジタル情報を保存するために用いられる。その一連の類似医療行為の実行の間に亘って経過する時間は測定される。例えば、その連続した類似医療行為の実行の間に亘って同一の対象物についての装置の最初の使用から経過する時間を測定することが予想され得る。
【0005】
経過した時間が単位動作期間(セッション)を表す所定の期間を越えると、ポータブルメモリ装置のその後の類似医療行為と関係したディジタル情報の保存、及び/又はポータブルメモリ装置の権限の下での医療装置の動作が制限される。
【0006】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。所定の期間は48より短く、又は24より短く、又は5時間より短い。医療装置はスキンスキャナーを含む。ポータブルメモリ装置はメモリカードを含む。医療行為はスキン走査を含む。
【0007】
一般に、1つの形態においては、供給者によって所有されるコンピュータは臨床医に貸し付けられる。ポータブルメモリ装置は、対象物に医療行為を行う医療装置の使用を規制し、医療行為の実行について生成されるデータをポータブルメモリ装置に保存させることにコンピュータと共に利用するために臨床医に販売される。生成されたデータはポータブルメモリ装置に保存され、データについて対象物を保護するプライバシー規制に臨床医が従うことを可能にするようにコンピュータには保存されない。
【0008】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。医療装置はスキンスキャナーを含む。ポータブルメモリ装置はメモリカードを含む。医療行為はスキン走査を含む。プライバシー規制はHIPAA規制を含む。
【0009】
一般に、1つの形態においては、内科医はスキンスキャナーと関連したコンピュータを利用し、スキンスキャナーを用いて患者についてのスキン走査医療行為の実行と関係したディジタル情報をメモリカードに保存し、内科医はメモリカードからコンサルタントにそのディジタル情報を提供することにより患者についてのコンサルタントからのアドバイスを得る。
【0010】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。ディジタル情報はコンサルタントにメモリカードを配達することにより提供される。ディジタル情報は臨床医の位置のメモリカードの情報にアクセスし、それをコンサルタントに電気的に伝達することにより提供される。そのディジタル情報の提供はその情報について患者を保護するプライバシー規制に従う。
【0011】
一般に、1つの形態においては、供給者は対象物に医療行為を行う医療装置の使用を制御するために臨床医に複数のメモリカードを販売する。カードの各々は実行されるべき所定数の特定の医療行為の権利を与える。供給者によって制御されるホストで、カードとインタラクションを行うコンピュータから情報が受信され、カードによって権利が与えられてない医療行為を行うための医療装置の使用を防止する。
【0012】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。臨床医は皮膚科医を含む。医療装置はスキンスキャナーを含む。情報は電子通信ネットワークを介して受信される。
【0013】
一般に、1つの形態においては、皮膚の傷の1つの画像が1度に得られ、第1のポータブルメモリ装置に保存される。その後に、皮膚の傷の第2の画像が得られ、第2のポータブルメモリ装置に保存される。その1つの画像と第2の画像との比較は、コンピュータを用いてポータブルメモリ装置からその画像にアクセスすることにより可能にされる。
【0014】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。皮膚の傷はあざ(ほくろ)を含む。ポータブルメモリ装置はメモリカードを含む。画像はスキンスキャナーによって生成されるディジタル画像を含む。一部の実施例では、比較は例えば、人間の介在なしに自動的に行われる。
【0015】
一般に、1つの形態においては、医療装置と関連したコンピュータは、医療装置を用いる対象物についての医療行為の実行と関係したディジタル情報をポータブルメモリ装置に保存するために用いられる。ディジタル情報の一部は制限される。制限された情報の少なくとも一部は医療装置と関連したコンピュータによるアクセスを可能にされる。第2のコンピュータが制限されていないポータブルメモリ装置のディジタル情報の少なくとも一部へアクセスすることを可能にすることに関連して、制限された情報の少なくとも一部へのアクセスが第2のコンピュータによって可能にされる(アクセス及び使用はプライバシー規制に違反しないならば)。
【0016】
一般に、1つの形態においては、医療装置と関連したコンピュータは、医療装置を用いる対象物についての医療行為の実行と関係したディジタル情報をポータブルメモリ装置に保存するために用いられる。また、画像はその医療行為に関係するポータブルメモリ装置に保存され、医療装置とは別の画像作成装置によって生成される。
【0017】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。医療装置はスキンスキャナーを含む。ポータブルメモリ装置はメモリカードを含む。医療行為はスキン走査を含む。画像作成装置はディジタルカメラを含む。画像は医療行為の対象である対象物の部分の写真を含む。画像はコンピュータによって、又は他の装置によってポータブルメモリ装置に保存される。
【0018】
一般に、1つの形態においては、対象物に医療行為を行うためにユーザによる医療装置の実際の使用はポータブル装置に明示された印によって表された利用可能なプリペイドで許可された使用に対応する。その実際の使用が起きたことはリモート位置に報告される。実際の使用が起きた後、その許可された使用はもはや利用可能でないとして扱われる。
【0019】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。医療装置はスキンスキャナーを含む。医療行為はスキン走査を含む。印は保存されたデータを含む。ポータブル装置は電子記憶装置を含む。ポータブル装置はメモリカードを含む。実際の医療行為の結果はポータブル装置に保存される。ポータブル装置はプライバシー規制に応じて取り扱われる。アカウンティング(会計)システムへの登録は実際の使用に付随した収入の認識を反映して起こされる。医療行為によって生成されたデータは分析されても良く、対応する診断が自動的に作り出されても良い。
【0020】
一般に、1つの形態においては、スキンスキャナーの権利が所定の使用を表すデータを保存するメモリ装置は内科医に販売される。一部の場合においては、メモリ装置は無保険の患者の利用のために提供されても良い。権利が所定の使用に対応するスキンスキャナーの実際の使用の確認は通信ネットワークを介して自動的に受信している。その確認に基づいて、広く様々な動作を取ることができる。例えば、アカウンティングシステムでは、実際の使用に対応する収入がその確認に応答して自動的に認識される。
【0021】
一般に、他の形態においては、ポータブル記憶装置は対象物に医療行為を行う医療装置のプリペイドで許可された使用を表す印を保存する。
【0022】
実施例は次の特徴の1以上を含むことができる。コンピュータはポータブル記憶装置に保存された印に応じて医療装置の使用を規制する。データが保存されたメモリカードは患者の皮膚の部分を走査するスキンスキャナーのプリペイドで許可された使用を表す。
【0023】
一般に、1つの形態において、臨床医はプリペイド記憶装置、コンピュータ及びスキンスキャナーを用意されている。プリペイド記憶装置及びコンピュータのインタラクションに基づいて臨床医はスキンスキャナーを用いてスキン走査データを生成するために患者の皮膚の権限が所定量の走査を行うことを許可される。コンピュータはそのスキン走査データを分析して診断情報を生成するために用いられる。スキン走査データ及び診断情報は少なくとも臨床医及びその他によるその後のアクセス及び使用のためにプリペイド記憶装置に保存される。
【0024】
本発明の形態に応じて、システムは対象物に医療行為を提供するために備えられる。このシステムは、以下のa)〜z)のリストの特徴の1以上を備えることができる。
【0025】
a)対象物(例えば、検査中の患者)に医療行為(例えば、スキン走査)を行うために設計された少なくとも医療装置(例えば、スキンスキャナー)。
【0026】
b)医療行為を行うことに関連して生成される医療行為データ、対象物への医療行為の提供を管理することに関連した制御データ、を備えるグループから選択された1以上のデータを含む情報を保存する少なくともメモリ(例えば、メモリディスク又はメモリスティック又はメモリカード又は他のポータブルメモリサポート等のポータブルメモリ装置を含む)。
【0027】
c)医療装置及びメモリと動作可能にして接続され、メモリと前記情報を交換するようにプログラムされた制御手段(例えば、それ/それら自身にメモリが備えられた1以上のコンピュータ又は中央演算ユニット)。
【0028】
d)少なくとも1つのメモリは予め保存された前記制御データを有することができる。
【0029】
e)少なくとも1つのメモリは前記制御手段に付随したメモリリーダ(カードリーダ、ディスクリーダ又はメモリスティック用のポート等)と取り外し可能に接続され得るポータブルメモリであっても良い。
【0030】
f)メモリは複数(例えば、2以上)の物理的に分離したメモリを備えても良く、そのメモリの各々は医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報を保存する。
【0031】
g)制御手段は医療行為を行うことに関連して生成された医療行為データを前記メモリに保存するようにプログラムされ得る。任意に、制御手段は医療行為を行うことと関連して生成された医療行為データを分析する手段と、対応する診断情報及び/又は生体組織検査の必要性についての忠告を生成する手段とを備えることができる。
【0032】
h)制御手段は例えば、前記医療行為データへのアクセスを制限する所定の規則に応じてデータのプライバシーを保護する方法でメモリの医療行為データを保存するようにプログラムされ得る。
【0033】
i)制御手段は前記予め保存された制御データに基づいて対象物について医療行為を行うことができるか否かを管理するようにプログラムされ得る。
【0034】
j)制御手段は少なくとも次のステップ、すなわち
医療装置を用いた対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連した情報を医療装置から受信するステップと、
医療装置を用いた対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連した前記情報をメモリに保存するステップと、
一連の類似の医療行為の実行の間に亘って経過する時間を測定するステップ(例えば、制御手段は同一の対象物について装置の初めての使用からの経過時間を測定するようにプログラムされても良い)と、
その経過時間が1つのセッションを表す所定の期間を越えたときポータブルメモリ装置にその後の類似の医療行為と関連した情報の保存を制限する(限定されない例として、所定の期間は5時間以下で良いが、所定の期間の最大値はめったに48時間を越えないけれどもその環境に依存する。なぜならば、所定の期間は同一の対象物についての全ての類似の医療行為が完了されるべきことが予想される時間フレームであるからである。例えば、装置がスキャナーであれば、同一の対象物についての全てのあざの走査がその最初の走査から一般的に48時間より少ない、また、高い頻度で24時間より少ない又は更に5時間より少ない所定の期間内に完了されるべきと通常予想される)ステップと、を実行するようにプログラムされ得る。
【0035】
k)制御手段は、ポータブルメモリから受信された情報に基づいて対象物に医療行為を行う医療装置の使用を規制するステップと、データについて対象物を保護するプライバシー規制に従うように医療行為の実行に関連して生成されたデータを制御手段のメモリではなく同一のポータブルメモリに保存させるステップと、を少なくとも実行するようにプログラムされ得る。
