厨房用フィルター
【課題】オイルミストや臭気及び焦煙の付着吸着除去に優れ、且軽量安価で使用後の廃棄性にも極めて優れる厨房用フィルターを提供する。
【解決手段】シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２で而も粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムを容量割合で３乃至１０容量割合で塗着のうえ、所要の寸法形状の成形型で予備的成形をなしたうえ、炭酸ガスを積合による粗大間隙内を流通せしめて中和凝固させ以って全体を一体的に接着固定させた構成。
【解決手段】シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２で而も粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムを容量割合で３乃至１０容量割合で塗着のうえ、所要の寸法形状の成形型で予備的成形をなしたうえ、炭酸ガスを積合による粗大間隙内を流通せしめて中和凝固させ以って全体を一体的に接着固定させた構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は厨房用フィルターに関するもので、更に詳しくはオイルミストの付着除去と消臭消煙に優れ、且耐火不燃性と軽量性及び廃棄性も保持する、新規な厨房用フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
厨房用フィルターは調理時に発生するオイルミストを付着除去し、排気ダクト内への付着滞留や外部排気による二次汚染を防止するものであって、家庭における厨房では使用火力も弱く、且調理量も少ないことから発生するオイルミストも少なく、従って発生するオイルミストはレンジフードにおいて吸引させつつ、オイルミストを接触付着させて除去しえるよう適宜素材からなる比較的細網目合のフィルターを通気せしめて付着除去を図るもので、且比較的長期に亘って使用の後は家庭用ゴミとして廃棄されている。
【０００３】
他方レストランや飲食店、ホテル等の飲食提供をなす業務用厨房においては多種多様に亘る調理を多量且長時間になし、而も使用火力も強力なため発生するオイルミストは極めて膨大量に亘り、而も食材や調味料等からの焦煙の発生も極めて膨大量に昇るものである。従って業務用の厨房においては、これら膨大量に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を強力な吸引ファンで吸引し、且大きな通気量を通気しえるフィルターを介して外部排気をなしているが、かかる業務用厨房で発生するオイルミストや臭気或いは焦煙は高温度に昇るため、フィルター素材も耐火不燃性が要請されることから、現状においては金属線条を織成してなる金網を積層させ、若しくはアルミ板材をラス加工を施してなるラス板材、或いはセラミックス素材を連続孔隙に形成させた物等が使用されてる。
【０００４】
然るに近年の如く都市化とともに食生活の様態も中食化や外食化へと急激に変化しつつあり、都市部の随所建物区画内にはレストランや飲食店舗、とりわけフランチャイズ化された飲食店舗が林立出店されており、特に畜肉類や魚介類を主要調理食材とする焼肉レストランや炉端焼き店舗等からは膨大量のオイルミストや臭気及び焦煙が発生するとともに、これらの排気には通常排気ダクトを介して建物等の屋上部に設けた排気扇より排気させている。
然るに現状における業務用厨房フィルターはオイルミストの付着除去さえ十分になされぬばかりか臭気や焦煙の除去には全く対処できず、加えて都市化に伴いこれらレストランや飲食店舗に近接して高層住宅や高層ビル等も林立することから、排気扇から排出されるオイルミストに加え臭気や焦煙による新たな環境公害が惹起されるに至っており、既に行政においても対策のための法制化を検討するに至っている。
【０００５】
発明者はかかる問題に鑑み研究を重ねた結果、発明者が耐火不燃性断熱内装材として実用化を推進しているシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を、少なくとも２００℃以上の高温度で略４乃至１０倍に加熱発泡成形させた酸化珪素態の無機発泡成形材は、その水分蒸散に伴い孔径が１０乃至１００μｍの膨大数の連続気泡構造からなる微細孔隙を保持し、且その見掛比重が０．１乃至０．２の軽量嵩高であって、該微細孔隙内には臭気分子や焦煙中の微粒子を容易に吸着しえること、及び酸化珪素態の無機発泡成形材にはオイルミストの付着性が極めて良好なることを解明するとともに、該酸化珪素態の無機発泡成形材と同等のオイルミストの付着性及び臭気分子や焦煙微粒子の吸着性を保持しえるものとして、真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩、松脂岩を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍで且見掛比重が０．０５乃至０．