説明

原子力施設のライニング床施工方法

【課題】仮設部材を従来に比べて減少することができ、それにより、仮設部材コストの削減、作業効率及び安全性の向上、ならびに工事工程の短縮等が図れる原子力施設のライニング床施工方法を提供する。
【解決手段】
原子力施設の基礎部上に組立て配置される架台を用いて鉄筋の設定と、その鉄筋よりも高い位置への下地材の配置とを行なった後、下地材の上端レベルまでコンクリートの打設を行ない、コンクリート固化後に当該コンクリート表面に表出している下地材に鋼製ライニング板を溶接固定する床施工方法であり、架台として、複数の脚部21とその脚部上端に水平に固定された複数本の横梁部22とを有する鉄筋兼下地材受け架台20を適用し、この鉄筋兼下地材受け架台20の横梁部22上に鉄筋を直接搭載して保持することにより鉄筋14の設定を行なう一方、下地材18を一定高さに支持するための縦長な下地材支持具23を横梁部22上に直接固定して、下地材の支持を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は原子力施設のライニング床施工方法に係り、特に改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の下部ドライウェル底部ライニング床、又は核燃料処理施設のタンク底部ライニング床等を施工する場合に適用される原子力施設の原子力施設のライニング床施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の原子力施設の底部ライニング床施工方法について、ABWRの下部ドライウェル底部ライニング床の施工を例として、図8〜図11を参照して説明する。
【0003】
図8は、ABWRの原子炉建屋構成を示す全体断面図であり、図9は、図8に示した原子炉建屋の下部ドライウェル底部ライニング床部(a部)を拡大して示す断面図である。
【0004】
図8及び図9に示すように、ABWRにおいては原子炉建屋1内に原子炉格納容器2が配置され、この原子炉格納容器2内の中心部に原子炉圧力容器3が設置されている。
【0005】
原子炉圧力容器3の上側周囲には上部ドライウェル4が形成され、下側周囲には下部ドライウェル5が形成されている。下部ドライウェル5は、原子炉圧力容器ペデスタル(RPVペデスタル)6により囲まれた円筒状の空間となっている。RPVペデスタル6の周囲にはサプレッションプール7が設けられている。
【0006】
このようなABWRの下部ドライウェル5の底部床8は、コンクリート基部9上に一段高く増し打ちされた円盤状の鉄筋コンクリート床部10と、この鉄筋コンクリート床部10の表面を全体に亘って被覆するステンレス鋼製ライニング板(以下、「SUSライニング板」という。)11とにより構成されている。
【0007】
図10は、従来の下部ドライウェル底部ライニング床施工方法に用いられる架台等の組立て状態を示す構成図であり、図11(A)〜(E)は、従来の下部ドライウェル底部ライニング床施工方法の手順を示す説明図である。
【0008】
図10に示すように、従来の下部ドライウェル底部ライニング床施工方法では、鉄筋設定用の仮設部材である鉄筋受け架台12と、SUSライニング板を溶接固定するための下地材支持用の仮設部材である下地材受け架台13とが、それぞれ異なる独立した2種の架台として構成され、これらがライニング床設置エリアに搬入され、組合せて使用されている。
【0009】
すなわち、鉄筋受け架台12は、例えばアングル材により構成され互いに接近して対向する1対の垂直な脚部12a,12aと、これらの脚部12a,12aの上端部間に連結された1本のアングル材からなる水平な鉄筋支持部12bとにより、門型に構成されている。
【0010】
この鉄筋受け架台12の鉄筋支持部12b上に鉄筋14が載置され、これにより鉄筋14の高さが定められ、配筋設定が行われる。
【0011】
一方、下地材受け架台13は、原子力施設のライニング床設置エリアに間隔をあけて配置されるアングル材等からなる複数本の垂直な脚部15と、これら脚部15の上端に溶接固定された長尺アングル材からなる横梁状の下地材受け部16とを有している。なお、下地材受け架台13の高さは、鉄筋架台12の上端よりも低く構成されている。