【0036】
l)制御手段は、第1の位置で(例えば、医療行為が患者について起こる臨床医位置で)動作する第1のコンピュータと、第1の位置から離れた第2の位置で動作する第2のコンピュータ(例えば、第2のコンピュータは医療行為を実行するためのプリペイドクレジットを有するメモリを販売する会社の建物にあることもあり得る)とを含むことができる。
【0037】
m)第1の位置の第1のコンピュータはメモリ(又は複数のメモリ)及び医療装置とインタラクションを行うことができ、第2のコンピュータは第1のコンピュータ及び/又は直接メモリと通信することができ、前記メモリの権限が所定の使用に関しての情報を保存するそれ自身のメモリを含むことができる。
【0038】
n)第1のコンピュータは、医療装置を用いた対象物についての医療行為の実行に関係した情報を医療装置から受信するステップと、医療装置を用いた対象物についての前記医療行為の実行に関係した前記情報をメモリに保存するステップと、メモリに保存された情報を前記第2のコンピュータにアクセス可能にするステップと、を少なくとも実行するようにプログラムされ得る。
【0039】
o)第1のコンピュータは、更に、メモリに保存された情報を取り出すステップと、メモリから取り出された前記情報を第2のコンピュータに送り出すステップと、を少なくとも実行するようにプログラムされ得る。
【0040】
p)第1のコンピュータは、少なくとも、メモリの識別に関する情報と医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報とをメモリから読み出すステップと、医療装置のユーザの意図した使用に関する情報を受信するステップと、前記メモリ識別情報及びユーザによって選択された医療装置の意図した使用に関する前記情報を第2のコンピュータに伝送するステップと、医療装置の使用の権限が与えられているか否かに関する情報を第2のコンピュータから受信するステップと、権限が与えられていない医療行為のための医療装置の使用を防止するステップと、を実行するようにプログラムされ得る。
【0041】
q)第2のコンピュータは、医療装置の意図した使用に関する情報と前記メモリ識別情報を前記第1のコンピュータから受信するステップと医療装置の選択した使用がメモリによって権利が所定の使用に従っているか否かを証明するステップと、メモリによって権限が与えられていない医療行為のための医療装置の使用を防止するために医療装置の使用の権限が与えられているか否かを前記第1のコンピュータと通信するステップと、を少なくとも実行するようにプログラムされ得る。
【0042】
r)第1のコンピュータは、医療装置を用いた対象物についての医療行為の実行に関連しかつその一部は制限されたディジタル情報を保存し、その制限された情報の少なくとも一部にアクセスするようにプログラムされ得る。
【0043】
s)第2のコンピュータは、制限されていないメモリの情報の少なくとも一部にアクセスし、その制限された情報の少なくとも一部にアクセスすることを防ぐようにプログラムされ得る。
【0044】
t)電子通信ネットワーク(インターネット又は専用ネットワーク等)は第1のコンピュータと第2のコンピュータとを接続するように備えられ得る。それらのコンピュータは電子通信ネットワークを介して前記情報を交換する。
【0045】
u)医療装置とは別にされ、制御手段に接続された画像作成装置(画像作成装置は例えば、医療行為の対象である範囲の1以上の画像を撮るディジタルカメラであっても良い)。
【0046】
v)制御手段は医療装置を用いた対象物についての医療行為の実行に関連したデータと、医療行為に関連し画像作成装置によって生成される画像に対応したデータとをメモリに保存するようにプログラムされ得る。
【0047】
w)メモリは医療装置の利用可能なプリペイドで許可された使用を表す印を保存することができる。
【0048】
x)制御手段は、対象物について医療行為を行うためにユーザによる医療装置の実際の使用がメモリに明示された印によって表された利用可能なプリペイドで許可された使用に対応することを判断し、実際の使用が起きたことをリモート位置に報告し、実際の使用が起きた後、もはや利用可能でないとして許可された使用を扱うようにプログラムされ得る。
【0049】
y)アカウンティングシステムはメモリ及び/又は制御手段と接続されることができ、制御手段は実際の使用と関連して収入の認識を反映するためにアカウンティングシステムに登録させる。例えば、医療装置の権限が所定の使用を表すデータを保存する複数の物理的に分離したメモリが使用されるときアカウンティングコンピュータシステムは権限が所定の使用に対応するスキンスキャナーの実際の使用の確認を通信ネットワークを介して制御手段から受信することができる。この場合に、アカウンティングコンピュータシステムは権限が所定の使用に対応する医療装置の実際の使用の確認を受信し、(例えば、自動的に)その確認に応答して実際の使用に対応する収益を認識するようにプログラムされ得る。
【0050】
z)メモリは第1のポータブルメモリ装置及び第2のポータブルメモリ装置を備えることができ、医療装置は皮膚傷(例えば、あざ)の第1の画像を得て、その第1のポータブルメモリに第1の画像を保存し、その皮膚傷害の第2の画像を得て、その第2のポータブルメモリに第2の画像を保存するスキンスキャナーを備えることができる。この場合に制御手段はそのポータブルメモリ装置からの画像(スキャナーからのディジタル画像を含む)にアクセスするステップと、(例えば、自動的に)第1の画像と第2の画像とを比較するステップとを少なくとも実行するようにプログラムされ得る。
【0051】
それらの及び他の特徴及び形態、並びにそれらの組み合わせは、方法、装置、システム、プログラムプロダクトとして、機能を実行する手段として、及び他の方法において表現され得る。
【0052】
他の利点や特徴は詳細な説明及び請求項から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は対象物について医療行為を行う装置の使用を規制するシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1に示されたように、皮膚科医(又は他の内科医、又は診察又は治療又は美容の臨床医、又は他のユーザ)10が、患者(又は顧客又は他の対象物)16の皮膚の部分を走査する(他の診断又は治療又は美容行為、又は他の医療行為を行う)ためにスキン走査装置(又は他の診断又は治療又は美容装置、又は他の医療装置)12を用いるとき、その装置を用いる、例えば、皮膚を走査することのコスト(又は方法、コンテキスト、環境、又は他の形態)は、供給者20によってユーザ(他のバイヤー、借り手、又は受取人)に販売、賃貸、又は別の方法で提供されている1以上のディジタルメモリカード(又はメモリスティック又はメモリディスク又は他のメモリ装置又は他の使用規制装置又は他の装置)を用いて規制することができる。皮膚を走査するスキンスキャニング装置の使用は、どの使用が制御され得るかに基づいた複数の有効な使用、複数の使い果たされた使用、使用の条件、又は他の情報、及び結果及びディジタルメモリカードの少なくとも一部(及びことによると他の部分)に保存された医療行為からの情報を示すデータに基づいてスキャニング装置22と連結した(と関連した又はと共に動作する)ローカルコンピュータ又はワークステーション(又は他の装置、マイクロプロセッサ、専用プロセッサ、チップ、ボックス、ソフトウエア、又はコントローラ)によって規制される。
【0055】
一部の実施例においては、使用されるときの各カードは特定の患者と関連されることになり(言葉として患者を使用するとき医療行為の人又は対象物に広く言及している)、患者セッションのために予め定められた数の使用、例えば、多数の傷の走査を許可にする。1つのセッションで、カードによって与えられるよりも多くの傷が走査される必要があるならば、プリペイドの他の類似のカード又はブースタカードがその患者のセッションのために用いられる。他のビジネスモデルでは、スキンスキャナーを使用するために患者当たりのコストの上限が定められても良い。ある例では患者との(例えば4時間で終わる)セッション後、カードは使用不可となり、更なる医療行為のためにもはや利用できない。他の場合には、カードはより長い期間(例えば、6ヶ月)に亘って同一の患者のために使用されても良い。
【0056】
説明は患者について内科医によって行われた人(もの)の傷のスキン走査の例に度々言及するが、これは例に過ぎず、ここで説明された技術は幅広い様々な医療装置を使用する幅広い様々な方法で実施し、幅広い様々な対象物に、幅広い様々なコンテキストに適用することができる。
【0057】
メモリカードに保存されたデータは、スキャニング装置の使用の規制を可能にする制御データ24だけでなく、スキンスキャニングデータ(又は他の医療行為データ)26も含むことができる。医療行為データは、ケア提供者の注意を含む幅広い様々な他の医療行為に関係したデータ、身体検査の結果、臨床的印象及び患者からの履歴情報と共に画像データ、スペクトルデータ及びスキン走査からの他の測定データ等の特定の医療行為の間に生成されるデータを含むことができる。直径、形状、範囲、不規則、及び解剖学上の印からの距離と共に患者の身体の各傷の正確な位置(例えば、x及びy座標)を可能にする情報を含んでも良い。この情報はコンピュータによって提供された傷の自動的な判定の一部としてユーザによって手動で入力、又は自動的に生成されても良い。医療行為に関係したデータは日時、シリアル番号、測定情報、スキャニングパラメータ情報、画像及び走査データの分析結果を含む走査に関連した情報と共に身元、統計及び患者と関連した他の情報を含むことができる。よって、医療行為データは行われた特定の医療行為に特有の情報を含むが、制御データの多くは医療行為がどのように及びどんな環境下で行われるべきであるかの規制に関する。医療行為データは例えば、メラノーマを排除するために生体検査することの提言を含む診断情報を提供するコンピュータ分析の結果を含んでいる。
【0058】
メモリカードに保存された制御データの一部又は全ては、カード供給者(他のホスト事業者)20によって所有又は制御され、中央事務所(他のホスト位置)32に配置されたコンピュータ(又は他のホスト)30からのカードにロードすることができる。一般に、制御データはホスト位置だけでカードにロードされることが考えられるが、メモリカードの制御データの他の部分は内科医の診察室(又は医療行為の他の位置又は他の位置)34でコンピュータ22によってロード又は更新又は固定又は開放しても良い。
【0059】
スキン走査を行うスキャニング装置の使用の規制はメモリカードによって許可された多くの使用だけでなく、内科医の身元、並びにスキャナー(及び幅広い様々な他のコンテキスト情報)36の種類、モデル番号、及びシリアル番号等のコンピュータに所定他の情報に基づくことができる。また、そのような追加の情報は、カードが受け入れられ、登録されるかどうか、(ある場合には)そのカードが再使用が許されるかどうかを評価するために用いても良い。
【0060】
例えば、ユーザがスキャナーによって位置を定めるべきために明確に意図していない傷にスキンスキャナーを使用するならば(例えば、それらは傷を評価するための共通に使用されたABCD基準に合わないため)、一部の実施例では、そのカードの浪費が考慮されるべきでない。ABCD基準が合わない限り、メモリカードについての権限が所定の使用に対して走査を変化させることは浪費である。しかしながら、リーダにカードを挿入することにより、内科医は傷についての無料のABCD判定を無条件に得ることができる。コンピュータがカードに対して走査を変化させることを拒否するならば、内科医はABCD判定が否定的、そうでなれれば肯定的であったことを知る。よって、メモリカードはシステムを使用のために活性化、又はスキンスキャナーを医療行為で使用可能にする機能を有する。しかしながら、一部の実施例では、カードは明確な無料のABCD走査及び判断を提供するコンピュータのためにコンピュータに接続される必要はない。従って、内科医が生体検査を勧めたいならば、彼又は彼女はカードを挿入してその勧めのためにコンピュータによってカードを変更させることができる。他の例では、傷に色が付いていないことをユーザが示すならば、カードは走査のために考慮、登録又は浪費されない。一部の実施例では、追加の料金は分析器及びシステムによって提供された分析のレベルに相応しいたぶん異なるレートで使用のために行われる。
