説明

厨房用容器の仕切り

【課題】 水切りかご等の厨房用容器において、仕切りを確実に取り付けできるようにする。
【解決手段】 第1,2の上部先端11A,11Bと第1,2の下部先端12A,12Bの間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材13A,13Bを設ける。第3,4の上部先端11A´,11B´と前記第3,4の下部先端12A´,12B´の間をそれぞれ連結する第1,2の他側部材13A´,13B´を設ける。第1,2の一側部材13A,13Bまたは前記第1,2の他側部材13A´,13B´に縁枠4に係止可能な突部14とを設ける。第1,2の一側部材13A,13B及び第1,2の他側部材13A´,13B´をそれぞれ隣接する縦向き部材5に弾性力を利用して係止して仕切り本体10を側壁3間に取付することができる

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、食器等を収容する水切りかごなどの厨房用容器に取り付けられる厨房用容器の仕切りに関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、食器を収容する水切りかごにおいては、線材を格子状に形成した底面上の四方向に側壁を設けると共に、この側壁は線材からなる縁枠より下方に向けて縦向き線材を並列に間隔をおいて形成されるものであった。このようなかごにおいては、収容した食器を並べたとき整列させることが困難なので、着脱可能な仕切りが必要である。
【0003】
このため対向する側壁間に架設して仕切りを設けることが考えられるが、側壁は線材からなる縁枠に縦向き線材を設けたものであるので、仕切りの両側を確実に側壁に連結することができないという問題があった。
【0004】
そこで、本考案は、側壁が縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた水切りかご等の厨房用容器において、仕切りを確実に取り付けできる厨房用容器の仕切りを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、対向する前記側壁の間を着脱可能に架設する仕切り本体の少なくとも一側に、隣接する前記縦向き部材相互の内側にそれぞれ係止可能な第1の係止部を左右一対に設けると共に、前記左右一対の第1の係止部を左右外側に付勢する付勢手段を設け、かつ前記左右一対の第1の係止部の少なくとも一方に前記縁枠に係止可能な第2の係止部を設けたことを特徴とする厨房用容器の仕切りである。
【0006】
この請求項1の構成によれば、第1の係止部を縦向き部材に付勢手段により付勢されて係止するとともに、第2の係止部を縁枠に係止して仕切り本体を取り付けることができる。
【0007】
請求項2の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記上部材の他側先端と前記下部材の他側先端の間を連結する他側部材と、前記一側部材または他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切りである この請求項2の構成によれば、左右一対の一側部材を縦向き部材に付勢して係止するとともに、突部を縁枠に係止して仕切り本体を取り付けることができる。
【0008】
請求項3の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記第3,4の上部先端と前記第3,4の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の他側部材と、前記第1,2の一側部材または前記第1,2の他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切りである。
【0009】
この請求項3の構成によれば、左右一対の一側及び他側部材を縦向き部材に付勢して係止するとともに、突部を縁枠に係止して仕切り本体を取り付けることができる。
【0010】
請求項4の考案は、前記突部よりやや上方に前記上部材は配置され、前記底部よりやや上方に前記下部材は配置され、かつ前記上部材と前記下部材のそれぞれの二股形状な前記第1〜4の上部先端は、前記上部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置され、前記第1〜4の下部先端は、前記下部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置されていることを特徴とする請求項3記載の厨房用容器の仕切りである。
【0011】
この請求項4の構成によれば、上部材は突部より上方に配置され、下部材12は底部よりやや上方に配置される。
【0012】
請求項5の考案は、前記仕切りは、線材からなり正面が長方形をなし前記第1,3の上部先端及び前記第1,3の下部先端を一方に屈曲した一方の枠体と、線材からなり正面が長方形をなし前記第2,4の上部先端及び前記第2,4の下部先端を他方へ屈曲した他方の枠体とを、これら一方及び他方の枠体の前記上部材の中間部相互及び前記下部材の中間部相互を固着して形成したことを特徴とする請求項3または4記載の厨房用容器の仕切りである。
【0013】
この請求項5の構成によれば、一方及び他方の枠体を固着して形成して仕切りを形成することができる。
【0014】
【考案の実施形態】
以下、本考案の実施形態を添付図を参照して説明する。図1〜図3は第1実施例を示しており、同図において1は厨房用容器たる水切りかごである。この水切りかご1は、ステンレス鋼製線材等を格子状に配置した底部2の四方に側壁3が設けられており、この側壁3は、ステンレス鋼製線材等の縁枠4の内側に、複数のステンレス鋼製線材等の縦向き部材5を並列に間隔をおいて下方に向けて設けたものである。
【0015】