【0012】
下地材受け架台13の下地材受け部16上には、アングル材からなる複数の垂直な下地材支持具17の下端が溶接固定されている。この下地材支持具17の上端に下地材18が溶接により固定されている。この下地材18の上端は、鉄筋14よりも高い配置となっており、この下地材18にSUSライニング板11が溶接固定されている。
【0013】
図11(A)〜(E)は、上述した鉄筋受け架台12及び下地材受け架台13を用いた従来のライニング床施工方法の手順を示す説明図である。
【0014】
まず図11(A)に示すように、下部ドライウェル5の底部床設置エリアのコンクリート基礎9上において、仮設部材である下地材受け架台13を組立てる。なお、この段階で組立てられる下地材受け架台16は、脚部15及び下地材受け部16からなる基礎部分のみであり、下地材支持具17はまだ組立てられない。
【0015】
下地材受け架台13の組立て後、鉄筋14の位置、レベルを保持するための鉄筋受け架台12が組立てられる(図10(B))。この時、鉄筋受け架台12の鉄筋支持部12bの高さは、上述のように、下地材受け架台13の下地材受け部16よりも高い。
【0016】
鉄筋受け架台12を組立てた後、その上に鉄筋14を載置し、所定の高さで鉄筋設定を行なう(図10(C))。
【0017】
次に、下地材支持具17の下端を下地材受け架台13の下地材受け部16に溶接固定し(図10(D))、その後、下地材18の位置、レベルを調節して下地材支持具17に下地材18溶接固定する(図10(E))。
【0018】
以上の工程が終了した後、下地材18の上端レベルに合せてコンクリートを打設する。そして、コンクリートが固化した後、下地材18の表面に合せてコンクリート表面をフラット化する仕上げ作業を行ない、最終的に下地材18にSUSライニング板11を溶接固定して完成させる(図10(E))。
【0019】
なお、この種のライニング床等の施工に関する従来技術としては、例えばテンションリングを用いる構造(特許文献1参照)、原子炉格納容器モジュールを用いて組立てる工法(特許文献2参照)、また鉄骨梁を用いたダイアフロムフロアを適用する工法(特許文献3参照)等が知られている。
【特許文献1】特開平7−294683号公報
【特許文献2】特開2003−167086号公報
【特許文献3】特開2000−284087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
上述した従来の工法では、原子力施設の基礎部上に組立て配置される仮設部材として複数種類の架台を用いて本設部材としての鉄筋の設定と、その鉄筋よりも高い位置への下地材の配置とを行なった後、下地材の上端レベルまでコンクリートの打設を行ない、コンクリート固化後にコンクリート表面に表出している下地材にSUSライニング板を溶接固定している。
【0021】
このため、従来では、鉄筋受け架台と下地材架台とが必要となり、それだけ仮設部材が多くなる。そのため、組立て工事に時間を要し、また、作業エリアが狭隘となり、作業効率も低いものであった。
【0022】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、仮設部材を従来に比べて減少することができ、それにより、仮設部材コストの削減、作業効率及び安全性の向上、ならびに工事工程の短縮等が図れる原子力施設のライニング床施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記の目的を達成するために、本発明では、原子力施設の基礎部上に組立て配置される仮設部材としての架台を用いて本設部材としての鉄筋の設定と、その鉄筋よりも高い位置への下地材の配置とを行なった後、前記下地材の上端レベルまでコンクリートの打設を行ない、コンクリート固化後に当該コンクリート表面に表出している前記下地材に鋼製ライニング板を溶接固定する原子力施設の底部ライニング床施工方法において、前記架台として、複数の脚部とその