【0061】
言い換えると、一部の場合に、カードは医療装置によって評価されるつもりの医療行為のためにだけの医療装置の使用を規制及び課金するために用いることができる。
【0062】
しかしながら、このビジネスモデル、内科医によって自由な制限の走査をさせることはコストなしで不適当な傷に対してスキンスキャナーを使用することを内科医にけしかけ、一方、スキンスキャナーの使用のための患者又は保険会社に課金することが可能である。一部の実施例では、スキンスキャナーの不適切な使用に対する課金は適切な使用に対してよりも小さいよりむしろ大きくなる。
【0063】
一部の実施例では、判断は、されるべきために要求された特定のテストによって確認されるように仕様内でスキャナーが動作することをされなければならない。例えば、1週間おきに、フィールドテスト走査は実体のない目的及びそれに応じて調整されたスキャナーについて行われるように要求され得る。システムはスキャナーが更に動作される前に、又はコンピュータがカードの容認及び活性を可能にするためにホストからの許可を要求する前に、ホストに報告されるべきその実体のない目的の結果及び仕様内でスキャナーが動作していていることの承認を要求することができる。スキンスキャナーがそれ自身の診断テストに落ちたならば、メモリカードは課金されるべきでない。
【0064】
メモリカードは支払い46に対する交換で物理的提供44によってユーザに供給される。提供と支払いはホストによって記録され、アカウンティングシステム42に報告される。経済的に恵まれない又は無保険の患者に対する無料の使用が許されるならば、適切なアカウンティング登録がその関連のカードの使用のためにされる。
【0065】
行われた走査の回数(及び走査の他の制御データ又は医療行為データ)はインターネット(又は他の通信ネットワーク40)を介してコンピュータによって電子的にホストに時々報告される。ホストはホスト登録のアカウンティングシステム42に走査の実行を報告する。そのアカウンティングシステムはGAAP(Generally Accepted Accounting Principles)(又は他の関連会計規則)下で、行われた走査に起因したメモリカードに対して受けた支払いの部分を収入として認識又はそれとは別に予約することができる。これは、また、システムを活性化するために権限が与えられていないカードが使用されたか否かについて情報を与え、ホストが不正使用を処理することを可能にする。
【0066】
実行された医療行為で関連した一部の情報をコンピュータに一時的に保存し、その後、例えば、コンピュータがホストに他の情報を伝達しているときにホストに伝達することができる。更新後、その情報を医療行為の位置でコンピュータから削除することができる。
【0067】
走査のために使用されたメモリカードは一般の物理的な患者ファイル48に患者と関係付けて保存され得る。その方法では、カードは患者のプライバシーを保護する目的で他の患者の情報(レントゲン検査、医者の記録、検査結果等)と同様に自動的に取り扱うことができる。プライバシー保護データはコンピュータ、ホスト、又は他の非対応装置に保存される必要がない。よって、HIPAA等のプライバシー規制の違反を減少又は避けることができる。
【0068】
一部の実施例では、コンピュータ(及びスキャナーでさえ)はメモリカードを供給する関係者の所有物であり、走査する使用のために内科医に貸されている。それらの実施例では、内科医によって所有されないコンピュータに保存されるべき患者データについてプライバシー規制の違反であることが議論され得る。内科医によって所有され、患者のファイルに保存されているメモリカードの患者データを保存することによって、プライバシー規制の要求を適合させることができる。データがリースされたコンピュータから削除されることを保証するための対策を行うことができる。
【0069】
メモリカード上の医療行為データ及び制御データは各々の別個の走査を表すだけでなく、走査間の関係も表すことができる。例えば、患者と関係したカードによって許可された使用に基づいて多数の場合に患者のあざを走査することができる。この例では、内科医は患者のために前に使用されたメモリカードをコンピュータに挿入し、カード内に保存された前の走査と、ただ今終了して第2のカードに保存された現在の走査との差異を直ちに見ることができる。この目的のために、コンピュータは、古いカードを現在使用しているカードと同時に読み取ることができるように2つの異なるカード読み取り装置27及び29とスクリーン上に比較された画像とを備えることができる。代わりに、古いカードが挿入され、その画像がコンピュータのRAMに一時的にロードされ、そして、現在のカードが現在の画像を提供するために再挿入されても良い。その分析者はあざを有する患者の皮膚の部分の変化を機械的に分析することができる。すなわち、内科医による検討のためにシステムは並んで2つの外傷を表示し、又は画像を重ね合わせることができる。古い走査の画像及び分析の結果を現在のカードに保存することができる。これはいわゆるあざマッピングを可能にし、手動のシステムと比べてより容易に、より正確に、より効果的にされる。
【0070】
コンピュータはユーザ10に対するユーザインターフェースを備えるディスプレイを含む。そのインターフェースはコンピュータユーザがシステムを初期化し、情報を入力し、画像と制御データ及び医療行為データの他の部分を観察し、そして通常、システムを制御し管理することを可能にすることができる。
【0071】
多くの内科医の病室及び他のヘルスケアの提供場所(及び他の医療行為の場所)52にはシステムが提供され得る。多くのホストの場所54はカードを配布し、ガードが規制する走査から収入を得ることができる。各ホスト場所、各医療行為場所間、及びホストと医療行為場所間の通信についてはネットワークを介して行うことができる。
【0072】
例えば、その医療行為の場所で他の医療装置、他のコンピュータ、及び他のコンピュータを含む他の装置(図示せず)と通信するために医療行為の場所でコンピュータをローカルネットワーク56に接続することができる。
【0073】
対象物について医療行為を行う装置の使用を規制するシステム8の多くの要素は、図1に示されたように、対象物16について医療行為を行うことにおいて医療装置12の使用を規制することに関係したデータを保存する。
【0074】
その目的で保存されたデータは幅広く様々であり、ユーザ、対象物、医療装置、コンテキスト、使用規制装置、供給者、ホスト、金融上のアカウント、行われた又は行われるべき医療行為、医療行為によって又は医療行為が行われたことに基づいて生成されたデータについての情報を含むことができる。
【0075】
例えば、制御データは行われるべき許可された医療行為の数;医療行為を行うことができる対象物の数(システムはプライバシー関連事項を適応させるならば、カード当たり複数の対象物についての使用を可能にしても良いが、一般的には1カード当たり一人);医療行為を行うことができる場所又は複数の場所;医療行為を行うことができる日時;医療行為を行うために用いることができる医療装置のブランド、モデル及びシリアル番号;対象物の名前、身元、年齢、及び統計上の分類;医療装置が行うことできる医療行為の中で実行可能な医療行為の種類;使用規制装置が保存されるべき身体ファイルの場所、識別、サイズ及び種類;そのような複数の装置からなるグループ内の関連した使用規制装置の識別(例えば、メモリカードセットのうちの1つ);医療行為を行うことを許可されたユーザの名前、身元及び他の特徴;供給者の名前、身元及び他の特徴;使用規制する装置に対応したアカウンティングシステムにおける登録の識別子;使用規制装置について又は行うことが許可された医療行為毎の支払い金額;利用可能な残りの使用の数及び使用された数の表示;制御データが変化され又はホストに報告された頻度、時、誰により、目的の記録を含むことができる。
【0076】
医療行為データは医療行為が成功又は失敗したか否かの識別子等の医療行為の結果;医療行為が行われた場所;医療行為が行われた対象物の場所;医療行為を行うために用いられた医療装置のブランド、モデル及びシリアル番号;医療行為の対象物の名前、身元、年齢及び統計上の分類;医療行為の種類;使用規制装置が保存される身体ファイルの場所、識別、サイズ及び種類;医療行為を行ったユーザの名前、身元及び他の特徴;画像又はグラフィカルデータ、非画像データ、パラメータ値、調整値、最終段階の結果を含む他のデータに適用された分析処理の結果(例えば、生体検査の提言の是非)を含む医療行為によって生じたデータ;対象物の健康状態についての中間的な仮定;それらの判断の結果と共に追加の判断についてデータが送信されて良い人々の時間、日及び特性(ネイチャー)を表すデータを含むことができる。
【0077】
内科医は患者ファイル内に紙情報及びレントゲン写真又は他の画像を保存し、後で検討及び相談のために他の臨床医にそれを送ることができると同時に、メモリカードに保存された制御データ及び医療行為データは、例えば、コンサルタントにメモリカードを単に手渡し又は送付することにより、又はカードからデータを読み出してそれをコンサルタントに電子的に送信することにより、他の人に送ることができる。よって、相談は、遠隔医療に用いられた様々な方法のいずれかによって(例えば、スキャナー又は他のコンピュータと関連したコンピュータによって)メモリカードがその保存を提供し送信が行われる保存及び送信技術によって達成することができる。
【0078】
所定のメモリカードの主たる使用はスキャナーと関係し、カード供給者によって提供され、特定の内科医によって操作される専用のコンピュータによる使用でも良いが、他の装置及びコンピュータがどこにあってもカードに保存されているデータの一部を読み出して用いることを可能にすることは有益である。これを達成するために、データがカードに保存される形式及び方法は共通に用いられている形式又はプロトコル、例えば、画像用のtifファイルに基づいても良いし、又は特定の形式であっても良い。形式が制限された特定又は所定のデータであるときカードを読み取るために用いられる装置はカードを認識して保存された不制限のデータを使用することができる特定のアプリケーションを有しても良い。その特定のアプリケーションはそれ自身、カードに保存され、カードが挿入されると、読み取り装置に自動的にそのアプリケーションをロードすることができ、又は記憶メディアから、又は通信ネットワークからダウンロードすることによりそのアプリケーションを読み取り装置にロードかることができる。
【0079】
メモリカード又はコンピュータ又はカード読み取り装置又はそれの組み合わせを適切に構成することにより、特定のユーザがカードから読み取ることができる情報量又はデータの使用の方法及び範囲を異なるユーザ各々が変えるように異なるレベルの許可を用意しても良い。
【0080】
コンテキスト情報は、時間及びカレンダ情報、並びに例えば、温度、明暗及び湿度を含む環境情報を含むことができる。
【0081】
医療装置に保存された情報は、特に、ブランド、モデル、シリアル番号、実行可能な医療行為の識別、使用の数、調整データ、及びパラメータ値を含むことができる。
【0082】
ホストに保存された情報は、使用規制装置、ユーザ、医療行為の場所、医療装置及びコンピュータの識別、ユーザ毎に権限が与えられ使用された医療行為の数の履歴、場所、医療装置、並びに使用規制装置を含むことができる。
【0083】
アカウンティングシステムに保存された情報は、実行する権限が与えられている各医療行為の課金に対して課金された価格及び受け取った金銭、医療行為が成功して行われた否か、並びに医療行為が実際に行われてこれにより識別した収入として課金できるか否かを含むことができる。