ステンレス鋼製の線材からなる仕切り本体10は、対向する側壁3相互間を着脱自在に架設するものであり、縁枠4のやや上方部間を架設するとともにその一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端11A,11Bをそれぞれ備えるとともに、他側に平面が二股形状な第3,4の上部先端11A´,11B´をそれぞれ備えた上部材11と、該上部材11の真下で縁枠4のやや下方で底部2よりやや上方の側壁3間を架設するとともにその一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端12A,12Bをそれぞれ備えるとともに、他側に平面が二股形状な第3,4の下部先端12A´,12B´をそれぞれ備えた下部材12と、前記第1の上部先端11Aと第1の下部先端12Aの間を連結する第1の一側部材13Aと、前記第2の上部先端11Bと第2の下部先端12Aの間を連結する第2の一側部材13Bと、前記第3の上部先端11A´と第3の下部先端12A´の間を連結する第1の他側部材13A´と、前記第4の上部先端11B´と第4の下部先端12A´の間を連結する第2の他側部材13B´とを備えている。前記第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´により隣接する前記縦向き部材5相互の内側にそれぞれ係止可能な左右一対の第1の係止部が形成される。そして、各先端11A,11B、12A,12B…は二股形状となって、左右一対の第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を左右外側に付勢する付勢手段を形成するもので、第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の両者間を縮めるように力を加えるとこれに抗して広がるように弾性力が発揮されるように形成されている。そして、第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´は、隣接する縦向き部材5におけるそれぞれ対向する内側に係止し、さらに第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の中間部よりやや上方に側壁3の外側、すなわち上部材11の長手方向に向って第2の係止部たる突部14が半円状に屈曲して形成され、この突部14は上方から縁枠4に載置するように突部14の下部を縁枠4の上部に係止するようになっている。さらに、前記上部材11と前記下部材12のそれぞれの二股形状な先端11A,11B、12A,12B…は、前記上部材11、ひいては下部材12の長手方向に対して45度以内の内角Aに配置されている。
【0016】
尚、前記仕切り本体10は、線材からなり正面が長方形をなし、先端11A,12A,11A´,12A´をゆるやかに一方へ屈曲した一方の枠体10Aと、線材からなり正面が長方形をなし、先端11B,12B,11B´,12B´をゆるやかに他方へ屈曲した他方の枠体10Bとを、上部材11の中間部相互及び下部材12の中間部相互をスポット溶接等により固着して形成したものである。
【0017】
次に前記構成についてその作用を説明する。仕切り本体10を取り付ける時は弾性力に抗して第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の両者間を縮めた状態で第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を隣接する一対の縦向き部材5の内側に配置して上方より下方に向けて、突部14が縁枠4に係止するまで挿入する。そして、第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を縮めた力を弱めると、これらの間隔が弾性力によって広がり、隣接する縦向き部材5におけるそれぞれ対向する内側に係止する。したがって、仕切り10は、突部14と縁枠4との係止により下方へ移動することが規制され、さらに第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´は隣接する一対の縦向き部材5に付勢された状態で係止されて左右方向へ移動することが規制されて取り付けられている。
【0018】
そして、皿など食器(図示せず)を水切りかごに収容した状態で、食器を仕切り本体10の上部材11に立掛けることにより水切りを行うことができる。また小さな食器は底部2よりやや上方に配置された下部材12に立掛けることにより水切りを行うことができる。さらに、仕切り本体10の位置を変更するような場合には、第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の間隔を弾性力に抗して狭めて仕切り10を上方へいったん抜き出し、そして再び第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の間隔を狭めた状態で所定位置の縁枠4に突部14を係止し、さらに隣接する縦向き部材5に係止するものである。
【0019】
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して、縦向き部材5を並列に間隔をおいて複数縁枠4の下方に向けて設けた側壁3と、この側壁3の内側下部に底部2を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、対向する前記側壁3の間を着脱可能に架設する仕切り本体10の少なくとも一側に、隣接する前記縦向き部材5相互の内側にそれぞれ係止可能な第1の係止部たる第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を左右一対に設けると共に、前記第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を左右外側に付勢する付勢手段を二股形状の各先端11A,11B、12A,12B…により形成し、かつ前記第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´の少なくとも一方に前記縁枠4に係止可能な第2の係止部14を設け、第1の一側部材13Aと第2の一側部材13B、第1の他側部材13A´と第2の他側部材13B´を縦向き部材5に付勢して係止するとともに、突部14を縁枠4に係止して仕切り本体10を確実に取り付けることができる。
