説明

半導体チップの製造方法および半導体モジュールの製造方法

【課題】 電気的な性能判断に加えコスト面からも判断可能なFOMを新たに提案し、このFOMに基づいて、電気的な性能を満足することに加え低コスト化をも図った半導体チップの製造方法の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 基板2の電気的な性能を示す項と半導体チップコスト6を示す項の積として半導体チップのFOM7を定めて、この半導体チップのFOM7に基づいて種類の異なる基板(2a,2b)に対する半導体チップのFOM7を計算し、この計算結果の大小に基づいて、種類の異なる基板(2a,2b)から所望の基板を選択し、選択された所望の基板に半導体素子を形成して半導体チップを得るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体チップおよび半導体モジュールの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体チップ、又は半導体チップを搭載した半導体モジュールの性能を判断するものとして、FOM(figure of merit)という性能指数が用いられる。
【0003】
このFOMは、半導体チップや半導体モジュールの電気的な性能を判断するために、オン抵抗や電荷密度などの電気特性を組合せた数式として示される。そして、このFOMに電気特性の具体的な数値を入力することにより得られるFOMの値を用いて、半導体チップや半導体モジュールの個々の性能判断、または他の半導体チップや他の半導体モジュールとの性能比較を行う。
【0004】
例えば、特許文献1には、電荷QGDとオン抵抗RDSONの積として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のFOMが示されている。
【0005】
また特許文献2では、固有オン抵抗(Ron,sp)と最大耐圧(VB:blocking voltage)とを関連付けて、MOSFETのFOMを示している。
【0006】
また特許文献3には、オン抵抗Ronとゲート−ドレイン間容量Qgdの積として、MOSFETのFOMが示されている。
【0007】
また特許文献4では、オン抵抗(Rds,on)及びゲート・ドレイン間の電荷密度(Qgd)を関連つけて、トレンチMOSFETのFOMを示している。
【0008】
【特許文献1】特開2000−156503号公報(段落0006)
【特許文献2】特表2004−537162号公報(段落0005)
【特許文献3】特開2007−27266号公報(段落0013)
【特許文献4】特表2007−512701号公報(段落0003)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このようにFOMは、半導体チップや半導体モジュールの電気的な性能を判断するための指標として用いられるものである。しかしながら、このFOMに基づいて、所望の性能を満足するものとして半導体チップや半導体モジュールを設計・製造したとしても、それが商業的に見ても満足する結果になるとは限らない。例えば、所望の性能を満足したとしても、実現には非常にコストが高くなったりする。このようにFOMは、半導体チップや半導体モジュールの性能判断には使用できるが、商業上の判断基準として用いることは出来なかった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、電気的な性能判断に加えコスト面からも判断可能なFOMを新たに提案し、このFOMに基づいて、電気的な性能を満足することに加え低コスト化をも図った半導体チップの製造方法と半導体モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る半導体チップの製造方法は、基板における電気的な性能を示す項と半導体チップコストを示す項の積として定められた半導体チップのFOMに基づいて、種類の異なる基板に対する半導体チップのFOMを計算し、その計算結果の大小を比較する比較工程と、この比較工程による計算結果の大小に基づいて、所望の基板を選択する選択工程と、この選択工程により選択された所望の基板に半導体素子を形成する素子形成工程を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明に係る半導体モジュールの製造方法は、基板における電気的な性能を示す項と半導体モジュールコストを示す項の積として定められた半導体モジュールのFOMに基づいて、種類の異なる基板に対する半導体モジュールのFOMを計算し、その計算結果の大小を比較する比較工程と、この比較工程による計算結果の大小に基づいて、所望の基板を選択する選択工程と、この選択工程により選択された所望の基板に半導体素子を形成する素子形成工程と、この素子形成工程を経て得られた複数の半導体チップを結線し、パッケージに収納するパッケージ工程とを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、基板の電気的な性能を示す項と半導体チップコストを示す項の積として半導体チップのFOMを定めて、この半導体チップのFOMに基づいて種類の異なる基板に対する半導体チップのFOMを計算し、この計算結果の大小に基づいて所望の基板を選択し、選択された所望の基板に半導体素子を形成して半導体チップを得るようにしたので、性能を満足することに加え、低コスト化が図られた半導体チップの製造方法を得ることができる。
【0014】