【0084】
記録維持、会計検査、及び管理目的のために、権限が与えられ使用規制装置に表された各医療行為はユニーク識別子51を割り当てられ得る。更に、各使用規制装置はその権限が与えられた医療行為の識別子に各々関連した識別子を割り当てられ得る。システムに保存されているデータを医療行為識別子、規制装置識別子、又は両方と関連付けることができる。
【0085】
コンピュータのユーザインターフェースは、システムと関連した全てのデータ、又はユーザがアクセスする権限が与えられているデータの一部だけにユーザが入り、それを更新し、変化させ、見て及び分析することを可能にする。ユーザインターフェースは、ユーザがシステムに登録し、彼の登録を更新し、使用規制装置とインタラクションを行い、使用規制装置に含まれた、権限が与えられた医療行為に応じて医療装置を使用させ、そして、医療行為が終了したときを示すことを可能にする。
【0086】
分析器は、数理的な分析、画像処理、モデリング、分析処理、スペクトル分析、ノイズリダクション、フィルタリング、論理的処理、及び、医療行為に対して適切な他の種類の分析を行うことができる。その分析器は、訂正した、更新した、ノイズリダクションした、処理した値、パラメータ、画像、サウンド、及びビデオ、測定、判定、診断情報(FDAによって許可された)、臨床の管理についての提案、及び回答を生成することができる。ユーザはユーザインターフェースを介して及び他の方法で分析器の動作を制御することができる。分析器及びコンピュータの出力は医療行為データの形式である。
【0087】
制御データの一部は使用制御及び記憶装置が販売されて供給される前にその装置に保存されている。制御データの一部はロック(固定)され、ユーザによって変更することができない。制御データの一部は所定の環境下では使用制御及び記憶装置の供給元である関係者からの権限なしで変更することができる。
【0088】
カードに保存された制御データ(例えば、カードの使用が許可されたスキャナーのシリアル番号)に基づいて、コンピュータはカード上のデータを用いて(時々には更新して)制御データによって表された条件に従った方法でスキャナーの使用を制御する。この目的のために、システムは使用制御及び記憶装置(例えば、カード)のデータによって許可された使用が起きているときに使用制御及び記憶装置がコンピュータと通信中にあることを求めるためにセットアップされ得る。例えば、カードはシステムを活性化するためにコンピュータに挿入され、医療行為の間に亘ってコンピュータ中にあり、ジェネレーション(発生)を報告し、保存のためにコンピュータから取り外され、その後の使用のためにそのコンピュータ又は他のコンピュータに再挿入され得る。コンピュータがホスト、カードの識別子、及び権限が与えられた走査の識別子と通信してそれらが使用されたことを確認するとき、カードは通常、コンピュータ内にある。一部の実施例では、メモリカード又はコンピュータはブロードバンド通信能力を含み、ホストとの接続を継続的に利用可能にさせる。
【0089】
使用制御及び記憶装置に保存されたデータの要求に応じて医療装置の使用を制御するために、コンピュータは特に、医療装置から他のデータ及び情報(例えば、種類、モデル番号、シリアル番号)、クロックからの現在の日時、並びにコンピュータに保存又は入力された例えば、ユーザの名前及び識別番号、患者の名前、及び行われるべき走査の数に関する情報を必要としても良い。使用がされるための条件に関する情報に対して使用についての状態を分析することにより、コンピュータは使用制御及び記憶装置の使用を許可するかどうか判断することができる。
【0090】
使用が許可されることを判断すると、ユーザが例えば、傷の走査を行うことができるように医療装置を動作可能にして良い。医療装置の使用の間に生成されるデータ(例えば、画像データ、スペクトルデータ、調整データ、コンテキストデータ、及び動作パラメータ)は、コンピュータに戻され、コンピュータは分析及び他の目的のために保存及び使用され得る。分析はユーザインターフェースを介して又は他の方法でユーザによって制御され、又は自動的に処理され得る。分析の結果は保存されるべき追加データであり、ユーザに示されて良い。
【0091】
走査の結果によって得られたデータ、及びそのデータの分析の結果は通常、コンピュータによって使用制御及び記憶装置に戻って保存される。それらはその保存及び使用について規制又は組織上の制限が施されても良い患者データであるので、使用制御及び記憶装置にそのデータが保存されると、それらはコンピュータから削除されても良い。各許可された使用が起きると、使用制御及び記憶装置内のデータは使用がされたとしての記録のために更新される。一部の例では、同時に、コンピュータは証明及び管理目的でホストにカード及び許可された使用の識別子を報告して、カードの悪用又は不許可での乱用、又は偽カードの使用を排除することを可能にする。また、ディジタル署名、暗号化、及び他の技術は不正を減少又は防止するために用いることができる。スキンスキャニングセッションに関係したデータがホストに提供された後、そのデータはコンピュータから削除されても良い(又は削除されるように要求されても良い)。
【0092】
使用制御及び記憶装置は書類、ノード、レントゲン写真、検査の結果を含む物理的な患者ファイルに通常保存される。物理的な患者ファイルは既にプライバシー及び他の使用及び記憶要求に従った取り扱いがされるので、使用制御及び記憶装置は同じ方法で機械的に取り扱われる。上記した図1のシステムの使用及び動作の例においては、ユーザは内科医である。医療装置は、内科医が考える他の重要な診断情報と共にメラノーマ排除のために生体検査についての又は対する提言を与えることができる種類のスキンスキャナーであり、例えば、米国特許6,081,612"System and Method for the MultispectralImaging and Characterization of Skin Tissue"、6,208,749"Systems and Methods for the MultispectralImaging and Characterization of Skin Tissue"、及びElectro-Optical Science(エレクトロオプティカルサイエンス)が所有する他の米国及び国際特許及び特許出願に説明されており、それらの全てはここに参照として加えられている。対象物はメラノーマを含む傷を持つ患者である。コンピュータはその装置画像を用いて傷から得られた走査結果の多くのスペクトルデータを処理するために分析ソフトウエアを動作させる。ネットワークはインターネットである。供給者は医療装置を供給する会社である。ホストはコンピュータシステムである。アカウンティングシステムはコンピュータベースの企業経理システムである。
【0093】
この例においては、内科医が、患者の皮膚を視覚的に走査して、メラノーマであるとの疑いがある傷と識別すると仮定する。内科医はその傷がメラノーマであるか否かを判断するために生体検査が必要であるか否かを明確にさせるためにスキンスキャナーを用いることを決定する。予め、その内科医は1人の患者に対して20走査(最大値は環境に応じて異なって良い)までの使用のためにメモリカードのセットを供給者から購入していた。その内科医はコンピュータの読み取り器にそのカードを挿入し、患者について情報を入力するためにユーザインターフェースを使用し、患者の走査を可能にするためにカードを使えるようにする。第1の走査ではスペクトル画像データが傷の1つから得られ、生体検査の必要性に関する提言を生成するために分析される。その走査及び分析がされると(そして、一方、次の走査及び分析が同時に起こる)、次の傷が走査され、そのデータが分析される。合計20走査まで(又は他の適当な数の走査)が患者に対して行われる。
【0094】
走査が行われたとき、内科医はユーザインターフェースで走査の終了を示す。コンピュータは生体検査提言及び全ての走査についての他の診断情報を生成するために分析を行い、その分析の結果及び新たに生成された制御データを含む医療行為データの全てをメモリカードに伝送し、何回の走査が行われたかのカードの記録を保存する。また、コンピュータはカードの識別子及び行われた走査の識別子をホストに送信する。このホストへの情報の通信は、コンピュータがホストにネットワークを介して接続する必要がある次の時に例えば、フィールド架空テストを行うようなときに起きても良い。すなわち、その通信は上記したようにカードの使用の時に起きても良い。また、コンピュータは医療行為データ及び制御データを、分析やスキンスキャナー及び分析器の将来のバージョンを改善することにおいて利用する他の類似の情報との集合のためにホストに送信しても良い。それらのデータは、ホストへの通信が達成された後、医療行為の場所でコンピュータから削除されても良い。
【0095】
ホストの場所では、メモリカードが内科医に配布される前に、そのカードの識別子及び権限が与えられた走査の識別子がカード各々に保存され、コピー(複製)がホスト及びアカウンティングシステムに保存される。カードのための支払いが受け取られたとき、その支払いの記録がアカウンティングシステムにおいてカード識別子と関連付けられる。
【0096】
行われた走査の報告をホストが受信したとき、アカウンティングシステムはカード及び行われた走査を識別し、それらの走査に対応して受領した金銭の額が企業の認めた収入であるとして示すために会計簿を改める。スキンスキャナーの使用の報告を電子的及び機械的に処理することにより、カードの消費量を保存することに続いて、システムは収入が適切な時に記載されることを確信する。カード及びそれらの使用についての情報はホスト及びアカウンティングシステムに伝達されるので、例えば、メモリカードの悪用又は不正使用、或いはカード識別子に基づいた権限が与えられてないカードの複製を減少又は防止するために医療行為を利用することができる。
【0097】
走査動作が終了され、ホストの場所に報告されたとき、内科医は読み取り器からカードを取り出し、それを一時的に又は無期限に保存可能な患者用の物理的ファイル内に納める。その後において、そのカードをコンピュータ又は他のコンピュータに再び取り付けることができ(コンピュータから、例えば、制限されていないデータを報告生成又は傷の視覚化又は相談のためにアクセスすることができる)、保存した制御データ及び医療行為データはアクセス、閲覧、印刷及び(許されるならば)編集され、又はコンサルタントに送付され得る。コンサルタントにメモリカードを送るよりもむしろ、メモリカードが医療行為の場所でコンピュータ内に設置され、そのデータをコンサルタントに電子的に送信することができる。同様に、患者が医者を変えたり、医者が彼の又は彼女の患者を終わりにするとき、カード又はカード上のデータを新たな内科医に送付することができる。
【0098】
よって、同一のカードは物理的な患者ファイルに移動可能な形で保存されるべき患者情報を含むことと、及び、終了した走査を自動的に報告し、終了した走査に対するアカウンティングシステムで収入を実現することを容易にすることの双方の機能を提供する。
【0099】
上記の説明で示唆したように、コンピュータと医療行為規制装置との間のインタラクションに基づいてのみ医療行為を行うことができるようにシステムは医療装置の使用を規制する。メモリカードとコンピュータとの協力によって管理又は制御される動作は、1つの診察の間に患者に対して行われるべき1つの走査、又は複数の走査のセット又は全ての走査、又は1以上の診察で1人の患者に行われるべき走査、或いは走査のいくつかの他のグループ又はカテゴリーであることができる。
【0100】
よって、一部の例における制御データを、走査に対する支払価格に基づいて権限が与えられた走査又は複数の走査のセットを行うために内科医の権利又は権限を表していると理解しても良い。
【0101】
一部の実施例では、メモリカードは医療装置の使用を制御するだけでなく、初期要件として医療装置の活性化を制御しても良い。
【0102】