２となしたパーライトも使用可能なることに着目するとともに、膨大量に発生するオイルミストや臭気及び焦煙を通気させるためには、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材若しくはパーライトの粒状体若しくは塊状体を積合させて、粗大な間隙を形成させつつ一体的に接着固定させることで可能なることを究明し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明はオイルミストや臭気及び焦煙の付着や吸着除去に優れるとともに、軽量安価で使用後の廃棄性に極めて優れる厨房用フィルターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述の課題を解決するために、本発明が用いた技術的手段は、シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を用いて、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造からなる微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２に加熱発泡させてなる酸化珪素態で、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムが容量割合で３乃至１０容量％割合で塗着されたうえ、所要の寸法形状に積合され炭酸ガスによりケイ酸ナトリウムを凝固させて一体的に接着固化されてなる構成に存するものであり、更には無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体に代えて、真珠岩を初め頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造からな微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．０５乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍのパーライトからなる構成の厨房用フィルターに存する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は上述の如き技術的手段を用いてなるもので、主要素材がシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を用い、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からな膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２に加熱発泡させてなる酸化珪素態で、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体が使用され、或いは真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡させ、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造の膨大量に亘る微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．０５乃至０．２のパーライトが使用され、而もこれら相互の積合接着に際しては、これら外表面にケイ酸ナトリウムを容積割合で３乃至１０容量％割合で塗着させたうえ炭酸ガスにより凝固させたガラス態で接着固定されてなるため、略１０００℃の耐火性と不燃性が保持される。
【０００９】
そして使用される無機発泡成形材からなる粒状体若しくはパーライトは、その粒径が１乃至１０ｍｍのものが、所要の寸法形状に積合させて接着固定されるため粒径相互の積合に伴う粗大な間隙が形成されて、膨大量に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙の通気が可能となるばかりか、該粗大間隙は積合による複雑曲折した通気路を形成するため、通気するオイルミストは酸化珪素態や無機質態の外表面に積極的に付着し除去され、且微細な臭気分子や焦煙中の微粒子も膨大量に形成されてなる微細孔隙内に吸着され除去される。
加えて本発明は主要素材たる無機発泡成形材からなる粒状体や塊状体或いはパーライトは見掛比重が著しく小さなため軽量且安価であるからオイルミストの付着や臭気或いは焦煙の微粒子等の吸着等により通気の閉塞が生じた場合には取り外して容易に破砕しえ、而もその容積も１／８乃至１／１０にまで減容化がなされるばかりか、酸化珪素若しくは酸化珪素と酸化アルミを成分とするため、土壌改良材として土壌への還元が可能である等廃棄性に極めて優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
真珠岩を加熱発泡させてその孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙が形成され且見掛比重が０．１で、而もその粒径が２ｍｍのパーライトの外表面に、ケイ酸ナトリウムをパーライト容量に対し６容量％割合で塗着し、所要の寸法形状に積合させたうえ炭酸ガスと接触させて凝固させ、全体を一体的に接着固定させる。
【実施例１】