また、この発明によれば、基板の電気的な性能を示す項と半導体モジュールコストを示す項の積として半導体モジュールのFOMを定めて、この半導体モジュールのFOMに基づいて種類の異なる基板に対する半導体モジュールのFOMを計算し、この計算結果の大小に基づいて所望の基板を選択し、選択された所望の基板に半導体素子を形成して得られた半導体チップを複数配置して結線し、パッケージに収納して半導体モジュールを得るようにしたので、性能を満足することに加え、低コスト化が図られた半導体モジュールの製造方法を得ることができる。
【0015】
実施の形態
まず、この発明にかかるFOMを式(1)として示す。
【0016】
【数1】

ここで、Jは定格電流密度(A/cm)、Vは定常損失(DC損失)、errはスイッチング損失である。これらJ、V及びerrは、電気的な特性を示す。またCは半導体チップコストまたは半導体モジュールコストを示す。式(1)から判るように、FOMは、電気的な性能を示す項{J/(V・err)}とコストを示す項{1/C}の積として定められる。
【0017】
図1は、式(1)で示したFOMをインバータに対して適用した結果の一例を示すものである。
【0018】
図1において、1は用途であり対象製品を示し、ここではインバータとしている。2は対象製品において適用される基板の種類を示し、ここではシリコン(Si)基板2aと炭化シリコン(SiC)基板2bを対象にしている。シリコン基板は、広く流通している基板である。一方、炭化シリコン基板は、次世代として期待されている基板である。式(1)で示したFOMは、このような基板材料の選択の際に利用価値が高い。3は電気特性の1つである定格電流密度J(A/cm)である。4は電気特性の1つである定常損失Vであり、DC損失である。5は電気特性の1つであるスイッチング損失errである。6は半導体チップコストCを示している。7は半導体チップに対するFOMを示している。同様に、8は半導体チップを搭載した半導体モジュールコストCを示しており、また9は半導体モジュールに対するFOMを示している。
【0019】
定格電流密度3は絶対値で示している。通常、シリコン基板2aの定格電流密度3は200〜250A/cmであり、炭化シリコン基板2bの定格電流密度3は300〜1000A/cmである。図1では、定格電流密度3を、シリコン基板2aの場合で200A/cmとし、炭化シリコン基板2bの場合で1000A/cmとしている。
【0020】
定常損失4は相対値で示している。ここではシリコン基板2aの定常損失4を1とする。この時、炭化シリコン基板2bの定常損失4は0.6〜0.8となる。図1では、炭化シリコン基板2bの定常損失4を0.8としている。
【0021】
スイッチング損失5は相対値で示している。ここではシリコン基板2aのスイッチング損失5を1とする。この時、炭化シリコン基板2bのスイッチング損失5は0.1〜0.3となる。図1では、炭化シリコン基板2bのスイッチング損失5を0.1としている。
【0022】
半導体チップコスト6は相対値で示している。ここではシリコン基板2aの半導体チップコスト6を1とする。この時の炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6は100から1の範囲で示している。図1では、炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6を100、10、5および1として示しているが、実際には連続した値となる。ここで、炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6である100は、半導体チップコストが、シリコン基板2aの半導体チップコスト6より100倍高いことを示す。また炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6である1は、半導体チップコストが、シリコン基板2aの半導体チップコスト6と同等であることを示す。炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6の低下は、例えば、材料調達コストの低下や製造技術の進歩による製造コストの低下により達成される。
【0023】
半導体チップのFOM7は、式(1)に、シリコン基板2aおよび炭化シリコン基板2bにおける定格電流密度3、定常損失4、スイッチング損失5および半導体チップコスト6の値を代入して計算した値である。
【0024】
半導体モジュールコスト8は、半導体チップコスト6に2を加算したものである。半導体モジュールは、半導体チップを搭載しパッケージにして製造される。そのため半導体モジュールコスト8は、この半導体モジュールの製造に係るコストの割合を半導体チップコスト6に加えたものとなる。ここでは、シリコン基板2aの半導体モジュールコスト8は、半導体チップコスト6に2を加算し3で示し、炭化シリコン基板2bの半導体モジュールコスト8は、半導体チップコスト6に2を加算し102から3の範囲で示している。図1では、炭化シリコン基板2bの半導体モジュールコスト8を102、12、7および3として示しているが、実際には連続した値となる。炭化シリコン基板2bの半導体モジュールコスト8の低下は、例えば、材料調達コストの低下や製造技術の進歩による製造コストの低下により達成される。
【0025】
半導体モジュールのFOM9は、式(1)に、シリコン基板2aおよび炭化シリコン基板2bにおける定格電流密度3、定常損失4、スイッチング損失5および半導体モジュールコスト8の値を代入して計算した値である。
【0026】
図1に示した半導体チップのFOM7および半導体モジュールのFOM9は次のように用いる。
【0027】
まず、半導体チップのFOM7について説明する。
半導体チップのFOM7は、その値が大きい方が有利となる。即ち、半導体チップのFOM7の数値が大きい方が、性能を満足することはもちろんのこと、低コスト化が図られた製品を市場に投入出来ることになるため、市場での競争力向上に繋がり商業的に有利となる。
【0028】