システムの動作の例において、所定のメモリカードは特定の患者に対する特定の医療行為に専用とされても良く、医療行為がされた後、再使用できないように構成されても良い。メモリカードが専用とされると、そのカードに付随した収入をアカウンティング目的で認識することができる。
【0103】
ホストは、コンピュータによってホストに周期的(例えば、1週間に1度、2週間に1度等)に送信された情報に基づいた期間に亘ってメモリカードの使用に付随した収入を判断することができる。
【0104】
一部の実施例では、各メモリカードは電子キー等のユニークな識別情報を有している。各カードは医療装置の限定的な使用を可能にできる。一部のメモリカードは医療装置に、例えば、特定の患者の特定の検査の間に20回の走査を行わせるように構成される「基本(ベース)」メモリカードの形にあっても良い。他のメモリカードは基本カードによって許可された回数に例えば、基本カードとは走査当たりが異なるコストで追加の15回の走査を追加して走査の回数を許可するブースタ装置59として構成されるようにしても良い。支払いが基本カード及びブースタカードの両方に関係したならば、検査に対する収入は検査の間にしようされた装置の合計数に対応して良い。複数の異なるブースタ装置はカード当たりの異なる課金に対して異なる量の追加の走査(例えば、5回の追加の走査又は15回の追加の装置)を表しても良い。
【0105】
メモリカードは、患者ファイルに保存されることに加えて、レントゲン写真のように臨床医から臨床医に移動されても良い。
【0106】
使用規制装置に保存されるべきである医療行為データは、コンピュータに近く、又は遠くの他のメモリカード装置に一時的に保存されても良い。そのデータは関連データベース、又は他のデータ機構に保存されても良く、アプリケーションに従って1以上の患者記録を含んでも良い。アクセス権、セキュリティ及びプロトコルにはプライバシー規制が常に適用され得る。
【0107】
医療行為データが使用規制装置に記録されるべきであるとき、データ記録は先ず、電子キー等の認識情報を用いてメモリカードで初期化される。医療装置はそのキーの存在を認識し、そのキーの認識に応答して動作可能になる。
【0108】
一部の例では、多くの医療行為による医療装置の使用を規制する代わりに、規制が時間又は他の測定基準に基づいても良い。
【0109】
報告装置61は使用、収入、実行、質又は他の有益情報の印刷又はオンライン報告を与えるためにシステムの他の要素のいずれかに保存されたデータを用いることができる。
【0110】
また、他の実施例及び応用例は請求項の範囲内である。
【0111】
含まれた実施例及び応用例の範囲を限定することなく、例えば、医療装置は対象物に対する診断又は治療(セラピー)又は他の種類の医療行為のために用いられた種類の装置であっても良い。対象物は人間又は動物、又は装置又は機器の一部であっても良い。ユーザは内科医、他のヘルスケア従事者、臨床医、美容師、ヘルス及びウエルネススパ従業員、小売商店員、対象物自身、並びに医療行為を行うために装置を使用して規制準拠で実行することができる他の人であっても良い。コンピュータはハンドヘルド装置、ハードウエアのみの装置、又はハードウエアとソフトウエアとを組み合わせを含む種類のコンピュータ又はプロセッサであっても良い。医療装置の使用を規制するコンピュータは医療装置の一部として内蔵されていても良い。
【0112】
使用規制装置は符号化情報を保存するメモリ装置、又は物理的装置と取れないように結合したバーコード等の機械読み取り可能なコードが印刷された紙又は他の基質、ドングル、キー、又は有効な権限が与えられた使用についての情報を担うことができる他の装置であっても良く、医療装置の使用を制御する基本又はホストに使用の報告として作用しても良い。一部の実施例では、使用規制装置はUSB(Universal Serial Bus)プロトコルを用いることができる。
【0113】
コンピュータが使用規制装置とインタラクションを行う方法は物理的に又は機械的接続である必要はなく、電波通信又は光を用いて無線で行ったり、他の方法で達成しても良い。
【0114】
各使用規制装置は個々の医療行為、一組の医療行為、特定の対象物に対する全ての医療行為、又は他の適切なグループ又は分類に対して部分的又は完全に専用又は専任であっても良い。
【0115】
各使用規制装置は各権限が与えられた走査について又は全カードについて再使用できないように構成されても良い。
【0116】
収入の認識を制御するためにホストでのカード上のデータの使用に追加して、幅広く様々な他の使用が情報からされても良い。例えば、情報はメモリカードのリスト又は医療装置の取り替え供給を制御し、自動的な顧客順番を(例えば、それらの供給が所定レベル以下に落ちたときに)生成し、セールス員の訪問をスケジュールし(医療装置が使用の目標レートと比較して何回使用されたかに基づいて)、そして、使用者に対して様々なマーケッティング戦略を向けるために用いられても良い。
【0117】
メモリカード等の物理的なアイテムであるとして使用規制装置を頻繁に説明したけれども、使用規制装置はバーチャル装置(リモートコンピュータのパスワードで保護されたファイル等)又は他の種類の物理的装置であっても良い。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に医療行為を提供するシステムであって、
対象物に医療行為を行うために設計された少なくとも1つの医療装置と、
前記医療行為を行うことと関連して生成された医療行為データと、前記対象物に対して前記医療行為の提供を制御することに関連した制御データと、を備えたグループから選択された1以上のデータを含む情報を保存する少なくとも1つのメモリと、
前記医療装置及び前記メモリと動作可能となるように接続された制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記メモリと前記情報を交換するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記メモリは前記制御データが予め保存されていることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項3】
制御手段は、前記医療行為を行うことに関連して生成された前記医療行為データを前記メモリに保存するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1又は2記載のシステム。
【請求項4】
前記制御手段は、前記データのプライバシーを保護するように前記メモリに前記医療行為データを保存するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載のシステム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記医療行為データへのアクセスを制限する所定の規則に応じて前記データのプライバシーを保護するように前記メモリに前記医療行為データを保存するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載のシステム。
【請求項6】
前記制御手段は、医療行為が予め保存された前記制御データに基づいて対象物に行われたか否かを制御するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1記載のシステム。
【請求項7】
前記制御手段は、
前記医療装置を使用した対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連した情報を前記医療装置から受信するステップと、
前記医療装置を使用した対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連した前記情報を前記メモリに保存するステップと、
前記一連の類似の医療行為の実行の間に経過する時間を測定するステップと、
その経過時間が単位動作期間を表す所定の期間を越えたとき、ポータブルメモリ装置へのその後の類似の医療行為に関連した情報の保存を制限するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1記載のシステム。
【請求項8】
前記制御手段は、同一の対象物に前記装置の最初の使用から経過する時間を測定するようにプログラムされ、前記所定の期間は、例えば、48時間、24時間又は5時間から選択された1つの時間より短いことを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリは、前記制御手段に付随したメモリ読み取り器と着脱自在に結合することができるポータブルメモリであり、前記制御手段は、
前記ポータブルメモリから受信した情報に基づいて前記対象物に医療行為を行うための前記医療装置の使用を規制するステップと、
前記ポータブルメモリに保存されて前記制御手段自身のメモリに保存されていない、前記医療行為の実行に関連して生成されたデータを、前記データについて前記対象物を保護するプライバシー規制に従うために、前記メモリに保存させるステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1記載のシステム。
【請求項10】
前記制御手段は、第1の場所で動作する第1のコンピュータを含み、前記システムは、前記第1の場所から離れた第2の場所で動作する第2のコンピュータを更に備え、
前記第1のコンピュータは、
前記医療装置を使用した対象物に対する医療行為の実行に関連した情報を前記医療装置から受信するステップと、
前記医療装置を使用した対象物に対する医療行為の実行に関連した前記情報を前記メモリに保存するステップと、
前記メモリに保存された前記情報を前記第2のコンピュータにアクセス可能にさせるステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のコンピュータは、
前記メモリに保存された前記データを取り出すステップと、
前記メモリから取り出された前記情報を前記第2のコンピュータに送出するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のコンピュータは前記第1の場所で前記メモリ上の前記情報にアクセスし、それを前記第2のコンピュータに電子的に伝送するためにプログラムされていることを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記メモリは複数の物理的に分かれたメモリからなり、その複数のメモリの各々は前記医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報を保存し、
前記制御手段は第1の場所で前記複数のメモリ及び前記医療装置とインタラクションを行う第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータと通信し、前記複数のメモリの権限が与えられた使用に関する情報を保存する自身のメモリを含む第2のコンピュータとを備え、
前記第1のコンピュータは、
前記メモリの身元に関する少なくとも情報であって前記医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報を前記複数のメモリから読み取るステップと、
前記医療装置のユーザの意図した使用に関する情報を受信するステップと、
前記メモリの身元情報と前記ユーザによって選択された前記医療装置の意図した使用に関する前記情報とを前記第2のコンピュータに伝達するステップと、
前記医療装置の使用の権限が与えられているか否かに関する情報を前記第2のコンピュータから受信するステップと、
権限が与えられていない医療行為を行うための前記医療装置の使用を防止するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされ、
前記第2のコンピュータは、
前記医療装置の意図した使用に関する情報と、前記メモリの身元情報とを前記第1のコンピュータから受信するステップと、
前記医療装置の選択された使用が前記メモリにより権限が与えられた使用に従っているか否かを確認するステップと、