【0020】
また、前記実施例では請求項2に対応して、前記縁枠4間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端11A,11Bを備えた上部材11と、該上部材11の真下に配置され前記縁枠4の下方で前記側壁3間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端12A,12Bを備えた下部材12と、前記第1,2の上部先端11A,11Bと前記第1,2の下部先端12A,12Bの間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材13A,13Bと、前記上部材11の他側の上部先端11A´,11B´と前記下部材12の他側の下部先端12A´,12B´との間を連結する他側部材13A´,13B´と、前記一側部材13A,13Bまたは他側部材13A´,13B´のいずれかに設けられ前記縁枠4に係止可能な突部14とを備えることにより、左右一対の一側部材13A,13Bを隣接する縦向き部材5に弾性力を利用して係止して仕切り本体10を側壁3間に取付することができる。
【0021】
さらに、前記実施例では請求項3に対応して、前記縁枠4間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端11A,11Bを備え他側に平面が二股形状な第3,4の上部先端11A´,11B´を備えた上部材11と、この上部材11の真下に配置され前記縁枠4の下方で前記側壁3間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端12A,12Bを備え他側に平面が二股形状な第3,4の下部先端12A´,12B´を備えた下部材12と、前記第1,2の上部先端11A,11Bと前記第1,2の下部先端12A,12Bの間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材13A,13Bと、前記第3,4の上部先端11A´,11B´と前記第3,4の下部先端12A´,12B´の間をそれぞれ連結する第1,2の他側部材13A´,13B´と、前記第1,2の一側部材13A,13Bまたは前記第1,2の他側部材13A´,13B´に設けられ前記縁枠4に係止可能な突部14とを備えることにより、第1,2の一側部材13A,13B及び第1,2の他側部材13A´,13B´をそれぞれ隣接する縦向き部材5に弾性力を利用して係止して仕切り本体10を側壁3間に取付することができる。
【0022】
また、前記実施例では請求項4に対応して、前記突部14よりやや上方に前記上部材11は配置されたことにより、大きい皿などをかけ立てることができ、また前記底部2よりやや上方に前記下部材12は配置されることにより、小さい皿などをかけ立てることができ、しかも前記上部材11と前記下部材12のそれぞれの二股形状な前記第1〜4の上部先端11A,11B,11A´,11B´は、前記上部材11の長手方向に対して45度以内の内角Aに配置され、前記第1〜4の下部先端12A,12B,12A´,12B´は、前記下部材12の長手方向に対して45度以内の内角Aに配置されていることことにより、第1,2の一側部材13A,13B及び第1,2の他側部材13A´,13B´の間の弾性力を確実なものとすることができる。
【0023】
しかも、前記実施例では請求項5に対応して、前記仕切り本体10は、線材からなり正面が長方形をなし前記第1,3の上部先端11A,11A´及び前記第1,3の下部先端12A,12A´を一方に屈曲した一方の枠体10Aと、線材からなり正面が長方形をなし前記第2,4の上部先端12A,12A´及び前記第2,4の下部先端13A,13A´を他方へ屈曲した他方の枠体10Bとを、これら一方及び他方の枠体10A,10Bの上部材11の中間部相互及び下部材12の中間部相互を固着して形成したことにより簡単に製作することができる。
【0024】
尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、図4に示すように線材からなり正面が長方形をなし、先端11A,11B´を真直ぐに形成した一方の枠体10Aと、線材からなり正面が長方形をなし、先端11A´,11Bを真直ぐに形成した他方の枠体10Bとを、上部材11の中間部相互及び下部材の中間部相互を交差してスポット溶接等により固着して形成してもよい。
【0025】
【考案の効果】
請求項1の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、対向する前記側壁の間を着脱可能に架設する仕切り本体の少なくとも一側に、隣接する前記縦向き部材相互の内側にそれぞれ係止可能な第1の係止部を左右一対に設けると共に、前記左右一対の第1の係止部を左右外側に付勢する付勢手段を設け、かつ前記左右一対の第1の係止部の少なくとも一方に前記縁枠に係止可能な第2の係止部を設けたことを特徴とする厨房用容器の仕切りであり、第1の係止部を縦向き部材に付勢手段により付勢されて係止するとともに、第2の係止部を縁枠に係止して仕切り本体を確実に取り付けることができる。
【0026】
請求項2の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記上部材の他側先端と前記下部材の他側先端の間を連結する他側部材と、前記一側部材または他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切りであり、左右一対の一側及び他側部材を縦向き部材に付勢して係止するとともに、突部を縁枠に係止して仕切り本体を確実に取り付けることができる。
【0027】