図1を見ると、シリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7は200である。これに対し、炭化シリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOMは、まず半導体チップコスト6が100の場合では125となり、これはシリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7の200より小さいので、この場合は、基板2としてシリコン基板2aを用いて半導体チップを製造した方が、低コスト化が図られた半導体チップを得ることができる。次に、炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6が10の場合は、半導体チップのFOM7が1250となり、これはシリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7の200より大きいので、この場合は、基板2として炭化シリコン基板2bを用いて半導体チップを製造した方が、低コスト化が図られた半導体チップを得ることができる。同様に、炭化シリコン基板2bの半導体チップコスト6が5および1の場合も、炭化シリコン基板2bを用いて半導体チップを製造した方が、低コスト化が図られた半導体チップを得ることができる。なお、炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体チップコスト6が62.5の場合に、半導体チップのFOM7がシリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7と同じ200となる。よって、炭化シリコン基板2bにおける半導体チップコスト6である62.5が、シリコン基板2aまたは炭化シリコン基板2bを使用する際の基準値となる。
【0029】
実際の製造においては、半導体チップを製造する際の基板2の選別に使用できる。例えば、シリコン基板2aまたは炭化シリコン基板2bの何れを用いても、所定の性能を満足する半導体チップが得られるとすれば、製造にかかるコストが安いほうが、半導体チップのコストを低減することができる。この場合、シリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7と炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体チップのFOM7とを比較し、望ましい基板2として、半導体チップのFOM7の大きい方の基板2を用いて半導体チップを製造すれば、低コスト化が図られた半導体チップを得ることができる。よって、半導体チップを製造する過程において、シリコン基板2aを用いた場合の半導体チップのFOM7と炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体チップのFOM7とを比較する比較工程と、この比較工程により、所望の基板2として半導体チップのFOM7が大きい基板2を選別する選別工程と、この選別工程により選別された基板2に、半導体素子、例えば、ダイオード,MOSFET,IGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor)などのダイオード素子やトランジスタ素子を形成する素子形成工程を備えることにより半導体チップを製造すれば、性能を満足することに加え、低コスト化が図られた半導体チップを得ることができる。このことは市場での競争力向上に繋がり商業的に有利となる。
【0030】
次に、半導体モジュールのFOM9について説明する。
半導体モジュールのFOM9は、半導体チップのFOM7と同様に、その値が大きい方が有利となる。即ち、半導体モジュールのFOM9の数値が大きい方が、性能を満足することはもちろんのこと、低コスト化が図られた製品を市場に投入出来ることになるため、市場での競争力向上に繋がり商業的に有利となる。
【0031】
図1を見ると、シリコン基板2aを用いた場合の半導体モジュールのFOM9は67である。これに対し、炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体モジュールのFOM9は、半導体モジュールコスト8が102の場合では123となり、これはシリコン基板2aを用いた場合の半導体モジュールのFOM9の67より大きいので、基板2として炭化シリコン基板2bを用いて半導体モジュールを製造した方が、低コスト化が図られた半導体モジュールを得ることができる。同様に、炭化シリコン基板2bの半導体モジュールコスト8が12,7および3の場合も、炭化シリコン基板2bを用いて半導体モジュールを製造した方が、低コスト化が図られた半導体モジュールを得ることができる。なお、炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体モジュールコスト8が186.57の場合に、半導体モジュールのFOM9がシリコン基板2aを用いた場合の半導体モジュールのFOM9とほぼ同じ67となる。よって、炭化シリコン基板2bにおける半導体モジュールコスト8である186.57が、シリコン基板2aまたは炭化シリコン基板2bを使用する際の基準値となる。なお炭化シリコン基板2bにおける半導体モジュールコスト8が186.57の場合には、半導体チップコスト6は184.57となるので、半導体モジュールを製造する場合には、半導体チップコスト6はほぼ184.57まで許容される。
【0032】