前記メモリにより権限が与えられていない医療行為を行うための前記医療装置の使用を防止するために前記医療装置の使用の権限が与えられているか否かを前記第1のコンピュータに伝達するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、前記第1のコンピュータと前記第2のコンピュータとを接続する電子通信ネットワークを備え、前記第1及び第2のコンピュータは前記電子通信ネットワークを介して前記情報を交換することを特徴とする請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記制御手段は、
前記医療装置と関連し、前記メモリと協同するために設計された第1のコンピュータと、
前記第1のコンピュータ及び/又は前記メモリと通信する第2のコンピュータと、を備え、
前記第1のコンピュータは、前記医療装置を使用して対象物に対する医療行為の実行と関連しかつその一部が制限されたディジタル情報を保存し、
その制限された情報の少なくとも一部にアクセするためにプログラムされ、
前記第2のコンピュータは、前記メモリの制限された前記情報の少なくとも一部にアクセスし、
その制限された情報の少なくとも一部にアクセスすることから除外されるためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1記載のシステム。
【請求項16】
前記システムは、前記医療装置から分かれ、前記制御手段に接続された画像作成装置を備え、
前記制御手段は、
前記医療装置を使用した対象物に対する医療行為の実行に関連したデータと、
前記医療行為に関係しかつ前記画像作成装置によって生成される画像に対応したデータと、を前記メモリに保存するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1記載のシステム。
【請求項17】
前記メモリは、前記医療装置の利用可能なプリペイドで許可された使用を表す印を保存し、
前記制御手段は、
対象物に対して医療行為を行うためにユーザによる前記医療装置の実際の使用が前記メモリに明示された前記印によって表された利用可能なプリペイドで許可された使用に対応することを判断し、
その実際の使用が起きたことをリモート位置に報告し、
前記実際の使用が起きた後にもはや利用可能でないとして前記許可された使用を扱うようにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1記載のシステム。
【請求項18】
アカウンティングシステムは、前記メモリ及び/又は前記制御手段と接続され、前記制御手段は、前記アカウンティングシステムにおける登録を前記実際の使用と関連した収入の認識に反映させることを特徴とする請求項17記載のシステム。
【請求項19】
前記制御手段は、
前記医療行為を行うことに関連して生成された医療行為データを分析する手段と、
対応する診断情報及び/又は生体検査の必要性についての提言を生成する手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1記載のシステム。
【請求項20】
前記システムは、
前記医療装置の権限が与えられた使用を表すデータを保存する複数の物理的に分かれたメモリと、
アカウンティングコンピュータシステムと、
その複数のメモリを前記アカウンティングコンピュータシステムに動作可能になるように接続する通信ネットワークと、を備え、前記制御手段は前記権限が与えられた使用に対応したスキンスキャナーの実際の使用の確認を前記通信ネットワークを介して自動的に送信し、
前記アカウンティングコンピュータシステムは、前記権限が与えられた使用に対応した前記医療装置の実際の使用の確認を受信し、
前記確認に応答して前記実際の使用に対応する収入を自動的に認識することを特徴とする請求項1〜19のいずれか1記載のシステム。
【請求項21】
前記メモリは第1のポータブルメモリ装置と、第2のポータブルメモリ装置とを備え、
前記医療装置は皮膚傷の第1の画像を得て前記第1のポータブルメモリ装置に前記第1の画像を保存し、前記皮膚傷の第2の画像を得て前記第2のポータブルメモリ装置に前記第2の画像を保存するスキンスキャナーを備え、
前記制御手段は、前記第1及び前記第2のポータブルメモリ装置からの前記第1及び前記第2の画像にアクセスするステップと、
前記第1及び前記第2の画像を比較するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1記載のシステム。
【請求項22】
前記皮膚傷はあざであることを特徴とする請求項21記載のシステム。
【請求項23】
前記第1及び前記第2の画像はスキンスキャナーから生成されたディジタル画像からなることを特徴とする請求項21記載のシステム。
【請求項24】
前記制御手段は、前記第1の画像と前記第2の画像と間の比較を自動的に行うためにプログラムされていることを特徴とする請求項21記載のシステム。
【請求項25】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1記載のシステム。
【請求項26】
前記医療行為は皮膚走査からなることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1記載のシステム。
【請求項27】
前記画像作成装置はディジタルカメラからなることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1記載のシステム。
【請求項28】
前記画像は前記医療行為の対象である部分の写真からなることを特徴とする請求項27記載のシステム。
【請求項29】
前記メモリは、メモリカード、メモリスティック及びメモリディスクを備えるグループから選択された少なくとも1つのポータブルメモリ装置からなることを特徴とする請求項1〜28のいずれか1記載のシステム。
【請求項30】
前記制御手段は、少なくとも1つのプログラムされたコンピュータからなることを特徴とする請求項1〜28のいずれか1記載のシステム。
【請求項31】
対象物に医療行為を行う装置の使用を制御するシステムであって、
対象物に医療行為を行うために設計された医療装置と、
制御データが予め保存され、医療行為を行うことと関連して生成された医療行為データを保存するために設計されたポータブルメモリ装置と、
前記メモリ装置と関連し、前記医療行為について前記対象物を保護する規制のプライバシー制限に応じて前記データのプライバシーを保護する方法で前記ポータブルメモリ装置に前記医療行為データを保存する手段と、
前記メモリ装置と前記医療装置と関連し、その予め保存された制御データに基づいて対象物に対して医療行為を行うことができるか否かを制御する手段と、を備えることを特徴とするシステム。
【請求項32】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項31記載のシステム。
【請求項33】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項1〜32のいずれか1記載のシステム。
【請求項34】
前記医療行為は皮膚走査からなることを特徴とする請求項1〜33のいずれか1記載のシステム。
【請求項35】
前記医療行為データは前記対象物のプライバシーで保護された医療情報を含むことを特徴とする請求項1〜34のいずれか1記載のシステム。
【請求項36】
前記規制のプライバシー制限はHIPAA規制からなることを特徴とする請求項1〜35のいずれか1記載のシステム。
【請求項37】
対象物に医療行為を行う装置の使用を制御するシステムであって、
対象物に医療行為を行うために設計された医療装置と、
前記医療装置と動作可能になるように関連したポータブルメモリ装置と、
前記医療装置と関連した少なくとも1つのコンピュータと、を備え、前記コンピュータは、
前記医療装置を用いた対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連したディジタル情報を前記医療装置から受信するステップと、
前記医療装置を用いた対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連した前記ディジタル情報を前記ポータブルメモリ装置に保存するステップと、
前記一連の類似の医療行為の実行の間に経過する時間を測定するステップと、
その経過の時間が単位動作期間を示す所定の期間を越えたとき、前記ポータブルメモリ装置へのその後の類似の医療行為と関連したディジタル情報の保存を制限するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項38】
前記制御手段は、同一の対象物に前記装置の最初の使用から経過する時間を測定するようにプログラムされ、前記所定の期間は例えば、48時間、24時間又は5時間から選択された1つの時間より短いことを特徴とする請求項37記載のシステム。
【請求項39】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項37又は38記載のシステム。
【請求項40】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項37〜39のいずれか1記載のシステム。
【請求項41】
前記医療行為は皮膚走査からなることを特徴とする請求項37〜40のいずれか1記載のシステム。
【請求項42】
対象物に医療行為を行う装置の使用を制御するシステムであって、
臨床医の場所のコンピュータと、
前記コンピュータと動作可能になるように結合したポータブルメモリと、を備え、前記コンピュータは、
対象物に対する医療行為の実行に関する情報を含む少なくとも1つのポータブルメモリ装置とディジタル情報を交換するステップと、
前記ポータブルメモリ装置から受信した情報に基づいて前記対象物に医療行為を行う医療装置の使用を規制するステップと、
医療行為の実行に関連して生成されたデータを前記ポータブルメモリ装置に保存させるステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされ、
前記臨床医が前記データについて前記対象物を保護するプライバシー規制に従うように、その生成されたデータは前記ポータブルメモリ装置に保存され、前記コンピュータに保存されないことを特徴とするシステム。
【請求項43】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項42記載のシステム。
【請求項44】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項42又は43記載のシステム。
【請求項45】
前記医療行為は皮膚走査からなることを特徴とする請求項42〜44のいずれか1記載のシステム。
【請求項46】
前記プライバシー規制はHIPAA規制からなることを特徴とする請求項42〜45のいずれか1記載のシステム。
【請求項47】
スキンスキャナーと、
メモリカードと、
前記スキンスキャナー及び前記メモリカードと関連したコンピュータと、を備えるシステムであって、
前記コンピュータは、
前記スキンスキャナーを用いた患者に対するスキンスキャニング医療行為の実行に関連したディジタル情報を前記スキンスキャナーから受信するステップと、
前記スキンスキャナーを用いた患者に対するスキンスキャニング医療行為の実行に関連した前記ディジタル情報を前記メモリカードに保存するステップと、
前記メモリカードに保存された前記ディジタル情報を前記患者についてのアドバイスを得るための前記コンピュータから離れた場所のコンサルタントにアクセス可能にするステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項48】
前記コンピュータは、
前記メモリカードに保存された情報を取り出すステップと、
前記メモリカードから取り出された前記データをその離れた場所に送信することにより前記コンサルタントに前記ディジタル情報を提供するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とする請求項47記載のシステム。