請求項3の考案は、縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記第3,4の上部先端と前記第3,4の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の他側部材と、前記第1,2の一側部材または前記第1,2の他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切りであり、左右一対の一側及び他側部材を縦向き部材に付勢して係止するとともに、突部を縁枠に係止して仕切り本体を確実に取り付けることができる。
【0028】
請求項4の考案は、前記突部よりやや上方に前記上部材は配置され、前記底部よりやや上方に前記下部材は配置され、かつ前記上部材と前記下部材のそれぞれの二股形状な前記第1〜4の上部先端は、前記上部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置され、前記第1〜4の下部先端は、前記下部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置されていることを特徴とする請求項3記載の厨房用容器の仕切りであり、各種サイズの皿などをたて掛けて収容することができるとともに、二股形状な先端による弾性力も確実なものとすることができる。
【0029】
請求項5の考案は、前記仕切りは、線材からなり正面が長方形をなし前記第1,3の上部先端及び前記第1,3の下部先端を一方に屈曲した一方の枠体と、線材からなり正面が長方形をなし前記第2,4の上部先端及び前記第2,4の下部先端を他方へ屈曲した他方の枠体とを、これら一方及び他方の枠体の前記上部材の中間部相互及び前記下部材の中間部相互を固着して形成したことを特徴とする請求項3または4記載の厨房用容器の仕切りであり、簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部の断面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 水切りかご(厨房用容器)
2 底部
3 側壁
4 縁枠
5 縦向き部材
10 仕切り本体
10A 10B 枠体
11 上部材
11A 第1の上部先端(付勢手段)
11B 第2の上部先端(付勢手段)
11A´ 第3の上部先端(付勢手段)
11B´ 第4の上部先端(付勢手段)
12 下部材
12A 第1の下部先端(付勢手段)
12B 第2の下部先端(付勢手段)
12A´ 第3の下部先端(付勢手段)
12B´ 第4の下部先端(付勢手段)
13A 第1の一側部材(第1の係止部)
13B 第2の他側部材(第1の係止部)
13A´ 第3の一側部材(第1の係止部)
13B´ 第4の他側部材(第1の係止部)
14 突部(第2の係止部)
A 内角

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、対向する前記側壁の間を着脱可能に架設する仕切り本体の少なくとも一側に、隣接する前記縦向き部材相互の内側にそれぞれ係止可能な第1の係止部を左右一対に設けると共に、前記左右一対の第1の係止部を左右外側に付勢する付勢手段を設け、かつ前記左右一対の第1の係止部の少なくとも一方に前記縁枠に係止可能な第2の係止部を設けたことを特徴とする厨房用容器の仕切り。
【請求項2】 縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記上部材の他側先端と前記下部材の他側先端の間を連結する他側部材と、前記一側部材または他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切り。
【請求項3】 縦向き部材を並列に間隔をおいて複数縁枠の下方に向けて設けた側壁と、この側壁の内側下部に底部を設けた厨房用容器に取り付ける仕切りであって、前記縁枠間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の上部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の上部先端を備えた上部材と、この上部材の下に配置され前記縁枠の下方で前記側壁間を架設するとともに一側に平面が二股形状な第1,2の下部先端を備え他側に平面が二股形状な第3,4の下部先端を備えた下部材と、前記第1,2の上部先端と前記第1,2の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の一側部材と、前記第3,4の上部先端と前記第3,4の下部先端の間をそれぞれ連結する第1,2の他側部材と、前記第1,2の一側部材または前記第1,2の他側部材のいずれかに設けられ前記縁枠に係止可能な突部とを備えることを特徴とする厨房用容器の仕切り。
【請求項4】 前記突部よりやや上方に前記上部材は配置され、前記底部よりやや上方に前記下部材は配置され、かつ前記上部材と前記下部材のそれぞれの二股形状な前記第1〜4の上部先端は、前記上部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置され、前記第1〜4の下部先端は、前記下部材の長手方向に対して45度以内の内角に配置されていることを特徴とする請求項3記載の厨房用容器の仕切り。
【請求項5】 前記仕切りは、線材からなり正面が長方形をなし前記第1,3の上部先端及び前記第1,3の下部先端を一方に屈曲した一方の枠体と、線材からなり正面が長方形をなし前記第2,4の上部先端及び前記第2,4の下部先端を他方へ屈曲した他方の枠体とを、これら一方及び他方の枠体の前記上部材の中間部相互及び前記下部材の中間部相互を固着して形成したことを特徴とする請求項3または4記載の厨房用容器の仕切り。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】実用新案登録第3087078号(U3087078)
【登録日】平成14年4月17日(2002.4.17)
【発行日】平成14年7月19日(2002.7.19)
【考案の名称】厨房用容器の仕切り
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−8542(U2001−8542)
【出願日】平成13年12月28日(2001.12.28)
【出願人】(591049217)新越金網株式会社 (4)