脚部上端に水平に固定された複数本の横梁部とを有する鉄筋兼下地材受け架台を適用し、この鉄筋兼下地材受け架台の前記横梁部上に前記鉄筋を直接搭載して保持することにより鉄筋設定を行なう一方、前記下地材を一定高さに支持するための縦長な下地材支持具を前記横梁部上に直接固定して、前記下地材の支持を行なうことを特徴とする原子力施設のライニング床施工方法を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、鉄筋の設定と下地材の位置、レベル調節、固定等との両機能を備える1種類のみからなる鉄筋兼下地材受け架台を用いることにより、これらの機能別に分けられた複数種類の架台を用いていた従来工法と比較して、工事用仮設材の削減、工期の短縮、安全性向上等を図ることができる。
【0025】
また、本発明によれば、鉄筋兼下地材受け架台またはこの架台と鉄筋とを他のエリアで一体に組立て、底部ライニング床エリアに搬入して据付けを行なうことにより、更に底部ライニング床部のクリチカル工事期間の短縮が可能となり、且つ狭隘部での作業が削減でき、作業能率、安全性を一層向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係る原子力施設のライニング床施工方法の実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
【0027】
[第1実施形態(図1〜図5)]
本実施形態では、ABWRの原子炉建屋内における下部ドライウェル底部ライニング床の施工方法について説明する。なお、本実施形態で適用するABWRの原子炉建屋及び本実施形態の方法による施工後の下部ドライウェル底部ライニング床の構成については、従来と同様であるから、図8及び図9も参照し、従来例と共通な構造部分については、これらの図に示した符号と同一の符号を使用する。
【0028】
図1は、本実施形態で使用する仮設部材としての鉄筋兼下地材受け架台20を下部ドライウェル底部のコンクリート基礎9上に組立て配置した状態を示す全体図である。図2は図1に示した鉄筋兼下地材受け架台20の一部(「c」部)を拡大して示す図であり、図3は図2の左側面図である。
【0029】
図1〜図3に示すように、本実施形態で使用される鉄筋兼下地材受け架台20は、例えば縦長なアングル材からなる複数の垂直な脚部21と、その脚部21の上端に水平に固定された長尺なアングル材からなる複数本の横梁部22とを有し、鉄筋支持用架台としての機能と下地材支持用架台としての機能とを兼ねた単一種類の仮設部材として構成とされている。
【0030】
すなわち、鉄筋兼下地材受け架台20の脚部21は、コンクリート基部9の表面から鉄筋14の設定高さに近い高さを有し、一定の間隔でコンクリート基部9上に垂直に配列されている。
【0031】
横梁部22は、脚部21の上端に水平に載置され、脚部21に溶接固定されている。この水平に配置された横梁部22の上下幅寸法は、垂直な脚部21の長さと加算した場合に、略鉄筋設定高さとなるようにしてある。これにより、横梁部22の上に鉄筋14が載置された場合、所定高さに設定支持されることになる。
【0032】
また、横梁部22の上には、アングル材からなる縦長な複数の下地材支持具23が、それぞれ下端を溶接固定されて一定の間隔で立上っている。この下地材支持具23の上に、下地材18が溶接固定されている。下地材18は、従来と同様に、例えばアングル材を交差して構成される水平な格子状の構成とされている。
【0033】
そして、図1〜図3に仮想線で示すように、コンクリート打設後に、コンクリート表面において下地材18にSUSライニング板11が溶接固定される。
【0034】
図4(A)〜(D)は、以上の鉄筋兼下地材受け架台20を用いる下部ドライウェル底部ライニング床の施工手順を順次に示す説明図である。図5は施工手順の各工程を示す工程図である。以下、施工方法を工程順に説明する。
【0035】
(工程1)ブラケット取付け工程(図4(A)、図5(S1))
まず、図4(A)及び図5(S1)に示すように、下部ドライウェル5を囲むRPVペデスタル6の下部に、鉄筋兼下地材受け架台20の周縁を支持するためのブラケット25を取付ける。