【請求項49】
前記ディジタル情報は内科医の場所で前記メモリカード上の前記情報にアクセスし、それを前記コンサルタントに電子的に伝達することによって提供されることを特徴とする請求項47又は48記載のシステム。
【請求項50】
前記ディジタル情報の提供は、前記情報について前記患者を保護するプライバシー規制に従うことを特徴とする請求項47〜49のいずれか1記載のシステム。
【請求項51】
対象物に医療行為を行う医療装置の使用を制御するシステムであって、
対象物に医療行為を行うための医療装置と、
各々が前記医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報を保存する複数のメモリカードと、
前記カード及び医療装置とインタラクションを行う臨床医コンピュータと、
前記臨床医コンピュータと通信し、前記カードの権限が与えられた使用に関する情報を保存する自身のメモリを含むホストコンピュータと、を備え、
前記臨床医コンピュータは、
少なくとも前記カードの身元に関する情報と、前記医療装置を用いて行われるべき所定数の特定の医療行為の権限を与える情報とを前記メモリカードから読み出すステップと、
ユーザによって選択された医療装置の意図した使用に関する情報を受信するステップと、
そのカード身元情報及びユーザによって選択された医療装置の意図した使用に関する前記情報を前記ホストコンピュータに伝達するステップと、
前記医療装置の使用の権限が与えられたか否かに関する情報を前記ホストコンピュータから受信するステップと、
権限が与えられていない医療行為を行うための前記医療装置の使用を防止するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされ、
前記ホストコンピュータは、
前記医療装置の意図した使用に関する情報及び前記カード身元情報を前記臨床医コンピュータから受信するステップと、
前記医療行為の選択された使用が前記カードによって権限が与えられた使用に従っているか否かを確認するステップと、
前記カードにより権限が与えられていない医療行為を行うための前記医療装置の使用を防止するために前記医療装置の使用の権限が与えられているか否かを前記臨床医コンピュータに伝達するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項52】
前記臨床医は皮膚科医であることを特徴とする請求項51記載のシステム。
【請求項53】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴する請求項51又は52記載のシステム。
【請求項54】
前記医療行為は皮膚走査からなることを特徴とする請求項51〜53のいずれか1記載のシステム。
【請求項55】
前記情報は電子通信ネットワークを介して受信されることを特徴とする請求項51〜53のいずれか1記載のシステム。
【請求項56】
第1のポータブルメモリ装置及び第2のポータブルメモリ装置と、
皮膚傷の第1の画像を得て、前記第1のポータブルメモリ装置にその画像を保存し、その皮膚傷の第2の画像を得て、前記第2のポータブルメモリ装置に前記第2の画像を保存するスキンスキャナーと、
前記スキンスキャナー並びに前記第1及び前記第2のポータブルメモリ装置と関連したコンピュータと、を備えるシステムであって、
前記コンピュータは、
前記第1及び前記第2のポータブルメモリ装置からの前記第1及び前記第2の画像にアクセスするステップと、
前記第1の画像と前記第2の画像とを比較するステップと、を少なくとも実行するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項57】
前記皮膚傷はあざであることを特徴とする請求項56記載のシステム。
【請求項58】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項56又は57記載のシステム。
【請求項59】
前記画像はスキンスキャナーによって生成されたディジタル画像からなることを特徴する請求項56〜58のいずれか1記載のシステム。
【請求項60】
その比較は自動的に行われることを特徴とする請求項56〜59のいずれか1記載のシステム。
【請求項61】
対象物に医療行為を行うための医療装置と、
ポータブルメモリ装置と、
前記医療装置と関連し、前記ポータブルメモリ装置と連携するために設計された第1のコンピュータと、
前記第1のコンピュータ及び/又は直接、前記ポータブルメモリ装置と通信する第2のコンピュータと、を備えるシステムであって、
前記第1のコンピュータは、
前記医療行為を用いた対象物に対する医療行為の実行と関連し一部が制限されたディジタル情報を保存し、
その制限された情報の少なくとも一部にアクセスするためにプログラムされ、
前記第2のコンピュータは、
制限されていない前記ポータブルメモリ装置の前記ディジタル情報の少なくとも一部にアクセスし、
前記制限された情報の少なくとも一部にアクセスすることから排除されるためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項62】
対象物に医療行為を行うための医療装置と、
前記医療装置から分かれている画像作成装置と、
ポータブルメモリ装置と、
前記医療装置と関連し、前記ポータブルメモリ装置と動作可能になるように結合されるために設計されたコンピュータと、を備え、
前記コンピュータは、前記医療装置を用いた対象物に対する医療行為の実行に関連したディジタル情報と、前記医療行為と関連し前記画像作成装置によって生成された画像とを前記ポータブルメモリ装置に保存するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項63】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項62記載のシステム。
【請求項64】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項62又は63記載のシステム。
【請求項65】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項62〜64のいずれか1記載のシステム。
【請求項66】
前記画像作成装置はディジタルカメラからなることを特徴とする請求項62〜65のいずれか1記載のシステム。
【請求項67】
前記画像は前記医療行為の対象である部分の写真からなることを特徴とする請求項62〜66のいずれか1記載のシステム。
【請求項68】
対象物に医療行為を行うための医療装置と、
前記医療装置の利用可能なプリペイドで許可された使用を表す印を保存するポータブル装置と、
前記医療装置及び前記ポータブル装置に接続され、対象物に医療行為を行うためにユーザによって前記医療装置の実際の使用がポータブル装置に明示された前記印によって表された利用可能なプリペイドで許可された使用に対応することを判断する手段と、
前記実際の使用が起きたことをリモート位置に報告する手段と、
前記実際の使用が起きた後にもはや利用可能でないとして前記許可された使用を扱う手段と、を備えることを特徴とするシステム。
【請求項69】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項68記載のシステム。
【請求項70】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項68又は69記載のシステム。
【請求項71】
前記印は保存されたデータからなることを特徴とする請求項68〜70のいずれか1記載のシステム。
【請求項72】
前記ポータブル装置は電子記憶装置からなることを特徴とする請求項68〜71のいずれか1記載のシステム。
【請求項73】
前記ポータブル装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項68〜72のいずれか1記載のシステム。
【請求項74】
前記システムは前記実際の使用の結果を前記ポータブル装置に保存する手段を更に備えることを特徴とする請求項68〜73のいずれか1記載のシステム。
【請求項75】
前記システムはプライバシー規制に応じて前記ポータブル装置を取り扱うことを更に含むことを特徴とする請求項68〜74のいずれか1記載のシステム。
【請求項76】
前記システムは、前記ポータブル装置と接続されたアカウンティングシステムと、
アカウンティングシステムにおける登録により前記実際の使用と関連した収入を認識させる手段と、を更に備えることを特徴とする請求項68〜75のいずれか1記載のシステム。
【請求項77】
スキンスキャナーと、
前記スキンスキャナーの権限が与えられた使用を表すデータを保存するメモリ装置と、
アカウンティングシステムと、
前記メモリ装置を前記アカウンティングシステムに動作可能になるように接続する通信ネットワークと、
その権限が与えられた使用に対応した前記スキンスキャナーの実際の使用の確認を前記通信ネットワークを介して自動的に送信する手段と、を備えるシステムであって、
前記アカウンティングシステムは、前記権限が与えられた使用に対応した前記スキンスキャナーの実際の使用の確認を受信し、
前記確認に応答して前記実際の使用に対応した収入を自動的に認識するようにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項78】
プリペイド記憶装置と、
前記プリペイド記憶装置とインタラクションを行うコンピュータと、
スキンスキャナーと、を備えるシステムであって、
前記コンピュータは、前記プリペイド記憶装置のインタラクションに基づいて、患者の皮膚の権限が与えられた量の走査動作を行ってスキンスキャンデータを生成するように前記スキンスキャナーの使用を臨床医に許可し、
前記スキンスキャンデータを分析して診断情報を生成し、
少なくとも前記臨床医によるその後のアクセス及び使用のために前記スキンスキャンデータ及び前記診断情報を前記プリペイド記憶装置に保存するためにプログラムされていることを特徴とするシステム。
【請求項79】
前記医療行為データは前記医療装置によって生成された未処理の医療行為データの分析によって生成された診断情報を含むことを特徴とする請求項1〜78のいずれか1記載のシステム。
【請求項80】
ポータブルメモリ装置に予め保存された制御データに基づいて医療装置を用いて医療行為を対象物に行うことができるか否かを制御するステップと、
前記医療行為を行うことに関連して生成された医療行為データを前記ポータブルメモリ装置に保存するステップと、を備え、
前記医療行為データは前記医療行為について前記対象物を保護する規制のプライバシー制限に応じて前記データのプライバシーを保護するように保存されることを特徴とする方法。
【請求項81】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項82】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項83】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項84】
前記医療行為データは前記対象物のプライバシー保護された医療情報を含むことを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項85】
前記規制のプライバシー制限はHIPAA規制からなることを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項86】
医療装置と関連したコンピュータを用いて、前記医療装置を用いた対象物に対する一連の類似の医療行為の実行に関連したディジタル情報をポータブルメモリ装置に保存するステップと、
前記一連の類似の医療行為の実行の間に経過する時間を測定するステップと、
その経過時間が単位動作期間を表す所定の期間を越えたとき、ポータブルメモリ装置へのその後の類似の医療行為に関連したディジタル情報の保存を制限するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項87】