【００１１】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図１は本発明に用いる無機発泡成形材からなる粒状体の拡大説明図であって、該無機発泡成形材からなる粒状体１は原料素材としてシロキサン及びシラノール塩をその分子量換算で４０００程度に多分子量化させた錯化合物状で、シロキサン及びシラノール塩とからなる固形分が４５乃至６０重量％に水分４０乃至５５重量％の組成割合からなるもので、該シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を実質的に２００℃以上の高温度で加熱することにより、シロキサン結合の促進と加熱融着性の創出及び水分の蒸散放出に伴って、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造の微細孔隙１０を有し且見掛比重が０．１乃至０．２で、而もその粒径において１乃至１０ｍｍのものが選択される。
【００１２】
かかる場合においてその粒径が１乃至１０ｍｍの粒状体１の形成には多様な手段が提案されるが、具体的手段を挙げれば原料素材のシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液の水分率を略１５乃至２５重量％まで予備的に蒸散させて塑性加工が可能なゲル状となしたうえ、加熱温度と発泡倍率を勘案して所要の口径ノズルより吐出させ且所要の長さに切断しつつ少なくとも２００℃以上の加熱雰囲気中で略６乃至１４倍程度に発泡させる方法である。無論粒状体１でなく塊状体（図示せず）となす手段も多様なものが提案されるが、前記のノズルを異型のものを用い且切断長を短く若しくは長く切断のうえ加熱発泡させることで作成することが挙げられる。
【００１３】
他方無機発泡成形材からなる粒状体１に代えて使用されるパーライト１Ａは、真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡により、含有水分を蒸散せしめてその孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造の微細孔隙１０が形成され、且その見掛比重を０．０５乃至０．２に形成されたものが使用される。
そして肝要なことは、無機発泡成形材からなる粒状体１やパーライト１Ａは、所要の寸法形状に積合され接着固定される本発明厨房用フィルター６の使用に際して、調理器より発生する膨大量のオイルミストや臭気及び焦煙を通気させて付着除去や吸着除去をなすうえから無機発泡成形材による粒状体１やパーライト１Ａを積合３させて粗大間隙３Ａを形成させるもので、粗大間隙３Ａを比較的緻密に形成させて略２０乃至２５％程度の通気率を保持させるうえからは、粒径において１乃至２ｍｍ程度のものを、更に通気率を５５乃至６０％に保持させるうえからは、粒径において８乃至１０ｍｍ程度のものが望まれる。
【００１４】
かくして所望の粒径に選択された無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面には、積合３された相互を凝固接着させるうえからケイ酸ナトリウム２が、積合３される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの填入容量に対して３乃至１０容量％割合で塗着させる。
図２にはパーライト１Ａの外表面にケイ酸ナトリウム２が塗着された説明図が示されてなるもので、該ケイ酸ナトリウム２の塗着容量割合は、積合される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径と略比例し、その粒径が１乃至５ｍｍの場合では３乃至６容量％割合程度、及びその粒径が６乃至１０ｍｍの場合では７乃至１０容量％割合が目処となる。
そして塗着容量割合が３容量％以下では凝固接着力が不足し実用使用に際して折損や損壊が発生し易くなり、反面１０容量％以上に多量に塗着されると、粗大間隙３Ａが閉塞される危険が生ずる。
【００１５】
無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面に所要の容量割合でケイ酸ナトリウム２が塗着されたうえは、所要の寸法形状に且粗大間隙３Ａが形成されるよう積合３させつつ予備的成形４がなされるもので、該予備的成形４においては所要の寸法形状に一体的に接着固定させるため、無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面に塗着されてなるアルカリ性のケイ酸ナトリウム２を炭酸ガス５により中和凝固させる技術を採用するものであるから、所要の寸法形状に形成され且積合３により形成される粗大間隙３Ａ内に炭酸ガス５が十分に流通されるよう通気性と保形性を保持する成形型４Ａが通常使用されるもので、該成形型４Ａは金網や金属板にパンチング加工若しくはラス加工を施したものが好都合であって成形型４Ａが図３に示されている。
【００１６】
かかる場合におけるケイ酸ナトリウム２は種々なるものが存在するが、一般的にはメタケイ酸ナトリウム（Ｎａ２ＳｉＯ３）、やオルトケイ酸ナトリウム（Ｎａ４ＳｉＯ４）等が使用される。
更に成形型４Ａを形成する金網の網目合若しくはパンチング板材におけるパンチ孔径等は、積合３され填入される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径より細かく形成されることは当然である。