実際の製造においては、半導体モジュールを製造する際の基板2の選別に使用できる。例えば、シリコン基板2aまたは炭化シリコン基板2bの何れを用いても、所定の性能を満足する半導体モジュールが得られるとすれば、製造にかかるコストが安いほうが、半導体モジュールのコストを低減することができる。この場合、シリコン基板2aを用いた場合の半導体モジュールのFOM9と炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体モジュールのFOM9とを比較し、望ましい基板2として、半導体モジュールのFOM9の大きい方の基板2を用いて半導体モジュールを製造すれば、低コスト化が図られた半導体モジュールを得ることができる。よって、半導体モジュールを製造する過程において、シリコン基板2aを用いた場合の半導体モジュールのFOM9と炭化シリコン基板2bを用いた場合の半導体モジュールのFOM9とを比較する比較工程と、この比較工程により、所望の基板2として半導体モジュールのFOM9が大きい基板2を選別する選別工程とを備えて、この選別工程により選別された基板2に、ダイオード,MOSFET,IGBTなどの半導体素子を形成して半導体チップを製造し、この半導体素子を形成する素子形成工程を経て得られた複数の半導体チップを搭載し結線したのち、パッケージに収納するパッケージ工程を用いて半導体モジュールを製造すれば、性能を満足することに加え、低コスト化が図られた半導体モジュールを得ることができる。このことは市場での競争力向上に繋がり商業的に有利となる。
【0033】
なお、この実施の形態においては、対象製品としてインバータを例にして説明をしたが、当然のことながら、インバータに限定されるものではなく、例えば、コンバータ,PFC(Power Factor Control)回路,ブレーキ回路などの他の製品にも適用可能である。
【0034】
なお、この実施の形態においては、シリコン基板2a又は炭化シリコン基板2bを例にして説明をしたが、当然のことながら、これらの基板に限定されるものではなく、考えうる全ての基板について、この発明は適用可能である。
【0035】
また、この実施の形態においては、電気的な特性を示す定格電流密度3、定常損失4およびスイッチング損失5に対して所定の数値を用いて説明したが、これらの数値は固定値ではなく所定の範囲を有するものであり、当然のことながら、これらの数値は所定の範囲内で適宜選択されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の実施の形態に係る半導体チップおよび半導体モジュールのFOMをインバータに対して適用した結果の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 用途(対象製品)、2 基板、2a シリコン基板、2b 炭化シリコン基板、3 定格電流密度、4 定常損失、5 スイッチング損失、6 半導体チップコスト、7 半導体チップのFOM、8 半導体モジュールコスト、9 半導体モジュールのFOM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の電気的な性能を示す項と半導体チップコストを示す項の積として定められた半導体チップのFOMに基づいて、種類の異なる基板における前記半導体チップのFOMを計算し、その計算結果の大小を比較する比較工程と、
この比較工程による前記計算結果の大小に基づいて、前記種類の異なる基板から所望の基板を選択する選択工程と、
この選択工程により選択された前記所望の基板に半導体素子を形成する素子形成工程と
を備えたことを特徴とする半導体チップの製造方法。
【請求項2】
電気的な性能を示す項は、定格電流密度をJ、定常損失をV、スイッチング損失をerrとした時に、
/(V・err
として表され、
前記半導体チップコストを示す項は、前記半導体チップコストをCとした時に、
1/C
として表され、
前記所望の基板は、前記種類の異なる基板に対する前記FOMの計算結果が大きい方の基板である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
【請求項3】
種類の異なる基板は、シリコン基板および炭化シリコン基板であることを特徴とする請求項2に記載の半導体チップの製造方法。
【請求項4】
基板の電気的な性能を示す項と半導体モジュールコストを示す項の積として定められた半導体モジュールのFOMに基づいて、種類の異なる基板における前記半導体モジュールのFOMを計算し、その計算結果の大小を比較する比較工程と、
この比較工程による前記計算結果の大小に基づいて、前記種類の異なる基板から所望の基板を選択する選択工程と、
この選択工程により選択された前記所望の基板に半導体素子を形成する素子形成工程と、
この素子形成工程を経て得られた複数の半導体チップを結線しパッケージに収納するパッケージ工程と
を備えたことを特徴とする半導体モジュールの製造方法。
【請求項5】
電気的な性能を示す項は、定格電流密度をJ、定常損失をV、スイッチング損失をerrとした時に、
/(V・err
として表され、
前記半導体モジュールコストを示す項は、前記半導体モジュールコストをCとした時に、
1/C
として表され、
前記所望の基板は、前記種類の異なる基板に対する前記FOMの計算結果が大きい方の基板である
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体モジュールの製造方法。
【請求項6】
種類の異なる基板は、シリコン基板および炭化シリコン基板であることを特徴とする請求項5に記載の半導体モジュールの製造方法。

【図1】
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【公開番号】特開2010−80460(P2010−80460A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243438(P2008−243438)
【出願日】平成20年9月23日(2008.9.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)