【0036】
(工程2)鉄筋兼下地材受け架台据付け工程(図4(A)、図5(S2))
次に、図4(A)及び図5(S2)に示すように、鉄筋兼下地材受け架台20の搬入、組立てを行なう。この場合、本実施形態では、床設置エリアであるコンクリート基部9上に例えば鉄筋兼下地材受け架台20の脚部21及び横梁部22をそれぞれ搬入し、脚部21を縦状態に支持するとともに、横梁部22の端部をブラケット25に支持させ、これら各脚21部と各横梁部22とを溶接固定する。これにより、横梁部22の上面が鉄筋設定高さとなる鉄筋兼下地材受け架台20が組立てられる。
【0037】
(工程3)鉄筋設定工程(図4(B)、図5(S3))
鉄筋兼下地材受け架台20の組立て後、図4(B)及び図5(S3)に示すように、鉄筋14をコンクリート基部9上に搬入し、鉄筋兼下地材受け架台20の横梁部22の上面にて、その鉄筋設定を行なう。この工程では、鉄筋14を横梁部22の上面に載置することにより、鉄筋14が所定の配筋高さに設定されるため、従来の鉄筋専用の設定部材を必要としない。
【0038】
(工程4)下地材支持具取付け工程(図4(C)、図5(S4))
次に、図4(C)及び図5(S4)に示すように、鉄筋兼下地材受け架台20の横梁部22の上に、鉄筋14と干渉しない配置で、下地材支持具23を垂直に配置し、この下地材支持具23の下端を横梁部22に溶接により取付ける。すなわち、本実施形態の施工では、下地材18を一定高さに支持するための縦長な下地材支持具23を横梁部22上に直接固定する。これにより、鉄筋14を支持している横梁部22を下地材支持具23の取付け部材としても機能させ、一部材で複数部材の支持機能を得るようにしている。
【0039】
(工程5)下地材取付け工程(図4(D)、図5(S5))
下地材支持具23を取付けた後、図4(D)及び図5(S5)に示すように、下地材18を下地材支持具23の上端部に溶接により固定する。これにより、コンクリート打設準備が整う。
【0040】
(工程6)コンクリート打設工程(図5(S6))
以上の工程の後、(図5(S6))に示すように、下地材上面レベルまで、コンクリート打設を行なう。
【0041】
(工程7)ライニング板取付け工程(図4(D)、図5(S7))
図4(D)の仮想線及び図5(S7)に示すように、コンクリート固化後には、コンクリート表面をフラット化する仕上げ作業を行った後、コンクリート表面に表出している下地材18の上面に、SUSライニング板11を溶接固定し、SUSライニング板11の取付けを行なう。なお、下部ドライウェル5の周囲部に位置するSUSライニング板11の周縁を、RPVペデスタル6に予め取付けたSUSライニング板支持ブラケット26に支持させて溶接固定し、完成となる。
【0042】
以上の第1実施形態によれば、鉄筋兼下地材受け架台20の横梁部22の高さ寸法を鉄筋14の設定レベルに合せることにより、従来の鉄筋受け専用架台を必要としない。従って、専用の鉄筋受け架台等の仮設部材が削減され、その分の工事期間の短縮が可能となり、また作業エリアも広くなり、作業効率も向上できる等の効果が奏される。
【0043】
[第2実施形態(図6)]
図6は、本発明の第2実施形態を示す説明図である。
【0044】
本実施形態は、鉄筋兼下地材受け架台20の組立て、または組立てた鉄筋兼下地材受け架台20に鉄筋14を設定するまでの工程を、ライニング床施工エリア以外の場所で行なった後、一体に組立てられた鉄筋兼下地材受け架台20またはこの架台に鉄筋14を設定したものを、ライニング床施工エリアに搬入する。
【0045】
この場合、鉄筋兼下地材受け架台20と鉄筋14を他の広い場所で組立て、いわゆる青搭ブロックとして完成させ、クレーン27等により下部ドライウェル5の底部ライニング床エリアに搬入し、据付ける。これにより、更に底部ライニング床エリアの作業が削減でき、一層の工期短縮が可能となる。
【0046】
[第3実施形態(図7)]
図7は、本発明の第3実施形態を示す説明図である。
【0047】