加えて成形型４Ａに積合３され填入された無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａは、一体的に接着固定された場合の表裏面の仕上り状態を良好ならしめるうえから、成形型４Ａに開閉蓋４Ｂを設け該開閉蓋４Ｂで閉塞加圧を付加しつつ接着固定させることが望ましい。
【００１７】
而して予備的成形４における成形型４Ａ内に積合３され填入されたうえは、図４に示す如く炭酸ガス雰囲気５Ａ中に配置させたうえ炭酸ガス５を積合３により形成されてなる粗大間隙３Ａ内を十分に流通させて、塗着されたケイ酸ナトリウム２を中和凝固させることにより全体を一体的に接着固定させるものであるから、炭酸ガス雰囲気５Ａにおいては炭酸ガス５が積合された粗大間隙３Ａをくまなく流通されるよう、好ましくは０．２乃至１ｋｇ／ｃｍ２程度の圧力を以って流通させることが望ましい。
【００１８】
かかる如くして、全体が一体的に接着固定されたうえは成形型４Ａより剥落させることにより図５に示すように本発明厨房用フィルター６が形成されるものであるが、本発明厨房用フィルター６は、焼肉用無煙ロースターやしちりんフード用フィルターの如く、多量のオイルミストが発生し且フィルター面積も制約される使用途には、粗大間隙３Ａをなるべく多く形成させてやる必要があることから、無機発泡成形材による粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径としては略５乃至１０ｍｍ程度のものが好都合で、更にオイルミストに加えて臭気や焦煙の付着吸着除去を目的とする場合には、積合による粗大間隙３Ａも細かく且多量に形成させたものが望まれるため、その粒径としては１乃至４ｍｍ程度のものが好適である。加えてオイルミストと臭気及び焦煙のより確実な付着吸着除去が必要な場合においては、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａを最密充填密度が形成されるように選択混合したうえ、ケイ酸ナトリウム２を所要の容量割合に塗着させ成形型４Ａ内に積合３填入のうえ接着固定を図ることが好適であって、該最密充填密度を構成する混合の具体例としては、粒径１乃至２ｍｍのものが７０乃至９０容量割合と粒径７乃至１０ｍｍのものが１０乃至３０容量割合が挙げられる。
【００１９】
そして本発明厨房用フィルター６は現状の無煙ロースターやしちりんフード等のフィルターホルダー若しくは一般レストランや飲食店等の厨房レンジフードに設けられたフィルターホルダーに装着させるのみで使用でき、且オイルミストや臭気或いは焦煙等の付着吸着による目詰まり状態に至ったときには適宜に取り外し、僅かな外力で容易に破砕し且略１／８乃至１／１０に減容化されるばかりか素材成分が酸化珪素や酸化アルミとの組成で、而も動植物油の付着とも相俟って土壌改良材への再利用にも最適である。
【産業上の利用可能性】
【００２０】
使用目的に合わせて無機発泡成形材からなる粒状体若しくはパーライトの粒径を選択し、且寸法形状に合わせて作成することにより、全ての厨房用フィルターに使用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】 無機発泡成形材からなる粒状体の拡大説明図である。
【図２】 パーライトにケイ酸ナトリウムが塗着された状態の説明図である。
【図３】 成形型に積合させる状態の説明図である。
【図４】 炭酸ガスによる凝固方法の説明図である。
【図５】 本発明厨房フィルターの一部拡大説明図である。
【符号の説明】
【００２２】
１ 無機発泡成形材からなる粒状体
１Ａ パーライト
１０ 微細間隙
２ ケイ酸ナトリウム
３ 積合
３Ａ 粗大間隙
４ 予備的成形
４Ａ 成形型
４Ｂ 開閉蓋
５ 炭酸ガス
５Ａ 炭酸ガス雰囲気
６ 本発明厨房フィルター
【技術分野】
【０００１】
本発明は厨房用フィルターに関するもので、更に詳しくはオイルミストの付着除去と消臭消煙に優れ、且耐火不燃性と軽量性及び廃棄性も保持する、新規な厨房用フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
厨房用フィルターは調理時に発生するオイルミストを付着除去し、排気ダクト内への付着滞留や外部排気による二次汚染を防止するものであって、家庭における厨房では使用火力も弱く、且調理量も少ないことから発生するオイルミストも少なく、従って発生するオイルミストはレンジフードにおいて吸引させつつ、オイルミストを接触付着させて除去しえるよう適宜素材からなる比較的細網目合のフィルターを通気せしめて付着除去を図るもので、且比較的長期に亘って使用の後は家庭用ゴミとして廃棄されている。
【０００３】
他方レストランや飲食店、ホテル等の飲食提供をなす業務用厨房においては多種多様に亘る調理を多量且長時間になし、而も使用火力も強力なため発生するオイルミストは極めて膨大量に亘り、而も食材や調味料等からの焦煙の発生も極めて膨大量に昇るものである。従って業務用の厨房においては、これら膨大量に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を強力な吸引ファンで吸引し、且大きな通気量を通気しえるフィルターを介して外部排気をなしているが、かかる業務用厨房で発生するオイルミストや臭気或いは焦煙は高温度に昇るため、フィルター素材も耐火不燃性が要請されることから、現状においては金属線条を織成してなる金網を積層させ、若しくはアルミ板材をラス加工を施してなるラス板材、或いはセラミックス素材を連続孔隙に形成させた物等が使用されてる。