前記測定するステップは、同一の対象物に前記装置の最初の使用から経過する時間を測定し、前記所定の期間は例えば、48時間、24時間又は5時間から選択された1つの時間より短いことを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項88】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項89】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項90】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項86記載の方法。
【請求項91】
供給者によって所有されているコンピュータを臨床医に貸し出すステップと、
対象物に医療行為を行うための医療装置の使用を規制することで前記コンピュータと共に使用するために前記臨床医にポータブルメモリ装置を販売し、前記医療行為の実行に関連して生成されたデータを前記ポータブルメモリ装置に保存させるステップと、を備え、
前記臨床医が前記データについて前記対象物を保護するプライバシー規制に従うように前記生成されたデータは前記ポータブルメモリ装置に保存され、前記コンピュータに保存されないことを特徴とする方法。
【請求項92】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項93】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項94】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項95】
前記規制のプライバシー制限はHIPAA規制からなることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項96】
内科医がスキンスキャナーと関連したコンピュータを用いて、前記スキンスキャナーを用いた患者に対するスキンスキャニング医療行為の実行に関連したディジタル情報をメモリカードに保存し、
前記内科医が前記メモリカードからコンサルタントに前記ディジタル情報を提供することによって前記患者について前記コンサルタントからアドバイスを得ることを特徴とする方法。
【請求項97】
前記ディジタル情報は前記メモリカード内のデータをコンサルタントに送信することによって提供されることを特徴とする請求項96記載の方法。
【請求項98】
前記ディジタル情報は前記内科医の場所で前記メモリカードの前記情報にアクセスし、前記情報を前記コンサルタントに電子的に伝達することによって提供されることを特徴とする請求項96記載の方法。
【請求項99】
前記ディジタル情報の提供は前記情報について前記患者を保護するプライバシー規制に従うことを特徴とする請求項96記載の方法。
【請求項100】
対象物に医療行為を行う医療装置の使用を制御するために臨床医に供給者が、各々が所定数の特定の医療行為の使用権限を与える複数のメモリカードを販売するステップと、
前記カードとインタラクションを行うコンピュータから情報を、前記供給者によって制御されたホストで受信して、前記カードによって権限が与えられていない医療行為を行うための前記医療装置の使用を防止するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項101】
前記臨床医は皮膚科医であることを特徴とする請求項99記載の方法。
【請求項102】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項99記載の方法。
【請求項103】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項99記載の方法。
【請求項104】
前記情報は電子通信ネットワークを介して受信されることを特徴とする請求項99記載の方法。
【請求項105】
1回で皮膚傷の第1の画像を得て第1のポータブルメモリ装置に前記第1の画像を保存するステップと、
その次の回に前記皮膚傷の第2の画像を得て第2のポータブルメモリ装置に前記第2の画像を保存するステップと、
コンピュータを用いて前記第1及び前記第2のポータブルメモリ装置からの前記第1及び前記第2の画像にアクセスすることにより前記第1の画像と前記第2の画像との比較を可能にするステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項106】
前記皮膚傷はあざであることを特徴とする請求項104記載の方法。
【請求項107】
前記第1及び第2のポータブルメモリ装置各々はメモリカードからなることを特徴とする請求項104記載の方法。
【請求項108】
前記第1及び第2の画像各々はスキンスキャナーによって生成されたディジタル画像からなることを特徴とする請求項104記載の方法。
【請求項109】
前記比較は自動的に行われることを特徴とする請求項104記載の方法。
【請求項110】
医療装置と関連したコンピュータを用いて、前記医療装置を用いた対象物に対する医療行為の実行に関連し一部が制限されたディジタル情報をポータブルメモリ装置に保存するステップと、
その制限された情報の少なくとも一部に前記医療装置と関連した前記コンピュータによってアクセスさせるステップと、
制限されていない前記ポータブルメモリ装置の前記ディジタル情報の少なくとも一部に第2のコンピュータをアクセスさせることに関連して、前記制限された情報の少なくとも一部に前記第2のコンピュータによるアクセスを排除するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項111】
医療装置と関連したコンピュータを用いて、前記医療装置を用いた対象物に対する医療行為の実行に関連したディジタル情報をポータブルメモリ装置に保存するステップと、
前記医療行為に関係しかつ前記医療装置から分かれた画像作成装置によって生成される画像を前記ポータブルメモリ装置に保存するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項112】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項110記載の方法。
【請求項113】
前記ポータブルメモリ装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項110記載の方法。
【請求項114】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項110記載の方法。
【請求項115】
前記画像作成装置はディジタルカメラからなることを特徴とする請求項110記載の方法。
【請求項116】
前記画像は前記医療行為の対象である部分の写真からなることを特徴とする請求項110記載の方法。
【請求項117】
対象物に医療行為を行うためにユーザによって医療装置の実際の使用がポータブル装置に明示された印によって表された利用可能なプリペイドで許可された使用に対応することを判断するステップと、
前記実際の使用が起きたことをリモート位置に報告するステップと、
前記実際の使用が起きた後にもはや利用可能でないとして前記許可された使用を扱うステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項118】
前記医療装置はスキンスキャナーからなることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項119】
前記医療行為は皮膚走査であることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項120】
前記印は保存されたデータからなることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項121】
前記ポータブル装置は電子記憶装置からなることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項122】
前記ポータブル装置はメモリカードからなることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項123】
前記実際の使用の結果を前記ポータブル装置に保存するステップを更に備えることを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項124】
プライバシー規制に応じて前記ポータブル装置を取り扱うステップを更に含むことを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項125】
アカウンティングシステムにおける登録により前記実際の使用と関連した収入を認識させるステップを更に含むことを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項126】
前記医療行為によって生成されたデータを分析し、対応する診断情報と生体検査の必要性についての提言とを生成するステップを更に含むことを特徴とする請求項116記載の方法。
【請求項127】
スキンスキャナーの権限が与えられた使用を表すデータを保存するメモリ装置を内科医に提供するステップと、
その権限が与えられた使用に対応した前記スキンスキャナーの実際の使用の確認を通信ネットワークを介して自動的に受信するステップと、
アカウンティングシステムにおいて前記確認に応答して前記実際の使用に対応した収入を自動的に認識するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項128】
対象物に医療行為を行うために医療装置のプリペイドで許可された使用を表す印を保存するポータブル記憶装置を備えることを特徴とする装置。
【請求項129】
前記医療装置を含むことを特徴とする請求項127記載の装置。
【請求項130】
前記ポータブル記憶装置に保存された前記印に応じて前記医療装置の使用を規制するためにコンピュータを含むことを特徴とする請求項127記載の装置。
【請求項131】
患者の皮膚の部分を走査するためにスキンスキャナーのプリペイドで許可された使用を表すデータが保存されることを特徴とするメモリカード。
【請求項132】
プリペイドの記憶装置と、コンピュータと、スキンスキャナーとを臨床医に提供するステップと、
前記プリペイドの記憶装置と前記コンピュータとのインタラクションに基づいて、スキンスキャンデータを生成するために患者の皮膚の権限が与えられた量のスキャニングを行うように前記スキンスキャナーを前記臨床医に使用させるステップと、
前記コンピュータを用いて前記スキンスキャンデータを分析して診断情報を生成するステップと、
少なくとも前記臨床医によるその後のアクセス及び使用のために前記スキンスキャンデータ及び前記診断情報を前記プリペイド記憶装置に保存するステップと、を備えることを特徴とする方法。
【請求項133】
前記医療行為データは、前記医療装置によって生成された未処理の医療行為データの分析によって生成された診断情報を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。


【図1】
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【公表番号】特表2010−528824(P2010−528824A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512337(P2010−512337)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/066636
【国際公開番号】WO2008/157198
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(509035026)メラ サイエンシズ インコーポレイテッド (3)