本実施形態は、施工対象となる原子力施設のライニング床を、核燃料処理施設におけるタンク30の底部のライニング床31とするものである。
【0048】
このライニング床31を、第1、第2実施形態と同様の方法によって施工することにより、核燃料処理施設におけるタンク30の底部についても、前記同様に、従来の鉄筋受け専用架台を必要とせず、工事期間の短縮、作業効率、安全性向上等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態で使用する架台を示す全体図。
【図2】図1のc部を拡大して示す要部拡大図。
【図3】図2の左側面図。
【図4】(A)〜(D)は、本発明の第1実施形態による施工手順を示す説明図。
【図5】本発明の第1実施形態による施工手順を示す工程図。
【図6】本発明の第2実施形態を示す説明図。
【図7】本発明の第3実施形態を示す説明図。
【図8】ABWRの原子炉建屋構成を示す全体図。
【図9】図8のa部を拡大して示す断面図。
【図10】従来の方法で採用されている架台等を示す構成図。
【図11】(A)〜(E)は、従来の底部ライニング床施工方法の手順を示す説明図。
【符号の説明】
【0050】
1 原子炉建屋
2 原子炉格納容器
3 原子炉圧力容器
4 上部ドライウェル
5 下部ドライウェル
6 原子炉圧力容器ペデスタル(RPVペデスタル)
7 サプレッションプール
8 底部床
9 コンクリート基部
10 鉄筋コンクリート床部
11 鋼製ライニング板(SUSライニング板)
12 鉄筋受け架台
12a,12a 脚部
12b 鉄筋支持部
13 下地材受け架台
14 鉄筋
15 脚部
16 下地材受け部
17 下地材支持具
18 下地材
20 鉄筋兼下地材受け架台
21 脚部
22 横梁部
23 下地材支持具
25 ブラケット
26 SUSライニング板支持ブラケット
27 クレーン
30 タンク
31 ライニング床

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子力施設の基礎部上に組立て配置される仮設部材としての架台を用いて本設部材としての鉄筋の設定と、その鉄筋よりも高い位置への下地材の配置とを行なった後、前記下地材の上端レベルまでコンクリートの打設を行ない、コンクリート固化後に当該コンクリート表面に表出している前記下地材に鋼製ライニング板を溶接固定する原子力施設の底部ライニング床施工方法において、前記架台として、複数の脚部とその脚部上端に水平に固定された複数本の横梁部とを有する鉄筋兼下地材受け架台を適用し、この鉄筋兼下地材受け架台の前記横梁部上に前記鉄筋を直接搭載して保持することにより鉄筋設定を行なう一方、前記下地材を一定高さに支持するための縦長な下地材支持具を前記横梁部上に直接固定して、前記下地材の支持を行なうことを特徴とする原子力施設のライニング床施工方法。
【請求項2】
前記鉄筋兼下地材受け架台の組立て、または組立てた前記鉄筋兼下地材受け架台に鉄筋を設定するまでの工程を、ライニング床施工エリア以外の場所で行なった後、一体に組立てられた前記鉄筋兼下地材受け架台またはこの架台に鉄筋を設定したものをライニング床施工エリアに搬入する請求項1記載の原子力施設のライニング床施工方法。
【請求項3】
施工対象となる前記原子力施設の底部ライニング床を、改良型沸騰水型原子炉設備の建屋内における下部ドライウェル底部ライニング床とする請求項1または2記載の原子力施設のライニング床施工方法。
【請求項4】
施工対象となる前記原子力施設の底部ライニング床を、核燃料処理施設におけるタンク底部のライニング床とする請求項1または2記載の原子力施設のライニング床施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−3172(P2006−3172A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−178733(P2004−178733)
【出願日】平成16年6月16日(2004.6.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)