【０００４】
然るに近年の如く都市化とともに食生活の様態も中食化や外食化へと急激に変化しつつあり、都市部の随所建物区画内にはレストランや飲食店舗、とりわけフランチャイズ化された飲食店舗が林立出店されており、特に畜肉類や魚介類を主要調理食材とする焼肉レストランや炉端焼き店舗等からは膨大量のオイルミストや臭気及び焦煙が発生するとともに、これらの排気には通常排気ダクトを介して建物等の屋上部に設けた排気扇より排気させている。
然るに現状における業務用厨房フィルターはオイルミストの付着除去さえ十分になされぬばかりか臭気や焦煙の除去には全く対処できず、加えて都市化に伴いこれらレストランや飲食店舗に近接して高層住宅や高層ビル等も林立することから、排気扇から排出されるオイルミストに加え臭気や焦煙による新たな環境公害が惹起されるに至っており、既に行政においても対策のための法制化を検討するに至っている。
【０００５】
発明者はかかる問題に鑑み研究を重ねた結果、発明者が耐火不燃性断熱内装材として実用化を推進しているシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を、少なくとも２００℃以上の高温度で略４乃至１０倍に加熱発泡成形させた酸化珪素態の無機発泡成形材は、その水分蒸散に伴い孔径が１０乃至１００μｍの膨大数の連続気泡構造からなる微細孔隙を保持し、且その見掛比重が０．１乃至０．２の軽量嵩高であって、該微細孔隙内には臭気分子や焦煙中の微粒子を容易に吸着しえること、及び酸化珪素態の無機発泡成形材にはオイルミストの付着性が極めて良好なることを解明するとともに、該酸化珪素態の無機発泡成形材と同等のオイルミストの付着性及び臭気分子や焦煙微粒子の吸着性を保持しえるものとして、真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩、松脂岩を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍで且見掛比重が０．０５乃至０．２となしたパーライトも使用可能なることに着目するとともに、膨大量に発生するオイルミストや臭気及び焦煙を通気させるためには、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材若しくはパーライトの粒状体若しくは塊状体を積合させて、粗大な間隙を形成させつつ一体的に接着固定させることで可能なることを究明し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明はオイルミストや臭気及び焦煙の付着や吸着除去に優れるとともに、軽量安価で使用後の廃棄性に極めて優れる厨房用フィルターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述の課題を解決するために、本発明が用いた技術的手段は、シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を用いて、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造からなる微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２に加熱発泡させてなる酸化珪素態で、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムが容量割合で３乃至１０容量％割合で塗着されたうえ、所要の寸法形状に積合され炭酸ガスによりケイ酸ナトリウムを凝固させて一体的に接着固化されてなる構成に存するものであり、更には無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体に代えて、真珠岩を初め頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造からな微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．０５乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍのパーライトからなる構成の厨房用フィルターに存する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は上述の如き技術的手段を用いてなるもので、主要素材がシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を用い、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からな膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．１乃至０．２に加熱発泡させてなる酸化珪素態で、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体が使用され、或いは真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡させ、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造の膨大量に亘る微細孔隙を有し、且その見掛比重が０．０５乃至０．２のパーライトが使用され、而もこれら相互の積合接着に際しては、これら外表面にケイ酸ナトリウムを容積割合で３乃至１０容量％割合で塗着させたうえ炭酸ガスにより凝固させたガラス態で接着固定されてなるため、略１０００℃の耐火性と不燃性が保持される。
【０００９】
そして使用される無機発泡成形材からなる粒状体若しくはパーライトは、その粒径が１乃至１０ｍｍのものが、所要の寸法形状に積合させて接着固定されるため粒径相互の積合に伴う粗大な間隙が形成されて、膨大量に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙の通気が可能となるばかりか、該粗大間隙は積合による複雑曲折した通気路を形成するため、通気するオイルミストは酸化珪素態や無機質態の外表面に積極的に付着し除去され、且微細な臭気分子や焦煙中の微粒子も膨大量に形成されてなる微細孔隙内に吸着され除去される。
加えて本発明は主要素材たる無機発泡成形材からなる粒状体や塊状体或いはパーライトは見掛比重が著しく小さなため軽量且安価であるからオイルミストの付着や臭気或いは焦煙の微粒子等の吸着等により通気の閉塞が生じた場合には取り外して容易に破砕しえ、而もその容積も１／８乃至１／１０にまで減容化がなされるばかりか、酸化珪素若しくは酸化珪素と酸化アルミを成分とするため、土壌改良材として土壌への還元が可能である等廃棄性に極めて優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
真珠岩を加熱発泡させてその孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙が形成され且見掛比重が０．１で、而もその粒径が２ｍｍのパーライトの外表面に、ケイ酸ナトリウムをパーライト容量に対し６容量％割合で塗着し、所要の寸法形状に積合させたうえ炭酸ガスと接触させて凝固させ、全体を一体的に接着固定させる。
【実施例１】
【００１１】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図１は本発明に用いる無機発泡成形材からなる粒状体の拡大説明図であって、該無機発泡成形材からなる粒状体１は原料素材としてシロキサン及びシラノール塩をその分子量換算で４０００程度に多分子量化させた錯化合物状で、シロキサン及びシラノール塩とからなる固形分が４５乃至６０重量％に水分４０乃至５５重量％の組成割合からなるもので、該シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を実質的に２００℃以上の高温度で加熱することにより、シロキサン結合の促進と加熱融着性の創出及び水分の蒸散放出に伴って、その孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造の微細孔隙１０を有し且見掛比重が０．１乃至０．２で、而もその粒径において１乃至１０ｍｍのものが選択される。
【００１２】
かかる場合においてその粒径が１乃至１０ｍｍの粒状体１の形成には多様な手段が提案されるが、具体的手段を挙げれば原料素材のシロキサン及びシラノール塩多分子量溶液の水分率を略１５乃至２５重量％まで予備的に蒸散させて塑性加工が可能なゲル状となしたうえ、加熱温度と発泡倍率を勘案して所要の口径ノズルより吐出させ且所要の長さに切断しつつ少なくとも２００℃以上の加熱雰囲気中で略６乃至１４倍程度に発泡させる方法である。無論粒状体１でなく塊状体（図示せず）となす手段も多様なものが提案されるが、前記のノズルを異型のものを用い且切断長を短く若しくは長く切断のうえ加熱発泡させることで作成することが挙げられる。
【００１３】
他方無機発泡成形材からなる粒状体１に代えて使用されるパーライト１Ａは、真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩若しくは松脂岩を加熱発泡により、含有水分を蒸散せしめてその孔径が１０乃至１００μｍの膨大量の連続気泡構造の微細孔隙１０が形成され、且その見掛比重を０．０５乃至０．２に形成されたものが使用される。
そして肝要なことは、無機発泡成形材からなる粒状体１やパーライト１Ａは、所要の寸法形状に積合され接着固定される本発明厨房用フィルター６の使用に際して、調理器より発生する膨大量のオイルミストや臭気及び焦煙を通気させて付着除去や吸着除去をなすうえから無機発泡成形材による粒状体１やパーライト１Ａを積合３させて粗大間隙３Ａを形成させるもので、粗大間隙３Ａを比較的緻密に形成させて略２０乃至２５％程度の通気率を保持させるうえからは、粒径において１乃至２ｍｍ程度のものを、更に通気率を５５乃至６０％に保持させるうえからは、粒径において８乃至１０ｍｍ程度のものが望まれる。
【００１４】
かくして所望の粒径に選択された無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面には、積合３された相互を凝固接着させるうえからケイ酸ナトリウム２が、積合３される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの填入容量に対して３乃至１０容量％割合で塗着させる。
図２にはパーライト１Ａの外表面にケイ酸ナトリウム２が塗着された説明図が示されてなるもので、該ケイ酸ナトリウム２の塗着容量割合は、積合される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径と略比例し、その粒径が１乃至５ｍｍの場合では３乃至６容量％割合程度、及びその粒径が６乃至１０ｍｍの場合では７乃至１０容量％割合が目処となる。
そして塗着容量割合が３容量％以下では凝固接着力が不足し実用使用に際して折損や損壊が発生し易くなり、反面１０容量％以上に多量に塗着されると、粗大間隙３Ａが閉塞される危険が生ずる。
【００１５】
無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面に所要の容量割合でケイ酸ナトリウム２が塗着されたうえは、所要の寸法形状に且粗大間隙３Ａが形成されるよう積合３させつつ予備的成形４がなされるもので、該予備的成形４においては所要の寸法形状に一体的に接着固定させるため、無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの外表面に塗着されてなるアルカリ性のケイ酸ナトリウム２を炭酸ガス５により中和凝固させる技術を採用するものであるから、所要の寸法形状に形成され且積合３により形成される粗大間隙３Ａ内に炭酸ガス５が十分に流通されるよう通気性と保形性を保持する成形型４Ａが通常使用されるもので、該成形型４Ａは金網や金属板にパンチング加工若しくはラス加工を施したものが好都合であって成形型４Ａが図３に示されている。
【００１６】
かかる場合におけるケイ酸ナトリウム２は種々なるものが存在するが、一般的にはメタケイ酸ナトリウム（Ｎａ２ＳｉＯ３）、やオルトケイ酸ナトリウム（Ｎａ４ＳｉＯ４）等が使用される。
更に成形型４Ａを形成する金網の網目合若しくはパンチング板材におけるパンチ孔径等は、積合３され填入される無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径より細かく形成されることは当然である。
加えて成形型４Ａに積合３され填入された無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａは、一体的に接着固定された場合の表裏面の仕上り状態を良好ならしめるうえから、成形型４Ａに開閉蓋４Ｂを設け該開閉蓋４Ｂで閉塞加圧を付加しつつ接着固定させることが望ましい。
【００１７】
而して予備的成形４における成形型４Ａ内に積合３され填入されたうえは、図４に示す如く炭酸ガス雰囲気５Ａ中に配置させたうえ炭酸ガス５を積合３により形成されてなる粗大間隙３Ａ内を十分に流通させて、塗着されたケイ酸ナトリウム２を中和凝固させることにより全体を一体的に接着固定させるものであるから、炭酸ガス雰囲気５Ａにおいては炭酸ガス５が積合された粗大間隙３Ａをくまなく流通されるよう、好ましくは０．２乃至１ｋｇ／ｃｍ２程度の圧力を以って流通させることが望ましい。
【００１８】
かかる如くして、全体が一体的に接着固定されたうえは成形型４Ａより剥落させることにより図５に示すように本発明厨房用フィルター６が形成されるものであるが、本発明厨房用フィルター６は、焼肉用無煙ロースターやしちりんフード用フィルターの如く、多量のオイルミストが発生し且フィルター面積も制約される使用途には、粗大間隙３Ａをなるべく多く形成させてやる必要があることから、無機発泡成形材による粒状体１若しくはパーライト１Ａの粒径としては略５乃至１０ｍｍ程度のものが好都合で、更にオイルミストに加えて臭気や焦煙の付着吸着除去を目的とする場合には、積合による粗大間隙３Ａも細かく且多量に形成させたものが望まれるため、その粒径としては１乃至４ｍｍ程度のものが好適である。加えてオイルミストと臭気及び焦煙のより確実な付着吸着除去が必要な場合においては、その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体１若しくはパーライト１Ａを最密充填密度が形成されるように選択混合したうえ、ケイ酸ナトリウム２を所要の容量割合に塗着させ成形型４Ａ内に積合３填入のうえ接着固定を図ることが好適であって、該最密充填密度を構成する混合の具体例としては、粒径１乃至２ｍｍのものが７０乃至９０容量割合と粒径７乃至１０ｍｍのものが１０乃至３０容量割合が挙げられる。
【００１９】
そして本発明厨房用フィルター６は現状の無煙ロースターやしちりんフード等のフィルターホルダー若しくは一般レストランや飲食店等の厨房レンジフードに設けられたフィルターホルダーに装着させるのみで使用でき、且オイルミストや臭気或いは焦煙等の付着吸着による目詰まり状態に至ったときには適宜に取り外し、僅かな外力で容易に破砕し且略１／８乃至１／１０に減容化されるばかりか素材成分が酸化珪素や酸化アルミとの組成で、而も動植物油の付着とも相俟って土壌改良材への再利用にも最適である。
【産業上の利用可能性】
【００２０】
使用目的に合わせて無機発泡成形材からなる粒状体若しくはパーライトの粒径を選択し、且寸法形状に合わせて作成することにより、全ての厨房用フィルターに使用できる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】 無機発泡成形材からなる粒状体の拡大説明図である。
【図２】 パーライトにケイ酸ナトリウムが塗着された状態の説明図である。
【図３】 成形型に積合させる状態の説明図である。
【図４】 炭酸ガスによる凝固方法の説明図である。
【図５】 本発明厨房フィルターの一部拡大説明図である。
【符号の説明】
【００２２】
１ 無機発泡成形材からなる粒状体
１Ａ パーライト
１０ 微細間隙
２ ケイ酸ナトリウム
３ 積合
３Ａ 粗大間隙
４ 予備的成形
４Ａ 成形型
４Ｂ 開閉蓋
５ 炭酸ガス
５Ａ 炭酸ガス雰囲気
６ 本発明厨房フィルター
【特許請求の範囲】
【請求項１】
シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且つその見掛け比重が０．１乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍに形成された無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムが容量割合で３乃至１０容量％割合で塗着されたうえ、所要の寸法形状の成形型内に積合させて予備的成形のうえ炭酸ガスを積合に伴い形成される粗大間隙内に流通せしめて中和凝固させ、以て全体を一体的に接着固定させたことを特徴とする厨房用フィルター。
【請求項２】
無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体が真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩、若しくは松脂岩を加熱発泡させ、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛け比重が０．０５乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍのパーライトである請求項１記載の厨房用フィルター。
【請求項３】
その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体或いはパーライトを最密充填密度に混合のうえ積合させてなる請求項１若しくは請求項２記載の厨房用フィルター。
【請求項１】
シロキサン及びシラノール塩多分子量溶液を加熱発泡させて、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且つその見掛け比重が０．１乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍに形成された無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体の外表面に、ケイ酸ナトリウムが容量割合で３乃至１０容量％割合で塗着されたうえ、所要の寸法形状の成形型内に積合させて予備的成形のうえ炭酸ガスを積合に伴い形成される粗大間隙内に流通せしめて中和凝固させ、以て全体を一体的に接着固定させたことを特徴とする厨房用フィルター。
【請求項２】
無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体が真珠岩や頁岩、膨脹頁岩、黒曜岩、若しくは松脂岩を加熱発泡させ、その孔径が１０乃至１００μｍの連続気泡構造からなる膨大量の微細孔隙を有し、且その見掛け比重が０．０５乃至０．２で、而もその粒径が１乃至１０ｍｍのパーライトである請求項１記載の厨房用フィルター。
【請求項３】
その粒径が１乃至１０ｍｍの無機発泡成形材からなる粒状体若しくは塊状体或いはパーライトを最密充填密度に混合のうえ積合させてなる請求項１若しくは請求項２記載の厨房用フィルター。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−１３６８５４（Ｐ２００９−１３６８５４Ａ）
【公開日】平成２１年６月２５日（２００９．６．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３４１６３４（Ｐ２００７−３４１６３４）
【出願日】平成１９年１２月４日（２００７．１２．４）
【出願人】（５０６１５４８０１）有限会社ダイアテック (13)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年６月２５日（２００９．６．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１２月４日（２００７．１２．４）
【出願人】（５０６１５４８０１）有限会社ダイアテック (13)
【Ｆターム（参考）】
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